JPS6261727A - コイラ用ピンチロ−ルによる鋼材の挾持方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、仕上げ圧延後の鋼材をコイラに巻き取る際
に、コイラの手前において鋼材を挟持するコイラ用ピン
チロールの挟持方法に関する。

［従来の技術］ 熱間圧延において鋼片（鋼材）の仕上げ圧延後、鋼片は
コイラによりコイル状に巻き取られるが、この場合、鋼
片はその搬送方向におけるコイラの上流側に設けられた
コイラ用ピンチロールにより挟持される。この種のピン
チロールは鋼片をコイラに巻き取る際に、鋼片の先端部
をコイラに向けて案内するとともに、鋼片がコイラに巻
き取られている際に鋼片の張力（バックテンンヨン）を
保持している。

コイラ用ピンチロールは、鋼片との接触によりその周面
が摩耗されるか、特に、鋼片の縁部に対応する部分が局
所的に摩耗する傾向にある。即ち、挟持する鋼片の幅に
より摩耗される箇所が異なる。

更に、同じ幅の鋼片の処理量によりその摩耗量が異なる
。従って、第７図にピンチロール２．４の断面形状を示
すように、ピンチロール２．４には、その周面が不均一
に摩耗したいわゆるクラウン状の凸凹が形成される。

ピンチロールに不均一な凸凹が生じると、鋼片を挟持す
るロール間のギャップが異なり、鋼片に対する挟持力（
押し圧力）の不均一が生しる。挟持力の不均一により鋼
片に反りが生じたり、鋼片の品質欠陥が生じる。

従って、ピンチロールに不均一な凹凸が形成されるのを
防止するため、鋼片を５０００乃至６０００本処理（約
２週間）後、ピンチロールのＩＮ面を均一に研削してい
る。この種の研削方法として、ピンチロールをラインか
ら外さないで研削する方法と、ピンチロールをラインか
ら取り外してその周側面を研削する場合がある。

［発明か解決しようとする問題点］ しかしながら、ピンチロールを鋼片の搬送ラインから外
さないでピンチロールの周面を研削する方法の場合には
、搬送ラインにグラインダ等の研削器を取付けなければ
ならない為に、このグラインダの設置が困難である。一
方、ピンチロールを鋼片の搬送ラインから取り外してピ
ンチロールの周面をグラインダにより研削する場合には
、ピンチロールの取り筈しに時間が掛かるとともに、そ
の間鋼材の圧延ラインか停止される為にラインの稼働率
か低下するという問題がある。

［問題点を解決するための手段］ この発明は斯る事情に鑑みてなされたものであって、ピ
ンチロールの周面を均一に摩耗させて、ピンチロールの
研削のための修理周期又は交換周期を大幅に延長させた
コイラ用ピンチロールの挟持方法を提供することを目的
とする。

この発明に係るコイラ用ピンチロールによる鋼材の挟持
方法は、仕上げ圧延後の鋼材を巻き取るコイラの上流側
に設けられ、コイラが鋼材を巻き１駆る際に鋼材を挟持
するピンチロールにおいて、このピンチロールの周面が
鋼材によって摩耗する量を予ＡＩ　Ｌ、この子、’ｍ１
ｌｌ　量に応じてピンチロールを鋼材の幅方向に沿って
シフトし、ピンチロールの周面を平坦に摩耗させること
を特徴とする。

［実施例］ 次に、添附図面の第１図乃至第４図を参照してこの発明
の実施例を詳細に説明する。第１図に示すように、熱間
圧延において鋼片の搬送ライン１０には、仕上げ圧延機
（図示せず）の出口側に仕上げ圧延後の鋼片１２を巻き
取るコイラ１４が設けられている。コイラ１４にはその
側面に沿って鋼片１２を巻き付けるラッパロール１５が
設けられている。搬送ライン１０には鋼片１２を搬送す
るテーブルロール１６とテーブルロール上を搬送されて
きた鋼片１２の先端を案内するサイドガイド１８が設け
られている。サイドガイド１８とコイラ１４との間には
、鋼片１２の先端をコイラの周面に向けて案内するとと
もに鋼片１２に所定の張力を保持する一対のピンチロー
ル２０．２２が設けられている。

第２図に示すように、一対のピンチロール２０．２２に
は夫々鋼片の幅方向に沿って水平移動（シフト）する第
１及び第２の油圧シリンダ２４．２６か連結されている
。各節１及び第２のシリンダ２４．２６は駆動制御装置
２８に連結され、この駆動制御装置２８からの駆動信号
により独立的に所９（帛−たけピンチロール２０．２２
がシフトされる。駆動制御装置２８は計算機３０に連結
され、この計算機３０は所定の計算値に基づいて制御信
号を駆動制御装置２８に発するとともに、駆動制御装置
２８てはピンチロールのシフト量を検出し、検出したシ
フト量を計算機３０にデータとして入力する。

次に、第３図のフローチャートを参照して計算機３０に
よる計算過程に付いて説明する。第１のステップ３２で
は、圧延された鋼片のデータ、厚み、幅、重量、鋼種、
本数、コイラ１４における巻取り温度、を入力する。

第２ステツプ３４では、予め所定のシフトパターン、サ
インカーブ等を入力する。

第３ステツプ３６では、巻き取るべき鋼片の各幅毎の総
巻取り長さを算出する。即ち、第４図に示すように、各
鋼片の幅毎の総巻取り長さを計算する。この第４図には
、各板幅毎の縦軸に板の幅毎の区分を示し、横軸に巻取
長さを示している。

このような各種の幅の鋼片を巻き取る場合には、通常板
幅が最も広い鋼片から巻き取る。換言すれば、板幅の広
い鋼片から順に板幅の狭い鋼片をピンチロールか挟持す
る。この場合、第５図に示すような形状の鋼片の摩耗パ
ターンが予想される。

第４のステップ３８では、第５図に示す摩耗バターンの
予想に基づいて、このような摩耗を平滑にするように、
予め入力されたシフトパターン、サインカーブ等を決定
する。更に、ピンチロールを通過する鋼片の幅毎に各ピ
ンチロールの移動距離及びその方向を決定する。ピンチ
ロールの移動距離（シフトｆｉｔ）は、処理する幅の鋼
片毎の量に応じてピンチロールの周面の摩耗による凹み
量が異なるから、ピンチロールの凹み量を０乃至５０ｍ
ｍに管理する場合、５０乃至１００　ｍｍピンチロール
をシフトする。例えば、第２図において、幅６００　ｍ
ｍの鋼片がピンチロール間を通過後、上ピンチロール２
２を矢印Ａ方向に８０＋ｕシフトする決定をする。次に
、シフトタイミング、即ち鋼片がピンチロールを通過後
、次の鋼片がピンチロールに到達する以前において、ピ
ンチロールをシフトする時期を決定する。

第５ステツプ４０では、このようなシフトタイミングと
、シフト量と、シフト方向との決定により、摩耗パター
ンを予測する。この場合、この予１１−１摩耗パターン
は制御装置に設けられた表示部４２にこの予測摩耗パタ
ーンを表示する。操作者はこの表示部に表示された予測
摩耗パターンを確認し、適当でない場合には、シフトパ
ターン、シフトｆｆｉ等の変更を指令する。予想摩耗パ
ターンが適当である場合には、操作者がその摩耗パター
ンを確認後、制御装置２８に作動信号を発する。

第６ステツプ４４では熱間圧延ラインにおいて鋼片がど
の位置に有るかを認識する（ライントラッキング）。こ
の場合、搬送ラインの各所に予め設けられた熱片検出器
からの検出信号によって次にコイラが巻き取る鋼片の位
置を確認する。

次に、第７ステツプ４６ではライントラッキングによる
鋼片の位置に応じて、ピンチロールのシフト時期を決定
する。そして、計算機３０により決定されたピンチロー
ルのシフトタイミングと、シフト量、とシフト方向とに
応じて第１及び第２の油圧シリンダ２４．２６を制御す
る。

第８ステツプ５０では、ピンチロール２０．２２を夫々
制御装置によりシフトする。上述した一連のピンチロー
ルのシフトは、予め設定したシフトパターンに沿って、
挟持すべき鋼片の幅が異なる毎に所定量を所定方向にシ
フトする。この場合、ピンチロールは鋼片を挟持してい
ない時にシフトされる。

次に、この実施例による動作を説明する。計算機３０に
所定の鋼片のデータを入力し、ピンチロールの摩耗パタ
ーンを予測する。即ち、第５図に示すような摩耗パター
ンを予測する。予測された摩耗パターンに基づいて、こ
の摩耗をピンチロールの周面に平坦に摩耗するように、
計算機３０がピンチロールのシフトパターン、シフト方
向、シフトｍとを制御プログラムとして決定する。

一方、搬送路１０に沿って搬送されてきた幅１５００　
ｍｍの鋼片１２はサイドガイド１８によりその先端が案
内され、次にピンチロール２０．２２に挟持される。ピ
ンチロール２０．２２では鋼片の先端をコイラ１４に向
けて案内するとともにコイラが鋼片を巻き取る際に所定
のパックテンションを与える。このようにして鋼片１２
がピンチロール２０．２２を介して次々にコイラ１４に
巻き取られる。コイラによる鋼片の巻取りにおいて、制
御装置２８は前述したプログラムに沿ってピンチロール
をシフトする。例えば、１５００　ｍｌ１１の幅の鋼片
が一対のピンチロール間を通過し、この幅の鋼片が全て
コイラに巻き取られた後、ピンチロール２２が矢印Ａ方
向に５０ｍｍ移動する。次に、幅１４００　ｍｍの鋼片
をピンチロール間に搬送し、コイラ１４によりこの１４
００　ｍｍの幅の鋼片を巻き取る。このようにして鋼片
の幅が変化する毎にピンチロールを所定のプログラムに
沿ってシフトし、幅１５００　ｍｍから６００　ｍ＋ｓ
までの鋼片を幅の広い鋼片から順次巻き取る。このよう
にして、シフトしたピンチロールの周面の断面形状を第
６図に示すが、第７図との比較から明らかなように、こ
の実施例によればピンチロールの周面を常時平坦に保つ
ことができる。

この発明は上述した実施例に限定されることなくこの発
明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。

例えば、計算機においては摩耗予測の後に、シフトタイ
ミング、シフト量、シフト方向を決定後、その摩耗パタ
ーン予測を表示したが、これ・に限らず摩耗パターン予
測を表示しなくとも同様の効果を得ることができる。

また、ピンチロールは鋼片の板幅が変化する時にシフト
することに限らず、例えば同じ板幅の鋼板を通常より多
く巻き取る場合には同じ板幅のときにピンチロールをシ
フトしても良い。

［発明の効果］ この発明によれば、ピンチロールを摩耗予測に基づいて
シフトさせ、ピンチロール周面の摩耗の均一化を図って
いる。従って、ピンチロールの周面を均一に摩耗させて
、ピンチロールの研削のための修理周期又は交換周期を
大幅に延長させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、熱間圧延工程における鋼片の巻取り部分を示
した概略図であり、第２図はピンチロールの概略構成図
、第３図はピンチロールのシフト動作を示すフーロチャ
ート図、第４図は巻取るべき鋼片の板幅の区分を示すグ
ラフ、第５図は母；ピンチロールの摩耗パターンを示す
図、第６図はこの実施例によるピンチロールの摩耗状態
を示す部分断面図、第７図は従来のピンチロールの摩耗
状態を示す部分断面図である。 ２０．２２・・・ピンチロール、２８・・・制御装置、
３０・・・計算機。 出願人代理人　弁理士　鈴江武彦 第２図 第３図 第４図　　　　　第５図 第６図 第７図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 仕上げ圧延後の鋼材を巻き取るコイラの上流側に設けら
   れ、コイラが鋼材を巻き取る際に鋼材を挟持するピンチ
   ロールにおいて、このピンチロールの周面が鋼材によっ
   て摩耗する量を予測し、この予測量に応じてピンチロー
   ルを鋼材の幅方向に沿ってシフトし、ピンチロールの周
   面を均一に摩耗させることを特徴とするコイラ用ピンチ
   ロールによる鋼材の挟持方法。