JPS6260414B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6260414B2
JPS6260414B2 JP14997779A JP14997779A JPS6260414B2 JP S6260414 B2 JPS6260414 B2 JP S6260414B2 JP 14997779 A JP14997779 A JP 14997779A JP 14997779 A JP14997779 A JP 14997779A JP S6260414 B2 JPS6260414 B2 JP S6260414B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polycarbosilane
reaction
polytitanocarbosilane
titanium alkoxide
titanium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP14997779A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5674126A (en
Inventor
Seishi Yajima
Kyoto Okamura
Yoshio Hasegawa
Taketami Yamamura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ube Industries Ltd filed Critical Ube Industries Ltd
Priority to JP14997779A priority Critical patent/JPS5674126A/ja
Priority to DE8080304168T priority patent/DE3070473D1/de
Priority to US06/208,744 priority patent/US4359559A/en
Priority to EP80304168A priority patent/EP0030105B1/en
Priority to CA000365146A priority patent/CA1154032A/en
Publication of JPS5674126A publication Critical patent/JPS5674126A/ja
Publication of JPS6260414B2 publication Critical patent/JPS6260414B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、ポリカルボシランと、チタンアルコ
キシドとから誘導された新規なポリチタノカルボ
シランの製造方法に関するものである。 主鎖骨格が−(Si−CH2−)よりなり、各ケイ素原
子に2個の側鎖基が結合した重合体であるポリカ
ルボシランは、焼成により無機炭化物であるSiC
に転換されるため、ポリカルボシランを繊維状に
して焼成することにより、機械的性質及び熱的性
質が良好なSiC繊維が製造できることは公知であ
り、本発明者らは、このような技術について、例
えば特開昭51−126300号公報、特開昭51−139929
号公報等において開示した。 本発明者らは、その後、主鎖骨格が主として−(
Si−CH2−)の構造単位よりなるポリカルボシラン
と、チタノキサン結合単位−(Ti−O−)及びシロ
キサン結合単位−(Si−O−)を主鎖骨格に有するポ
リチタノシロキサンとの有機金属共重合体を繊維
状にして焼成することにより得たSiC−TiC繊維
が、SiC繊維に比べてさらに機械的性質のすぐれ
た繊維であることを知つた。 そこで本発明者らは、前記有機金属共重合体に
関する研究を鋭意続行した結果、今回、主鎖骨格
が主として−(Si−CH2−)の構造単位よりなるポリ
カルボシランと−(Ti−O−)結合単位のチタンア
ルコキシドとから誘導された新規なポリチタノカ
ルボシラン及びその製造方法を見出し、本発明に
到達した。 本発明によれば、主として一般式 (但し、式中のRは水素原子、低級アルキル
基、又はフエニル基を示す) で表わされる主鎖骨格を有する数平均分子量が
200〜10000のポリカルボシランと、一般式 Ti(OR′)4 (但し、式中のR′は炭素原子数1〜20個を有
するアルキル基を示す) で表わされるチタンアルコキシドとから誘導され
た数平均分子量が700〜100000のポリチタノカル
ボシランであつて、該ポリチタノカルボシランの
ケイ素原子の少くとも1部が酸素原子を介してチ
タン原子と結合しており、そして該ポリチタノカ
ルボシランにおける−(Si−CH2−)の構造単位の全
数対−(Ti−O−)の構造単位の全数の比率が2:
1乃至200:1の範囲内にあることを特徴とする
ポリチタノカルボシランが提供される。 さらに、本発明によれば、前記ポリカルボシラ
ン及び前記チタンアルコキシドを、それぞれの−(
Si−CH2−)の構造単位の全数対−(Ti−O−)の構造
単位の全数の比率が2:1乃至200:1の範囲内
となる量比に加え、反応に対して不活性な雰囲気
中において加熱反応して、前記ポリカルボシラン
のケイ素原子の少なくとも1部を、前記チタンア
ルコキシドのチタン原子と酸素原子を介して結合
させることを特徴とする数平均分子量が約700〜
100000の新規ポリチタノカルボシランの製造方法
が提供される。 以下本発明をより詳細に説明する。 本発明のポリチタノカルボシランとして、次に
図示するような1官能性重合体、2官能性重合
体、3官能性重合体及び4官能性重合体がある。
【式】
【式】
【式】
【式】 (但し、R及びR′は前記と同じ意味を有す
る) すなわち、1官能性重合体ではポリカルボシラ
ンのポリマー鎖にチタンアルコキシドがペンダン
ト側鎖として結合しており、2官能性、3官能性
及び4官能性重合体では2個以上のポリカルボシ
ラン同志が、−(Ti−O−)結合により架橋されて
いる。 ポリカルボシラン自体及びチタンアルコキシド
自体は公知であるが、ポリカルボシランとチタン
アルコキシドとからなる重合体はこれまで知られ
ていなかつた。 すなわち、本発明の新規ポリチタノカルボシラ
ンがポリカルボシランと異なる構造を有する重合
体であることは、ゲルパーミエーシヨンクロマト
グラフイー(GPC)及び赤外吸収スペクトル
(IR)によつて確認することができる。第1図は
後述の参考例1に記載の方法で得られたポリカル
ボシランのGPC、第2図は後述の実施例1に記
載の方法に従い、前記のポリカルボシランとチタ
ンアルコキシドとを10:7(重量比)で反応させ
ることによつて得られた本発明の新規ポリチタノ
カルボシランのGPCである(いずれの場合にも
重合体0.006mgをテトラヒドロフラン5mlに溶か
した溶液を測定に供した)。第2図は第1図と比
べると、横軸の溶出量10ml付近において第1図に
は見られない新たなピークが出現している。これ
は本発明の方法により得られた新規ポリチタノカ
ルボシランは、ポリカルボシランとチタンアルコ
キシドとの単なる混合物ではなく、両者が反応に
より結合することによつて、ポリカルボシランに
比べて高分子量化した有機金属重合体であること
を意味するものである〔GPCではピークの横軸
(溶出量)の数値の低い程、それに対応する分子
量は高い〕。次に第3図は後述の参考例1に記載
の方法で得られたポリカルボシランのIR、第4
図は後述の実施例1に記載の方法に従い、前記の
ポリカルボシランとチタンアルコキシドとを10:
7(重量比)で反応させることによつて得られた
本発明の新規ポリチタノカルボシランのIRであ
る。そして第3図のIRにおける1250cm-1及び2100
cm-1の吸収はそれぞれ出発原料のポリカルボシラ
ンに存在するSi−CH3及びSi−Hに対応する吸収
である。第4図に示した新規ポリチタノカルボシ
ランのIRにおいても、前記2つの吸収は存在す
るが、Si−H吸収強度(2100cm−1)/Si−C
吸収強度(1250cm−1)の比率におい て第3図と第4図を比較すると、第3図のIRで
はこの比率が1.031であるのに対して第4図では
0.549と減少している。このことは、ポリカルボ
シランとチタンアルコキシドとの反応により、ポ
リカルボシラン中のSi−H結合の一部が消失し、
それによつてポリカルボシランがチタンアルコキ
シドと反応すること、及びポリカルボシラン同志
がチタンアルコキシドにより架橋することを示し
ている。 すなわち、実施例1の方法で製造された本発明
の新規ポリチタノカルボシランは、ポリカルボシ
ランの主鎖骨格中に存在する構造単位−(Si−CH2
−)のケイ素原子に側鎖基として結合している水素
原子の一部が脱離し、そのケイ素原子がチタンア
ルコキシドの結合単位−(Ti−O−)のチタン原子
と酸素原子を介して結合して生成するものであ
る。 本発明の新規ポリチタノカルボシランを製造す
るため本発明の方法は、ポリカルボシラン及びチ
タンアルコキシドを、無溶媒又は有機溶媒中で、
且つ反応に対して不活性な雰囲気中において加熱
反応し、ポリカルボシランのケイ素原子の少なく
とも1部を、チタンアルコキシドのチタン原子と
酸素原子を介して結合させる方法である。ポリカ
ルボシランを溶融して無溶媒で反応させてもよい
が、通常には有機溶媒を用いた方が反応を円滑に
行ない且つゲル状物の如き副生物の生成を抑制す
る上に有利である。好ましい溶媒としては例えば
n−ヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン、
テトラヒドロフラン等があげられる。また反応に
対して不活性な雰囲気、例えば、窒素、アルゴ
ン、水素等の雰囲気中において反応を行うことが
必要であり、空気中のような酸化性雰囲気中で行
うと、原料のポリカルボシラン及びチタンアルコ
キシドの酸化が生じるため好ましくない。 反応温度は広い範囲にわたつて変更することが
でき、例えば有機溶媒を使用する場合には、その
有機溶媒の沸点以下の温度に加熱してもよいが、
数平均分子量の高い重合体を得る場合には、引続
き有機溶媒の沸点以上に加熱して有機溶媒を留去
させて反応を行うことが好ましい。反応温度は一
般に500℃以下にすることが好ましい。反応時間
は特に重要ではないが、通常、1〜10時間程度で
ある。反応は一般に常圧付近で行うのが好まし
く、真空中や高い減圧中で反応を行うと、低分子
成分が系外に留出するため収率が低下するので好
ましくない。本発明の方法を実施するためには、
不活性ガスを反応系に気流として送りこみながら
反応を行うのが好ましく、その理由は、これによ
り反応器内の圧力がほぼ常圧に保たれ、温度上昇
や反応中に放出される炭化水素ガス、例えばメタ
ンのようなガスによる圧力上昇を防ぐことができ
るからである。 本発明の方法において、新規ポリチタノカルボ
シランを製造するための出発原料の一つとして使
用するポリカルボシランは、数平均分子量が200
〜10000の、主として一般式 (但し、式中のRは水素原子、低級アルキル
基、又はフエニル基を示す)で表わされる主鎖骨
格を有している。なお、ポリカルボシランの末端
基のケイ素原子には前記の側鎖の他に、水酸基が
結合していてもよい。 ポリカルボシランの製造方法自体は公知であ
り、本発明において出発原料として使用するポリ
カルボシランはそのような公知方法によつて製造
することができる。 例えば、モノシランをそのまま熱重合する方法
が、G.Fritz;Angew.Chem.,79,657(1967)
及びG.Fritz et al;Adv.Inorg.Chem.
Radiochem.,7,349(1965)によつて開示され
ている。またモノシランを一旦、ポリシランとし
た後、これを重合することによりポリカルボシラ
ンを製造する方法があり、本発明者らが先に出願
した特開昭51−126300号公報、特開昭52−74000
号公報、特開昭52−112700号公報及び特開昭54−
61299号公報において開示されている。本発明で
使用するポリカルボシランは、主鎖骨格が実質的
に−(Si−CH2−)の構造単位を有する直鎖状、網目
状及び環状の重合体である。 本発明の方法において、新規ポリチタノカルボ
シランを製造するための他の出発原料として使用
するチタンアルコキシドは、一般式 Ti(OR′)4 (但し、式中のR′は炭素原子数1〜20個を有
するアルキル基を示す)で表わされる。 本発明の方法においては、前述のポリカルボシ
ランとチタンアルコキシドとを、ポリカルボシラ
ンの−(Si−CH2−)の構造単位の全数対チタンアル
コキシドの−(Ti−O−)の構造単位の全数の比率
が2:1乃至200:1の範囲内となる量比に加
え、加熱反応して重合体を製造する。この反応に
より、ポリカルボシランの主鎖骨格中の構造単位
【式】の一部において、ケイ素原子に結 合していた側鎖基Rの一個が脱離し、そのケイ素
原子が、チタンアルコキシドのチタン原子と酸素
原子を介して結合する。 本発明の方法で製造される新規ポリチタノカル
ボシランは、数平均分子量が約700〜100000の重
合体であり、そして、通常50〜400℃に加熱する
ことにより溶融する熱可塑性物質であり、またn
−ヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン、テ
トラヒドロフラン等の溶媒に可溶である。 本発明の新規ポリチタノカルボシランは、真空
中、不活性ガス雰囲気中又は非酸化性ガス雰囲気
中で焼成することにより、無機化物に転換するこ
とができる。 また本発明の新規ポリチタノカルボシランは加
熱により溶融し、また有機溶媒に可溶であり、
様々な形状を有する成形体とすることができるか
ら、これを上記の加熱焼成処理に付すことによ
り、性能の良好な無機質の成形体を得ることがで
きる。このような成形体の例としては、例えば連
続繊維、フイルム、被覆膜、粉末などがあげられ
る。また本発明の新規ポリチタノカルボシランは
焼結用結合剤や含浸剤としても用いることができ
る。 参考例 1 5の三口フラスコに無水キシレン2.5とナ
トリウム400gとを入れ、窒素ガス気流下でキシ
レンの沸点まで加熱し、ジメチルジクロロシラン
1を1時間で滴下した。滴下終了後、10時間加
熱還流し沈殿物を生成させた。この沈殿を過
し、まずメタノールで洗浄した後、水で洗浄し
て、白色粉末のポリジメチルシラン420gを得
た。 他方、ジフエニルジクロロシラン759gとホウ
酸124gを窒素ガス雰囲気下、n−ブチルエーテ
ル中、100〜120℃の温度で加熱し、生成した白色
樹脂状物を、さらに真空中400℃で1時間加熱す
ることによつて530gのポリボロジフエニルシロ
キサンを得た。 次に、上記のポリジメチルシラン250gに上記
のポリボロジフエニルシロキサン8.27gを添加混
合し、還流管を備えた2の石英管中で窒素気流
下で350℃まで加熱し6時間重合し、本発明の出
発原料の1つであるポリカルボシランを得た。室
温で放冷後キシレンを加えて溶液として取り出
し、キシレンを蒸発させ、320℃、1時間窒素気
流下で濃縮して140gの固体を得た。このポリマ
ーの数平均分子量は蒸気圧浸透圧法(VPO法)
により測定したところ995であつた。この物質の
IRスペクトルを測定したところ第3図に示す如
く、800cm-1付近と1250cm-1にSi−CH3の吸収、
1400,2900,2950cm-1にC−Hの吸収、2100cm-1
にSi−Hの吸収、1020cm-1付近と1355cm-1にSi−
CH2−Siの吸収等が認められ、得られたポリマー
は、構成する要素が
【式】
【式】
【式】等であるポリカルボシランであ る。 参考例 2 テトラメチルシラン100gを秤取し、リサイク
ルのできる流通式装置を用いて、窒素雰囲気下で
770℃で24時間反応を行ない本発明の出発原料の
1つであるポリカルボシランを得た。室温で放冷
後ノルマルヘキサンを加えて溶液として取り出
し、過して不溶物を除去後、ノルマルヘキサン
を蒸発させ、180℃で1時間、5mmHgの減圧下で
濃縮して14gの粘着性物質を得た。このポリマー
の数平均分子量はVPO法により測定したところ
450であつた。この物質のIRスペクトルを測定し
たところ、参考例1と同様にポリカルボシランに
基づく各吸収ピークが認められた。 参考例 3 参考例1で得られたポリジメチルシラン250g
をオートクレーブに入れ、アルゴン雰囲気中で、
470℃、約100気圧下で14時間加熱重合し、本発明
の出発原料の1つであるポリカルボシランを得
た。室温で放冷後ノルマルヘキサンを加えて溶液
として取り出し、ノルマルヘキサンを蒸発させ、
280℃で1時間、1mmHgの減圧下で濃縮して得ら
れた固体を、アセトンで処理して低分子量物を除
去して、数平均分子量が8750のポリマー60gを得
た。この物質のIRスペクトルを測定したとこ
ろ、参考例1と同様にポリカルボシランに基づく
各吸収ピークが認められた。 実施例 1 参考例1で得られたポリカルボシラン40gとチ
タンテトラブトキシド28gとを秤取し、この混合
物にキシレン400mlを加えて均一相からなる混合
溶液とし、窒素ガス雰囲気下で、130℃で1時間
撹拌しながら還流反応を行なつた。還流反応終了
後、さらに温度を200℃まで上昇させて溶媒のキ
シレンを留出させたのち、200℃で1時間重合を
行ないチタン金属を含む有機金属重合体(ポリチ
タノカルボシラン)を得た。このポリマーの数平
均分子量はVPO法により測定したところ1528で
あつた。第2図に示されるこの物質のゲルパーミ
エーシヨンクロマトグラフの結果と第1図に示さ
れる参考例1のポリカルボシランのゲルパーミエ
ーシヨンクロマトグラフの結果(参考例1のポリ
カルボシランをチタンテトラブトキシド非存在下
で、上記と同条件下で処理して得られた物質のゲ
ルパーミエーシヨンクロマトグラフも第1図と同
様)の対比から明らかなように、ここで得られた
ポリマーは、上記のポリカルボシランとチタンテ
トラブトキシドが単に混合されたものではなく、
該両物質が反応して高分子量化した重合体であ
る。また第4図に示されるこの物質のIRスペク
トルと、第3図に示されるポリカルボシランの
IRスペクトルとの対比から明らかなように、こ
こで得られたポリマーは、ポリカルボシラン中の
Si−H結合が一部消失し、この部分のケイ素原子
が、チタンテトラブトキシドのチタン原子と酸素
原子を介して結合し、これによつて一部はポリカ
ルボシランの側鎖に−O−Ti(OC4H93基を有
し、また一部はポリカルボシランが−(Ti−O−)
結合で架橋した有機金属重合体である。上記の
IRのデータに基いて、このポリマー中のSi−H結
合部分での反応率および/又は架橋率を計算する
と46.7%である。このポリマーのポリカルボシラ
ン部分の−Si−CH2−結合の全数対−O−Ti
(OC4H93および−Ti−O−結合の全数の比率は
約8:1である。 ここで得られた重合体を、窒素雰囲気中で、
1700℃まで8.5時間で加熱し、1700℃で1時間焼
成して、黒色の固体を得た。この物質のX線粉末
回折測定を行なつたところ、第5図に示す如く、
2θ′=35.8゜にβ−SiCの(111)回折線、2θ
=60.1゜にβ−SiCの(220)回折線および2θ=
72.1゜にβ−SiCの(311)回折線が、また2θ=
42.4゜にTiCの(200)回折線、2θ=36.4゜に
TiCの(111)回折線、2θ=61.4゜にTiCの
(220)回折線および2θ=73.5゜にTiCの
(113)回折線が認められた。特にTiCの各回折線
はいずれも従来のTiCに観察される各回折線の2
θよりも高角度側にシフトしており、従来のTiC
と格子定数が異なることから、得られた物質は、
主としてβ−SiC,TiC,β−SiCとTiCの固溶体
およびTiC1-x(ただしO<x<1)よりなる複
合炭化物であると推定される。 実施例 2 参考例1で得られたポリマーを330℃で3時
間、窒素気流下で濃縮して得られる数平均分子量
が2990のポリカルボシラン40.0gと、チタンテト
ライソプロポキシド65.3gとを秤取し、この混合
物にベンゼン500mlを加えて均一相からなる混合
溶液とし、アルゴンガス雰囲気下で70℃で5時間
撹拌しながら還流反応を行なつた。還流反応終了
後さらに加熱し、ベンゼンを留出させた後150℃
で2時間重合を行ない数平均分子量が8900のポリ
チタノカルボシランを得た。得られたポリマー
は、均一黒青色の樹脂状物であつた。この樹脂状
物のポリカルボシラン部分の−Si−CH2−結合の
全数対−O−Ti(O−isoC3H73および−Ti−O
−結合の全数の比率は約3:1である。この物質
のIRのデータに基づいて、このポリマー中のSi−
H結合部分での反応率および/又は架橋率を計算
すると85%である。 実施例 3 参考例2で得られたポリカルボシラン40gとチ
タンテトラブトキシド10gとを秤取し、この混合
物にノルマルヘキサン300mlを加えて均一相から
なる混合溶液とし、窒素ガス雰囲気下で60℃で8
時間撹拌しながら還流反応を行なつた。還流反応
終了後さらに加熱しノルマルヘキサンを留出させ
た後170℃で3時間重合を行ない、数平均分子量
が1450のポリチタノカルボシランを得た。このポ
リマーのポリカルボシラン部分の−Si−CH2−結
合の全数対−O−Ti(OC4H93および−Ti−O
−結合の全数の比率は約23:1である。この物質
のIRのデーターに基づいてこのポリマー中のSi−
H結合部分での反応率および/又は架橋率を計算
するとほぼ100%に近い。 実施例 4 参考例3で得られたポリカルボシラン40.0gと
チタンテトライソプロポキシド1.6gとを秤取
し、この混合物にキシレン200mlを加えて均一相
からなる混合溶液とし、アルゴンガス雰囲気下で
130℃で2時間撹拌しながら還流反応を行なつ
た。還流反応終了後さらに加熱し、キシレンを留
出させた後、300℃で30分間重合を行ない、数平
均分子量が18500のポリチタノカルボシランを得
た。このポリマーのポリカルボシラン部分の−Si
−CH2−結合の全数対−O−Ti(O−isoC3H73
および−Ti−O−結合の全数の比率は約122:1
である。この物質のIRのデータに基づいてこの
ポリマー中のSi−H結合部分での反応率および/
又は架橋率を計算するとほぼ5%である。
【図面の簡単な説明】
第1図は参考例1のポリカルボシランのゲルパ
ーミエーシヨンクロマトグラフイー(GRC)、第
2図は実施例1のポリチタノカルボシランの
GPC、第3図は参考例1のポリカルボシランの
赤外吸収スペクトル(IR)及び第4図は実施例
1のポリチタノカルボシランのIRである。また
第5図は実施例1の本発明のポリチタノカルボシ
ランを窒素雰囲気下で1700℃で焼成することによ
つて得られた複合炭化物のX線粉末回折図であ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 主として一般式 (但し、式中のRは水素原子、低級アルキル
    基、又はフエニル基を示す) で表わされる主鎖骨格を有する数平均分子量が
    200〜10000のポリカルボシラン、及び 一般式 Ti(OR′)4 (但し、式中のR′は炭素原子数1〜20個を有
    するアルキル基を示す) で表わされるチタンアルコキシドを、前記ポリカ
    ルボシランの−(Si−CH2−)の構造単位の全数対前
    記チタンアルコキシドの−(Ti−O−)の構造単位
    の全数の比率が2:1乃至200:1の範囲内とな
    る量比に加え、反応に対して不活性な雰囲気中に
    おいて加熱反応して、前記ポリカルボシランのケ
    イ素原子の少なくとも1部を、前記チタンアルコ
    キシドのチタン原子と酸素原子を介して結合させ
    ることを特徴とする数平均分子量が約700〜
    100000の新規ポリチタノカルボシランの製造方
    法。
JP14997779A 1979-11-21 1979-11-21 Novel polytitanocarbosilane and its preparation Granted JPS5674126A (en)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14997779A JPS5674126A (en) 1979-11-21 1979-11-21 Novel polytitanocarbosilane and its preparation
DE8080304168T DE3070473D1 (en) 1979-11-21 1980-11-20 Polymetallocarbosilane, process for its production and shaped articles of inorganic carbide derived therefrom
US06/208,744 US4359559A (en) 1979-11-21 1980-11-20 Novel polymetallocarbosilane, and process for its production
EP80304168A EP0030105B1 (en) 1979-11-21 1980-11-20 Polymetallocarbosilane, process for its production and shaped articles of inorganic carbide derived therefrom
CA000365146A CA1154032A (en) 1979-11-21 1980-11-20 Polymetallocarbosilane, and process for its production

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14997779A JPS5674126A (en) 1979-11-21 1979-11-21 Novel polytitanocarbosilane and its preparation

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP281483A Division JPH0233734B2 (ja) 1983-01-13 1983-01-13 Shinkinahorichitanokaruboshiran

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5674126A JPS5674126A (en) 1981-06-19
JPS6260414B2 true JPS6260414B2 (ja) 1987-12-16

Family

ID=15486760

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14997779A Granted JPS5674126A (en) 1979-11-21 1979-11-21 Novel polytitanocarbosilane and its preparation

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5674126A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2008038529A1 (ja) * 2006-09-27 2010-01-28 宇部興産株式会社 シリカ基複合光触媒及びその製造方法

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6197357A (ja) * 1984-10-17 1986-05-15 Shin Etsu Chem Co Ltd 炭化けい素前駆体組成物
JPS62248636A (ja) * 1986-04-22 1987-10-29 宇部興産株式会社 複合材料及び成形体
JP2540535B2 (ja) * 1987-03-20 1996-10-02 昭和電線電纜株式会社 耐熱性塗料
US4886860A (en) * 1988-03-23 1989-12-12 Toa Nenryo Kogyo Kabushiki Kaisha Polymetalosilazane and process for preparing same
JP4122891B2 (ja) 2002-08-09 2008-07-23 宇部興産株式会社 傾斜組成を有するセラミックス薄膜被覆材料及びその製造方法
JP4924709B2 (ja) 2007-03-19 2012-04-25 宇部興産株式会社 シリカ基複合酸化物繊維及びそれを用いた触媒繊維並びにその製造方法
WO2011122234A1 (ja) 2010-03-31 2011-10-06 宇部興産株式会社 光触媒繊維及びその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2008038529A1 (ja) * 2006-09-27 2010-01-28 宇部興産株式会社 シリカ基複合光触媒及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5674126A (en) 1981-06-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4455414A (en) Process for producing an organometallic copolymer
US4359559A (en) Novel polymetallocarbosilane, and process for its production
Laine et al. Preceramic polymer routes to silicon carbide
JP2507714B2 (ja) 新規ポリチタノシラザン及びその製造方法
EP0675917B1 (en) Carborane-(silane or siloxane)-unsaturated polymers
JP3662589B2 (ja) 線形カルボラン−(シロキサンまたはシラン)−アセチレン共重合体から誘導される高温熱硬化樹脂およびセラミックス
US4886860A (en) Polymetalosilazane and process for preparing same
EP0424082A2 (en) Preceramic organosilicon-boron polymers
US5204380A (en) Preparation of silicon carbide ceramics from the modification of an Si-H containing polysilane
JPS6260414B2 (ja)
US5312649A (en) Diorganosilacetylene-alt-diorganosilvinylene polymers and a process densifying porous silicon-carbide bodies
JPH0233734B2 (ja) Shinkinahorichitanokaruboshiran
US6265336B1 (en) High temperature ceramics derived from linear carborane-(siloxane or silane)-acetylene copolymers
US5229481A (en) High-molecular weight, silicon-containing polymers and methods for the preparation and use thereof
EP0596680A2 (en) Borazine derivatized hydridopolysilazane polymers
US4358576A (en) Organometallic polymer and process for production thereof
JPS6158086B2 (ja)
Boury et al. Stoichiometric silicon carbide from borate‐catalyzed polymethylsilane–polyvinylsilane formulations
JPS6123932B2 (ja)
JPS6337139B2 (ja)
WO1990014381A1 (en) Silyl- and disilanyl-1,3-butadiyne polymers from hexachloro-1,3-butadiene
US6020447A (en) Sonichemical synthesis of silicon carbide precursors and methods for preparation thereof
JPS6149335B2 (ja)
JPH0233733B2 (ja) Shirikontochitanmatahajirukoniumutooganjusurujukikinzokukakyojugotaioyobisonoseizohoho
JP2760554B2 (ja) 新規ポリメタロシラザン及びその製造方法