JPS625986Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、バツクミラーを収容するようにし
たオートバイのカウリングに関する。

オートバイでは、一般に、ハンドルの左右に上
方に突出する腕片を設けて、この腕片の先端にバ
ツクミラーを連結しているため、転倒させた場合
に破損させ易い。又、走行中には、走行風がバツ
クミラーに当つて抵抗が増す。オートバイの前部
にカウリングを設ける場合でも、カウリングの左
右に腕片を突設して、腕片の先端にバツクミラー
を連結しているので、同様にオートバイを転倒さ
せた場合、破損することが多い。

この考案は、かかることがないように改善した
もので、以下本考案を図面に示す本考案の実施例
について説明する。

前ホーク１の上部から、車体２の前部にかけ
て、カウリング３を設けて覆う。カウリング３の
上側には、透明スクリーン４を連結立設し、運転
者は、透明スクリーン４を通して前方を視認でき
る。カウリング３は、走行によつて当る風を左右
に分けて抵抗を減し、又、運転者に当る走行風を
少くして運転者の疲労を少くする。しかして本考
案は、カウリング３の上部左右に、前方及び側方
に脹んだ脹み部５を一体的に成形する。そして、
この脹み部５の内側にバツクミラー６をビス等に
よつて取着して収容する。尚、カウリング３は、
合成樹脂を射出成形機等で成形して所定の形状に
作るもので、脹み部５も、この成形時に一体に成
形するものである。

作用について説明する。

運転者は、カウリング３の上部左右の脹み部５
の内側に収容されたバツクミラー６で、後方の視
界が確保できる。そして、車を転倒させた場合、
カウリング３の脹み部５にバツクミラー６があつ
て、直接接地することが少くなり、破損すること
を少くできる。又、カウリング３の脹み部５は、
風の抵抗の少い流線形に脹めることができるの
で、バツクミラーが突出しているのに較べて走行
による風の抵抗を少くできる。

以上説明したように、この考案は、前ホークの
上部から車体の前部を覆い、上側に透明スクリー
ンを立設したカウリングに於て、該カウリングの
上部左右に脹み部を設け、該脹み部の内側にバツ
クミラーを収容するようにしたので、バツクミラ
ーが、カウリングの内側に入つて、外側に突出し
ていないので、転倒時に破損させることを少くで
きると共に、走行中の風による走行抵抗を少くす
ることができる。又、雨天には、バツクミラーに
雨水が当るのを少くできて、水によつて像がぼけ
ることも防ぐことができる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示し、第１図は側面図、
第２図は正面図、第３図は平面図である。 １……前ホーク、２……車体、３……カウリン
グ、４……透明スクリーン、５……脹み部、６…
…バツクミラー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前ホークの上部から車体の前部を覆い、上側に
   透明スクリーンを立設したカウリングに於て、該
   カウリングの上部左右に脹み部を設け、該脹み部
   の内側にバツクミラーを収容するようにしたこと
   を特徴とするオートバイのカウリング。