JPS6258040B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は登録可能な単価等を予め設定するよう
にした電子式レジスタに関するものである。

商品売上を登録する際に商品単価の置数誤り、
または入力する部門の誤りを防止するため、各々
の部門に登録可能な単価の範囲をあらかじめ設定
することが一般的に行なわれている。しかし各々
の部門に割り振つた商品の単価を一率にある一定
の範囲に制限することはなかなか困難で、一般に
は小数ながらこの制限からはずれる例外商品の生
じることが多い。このため、これらの例外商品を
該当部門へ入力させるようにするには登録可能範
囲を広く設定する必要があり、誤りの防止率が低
下するという問題点があつた。

また、登録単価範囲の制限を解除する、解除キ
ーとその手段を設けて、単価登録時に、この解除
キーを操作することにより登録可能単価制限をは
ずし、単価を登録するという方法もある。しかし
ながらこのような特殊キーをキーボード上に配列
することは、狭いキーボード上の部門キーのスペ
ースを減じることになるという問題点があつた。

本発明は、このような登録可能制限外の単価を
特殊キーを設けることなく、登録できるよう構成
したものである。

本発明は上記問題点を解決するために、高額単
価制限レジスタの信号と、操作者により入力され
た単価を一時記憶する単価レジスタの信号を減算
器で比較して、単価の方が大きいときエラー信号
を出力するようにし、この減算器の動作の可否
を、部門キーと乗算キーの論理和で制御するよう
構成したものである。

本発明は上記構成により、部門登録キー操作に
より、各々の部門に設定した登録可能単価範囲の
制限を用いて、置数誤り、登録部門のコード誤り
を防止することができ、かつ小数の登録可能単価
制限から例外的にはずれる商品については乗算登
録のキー操作により登録可能単価範囲の制限を解
除して登録することができることとなる。

以下に本発明の実施例とともに説明する。第１
図において、１０は数字キー、１１は部門キー、
１２は乗算キー、１３は入力される単価のうち最
高許容単価を登録する高額単価レジスタであり部
門キー１１に対応して、それぞれの部門の登録可
能な最高単価が設定されている。１４は単価を登
録する単価レジスタ、１５は個数を登録する個数
レジスタ、１６は合計計算を行なう合計器、１７
は乗算キーの入力によりセツトされるフリツプフ
ロツプ、１８は減算器２６のボローによりセツト
されるフリツプフロツプ、１９〜２２はANDゲ
ート、２３はORゲート、２４，２５はインバー
タ、２６はレジスタ１３，１４の出力Ｂ，Ａの差
（Ｂ−Ａ）をとる減算器、２７は乗算器である。
２８はエラー信号の出力端子である。

また第２図は単価1000円の商品を一品登録する
場合の部門登録および乗算登録のキー操作例を示
すものである。

今、当該部門に部門登録可能な単価範囲を999
円以下とする場合について説明する。

電子式レジスタの設定モードにおいて、「999部
門キー」のキー操作で、高額単価制限レジスタ１
３に999が設定されているものとする。第２図イ
の部門登録キー操作例により、登録可能な単価範
囲を越えた単価1000円を登録しようとする場合、
単価レジスタ１４には1000が入力される。この
時、乗算キー１２の操作は行なわないのでインバ
ータ２４の出力は１となり部門キー１１の操作に
よりゲート２０は開となり、ゲート２０の出力信
号が減算器２６へトリガ信号として与えられる。
減算器２６は高額単価制限レジスタ１３の出力
999から単価レジスタ１４の出力1000を減算し、
その結果ボローを発生する。減算器２６の出力で
あるこのボローは登録しようとする単価が高額単
価制限レジスタ１３をオーバーする値であること
を検出したもので、フリツプフロツプ１８を駆動
してエラー信号として操作者に登録誤りであるこ
とを示す。またこのエラー信号はインバータ２５
を通して反転されゲート２２を閉とするため、単
価レジスタ１３の出力は合計器１６へ入力されな
い。

次に部門登録キー操作と同様に999円以下の登
録可能な単価範囲の数値を登録する場合の回路の
動作について説明する。この場合の上記1000円登
録時との大きな相違点は減算器２６でボローは発
生せず、したがつてエラー信号は発生せず、また
ゲート２２も開となるので、単価レジスタ１４の
データは合計器１６へ入力されることである。ま
た部門登録時においてはフリツプフロツプ１７の
出力は０であるためゲート２１は閉となり、その
出力信号である乗算器２７のトリガ信号は発生し
ないので、乗算器２７の出力は０となり合計器１
６の入力に影響を与えることはない。

以上の回路動作により、部門登録のキー操作に
おいて登録可能な単価範囲の制限機能を得ること
ができる。

次に、第２図ロの乗算登録キー操作例により、
登録可能な単価範囲を越えた単価を登録する場合
を説明する。

数字キー１０により個数１を置換後、乗算キー
１２を操作するとゲート１９は開となり、個数レ
ジスタ１５へ個数１が入力すると同時にフリツプ
フロツプ１７の出力は１となる。続いて単価1000
を置数すると、単価1000は単価レジスタ１４へ入
力する。次の部門キー１１の操作によりゲート２
１は開となり、その出力信号は乗算器２７のトリ
ガ信号として供給され、単価×個数の演算値が乗
算器２７から出力され合計器１６へ入力される。
一方インバータ２４の出力は０となるため、ゲー
ト２０は閉となりその出力は０となり、減算器２
６は非動作となるためボローの発生は防止され
る。同時にゲート２２も閉となるため、単価レジ
スタ１４の出力は合計器１６の入力へ影響を与え
ない。乗算登録操作の場合、登録可能な単価範囲
の単価の場合も、個数１と単価1000の乗算登録と
同様の回路動作により登録可能である。これは個
数が複数個の場合でも同様に可能である。

以上の回路動作により乗算登録キー操作におい
ては登録可能な単価範囲の制限を解除することが
できる。

本発明は上記実施例より明らかなように、高額
単価制限レジスタの信号と、操作者により入力さ
れた単価を一時記憶する単価レジスタの信号を減
算器で比較して、単価の方が大きいときエラー信
号を出力するようにし、この減算器の動作の可否
を、部門キーと乗算キーの論理和で制御するよう
構成したので、部門登録キー操作により、各々の
部門に設定した登録可能単価範囲の制限を用い
て、置数誤り、登録部門のコード誤りを防止する
ことができ、かつ小数の登録可能単価制限から例
外的にはずれる商品については乗算登録のキー操
作により登録可能単価範囲の制限を解除して登録
することができるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例による電子式レジス
タのブロツク図、第２図はその操作例を示す説明
図である。 １０……数字キー、１１……部門キー、１２…
…乗算キー、１３……高額単価制限レジスタ、１
６……合計器、１７……フリツプフロツプ、１９
〜２２……ANDゲート、２６……減算器、２７
……乗算器。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 数字キー、部門キー、乗算キーとを有し、合
   計額を計算して表示する電子式レジスタ本体と、
   あらかじめ設定された単価を記憶する高額単価制
   限レジスタと、上記数字キーにより入力された単
   価を記憶する単価レジスタと、この単価レジスタ
   および上記単価制限レジスタの出力信号とを比較
   して、単価レジスタの信号が大きいときにエラー
   表示を上記本体にさせる減算器と、上記部門キー
   および上記乗算キーの論理和により上記減算器の
   動作の可否を制御する論理和手段とを備え、個
   数、乗算キー、単価、上記部門キーの順序で操作
   することによつて、上記高額単価制限レジスタの
   値以上の単価であつても上記本体に登録可能にし
   たことを特徴とする電子式レジスタ。