JPS6257966A

JPS6257966A - ジエツトル−ムにおけるミス糸処理装置

Info

Publication number: JPS6257966A
Application number: JP19822685A
Authority: JP
Inventors: 金山　裕之
Original assignee: Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Current assignee: Toyota Industries Corp
Priority date: 1985-09-06
Filing date: 1985-09-06
Publication date: 1987-03-13

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、エアジェツトルーム又はウォータージェット
ルームの停止時のミス糸処理装置に関する。

従来の技術エアジェツトルーム又はウォータージェットルームのよ
うな高速織機では、製織速度が大きいので織機の停止に
よる生産性低下への影響が従来の織機より著しい。した
がってジェットルームにおいては停台時間は、できるだ
け短いことが望ましい。一方、ジェットルームは、有枠
織機と異なり杼を用いることなく緯糸を空気又は水のよ
うな流体によって飛走させているので、有枠織機に比べ
緯入れミスが生じやすい。すなわち、ジェットノズルか
ら緯糸の供給されない、いわゆる緯糸供給ミスを生じた
り、ジェットノズルから供給はされたが、ジェットノズ
ルの反対側の耳糸まで緯糸が到達しない、いわゆる搬送
ミスを生しることがある。

また、高速度で作動しているジェットルームにおいては
、緯入れミスを発見した直後にｗｉ機の駆動を停止した
としても、Ｖａ機の各部が過大な減速度により破壊する
ことを防止するために、緯入れミス検出後、約１サイク
ル程度慣性作動した後に機台が停止するようにタイミン
グが選定されている。そのため、従来、緯入れミス信号
によりジェットルームが停止した場合には、停台する前
に次の緯入れサイクルの遂行を余儀なくされる。

したがって機台を逆転して、その緯入れミスの発生した
緯糸のみならず、その緯入れミス後のサイクルにおいて
緯入れされた緯糸をも除去する必要がある。しかしなが
ら緯入れミス後に緯入れされた緯糸は、通常の緯糸と同
様に筬打ちされた織布に、しっかりと保持されているの
で、容易に除去できず、とくに毛羽の多い糸、毛羽の長
い糸又は弱い糸等では、その除去作業がきわめて困難で
ある。

また、織成作業中に経糸（耳糸を含む）が切断したり、
人為操作によって織機のスイッチが切られたりすると、
前述したとおなしような理由により織機は慣性で１サイ
クル程度作動した後に停止する。織布に織段等の欠点の
生ずることを防止するために、この慣性運動中に緯入れ
された緯糸を除去しようとすると、これも前述したと同
様な理由によりその除去が容易ではない。

上述のようにジェットルームが停止した際のミス糸の除
去を自動的に行なえる方法として、特開昭５９−２１７
５２号公報には、停止信号によりジェットルームを開口
状態で停止して停台直前に緯入れされた緯糸を自由な状
態とし、押し出し開始信号によりジェットルームに設け
た押し出し部材を、前記緯糸と織布との間に自動的に挿
入して該緯糸を織布から引き離し、引き離した緯糸を除
去するジェットルームの停止時の緯糸処理方法が開示さ
れている。

発明が解決しようとする問題点上述の特開昭５９−２１７５２号公報に開示された装置
では、揺動可能に支承された「＜」の字状をした押し出
し部材を引張りばねで引張り、押し出し部材の先端を織
布に接触させ、織布に沿って緯糸１〜２本から数１の範
囲の距離にわたり摺動させ、織布と最終緯入れされた緯
糸との間の小間隙に押し出し部材の先端を前述のばねの
力により侵入させている。

この装置では、ばねによって押し出し部材の先端を織布
に接触させており、織布に応じて押し出し部材が織布に
押圧される位置の設定が容易ではない。また、織布の種
類に応して押し出し部材の接触長さを調節することが容
易に行うことが出来ず、弱糸、細糸又はフィラメントか
らなる織布にあっては押し出し部材により織布に傷の付
くことがある。さらに、ばねで押圧するため接触圧の設
定が容易ではない。

また、このようにしてミス糸を織前側へ押し出したとし
てもミス糸を人手によって抜き取らねばならず、自動化
することが出来なかった。

問題点を解決する手段本発明においては、スプリングによって退避方向に付勢
された押し出し部材、該スプリングの付勢に抗して押し
出し部材を突出させる押し出し手段および押し出し部材
を織前側に移動する手段からなるシェアドルームにおけ
るミス糸処理ＷＨにより、また、押し出し部材先端近傍
にサクションｌａＭを併設し、開口杼口内でミス糸をゆ
るめるとともに、サクション装置で吸引させ、上述の問
題点を解決するようにした。

作　　　用本発明においては、流体圧シリンダー又は電磁ソレノイ
ド等の押し出し手段によりミス糸除去用の押し出し部材
を突出させ、かつ、その押し出し部材にサクション装置
を併設させているので、押し出し手段の設定が容豚に行
え、このゆるめたミス糸をサクシジン装置によって吸引
除去し、ミス糸発生による織機機台の停止に際しても、
ミス糸を自動処理することが出来る。

また、押し出し手段の作動と、押し出し部材を移動する
手段の作動とを関連させることにより、押し出し部材が
織布に押圧される位置や押し出し部材の接触長さを織布
に応じて容易に調節することが出来る。

実施例以下、図示した実施例に基づき本発明を説明する。

本発明に係るジェットルーム本体は、たとえば前述した
特開昭５９−２１７５２号公報に記載されているような
従来公知の構造である。

第１図に示す実施例においては、織布の下方に本発明に
係る緯糸処理装置が設けられている。すなわち、上下の
経糸（１）＜２）は筬打ち点（４）から織布（３）とな
っており、織布（３）の下方位置にクロスプレートブラ
ケット（１２）が機台（図示せず）に固定支持されてい
る。クロスプレートブラケット　（１２）の先端は斜め
にカントされ、その先端にクロスプレート（１０）が固
着されている。クロスプレート（１０）の上端は、丸み
を持った端面形状をしており、織布（３）が接触しても
傷が付かないようになっている。

クロスプレート（１０）およびクロスプレートブラケッ
ト（１２）には水平方向に孔が貫通されており、その孔
にパイプ（７）が貫挿され、スライドへフランジ（１１
）によって軸方向に移動可能に支持されている。パイプ
（７）を前後に移動するための・ζルスモーク（１３）
がパイプ（７）の先端に連結されている。パイプ（７）
の先端はクロスプレート（１０）に沿って上方に折り曲
げられてサクションニードル（８）のホルダーを形成し
ており、該ホルダーの内部にサクションニードル（８）
のフランジ（１７）が密封状に貫挿され、エアシリンダ
ーを構成している。

このサクションニードル（８）は、その先端がさらに小
孔から屈曲しており、第３図に示したように、その先端
はパイプを斜めに切断したその切り口を前面にした状態
となっている。そして、そのナタションニードル（８）
の下方はサクションパイプ（１８）となって吸引源（図
示してない）に繋がっている。

サクションニードル（８）は、本発明の押し出し部材で
あり、また、サクションニードル（８）のフランジ（１
７）とパイプ（７）の先端の間には圧縮スプリング（９
）が装着されており、サクションニードル（８）は退避
方向に付勢されている。

このような構成の実施例においては、緯入れミス信号に
よって機台が停止し、緯入れミス処理状Ｂ（クランク角
度］８０°前後）になる、別の信号により電磁弁（図示
せず）が開き、サクションニードル（８）を適当な力で
織布（３）を押し付けるのに必要十分な圧縮空気が配管
系（図示せず）からパイプ（７）に送られる。このよう
になると圧縮空気は矢印にしたがって流れ、スプリング
（９）の力に抗してサクションニードル（８）を上方に
突出させ、織布（３）に押しつける。

また別の信号により、パルスモータ（１３）が起動され
、サクションニードル（８）を突出すせた状態で、織布
（３）を傷付けない適当な速度でパイプ（７）が後方へ
（図では左へ）移動される。

サクションニードル（８）は、筬打ち点（４）を過ぎた
ところで下経糸群（２）の間から織前と緯入れミスした
ミス糸（５）との間を突出し、ミス糸（５）を引掛けて
、さらに後方へ進む。ミス糸をゆるめる位置まで進むと
、信号により圧縮空気の供給が停止され、同時にサクシ
ョンパイプ（１８）により、このゆるめられたミス糸を
吸引し除去処理をする。その後サクションニードル（８
）がスプリング（９）により退避し、パルスモータ（１
３）が逆に起動し、パイプ（７）を元の位置に復帰させ
る。

このような機構を持ったサクションニードル（８）を織
幅の適当な位置、たとえば中央に一つ設け、または全織
幅に適当な間隔で（必ずしも等間隔でなくてよい）複数
個配置し、全サクションニードル（８）を同期又−は順
次動作させることで、ミス糸をゆるめることが出来る。

なおサクションニードル（８）は、その先端が織布（３
）を傷付けず、かつ、下経糸群（２）間を上昇する際に
下経糸群（２）を傷付けずにスムーズに突出でき、ミス
糸（５）を引掛けられるならば、任意の形状および材質
とすることができる。

本発明のサクションニードル（８）の駆動は、空気圧駆
動のほかにも、機械的な駆動方法や電磁ソレノイドによ
る駆動など種々の方法が可能であり、織布を傷付けない
範囲の適当な押し付は力を、保持しながら押し付けるこ
とができる機構とする。

またパイプ（７）を織前方向へ駆動する方法は、上述し
たトラバースパルスモークに限られず、パイプ（７）を
前後にスライドさせる機構であればよい。

また、このサクションニードル（８）は、第２図に示す
ように織幅の適当箇所にあればよく、その他のミス糸を
ゆるめる装置としては、第４図に示すようなニードル（
８′）を用いてもよい。このような場合には吸気源と連
結するサクションパイプ（１８）を必要としない。

以上の実施例では、織布の下方にクロスプレートを設け
、そのクロスプレートに押し出し部材、押し出し手段を
搭載しており、布地の上方に作業空間が確保でき、作業
性をよくするという利点があるが、押し出し部材、押し
出し手段および移動手段を布地の上方に設けてもよい。

さらに、上述の実施例では、クロスプレートを機台に固
定し、そのクロスプレートに押し出し部材、押し出し手
段および移動手段を搭載しているが、スレイに押し出し
部材および押し出し手段を設け、スレイを移動手段とし
て用いてもよい。

発明の効果本発明においては、流体圧シリンダーまたは電磁ソレノ
イド等の押し出し手段により緯糸除去用の押し出し部材
を突出させるようにしているので、押し出し手段の設定
により押し出し部材による接触圧の設定が容易に行なえ
る。

また、押し出し手段の作動と、押し出し部材を移動する
手段の作動とを関連させることにより、押し出し部材が
織布に押圧される位置や押し出し部材の接触長さを織布
に応じて容易に調節することができる。

そのうえ押し出し部材にサクションパイプを併設したの
で、ゆるめたミス糸を瞬時に吸引除去することが出来、
従来のような経糸との摩擦による抵抗もなく、このこと
によって発生の予想される経糸の切断も、また除去しつ
つあるミス糸の途中での切断も激減される。しかも除去
するための別機構を設ける必要もなく、ミス糸ゆるめ装
置に付設することで行いうる特徴を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明実施例の側断面図、第２図はサクショ
ンニードルおよびニードルの配置例を示した平面図、第
３図は、サクションニードルの先端部の正面図で、第４
図は、ミス糸ゆるめのためのサクションパイプを持たな
いニードル部分の側断面図である。７：　　パイプ８：　　サクションニードル８１：　　ニードル９：　　スプリングｌＯ：　　クロスプレート１２：　　クロスプレートブラット１３：　　パルスモータ１７：　　フランジ１８：　　サクションパイプ特ニ゛１出願人株式会社豊田自動織機製作所第１図第２図　　　　　第３図第４図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）スプリングによって退避方向に付勢された押し出
し部材、該スプリングの付勢に抗して押し出し部材を突
出させる押し出し手段、該押し出し部材を織前側に移動
する手段からなるミス糸処理装置において押し出し部材
の先端にサクション装置を併設したことを特徴とするジ
ェットルームにおけるミス糸処理装置。