JPS6257841B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、特に多相の高電圧しや断器で使用さ
れる、液圧式駆動装置の、共通のポンプから並列
的に供給される複数のハイドロニユーマチツク式
蓄圧器のガス量を監視する装置であつて、蓄圧器
が夫々位置可変の分離壁によつてガス室から分離
され、ポンプと夫々液圧導管を介して接続された
液圧液体室を有し、かつ蓄圧器の少なくとも１つ
のガスが許容不能まで損失すると電気通報回路に
よつて報知される形式のものに関する。

従来の技術 このような装置は、西ドイツ国特許出願公開第
1525857号明細書の第１図から公知である。この
装置の場合には、蓄圧器は自由ピストンによつて
ガス室から分離され、液圧ポンプと液圧導管を介
して接続されかつ圧力計によつてその圧力が監視
される液体室を有する。該圧力計は液体室内に存
在する液圧液体の圧力上限を超えると通報回路内
にある通報接点を閉じる。更に、通報回路内に
は、通報接点１２と直列接続されたもう１つの通
報接点が設けられている。該通報接点は、ポンプ
が蓄圧器の液体室内の圧力が圧力下限を下回ると
作動せしめられる際に閉じられる。両者の通報接
点が閉じられると、警報信号が放出される。該警
報信号の放出は、ポンプ４の運転開始後に、通報
接点が通報接点１４の投入直後の蓄圧器内での急
速な圧力構成に基づき閉じられる際にのみ可能で
ある。このような事態は、蓄圧器に漏洩が発生し
た際に生じる。しかしながら、蓄圧器はなお、そ
の圧力を但し投入操作のためだけに圧力下限を下
回らせる機能を有しているので、蓄圧器内の圧力
上限、ひいては通報接点の投入は、比較的に緩慢
な時限継電器を介して制御される通報接点が既に
再び開放される際に初めて達成される。この場合
には、蓄圧器内に到達する充填量と蓄圧器内の圧
力の上昇との間の時間的関係は定量的に検出され
ねばならないので、このような監視装置は比較的
に障害を起しやすい。

発明が解決しようとする問題点 本発明の課題は、簡単な構造で大きな作動確実
性によつて優れておりかつ同時に低コストで製造
しかつ補修することができる、ハイドロニユーマ
チツク式蓄圧器のガス量を監視する装置を提供す
ることであつた。

問題点を解決するための手段 前記課題は、本発明により冒頭に記載した形式
の装置において、液圧導管内に夫々１つの流動監
視器が配置されており、該流動監視器が通報回路
の相互に並列接続された複数の通報接点の夫々１
つに作用し、かつ通報回路がポンプの運転によつ
て制御されかつ第１の通報接点に直列接続された
第２の通報接点を有することにより解決される。

本発明の有利な１実施態様によれば、駆動力を
発生する３つの蓄圧器を有する３相しや断器用で
あつて、ポンプが３つの液圧導管を介して３つの
蓄圧器のそれぞれの液体室と接続されており、３
つの液圧導管のそれぞれに流動停止状態で閉じら
れる第１の通報接点を有する流動監視器が設けら
れており、かつ上記３つの通報接点が通報回路内
に相互に並列接続されている。

発明の効果 本発明の利点は、特に前記課題を簡単な、運転
の確実なかつ操作しやすい手段で解決することが
できた点にある。しかしまた、極めて少ない費用
で、既存の装置に後から組込むこともできる。就
中、本発明は、搬送量とは無関係の監視を可能に
することにより優れている。従つて、例えば温
度、電圧及びポンプ回転数の変動並びにポンプの
摩耗現象及び押しボタンスイツチのヒステリシス
特性のような好ましくない障害作用が生じない。

実施例 次に、図示の実施例につき本発明を詳細に説明
する。

図面には、相応する部分が同じ形式で示されて
いる。即ち、詳細には図示されていない、監視装
置を有するポンプ又はポンプ群は１で、ハイドロ
ニユーマチツク式蓄圧器は２で、蓄圧器２のケー
シングもしくは圧力シリンダは２ａで、液圧媒体
は３で、個々の蓄圧器２の液圧液体供給導管は４
で、エネルギー貯蔵装置の供給を行う共通の導管
は５で、流動監視器は６で、個々の流動監視器６
の第１の信号素子もしくは通報接点は順次に７
ａ，７ｂ及び７ｃで、夫々の蓄圧器２内の自由ピ
ストンは８で、夫々の蓄圧器２内に配置されたス
トツパは９で、個々の蓄圧器２内のガス室は１０
で、ポンプ１における第２の信号素子もしくは通
報接点は１１でかつ第３ａ図には、ガス貯蔵器が
１３でかつガス貯蔵器１３とハイドロニユーマチ
ツク式蓄圧器２の間の接続導管は１２で示されて
いる。

第１ａ図及び第２ａ図において、矢印を符した
導管は、例えば電気スイツチ群又は３相電気スイ
ツチの駆動装置に通じている。

第１ａ図及び第１ｂ図並びに第２ａ図及び第２
ｂ図に示した実施例につき、本発明による監視装
置の作動形式を説明する。

(1) 欠陥の無い蓄圧器における切換指令の放出 (a) ポンプ１，１４のエネルギー供給装置（図
示せず）は中断されている。

(b) 蓄圧器と、同様に図示されていないしや断
器駆動装置との間に配置された液圧回路の図
示されていない弁が開かれる（第１ａ図及び
第２ａ図の矢印参照）。

(c) ポンプ１，１４は停止しているために通報
接点は開かれているので、通報回路は中断さ
れる。

(2) 欠陥の無い蓄圧器の場合の切換操作後の蓄圧
器の再充填 (a) 蓄圧器２内の圧力が所定の圧力下限を下回
ると直ちに、ポンプ１，１４のエネルギー供
給装置（図示せず）が投入される。

(b) ポンプ１，１４は液圧導管４、流動監視器
６及び液圧導管５を介して液圧液体を蓄圧器
２内に搬送する、それにより自由ピストン８
は再び上方に向かつて運動せしめられ、ひい
ては蓄圧器２内の圧力は高められる。この際
に、蓄圧器２と、図示されていないしや断器
駆動装置との間の図示されていない弁は閉じ
られている。蓄圧器２内の圧力が所定の上限
値を上回ると、ポンプ１，１４のエネルギー
供給は中断される。

(c) この際に、通報回路は中断されている、そ
れというのもポンプ１，１４が作動している
際には通報接点１１は確かに閉じられている
が、但し通報接点７ａ，７ｂ及び７ｃは流動
監視器６によつて流動が検出されるために開
放さており、かつポンプ１，１４が停止して
いる際には通報接点１１は開かれているから
である。

(3) 欠陥を有する蓄圧器が存在する際の切換操作
終了後の蓄圧器の再充填（第２ａ図） (a) ポンプ１，１４のエネルギー供給装置は、
蓄圧器２内の圧力が所定の圧力の下限を下回
ると直ちに、投入される。

(b) ポンプ１，１４は液圧導管４、流動監視器
６及び液圧導管５を介して液圧液体を蓄圧器
２に搬送し、それにより自由ピストンは上向
きに運動せしめられ、ひいては蓄圧器２内の
圧力は高められる。この場合には、蓄圧器２
とスイツチ駆動装置（図示せず）との間の弁
（図示せず）は、閉じられている。蓄圧器２
内で所望の圧力上限が達成される以前に欠陥
を有する蓄圧器（第２ａ図の左側の蓄圧器）
内に存在する自由ピストン８は欠陥を有する
蓄圧器の上方ストツパ９に突当る。この際
に、ポンプ１，１４は更に投入状態を維持す
る。

(c) この際に初めは、通報回路は中断されてい
る、それというのも通報接点７ａ，７ｂ，７
ｃはまずポンプ１，１４の運転の際に流動監
視器６を貫流する液圧液体のために開かれて
いるからである。しかしながら、更にポンプ
１，１４が回転し、ひいては通報接点１１が
閉じられると、欠陥を有する蓄圧器内に存在
する自由ピストンがストツパ９に突当ると直
ちに、液圧液体はもはや欠陥を有する蓄圧器
には流れなくなる。この場合、欠陥を有する
蓄圧器に配属された流動監視器の通報接点
（第２ｂ図の通報接点７ａ）は閉じられる。

それにより、第２ｂ図に示された閉じられた通
報もしくは制御回路が作動せしめられるかないし
は通報ランプ１５並びに警報器１６が投入されか
つ制御リレー１７が励起せしめられ、次いで該制
御リレーがこれらの故障のために設けられたオー
トマチツク装置をレリーズする。

第３図には、ハイドロニユーマチツク式蓄圧器
２のもう１つの実施例が示されており、これはそ
のケーシング２ａのガス側端面で接続導管１２を
介して常にガス蓄圧器１３と接続されている。ス
トツパ９及びガス蓄圧器１３並びにまたそれら両
者はその都度の設置条件に応じて、故障の場合に
は障害通報の時点でエネルギー貯蔵装置もしくは
当該の個々のハイドロニユーマチツク式蓄圧器２
内にはなお十分なガス量が存在するように構成さ
れており、従つて代用運転又は電源切換え又は補
助運転への切換えまで殆んど運転の中断は起り得
ない。

もちろん、前述の装置は、電気スイツチ装置に
おいて使用することのみに限定されるのではな
く、多方面に適用可能でありかつ技術的に著しく
発展した分野に対する驚異的に簡単な解決手段を
提供するものである。

【図面の簡単な説明】

第１ａ図は欠陥の無いハイドロニユーマチツク
式蓄圧器を有するガス量の監視装置の略示図、第
１ｂ図はポンプが回転しかつ全ての液体供給導管
内を液体が流れる運転状態を示す通報もしくは制
御回路図、第２ａ図はハイドロニユーマチツク式
蓄圧器内における漏出もしくはガス量損失のため
に自由ピストンが蓄圧器内の所属のストツパに衝
突した状態を示すガス量の監視装置を示す図、第
２ｂ図は第２ａ図に示した運転状態を示す通報も
しくは制御回路図及び第３図はハイドロニユーマ
チツク式蓄圧器のもう１つの実施例を示す図であ
る。 １……ポンプ、２……ハイドロニユーマチツク
式蓄圧器、３……液圧液体室（液圧媒体）、４，
５……液圧導管、６……流動監視器、７ａ，７
ｂ，７ｃ……第１の通報接点、８……自由ピスト
ン、１０……ガス室、１１……第２の通報接点。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 液圧式駆動装置の、１つの共通のポンプ１か
   ら並列的に供給される複数のハイドロニユーマチ
   ツク式蓄圧器２のガス量を監視する装置であつ
   て、蓄圧器２が位置可変の分離壁によつてガス室
   １０から分離され、ポンプ１と夫々液圧導管４，
   ５を介して接続された液圧液体室３を有し、かつ
   蓄圧器２の少なくとも１つのガスが許容不能なま
   でに損失すると通報電気回路によつて報知される
   形式のものにおいて、液圧導管４，５内に夫々１
   つの流動監視器６が配置されており、該流動監視
   器が通報回路の相互に並列接続された複数の通報
   接点７ａ，７ｂ，７ｃの夫々１つの７ａに作用
   し、かつ通報回路がポンプ１の運転によつて制御
   されかつ第１の通報接点７ａに直列接続された第
   ２の通報接点１１を有することを特徴とする、ハ
   イドロニユーマチツク式蓄圧器のガス量を監視す
   る装置。 ２ 駆動力を発生する３つの蓄圧器２を有する３
   相しや断器用であつて、ポンプ１が３つの液圧導
   管４，５を介して３つの蓄圧器２のそれぞれの液
   体室３と接続されており、３つの液圧導管４，５
   のそれぞれに流動停止状態で閉じられる第１の通
   報接点７ａ，７ｂ，７ｃを有する流動監視器６が
   設けられており、かつ上記３つの通報接点７ａ，
   ７ｂ，７ｃが通報回路内に相互に並列接続されて
   いる、特許請求の範囲第１項記載の装置。