JP3283558B2 - 液圧式の安全及び動力油系 - Google Patents
液圧式の安全及び動力油系Info
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Description
蒸気弁を有する、タービンに蒸気を供給するための液圧
式の安全及び動力油系であって、少なくとも1つのシー
ル箇所を備えた切換弁と、圧力液体によって負荷され、
ピストンによって一方側が制限された円筒形の駆動容積
を形成するシリンダと、該シリンダ内でしゅう動可能に
支持されたピストンと、ピストンの運動によって弁シー
ル箇所を作動させるための手段と、前記駆動容積が圧力
液体によって負荷されない時に、ピストンを下端部位置
に押しやるための手段と、前記駆動容積を圧力液体によ
って負荷するために、軸方向でずらしてシリンダに接続
された少なくとも2つの導管と、これら2つの導管のう
ちの第1の導管だけが、ピストンが下端部位置にある時
に、圧力液体を前記駆動容積内に流入させるように配置
されており、前記2つの導管のうちの第2の導管が、ピ
ストンが下端部位置にある時にピストンのシール縁によ
ってシールされるように配置されている形式のものに関
する。
れる少なくとも1つの弁座を備えた切換弁は公知であ
る。ピストン−シリンダ装置は、一方側でピストンによ
って制限された駆動容積を有している。ピストンは、該
駆動容積内に形成された圧力によって負荷され、この際
にこの形成圧力に抗する力が同様にピストンに働くよう
になっている。この力は同様に液圧式に形成された圧力
であるか、又は例えばばね力であってよい。
操作されて、この切換弁が正常に作動しているかどうか
が検査されるようになっている。しかしながらこのよう
な操作を行うと、弁によって制御された圧力液体流に直
接不都合な影響が及ぼされる。圧力液体としてはオイル
がよく使用される。
られた液圧式の安全−及び動力油系も知られている。こ
の安全−及び動力油系は、導管系を介して弁若しくは弁
の駆動装置、例えば高速接続−及び調節装置に働き、蒸
気供給部に影響を及ぼす。このような形式の装置におい
ては切換弁が設けられており、該切換弁は、通常運転時
には圧力液体(例えばオイル)が導管系内に流入するよ
うに開放されるようになっている。
動力油系は、しばしば長時間に亙って運転されるので、
作業員が作動制御を行いたくても所属の切換弁に接近で
きないようになっている。従って作動制御を行うために
は、所定の時間間隔を保って装置全体を遮断しなければ
ならず、これは装置の使用有効時間を限定することにな
る。
は、冒頭に述べた形式の切換弁並びに、液圧式の安全−
及び動力油系を改良して、通常運転時に運転に影響を与
えることなしに切換弁が正常に作動しているかどうかを
検査することができるような切換弁を提供し、またこの
切換弁を有利に組み込むことができるような液圧式の安
全−及び動力油系を提供することである。
明の構成によれば、弁シール箇所を作動させるための手
段は、ピストンが運動することによってシール箇所を操
作して、ピストンの運動によって前記第2の導管がシー
ル解除される前に、切換弁の全流過横断面を開放するよ
うに配置されており、また、第2の導管を通って圧力液
体が流れることによって、ピストンの部分ストローク運
動が開始され、該部分ストローク運動は、第2の導管が
ピストンシール縁によってシールされた時に終了し、こ
の部分ストローク運動が前記弁シール箇所を作動させる
ための手段に影響を与えないようになっている。
1に装置全体の運転安全性が著しく高められた点にあ
る。しかも、装置の重要な部材は、装置全体の通常運転
を中断することなしに又は通常運転に影響を及ぼすこと
なしに、装置が正常に作動しているかどうかを検査する
ことができ、これによって装置全体の使用有効時間が著
しく高められた。
が、動力オイル供給用の導管系を通って弁の調節装置に
伝達される、比較的簡単な2管系を提供することができ
る。従って安全装置のための固有の導管系は必要ないの
で、非常に経済的であるという利点が得られる。しかも
導管及びそのねじ結合部の数が著しく減少されたので、
非シール箇所が形成される危険性及びひいては火災の危
険性は著しく低くなる。
成を具体的に説明する。
していないタービンの蒸気供給部のための液圧式の安全
−及び動力油系内に設けられている。図示の位置では駆
動容積2は圧力によって負荷されておらず、ピストン3
はその下の終端位置にある。ピストン3は弁棒4を介し
てシール箇所5に接続されている。シール箇所5はすべ
り弁の一部と見なされており、そのシール縁は導管6を
その下端部位置で完全に遮断している。このシール箇所
5は座付き弁として構成してもよい。ピストン3の反対
側にはばね7が作用しており、このばね7はピストン3
をその下端部位置に押し付けている。ピストン3はロッ
ド8を介して位置表示器9(概略的にのみ図示されてい
る)に接続されている。この位置表示器9は3つの位置
a,b,cを電気的に表示して、知らせることができ
る。位置表示器9は有利には無接触のリミットスイッチ
として構成されている。
イルが使用されている。オイルは公知の構成によるアウ
トレット内に集められて、ここから圧力調整式のポンプ
10によってそれぞれ1つの逆止弁11を介して導管1
2内に圧力下で供給される。圧力リザーバ13は同様に
導管12に作用する。圧力形成及び圧力維持のために別
の手段も可能である。導管12内で形成される超過圧力
及びピーク圧力は逃がし弁14を介して、導管15を通
って、矢印で示されているようにアウトレット内に送ら
れて放圧される。導管12は導管16内に開口してい
て、この導管16から導管6が分岐している。導管16
からはさらに導管17が分岐している。該導管17はオ
リフィス18を備えていて、下方に向かって駆動容積2
内に開口している。導管17は、逆止弁19を備えた導
管片20を介して導管6に接続されている。逆止弁19
は導管17から導管6へのみオイルが流入するように働
く。導管6はさらに、タービンの蒸気供給を調節する、
液圧式に操作される多数の弁に通じている。図面ではそ
れらの多数の弁のうちの弁25だけが示されており、該
弁25は連結導管26を介して導管6からオイルによっ
て負荷される。矢印を備えた導管27は、弁25からオ
イルがアウトレット内に戻されることを示す。
り、該導管28はオリフィス29を介して駆動容積2に
接続されている。導管28は、軸方向でずらされて導管
17の上方で駆動容積2内に開口している。切換弁1の
図示の位置では導管28の開口はピストン3によって閉
鎖されている。
置30は、切換弁1の運動を制御するために設けられて
いる。第2の3チャンネル液圧式の2/3切換装置31
は導管6内の圧力を監視するために設けられている。こ
の第2の2/3切換装置31は導管32を介して導管6
に接続されている。第1の2/3切換装置30は各チャ
ンネル毎に1つの弁33,34,35を有している。第
2の2/3切換装置31は同様に各チャンネル毎にそれ
ぞれ1つの弁36,37,38を有している。これらの
弁は機械的に各チャンネル毎に、液圧式に操作されるユ
ニットに接続されている。弁33は弁36に接続されて
いて、弁34は弁37、弁35は弁38に接続されてい
る。液圧式の操作は、導管16からそれぞれ1つの連結
導管39,40,41を介して各チャンネル毎に行わ
れ、各連結導管39,40,41はそれぞれ1つのオリ
フィス42,43,44を備えている。液圧式の操作の
制御は、それぞれ1つの電磁弁45,46,47によっ
て各チャンネル毎に行われる。図1では電磁弁45,4
6,47は非励磁状態で示されている。これらの電磁弁
45,46,47は略示されたばねによって図示の位置
に押しやられるようになっているので、連結導管39,
40,41はオリフィス42,43,44の後ろで導管
48によってアウトレット49内に放圧される。2つの
2/3切換装置30,31の弁は、同様に略示されたば
ね50,51,52によって図示の位置に押しやられ
る。
56を有し、弁34は4つの接続部57,58,59,
60を有しており、弁35は4つの接続部61,62,
63,64を有している。これらの接続部の位置は図1
に示されている。接続部54,58,62はそれぞれ1
つの連結導管70,71,72を介して導管73に接続
されており、該導管73は導管17から分岐している。
導管74は導管28から分岐している。導管74からは
連結導管75が分岐していて、該連結導管75は逆止弁
76を有している。該連結導管75はオイルが連結導管
75内に流入するの許容する。連結導管75は、弁35
の接続部64と弁33の接続部53との間で接続導管7
7に開口している。導管74からは第2の連結導管78
が分岐しており、該第2の連結導管78は逆止弁79を
有していて、該逆止弁79はオイルを連結導管78内に
流入させるようになっている。連結導管78は、弁35
の接続部61と弁34の接続部60との間で接続導管8
0内に開口している。導管74からは第3の連結導管8
1が分岐しており、該第3の連結導管81は、オイルを
連結導管81内に流入させる逆止弁82を有している。
連結導管81は、弁34の接続部57と弁33の接続部
56との間で接続導管83内に開口している。弁33の
接続部55、弁34の接続部59及び弁35の接続部6
3は、それぞれアウトレット49に直接接続されてい
る。
88を有しており、弁37は4つの接続部89,90,
91,92を有しており、弁38は4つの接続部93,
94,95,96を有している。これらの接続部の位置
は図1に示されている。接続部86,90,94はそれ
ぞれ1つの連結導管97,98,99及び94を介して
導管32に接続されていて、該導管32を介して導管6
に接続されている。弁36の接続部85は接続導管10
0を介して弁38の接続部96に接続されている。弁3
6の接続部88は接続導管101を介して弁37の接続
部89に接続されている。弁37の接続部92は接続導
管102を介して弁38の接続部93に接続されてい
る。弁36の接続部87、弁37の接続部91及び弁3
8の接続部95はそれぞれアウトレット49に直接接続
されている。
の圧力モニター103,104,105を備えており、
これらの圧力モニターは接続導管内のそれぞれの圧力を
測定する。これらの圧力モニターはそれぞれ例えば圧電
式の測定部材を有しており、該測定部材は機械的な接触
箇所がないので、事実上保守整備を行う必要がない。各
圧力モニター103,104,105は、調節された最
小圧力を下回ると応答して、上部に配置された図示して
いない装置ガイドシステムに電気信号を発信し、ここで
この電気信号が処理されるようになっている。
び第2の2/3切換装置31の非制御状態、つまり油圧
負荷されていない状態が示されている。従って、ばね5
0,51,52によって弁33〜38はそれぞれ概略的
に示された下側の切換位置に押しやられている。これに
よって弁33は接続部53及び54を接続しているの
で、2方向でオイルが流れるようになっていて、さらに
接続部55及び56も、接続部55でオイルが流出する
ように接続されている。その他の弁24〜38は相応に
接続されている。
は、それぞれ互いに1対に配置された弁が互いに分離さ
れ、この位置でそれぞれの弁を通ってオイルが流れ出さ
ないようになっている。弁36,37,38はその第2
の切換位置で、同様にオイルの貫流を遮断している。そ
れぞれ下側に存在する接続部は、座付き弁として構成さ
れた弁座によって仕切られている。この弁座は、当該の
弁からオイルがアウトレット49の方向に流出するのを
ブロックする。この構成は、運転の安全性を考慮して有
利である。
いる。この図5に示された構成は、1つの2/3切換装
置30だけが設けられていて、切換弁1がシール箇所5
以外に別のシール箇所106を有している点が、図1の
実施例とは異なっている。このシール箇所106は切換
弁1の図示の位置では導管107を開放している。この
導管107は、導管6から分岐しているので、オイルは
導管6からアウトレット49に流出するようになってい
る。導管17と28との間には軸方向でずらして別の導
管108が駆動容積2内に開口している。この導管10
8は逆止弁19を介して導管6内に開口しており、この
場合に、逆止弁19は、駆動用のピストン3が導管10
8の横断面を開放すると直ちに、駆動容積2からオイル
を流出させる。
された本発明による別の構成が示されている。この図9
に示された構成は、2/3切換装置30が電磁石式に操
作されるようになっている点が図5の実施例とは異なっ
ている。各弁33,34,35は、図面に示されている
ように、別個のトリガー磁石を備えている。このトリガ
ー磁石は、上側に配置された装置ガイドシステムによっ
て励磁される。トリガー磁石は、スプール弁として構成
された弁33,34,35をばね50,51,52のば
ね力に抗して操作する。
を説明する。装置は完全に非制御状態にある。オイル圧
は、連結導管39,40及び41から電磁弁45,4
6,47を介して導管48を通ってアウトレット49内
に放圧されているので、2つの2/3切換装置30,3
1の弁はばね50,51及び52によって図示の位置に
押しやられている。駆動容積2は、導管17,73、連
結導管70及び弁33によって接続導管77内に放圧さ
れ、弁35によってアウトレット49内に放圧されてお
り、この場合に、この弁35を介してのアウトレット4
9への回路に対して平行な経路で、連結導管71若しく
は70及び接続導管83若しくは80を介してアウトレ
ット49内で同様に放圧が行われる。シール箇所5は閉
鎖されているので、圧力下で大量のオイルが供給される
ことはない。オリフィス18,29を通じて少量のオイ
ルが供給されるだけである。しかもこの少量オイルは導
管73若しくは74を介してアウトレット49内に導出
される。導管74からは連結導出75,78及び81が
接続導管77,80及び83に通じてして、ここからさ
らにアウトレット49に通じている。
0、導管6及び導管32を介して放圧されている。導管
6は導管32を介して完全に放圧されているので、弁2
5及びその他の接続された弁は非作業位置にある。つま
り、タービンへの蒸気供給は遮断されている。導管32
から3つの経路を介して放圧が行われる。つまり、連結
導管97を介して弁36、接続導管100及び弁38に
よる第1の経路と、連結導管98を介して弁37、接続
導管101及び弁36による第2の経路と、連結導管9
9を介して弁38、接続導管102及び弁37による第
3の経路との3つの経路である。
置の完全な運転状態が示されている。一方の運転状態か
ら他方の運転状態への移行について説明する。まず、電
磁弁45,46,47が励磁され、これによってこれら
れの電磁弁が図2に示された位置を占める。この位置で
導管16は、比較的大きい流過横断面を介して放圧され
ないので、導管16内にはポンプ10によって生ぜしめ
られた油圧が形成される。油圧は、連結導管39,4
0,41を介して2/3切換装置30,31に作用し、
それらの弁33〜38を図2に示された位置に移動させ
る。従って、これらの弁を通ってアウトレット49にオ
イルが達することはない。導管17を通ってオイル(こ
のオイルの量はオリフィス18によって制限される)が
流入する。切換弁はまず図1に示された位置に止まる。
何故ならば、導管6及びこの導管6を通って供給された
導管系が満たされないと、駆動容積2内で圧力が形成さ
れないからである。つまりオイルは、導管片20を通っ
てまず導管6内に流入し、この導管6及びこの導管6に
接続された導管系を満たすからである。充填過程は、前
述のようにオイル18によって規定される。導管6内に
存在する少量の空気は、空気抜きを介して及び常に存在
する非気密性によって系から排出される。系が満たさ
れ、また導管73及び74を介して2つの2/3切換装
置30,31の範囲内の導管が満たされると油圧は直ち
に上昇し、特に駆動容積2内の油圧も上昇する。所定の
値例えば5バールを越えると、切換弁1は開放し、シー
ル箇所5が導管6の全横断面を開放し、全運転圧まで導
管6を介してオイル後補充が行われる。導管17による
供給を導管6による供給に切換える作業は、不都合な圧
力衝撃なしで行われ、これによって装置の耐用年数が高
められる。
に抗して、このピストン3が導管28を開放するまで、
上方に押しやられる。こうして、図2に示された最終位
置が得られるまで、導管28を通って、導管17に対し
て平行に、付加的なオイルが圧力下で駆動容積2内に供
給される。この図2では位置表示器9が位置cを示して
いる。この位置cは、液圧式の安全−及び動力油系の通
常運転状態を示している。
で、系全体のための切換弁1の重要性を考慮して、切換
弁1が正確に作動しているかどうかを時々テストすると
よい。切換弁1が故障していることに気付かないと、装
置全体の重大な間接損害を招く結果となり、故障時に申
し分なく作動しなくなる。作動テストは、例えば図3に
示されているように電磁弁46を非制御にすることによ
って行われる。電磁弁46を非制御にすると、弁34,
37を有する2つの2/3切換装置30,31のチャン
ネルはもはや導管40を介して圧力負荷されなくなるの
で、弁34及び37はばね51のばね力によって図示の
切換位置に押しやられる。弁37を操作しても導管6内
に圧力が作用することはない。何故ならば、隣接し合う
2つの弁36及び38は、相変わらず導管6内での圧力
降下を妨げないからである。これに対してオイルは、弁
34を通って駆動容積2からアウトレット49内に導か
れる。つまり、オイルは、導管28,74,78を通っ
て接続導管80に達し、ここから接続部60へ、及び弁
34を通って、アウトレット49に直接接続されている
接続部59に達する。オイルのこのような導出は、ピス
トン3によって駆動容積2内への導管28の開口が完全
に閉鎖されるまで行われる。次いで位置表示器9は位置
bを表示する。ピストン3によって行われる閉鎖方向へ
の運動は、シール箇所5によって開放された弁横断面に
まだ影響を与えないので、このピストン3による作動テ
スト中に導管6を介しての圧力後補充は絞られない。装
置はこのテストによって何の影響も受けない。電磁弁4
6を新たに励磁するとこの電磁弁46は、導管40の放
圧を再び閉鎖し、ここで形成された圧力は再び弁34及
び37を閉鎖する。次いで導管17及びそれと同時に導
管28を通って流入するオイルは圧力下でピストン3を
再び位置cに押しやる。
に配置された装置ガイドシステムによって記録され評価
される。これによって切換弁1の正常な作動性は証明さ
れ、それと同時に2つの2/3切換装置30,31の中
央のチャンネルの正常な作動性も証明される。原則とし
て3つのチャンネルすべてが順番にテストされ、これに
よって、装置の安全性及び有効性が確実に保証される。
2/3切換装置30,31の1つのチャンネルが故障し
た場合は、それに従って強制的に得られる位置bの表示
が、装置ガイドシステムにおける警告信号としてもみな
される。
てのオイル後供給が確実に中断されなければならない。
この場合にタービンへの蒸気供給は確実に中断されなけ
ればならない。つまり、導管6を通じて負荷される弁は
閉じられなければならない。このような形式の閉鎖過程
は、切換弁1によって導管6が中断されることによって
行われ、次いで導管6内の圧力は、例えば図1に示され
ている、相応に接続された2/3切換弁31を介してア
ウトレット49内に放圧されるので、この圧力によって
まず開放位置に保たれた弁が非制御にされ、閉鎖され得
る、しかしながら、所望の閉鎖過程を開始するために
は、図4に示されているように、2/3切換装置30,
31の2つの単に2つのチャンネルを非制御するだけで
十分でもある。弁36及び37によって導管6及び、こ
の導管6を通って供給される導管系が放圧される。導管
28及び74によってまず、導管17によって得られた
放圧に対して平行に、駆動容積2が、弁33及び34を
介して、ピストン3が導管28を閉鎖するまで放圧され
る。これによって切換弁1の閉鎖過程は、有利には加速
され、この閉鎖過程の時間間隔は短縮される。
示した相応の切換装置と同様に働くので、ここでは詳し
い説明は省略する。図5には、本発明による装置の完全
に非制御された状態が示されている。この装置を急激に
作動させたい場合は、導管17を通ってオリフィス18
によって制限されて、圧力下にあるオイルが流れ、しか
もこの時に電磁弁45,46及び47が励磁されて2/
3切換装置30が相応に作動せしめられる(図6参
照)。オイルは切換装置1の駆動容積2内に流入し、こ
こで、漏れない圧力を形成する。圧力が、ばね7のばね
力を克服する程度に大きくなると、切換弁1は、ピスト
ン3が導管108を開放するまで上方に移動する。この
位置で、シール箇所106はあらかじめ導管107をア
ウトレット49に対して閉鎖する。こうして、開放され
た導管108を通ってオイルは駆動容積2からさらに逆
止弁19を通って導管6内に流入し、この導管6及び、
この導管6に接続された導管系を満たす。この導管系が
満たされて、圧力が例えば5バールになると、ピストン
3はさらに上方に移動して、シール箇所5は、圧力下に
あるオイルを後補充するために導管6の流過横断面をさ
らに開放する。ピストン3はさらに上方へ移動し、この
ピストン3が終端位置cに達する前に(図6参照)、導
管28の流過横断面を開放する。この過程中に系箇所1
06は常に閉鎖維持されている。
ても、弁46又はその他の2つの電磁弁45及び47の
うちのどちらか1つが非制御にされると、切換弁1の作
動テストを行うことができる。この作動テストの過程
は、図3に関連して既に説明してあるので、ここでは詳
しく述べない。所望の通常切換状態は図8に示されてい
るが、図4に示した実施例と原理的には同じであるの
で、ここでは詳しく説明していない。切換弁1は、2つ
のシール箇所5,106のうちの常に一方が開放し、他
方が閉鎖するように設計されている。導管6及びこの導
管6に接続された導管系全体の放圧は、系の非制御時
に、導管107を介してアウトレット49を通じて行わ
れる。
された対応する切換装置と同様に作動するが、弁33,
34,35の液圧操作だけは、電磁操作に置き換えられ
ている。図9には、図5と同様の、装置の非制御状態が
示されている。その他の運転状態及び、各運転状態間の
移行状態も、図5〜図8に示した実施例に対応するの
で、詳しい説明は省略する。
る傾向があることは分かっているが、弁33,34,3
5はスプール弁として構成されている。何故ならば、本
発明による装置は、導管6内の圧力及びひいては所属の
タービンの運転特性に影響を及ぼすことなしに、機能コ
ントロールすることができるので、スプール弁を使用す
ることができるからである。弁33,34,35は、こ
れらの弁が固着しないようにしばしば機構コントロール
される。それにも拘わらず固着が生じた場合は、早期に
検知され、対応手段を講じることができる。
制御はそれぞれ一緒に行われる。故障の始まり状態を確
認しなければならない付加的な監視も同様に可能であ
る。この場合、相応に設計された装置ガイドシステムに
よって、当該の弁に所属する圧力モニター103,10
4,105が応答するまでの、弁33,34,35のう
ちの1つが電磁石式に作動する指令時間が測定され、し
かも、切換弁1が位置bに達するまでの時間が規定され
る。この時間測定は、装置ガイドシステムに記憶された
目標データと比較され、これによって目標データとのず
れからその都度の原因が導き出される。原則として小さ
いずれも検知できるので、深刻な故障が発見される前
に、対応手段を講じることができる。この作動制御は周
期的に行われ、原則として装置ガイドシステムによって
全自動式に行われ評価されるが、必要であればマニュア
ルで介入して、この作動制御を装置ガイドシステムとは
無関係に行うこともできる。しかしながら常に規定され
た運転状態を維持するために、全自動式の作動制御とマ
ニュアルによって行われる作動制御とは、一方がおこな
われている場合は他方がロックされるようになってい
る。また、装置に欠陥が存在してこれがまだ取り除かれ
ていない場合は、全自動式の作動制御も中断される。
図である。
る。
る。
る。
図である。
る。
る。
る。
図である。
弁棒、 5 シール箇所、 6 導管、 7 ばね、
8 ロッド、 9 位置表示器、 10 ポンプ、 1
1 逆止弁、 12 導管、 13 圧力リザーバ、
14 逃がし弁、15,16,17 導管、 18 オ
リフィス、 19 逆止弁、 20導管片、 25
弁、 26 連結導管、 27,28 導管、 29
オリフィス、30 第1の2/3切換装置、 31 第
2の2/3切換装置、 32導管、 33,34,3
5,36,37,38 弁、 39,40,41 連結
導管、 42,43,44 オリフィス、 45,4
6,47 電磁弁、 48 導管、49 アウトレッ
ト、 50,51,52 ばね、 53〜64接続部、
70,71,72 連結導管、 73,74 導管、
75 連結導管、 76 逆止弁、 77 接続導
管、 78 連結導管、 79 逆止弁、80 接続導
管、 81 連結導管、 82 逆止弁、 83 接続
導管、85〜96 接続部、 97,98,99 連結
導管、 100,101,102 接続導管、 10
3,104,105 圧力モニター、 106 シール
箇所、 107,108 導管、 a,b,c 位置表
示器9の位置
Claims (11)
- 【請求項1】 少なくとも1つの蒸気弁を有する、ター
ビンに蒸気を供給するための液圧式の安全及び動力油系
であって、 少なくとも1つのシール箇所を備えた切換弁と、 圧力液体によって負荷され、ピストンによって一方側が
制限された円筒形の駆動容積を形成するシリンダと、 該シリンダ内でしゅう動可能に支持されたピストンと、 ピストンの運動によって弁シール箇所を作動させるため
の手段と、 前記駆動容積が圧力液体によって負荷されない時に、ピ
ストンを下端部位置に押しやるための手段と、 前記駆動容積を圧力液体によって負荷するために、軸方
向でずらしてシリンダに接続された少なくとも2つの導
管と、 これら2つの導管のうちの第1の導管だけが、ピストン
が下端部位置にある時に、圧力液体を前記駆動容積内に
流入させるように配置されており、 前記2つの導管のうちの第2の導管が、ピストンが下端
部位置にある時にピストンのシール縁によってシールさ
れるように配置されている形式のものにおいて、 弁シール箇所を作動させるための手段は、ピストンが運
動することによってシール箇所を操作して、ピストンの
運動によって前記第2の導管がシール解除される前に、
切換弁の全流過横断面を開放するように配置されてお
り、また、第2の導管を通って圧力液体が流れることに
よって、ピストンの部分ストローク運動が開始され、該
部分ストローク運動は、第2の導管がピストンシール縁
によってシールされた時に終了し、この部分ストローク
運動が前記弁シール箇所を作動させるための手段に影響
を与えないようになっていることを特徴とする、液圧式
の安全及び動力油系。 - 【請求項2】 切換弁がさらに、圧力液体のためのアウ
トレットに通じる導管に作用する第2のシール箇所と、
ピストンの運動時に第2のシール箇所を操作するための
手段とを有しており、 前記第2のシール箇所と、この第2のシール箇所を操作
するための手段とが、 ピストンの運動によって、第1の
シール箇所が切換弁の全流過横断面を開放する前にアウ
トレットに通じる導管を閉鎖開始するようになってい
る、請求項1記載の液圧式の安全及び動力油系。 - 【請求項3】 切換弁がさらに、圧力液体の作用を受け
る駆動容積のためのシリンダに、第1の導管と第2の導
管との間で軸方向にずらして接続された第3の導管を有
しており、 該第3の導管が、ピストンが下端部位置にある時にピス
トンのシール縁によってシールされる位置に配置されて
おり、ピストンのシール縁が第3の導管の横断面を開放
した後で、ピストンの運動によって圧力液体が第3の導
管を通過せしめられるようになっている、請求項2記載
の液圧式の安全及び動力油系。 - 【請求項4】 少なくとも1つの蒸気弁を液圧式に操作
するための導管系が設けられていて、該導管系に切換弁
を介して圧力液体が供給されるようになっている、請求
項1記載の液圧式の安全及び動力油系。 - 【請求項5】 前記導管系内に、第1の導管及び第2の
導管を制御するための第1の多チャンネル液圧式の2/
3切換装置が組み込まれている、請求項4記載の液圧式
の安全及び動力油系。 - 【請求項6】 液圧式の2/3切換装置を操作するため
に、多チャンネル装置の各チャンネルにそれぞれ1つの
電磁弁が組み込まれている、請求項5記載の液圧式の安
全及び動力油系。 - 【請求項7】 液圧式の2/3切換装置を電磁石式に操
作するために、多チャンネル装置の各チャンネル毎にそ
れぞれ1つの電磁弁が設けられている、請求項5記載の
液圧式の安全及び動力油系。 - 【請求項8】 導管系内の圧力を監視するために、導管
系内に第2の多チャンネル液圧式の2/3切換装置が組
み込まれている、請求項5記載の液圧式の安全及び動力
油系。 - 【請求項9】 第1の2/3切換装置と第2の2/3切
換装置とが各チャンネル毎にそれぞれ機械的に連結され
ており、各チャンネルを操作するために各チャンネル毎
にそれぞれ1つの電磁弁が組み込まれている、請求項8
記載の液圧式の安全及び動力油系。 - 【請求項10】 第1の液圧式の2/3切換装置がさら
に、切換装置の弁を監視するために各チャンネルを接続
する各接続導管内にそれぞれ1つの圧力モニターを有し
ている、請求項8記載の液圧式の安全及び動力油系。 - 【請求項11】 切換弁の固有の状態を監視するために
切換弁にセンサ手段が接続されている、請求項4記載の
液圧式の安全及び動力油系。
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