JPS6257407B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はトランスフアにおけるフイードバーの
内幅の無段階調整装置に関するものである。トラ
ンスフアはプレスに材料を供給し、順次各工程の
金型に材料等（材料、半加工品及び製品）を送給
する、いわゆるプレスにおけるトランスフア装置
のことであり、材料等は、このトランスフア装置
に連結されアドバンス・リターン、クランプ・ア
ンクランプ、場合によつてはリフト・ダウンする
フイードバーで搬送される。

フイードバーはクランプ装置、例えば第１図に
示されているクランプユニツトボツクス２をその
要部とする装置によつてクランプ・アンクランプ
運動をする。

フイードバーの内幅は取扱われる材料等によつ
て異なる。したがつて、同一のプレスで大きさの
異なつた材料等を取扱う場合にはフイードバーの
内幅を変えなければならない。同一のプレスで大
きさの異なつた材料等を取扱う機会は最近急激に
増大してきた。しかも、生産性の点から内幅変更
に要する時間は短かいこと、その作業も容易に行
なえることは必須の要件になる。本発明はこれら
の要望に答えるためになされたものである。以下
本発明の一実施例である図面に基づいて詳説す
る。

第１図において、１対のフイードバー１，１′
はトランスフア装置（図示せず）に連結されてア
ドバンス・リターンの運動をする構造となつてい
る。この運動に伴ない、フイードバーはクランプ
装置（第１図において、クランプユニツトボツク
ス２内の機構）に連結されているフイードバー受
３によりクランプ・アンクランプの運動をする。
同図において１対のクランプユニツトボツクス
２，２′の間にはプレス機械と各工程の金型が存
在することになるが省略されている。

第３図及び第４図において、カム７はプレスの
スライドに設けられ、これに対応したローラをそ
の一端部に有するレバー８は機体に回転自在に組
付られている。ロツド９はレバー８の他端部に連
結され、その下部にはラツク１０が連結されてい
る。ラツク１０は機体により上下に摺動自在に保
持されている。ラツク１０の下部にはピストンが
固設され、機体に固設されたシリンダ１１に適合
している。ピニオン１２は機体に回転自在に保持
され、ラツク１０と噛合つている。

クランク１３はピニオン１２に固設され、コン
ロツド１４はその一端部がクランク１３に連結さ
れ、他端部がラツク４に連結されている。これら
の駆動機構は従来のものと変りはない。

第２図、第５図及び第６図において、ピニオン
１６はクランプユニツトボツクス２に回転自在に
保持されている軸１５に固設されている。ラツク
４はピニオン１６と噛合つている。回転部材２４
は軸１５に同心に、回転自在に保持されている。
ラツク５とラツク６は夫々のフイードバー受に連
結されている。ラツク５とラツク６は共に回転部
材２４に設けられたギヤー１７と噛合つている。

ウオームホイール１８はクランプユニツトボツ
クス２により回転自在に保持されている。互に噛
合つている同歯数のギヤー１９とギヤー２０はウ
オームホイール１８に回転自在に組付られてい
る。ギヤー１９は、軸１５に固設されているギヤ
ー２１と噛合い、ギヤー２０は回転部材２４に設
けられたギヤー２２と噛合つている。ウオーム２
３はクランプユニツトボツクス２に回転自在に設
けられウオームホイール１８と噛合つている。

第１図において、ウオーム２３は駆動用モータ
２５にギヤー等を介して連結されている。モータ
２５は普通ブレーキ付モータが使用される。

以下、作用について説明する。

(i) フイードバーのクランプ・アンクランプ運動 第３図において、プレスのスライドが昇降す
るとカム７、レバー８、ロツド９を介してラツ
ク１０が往復昇降運動をする。シリンダ１１は
ラツク１０を下方に引きロツド９、レバー８を
介してレバー８のローラをカム７に常に押付け
るための役目をする。

第４図において、ピニオン１２は往復回転運
動をし、この運動はクランク１３、コンロツド
１４を介してラツク４の往復動に変換される。

第２図及び第５図において、ラツク４の往復
動は、ピニオン１６、軸１５、ギヤー２１、ギ
ヤー１９、ギヤー２０を介して回転部材２４に
伝達され、回転部材２４は往復回転運動をす
る。回転部材２４に設けられたギヤー１７を介
してラツク５とラツク６は互に反対向きに往復
動するのでこれらに連結されたフイードバー受
は往復動する。その結果、フイードバーはクラ
ンプ・アンクランプ運動をする。この場合、ウ
オームホイール１８はウオーム２３及びモータ
２５の抵抗により回転しない。

(ii) フイードバーの内幅調整 モータ２５によりウオーム２３を回すと、ウ
オームホイール１８は回転し、ギヤー１９とギ
ヤー２０は公転しながら自転する。（この場
合、ギヤー２１はシリンダ１１の作用によりラ
ツク４が静止しているので回わることはな
い。） ギヤー２０の自転により、ギヤー２２は回転
するので回転部材２４、ギヤー１７を介してラ
ツク５とラツク６は反対方向に移動する。した
がつて、ラツク５とラツク６に連結されている
フイードバー受は互に反対向きに移動するか
ら、フイードバーの内幅は変更される。

本発明は以上のような構成であるのでフイード
バーの内幅は容易に、かつ迅速に変更できるの
で、自動化されたトランスフアプレスに適用すれ
ばより生産性を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は要部の斜視図、第２図は第１図におけ
る−断面概図、第３図は駆動説明図、第４図
は第３図における部詳細図、第５図は第２図に
おける部詳細図、第６図は第５図における−
断面図、 １はフイードバー、２はクランプユニツトボツ
クス、３はフイードバー受、４はラツク、５はラ
ツク、６はラツク、７はカム、８はレバー、９は
ロツド、１０はラツク、１１はシリンダ、１２は
ピニオン、１３はクランク、１４はコンロツド、
１５は軸、１６はピニオン、１７はギヤー、１８
はウオームホイール、１９はギヤー、２０はギヤ
ー、２１はギヤー、２２はギヤー、２３はウオー
ム、２４は回転部材、２５はモータである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ プレスと連動して往復動するラツク４と；ク
   ランプユニツトボツクス２に回転自在に保持され
   ている軸１５に固設され、ラツク４と噛合つてい
   るピニオン１６と；軸１５と同心に回転自在に保
   持されている筒状の回転部材２４と；回転部材２
   ４に設けられたギヤー１７と噛合い夫々のフイー
   ドバー受けに連結されているラツク５とラツク６
   と；クランプユニツトボツクス２に回転自在に保
   持されているウオームホイール１８に回転自在に
   保持され、互に噛合つている同歯数のギヤー１９
   とギヤー２０と；ギヤー２０と噛合い、前記回転
   部材２４に設けられているギヤー２２と；前記軸
   １５に固設され、ギヤー１９と噛合つているギヤ
   ー２１と；クランプユニツトボツクスに回転自在
   に保持され、モータ２５に連結され、ウオームホ
   イール１８と噛合つているウオーム２３と；を有
   し、モータ２５でウオーム２３を回転させること
   により、フイードバーの内幅を調整することを特
   徴としたトランスフアにおけるフイードバーの内
   幅無段階調整装置。