JPS6256378A - 炭化珪素−金属接合構造体 - Google Patents
炭化珪素−金属接合構造体Info
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- JPS6256378A JPS6256378A JP19574885A JP19574885A JPS6256378A JP S6256378 A JPS6256378 A JP S6256378A JP 19574885 A JP19574885 A JP 19574885A JP 19574885 A JP19574885 A JP 19574885A JP S6256378 A JPS6256378 A JP S6256378A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の技術分野〕
この発明は炭化珪素製部材と金属製部材とを接合して成
る炭化珪素−金属接合構造体に関する。
る炭化珪素−金属接合構造体に関する。
〔発明の技術的背景とその問題点]
炭化珪素は高温での強度Iこ優れ、熱伝導が良いため、
有望な耐熱材料として期待されている。耐熱材料として
の応用の中には、冷却、支持や強化などの目的から金属
との接合が要求される用途が多い。これらの場合、金属
とは強度部材としてのステンレス鋼、ニッケル基合金、
鋼や冷却部材としての銅、銅合金などである。炭化珪素
とこれらの金属とを接合して成る接合構造体の一例は核
融合装置のリミタ−、ダイバータなど高熱負荷部材(H
igh Heat Fl ux Component
) テある。
有望な耐熱材料として期待されている。耐熱材料として
の応用の中には、冷却、支持や強化などの目的から金属
との接合が要求される用途が多い。これらの場合、金属
とは強度部材としてのステンレス鋼、ニッケル基合金、
鋼や冷却部材としての銅、銅合金などである。炭化珪素
とこれらの金属とを接合して成る接合構造体の一例は核
融合装置のリミタ−、ダイバータなど高熱負荷部材(H
igh Heat Fl ux Component
) テある。
これらの両部材の接合に関して従来性なわれている方法
としては■両部材をボルト、ネヂなどを用いて機械的に
接合する方法、■Atをインサート材として炭化珪素と
金属部材の間に入れさらlこAtと金属部材の間にWC
−Co合金などを挿入し拡散接合を行う方法(河野ら、
日本金教学会秋期大会一般講演概要P262,1984
年10月)、(ヒin入り口つ材(例えばMn−Cuロ
ウ材)あるいは活性金属入り口つ材(例えばri−(:
u−Agoつ材)を用いて両部材を直接ロウ接するロウ
接法(宮崎ら、公開特許公報昭58−2276 )な
どがある。
としては■両部材をボルト、ネヂなどを用いて機械的に
接合する方法、■Atをインサート材として炭化珪素と
金属部材の間に入れさらlこAtと金属部材の間にWC
−Co合金などを挿入し拡散接合を行う方法(河野ら、
日本金教学会秋期大会一般講演概要P262,1984
年10月)、(ヒin入り口つ材(例えばMn−Cuロ
ウ材)あるいは活性金属入り口つ材(例えばri−(:
u−Agoつ材)を用いて両部材を直接ロウ接するロウ
接法(宮崎ら、公開特許公報昭58−2276 )な
どがある。
しかしながら■の方法では両部材間の密着性が悪く、接
合部の熱伝達効率が低く、高熱負荷部材として使用した
場合には、金属部材を水冷しても、炭化珪素部材の温度
が著しく上昇してしまうという欠点を有する。■の方法
では、両部材の密着性は良く、熱伝達効率はすぐれてい
るが、融点の低いAtを中間層として使用しているため
に、350℃程度の温度から接合強さの低下がみとめら
れ、接合構造体を高温で使用できないという欠点を有す
る。■の方法では接合時に両部材の温度を850℃程度
以上まで上昇せしめるがこの接合温度から室温への冷却
時に両部材の熱膨張量の差のため炭化珪素部材中および
両部材の界面にクラックを生じやすいという欠点がある
。たとえばBNQ。5%を焼結助剤として添加し205
0℃でホットプレスして製造した炭化珪素(比重3.1
8)の20℃〜1000℃間の温度上昇に対する熱膨張
量は0.47%であるのに対して、同じ温度上昇に対す
る銅の熱膨張量は2.0%、ステンレス鋼で1.9%、
N1基金金で1.7チといずれも炭化珪素に比して極め
て大きく、このため高温で接合した後、接合体を室温に
戻す過程で炭化珪素中に大きな応力が発生する。
合部の熱伝達効率が低く、高熱負荷部材として使用した
場合には、金属部材を水冷しても、炭化珪素部材の温度
が著しく上昇してしまうという欠点を有する。■の方法
では、両部材の密着性は良く、熱伝達効率はすぐれてい
るが、融点の低いAtを中間層として使用しているため
に、350℃程度の温度から接合強さの低下がみとめら
れ、接合構造体を高温で使用できないという欠点を有す
る。■の方法では接合時に両部材の温度を850℃程度
以上まで上昇せしめるがこの接合温度から室温への冷却
時に両部材の熱膨張量の差のため炭化珪素部材中および
両部材の界面にクラックを生じやすいという欠点がある
。たとえばBNQ。5%を焼結助剤として添加し205
0℃でホットプレスして製造した炭化珪素(比重3.1
8)の20℃〜1000℃間の温度上昇に対する熱膨張
量は0.47%であるのに対して、同じ温度上昇に対す
る銅の熱膨張量は2.0%、ステンレス鋼で1.9%、
N1基金金で1.7チといずれも炭化珪素に比して極め
て大きく、このため高温で接合した後、接合体を室温に
戻す過程で炭化珪素中に大きな応力が発生する。
低温で塑性変形能のない炭化珪素はこの熱応力により内
部および表面にクラックを発生しやすく、特に接合する
金属部材の寸法が大きくなると健全な接合構造体を得る
のが困難となる。また接合構造体を高温で使用する際も
、室温と使用温度の間の温度の上下により発生する熱応
力によりやはり炭化珪素中にクラックを生じやすい。
部および表面にクラックを発生しやすく、特に接合する
金属部材の寸法が大きくなると健全な接合構造体を得る
のが困難となる。また接合構造体を高温で使用する際も
、室温と使用温度の間の温度の上下により発生する熱応
力によりやはり炭化珪素中にクラックを生じやすい。
この発明は上述した従来の接合方法の欠点を改善したも
ので、界面の熱伝達が良好で且つ界面や炭化珪素部にク
ラックなど欠陥のない炭化珪素−金属接合構造体の提供
を目的とする。
ので、界面の熱伝達が良好で且つ界面や炭化珪素部にク
ラックなど欠陥のない炭化珪素−金属接合構造体の提供
を目的とする。
本発明者は炭化珪素部材と金属部材との接合において、
■の方法では両部材の密着性はほぼ充分であるが、炭化
珪素と、ステンレス鋼や銅などはその熱膨張量が大幅に
異なるので接合時の高温加熱から室温まで冷却した時お
よび接合構造体使用時の使用温度への上昇および室温へ
の下降時に両部材間の熱膨張量差に基づく大きな熱応力
が発生し、炭化珪素部および界面にクラックが発生しや
すいという問題点に着目した。さらにこのクシツクの原
因となる応力は炭化珪素部材側では主に圧縮応力である
が、その応力の大きさが大きいのは金1m部材に接した
部分近傍に限られるという事実に着目した。
■の方法では両部材の密着性はほぼ充分であるが、炭化
珪素と、ステンレス鋼や銅などはその熱膨張量が大幅に
異なるので接合時の高温加熱から室温まで冷却した時お
よび接合構造体使用時の使用温度への上昇および室温へ
の下降時に両部材間の熱膨張量差に基づく大きな熱応力
が発生し、炭化珪素部および界面にクラックが発生しや
すいという問題点に着目した。さらにこのクシツクの原
因となる応力は炭化珪素部材側では主に圧縮応力である
が、その応力の大きさが大きいのは金1m部材に接した
部分近傍に限られるという事実に着目した。
そこで発明者はこの接合体の応力状態について研究を進
めた結果、両部材の間に、炭化珪素部材との間では接合
による熱応力の発生が少さく、またステンレス鋼や銅な
どの金属部材との間では接合により熱応力は発生するが
その熱応力に耐え且つ一部は塑性変形することにより容
易にその熱応力を緩和するような熱応力防止のための中
間層を介在させることにより所望の接合構造体が得られ
ることを見出した。更にその中間層に関し鋭意研兇を重
ねた結果、Mo、Mo合金、WもしくはW合金の層を炭
化珪素部材とステンレス鋼などの金属部材との間に介在
せしめると健全な状態で両部材を接合し得るとの知見を
得、本発明を開発するに到った。
めた結果、両部材の間に、炭化珪素部材との間では接合
による熱応力の発生が少さく、またステンレス鋼や銅な
どの金属部材との間では接合により熱応力は発生するが
その熱応力に耐え且つ一部は塑性変形することにより容
易にその熱応力を緩和するような熱応力防止のための中
間層を介在させることにより所望の接合構造体が得られ
ることを見出した。更にその中間層に関し鋭意研兇を重
ねた結果、Mo、Mo合金、WもしくはW合金の層を炭
化珪素部材とステンレス鋼などの金属部材との間に介在
せしめると健全な状態で両部材を接合し得るとの知見を
得、本発明を開発するに到った。
すなわち本発明は炭化珪素部材とステンレス鋼などの金
属部材との間にMo、Mo合金2WもしくはW合金から
成る中間層を介在せしめることを特徴とする。Moの2
01o41000℃間の温度上昇に対する熱膨張量は0
.57%で炭化珪素のそれに近く、またWの熱膨張量は
0.48 ’16で炭化珪素のそれとほぼ一致している
。また20℃〜1750℃間の温度上昇に対する熱膨張
量についてみると、炭化珪素は約0.94 ’4である
のに対してWは0.91チ、Moは1.2%といずれも
炭化珪素の熱膨張量にほぼ一致するか近い値を示してい
る。また炭化珪素やW合金を選んで熱膨張量を全く一致
させることも可能である。このように熱膨張量が全く一
致するような材質の両部材を高温で接合し、室温に持ち
来たしても熱応力の発生はなく、また熱膨張量が極めて
近い両部材の場合には熱応力の発生はあるがその大きさ
は少さく炭化珪素にクラックの生ずるようなことはない
。
属部材との間にMo、Mo合金2WもしくはW合金から
成る中間層を介在せしめることを特徴とする。Moの2
01o41000℃間の温度上昇に対する熱膨張量は0
.57%で炭化珪素のそれに近く、またWの熱膨張量は
0.48 ’16で炭化珪素のそれとほぼ一致している
。また20℃〜1750℃間の温度上昇に対する熱膨張
量についてみると、炭化珪素は約0.94 ’4である
のに対してWは0.91チ、Moは1.2%といずれも
炭化珪素の熱膨張量にほぼ一致するか近い値を示してい
る。また炭化珪素やW合金を選んで熱膨張量を全く一致
させることも可能である。このように熱膨張量が全く一
致するような材質の両部材を高温で接合し、室温に持ち
来たしても熱応力の発生はなく、また熱膨張量が極めて
近い両部材の場合には熱応力の発生はあるがその大きさ
は少さく炭化珪素にクラックの生ずるようなことはない
。
ここで炭化珪素というのは、附随的不純物以外には純粋
な炭化珪素を成型焼結したもの、ホットプレス焼結した
もの、Be、Bed、BN、Cab。
な炭化珪素を成型焼結したもの、ホットプレス焼結した
もの、Be、Bed、BN、Cab。
ktN 、 B、O,などの焼結助剤を添加し成型、焼
結あるいはホットプレス焼結した数チ以下の焼結助称す
るものとする。
結あるいはホットプレス焼結した数チ以下の焼結助称す
るものとする。
次に炭化珪素−Mo、Mo合金、WもしくはW合金から
成る中間層の接合体の中間層側にステンレス鋼、Ni基
合金、鋼、銅、銅合金などの大きな熱膨張係数を有する
金属部材を高温で接合し、室温まで持ち来たした場合、
冷却゛途中から両部材の熱膨張量差に起因する熱応力が
発生するが、高温ではMo、Mo合金、WもしくはW合
金の方が強度が高いのでステンレス鋼などの金属部材側
が変形し熱応力が緩和される。また熱応力は熱膨張係数
の大きく異なるMo、Mo合金、WもしくはW合金から
成る中間層−ステンレス鋼などの高熱膨張の金属部材の
界面近傍で大きいので、中間層の厚さを適切にしておけ
ば炭化珪素部材内に大きな熱応力が発生することはない
。この中間層の厚さは0.2−〜20mが適尚である。
成る中間層の接合体の中間層側にステンレス鋼、Ni基
合金、鋼、銅、銅合金などの大きな熱膨張係数を有する
金属部材を高温で接合し、室温まで持ち来たした場合、
冷却゛途中から両部材の熱膨張量差に起因する熱応力が
発生するが、高温ではMo、Mo合金、WもしくはW合
金の方が強度が高いのでステンレス鋼などの金属部材側
が変形し熱応力が緩和される。また熱応力は熱膨張係数
の大きく異なるMo、Mo合金、WもしくはW合金から
成る中間層−ステンレス鋼などの高熱膨張の金属部材の
界面近傍で大きいので、中間層の厚さを適切にしておけ
ば炭化珪素部材内に大きな熱応力が発生することはない
。この中間層の厚さは0.2−〜20mが適尚である。
中間層の厚さが0.21より薄いと高熱膨張の金属部材
の厚さが厚い場合大きな応力により中間層が変形し、炭
化珪素部材中にも大きな応力が発生するおそれがある。
の厚さが厚い場合大きな応力により中間層が変形し、炭
化珪素部材中にも大きな応力が発生するおそれがある。
中間層の厚さが20mより厚い場合、高熱膨張金属部材
よりおよぼされる力を阻止し、炭化珪素部材に応力がお
よぶことを防止する効果はより大とカ1′ なる艷、熱伝達が悪くなるため中間層の厚さは20’m
以下とすることが必要である。
よりおよぼされる力を阻止し、炭化珪素部材に応力がお
よぶことを防止する効果はより大とカ1′ なる艷、熱伝達が悪くなるため中間層の厚さは20’m
以下とすることが必要である。
次に中間層としてMoあるいはWをベースとする合金を
用いる場合について述べる。合金を用いる理由は次のと
おりである。第一は強度の問題である。高熱膨張の金属
部材からの力を阻止するためには中間層は室温及び高温
で高い強度を有することが望ましい。Mo、Wは高い強
度を有するが、合金化することにより特に高温で更に強
度を高め、有効lこ熱応力を阻止することができる。第
二は熱膨張量の調整である。炭化珪素の熱膨張量は原料
。
用いる場合について述べる。合金を用いる理由は次のと
おりである。第一は強度の問題である。高熱膨張の金属
部材からの力を阻止するためには中間層は室温及び高温
で高い強度を有することが望ましい。Mo、Wは高い強
度を有するが、合金化することにより特に高温で更に強
度を高め、有効lこ熱応力を阻止することができる。第
二は熱膨張量の調整である。炭化珪素の熱膨張量は原料
。
組成、#法、温度範囲などにより異なり、Wのそれより
も大きな熱膨張量を示すものもあり、そのような炭化珪
素部材とWを接合する場合には、WにMo、几eなどを
合金化し、熱膨張量を増大せしめ、炭化珪素と熱膨張量
を一致せしめることができる。第三は塑性変形能の問題
である。中間層と高熱膨張金属部材との接合界面の近傍
1こは熱応力が発生するが接合体の形状によっては特に
端部近傍などでは応力集中を生じ大きな熱応力が発生す
ることがある。このような場合には強度の高いMo、M
o合金、WあるいはW合金といえどもその降伏応力をこ
える場合があるので変形して応力を緩和するために塑性
変形能が大きいことが必要である。特に再結晶温度を大
きく越えて過熱されたMOやWは粗大結晶粒組織となり
脆化するためクラックを生じやすくなる。炭化珪素−中
間層の接合をMOあるいはWの再結晶温度をはるかに越
えるような温度で行うような場合には、中間層として再
結晶後も光分な靭性を有するようなMo合金あるいはW
合金を用いることが望ましい。また、層性変形能が特に
すぐれたものとしてMo、Mo合金。
も大きな熱膨張量を示すものもあり、そのような炭化珪
素部材とWを接合する場合には、WにMo、几eなどを
合金化し、熱膨張量を増大せしめ、炭化珪素と熱膨張量
を一致せしめることができる。第三は塑性変形能の問題
である。中間層と高熱膨張金属部材との接合界面の近傍
1こは熱応力が発生するが接合体の形状によっては特に
端部近傍などでは応力集中を生じ大きな熱応力が発生す
ることがある。このような場合には強度の高いMo、M
o合金、WあるいはW合金といえどもその降伏応力をこ
える場合があるので変形して応力を緩和するために塑性
変形能が大きいことが必要である。特に再結晶温度を大
きく越えて過熱されたMOやWは粗大結晶粒組織となり
脆化するためクラックを生じやすくなる。炭化珪素−中
間層の接合をMOあるいはWの再結晶温度をはるかに越
えるような温度で行うような場合には、中間層として再
結晶後も光分な靭性を有するようなMo合金あるいはW
合金を用いることが望ましい。また、層性変形能が特に
すぐれたものとしてMo、Mo合金。
WあるいはW合金の単結晶がある。単結晶はフローライ
ングゾーンメルティング法などの結晶成長法を用いて作
成することができる。特に大きな面積の板材の場合には
CaO,MgOを合計で数十ppmドープしたMOもし
くはWの圧延板を2000℃〜2600℃の温度で数時
間熱処理することにより作成することもできる。ンのよ
うな単結晶は2000℃以上の加熱によっても安定で、
加熱後も室温で充分な伸びを示し、応力集中によっても
クラ・ンクを生ずるおそれはない。
ングゾーンメルティング法などの結晶成長法を用いて作
成することができる。特に大きな面積の板材の場合には
CaO,MgOを合計で数十ppmドープしたMOもし
くはWの圧延板を2000℃〜2600℃の温度で数時
間熱処理することにより作成することもできる。ンのよ
うな単結晶は2000℃以上の加熱によっても安定で、
加熱後も室温で充分な伸びを示し、応力集中によっても
クラ・ンクを生ずるおそれはない。
中間層としてW−Re合金を用いる場合には、その組成
範囲は5チ〜5 Q %Reに限定される。ReはWに
添加すると固溶強化によりWの室温および高温の強さを
上昇せしめる。また室温近傍での靭性を向上させ、特に
再結晶後の靭性を大幅に向上させる効果を有する。凡e
添加量5チ未満ではそれらの効果を出すに不足であり、
まな添加量50%を越えると加工性が悪くなり薄板への
加工が困難となる。
範囲は5チ〜5 Q %Reに限定される。ReはWに
添加すると固溶強化によりWの室温および高温の強さを
上昇せしめる。また室温近傍での靭性を向上させ、特に
再結晶後の靭性を大幅に向上させる効果を有する。凡e
添加量5チ未満ではそれらの効果を出すに不足であり、
まな添加量50%を越えると加工性が悪くなり薄板への
加工が困難となる。
本発明の接合構造体は例えば次のようにして得られる。
板材などの形をした炭化珪素部材とMo合金板あるいは
W合金板とを間にT!入り銀ロウ箔をはさんで重ね、つ
いで以上のように炭化珪素部材と重ね合せられたMo合
金板あるいはW合金板と板材などの形をした銅部材とを
間に銀ロウ箔をはさんで重ね、全体に加圧力を加えなが
ら真空中にて加熱処理を行ないロウ接にて接合材を得る
。もちろん他の方法、例えばあらかじめ炭化珪素部材l
こMo合金あるいはW合金板を拡散接合法などにより接
合しついで得られた炭化珪素−Mo合金板もしくはW合
金板の接合体の中間層側に炭化珪素−中間層の接合熱処
理温度よりも低い熱処理温度でステンレス鋼や銅などの
金属部材を接合し、接合構造体を得る二段階の接合法も
用いることができる。
W合金板とを間にT!入り銀ロウ箔をはさんで重ね、つ
いで以上のように炭化珪素部材と重ね合せられたMo合
金板あるいはW合金板と板材などの形をした銅部材とを
間に銀ロウ箔をはさんで重ね、全体に加圧力を加えなが
ら真空中にて加熱処理を行ないロウ接にて接合材を得る
。もちろん他の方法、例えばあらかじめ炭化珪素部材l
こMo合金あるいはW合金板を拡散接合法などにより接
合しついで得られた炭化珪素−Mo合金板もしくはW合
金板の接合体の中間層側に炭化珪素−中間層の接合熱処
理温度よりも低い熱処理温度でステンレス鋼や銅などの
金属部材を接合し、接合構造体を得る二段階の接合法も
用いることができる。
本発明により熱膨張量の大きく異なる炭化珪素部材とス
テンレス鋼や銅などの高熱膨張金kA部材とのクランク
などの欠陥のない健全な接合構造体が得られる。また中
間層として熱伝導のすぐれたMo、Mo合金、Wもしく
はW合金を使用しているので接合構造体の炭化珪素部材
から金属部材への熱伝達もすぐれている。
テンレス鋼や銅などの高熱膨張金kA部材とのクランク
などの欠陥のない健全な接合構造体が得られる。また中
間層として熱伝導のすぐれたMo、Mo合金、Wもしく
はW合金を使用しているので接合構造体の炭化珪素部材
から金属部材への熱伝達もすぐれている。
(実施例−1)
厚さ10 mm 、長さ50躇2幅50mmのポットプ
レスにより焼結された炭化珪素(比重3.18 )と2
W厚の静1)M0圧延板とを間に50μm厚のTi入り
銀D +’)箔(組成: 2 %T 1 27.5%C
u 、 Bal 、Ag )をはさんで重ねxog/−
の加圧力をかけて真空中で870℃−10分間の熱処理
を行って両者の接合を行った。得られた炭化珪素−Mo
板接合体のM c> fillに冷却用の径5mの孔を
もうけた厚さ101.長をはさんで重ね20g/cdの
加圧力をかけて真空中にて780℃−10分間の熱処理
を行って接合を行った。得られた炭化珪素−Mo−銅の
接合構造体はクラックなど欠陥のない健全なものであっ
た。
レスにより焼結された炭化珪素(比重3.18 )と2
W厚の静1)M0圧延板とを間に50μm厚のTi入り
銀D +’)箔(組成: 2 %T 1 27.5%C
u 、 Bal 、Ag )をはさんで重ねxog/−
の加圧力をかけて真空中で870℃−10分間の熱処理
を行って両者の接合を行った。得られた炭化珪素−Mo
板接合体のM c> fillに冷却用の径5mの孔を
もうけた厚さ101.長をはさんで重ね20g/cdの
加圧力をかけて真空中にて780℃−10分間の熱処理
を行って接合を行った。得られた炭化珪素−Mo−銅の
接合構造体はクラックなど欠陥のない健全なものであっ
た。
次いでこの接合構造体lこついて高熱負荷繰返し試験を
実施した。すなわち接合構造体を10−ζorr以上の
真空中におき、接合構造体の鉤部分中にもうけられた冷
却用の孔に10 L /’mi nの流量で入口温度2
0℃の冷却水を流しながら炭化珪素部分表面に電子ビー
ムにより550W/iの熱負荷を50秒間加え20秒間
休止するという加熱冷却サイクルを250回繰返した後
接合構造体全体にわたってクラック、剥離などの異状発
生の有無を目視にて検査した。異状のない場合はさらに
同様にしてさらに250回の加熱冷却サイクルを加え、
異状の有無を検査した。その結果を表に示す。
実施した。すなわち接合構造体を10−ζorr以上の
真空中におき、接合構造体の鉤部分中にもうけられた冷
却用の孔に10 L /’mi nの流量で入口温度2
0℃の冷却水を流しながら炭化珪素部分表面に電子ビー
ムにより550W/iの熱負荷を50秒間加え20秒間
休止するという加熱冷却サイクルを250回繰返した後
接合構造体全体にわたってクラック、剥離などの異状発
生の有無を目視にて検査した。異状のない場合はさらに
同様にしてさらに250回の加熱冷却サイクルを加え、
異状の有無を検査した。その結果を表に示す。
(実施例−2)
2B厚の純W圧延板を中間層として用い、実施例1と全
く同様にして炭化珪素−W−銅の接合構造体を作成した
。得られた接合構造体はクラックなど欠陥のない健全な
ものであった。次いでこの接合構造体について実施例1
と同様にして高熱負荷繰返し試験を実施した。その結果
を表1こ示す。
く同様にして炭化珪素−W−銅の接合構造体を作成した
。得られた接合構造体はクラックなど欠陥のない健全な
ものであった。次いでこの接合構造体について実施例1
と同様にして高熱負荷繰返し試験を実施した。その結果
を表1こ示す。
(実施例−3)
2mIm厚のW−1)1,e合金板(組成20%Re
Bal 、W)を中間層として用い、実施例1と全く同
様にして炭化珪素−W−Re合金−銅の接合構造体を作
成した。得られた接合構造体はクラックなど欠陥のない
健全なものであった。次いでこの接合構造体について実
施例1に示すと同様にして高熱負荷繰返し試験を実施し
た。その結果を表1こ示す。
Bal 、W)を中間層として用い、実施例1と全く同
様にして炭化珪素−W−Re合金−銅の接合構造体を作
成した。得られた接合構造体はクラックなど欠陥のない
健全なものであった。次いでこの接合構造体について実
施例1に示すと同様にして高熱負荷繰返し試験を実施し
た。その結果を表1こ示す。
厚さ2 m 、長さ50簡2幅50奪のW単結晶板l)
岐I (組成:0.0035%MgO,0,0025% Cu
O’Braイ、w)にそのW単結晶板に実施例1に用い
たき同様の純をかけ真空中で870℃×10分間の熱処
理を行ない、炭化珪素−W単結晶−銅の接合構造体を得
た。得られた接合構造体はクランクなど欠陥のない健全
なものであった。次いで接合構造体について実施例1と
同様にして高熱負荷繰返し試験を行った。その結果を表
に示す。比較釘Y實施例1に用いたと同じ材質2寸法の
炭化珪素板と純銅板と中にて1og/dの加圧力をかけ
870℃XIO分間の熱処理により直接ロウ接を行った
。得られた接合体には炭化珪素−鋼の界面附近よりクラ
ックが発生し、一部は炭化珪素中に伝播しており、健全
な接合体は得られなかった。
岐I (組成:0.0035%MgO,0,0025% Cu
O’Braイ、w)にそのW単結晶板に実施例1に用い
たき同様の純をかけ真空中で870℃×10分間の熱処
理を行ない、炭化珪素−W単結晶−銅の接合構造体を得
た。得られた接合構造体はクランクなど欠陥のない健全
なものであった。次いで接合構造体について実施例1と
同様にして高熱負荷繰返し試験を行った。その結果を表
に示す。比較釘Y實施例1に用いたと同じ材質2寸法の
炭化珪素板と純銅板と中にて1og/dの加圧力をかけ
870℃XIO分間の熱処理により直接ロウ接を行った
。得られた接合体には炭化珪素−鋼の界面附近よりクラ
ックが発生し、一部は炭化珪素中に伝播しており、健全
な接合体は得られなかった。
代理人 弁理士 則 近 憲 佑
同 竹 花 喜久男
Claims (4)
- (1)炭化珪素部材と金属部材の間にMo、Mo合金、
WもしくはW合金より成る中間層を介して接合されたこ
とを特徴とする炭化珪素−金属接合構造体。 - (2)中間層の厚さが0.2mm〜20mmである特許
請求範囲第1項記載の炭化珪素−金属接合構造体。 - (3)中間層が重量比で5%〜50%のReを含有し、
残部Wおよび附随的不純物より成るW合金から成ること
を特徴とする特許請求範囲第1項記載の炭化珪素−金属
接合構造体。 - (4)中間層が単結晶であることを特徴とする特許請求
範囲第1項記載の炭化珪素−金属接合構造体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19574885A JPS6256378A (ja) | 1985-09-06 | 1985-09-06 | 炭化珪素−金属接合構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19574885A JPS6256378A (ja) | 1985-09-06 | 1985-09-06 | 炭化珪素−金属接合構造体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6256378A true JPS6256378A (ja) | 1987-03-12 |
Family
ID=16346311
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19574885A Pending JPS6256378A (ja) | 1985-09-06 | 1985-09-06 | 炭化珪素−金属接合構造体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6256378A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06195852A (ja) * | 1992-04-20 | 1994-07-15 | Teac Corp | ディスク装置 |
US6478365B1 (en) | 1999-05-28 | 2002-11-12 | Isuzu Motors Limited | Crash safety device of vehicle |
JP2016145132A (ja) * | 2015-02-09 | 2016-08-12 | イビデン株式会社 | 複合部品 |
JP2020030992A (ja) * | 2018-08-23 | 2020-02-27 | 株式会社オーク製作所 | 放電ランプ |
-
1985
- 1985-09-06 JP JP19574885A patent/JPS6256378A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06195852A (ja) * | 1992-04-20 | 1994-07-15 | Teac Corp | ディスク装置 |
US6478365B1 (en) | 1999-05-28 | 2002-11-12 | Isuzu Motors Limited | Crash safety device of vehicle |
JP2016145132A (ja) * | 2015-02-09 | 2016-08-12 | イビデン株式会社 | 複合部品 |
JP2020030992A (ja) * | 2018-08-23 | 2020-02-27 | 株式会社オーク製作所 | 放電ランプ |
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