JPS625584Y2 - - Google Patents

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JPS625584Y2
JPS625584Y2 JP8158980U JP8158980U JPS625584Y2 JP S625584 Y2 JPS625584 Y2 JP S625584Y2 JP 8158980 U JP8158980 U JP 8158980U JP 8158980 U JP8158980 U JP 8158980U JP S625584 Y2 JPS625584 Y2 JP S625584Y2
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【考案の詳細な説明】 本考案は間隔を隔てて積層状態に多数の板状熱
交換エレメント(伝熱壁)を配置した形式の熱交
換器に関する。
この種の熱交換器においては、隣接する板状熱
交換エレメント間に流体通路を形成し、エレメン
トを挟んで隣接する通路の一方に加熱流体(高温
流体)を通し、他方の通路に被加熱流体(低温流
体)を通すようになつており、熱交換器全体を見
た場合には、加熱流体と被加熱流体が多数の層に
分かれて交互に重なつた状態で流通し、エレメン
トを介して熱交換を行うようになつている。そし
て隣接する1対のエレメントは、一方のエレメン
トの縁を折り曲げて他方のエレメントの縁に重合
固定することにより互に連結することができる。
ところがその場合には重合固定部分にスプリング
バツク等による隙間が生じやすく、該隙間を通つ
て例えば汚染された加熱流体が新鮮な被加熱流体
に混入する恐れがある。又エレメント周縁の立上
り部(エレメント間の支柱の働きをする折曲げ縁
部)がそれより上方のエレメントの重量により変
形し、そのために所定の通路高さ(エレメント間
の距離)を得ることができなくなる恐れもある。
本考案は上記不具合を解決するために、エレメ
ントの重合縁部を波形に塑性変形させるようした
もので、図面により説明すると次の通りである。
本考案による熱交換器の斜視図である第1図に
おいて、多数のエレメントA及びエレメントBは
それぞれ矩形(正方形を含む)の金属板でできて
おり、各エレメントA,Bは上下に間隔を隔てて
交互に積層状態で配置されており、エレメント
A,B等からなるエレメント組立体1はカバー体
2内に収容されている。カバー体2は各側面(垂
直面)の略全体に開口3,4を有し、各開口3,
4の周縁部には図示されていないダクトが接続さ
れる。
次にエレメント組立体1の詳細な構造及び組立
工程について説明する。第2図の如く両エレメン
ト素材A1,B1は共に平坦な矩形の金属板であ
り、それの素材A1,B1を素材A2,B2の如く縁
e′,f′,g′,h′及びi′,j′,k′,l′を除いて全
面に
わたりプレス加工により多数の凹凸部5,6を成
形する。両凹凸部5,6の寸法形状は略同一で、
図示した面がプレス上面であり、横方向断面(第
2図の左右方向断面)及び縦方向断面は共に湾曲
した波形になつている。素材A2,B2は次に素材
A3,B3の如く4隅(例えばS)が切り欠かれた
後に板曲げ工程へ送られ、第3図の如く加工され
て所定のエレメントA,Bとなる。
第3図においてエレメントAは縦横各1個の縁
g,hだけが折り曲げられ、他の2個の縁e′,
f′は折り曲げられていない。エレメントBはエレ
メントAの非折曲げ縁e′,f′に対応する縁i,j
だけが折り曲げられ、他の2個の縁k′,l′は折り
曲げられていない。折曲げを完了した1対のエレ
メントA,Bは折曲げ縁を利用してユニツト1a
の如く互に組み付けられ、更に多数のユニツト1
aを互に組み付けて第4図のエレメント組立体1
が形成される。
第4図は第3図の矢視図に対応する図で、第
4図中エレメントA,Bは水平な姿勢で示されて
おり、この姿勢において各部の構造を説明すると
次の通りである。エレメントAの折曲げ縁hは基
端部側(図の右側)の部分h1が下方に折り曲げら
れ、部分h1の下端から部分h2が外方(図の左方)
へ折り曲げられ、部分h2の外端から先端部分h3
部分h2の下方に位置するように内方へ折り返えさ
れ、両部分h2,h3がエレメントBの非折曲げ縁
l′を挟持し、重合部分h2,h3,l′(縁)はかしめ
により一体に固定してある。7はかしめ押し部
(局部変形した部分)を示し、2点鎖線h3′はかし
め加工前の部分h3の形状を示している。エレメン
トBの折曲げ縁jは基端部側(図の左側)の部分
j1が上方へ折り曲げられ、部分j1の上端から先端
部分j2が外方(図の右方)へ折り曲げてある。部
分j2はエレメントAの非折曲げ縁f′の下面に重合
し、部分j2及びf′はU形断面のバンド8に挟持さ
れてバンド8と共にかしめにより互に固定されて
いる。10はかしめ押し部を示している。なおバ
ンド8は縁f′の全長にわたつて延びている。
第4図の−断面図である第5図の如く、エ
レメントAの折曲げ縁gは基端部側から順に上向
き部分g1、外向き部分g2、内向き折返し部分g3
備え、部分g2,g3の間にエレメントBの非折曲げ
縁k′を挟持してかしめにより一体に固定してあ
る。11はかしめ押し部である。エレメントBの
折曲げ縁iは基端部側から順に下向き部分i1、外
向き部分i2、内向き折返し部分i3を備え、部分
i2,i3の間にエレメントAの非折曲げ縁e′を挟持
してかしめにより一体に固定してある。12はか
しめ押し部である。なお第4図の組立体1の上下
端にはエレメントB′,A′が配置してあり、これ
らのエレメントB′,A′は隣接するエレメント
A,Bに対し、第5図の連結構造と同様の構造に
より連結してある。エレメントB′,A′は第4図
の紙面と直角な縦辺側の縁、m,n及びp,qだ
けが折り曲げられ、各縁m,n,p,qは上方又
は下方へ折れ曲がつた後に外方へ折れ曲がつてい
る。
以上の説明から明らかなように、積層状態のエ
レメントA,B間には互に直交する通路X,Yが
交互に形成されている。すなわち各エレメントA
とその下側のエレメントBの間の間隙(通路X)
は折曲げ縁h,jにより縦辺側の開口が塞がれて
横辺(第4図の左右方向に延びる辺)側だけに開
口し、各エレメントAとその上側のエレメントB
の間の間隙(通路Y)は第5図の折曲げ縁g,i
により横辺側の開口が塞がれて縦辺側だけに開口
する。又上端部エレメントB′とその上側のカバー
体2(第1図)の壁面との間にも隣接する通路Y
と直交する通路Xが形成され、下端部エレメント
A′の下側にも同様に通路Xが形成される。
上述のように組み立てられた組立体1は第1図
の如くカバー体2内に収容される。第1図におい
て、図示の開口3内に露出した重合縁g,k′及び
それと平行な重合縁e′,i(第5図)は縦方向
(開口3の開口面と直角方向)に見て波形に成形
されている。これは第3図のユニツト1aの段階
で縁g,k′及び縁e′,iに波形の「ハゼ加工」を
施して縁g,k′及び縁e′,iを塑性成形させたた
めであり、上記加工によりエレメントA,B中の
残留歪、すなわち第2図の素材A2,B2に凹凸部
5,6を成形した段階で発生した歪を除去するこ
とができるので、エレメントA,Bや組立体1が
残留歪のために変形することはなく、第1図のカ
バー体2の組付作業に何ら支障は生じない。又上
記加工により縁g,k′及び縁e′,iが強固に密着
し、かつ折曲げ縁g,iのスプリングバツクが防
止されるので、縁g,k′及び縁e′,iの部分に隙
間が生じる恐れはない。
しかも第1図の如く例えば縁g,k′に凸部15
と凹部16を形成する場合、加工時に凹部16は
凸部15に対して相対的に押し下げられるが、加
工時に第5図の垂直折曲げ部分g1,i1を自由状態
にしておくと、第1図の−断面に対応する第
6図の如く、凹部16に対応するユニツトAの垂
直折曲げ部分g1に上記押下げにより窪み17が生
じる。窪み17は凹部16に対応する部分に形成
されるので、部分g1全体は、第6図の−断面
部分図である第7図の如く、多数の凹部17を有
する波形に変形している。第5図の垂直折曲げ部
分i1も図示されていないが凸部(押上げ部分)に
対応する部分が窪み、全体は同様に波形に変形し
ている。部分g1,i1にはエレメントA,Bを第1
図の如く組み立てた場合に上方のエレメントA,
Bの重量が荷重として加わるが、部分g1,i1は波
形の水平断面を備えているのでその荷重により変
形することはなく、従つて通路Yの上下幅Lが減
少することはない。
第1図の開口4へは図示されていないダクトか
ら例えば50℃の温風が供給され、温風は多数の横
通路Y内を通過して開口4と反対側の開口から別
のダクトへ排出される。開口3と反対側の開口か
らは例えば20℃の冷風が供給され、冷風は多数の
縦通路X内を通過して開口3からダクトへ排出さ
れる。そして温風と冷風は通路X,Yを通過する
間にエレメントA,Bを介して互に熱を交換し、
その場合にエレメントA,Bは第2図の凹凸部
5,6を成形したことにより伝熱面積が広くなつ
ているので、上記熱交換の効率は高くなつてい
る。従つて20℃の冷風は排出時には例えば35℃ま
で加熱され、50℃の温風は例えば35℃(冷風排出
温度と同じ)まで減温される。しかも前述の如く
縁g,k′の波形成形によりエレメントA,B,
A′,B′の変形が防止されているので、通路X,
Yの各上下幅L(第4図)は各通路X,Yの全長
及び全幅にわたつて略一定であり、従つて通路
X,Y内を温風及び冷風が大きな抵抗を受けずに
通過し、通路X,Yにおける圧力損失は極めて小
さい。又重合縁g,k′及びi,e′が前述の如く確
実に密着しているので、縁g,k′及びi,e′を通
つて例えば通路Y内の汚染された温風が通路X内
の新鮮な冷風に混入することはない。
以上説明したように本考案においては、重合部
分(g,k′及びe′,i)を波形に塑性変形させた
ので、折曲げ縁の密着強度を高めるとともに、折
曲げ縁のスプリングバツクを防止し、重合部分に
隙間が生じることを確実に防止することができ
る。従つてエレメントA,B間の例えば通路Yの
両側部を確実にシールすることができ、通路Yの
温風が通路X内の冷風に混入して冷風を汚染する
という不具合を可及的に防止することができる。
又上記波形の塑性変形により、エレメントA,B
の残留歪み(折曲げ縁部や凹凸部5,6を成形し
た段階で発生した歪み)を除去することができる
ので、エレメントや組立体1が残留歪みのために
変形することを防止し、カバー2の組付作業を容
易化できる。又歪みによる変形を防止できるの
で、各部の寸法(通路の断面面積等)の狂いを防
止し、所望の熱交換効率を維持することができ
る。
更に本考案によると、上記波形の重合部分に連
続する垂直折曲げ部分g1,i1を水平方向断面にお
いて波形に成形したので、垂直折曲げ部分g1,i1
は上下方向の荷重に対して充分に大きい強度を有
しており、エレメントA,Bの重量により部分
g1,i1が上下方向に変形することを防止できる。
従つて通路(例えばY)の上下幅Lを所定値に維
持し、所望の熱交換効率を維持することができ
る。
又重合部分を波形に塑性変形させる際に上記垂
直折曲げ部分g1,i1を自由状態にしておくと、部
分g1,i1はその水平断面が波形となるように自動
的に変形する。従つて部分g1,i1専用の波形加工
は不要であり、製造作業を簡単化できる。
更に各エレメントA,Bの略全体にわたつて凹
凸部5,6を形成したので、伝熱面積の向上及び
渦流効果により、熱交換効率を可及的に高めるこ
とができ、しかも重合部分に波形の塑性変形を施
すことにより、凹凸部成形時に生じた残留歪みを
効果的に除去して組立体1の変形を防止できる。
なお本考案を具体化する場合には、エレメント
A,Bの全ての重合縁に波形加工を施すこともで
き、その場合には上述の効果がより増大する。第
2図の凹凸部5,6を廃止することもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による熱交換器の斜視図、第
2、第3図は成形組立工程の説明図、第4図はエ
レメント組立体の側面図、第5図は第4図の−
断面図、第6図は第1図の−断面図、第7
図は第6図の−断面部分図である。A,B,
A′,B′……エレメント、g,k′……縁の一例、
X,Y……通路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. それぞれ縁部を除く本体部分の全面に多数の凹
    凸をプレス成形した矩形の金属板により多数のエ
    レメントを形成し、上記多数のエレメントを上下
    に間隔を隔てて積層状態に配置し、各エレメント
    の一部の縁を折り曲げて隣接するエレメントの縁
    に重合固定し、上記折曲げ縁により隣接するエレ
    メント間の縦辺側の1対の開口又は横辺側の1対
    の開口を塞いで積層状態のエレメントの間に縦方
    向の通路及び横方向の通路を交互に形成し、上記
    縁の重合部分の内、少なくとも平行な1対の重合
    部分を長手方向に沿う断面において波形に塑性変
    形させ、上記波形の重合部分に連続する垂直折曲
    げ部分を水平方向断面において波形に成形したこ
    とを特徴とする熱交換器。
JP8158980U 1980-06-10 1980-06-10 Expired JPS625584Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8158980U JPS625584Y2 (ja) 1980-06-10 1980-06-10

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8158980U JPS625584Y2 (ja) 1980-06-10 1980-06-10

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Publication Number Publication Date
JPS574692U JPS574692U (ja) 1982-01-11
JPS625584Y2 true JPS625584Y2 (ja) 1987-02-07

Family

ID=29443978

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