JPS6254749A - 粉砕特性及び熱溶融特性がすぐれた樹脂組成物 - Google Patents

粉砕特性及び熱溶融特性がすぐれた樹脂組成物

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JPS6254749A
JPS6254749A JP7169386A JP7169386A JPS6254749A JP S6254749 A JPS6254749 A JP S6254749A JP 7169386 A JP7169386 A JP 7169386A JP 7169386 A JP7169386 A JP 7169386A JP S6254749 A JPS6254749 A JP S6254749A
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Yasuyuki Fujisaki
藤崎 靖之
Minoru Takahashi
稔 高橋
Hiroshi Ogawara
小河原 宏
Hirozo Funaki
舟木 博三
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はすぐれた粉砕特性及び熱だ融特性を兼ね備えた
新規な[k組成物に関するものである。
現在、重合可能な各櫨ビニル単一体の1種以上を数平均
分子墓が数千へ致方になる様に重合せしめた低分子一重
合体は、粉砕性や熱溶融性が逸しているため、例えば粉
体塗料や乾式電子写真用トナーのベース樹脂として用い
られており、これらの用途に於では、ベース樹脂と必要
に応じて有機物や無機物とを溶融ブレンドし、該ブレン
ド物を微粉砕して粉体塗料やトナーとなし、これを使用
時に、熱溶融するという工程が採用される。そのため、
これらのベース樹脂としては粉砕性と熱溶融性という二
つの特性が!要視されるのである。
しかして、従来に於でこれらのベース樹脂として用いら
れた低分子量の樹脂は粉砕され易いという長所は持って
いるけれども、逆に粉砕されすぎて微粉化されすぎ、必
要な粒度のものを得る収率が非常に低いという短所を伴
なっていた。例えば、粉体塗料としては約20〜50ミ
クロンに、又乾式電子写真用トナーとして約5〜20ミ
クロンに粉砕される事が過当であり、又、粒度を或る一
定の範囲に揃えることが要求されるのであるが、従来の
ベース栢脂をボールミルやジェット粉砕等によって粉砕
すると、平均粒度は5〜30ミクロンとなっても、粒度
分布は1ミクロン以下から数10ミクロンにわた蓮 ることが珍らしくない。又適度に微粉砕され易い性質を
有していた。そして過度に微粉砕された粒子は、粉体塗
料に於ては、塗料が飛散しゃすくなり、塗料損失や環境
汚染等の問題が生じるばかりでなく、塗膜の表面平滑性
が損われる一因となるものであり、また乾式電子写真用
トナーとしては、乾式電子写真装置内に該微細粒子が浮
遊し、複写物のよごれとなり画像を悪くするのみならず
、光学装置の部分に付着し、該装置の9命を短かくする
一因ともなるのである。
又、熱溶融性については、従来のベース樹脂は成る特定
の温度に対しては良好な挙動を示すが、僅かの温度変化
によって該挙動か悪化するという欠点があった。例えば
、粉体塗料に於ては、し 塗料温度か少(1低くなっただけで、熱溶融性や流動性
が低下し、塗膜の密着性や表面平滑性が悪くなり、逆に
温度が僅かに高くなっただけで、溶融された塗料が流れ
すぎて、エツジ部に厚さむらが生じたり、塗料の垂れ下
がりが生じたりした。又、乾式電子写真用トナーとして
用いる場合は、定着部の温度が設定温度より僅かに低い
のみで紙へのトナーの接着が悪くなり、紙から画像が離
脱しやすくなり、また温度が少し高いと紙にトナーが浸
み込み、またトナーが流れすぎて解像力が低下したり、
複写された画像が光り、画像が見にくくなるという欠点
が生じた。
本発明省等は粉体塗料等に従来用いられていた低分子量
の樹脂の上記の如き欠点番こかんがみて、粉砕特性及び
熱溶融特性にすぐれた新規な樹脂組成物を提供すること
を目的として槍々検対せる結果、本発明を成し得たので
ある。
すなわち、本発明の要旨はスチレン類、アクリル酸エス
テル類及びメタクリル酸エステル類から選ばれる1g以
上のモノマーを主体として得られた低重合度重合体と、
スチレン類、アクリル酸エステル類及びメタクリル酸エ
ステル類から選ばれる1種以上のモノマーを主体として
得られた数平均分子量が100.000〜soo、 o
ooの高重合度重合体とが、溶液状の混合状態を経過し
て得られる程度に均一に混合されて成る樹脂組成物にし
て、該樹脂組成物の数平均分子量(Mn)は2.000
〜30.000、量平均分子M (Mり/数平均分子j
i (Mn)は3.5〜40であり、かつガラス転移f
A属は20〜120℃であることを特徴とする特許 成物に存する。
しかして、本発明の樹脂組成物は低重合度の重合体と高
重合度の重合体とが均一に混合されてなる組成物であっ
て、上記高重合度重合体及銖 び該組成物の分子量を測定すれば、前者は凶平均分刊I
L(Mn)が100,000 〜500,000を示し
、後者については数平均分子1t(Mr+)が2,00
0〜30、000を示し、又、量平均分子m (Mw)
をMnで除した値、すなわちMw / Mnは3.5〜
40特に好ましくは4〜20の値を示すものであるが、
本発明に於けるMn及びMwはゲル今パーメーシヨン・
クロマトグラフイ−CGPC)によって次の条件で測定
される値である。すなわち、温度25℃において溶媒(
テトラヒドロフラン)を毎分l−の流速で流し、濃度0
.49r/dtのテトラヒドロフラン試料溶液を試料重
量として8岬注入し測定する。又、試料の分子菫測疋に
あたっては、該試料の有する分子量分布が、数種の単分
散ポリスチレン標準試料により作製された検鳳線の分子
量の対数とカウント数が直線となる範囲内に包含される
測定条件を選択する。
又、本測定にあたり、測定の信頼性は上述の測定条件で
行ったNBS706ボリスチレンaim試料(Mw−2
JL8X1か、Mn−117X10’、Mw/Mn−1
11)のM w /,M nが、211±αlOとなる
事により確認し得る。
次に本発明の樹脂組成物に於ける低重合度重合体と高重
合度重合体はいずれも1株又は2種以上の重合可能な前
記モノマーを重合して得られるものであり、又、上記低
重合度重合体と高重合度重合体とはこれらを構成する前
記七ノマ−の種類が同種のものであっても、又は異纏の
ものであっても良い。そして、前記モノマーの内、スチ
レン類の具体例としてはスチレン、α−メチルスチレン
、クロルスチレン等が挙ケラれ、アクリル酸エステル類
の具体例としてはアクリル酸メチル、アクリル酸エチル
、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸
オクチル等が挙げられ、メタクリル酸エステル類の具体
例としてはメタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、
メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、メタクリ
ル酸オクチル、メタクリル飯ステアリル、メタクリル繰
グリシジル等が挙げられる。その内、スチレン、α−メ
チルスチレン、アクリル酸ブチル、メタクリル酸メチル
、メタクリル酸ブチル、メタクリル飯グリシジル等が特
に好ましいモノマーとして用いられる。
尚前記低重合度重合体及び高重合度重合体に於いては、
前記スチレン類、アクリル酸エステル類及びメタクリル
酸エステル類から選ばれる111以上の七ツマー以外に
、本発明の目的を達成し得る範囲内で少量の他のモノマ
ー1例えばアクリル酸、メタクリル酸及びアクリロニト
リル等が用いられてもよい。
そして、本発明の樹脂組成物に於ける低重合度重合体と
高重合度重合体の混合割合は特に定められるものではな
いが、数平均分子130.000以下の低重合度重合体
100重量部に対し、数平均分子量100.000〜s
oo、 oooの高重合度重合体が5〜40jl量部の
割合で用いられるのが好ましい。
又、零発−の樹脂組成物はすでに述べた如く、特定の値
のMn及びMw/Muを有するものであるが、さらに2
0〜120℃のガラス転移温度を有するものである。こ
の様に前述の特定のモノマーから得られた低重合度重合
体と高重合度重合体とが溶液状の混合状層を経過して得
られる程度に均一番こ混合されて成り、Mn及びMy 
/ Mnの値及びガラス転移温度がそれぞれ前述の値を
満足する樹脂組成物は、粉砕特性や熱溶融特性にすぐれ
、粉体塗料等のベース樹脂として極めて有用なるもので
ある。
すなわち、本発明の樹脂組成物は、粉砕されやすく、か
つ過度易こ微粉化されに<(、所望の粉度範囲の粉末が
高い収率で得られるものであり、さらに好ましい事番こ
、粉体塗料や乾式電子写真用トナーとして用いる時、使
用中の摩擦等によっては砕けにくり、過度に微細化され
にくいものである。又、同時に、本発明の樹脂組成物は
熱溶一時に比較的低い温度より溶融し、かつ多少温度が
高くなっても凝集力の低下が比較、  的少く、温度変
化による影すの少ない熱溶融特性を示すものである。例
えば、粉体塗料のベースW*として用いた場合、焼付温
度に多少の変化があっても表面平滑性や被着物への密着
性が悪くなる様な事はなく、またエツジ部の厚さむらや
凝集力低下に伴う樹脂の垂れ下がり現象も生じないので
あり、さらに好ましい事には、焼付温度を比較的広い範
囲にわたって選択出来るため、種々の硬化剤を適宜選択
出来るという利点も得られるのである。又、乾式電子写
真用トナーのベース柚脂として用いた時も定着部の温度
分布の影響を受けることな(美しい画像が得られ、紙へ
の接着性も良好なるものであり、また、熱溶融時に於い
て温度が高くなっても#簗力の低下が比較的少ないため
、高速複写用範式電子写真用トナーのベース樹脂として
用い、直接加熱板を密着しても、該樹脂が加熱板に付か
ないので、オフセット現象が生せず熱効率よく高速で加
熱定着することが可能なるものである。
又、本発明に於ては前記低重合度重合体と高重合度重合
体とが、溶液状の混合状態を経過して得られる程度に均
一に混合されていることが必要であり、この様に両者を
均一に混合するには両者を熱溶融して機械的lr−混合
する程度では不充分であり、さらに高度の混合か必要と
されるのである。そしてこの橡な均一な混合を行う方法
としては例えば過当な溶媒中に両者を添加し溶解して充
分に混合したのち、溶媒を除去して屍金物を得る方法や
高重合度重合体を重合性七ツマー中に溶解して混合溶液
となし、これを重性によって重合する方法が挙げられる
が、より均一な混合を達成出来る点からして後者を採用
するのが好ましい。
この様に均一な混合体に於ては、高分子量セグメントと
低分子量セグメントとか混然一体となっており、高分子
量セグメントが熱溶融時の凝集力低下を防ぎ、又、低分
子量セグメントが熱溶融性を示し、その結果、比較的低
い温度で溶融されるが温度が高くなっても凝集力の低下
は少いというすぐれた熱溶融特性を示すものと考えられ
、又、高分子量セグメントが組成物に強靭性を与え、一
方低分子愈セグメントが粉砕され易さを付与することに
より、その結果すぐれた粉砕特性が生じるものと考えら
れる。
本発明の樹脂組成物が粉砕特性及び熱溶融特性にすぐれ
ており、粉体塗料や乾式電子写真トナーのベース樹脂と
して有利に用いられることは上述の通りであるが、該樹
脂組成物の用途はこれのみに止まらず、ホットメルト接
着剤、各種顔料バインダー、メタルコーティング剤等と
しても有用なるものである。又、本発明の樹脂組成物の
用途によっては、環球法による軟化点が約100〜17
0℃であるものが好ましい場合がある。
次に、本発明の樹脂組成物を製造する方法については、
前述の如く、高重合度重合体を重合性モノマー中に溶解
して混合溶液となし、これを重合させる方法が有利に採
用されるのであるが、この際重合性七ツマー100重風
部に対し、数平均分子型100,000〜soo、oo
oの高重合度重合体が5〜4o*iim用いられるので
ある。
そして、該重合に於ては、重合によって得られる樹脂組
成物のMnが2.000〜30,000、Mw/Mnが
3.5〜40、ガラス転移温度が20〜120℃となる
条件下で重合を行うのである。な詔、重合性モノマーを
そのまま重合させて重合体となす一般的な重合方法によ
れば、重合条件によりMnは巾広く変化させ得るが、M
w/Mnはせいぜい15〜ユ0のものしか得られない。
しかして、本発明樹脂組成物の上記有効な製造方法にお
ける1合の際には、過酸化ラウロイル、過酸化ベンゾイ
ル、ターシャリ−ブチルパーオキサイド、アゾビスイソ
ブチロニトリル等の通常ビニル系単量体の重合に用いら
れる重合開始剤が用いられるが、七ツマー100重社部
に対し、2@以上の比較的多産の重合開始剤が用いられ
るのである。
そして重合方法としては塊状重合法、溶液重合法や懸濁
重合法等の通常の重合法が採用され得る。塊状重合法の
場合は118Ii温で1合させ、停止反応速度を速くす
る事により重合性モノマーを低重合度の重合体となし得
る。そしてこの方法に於て、重合性モノマーと高重合度
重合体との混合溶液を用意するには、予め重合した高重
合度重合体との混合溶液を用意するには、予め重合した
高重合度の重合体を重合性モノマーに添加溶解する方法
や、重合性モノマーを低温で重合させ重合初期に反応を
中断することにより、重合性七ツマー中に高重合度の重
合体を含有せしめる方法がある。又、溶液重合法の場合
は゛溶剤によるラジカルの連鎖移動を利用して重合性モ
ノマーを低重合度の重合体となし得る。そしてこの方法
に於ても重合性モノマーと高重合度重合体との混合溶液
を用意するには、重合性七ツマー溶液中に予め用意した
高重合度重合体を添加する方法や重合性モノマーを低温
で重合させ重合初期に反応を中断する方法等がある。
次に懸濁重合法について説明すれば、本発明に於てはこ
の方法による場合の方が前記二つの方法による場合より
もさらに有利である。すなわち塊状重合法による場合は
、高重合度の重合体を含み粘度が高くなっている七ツマ
ー溶液を攪拌しながら重合を行う際に剪断力により16
重合度重合体の切断が生じる欠点があり、又、溶液重合
法に於ては溶剤を用いるため、種々の注意をはらう必要
があり、又脱溶剤や溶剤回収の工程が必要となるのであ
るが、懸濁重合法に於ては、剪断力がかからず分子の切
断についての考慮を払う必要がなく、又、溶剤を用いな
いので溶剤使用に伴う問題も生じない。さらに懸濁重合
法に於ては、重合によって得られる樹脂組成物はパール
状lこ形状か整っており、又分離や洗浄が容易である。
なお、懸INJm合法に於て、重合性モノマーと14T
L合a重合体との混合溶液を用意するには、予め用意し
た高重合度重合体を1合性モノマーに溶解して混合溶液
となし、これを懸濁せしめても良く、又、重合性モノマ
ーが懸濁重合された重合体の懸濁系に重合性モノマーを
加えて攪拌混合し、該七ツマー中に重合体が溶解された
七ツマー溶液が懸濁した状態となしても良く、又、これ
ら以外にも、重合性モノマー中に高重合度重合体を溶解
させる種々の方法が採用され得る。前記の理由により本
発明の製造方法に於て懸濁重合法を採用するのが有利で
あるが、重合度を低くするために重合開始剤を高濃度で
使用する関係上、又、高重合度重合体が七ツマー中に含
まれることにより粘度が高くなり、いわゆるゲル効果を
生じる関係上、重合中に重合系の温度が上昇しすぎる傾
向になりがちであるが、本発明者等はこの様な懸濁重合
法採用に伴う問題についても解決し得たのである。
すなわち、α−メチルスチレンを重合性モノマーの一部
として使用することにより、α−メチルスチレンが重合
反応の遅延剤として作用し、重合系の発熱をおさえ、重
合反応を正常に制御し得るのである。又、それのみなら
ずα−メチルスチレンが加わることによって得られる重
合体の重合度がより低下するという作用をも奏するので
ある。従って、α−メチルスチレンを重合性モノマーの
一部として使用し、重合開始剤を比較的多量用いること
により、低°重合度のものを製造することが容品に出来
るのである。
さらに付言すれば、低重合度の重合体を製造する従来法
に於ては、連鎖移動剤としてメルカプタンを使用してい
るため、製品にメルカプタン臭が残り、商品価値を著る
しく低下させていたが、上記方法によればこの様な欠点
は解消されるのである。
又、本発明樹脂組成物の製造方法として上記懸濁重合法
を採用した場合は、重合性七ツマー中に高重合度重合体
が溶解されていることにより重合系に於ける初期の懸濁
粒子の粘度が高くなっており、これが1II11il系
の安定に寄与しモノマーの水中への移行を防ぎ微粉末の
生成を防止し1.さらに製品に悪影暢を与える懸濁安定
剤等の不純物の巻込みを少くするという予期せざる効果
も突し得るのである。
以下本発明の実施例について説明する。なお、以下単に
部とあるのは重量部を意味する。
実施例! 数平均分子ji13X104のポリスチレン10部を第
1表A欄に示されるモノマー及び過酸化ベンゾイルとの
混合物に添加溶解して添加溶液となし、これをポリビニ
ルアルコール部分ケン化物15部を溶解した水200部
中にm〜分散させ、重合温度80℃にて重合し、低重合
度重合体と高重合度重合体とが均−lと混合して成る樹
脂組成物Aを得た。
又、比軟のために、高重合度重合体としてのポリスチレ
ンを用いることなく、第1表B、  C欄に示されるモ
ノマー混合物を上記樹脂組成物Aの製造と同権な条件で
重合して、樹脂B、  Cを得た。これらにつき、Mn
 + Mw / Mn、ガラス転移温度及び環球法軟化
点を測定した所、第1表の通りであった。
第  1  表 又、これらの樹脂について熱溶融挙動を調べるため番こ
高化式フローテスター(流出孔の直径/d1昇温速度6
℃り分)にかけた所、樹脂組成物A及び樹脂Bは約10
0℃より溶融し始めたが、樹脂Cとは約110℃になら
ないと溶融し始めなかった。
又、温度の変化に対する重合体の溶融粘度の変化を調べ
たところ、!NJ&組成物組成物置B。
Cに比較し、溶融粘度の温度による変化が少なかった。
すなわちAは比較的低い温度より浴融するが、比較的高
い温度においても°粘り°を保持していた。
又、ボールミルにより24時聞粉砕を行った所、樹脂B
、Cは過粉砕され、微粉を多く含む広い粒度分布を示し
たのに対し、Aは比較的狭い粒度分布を示し、特に微粉
が少なかった。
実施例2 反応器中にスチレン37.5i、n−ブチルアクリレー
ト30部、グリシジルメタクリレート7.5部、過酸化
ベンゾイル0.2部を添加混合し、80℃にて重合率2
0%まで重合する。その後冷却し、これにスチレン10
部、n−ブチルアクリレート16部、グリシジルメタク
リレート14部を加えて、混合fB故となした。該混合
溶液ハ、七ツマー組成がスチレン/ n −フf ルア
クリレート/グリシジルメタクリレート−50/40/
10で、Mnが12X10じCある高重合度重合体15
部と、スチレン40部、n−ブチルアクリレート40部
、グリシジルメタクリレート20部とより成るものであ
った。該混合溶液に、過酸化ベンゾイル3部を添加した
のち、これを沸点下にあるトルエン200部に4時間か
けて連続滴下し、さらに滴、下終了後2時間沸点に保っ
て重合を完結し、その後真空乾燥によってトルエンを除
去し、低重合度重合体と高重合度重合体とが均一に混合
して成る樹脂組成物りを得た。
一方、比較のためにスチレン40%、n−ブチルアクリ
レート40部、グリシジルメタクリレート20部に過酸
化ベンゾイル3.1部を添加した七ツマー混合物をトル
エン200@中に上記と同様にして滴下し、重合して、
樹脂Eを得た。これらの樹脂のMnはDが5500、E
が8000であり、Mw / MnはDが&2、Eが2
.4、ガラス転移温度はり、E共23℃であった。
次に、上記tIBlllD及びEそれぞれioo部に対
し、酸化チタン30部、セバシン酸12部を添加し、1
20℃でメルトブレンドして得られた組成物をボールミ
ルで24時聞粉砕したところ、Dを使用した方が微粉が
少く、粉体塗料として過当な粒径20〜50ミクロンの
粉体の収率は約80%であったのに対し、Eを使用した
方は粒度分布が広く微粉砕され、上記収率は約45%で
あった〇 又、これらの粉体を鉄板上に散布し、200℃に加熱し
た時、樹&Eを使用した粉体塗料は、樹脂の生れ下がり
やエツジ部での厚さむらを生じたが、樹脂組成物りを使
用したものに於ては、この様な欠点は見られず、表向が
平滑で美しい塗膜が得られた。
実施例3 スチレン40部、メチルメタクリレート3゜部、n−ブ
チルメタクリレート30部及びアゾビスイソブチロニト
リル(117部をポリビニルアルコール部分ケン化物α
5部を含む水200部中に添加し、懸濁分散させ、75
℃にて重合してMnが20X104の高重合度重合体を
得た。
次に該高重合度重合体10部を、第2表のF欄に示され
るモノマー及びアゾビスイソブチロニトリルとの混合物
に添加混合して混合溶液となし、これをポリビニルアル
コール部分ケン化物α5部を含む水20014に投入し
て懸濁分散させ75℃にて重合し、低重合度重合体と高
重合度重合体とが均一に混合して成る樹脂組成物Fを得
た。
又、比較のために、−予め用意した重合体を用いないこ
と以外は上記と同様にして第2表G@に示されるモノマ
ーを用いて樹脂Gを得た。これらにつき、Mn 、 M
w / Mn、ガラス転移温度及び場球法軟化点を測定
した所用2表の通りであった。
第  2  表 上記樹脂F、Gのそれぞれ100部に、ダイアブラック
SH(商品名、三菱化成社製)5部及びオイルブラック
BW(商品名、オリエント化学社製)25部をメトルブ
レンドした後ボールミルで50時間粉砕を行った所、樹
脂Fを用いた場合の粉体の平均粒径は15.2ミクロン
であり、樹JIIGを用いた場合は1部3ミクロンであ
った。又、乾式電子写真用トナーとして適当な10〜2
0ミクロンの粒径の粉末の収率は樹微粒を多く発生し、
粒子のブロック化が生じ易かったが、樹脂Fの場合はそ
の様な欠点は見られなかった。
又、上記により得た10〜20ミクロンの粉体をトナー
として用い、150〜200℃の種々の温度で定着を行
った所、樹jllGを用いたものは高温で流れすぎ、解
像力低下、画像の光り等の欠点を生じたが、樹脂Fを用
いたものは上記a1度の全範囲に於いて美しい画像を得
ることが出来た。
実施例4 沸点下にあるトルエン200部にスチレン80部、n−
ブチルアクリレート20s及びアンビスイソブチロニト
リル5部の混合液を5時聞かけて滴下し、その後さらに
3時向、沸点下に保って重合を完結し、低重合度重合体
のトルエン溶液を得た。このものはMnが6200.M
w/Mnが2.1であった。
別にポリビニルアルコール部分ケン化物α5部を溶解し
た水200部中に、スチレン80部、n−ブチルアクリ
レート20部及び過酸化ベンジイルミ2部の混合液を懸
濁分散し、80℃にて24時間重合して高重合度重合体
を得た。このものはMnが14X104、MY / M
nかz4であった。この高重合度重合体50t4をトル
エン500部に溶解し、この液を上記低重合度重合体の
トルエン溶液に結合した後真空乾燥によってトルエンを
除去し、低重合度重合体と高重合度重合体が均一に混合
して成る樹脂組成物Hを得た。このものはMnが920
0.Mw/Mnが13.5、ガラス転移温度が62℃で
あった。
一方比較のために、ポリビニルアルコール部分ケン化物
α5部を溶解した水200部中に、スチレン80部n−
ブチルアクリレート20部及び過酸化ベンゾイル2部の
混合液を懸濁性散し、80℃にて10時曲重合し比較用
樹脂Iを得た。このものはMnが31,000、Mw 
/ Mnが22、ガラス転移温度が63℃であった。
樹脂組成物H及びIl&Iの熱溶融挙動を調べるために
各々のL5グラムを高化式フローテスター(流出孔の直
径1−1流出孔の長さ15I。
プランジャー圧10&9/d、昇温速度6℃/分)にか
けたところ、樹脂組成物Hは約105℃より流出し始め
、約148℃までかかつて流出したが、樹脂!は110
℃より流出し始め、142℃で全て流出してしまった。
又、温度の変化に対する重合体の溶融粘度の変化を調べ
たところ、樹脂組成物Hは樹脂Iに比較して溶融粘度の
温度による変化が少なかった。すなわちHは比較的低い
温度より溶融するが、比較的高い温度においても°粘り
°を保持していた。
又、ボールミルにより24時間粉砕を行った所、樹脂l
は過粉砕され、微粉を多く含む広い粒度分布を示したの
に対し、Hは比較的狭い粒度分布を示し、特に微粉が少
なかった。
手続ネ市正書(方式) 昭和61年 9月22日 1、事件の表示 昭和 61年特 許 願 第 71693号2、発明の
名称 粉砕特性及び熱溶融特性がすぐれた樹脂組成物3、補正
をする者 事件との関係  特許出願人 郵便番号 530 住  所 大阪市北区西天満二丁目4番4号特許部東京
駐在置東京(03) 434−91515、補正の対象 明細書の発明の名称の欄 6、補正の内容 (1)  明細書の第1頁1行目と2行目の間に[発明
の名称 粉砕特性及び熱溶融特性がすぐれた樹脂組成物」を挿入
する。
以上

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、スチレン類、アクリル酸エステル類及びメタクリル
    酸エステル類から選ばれる1種以上のモノマーを主体と
    して得られた低重合度重合体と、スチレン類、アクリル
    酸エステル類及びメタクリル酸エステル類から選ばれる
    1種以上のモノマーを主体として得られた数平均分子量
    が100,000〜500,000の高重合度重合体と
    が、溶液状の混合状態を経過して得られる程度に均一に
    混合されて成る樹脂組成物にして、該樹脂組成物の数平
    均分子量(Mn)は2,000〜30,000量平均分
    子量(Mw)/数平均分子量(Mn)は3.5〜40で
    あり、かつガラス転移温度は20〜120℃であること
    を特徴とする粉砕特性及び熱溶融特性がすぐれた樹脂組
    成物。
JP7169386A 1986-03-28 1986-03-28 粉砕特性及び熱溶融特性がすぐれた樹脂組成物 Granted JPS6254749A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5185405A (en) * 1989-05-24 1993-02-09 Sanyo Chemical Industries, Ltd. Resin compostions for electrophotographic toner
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JPH0711745A (ja) * 1993-06-23 1995-01-13 Shintaro Sato 防水面覆工プレート
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EP0591734A3 (en) * 1992-10-05 1996-09-25 Buna Ag Polymers with large molecular weight distribution and enhanced heat distortion resistance

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