JPS625441B2 - - Google Patents

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JPS625441B2
JPS625441B2 JP57000054A JP5482A JPS625441B2 JP S625441 B2 JPS625441 B2 JP S625441B2 JP 57000054 A JP57000054 A JP 57000054A JP 5482 A JP5482 A JP 5482A JP S625441 B2 JPS625441 B2 JP S625441B2
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JP
Japan
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cellulose
water
substitution
degree
group
Prior art date
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JP57000054A
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English (en)
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JPS58118801A (ja
Inventor
Kunihiko Okajima
Kenji Kamiide
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication of JPS58118801A publication Critical patent/JPS58118801A/ja
Publication of JPS625441B2 publication Critical patent/JPS625441B2/ja
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  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
  • Colloid Chemistry (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は超吸湿性セルロース誘導体に関する。
更に詳しくは自重の50倍以上の水を吸収し得る新
規なセルロース誘導体に関するものである。本発
明の目的は水、含塩水、血液、体液を極めて良く
吸収し、しかも水性ゲルを形成するため、ゲル中
に菌体等を捕縛したり水溶性物の分別ができる全
く新規なセルロース誘導体を提供する事にある。 従来、超吸湿性材料として使用されているセル
ロース誘導体はカルボキシメチルセルロースやカ
ルボキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、ヒドロキシプロピル等いずれも親水性
側鎖をもつ誘導体を何らかの手段で部分架橋した
ものに限られている。 他方、水をよく吸収はするという視点に立つ
と、セルロース自体の構造を物理的又は化学的手
法によつてより無定形化する事によつても前記の
目的はある程度達成できる。又、セルロース化学
に熟知した者であれば極めて低置換度、例えば
0.4以下のすべてのセルロース誘導体はほぼアル
カリ可溶性であつて水にある程度膨潤する事は周
知である。又、セルロース誘導体の置換基が疎水
性であつてもある種の誘導体ではその置換度が
0.4〜0.9位で水に可溶であるのでこれを何らかの
手段によつて架橋すれば高吸水性材料と成し得る
事は容易に類推される。ここに置換度とはセルロ
ース分子を構成するグルコース単位の2,3,6
位にある3つのOH基の水素を他の基で置換した
場合のグルコース単位当り含まれる平均の置換基
の数をいう。前記した置換度範囲(0.9以下)の
セルロース誘導体が水に対して極めて親和性が強
いという事実は、その誘導体の置換基が疎水性の
場合、一義的には元来セルロース分子中にある親
水性OH基を有効な水吸収部位とする点にある。
つまり、置換基の導入によつて、元来セルロース
分子中に存在したOHやリング酸素間の水素結合
を破壊し残存OH基をより自由にする事によつて
いる。従つて、かかる誘導体が水に対して強い相
互作用をもつためには、残存するOH基が平均で
グルコース単位当り2.1以上必要である事を示し
ている。従つて疎水性基の置換度が2.0以上のも
のでは、水に対して全く親和性をなくしてしま
う。セルロースの分子構造を変化するとか置換度
が0.4以下の誘導体となし吸湿性材料化する方法
では本発明の目的とする自重の50倍以上の水を吸
収する事は不可能である。又、イオン性置換基を
もつセルロース誘導体、特に高置換のものや、前
記した0.4〜0.9の疎水性置換基による置換度をも
つセルロース誘導体では架橋するという事なしに
は、水を強く吸収し、しかも完全に水に溶けない
という材料を得る事は不可能である。 本発明者等は従来使用されているセルロース系
吸湿性材料の吸湿機構について、セルロース誘導
体側鎖と水との熱力学的相互作用という視点に立
つて精力的に検討を加えた結果、実に驚ろくべき
事に、疎水性置換基の置換度が2.0以上の誘導
体、つまり従来、水に対して全く親和性の乏しい
誘導体でもその自重の50倍という水を吸収し得る
誘導体を見い出し本発明に至つたものである。 即ち、本発明は、疎水性基が平均置換度2.0以
上で、セルロースを構成するグルコースのOH基
に対し、エステルまたはエーテル結合で導入さ
れ、かつ、残基する未反応OH部分が、カルボキ
シメチル基、カルボキシエチル基またはスルホン
酸基及びその塩で置換され、その平均置換度が
0.4〜0.1の範囲にあることを特徴とする水性ゲル
を形成するセルロース誘導体にある。 本発明でいう疎水性置換基とは、2以上のc−
c連鎖をもちしかもそれらがセルロースに対し
て、エステル又はエーテルの型で結合した置換基
で、一般式にて示すと、
【式】(R:アルキ ル、アロマチツク基)、−(CH2x・CH3(x
1)、−CH2CH2CN、
【式】(R:アロ マチツク、C2以上のアルキル基)である。 例えば、セルロースアセテート、セルロースピ
ロビオネート、セルロースブチレート、それらの
混合エステル、セルロースの高級脂肪酸エステ
ル、セルロースフタレート、セルロースフタレー
トアセテート、エチルセルロース、セルロースの
高級アルキルエーテル、シアノエチルセルロー
ス、各種モノイソシアネートとセルロースの反応
物等に見い出される置換基をいう。 一方、残存する未反応OH基に導入する置換基
は、カルボキシメチル基、カルボキシエチル基ま
たはスルホン酸基及びその塩であり、かかる平均
置換度は0.4〜0.1である。平均置換度が0.4以上の
場合、疎水性基の平均置換度にもよるが得られる
ゲルの強度が弱くなつたり、水溶性を示すように
なるので実用性がない。同様に0.1以下の場合
は、逆に吸水性能が低く、本発明の目的とする自
重の50倍以上の水を吸収する水性ゲルの形成は望
めない。本発明者等の検討の結果、一般に前述し
た疎水性置換基をもつ誘導体も分子の局所的視点
に立てば分子内で分極している。かかる疎水基が
置換度で2.0以上になると、固体状態では多分、
分子間、分子内レベルで置換基同志又は置換基と
残存OH基間で相互作用しておりこの様な状態で
は、物質中の大部分の疎水性置換基は電子状態的
にも安定しており、もはや、外部からの水の攻撃
に対しても感応性が少ない。しかし、残存のOH
基のうちわずかな部位がイオン性置換基に代わる
と事情は代わることが判明した。この事情を本発
明の一例であるセルローススルフエートについて
説明する。 (1)は安定な分子間及び分子内相互作用のためこ
れがH2Oに対してバリアーとなつている状態。(2)
はアニオン性基の存在でアセチル基を反撥しH2O
を包合する分子のすき間を作ると伴にアセチル基
をよりイオン性化し、H2Oの分子への接近が極め
て容易となり多量のH2Oをひきつけ、ひいては水
性ゲルを形成し得る事を示している。(1)(2)は分子
内レベルでの模様を示しているが勿論、分子間で
も起こると考えられ、この為、本発明の新規なセ
ルロース誘導体が極めて良く水を吸収すると考え
られる。本発明の新規なセルロース誘導体と単に
置換度を0.4以上のイオン性セルロース誘導体と
比して前者の疎水性置換基間の占める相互作用空
間は後者でのOH基OH基間の占める相互作用空
間より大で前者の方が水を抱接する能力が大きい
事は明らかである。この仮説がある程度正しい事
は疎水性側鎖が局所的にも分極度の小さいアルキ
ル基のみからなる本発明の新規なセルロース誘導
体か水を抱合する効果が他の本発明のセルロース
誘導体に比して小さい事からも傍証される。 本発明のセルロース誘導体は種々の方法によつ
て製造できる。 本発明に使用するセルロースは木材パルプ、コ
ツトンリンター等をそのまま使用しても又、機械
的に粉砕したものや、アミン、アミド類等で前処
理したものや、リン酸等で処理したいわゆる無定
形部分の多いセルロース等いずれの種類のもので
もよい。重合度も特に限定さるべきものではない
が、通常100以上のものを使用する。又、あらか
じめ疎水性側鎖をもつセルロース誘導体を常法に
より合成し、これにイオン性側鎖を与える反応剤
と反応せしめる事によつても得られる。当然、こ
の逆でもよい。 一方、疎水性側鎖を与える反応剤とイオン性側
鎖を与える反応剤とを同時にセルロースに導入す
る事も可能である。例えば、ジメチルホルムアミ
ド処理した綿リンター(重合度1000)とジメチル
ホルムアミド(DMF)が存在した状態で酢酸中
に分散せしめ無水酢酸と濃硫酸又DMF/SO3
体で反応させると本発明のセルロースアセテート
スルフエートを得る事が出来るし、又、アルカリ
セルロースにアクリロニトリルとモノクロル酢酸
を作用するとセルロースシアノエチレートカルボ
キシメチレートを得る。 上記の如くして得られる本発明の超吸水性セル
ロース誘導体は、自重の50倍以上の水を吸収し、
体液、血液吸収材とし利用でき、水性ゲルを形成
し得る場合には、ゲル爆発担体、エマルジヨン安
定剤、増粘剤、菌体捕縛剤、水溶性高分子分別担
体等として広範な用途が期待出きる。 以下、本発明を実施例にて示す。 実施例 1 レオニア社製、高αセルロースパルプ(DP
1000)100gをジメチルホルムアミド(DMF)
400gに分散し30分撹拌後、過剰のDMFを圧搾除
去し重量200gのケークを得た。このケークを
1600c.c.の酢酸水に分散後、無水酢酸380c.c.と、
DMF/SO3錯体(4/1、モル比)60c.c.を加え、25
℃で2日間放置後、40℃に昇温し、3時間後に透
明液を得た。この溶液は水を急激に吸収し、極め
て離晶性の少ないゲルとなつた。この液を水で順
次DMF、酢酸を脱溶媒し、真空乾燥し、白いフ
レーク状のセルロースアセテート/サルフエート
を得た。この物をアルカリで脱アセチル化し中和
滴定によつて結合酢酸量を定量後、更に脱アセチ
ル化物を塩酸中で煮沸し、結合硫酸量をバリウム
塩として定量し、置換度換算したところ、疎水性
アセチル置換度は2.62、親水性硫酸置換度は0.23
であつた。上記に得られたフレークは自重の200
倍の水及び160倍の生理食塩水を吸収保持した。
勿論このものはアセトン可溶であつた。 実施例 2 DP=600に調整したリンター100gを1%カセ
イソーダ水溶液に浸漬後、圧搾して250gのケー
クとした。これにイソプロパノールに5%濃度で
溶解したモノクロル酢酸溶液300gを加え60℃で
5時間反応後、溶媒を留去した。生成物を約5倍
量のアクリロニトリル中に投入し、50℃で4時間
反応し、酢酸で中和後、過剰のアクリロニトリル
を留去せしめ残渣をメタノール中に投与した。ゲ
ル状沈殿物を遠心分離器にて分離後、真空乾燥し
た。得られた物質は赤外分光(IR)解析の結
果、CN基とCOONa基を含む物質でシアノエチ
ル/カルボキシエチルセルロースである事を確認
後、N含量を原子分析(CHN)で、−COONa基
含量を中和滴定によつて求めた。それぞれシアノ
エチル基、カルボキシメチル基として置換度を計
算したところ、シアノエチル置換度2.4、カルボ
キシメチル基0.26であつた。この物質はアセト
ン、ピリジンに可溶であつた。この物質は自重の
90倍の水を吸収した。 実施例 3 市販エチルセルロース(100cps、DS=2.3水不
溶)100gをジメチルホルムアミド(DMF)100
gと混合し高粘度溶液を調製した。この溶液に
DMF/SO3(2/1、モル/モル)錯体35gを加え
10℃で4時間反応せしめた。この溶液を水中に投
与したところ、ゲル状沈殿物エチルセルロースサ
ルフエートを得た。このゲル状物を遠心分離にて
捕集后、凍結乾燥した。この物は自重の約60倍の
水及び30倍の生理食塩水を吸入した。エチル基含
量は、“Method in Carbohydrate Chemistry”
(“メソード イン カーボハイドレート ケ
ミストリー”)アール・エル・ウイストラー
編、アカデミツクプレス(R.L.Whister
Academic Press,1963)のp307に従つて評価、
硫酸基は実施例1記載の方法によつて測定した。
その結果、得られた生成物はエチル置換度2.2、
硫酸置換度0.17であつた。 比較例 1 実施例3で、DMF/SO3錯体量を200gとして
他を同一反応条件で反応せしめた。得られた物の
エチル置換度は2.1で、硫酸置換度は0.76で、完
全に水に可溶であり、形体を保持出来なかつた。 比較例 2 置換度2.4の市販セルロースアセテート(イー
ストマン製)100gをジメチルアセトアミド
(DMAc)150gに溶解し、DMF/SO3錯体70gを
室温で2時間反応させた。この反応液をメタノー
ルに投与した後、長時間静止し沈殿した部分を採
取した。このもののアセチル置換度は1.8、硫酸
置換度は0.38であつたが、完全水可溶性であつ
た。 以上、実施例で示した如く、本発明のセルロー
ス誘導体は疎水性基と親水性基(イオン性基)と
の置換度の組合せによつて極めて高吸水性能をも
つものであつて、種々の形態に成形できゲルとし
ての利用分野や、イオン交換能を要する分野、吸
湿性を要する分野、体温吸収分野等広範な用途に
膜や繊維の形でも利用できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 疎水性基が平均置換度2.0以上で、セルロー
    スを構成するグルコースのOH基に対し、エステ
    ルまたはエーテル結合で導入され、かつ、残基す
    る未反応OH部分が、カルボキシメチル基、カル
    ボキシエチル基またはスルホン酸基及びその塩で
    置換され、その平均置換度が0.4〜0.1の範囲にあ
    ることを特徴とする水性ゲルを形成するセルロー
    ス誘導体。
JP57000054A 1982-01-05 1982-01-05 超吸湿性セルロ−ス誘導体 Granted JPS58118801A (ja)

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JPS58118801A JPS58118801A (ja) 1983-07-15
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