JPS609523B2 - エチルカルボキシメチルセルロ−スの製造方法 - Google Patents

エチルカルボキシメチルセルロ−スの製造方法

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JPS609523B2
JPS609523B2 JP2626979A JP2626979A JPS609523B2 JP S609523 B2 JPS609523 B2 JP S609523B2 JP 2626979 A JP2626979 A JP 2626979A JP 2626979 A JP2626979 A JP 2626979A JP S609523 B2 JPS609523 B2 JP S609523B2
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肇 浪越
一雄 野津
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、混合セルロースエーテルであるエチルカルボ
キシメチルセルロースの製造方法に関するものである。
本発明の目的の一つは、エチルカルボキシメチルセルロ
ースの工業生産に適する新規な方法を提供するものであ
る。他の目的は、新規でかつ腸溶性コーティング剤とし
て優れた性質を有するエチルカルボキシメチルセルロー
スを提供するものである。エチルカルボキシメチルセル
ロースの製造法としては、次の3通りが考えられる。
(i)カルボキシメチルセルロースをエチル化する。
(ii〕 エチルセルロースをカルボキシメチル化する
(ii−) セルロースに2種類のエーテル化剤を同時
に反応させる。
このうち川の方法が最も実用的である。
しかしながら、従来の方法では以下に述べるようにカル
ボキシメチル化度の高いもの(D.S.0.5以上)を
原料としてエチル化することができなかった。(なお、
ここでD.S.とはDegeeofSu広tituti
onの略であり、分子中のァンドロ グルコース単位1
モル当りの導入された置換基の平均数を意味する、以下
この意味に用いる。)(i)の方法については持公昭5
3−8751号に記載がある。
しかしながらこれに提案された方法は全く公知のカルボ
キシメチルセルロースの製法とエチルセルロースの製法
をつなぎあわせたもの、即ち、公知のエチルセルロース
の製法におけるパルプの代りにナトリウムカルボキシメ
チルセルロースを使用したものにすぎず、カルボキシメ
チルセルロースに最適の方法を示したものではない。即
ち、持公昭53一8751号は第1段階としてセルロー
ス性原料を水酸化アルカリ及びモノクロル酢酸又はその
ナトリウム塩にて処理し、セルロース分子中にカルボキ
シメチル基を導入し、次いで第2階として反応物中の水
酸化ナトリウムと水の童比が反応初期において水:水酸
化ナトリウム=20:80乃至50:50である条件下
にて塩化エチル作用させることを特徴としている。この
セルロースの塩化エチルによるエチル化を行なう際、反
じ初期において水:水酸化ナトリウム=20:80乃5
0:50の条件で行なうことは英国特許第77873明
細書の2頁等に記載された条件をそのまま踏したもので
ある。しかし、カルポキシメチルセルロースをアルカリ
及び水の存在下におくと一般に高粘性を示し、ブロッキ
ングを起してしまい、塩化エチルの浸透が困難であり、
所望のエーテル置換度は得られにくく、反応中の縄梓も
困難となる。
特にカルポキシメチル置換度0.5以上の場合にその傾
向が著しくなり、0.6以上のような贋換度のものでは
この先行特許の実施は不可能である。また特公昭53−
8751号の実施例において実際に開示されているのも
カルポキシメチル置換度0.49以下の場合だけである
。一方、特開昭50−144752餅こは、ジオキサン
を含むスラリー系でカルボキシメチルセルロースをエチ
ル化する方法が示されているが、これはカルボキシメチ
ル置換度0.仏よ下のカルボキシメチルセルロースに対
してであり、置換度D.S.0.5以上の場合はやはり
アルカリ性下でブロッキングを起しエチル化は困難であ
る。
更に、腸溶製剤の製剤化の工程よりすればエチルカルボ
キシメチルセルロースの溶剤に対する溶解性が非常に重
要な問題となる。
水に不安定な薬剤特に酵素製剤等はコーティング剤を溶
剤に熔解して、この溶液を用いて製剤化する必要がある
・が、従釆の方法で得られるエチルカルボキシメチルセ
ルロースではその溶解性から使用可能な溶剤が限定され
、特殊な混合溶剤しか用いることができなかった。すな
わち、これまでに報告されたエチルカルボキシメチルセ
ルロースの溶剤溶解性に関しては薬業時報昭和53手2
月27日付フロィント産業■本山氏の報告あるいは侍関
昭52一41213号の5頁に示されているように無水
エタノールには溶解しないが、エタノールに水を5〜2
0%加えると溶解する。また特公昭53一8751号に
はトルェンーェタノール(80:20)、塩化メチレン
ーメタ/−ル(50:50)、エチルセロソルブーアセ
トン(80:20)に溶解するとは記載されているが、
メタノール、エタノール、アセトン等の単独無水の溶媒
に対する溶解I性について何等の記載もない。上記の問
題点を解決するものとして、本発明者等の一人は先に粉
末状のナトリウムカルボキシメチルセルロースをナトリ
ウムカルボキシメチルセルロース:水=75:25乃至
50:50に調湿し、ナトリウムカルボキシメチルセル
ロースを均一に膨潤させた後、エチル化し、精製するこ
とにより、カルポキシメチル置換度及びェトキシル置換
度が高く、メタノール、エタ/ール、アセトン、メチル
エチルケトン、酢酸メチル等の無水の溶剤にも溶解する
溶剤熔解性のすぐれたエチルカルボキシメチルセル。ー
スを得る方法を見し、出した。本発明者等は、更に研究
の結果、ナトリウムカルボキシメチルセルロースを調湿
するかわりに、粉末状のナトリウムカルポキシメチルセ
ルロースを水とは自由な割合に混合しない溶媒特に炭化
水素に分散させた後、水及び水とは自由な割合に混合し
ない溶媒との両方に自由に混合する第2の溶媒と水との
混合物を添加し、これらの溶媒中でナトリウムカルボキ
シメチルセルロースに均一に水を吸収させた後、エチル
化した場合、ナトリウムカルボキシメチルセルロースへ
の水分の吸収の工程が極めて簡略化されると同時に生成
したエチルカルボキシメチルセルロースの着色が大中に
減少することを見し、出し、本発明に到達した。かくし
て本発明によれば、カルボキシメチル置換度o.5乃至
1.2の粉末状ナトリウムカルボキシメチルセルロース
を、水とは自由な割合に混合しない溶媒特に炭化水素に
分散させた後、水及び水とは自由な割合に混合しない溶
媒との両方に自由に混合する第2の溶媒と水との混合物
を添加してからアルカリ及び塩化エチルと反応させるこ
とを特徴とするカルボキシメチル置換度0.5乃至1.
2、ェトキシル置換度1.5乃至2.5の溶剤溶解性の
良好なエチルカルボキシメチルセルロースの製造方法が
提供される。一方、腸溶性コーティング剤として、胃か
ら4・腸に至る部分で溶解するのが好ましく、また胃腸
中のpHに個人差があるので薬局方によるpH7.5で
溶解するものだけでなく、州5程度以上の各種pHで溶
解するものが望まれているが、本発明ではその要望に合
うコーティング剤が提供される。
本発明によれ‘よ、およそpH5以上の各種斑で溶解可
能な腸溶製剤のコーティング材料として最適のエチルカ
ルボキシメチルセルロースが提供されるものである。ま
た本発明により得られたカルボキシメチル置換度0.5
〜1.2で、ヱトキシル置換度1.5〜2.5のエチル
カルボキシメチルセルロースは、これまで溶解すること
が知られている前記の如き混合溶媒に溶解することは勿
論であるが、メタノール、エタノール、アセトン、メチ
ルエチルケトン、酢酸メチルのような単独無水の溶剤に
も溶解し、水に不安定な薬剤特に酵素製剤に対しても無
水エタノールを使用した無公害のコーティングが可能で
あり、広い範囲の溶剤コーティングが可能となるという
特長を有する。このように無水の有機溶剤に可溶のエチ
ルカルボキシメチルセルロースは今まで全く知られてい
ないものである。そして、上記有機溶剤溶液として得ら
れる皮膜は、強轍で経時変化に安定であるばかりか、腸
綾皮としての各種特性を有する。本発明の製造法におい
ては、エチル化反応の前にナトリウムカルボキシメチル
セルロースを水とは自由な割合に混合しない溶媒に分散
させた後、水及び水とは自由に混合しない溶媒との両方
に自由に混合する第2の溶媒と水との混合物を徐々に添
加するか、両者を一度に添加して前記ナトリウムカルボ
キシメチルセル。
ースに水分を吸収せしめる。本発明においては、原料の
ナトリウムカルボキシメチルセルロースとしてはカルボ
キシメチル置換度0.4〆上、好ましくは0.5以上で
1.沙〆下のものが用いられる。
カルボキシメチル置換度が1.2以上であると最終的に
得られるエチルカルポキシメチルセルロースが胃液で崩
壊するおそれがあり好ましくない。本発明に用いるナト
リウムカルボキシメチルセルロースは工業的に大量に生
産されているものを粉砕あるいは分級して使用すればよ
い。
粉砕あるいは分級粒度としては通常は90%以上が40
メッシュ(JIS標準フルィ)を通過する程度とされる
。実用的には約90%が60メッシュを通過するものを
使用するのが好ましい。あるいはパルプを通常の方法に
よりモノクロル酢酸またはモノクロル酢酸ナトリウムで
カルポキシメチルエーテル化し、ナトリウムカルボキシ
メチルセルロースを乾燥、粉砕して使用しても良いこと
は勿論である。本発明で用いる水とは自由な割合に混合
しない溶媒としては、ベンゼン、トルェン、ヘキサン・
へブタン等の炭化水素等が挙げられる。
水及び水とは自由な割合に混合しない溶媒との両方に自
由に混合する第2の溶媒としてはメタノール、エタノー
ル、イソプロパノール等のアルコール類、ジオキサン、
テトラヒドロフラン等のエーテル類、アセトンが挙げら
れ、これらのうち1種または2種以上の混合物が用いら
れる。
添加する第2の溶媒としてはメタノール、エタノール等
のアルコール類が特に望ましく、水をナトリウムカルボ
キシメチルセルロースに均一に吸収させるためには添加
する第2の溶媒:水=3:7以上に溶媒濃度が高いこと
が望ましい。添加する水の量は第2の溶媒がアルコール
の場合、ハロゲン化エチルとアルコールとアルカリの反
応により水が生成するため、反応初期のナトリウムカル
ボキシメチルセルロース:水=75:25乃至50:5
0の範囲には必ずしも拘束されない。例えば2%水溶液
粘度が1次psのような低重合度ナトリウムカルボキシ
メチルセルロースを原料とした場合には、ナトリウムカ
ルボキシメチルセルロース:水の比は95:5乃至75
:25でも可能である。水とは自由な割合に混合しない
溶媒の使用量は、ナトリウムカルボキシメチルセルロー
スに対し2乃至5倍、好ましくは4倍程度とされる。
上記溶媒中で均一に水分の吸収されたナトリウムカルボ
キシメチルセルロースは、アルカリとハロゲン化エチル
の作用によりエチル化され、エチルカルポキシメチルセ
ルロースナトリウム塩となる。反応終了後、溶剤を蒸発
させて除去し、錫酸(例えば硫酸)を加えて脱塩し、更
に所望により生成物を酢酸のごとき有機酸に溶解させ、
水を加えて沈澱さすことにより、所望のェトキシル置換
度1.5乃至2.5のエチルカルボキシメチルセルロー
スを得ることができる。
最終生成物であるエチルカルボキシメチルセルロースの
ェトキシル置換度については、これが1.5以下である
と有機溶剤への溶解性が乏しくなるので1.5以上とす
る。
また、2.5以上のェトキシル置換度のものを得るのは
不可能である(理論的には「 カルポキシメチル置換度
とェトキシル置換度の合計は3.0が限界である)。上
記ナトリウムカルボキシメチルセルロースとハロゲン化
エチルとの反応において使用できるハロゲン化エチルと
しては、塩化エチル、臭化エチルが挙げられト塩化エチ
ルの使用が好ましい。
ハロゲン化エチルは所望のェトキシル置換度のものを得
るのに要する理論量の1.5〜4倍量、好ましくは2〜
3倍量用にられる。アルカ川ま、使用するハロゲン化エ
チルの0.7〜2.0当量、好ましくはほぼ1当量が用
いられる。
また上記反応は約100〜160午0、好ましくはli
o〜150oCで行なわれる。
かつ、通常t使用した有機溶媒、水並びにハロゲン化エ
チルの気散を防止するために気密下で行なわれる。その
際、反応に不活性な気体、例えば窒素ガスの気流中で反
応させるのが好ましい。反応時間は、反応温度、ハロゲ
ン化エチルの種類などによって左右されるが、少なくと
も袴公昭53−8751号記載の方法より有意に短い時
間で十分である。以上のようにして得られたエチルカル
ボキシメチルセルロースは十分な耐胃液性と腸液溶解性
を示すが、腸内において速やかに溶解、例えば5分以内
に溶解するためには重合度は低い方が望ましい。
例えば、エタノール:水=80三2M昆合液の5重量%
溶液粘度が1耳ps以下であるとき腸液に対し速やかに
溶解する。腸溶性コーティング剤等に適当な低重合度の
エチルカルボキシメチルセルロースを得るには、酢酸等
の有機溶剤に溶解した後、硫酸等の鉱酸を触媒として加
水分解により主鎖を切断した後、水に加えて沈澱し、水
洗後乾燥する。以下に実施例を挙げて本発明を説明する
が、本発明はこれによって限定されるものではない。
なお、以下の実施例では特記しない限り%は重量%を意
味する。またcpsはセンチポィズを意味する。実施例
1 ○.S.0.65、1%水溶液粘度8抗ps、80メッ
シュパスが95%以上に粉砕したナトリウムカルボキシ
メチルセルロース52峰(水分2%を含む)をオートク
レープ中でトルェン2240ざ中に分散させ、鷹拝しな
がら50%エタノール溶液36鍵を徐々に添加した後、
蝿拝しながらフレーク状水酸化ナトリウム40巡を加え
、さらに塩化エチル100舷を加えた後、オートクレー
プを窒素置換し、120ooで6時間反応させた。
冷却後水酸化ナトリウム22鬼を加え「雰囲気を窒素置
換度120q0で6時間反応させた。反応物より溶媒を
蒸発させた後酸型にするに充分な量の硫酸水溶液で処理
し、水洗、乾燥した。エチルカルボキシメチルセルロー
スのエトキシル置換度はD.S.2.01であり、メタ
ノール、エタノール、アセトン、メチルエチルケトン、
酢酸メチルおよびエタノール:水:80:20の溶媒に
均一に溶解した。エタノールの5%溶液粘度は22比P
S「アセトンの5%溶液粘度は5Xps、エタノール:
水=80:20の5%溶液粘度は184cpsであり、
エタノール:水=80:20の5%溶液の黄色度を示す
APHA度数は20であった。またこのエチルカルボキ
シメチルセル。−スを酢酸に溶解し、硫酸で低重合度化
し、精製したものもメタノール、エタノール、アセトン
、メチルエチルケトン「酢酸メチルに均一に溶解し、エ
タノールの5%溶液粘度は9.枕ps、アセトンの5%
溶液粘度は4.4cps、エタノール:水=80:20
の5%溶液粘度は13.7CpSであり、これらの溶液
を流延乾燥した皮膜はpH5.0以上のマッキルパィン
緩衝液に溶解した。実施例 2 50%エタノール水溶液の代物こ50%メタノール溶液
を添加する以外は実施例1と同様の条件で反応及び精製
を行なった。
生成したエチルカルボキシメチルセルロースのェトキシ
ル置換度はD.S.1.96であり、メタノール、エタ
ノール、アセトン、メチルエチルケトン、酢酸メチル並
びにエタノール:水=80:20の溶媒に均一に溶解し
た。エタノール:水=80:20の5%溶液の黄色度を
示すAPHA度数は70であった。比較例 1 D.S.0.65、1%水溶液粘度81ps、80メッ
シュパスが95%以上に粉砕したナトリウムカルボキシ
メチルセルロ−スを恒湿槽に一夜放置することにより論
湿し、ナトリウムカルボキシメチルセルロース:水=6
6.0:34.0とした。
調湿したナトリウムカルボキシメチルセルロース750
g(水分25舷を含む)をオートクレープ中でトルェン
242唆中に分散させ、蝿拝しながらフレーク状水酸化
ナトリウム40暖を加え、さらに塩化エチル100雛を
加えた後、オートクレープ中雰囲気を窒素置換し、12
0qoで6時間反応させた。冷却後水酸化ナトリウム2
2鴇を加え、窒素置換後、さらに120℃で6時間反応
させた。反応物より溶媒を蒸発させた後、酸型にするに
充分な量の硫酸水溶液で処理し、水洗、乾燥した。生成
したエチルカルボキシメチルセルロースのェトキシル基
置換度はD.S.2.04であり、メタノール、エタノ
ール、アセトン、メチルエチルケトン、酢酸メチル、エ
タノール:水=80:20の溶媒に均一に溶解し、エタ
ノール:水=80:20の5%溶液のAPHA度数は2
00であり、実施例1に比較し黄色の着色の度合が大き
い。実施例 3 D.S.0.57、1%水溶液粘度15次ps、80メ
ッシュパスが95%以上に粉砕したナトリウムカルボキ
シメチルセルロース507g(水分2斑を含む)をオー
トクレープ中でトルヱン221簸中に分散させ、婿拝し
ながら50%ェタ/ール溶液41彼を徐々に添加した。
さらにフレーク状水酸化ナトリウム40略、塩化エチル
1005gを加えた後、実施例1と同様の条件で反応、
精製を行った。生成したエチルカルボキシメチルセルロ
ースのヱトキシル基置換度はD.S.1.98であり、
メタノール、エタノール、アセトン、メチルエチルケト
ン、酢酸メチル並びにエタノール:水=80:20の溶
媒に均一に溶解した。エタノールの5%溶液粘度は38
瓦ps、アセトンの5%溶液粘度は8比ps、エタノー
ル:水=80:20の5%溶液粘度は28&psであっ
た。エタノール:水=80:20の5%溶液のAPHN
度数は40であった。また、このエチルカルボキシメチ
ルセルロースを酢酸に溶解し、硫酸で低重合度化し精製
したものもメタノール、エタノール、アセトン、メチル
エチルケトン、酢酸メチルに均一に溶解した。エタノー
ルの5%溶液粘度は7.&ps、アセトンの5%溶液粘
度は3.虻ps、エタノール・:水=80:20の5%
溶液粘度は10.$psであり、これらの溶液を流延乾
燥した皮膜はpH5.5以上のマツキルパィン緩衝液に
溶解した。比較例 2 D.S.0.57、1%水溶液粘度15$ps、80メ
ッシュパスが95%以上に粉砕したナトリウムカルボキ
シメチルセルロースを陣湿槽中で2餌時間放置し、ナト
リウムカルボキシメチルセルロース:水=67.8:3
2.2になるように調湿した。
調溢したナトリウムカルボキシメチルセルロース708
g(228gの水分を含む)をオートクレープ中で24
2暖のトルェン中に分散させた後、櫨拝しながらフレー
ク状水酸化ナトリウム40暖を添加した後、塩化エチル
1005gを加え雰囲気を窒素置換後オートクレープ中
、12000で6時間反応させた。反応後冷却し、さら
にフレーク状水酸化ナトリウム225gを加えた後、窒
素置換し、120o0で6時間さらに反応させた。溶媒
を除去した後酸型にするに充分な量の硫酸水溶液で処理
し、水洗、乾燥した。生成したエチルカルボキシメチル
セルロースのエトキシル置換度はD.S.2.09であ
りメタノール、エタノール、アセトン、メチルエチルケ
トン、酢酸メチル、エタノール:水=80:20の溶媒
に溶解し、エタノール:水=80:20の5%溶液のA
PHA度数は150であり、実施例3に比較し、黄色の
着色の度合が大きい。比較例 3 針葉樹材を使用した溶解パルプ(平均繊維長2.4柵)
を使用し、繊維を切断しないで解綿しィソプロパノール
を反応溶媒としてカルボキシメチル化し、メタノール:
水=80:20の溶液で洗浄後乾燥し、置換度D.S.
0.58のナトリウムカルボキシメチルセルロースを得
た。
このナトリウムカルボキシメチルセルロース144.彼
(水分3.後を含む)をオートクレープ中でトルェン3
093g中に分散させ、鷹拝しながら50%エタノール
水溶液111.6gを徐々に添加した後、水酸化ナトリ
ウム、塩化エチルを加えて反応させた。加える薬品量は
実施例3に示したと同じ割合、即ちナトリウムカルボキ
シメチルセルロース純分に対する比を一定とし実施例3
と同様の条件で反応及び精製を行なった。生成したエチ
ルカルボキシメチルセルロースのェトキシル置換度は○
.S.1.94であったが、エタノール:水=80:2
0の溶液に均一に溶解せず、不透明で大量にゲルが存在
した。実施例 4 D.S.0.球、1%水溶液粘度21&ps、80メッ
シュパスが95%以上に粉砕したナトリウムカルボキシ
メチルセルロース49を(水分2巡を含む)をトルェン
221舷中に分散させ、縄拝しながら50%エタノール
溶液41確を徐々に添加した。
さらにフレーク状水酸化ナトリウム40暖、塩化エチル
1005を加えた後、実施例1と同様の条件で反応、精
を行なった。生成したエチルカルボキシメチルセルロー
スのェトキシル基置換度は1.98であり、メタノール
、エタノール「アセトン「 メチルエチルケトン、酢酸
メチル、エタノール:水:80:20の溶媒に均一に溶
解した。エタノールの5%溶液粘度は53枕ps、アセ
トンの5%溶液粘度は10枕ps、エタノール;水=8
0:20の5%溶液粘度は38&psであった。エタノ
ール:水=80:20の5%溶液のAPHA度数は50
であった。またこのエチルカルボキシメチルセルロース
を酢酸に溶解し、硫酸で低重合度化し精製したものもメ
タノール、エタノール、アセトン、メチルエチルケトン
、酢酸メチル、エタノール:水=80:20に均一に溶
解し、エタノールの5%溶液粘度は9.父ps、アセト
ンの5%溶液粘度は4.1cpS〜エタノール:水=8
0:20の5%溶液粘度は13.次psであり、これら
の溶液を流延乾燥して製した皮験はpH5.9以上のマ
ッキルパィン緩衝液に熔解した。比較例 4 D.S.0.52、1%水溶液粘度21&ps「80メ
ッシュパスが95%以上に粉砕したナトリウムカルボキ
シメチルセルロースを恒湿槽でナトリウムカルボキシメ
チルセルロース:水=68.9;31.1に調溢した。
調湿したナトリウムカルボキシメチルセルロース68笹
(21総の水を含む)をオートクレープ中で242鶴ト
ルェン中に分散させた後、燈拝しながらフレーク状水酸
化ナトリウム40鶴を添加した後、塩化エチル100舷
を加え、窒素置換後オートクレーブ中で120qoで6
時間反応させた。反応後冷却し、さらにフレーク状水酸
化ナトリウム22酸を加えた後、窒素置換し、さらに1
20COで6時間反応させた。溶媒を除去した後、酸型
にするに充分な量の硫酸水溶液で処理し、水洗、乾燥し
た。精製したエチルカルボキシメチルセルロースはェト
キシル置換度P.s.2.09であり、メタノール、エ
タノール、アセトン、メチルエチルケトン、酢酸メチル
、エタノール:水=80:20の溶液に均一に溶解した
エタノール:水=80:20の5%溶液のAPHA度数
は150であり実施例4に比較し黄色の着色の度合が大
きい実施例 5 D.S.0.47、1%水溶液粘度48.1cps、8
0メッシュパスが95%以上に粉砕したナトリウムカル
ボキシメチルセルロース47殿(水分13gを含む)を
オートクレ−ブ中でトルェン223地中に分散させ、蝿
拝しながら50%水性エタノール370のこ徐々に添加
した後、礎拝しながらフレーク状水酸化ナトリウム40
唆を加え、さらに塩化エチル1005gを加えた後オー
トフレーブを窒素置換し、12000で5時間反応させ
た。
冷却後、水酸化ナトリウム22艇を加え窒素置換後さら
に120qoで3時間反応させた。反応物より溶媒を蒸
発除去した後、硫酸水溶液で処理後酢酸に溶解し、水中
に加えて沈澱後、水洗乾燥した。得られたエチルカルポ
キシメチルセルロースのヱトキシル置換度は、D.S.
2.07であり、メタノ−ル、エタノール、アセトン「
メチルエチルケトン、酢酸メチル「エタノール:水=
80:20の溶液に均一に溶解した。
エタノールの5%溶液粘度は9ZPS、アセトンの5%
溶液粘度は2技ps、エタノール三水=80:20の5
%溶液粘度は102cpsであり「 エタノール:水=
80:2の昆合溶媒中5%溶液の黄色度を示すAPHA
度数は50であった。また、このエチルカルボキシメチ
ルセルロースを酢酸に溶解し硫酸で低重合度化し精製し
たものはメタノール、エタノール、アセトン、メチルエ
チルケトン、酢酸メチル及びpH6.2以上のマッキル
バィン緩衝液に均一に溶解し、5%溶液粘度はエタノー
ル中7.$ps、アセトン中3.次ps、エタノール:
水=80:20中10.Xpsであった。比較例 5D
.S.0.47、1%水溶液粘度48.1cps、80
メッシュパスが95%以上に粉砕したナトリウムカルボ
キシメチルセルロースを調湿し、ナトリウムカルボキシ
メチルセルロース:水=70:30とした。
調湿したナトリウムカルボキシメチルセルロース660
g(19総の水を含む)をオートクレープ中で242笹
のトルェン中に分散させた後、縄拝しながらフレーク状
水酸化ナトリウム40唆を添加した後、塩化エチル10
0舵を加え、窒素置換後オートクレープ中で120qo
で5時間反応させた。反応後冷却し、さらにフレーク状
水酸化ナトリウム225gを加えた後窒素置換し、さら
に120℃で3時間反応させた。溶媒を除去した後硫酸
水溶液で処理後酢酸に溶解し、水に沈澱後水洗、乾燥し
た。得られたエチルカルボキシメチルセルロースのェト
キシル置換度はD.S.2.15であり、メタ/−ル、
エタノール、アセトン、メチルエチルケトン、酢酸メチ
ル、エタノール:水=80:2戊星合溶媒に均一に溶解
した。エタノール:水=80:20の混合溶媒中5%溶
液のAPHA度数は200であり、実施例5に比し生成
物の着色の度合が大きい。実施例 6D.S.0.73
、1%水溶液粘度8&ps、80メッシュパスが95%
以上に粉砕したナトリウムカルボキシメチルセルロース
540g(水分30.2gを含む)をオートクレープ中
でトルェン223館中に分散させ、鷹拝しながら50%
水性エタノール377夕を徐々に添加した後、燈拝しな
がらフレーク状水酸化ナトリウム40捜を加え、さらに
塩化エチル1005gを加えた後オートクレープを窒素
置換し、・120ooで6時間反応させた。
冷却後水酸化ナトリウム22斑を加え窒素置換後さらに
120q0で6時間反応させた。反応物より溶媒を蒸発
させた後硫酸水溶液で処理後酢酸に溶解し、水に沈澱後
、水洗乾燥した。得られたエチルカルボキシメチルセル
ロースのェトキシル置換度はD.S.2.04であり、
メタノール、エタノール、アセトン、メチルエチルケト
ン、酢酸メチル、エタノール:水=80:20の各溶液
に均一に溶解した。
5%溶液粘度はエタノール中43比ps、アセトン中8
&ps、エタノール:水=80:20混合溶媒中31&
psであった。
また、エタノール:水=80:20の5%溶液の黄色度
を示すAPHA度数は40であった。上記エチルカルボ
キシメチルセルロースを酢酸に溶解し、硫酸で低重合度
化し、精製したものはメタノール、エタノール、アセト
ン、メチルエチルケトン、酢酸メチルの各溶媒及び−4
.9以上のマッキルバィン緩衝液に均一に溶解し、5%
溶液の粘度はエタノール中9.虻ps、アセトン中4.
XPS、エタノール:水=80:20混合溶媒中13.
比pSであった。
比較例 6 D.S.0.73、1%水溶液粘度8&ps、80メッ
シュパスが95%以上に粉砕したナトリウムカルボキシ
メチルセルロース733.鬼(223.7gの水分を含
む)をオートクレープ中で242処のトルェン中に分散
させた後、燈拝しながらフレーク状水酸化ナトリウム4
0略を添加した後、塩化エチル1005gを加えた。
窒素置換後オートクレープ中で12000で6時間反応
させた。反応後冷却し、さらにフレーク状水酸化ナトリ
ウム225gを加えた後窒素置換し、120ooで8時
間さらに反応させた。溶媒を除去した後硫酸水溶液で処
理し、水洗後酢酸に熔解し、水に沈澱後、水洗乾燥した
。得られたエチルカルボキシメチルセルロースのェトキ
シル置換度は○.S.2.10であり、メタノール、エ
タノール、アセトン、メチルエチルケトン、酢酸メチル
、エタノール:水=80:20の各溶媒に均一に溶解し
た。エタノール:水=80:2戊昆合溶媒中5%溶液の
APHA度数は200であり、実施例6の生成物に比し
黄色の度合が大きい。実施例 780メッシュを95%
以上通過するように粉砕したナトリウムカルポキシメチ
ルセルロース(D.S.0.57、1%水溶液の粘度1
7欧ps)の505.3g(但し27.鍵の水分含有)
を、オートクレープ中で、トルェン221館に縄梓下に
分散させた。
更に蝿拝を続けながら、50%水性エタノール41腿を
速やかに添加した後、フレーク状水酸化ナトリウム40
巡を加え、次いで塩化エチル100鼓を添加した。オー
トクレープを窒素置換し、12000に加熱して6時間
反応させた。冷却後水酸化ナトリウム22酸を加え、窒
素置換後120q0に加熱し6時間反応させた。反応生
成物より溶媒を蒸発させた後、硫酸水溶液で処理し、酢
酸に溶解し水中に沈澱させた後、水洗乾燥した。得られ
たエチルカルボキシメチルセルロースのェトキシル置換
度はD.S.2.11であり、メタ/ール、エタノール
、アセトン、メチルエチルケトン、酢酸メチルおよびエ
タノール/水(80:20)の各溶液に均一に溶解した
。このエチルカルポキシメチルセルロースを5%含有す
るェタ/ール、アセトンおよびエタノール/水(80:
20)の各溶媒の溶液の粘度は、それぞれ9Xps、2
4cpSおよび10×psであった。これらの溶液の中
エタノール/水(80:20)の溶液の黄色度を示すA
PHA度数は80であった。上記エチルカルボキシメチ
ルセルロースを酢酸に溶解し、硫酸で低重合度化し、精
製したものはメタノール、エタノール、アセトン、メチ
ルエチルケトン、酢酸メチルの各溶媒に均一に溶解した
。この精製エチルカルボキシメチルセルロースを5%含
有するエタノール、アセトンおよびェタノールノ水(8
0:20)の各溶媒の溶液の粘度はそれぞれlopS、
4.枕pSおよび14.比pSであった。比較例 78
0メッシュを95%以上通過するように粉砕したナトリ
ウムカルポキシメチルセルロース505.3g(但し2
7.3gの水分含有)を、オートクレープ中でトルヱン
2216gに縄梓下に分散させた。
縄拝しながらエタノール208gを加え、次いで水20
8gを徐々に添加した。さらに櫨拝を続けながらフレー
ク状水酸化ナトリウム40処を加え次いで塩化エチル1
00義を加えた。オートクレープを窒素置換し「120
q0に加熱し6時間反応させた。冷却後水酸化ナトリウ
ム225gを加え窒素置換後120qoに加熱し6時間
反応させた。反応生成物より溶媒を蒸発させた後、硫酸
水溶液で処理後酢酸に溶解し水中に沈澱させた後、水洗
乾燥した。得られたエチルカルボキシメチルセルロース
のェトキシル置換度はD.S.2.21であり、メタノ
ール、エタノール、アセトン、メチルエチルケトン、酢
酸メチルおよびエタノール/水(80:20)の各溶媒
には均一に溶解せず不透明で大量のゲルが存在した。上
記エチルカルボキシメチルセルロースを酢酸に溶解し、
硫酸で低重合度化し精製したものも、上記各溶媒に透明
に溶解しなかった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 カルボキシメチル置換度0.4乃至1.2の粉末状
    ナトリウムカルボキシメチルセルロースを、水とは自由
    な割合に混合しない溶媒特に炭化水素に分散させた後、
    水及び水とは自遊な割合に混合しない溶媒との両方に自
    由に混合する第2の溶媒と水との混合物を添加してから
    アルカリ及びハロゲン化エチルと反応させることを特徴
    とするカルボキシメチル置換度0.4乃至1.2、エト
    キシル置換度1.5乃至2.5の溶剤溶解性の良好なエ
    チルカルボキシメチルセルロースの製造方法。 2 水及び水とは自由な割合に混合しない溶媒との両方
    に自由に混合する第2の溶媒として、メタノール、エタ
    ノール、イソプロパノール、ジオキサン、テトラヒドロ
    フラン、アセトンより選択された溶媒またはそれらの2
    種以上の混合物を使用する特許請求の範囲第1項記載の
    方法。
JP2626979A 1979-03-06 1979-03-06 エチルカルボキシメチルセルロ−スの製造方法 Expired JPS609523B2 (ja)

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