JPS6253359A - ポリオレフイン組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ポリオレフィン組成物に関し、詳細には特定
の安定剤を含むフィルム成形に適したポリオレフィン組
成物に関する。

従来の技術 ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフイ／は
、比較的安価で成形在が良好であるため、汎用樹脂とし
てフィルム、シート、容器、短気機械部品、雑貨品など
あらゆる分野に成形物として使用されているが、これら
のうちでも包装用フィルムには多く使用されている。

従来、フィルムの製造に用い０ポリオレフインには、樹
脂の熱による劣化を防止するために、フェノール系また
ｌｄ　ＩＪン系の酸化防止剤が添加されていた。しかし
、直鎖状低密度ポリエチレンやこれと高密度ポリエチレ
ンとの混合系の樹脂をＴダイ法でフィルムとする場合に
、浴融時の粘度が賜〈混練によりその温度は２５０℃以
上の高温となるために、ゲル発生を防止するための酸化
防止剤を増重して添加する必要があった。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら、樹脂用の酸化防止剤は、一般に成形物の
表面に移行してその効果を発揮するために添加量を多く
すめことは、成形物の表面で酸化防止剤の濃度が畠くな
り、白化の原因となるために成形物の透明性が低下すめ
という問題がある。また、フィルムには、一般に滑ジ性
を付与するためにスリップ剤が添加されているが、酸化
防止剤かフィルム狭面に多量に移行して滲み出すとスリ
ップ剤の働きを阻害するという問題もあった。

本発明は、ポリオレフィンの熱劣化やゲルの発生を防止
し、酸化防止剤の成形物表面への移行による透明性およ
びスリップ性の低下を防止したフィルム成形に適したポ
リオレフィン組成物を提供することを目的とする。

問題を解決するための手段 本発明者らは、上記の問題点を解決するために鋭意研究
を重ねた結果、ポリオレフィンに特定の安定剤を配合す
ることにより、本発明の目的を達成することを見出し、
本発明を完成した。

すなわち、本発明は、ポリオレフィン１００ｔ　Ｒｍに
対１．、（ＩＪエチレングリコール−テトラキス−へ３
−（３−ターシャリ−ブチル−４−ヒドロキシフェニル
）フチレートＱ、０１〜（１２０重量部および（２）リ
ン系酸化防止剤（ＬＯ１〜Ｑ、２０ｉ量部とを配合して
なるポリオレフィン組成物を要旨とする。

本発明におけるポリオレフィンとしては、エチレン、フ
ロピレン、１−ブテン、１−ペンテン、１−ヘキセン、
４−メｊ−ルー１−ペンテンなどの単独重合体もしくは
共重合体、またはエチレンもしくはこれらα−オレフィ
ンを主成分とする他の単量体との共重合体をあげること
ができる。これらポリオレフィンは、２ａ１以上を混合
して用いることができる。上記ポリオレフィンのうちで
は、直鎖状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、
中密度もしくは高密度ポリエチレン、ポリプロピレンな
どが望ましく、特に直鎖状低密度ポリエチレン、高密度
ポリエチレンもしくはこれらの混合物において本発明の
効果が太きい。

本発明におけるエチレングリコール−テトラキス−へ３
−（３−ターシャリ−ブチル−４−ヒドロキシフェニル
）ブチレート（以下添加剤ムという）は、成形物表面へ
の移行性の非常に小さいフェノール系酸化防止剤である
が、単独で使用すると樹脂組成物およびその成形物にお
いて着色するために、後述のリン系酸化防止剤との併用
が必要である。添加剤ムの配合量は、ポリオレフィン１
００重量部に対し、１０１〜０．２０重量部、好ましく
はＩＩＬ０３〜α１５重量部である。配合量が１０１重
量部未満では劣化防止効果がなく、一方、１２０重量部
を越えると成形物表面への移行が生じ易く成形物の白化
による透明性低下の原因となる。

また、本発明におけるリン系酸化防止剤（以下添加剤Ｐ
という）は、一般にポリオレフィンに配合するものが使
用できるが、これらのうちでは、ジステアリルーペンタ
エリスリトールージフオスファイト、ビス（２，４−ジ
−ターシャＩＪ　−７’チルフエニル〕ペンタエリスリ
トール−シフオスファイト、トリス−（２，４−ジータ
ークー？リープテルフェニル〕−７オスフアイト、テト
ラキス−（２，４−ジ−ター７ヤリーブナルフエニル）
−ａ、ａ’−シフエニレンージフオスフオナイトなどが
好ましい。添加剤Ｐは、単独の使用においてはその効果
が十分でなく上記の添加剤Ａと併用することが必要であ
る。添加剤Ｐの配合量、は、ポリオレフィン１００重量
部に対し、１０１〜１２０重量部、好ましくａ０３〜α
１５重盆部である。配合量が１０１重量部未満では上記
の着色防止効果がなく、一方、ＬＬ２０重量部を越える
と成形物表面への移行によシ白化の原因となるために好
ましくない。

なお、本発明の組成物には、上記の必須成分の他に、必
要に応じてアンチブロッキング剤、スリップ剤、中和剤
、帯電防止剤、紫外線安定剤などを配合してもよい〇 本発明の組成物の製造方法は、一般にポリオレフィンに
添加剤を配合する方法によって行うことができる。例え
ば、粉末状またはペレット状のポリオレフィンに前記の
必須成分（添加剤Ａおよび添加剤Ｐ）ｔたはその他の成
分を配合し、ミキサーなどで予備混合を行った後、押出
機、ミキシングロール、バンバリーミキサ−などにて溶
融混練してベレット化する方法が適当である。

また、成形品は、得られたベレットから各種の成形法で
成形できるが、各成分を混合し九ものから直接成形して
もよい。

発明の効果 本発明の組成物は、添加剤Ａおよび添加剤Ｐを併用配合
することにより、樹脂組成物の加工工程における安定性
を向上し、成形物にゲル化によるフィッシュアイの発生
を防止する。また、成形後に酸化防止剤の表面への移行
が起シにくく、透明性およびスリップ性に経時変化のな
い成形物を得ることができる。

本発明の組成物は、各種の用途に用いることができるが
、フィンシュアイの発生を防止し、透明性およびスリッ
プ性の低下がないため、特に包装用フィルム成形用とし
て好適である。

実施例 以下に本発明の実施例を示す。なお、実施例における試
験方法は、次の通シである。

（１）フィッシュアイ 費用電機社製のゲルカウンターＴＰＬＳ−ＫＯ４１１ｔ
を使用し、幅４０傭×長さ５０ｍのフィルムのフイツン
ユアイの個数（Ｑ、４１１１１Ｉφ以上）を測定して１
ｍ３当シの個数に換算した。

（２）ヘイズ ＡＳＴＭ　Ｄ−１００４準拠、スガ試験機社製へイズメ
ーターＥｉＭ−４型を用いて測定し、透明性を評価した
。

（３）李擦係数（ＣＯＦ′） ＡＥＩＴＭ　Ｄ−１８９４準拠、東洋精機社製引張試験
機ストログラフＷを用いて測定し、スリップ性を評価し
た。

（４）フィルムの着色度 目視で判定した。

実施例１〜６、比較例１〜７ 直鎖状低密度ポリエチレン（密度＝８．９１８、Ｍ　Ｘ
＝２．０以下ＬＬＤＰＩという）ｔたは高密度ポリエチ
レン（密度＝１９６０、Ｍ工＝７．０以下ＨＤＰＥｆと
いう〕とＴ、＋ＬＤＰ］Ｉｉの混合物１００重量部に対
し、スリップ剤（エルカ酸アミド）（ＬＯ４重量部、ア
ンチブロッキング剤（クリ力）（１４重量部、中和剤（
カルシウムステアレートノα０５重量部並びに添加剤Ａ
添加剤Ｐおよびその他のフェノール系酸化防止剤Ｂ−Ｄ
を表−１に示す割合で配合し、スーパーミキサー（角田
製作所製８ＭＶ　−１００）で７００ｒｐｍ、２分間混
合した後、５０■φ単軸押出機（ユニオンプラスチック
製）にて２００°でペレット化した。

このペレットを用いてＡ（Ｉｗ＋φのキャストフィルム
製形機（日本製鋼新製、Ｐ　４０−２５　ＡＢ／ＭＰ−
６）にて２６０℃で厚み３０μｍのキャストフィルムを
製膜した。得られたフィルムの特性を表−１に示した。

（注〕添加剤Ａ：エチレングリコールーテトラキス−！
、５−（５−ｔ−ブチル−４− ヒドロキシフェニル）フチレート Ｂ：ペンタエリスリトール−テトラキ ス−Ｃ５−＜３．５−ジ−ｔ−ブチ ル−４−ヒドロキシフェニル）− プロピオネート〕 ０：２．６−ジーｔ−ブチル−４−メチルフェノール Ｄ：ステアリルー５−（へ５−ジーを 一ブデルー４−ヒドロキシ７エ二 ル〕−プロピオネート Ｐ：ビス（２，４−ジ−ｔ−ブチル７エ二ル）ペンタエ
リスリトール−シ フォスファイト

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ポリオレフィン１００重量部に対し、（１）エチレング
   リコール−テトラキス−３，３−（３−ターシヤリーブ
   チル−４−ヒドロキシフェニル）ブチレート０．０１〜
   ０．２０重量部および（２）リン系酸化防止剤０．０１
   〜０．２０重量部とを配合してなるポリオレフィン組成
   物。