JPS6252739A - 光記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はトラッキング信号及び／又はプリフォーマット
信号が書き込まれた保存性の優れた光記録媒体に関する
。

〔従来の技術〕

従来から光記録媒体の記録層には、高密度・高精度な記
録を行うこと等を目的として、トラッキング信号やプリ
フォーマット信号を発信するための凹凸、例えば案内溝
が通常刻設されている。この記録層における信号発信用
の凹凸は次のようにして形成されている。

即ち、まず、インジェクション法やコンプレー。

ジョン法により基板と凹凸とを一体成形するか、あるい
は凹凸が刻設しである金型（スタンパ−）を利用してフ
ラットな基材上に２Ｐ樹脂と呼ばれる硬化型の樹脂層を
転写ｙ１層する方法（２Ｐ法と称される）により、？Ｘ
号発信用の凹凸に対応する凹凸をもった基板を作製する
０次いで、この基板の上に、直接または必要に応じて設
けた補助層を介して記録層を積層することにより、基板
の凹凸を記録層に転写して信号発信用の凹凸を設けてい
る。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、このように、記録層や補助層を凹凸のある基板
の上に積層すると、これらの層を均一な厚さに成膜する
ことが困難であったり、特にその凹凸の角の部分の成膜
状態が悪くなる場合があった。

従って、記録層や補助層の特にその凹凸の角の部分にひ
び割れ、はがれ、ピンホールが発生し。

その部分から腐食が進み始めることが少なくなく、光記
録媒体の保存性が低下するという欠点が見られた。

本発明は以上の問題点を解決するために成されたもので
あり、その目的はトラッキング信号やプリフォーマット
信号を発信可能であり、しかも記録層がはがれにくい等
の保存性の優れた光記録媒体を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的を達成回部な本発明は、トラ−２キング信号及
び／またはプリフォーマット信号を発信するための凹凸
が刻設された基体上に記録層を有してなる光記録媒体に
おいて、前記基体の凹凸奢有する面に接して、該凹凸を
構成する材料と異なる屈折率を有する薄膜層が積層され
てなり、該薄膜層の両面のうち該凹凸に接してない面が
実質的に平面状であることを特徴とする光記録媒体。

ここでノ、（体の凹凸を構成する材料とは基体が一体成
形されて、一様な材料から成るものである場合はその材
料であり、基体が２Ｐ法により作替されて、磨面状の基
材とその上に積層された凹凸状の表面をもつ硬化型樹脂
から成るものである場合はその硬化型樹脂のことである
。

〔実施態様〕

以下、本発明を図面を参照して詳細に説明する。

第１図は本発明の光記録媒体の一実施態様を示す模式図
である。この光記録媒体は、基材１ａ、）にトラッキン
グ信号やブリフォーマ−７ト信号を発信するための凹凸
が刻設された樹脂層１ｂ　　（以下２Ｐ樹脂層１ｂとい
う）が積層されて形成された基板１−Ｊｚに、２Ｐ樹脂
層１ｂと屈折率の異なる薄膜層２及びレーザー光等の光
によって記録・再生可スオな記録層３が順次ｔａ層され
ている。

薄膜層２は、２Ｐ樹脂層ｉｂの信号用の凹凸を埋め合わ
せており、この薄Ｍ暦２の記録層３側の面は実質的に平
面になっている。その為その上に積層された記録層３も
実質的にフラットになっている。

第１図に示したような本発明の光記録媒体と従来の光記
録媒体との、トラッキング信号やプリフォーマントの信
号を読み出す機構の差異は次のとおりである。

第２図に示すような従来の光記録媒体においては、基板
１に刻設された信号用の凹凸はその一部の記録層３に転
写され、この記録層３自身の凹凸による信号が、記録信
号と共に、記録層３の反射光により検出される。

しかし、本発明の光記録媒体では２Ｐ樹脂層１ｂと薄膜
層２とが屈折率が異なるためにこの光記録媒体に再生光
を照射すると、両層の界面でその再生光の一部が反射さ
れ、この反射光の検出により２Ｐ樹脂層１ｂの凹凸によ
る信号を読み出すことができる。なお、記録層３の記録
信号は、ト記反射光と一体となる記録層３で生じた反射
光により検出される。

本発明の光記録媒体では、このような信号読み出し機構
を有するので、２Ｐ樹脂層１ｂと薄膜層２との界面で生
じる反射光はそれを検出することができる強さであれば
よい。従って、このような反射率をもたらすことができ
るならば、２Ｆ樹脂層１ｂと薄膜層２どの屈折率は、ど
ちらが大きくてもよい。

Ｉ−述したような本発明の光記録媒体では、２Ｐ樹脂層
１ｂのトラ−、キング信号やプリフォーマット信号は、
その−ヒに積層された屈折率の異なる薄１模層２との作
用により読み出し可能であるので記録層３などの他の層
は凹凸を設ける必要がない。

従って、記録層３が凹凸であるために従来見られた前述
の欠点が生じることはない。

また、２ＰＪｔ１４脂層１ｂ上の薄膜Ｒ２は、記録層３
が水分や酸素等により腐食されるのを防ぐ保護層として
の作用も兼ねる。即ち、２Ｐ樹脂層１ｂは一般に転写性
、硬度、基材１ａとの密着性等さまざまな制約条件があ
るので、特に吸水性の小さい樹脂を選択するのが難かし
い、そのため記録層３が腐食されるのを防止するため°
に２Ｐ樹脂層ｌｂ上に保護層を積層するのが通常である
。しかし、本発明に於ける薄膜層２は上記の制約がない
ので、この薄膜層２の材料として、吸水性が小さいもの
を選択すれば保護層としての作用も果す。

第１図においては、薄膜層の基板に接してない面が完全
に平面の例を示したが、その面はこのように完全に平面
でなくてもよい、即ち、第４図に示すように従来の２Ｐ
樹脂層１ｂは必ずしも凹凸の角部分が直角になってはい
ないが、角部分は滑らかでないので記録層３（保護層が
存在するときはこの層も同様に）にひび割れ、ピンホー
ルが発生しやすい、従って、この欠点が除去可能な程度
に、第５図に示すように薄膜層２の基板ｌに接してない
面が滑らかであればよく、このような滑らかな面を含め
て本発明では実質的に平面という。

このように薄膜層の角部分を滑らかにするには、該薄膜
層が有機材料から成る場合は、溝の深さと同程度からそ
の１／３程度、無機材料から成る場合は溝の深さ以上に
するとよい。

次に１本発明の光記録媒体の製造方法の代表例を、第１
図に示した光記録媒体を製造する場合を例にとって説明
する。まず、トラッキング信号やプリフォーマット信号
などに対応する凹凸が刻設しである金型（スタンパ−）
上に２Ｐ樹脂１ｂを塗布し、その上に基材１ａを載置す
る。

使用する２Ｐ樹脂１ｂは基材１ａとの密着性、転写性等
を考慮すると例えば次の様なものが好ましく利用できる
。即ち、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート
、ポリエステルアクリレート、ポリエーテルアクリレー
ト、メチルメタクリレート、不飽和ポリブタジェン、メ
ラミンアクリレート、ポリエチレングリコールメタクリ
レートなどの硬化型樹脂である。なお必要に応じて光反
応開始剤、反応性希釈剤、増感剤、架橋剤、その他の成
分が加えられる。

次いで、紫外線等のエネルギー線を照射し、２Ｐ樹脂１
ｂを硬化させる。その後に基材１ａと硬化一体化した２
Ｐ樹脂Ｆ’ｌｂを金型から剥離する。

次に、２Ｐ樹脂層１ｂの上にそれと屈折率の異なる薄膜
層２を積層する。薄膜層２が有機層の場合には、スピナ
ー等を用いて、その有機材料を２Ｐ樹脂層１ｂの上に塗
工し、その後、２Ｆ樹脂層ｌｂの軟化温度以下でその表
面を平面化する・薄膜層２が無機層の場合には、次のよ
うにして成膜する。即ち、真空蒸着装置内に２Ｐ樹脂層
１ｂの転写された基材１ａを設置し、電子ビーム蒸着法
、抵抗加熱蒸着法、スパッタリング法などにより薄膜層
２の材料をコーティングする。

通常用いられる、２Ｐ樹脂Ｒ１ｂと屈折率の異なる薄膜
Ｒ２の材料として次のようなものが挙げられる０例えば
、Ａｊ、　Ｃｒ、　Ｔｉなどの金属材料、Ｓｉ、　Ｇｅ
、　Ｔｅ、　ＩｎＳｂなどの半金属、Ｓｂ２Ｓ３１　Ｔ
＋Ｑ２　。

ＺｎＳ等の無機の高屈折率誘電体、ポリエチレ、ポリス
チレンなとの熱可塑性樹脂、メラミン、ポリ不飽和エス
テルなどの熱硬化性樹脂などの高屈折率をもった樹脂で
ある。他にも記録再生波長で吸収のある染料などの材料
を使うことも可能である。なお、薄膜層２の材料として
、吸水量が小さいことの他にも、硬化後の硬さが２Ｐ樹
脂暦１ｂと同等以上、軟化温度が２Ｐ樹脂層１ｂの軟化
温度以上であることが光記録媒体の耐久性を向上させる
ために好ましい。

最後に記録層３を＠膜層２の上に各種の１１Ｃ脱法によ
り成膜することにより第１図に示すような光記録媒体が
作製できる。

〔発明の効果〕

本発明の光記録媒体は、特に記録層をフラットにしたま
までもトラッキング信号やプリフォーマット信号を書き
込むことができる。従って、それらの信号を書き込むた
めに記録層等を凹凸にしていた従来の光記録媒体に見ら
れた欠点、即ち記録層等のひび割れ、はがれ等の欠点が
克服できた。また、２Ｐ樹脂層と屈折率の異なる薄膜層
は保護層としてのｍきも兼ねもっことができるので有用
である。

〔実施例〕

実施例−１ 第３図に示すような本発明の光記録媒体を作成した。

透明ガラス基材１ａ上に、ポリメチルメタクリレート樹
脂からなる２Ｐ樹脂層１ｂ　　（屈折率１．４９、厚さ
５０ル）を転写し、その上に屈折率１．５２のエポキシ
樹脂からなる薄膜層２を１＃Ｌの厚さに設けた０次にこ
の上に、スパッタ装置を用いて、次のようにＴ：＆膜を
行なった。即ち、保護層４として、ＳｉＯを１０００へ
の厚さに、次に記録層３としてＴｂ−Ｆｅの合金ターゲ
ットを用いてＴｂ２３Ｆｅ７７　（ａｔ％）膜を１００
０への厚さに設け、更に保護層５としてＳｉＯを２００
ＯＡの厚さに設けた０次いで、保護層５にホットメルト
型の接着剤層６を介して、貼り合わせ用のガラス基板７
を貼り合わせて本発明の光記録媒体を作製した。

比較例−１ 実施例−１における薄膜層２を設けない以外は実施例−
１と同じ方法で記録層に凹凸のある光記録媒体を作成し
た。

実施例−１と比較例−１の光記録媒体を８５℃、８５％
ＲＨの環境下に５００時間放置した後、特性を調べると
比較例−１の光記録媒体は、ディスクの周辺部に腐食が
見られ、記録層の抗磁力が５０％程変化していたのに対
して、実施例−１の光記録媒体は反射率、カー回転角、
抗磁力などにほとんど変化が見られず、ディスク周辺部
の腐食も見られなかった。

【図面の簡単な説明】

第１図、第５図は本発明の光記録媒体の実施態様の模式
図、第３図は実施例で作製した本発明の光記録媒体の模
式図である。 第２図、第４図は従来の光記録媒体の模式図である。 に基板　　　　　　　ｌａ：基材 １ｂ：２Ｐ樹脂層　　　２：薄膜層 ３：記録層　　　　　　４．５＝保護層特許出願人　　
キャノン株式会社 代　　理　　人　　　若　　　林　　　　　市　−１１
し　、　　　） −ラ 第１図 第２図 第　　３　　図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）トラッキング信号及び／またはプリフォーマット信
   号を発信するための凹凸が刻設された基体上に記録層を
   有してなる光記録媒体において、前記基体の凹凸を有す
   る面に接して、該凹凸を構成する材料と異なる屈折率を
   有する薄膜層が積層されてなり、該薄膜層の両面のうち
   該凹凸に接してない面が実質的に平面状であることを特
   徴とする光記録媒体。