JPS6252715A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPS6252715A
JPS6252715A JP60191580A JP19158085A JPS6252715A JP S6252715 A JPS6252715 A JP S6252715A JP 60191580 A JP60191580 A JP 60191580A JP 19158085 A JP19158085 A JP 19158085A JP S6252715 A JPS6252715 A JP S6252715A
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silicone
graft polymer
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radically polymerizable
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Toshiyuki Kanno
敏之 管野
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均 渡辺
Yasutaro Yasuda
安田 保太郎
Hiroyuki Kato
博之 加藤
Takashiro Azuma
東 貴四郎
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Toagosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は基体上に真空蒸着、イオングレーティング、ス
ノ4 ツタリング又はメッキ法等により設けた強磁性金
属薄膜上及び又は基体の裏面上忙潤滑被覆層を形成させ
てなる表面改質された磁気記録媒体に関するものである
〔従来の技術〕
近年、強磁性金属粉末をバインダーとともに基体上に塗
布乾燥してつくられた磁気記録媒体に代って、更に高密
度の磁気記録性に優れている強磁性金属薄膜の磁性層を
基体上に蒸着、スパッタリング等によって被着形成した
磁気記録媒体が、オーディオ録音、ビデオ録画および8
%ビデオ録画用テープをはじめ、垂直磁気記録、光磁気
ディスク等の記録メモリーとして%に注目されて来てい
る・ また、従来提案されている方法のひとつとして、金属薄
膜表面との吸着等を利用して、潤滑剤(高級脂肪数及び
その塩類、脂肪酸アマイドおよびフッ素系界面活性剤等
)、ワックス、およびシリコーン系オイル、フッ素系オ
イル等の処理剤を塗布する方法も提案されている。
また、磁性体自体の合金化により高硬度にしたり、他金
属膜やケイ素化合物等の無機化合物の膜を蒸着やスパッ
タリング等の方法圧より形成させ、高硬度で耐食性を有
する被膜を得る方法が提案されている。
さらに別の方法として磁性層の表面又は基体の裏面を、
ウレタン樹脂、シリコン樹脂、フッ素樹脂、エポキシ樹
脂および放射線、紫外線硬化型樹脂等の高分子物質で被
膜する事が多く提案されている。
一方、基体裏面についても、テープ鳴き、走行安定性お
よび耐久性を向上させる為に耐摩耗性、潤滑性の付与が
強く要求され、非磁性体金属、kl e Cu p A
g等の金属層を形成させたり、バックコート層を施すこ
とが提案されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
前記した強磁性金属薄膜の磁性層を基体上に蒸着、スパ
ッタリング等によって被着形成した磁気記録媒体は、そ
の金属磁性層が空気中の酸素、水分等によって腐食し易
く、また磁気ヘッド、ドラムおよびポスト等との接触走
行により摩耗し易い。そこで該テープの表面に対し電磁
変換特性を低下させることなく、耐食性耐摩耗性を向上
させると共に、低摩擦性で薄く均一な厚さを有しかつ強
固な密着力と平面性を付与することが可能な、潤滑性表
面処理剤と処理方法について多くの研究開発がなされて
−る。
また、金属薄膜表面に潤滑剤等を塗布する方法では、磁
気ヘッド等に対する摩擦性を感じ、一時的に耐久性を向
上させるが、使用に伴い処理剤が揮発したり、けずり取
られたりして、その効果を長く接続させることは困難で
ある。
また、磁性体自体の合金化により高硬度にしたり、特定
の無機化合物の膜を蒸着やスパッタリング等の方法によ
り形成させ、高硬度で耐食性を有する被膜を得る方法は
、耐食性および耐摩耗性等の改善に効果はあるけれど、
密着力は往々にして不十分であり、−刃高硬度のため急
速に記録媒体およびトランシー−サーの破壊ヲ生ずる等
の問題とともに、複雑な処理を必要とし、コスト的に高
価となり、満足のいく結果は得られない。
さらに磁性層の表面又は基体の裏面を、特定の高分子物
質で被覆する方法は、低摩擦性、耐食性等において、一
時的に効果があるが、スペーシングロスと称する電磁変
換特性の低下をもたらすことを考慮すれば、高分子物質
被膜はたかだか500X、望ましくは200X程度の膜
厚で均一平滑な平面性を有しなければならない。
ところがかかる膜厚では完全に水分の侵入を防止する事
は困難であり、耐摩耗性、耐薬品性の点で難点がある。
また公知の高分子物質の塗布てよる表面処理では出力変
動の少ない均一な薄膜を形成することは困難である。
しかしいずれにしても、従来技術によれば強磁性金属薄
膜の保護層として又、基体の裏面処理剤として未だ満足
なるものは得られていない。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは従来より提案された公知の方法の欠点を克
服すべく鋭意研究した結果、本発明に到達したものであ
る。
本発明の目的は上述した従来技術の諸欠点を解消し、基
体上に真空蒸着、イオングレーティング、ス・セツタリ
ング又はメッキ法等により設けた強磁性金属薄膜の磁性
層表面及び又は基体の裏面上に、電磁変換特性を低下さ
せることなく、低摩擦性で耐摩耗性および耐食性に優れ
た均一な保護膜を設けてなる磁気記録媒体を提供せんと
するものである。
即ち、本発明は基体上に設けられた強磁性金属薄膜から
なる磁性層の表面及び/又は基体の裏面に加水分解性官
能基をもつシリル基を有するシリコーン系グラフトポリ
マーの硬化物からなる潤滑被覆層を形成してなる磁気記
録媒体である。
本発明に係る磁気記録媒体の一例は、ポリエチレンテレ
フタレートフィルム(以下PETフィルムと称する。)
、?リイミドフィルム又はポリアミドフィルム等、或い
はポリカーぜネート板、アクリル樹脂板又はガラス板等
の如き基体上に、真空蒸着、イオングレーティング、ス
・ゼッタリング又はメッキ法等により、Fe 、 Co
 。
Ni e Cr e Ga e Go等をはじめとした
磁性を有した金属等又はこれらを主成分とする合金の強
磁性金属薄膜を磁性層として設けた後、その表面又は基
体の裏面に加水分解性官能基をもつシリル基を有するシ
リコーン系グラフトすリマーを単独で又は詳細は後述す
る表面処理剤と併用したものを塗布し、次いで架橋硬化
してなる被覆層を設けてなるものである。
本発明においては磁性層を設けた後、所要に応じて該磁
性層の耐久性および密着性を向上させるため、磁性層表
面上又は基体の表面に、高分子化合物、無機化合物(S
lO2等)等の形成および磁性体自体の合金化学等の下
地処理を施して下地層を形成させ、ついで潤滑被覆層を
形成させてもよい。
次に加水分解性官能基をもつシリル基を有するシリコー
ン系グラフドーリマー(以下本発明グラフトポリマーと
略す)の製造方法について説明する。
本発明グラフトポリマーの製造方法は、ラジカル重合性
シリコーンマクロモノマーと加水分解性基含有ラジカル
重合性ケイ素化合物(以下ラジカル重合性ケイ素化合物
と略す)とのラジカル共重合による方法が最も好ましい
本発明グラフトポリマーは前記二者のラジカル重合性化
合物以外に所望により更に重合可能な七ツマ−(第3七
ツマ−と略す〕を共重合し、本発明グラフトテリマーの
溶剤に対する溶解性、表面処理剤に対する相溶性をより
向上することができる。
以下これらの点に関し詳述する。
中 ラジカル重合性シリコーンマクロモノマーの製造方
法 本発明でいうラジカル重合性シリコーンマクロモノマー
とは、分子鎖の片末端に重合性官能基を有する数平均分
子量1,000〜20,000の重合体を主体とする比
較的低分子量の重合体をいい、該ラジカル重合性シリコ
ーンマクロモノマーは、次のような各糧の製法によって
得られたものであり、それらのいずれも使用できる。
製法の一例は、下記一般式(a)で示される環状シロキ
サンをアニオン重合してなるリビングポリマーと下記一
般式伽)で示されるラジカル重合性シリコーン化合物と
を反応させてラジカル重合性シリコーンマクロモノマー
を得る方法である(%開昭59−126478号公報〕
ただし、R4はメチル基、エチル基又はフェニル基であ
り、pは3又は4である。
(b) ま ただし、R2は水素又はメチル基、mは0又は1、R,
e R4はメチル基、エチル基又はフェニル基、nは1
〜3の整数であり、tはm−Qの場合O〜2の整数、m
−1の場合2である。
上記環状シロキサンのアニオン重合は’L法に従って行
なえばよく、公知のアニオン重合開始剤を用い、塊状重
合法又は溶液重合法により容易に行うことができる。
一般式(、)で示される環状シロキサンの例としては、
ヘキサメチルシクロトリシロキサン、オクタメチルシク
ロテトラシロキサン、ヘキサエチルシクロトリシロキサ
ン、オクタエチルシクロテトラシロキサン、ヘキサフェ
ニルシクロトリシロキサン、オクタフェニルシクロテト
ラシロキサンがあげられるが、このうちへキサメチルシ
クロトリシロキサン及びオクタメチルシクロテトラシロ
キサンがコスト、アニオン重合の容易さの点で特に好ま
しい。アニオン重合開始剤としては、有機リチウム化合
物、アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属アルコキシド
、アルカリ金属シラル−ト等の公知のものがあげられる
が、これらのうち有機リチウム化合物が特に好ましい。
アニオン重合により得られるリビングポリマーの分子量
はシリコーンマクロモノマーの分子量を支配するもので
あり、環状シロキサンと開始剤のモル比により調節され
、開始剤/環状シロキサンのモル比は0.01〜0.2
が好ましい。0.01未満ではシリコーンマクロモツマ
ーが極めて高分子量(2万を越える)とな’)、0.2
を越えるとシリコーンマクロモノマーが極めて低分子量
(1,000未満)となりやすい。シリコーンマクロモ
ノマーの数平均分子量は、1,000〜20,000で
あるが、該分子量が1,000未満では、シリコーンの
効果即ち、撥水、撥油性、低摩擦性が低下し、耐候性も
若干低下し、また20,000を越えると、得られる塗
料樹脂がオイル状となりやすいからである。
シリコーンマクロモノマーは、上記のようにして得られ
たりピングポリマーと一般式(b)で示されるラジカル
重合性シリコーン化合物を反応(リビング重合停止反応
〕することにより得ることができる。該反応は両者を混
合することにより容易に行なわれる。
一般式(b)で示されるラジカル重合性シリコーン化合
物は、公知の方法により容易に得ることができ、例えば CH2−C−C−0+cH2+1’fO福CH2−CH
2−CH2−8i (R3)3− n C1゜(Rp 
l−p m P R3は前記に同じ)は、 CH2−C’−C−0−t−CH2+−L+0輻CH2
−CH−CH2(R2t t p mは前記に同じ〕 なる不飽和〔メタ〕アクリレートと H81(Rs)s−nCZn(R,、nは前記に同じ)
とのヒドロシリル化反応により得ることができる。該ラ
ジカル重合性シリコーン化合物の使用者は、リビング重
合開始剤1当t(1モル)に対し一般式(b)の5i−
czが1〜5倍当量となる量が好ましい。
シリコーンマクロモノマーの他の製法の例は、下記一般
式(a)′で示されるシリコーンとその1モル当り下記
一般式(b)′で示されるアクリル化合物0.25〜1
モルとを縮合反応させてシリコーンマクロモノマーを得
る方法である(特開昭58−154766号公報)。
(a)′HO(S to )nH (R1およびR2は炭素数1〜1oの一価の脂肪族炭化
水素基、フェニル基又は−価のハロダン化炭化水素基。
nは1以上の整数。) OX (R5は水素原子、又はメチル基。R4はメチル基、エ
チル基又はフェニル基。Xは塩素原子、メトキシ基又は
エトキシ基。) この製法の詳細は、上記公開特許公報に記載されている
とおりであって、一般式(a)′で示されるシリコーン
としては各種のものを容易に入手でき、それらの中から
目的に合ったものを使用すればよいが、R、Rがメチル
基のシリコーンが特に好ましい。一般式(IL)’にお
けるnはシリコーンの分子量を決める因子であり、この
nは1〜500が好ましく、10〜300がさらに好ま
しい。nが1未満ではシリコーンの効果即ち撥水、撥油
性、低摩撥性、高耐候性が得られず、nが500を越え
ると、得られるシリコーン系グラフト共重合体がオイル
状となって精製がむつかしくなる。
一般式(b)′で示されるアクリル化合物としては、例
えばγ−メタクリルオキシプロピルメチルジクロロシラ
ン、γ−メタクリルオキシプロピルメチルジェトキシシ
ラン、γ−メタクリルオキシ!ロピルフェニルゾクロロ
シラン、γ−メタクリルオキシプロピルエチル・ジクロ
ロシラン、γ−アクリルオキシプロピルメチルジクロロ
シラン等があげられる。これらのアクリル化合物は公知
であり、ケイ素化合物と脂肪族性多重結合を有する化合
物を塩化白金酸の存在下で反応させることにより容易に
得られる。
一般式(a)′で示されるシリコーンと一般式(b)′
テ示されるアクリル化合物の反応は常法により円清に進
行しシリコーンマクロモノマーが得られる。即ち、アク
リル化合物のXが塩素原子の場合は脱塩酸反応、Xがメ
トキシ基又はエトキシ基の場合は脱アルコール縮合反応
が進行する。
シリコーンとアクリル化合物の反応割合は、シリコーン
1モルに対し、アクリル化合物0,25〜1モルである
。0.25モル未満では塗料樹脂製造の際未反応シリコ
ーンが多量残ることになり、1モルを越えると塗料樹脂
製造の際rル化が起こりやすくなる。
さらに本発明で好適に使用されるシリコーンマクロモノ
マーの製法としては、前記一般式(b)’で示されるア
クリル化合物の代りに、下記一般式(b)’で示される
アクリル化合物を用い、その他の原料化合物、反応条件
などは特開昭58−154766号開示の方法と同様に
してシリコーンマクロモノマーを合成する方法である(
特開昭59−20360号公報)。
(上記一般式においてnは1又は3の整数であり、その
他のR、R及びXの意味は、前記一般式(b)′におけ
るものと同じである。)上記の特開昭58−15476
6号あるいは特開昭59−20360号で提案されてい
るシリコーンマクロモノマー製造による生成物は、アク
リル化合物1分子にシリコーンが導入されたものを主成
分とし、その他に未反応の原料シリコーン及び副生する
アクリル多官能シリコーン(シリコーン1分子にアクリ
ル化合物が2分子導入されたものなど)を従成分として
含有しているが、該生成物はそのままシリコーンマクロ
モノマーとして、本発明において有用に使用することが
できる。
(11)加水分解性基含有ラジカル重合性ケイ素化合物 本発明で−う加水分解性基とは、アルコキシ基、アセト
キシ基、一般式(QC2H4)、0R40基(Rは水素
原子、メチル基、エチル基、pは1〜5の整数である)
又はハロゲン原子をいう。
ハロゲン原子の中では塩素原子が最も好ましい。
例えば、一般式 %式% で示されるアクリレート系シラン及び/又はメタクリレ
ート系シランがあげられ、他にう・ゾカル共重合可能な
シランとしては、 で示されるエチレン系シランをあげることかできる。
Rは水素原子あるいはメチル基、R2,R3はメチル基
、エチル基、フェニル基であシ、n ハ1〜3の整数で
ある。mはO又は1であり、tはmmOの場合O〜2の
整数、tn−1の場合2である。Xはアルコキシ基、ア
セトキシ基、一般式%式%) の基(R及びpは上記に同じ)である。
具体的には、γ−(メタ)アクリロイルオキシゾロビル
トリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシ
!ロピルメチルノメトキシシラン、γ−(メタ)アクリ
ロイルオキシプロビルノメトキシシラン、3−(2−(
メタ)アクリロイルオキシエトキシ)プロピルトリメト
キシシラン、3−(2−(メタ)アクリロイルオキシエ
トキシ)プロピルメチルジメトキシシラン、3−(2−
(メタ)アクリロイルオキシエトキシ)ゾロピルジメチ
ルメトキシシラン、5−((メタ)アクリロイルオキシ
ラペンチルトリメトキシシラン、5−((メタ)アクリ
ロイルオキシ)ベンチルメチルジメトキシシラン、5−
((メタ)アクリロイルオキシ)ペンチルジメチルメト
キシシラン、p−ビニルフェニルトリメトキシシラン、
p−ビニルフェニルメチルジメトキシシラン、p−ビニ
ルフェニルジメチルメトキシシラン、γ−(メタ)アク
リロイルオキンゾロピルトリ(β−メトキシエトキシ)
シラン等があげられる。
これらのうち入手の容易さ、コストの点でγ−(メタ)
アクリロイルオキシゾロピルトリメトキシシランが好ま
しい。
(iiD  第3モノマ一 本発明グラフトポリマーの製造に使用することができる
第3モノマーとしては、次の各う・クカル重合性モノマ
ーをあげることができる。オレフィン系化合物の例とし
て、エチレン、プロピレンなどの低分子量不飽和炭化水
素、塩化ビニル及びフッ化ビニルの如きハロゲン化ビニ
ル、酢酸ビニルの如き有機酸のビニルエステル、スチレ
ン、スチレン置換体並びにビニルピリジン及ヒビニルナ
フタレンの如きその他のビニル芳香族化合物、アクリル
酸、メタクリル酸、並びにそれらのエステル、アミドを
含むアクリル酸、メタクリル酸の誘導体、アクロレイン
、アクリロニトリル、N−ビニルピロリドン及びN−ビ
ニルカゾロラクタムの如きN−ビニル化合物。
)、化ビニリデン、塩化ビニリデンの如きジ置換エチレ
ン、無水マレイン酸、マレイン酸及びフマル酸のエステ
ル、フルオロアルキル基ヲ有する(メタ)アクリレート
、等をあげることができる。
これらのラジカル重合性化合物は単独又は2種類以上組
合せて使用することができる。
第3モノマーとしては、感光性基を含有しないラジカル
重合性モノマーが好適である。
4ψ ラジカル共重合割合及びラジカル共重合の方法 5’)カル重合性シリコーンマクロモノマー、ラジカル
重合性ケイ素化合物場合によっては第3モノマーの共重
合によυ本発明グラフトポリマーを製造するが、ラジカ
ル重合性シリコーンマクロモノマーの共重合割合はこれ
ら三者モノマーの合計量100重量部中2〜80重量部
が好ましく5〜70重量部がさらに好ましい。2重量部
未満では十分な低摩擦性、耐摩耗性、耐食性等が得られ
にくく、80]i−]部を越えると溶剤への溶解性や磁
性層、基体への密着性が悪くなる傾向がある。
ラジカル重合性ケイ素化合物の共重合割合は、前記王者
モノマーの合計t100重憧部中0.01〜50重量部
が好ましく0.5〜30重量部が更に好ましい。0,0
1重量部未満では本発明グラフト?リマーの硬化性が悪
くなり、磁性層との密着性が低下し、更には優れた耐摩
耗性等が得られにくい。一方50重量部を越えると密着
性、耐摩耗性等の優れた効果の向上は得られにくくなる
第3モノマーの共重合割合は前記三者モノマーの合計量
100重量部中5〜70重量部が好ましく、10〜70
重量部が更に好ましい。5重量部未満では本発明グラフ
トポリマーの溶剤に対する溶解性、表面処理剤に対する
相溶性が低下しやすい。70重量部を越えると溶剤に対
する溶解性や表面処理剤に対する相溶性の効果の向上は
得られにくい。
ラジカル共重合の方法は、従来公知の方法を使用でき、
例えば放射線照射法、う・ゾカル重合開始剤を用pる方
法等使用できるが、ラジカル重合開始剤を用−る方法が
重合操作の容易さ、分子量の調節の容易さの点で好まし
く、具体的には溶媒を用いる溶液重合法、バルク重合法
、エマルジョン重合法等のいずれの方法も行なうことが
できるが、溶液重合法が好ましい。それは各モノツー間
での相分離を防ぎ均一な共重合を可能ならしめること、
及びう・ゾカル重合性ケイ素化合物の加水分解性基の加
水分解を防ぐためである。
M 本発明グラフトポリマーの硬化方法前記のようにし
て得られた本発明グラフトポリマーの硬化は、空気中の
水分によジラジカル重合性ケイ素化合物の加水分解性基
が架橋することによって行なわれ、それによって磁性層
及び基体に対し密着性が向上するのである。
本発明グラフトポリマーを空気中に放置しても硬化する
ことができるが、硬化速度が遅いため通常用いられるシ
ランカ、fリング剤硬化用触媒、例えばジブチルスズジ
ラウレート、ジブチルスズマレエートなどを少量添加す
ることが好ましい。触媒の使用量は通常、本発明グラフ
トポリマーに対し0.001〜10重1t4、好ましく
は0.01〜8重量幅である。具体的には得られた本発
明グラフトポリマー溶液をそのままであるいは更に溶剤
で希釈し、前記触媒を少量添加し、磁性層及び又は基体
に塗布し、乾燥すれば目的とする優れた潤滑層が得られ
る。
位) 潤滑被覆層の形成 前記のようにして得られた本発明グラフトポリマーは単
独でも前記の硬化方法により架橋硬化し、所期の優れた
性能を発現できるが、本グラフトポリマーを詳細は後述
する表面処理剤に添加溶解し、この混合物を磁性層の表
面及び又は基体の裏面に塗布後、前記の硬化方法により
本発明グラフトポリマーを架橋硬化しても優れた潤滑被
覆層が得られる。伺故ならば、本発明グラフトポリマー
は表面移行能力に極めて優れて−るため、該混合物を通
常の環境、即ち空気中あるいは不活性ガス例えば窒素中
で成膜すれば塗膜表面に本発明グラフトポリマーが移行
濃縮し塗膜表面を容易に改質できるからである。
本発明グラフトポリマーを溶解した表面処理剤をドッグ
コートあるいは・々ツクコートに用いる場合、使用でき
る表面処理剤としては、シリコーン系グラフトプリマー
を溶解する表面処理剤であれば、いずれの表面処理剤で
も使用できる。表面処理剤はポリマーまたはプリマーと
溶剤とで構成される。ポリマーとしては、例えばα、β
、β−エチレン飽和単量体、α、β−エチレン性不飽和
単量体カル?ン酸およびこれらの誘導体の多元重合体、
重縮合反応による重合体、重付加反応による重合体等の
ごときポリマーそれ自体を使用できる他、ラジカル重合
性成分からなる硬化性組成物等をポリマー前駆動物質と
して用いる事もできる。ポリマーの具体例を示せばα、
β−エチレン不飽不飽和体1体てはスチレン、アクリロ
ニトリル、塩化ビニル等があげられ、α、β−エチレン
性不飽和カルゲン酸として(メタ〕アクリル酸、マレイ
ン酸等の一価及び二価のカルがン酸があげられる。又α
、β−エチレン性不飽和カル?ン酸の誘導体としては(
メタ)アクリル酸のアルキルエステル例えばエチル、ブ
チル、2−エチルヘキシル等のエステルであり、又アク
リル酸又はメタクリル酸のヒドロキシアルキルエステル
としては(メタ〕アクリル酸ヒドロキシエチルエステル
、ヒドロキシアルキルエステル等をあげることができる
。これらの単量体を組み合わせて重合することにより得
られる常乾型ラッカーあるいは焼付型クリヤーエナメル
が表面処理剤の例として挙げられる。
上記重縮合反応応による重合体としては通常の重縮合反
応により得られる線状ポリエステル樹脂、アルキッド樹
脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂等を挙げることがで
きる。
また重付加反応による重合体としては通常の重付加反応
によシ得られるポリウレタン樹脂、/ リ尿素樹脂等を
挙げることができる。その他シリコーン樹脂およびフ、
素樹脂コーティング剤も挙げることができる。
またエチルセルローズ、ブチルセルローズ、ニトロセル
ローズ等のセルローズ誘導体等’tこれらポリマーと併
用する事もできる。ポリマー前駆物質としてのラジカル
重合性成分からなる硬化性組成物を用いる場合は、ラジ
カル重合開始剤を用いて加熱重合硬化する方法、ラジカ
ル重合開始剤と重合硬化促進剤を併用し、常温付近でレ
ドックス重合硬化する方法や、光重合開始剤を用いた紫
外線硬化又は重合開始剤を用いても用いなくてもよい電
子線硬化等の種々の硬化手段があり、かかる手段によっ
て重合硬化する組成物であればいずれも使用できる。ラ
ジカル重合性成分としては、具体的には(メタ)アクリ
ル酸エステル単量体、不飽和プリエステル、ポリエステ
ル(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレー
ト、エポキシ(メタ)アクリレート、ポリアミド(メタ
)アクリレート等を挙げる事ができる。
この本発明グラフトポリマーの表面処理剤への添加量は
表面処理剤のポリマー又はラジカル重合性成分に対して
0.01重量係以上が好ましい。添加量が0.01重量
%未満では塗膜表面に所期の目的の硬化を充分発揮でき
ない。
これら表面処理剤は有機溶剤に溶解し、て用いても、又
有機溶剤に溶解しなくても用いることはできるが、一般
には有機溶剤型表面処理剤として用いた方が好まし−0
それは、本発明グラフト、JPリマーの溶解性を高め、
本発明グラフトポリマーの被膜表面への移行性を高め、
本発明の一つの目的である電磁変換特性に悪影響を与え
ない薄膜を形成させる事ができるとともに、粘度低下に
よる均一な平滑面を得ることができるからである。使用
可能な溶剤としてはトルエン、キシレン、シクロヘギサ
ン等の炭化水素系溶剤や酢酸エチル、酢酸グチル等のエ
ステル系溶剤ちるいはメチルエチルケトン、メチルイソ
ジチルケトン等のケトン系溶剤、メチル七ロソルプ、エ
チルセロンルデ等があり、これらの各種溶剤の一種又は
二種以上が好ましく用いられる。又処理剤を塗布する際
の手段によっては帯電防止剤、体質顔料、ワックスおよ
びレベリング剤等の添加剤を添加してもよい。
上述した本発明グラフトポリマー単独又は上記各種表面
処理剤とを併用してなる潤滑特性を有した処理剤を、各
種プラスチ、りおよびガラス等の基体上に真空蒸着、イ
オンデレーティング、スノやツタリングおよびメッキ法
等によって設けられた強磁性金属薄膜からなる、テープ
、垂直磁気記録及び光磁気ディスク等の各種記録媒体の
表面又は基体の裏面に塗布するが、この方法は記録媒体
の形状によって異なり、公知の方法即ち、グラビヤコー
ト、グラビヤオフセットコート、スリートリ・々−スコ
ート、スプレーコート、スぎンナーコート、ディ、ピン
グコートおよびカーテンフローコート等の方法により表
面に塗布、乾燥し、しかる援用いる処理剤に応じて又所
望によりイソシアネート系樹脂により架橋したり、ラジ
カル重合性組成物を用いた場合は、熱、紫外線あるいは
電子線にょ多重合硬化し強固な塗膜とすれば、磁性層膜
の表面及び又は基体の裏面に数+1以上の平滑な膜で所
期の目的に合った被覆層を形成させる事ができ、今まで
に得られなかった優れた効果が発現できるのである。
〔発明の実施例〕
次に本発明を合成例、実施例及び比較例をもってさらに
具体的に説明するが、多くの実験の中の一部を挙げたの
みで、これに限定されるべきものではな−0なお各側に
おける部は重量部を、俤は重量%を意味する。
合成例1 フラスコにカリウム金属0.5g(0,0128mot
)とn−ヘキサン約5ゴを入れ、乾燥窒素気流下、水浴
中でメタノール10+yA’を30分かけて滴下した。
更IC30分攪拌した後、過剰メタノール及びn−ヘキ
サンを減圧留去した。続いて、オクタメチルシクロテト
ラシロキサン40g(0,135mot)及びモリー*
、ラーシープで十分脱水したテトラヒドロフラン40I
iを加え、4時間加熱還流させ念。
オクタメチルシクロテトラシロキサン (モル比)であった。
反応液温度が室温まで下がった後、γ−メタクリルオキ
シプロピルジメチルクロロシランの10%テトラヒドロ
フラン溶液311(γ−メタクリルオキシゾロピルゾメ
チルクロルシラン0、0141 rnot)を徐々に滴
下し、滴下終了後、更に室温で30分攪拌した。
カリウム塩 (当量比)であった。生成した塩化カリウムの沈澱をろ
別した後、ろ液を1jのメタノール中へ注ぎ7リコーン
マクロモノi−を沈澱させた。
デカンテーションし、乾燥すると無色透明オイル状のシ
リコーンマクロモノ−f−が26.0.9得られた。
該ンリコー/マクロモノマーはrル浸透クロマドグラフ
ィー(以下GPCと略称する)によるポリスチレン換算
数平均分子量が8,900のものであった。
次に得られた該シリコーンマクロモノマー10部、メチ
ルメタクリレート(以下MMAと略す)40部、エチル
アクリレート(以下EAと略す)40部、γ−メタクリ
ルオキシゾロビルトリメトキシシラン10部、メチルイ
ソブチルケトン(以下MI BKと略す)150部、ア
ゾビスイソブチロニトリル〔以下AIBNと略す〕1部
をコンデンサー、攪拌機、温度計を備えたフラスコに入
れ、N2下、75℃の温度で5時間重合しその後更にA
IBN1部を添加し、75℃の温度で5時間重合した。
かくして本発明グラフトポリマー40係のMI BK浴
溶液得た。
合成例2 攪拌機、温度計、コンデンサー、N2導入管を偏見た4
ツロフラスコにα、ω−ゾヒドロキシポリジメチルシロ
キサン CH。
(: HO+SiO+Hのnが平均30)336!iC
H。
(0,15モル)、γ−メタクリルオキシプロピルトリ
メトキシシラン12.4N(0,05モル)、酢酸カリ
ウム3.51を仕込みN2下150℃の温度で20時間
反応させた。冷却後該反応物をトルエン1360IIに
注ぎ、酢酸カリウムを沈澱させ、濾過によシ酢酸カリウ
ムを除去した。
かくして得られたシリコーンマクロモノマ−204トル
エン溶液100部中、MMA 70部、γ−メタクリル
オキシゾロビルトリメトキシシラン10部、AIBN 
1部、トルエン70部を加え均一溶液となし、以下合成
例1と同様に重合を行なった。かくして本発明グラフト
4リマ−40チのトルエン溶液を得た。
合成例3 シリコーンとしてα、ω−ジヒドロヤシジメ30〕を用
い、その22011(0,1モル)とピリジン9.49
#(0,12モル)をジエチルエーテル4001dに溶
解した溶液に、γ−メタクリルオキシゾロピルジメチル
クロロシラン2206#(0,1モル)の1096ジエ
チルエーテル溶液を室温で20分間かけて徐々に滴下し
た。
反応は直ちに進行しピリジン塩酸塩の白色結晶が沈東し
た。滴下終了後、室温にて更に1時間攪拌し、ピリジン
塩酸塩の結晶を濾過により除去した。
次にこのF液を分液ロートに入れ、更に水500ILl
を入れてよく振とうし水洗を行なった。
水洗後分液ロートを静置し上層のエーテル層と下層の水
層を分離し、得られたエーテル層に無水芒硝を入れ、室
温で1晩放置し脱水した。その後濾過により無水芒硝を
除去し、得られた戸液を減圧蒸留してエーテルを除くと
無色透明のシI) コ−7マクロモノマ一205gが得
うレタ。
以下合成例1と全く同様にして共重合な行ない本発明グ
ラフトポリマー40優のMI BK浴溶液得た。
実施例1 厚さ12μmのPETフィルム上に強制的に酸素ガスを
導入しながら、真空蒸着法により80%Co −204
Nlよりなる強磁性合金導膜の磁性層を形成して蒸着テ
ープを得た。
次−で、前記合成例IKより得た加水分解性官能基をも
つシリル基を有するシリコーン系グラフトポリマー単独
にシランカップリング剤、硬化用触媒(ジブチルスズジ
ラウレート)を該ポリマーに対して0.1部濃度で添加
し、これをトルエン/ MEK −3/1 (重量比)
の混合溶剤に溶解して3憾濃度の表面処理剤を調製し、
この処理剤を前記テープの磁性層上にスリットリバース
コート法によシ塗布した後、90℃、2分間熱風乾燥し
て硬化させ厚さ約3001の潤滑被覆層!形成した。
また、下記成分割合の組成物にジブチルスズラウレート
をその組成物中のポリマーに対して0.1憾濃度で添加
し、トルエン/ MEK /酢酸工チル−3/1/1 
(重量比)の混合溶剤に溶解して20チ濃度の裏面処理
剤を調製した。この処理剤を前記テープの裏面にスリッ
トリバースコート法により塗布した後、90℃、0.5
分間熱風乾燥し、更に紫外線照射(ウシオ電機社製高圧
水銀灯160 w/mX z灯、 3 Q m/mln
 )によりて硬化させて厚さ1μmの潤滑被覆層を形成
した。
〔組成物〕
0合成例2によシ得たシリコーン系グラフトポリマー 28部 0ウレタン変性アクリレート(大日本インキ社製コニテ
ィック17−806 ) 30部 0オリがエステルアクリレート(東亜合成化学工業社製
;アロエックスM−7200X )15部 0ヒドロキシヒバリン酸ネオペンチルグリコールジアク
リレート 9部 OPgワックス(三洋化成製;サンワックス7部 0セルロ一ス誘導体(イーストマンコダック社製; C
AB −551−001) 2部 0カーメンブラツク(三菱化成社製;MA−5部 0紫外線開始剤〔イルが−キュア651/2−クロルチ
オキサント−371(重量比〕)4部 実施例2 下記成分割合の組成物にジゾチルスズラウレートを該組
成物中のポリマーに対して0.051濃度で添加し、こ
れをトルエン/ MEK /酢酸エチルー3/1/1 
(重量比〕の混合溶剤に溶解して3チ濃度の表面処理剤
を調製した。つづいて、この処理剤を実施例1と同様な
蒸着テープの磁性層上にスリットリ・ぐ−スコート法に
より塗布し、その後実施例1の裏面処理剤と同様な方法
で熱風乾燥、紫外線照射硬化を行なって厚さ約300X
の潤滑被覆層を形成した。
〔組成物〕
合成例2によりて得られたシリコーン系グラフトポリマ
ー 32部 オリがエステルアクリレート(東亜合成化学工業社製;
アロニックス8030 ) 55部 オリコニステルアク1yレート(東亜合成化学工業社製
;アロエックス6250 ) 10部 紫外線開始剤(イルガーキュア651)3部 また、前記テープの裏面に実施例1と同様な裏面処理剤
を用いて厚さ1μmの潤滑被覆層を形成した。
比較例1 ステアリン酸をトルエン/MEK−1/1(重量比)の
混合溶剤中に溶解し、3チ濃度の表面処理剤を調製した
。つづいて、この処理剤を用いて実施例1と同様な蒸着
テープの磁性層上にスリットリバースコート法によυ塗
布し、90℃、2分間の熱風乾燥を行なって硬化させ、
厚さ300Xの潤滑被覆層を形成した。
また、実施例1の裏面処理剤を構成する組成物中のシリ
コーン系グラフトポリマーを除く系98部とグリセリン
モノステアレー)(?1IJ)とをトルエン/ MEK
の混合溶剤で溶解して20壬濃度の裏面処理剤を調製し
た。つづいて、この処理剤を用いて前記テープ裏面に実
施例1の裏面処理剤と同様な方法により塗布、熱風乾燥
、紫外線照射硬化を行なりて厚さ1μmの潤滑被覆層を
形成した。
比較例2 実施例2の表面処理剤を構成する組成物中のシリコーン
系グラフトポリマ−(合成例2のもの〕を除く系98部
と脂肪酸エステル(滑剤92部とをトルエン/ MEK
 /酢酸エチルー1/1/1(重量比)の混合溶剤で溶
解して3チ濃度の表面処理剤を調製した。つづいて、こ
の処理剤を用いて実施例1と同様な蒸着テープの磁性層
上にスリットリバースコート法により塗布した後、実施
例1の裏面処理剤と同様な方法により熱風乾燥、紫外線
照射硬化を行なって厚さ約300又の潤滑被覆層を形成
した。また、テープ裏面については比較例1と同様な潤
滑被覆層を形成した。
比較例3 実施例1と同様な蒸着テープの磁性層上に、酸化珪素を
スパッタリングによって300Xの膜厚で被覆し、潤滑
被覆層を形成した。また、テープ裏面については比較例
1と同様な潤滑被覆層を形成した。
しかして、本実施例1.2及び比較例1〜3の潤滑被覆
層を表裏面に形成した蒸着テープについて特性を調べた
。その結果を下記表に示す。
実施例3 非常に良好な表面性を有した(表面粗さ約0.005μ
m)非品性熱可塑性ポリエーテルイミド樹脂(ウルテム
)からなる基体上に、ス・ぐツタリング法によりCo 
−Crの垂直異方性をもつ磁性層を形成して垂直磁気記
録媒体を得た。
次いで、合成例3により得たシリコーン系グラフト?リ
マー単独にシランカップリング剤、・シブチルスズラウ
レート(硬化触媒)を該ポリマーに対して0.14の濃
度で添加し、これをトルエン/MEK−3/1(重量比
)の混合溶剤で溶解して2チ濃度の表面処理剤を調製し
た。つづいて、この処理剤を前記記録媒体の磁性層上に
スピンナーコート法により塗布した後、90℃、3分間
の熱風乾燥を行なって硬化させ厚さ約100〜150X
の潤滑被覆層を有する垂直磁気記録媒体を得た。
得られた本実施例3の垂直磁気記録媒体は優れた耐食性
、あるいは耐環境性を有していた。
更にコンタクトスタートストップ試験においても良好な
る結果を得、表面の傷及び摩耗跡など全く異常は見られ
なかった。
〔発明の効果〕
以上詳述した如く本発明によれば、磁性層表面に耐摩耗
性、潤滑性、磁性層の耐食性、磁性層との密着性に優れ
たトップコート層を形成でき、又基体裏面には耐摩耗性
、潤滑性、基体との密着性に優れたバックコート層を形
成できる。
このようにして形成した保護膜は磁性層に悪影響を及ぼ
さず、電磁変換特性を低下させることがなく、低摩擦性
で耐食性および耐摩耗性等が優れているので、走行安定
性および耐久性に優れた磁気記録媒体が提供される。
また、本発明の磁気記録媒体は加水分解性官能基をもつ
シリル基を有しないシリコーン系グラフトポリマーを用
いた磁気記録媒体に比べて特に密着性に優れ、且つ耐摩
耗性及び耐久性が一段と向上できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、基体上に設けられた極磁性金属薄膜からなる磁性層
    の表面及び/又は基体の裏面に、加水分解性官能基をも
    つシリル基を有するシリコーン系グラフトポリマーの硬
    化物からなる潤滑被覆層を形成してなる磁気記録媒体。
JP60191580A 1985-08-30 1985-08-30 磁気記録媒体 Granted JPS6252715A (ja)

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JPH0466050B2 JPH0466050B2 (ja) 1992-10-22

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022054912A1 (ja) * 2020-09-11 2022-03-17 三菱ケミカル株式会社 樹脂組成物、硬化物及びその製造方法、並びに積層体

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WO2022054912A1 (ja) * 2020-09-11 2022-03-17 三菱ケミカル株式会社 樹脂組成物、硬化物及びその製造方法、並びに積層体

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