JPS6252010B2 - - Google Patents
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- JPS6252010B2 JPS6252010B2 JP58084155A JP8415583A JPS6252010B2 JP S6252010 B2 JPS6252010 B2 JP S6252010B2 JP 58084155 A JP58084155 A JP 58084155A JP 8415583 A JP8415583 A JP 8415583A JP S6252010 B2 JPS6252010 B2 JP S6252010B2
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23K—SOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
- B23K26/00—Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
- B23K26/08—Devices involving relative movement between laser beam and workpiece
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23K—SOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
- B23K26/00—Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
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- B23K26/082—Scanning systems, i.e. devices involving movement of the laser beam relative to the laser head
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- B23K26/082—Scanning systems, i.e. devices involving movement of the laser beam relative to the laser head
- B23K26/0821—Scanning systems, i.e. devices involving movement of the laser beam relative to the laser head using multifaceted mirrors, e.g. polygonal mirror
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- Optics & Photonics (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Plasma & Fusion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Laser Beam Processing (AREA)
- Manufacturing Of Steel Electrode Plates (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、レーザービームのスキヤニング装置
に係わり、詳しくは例えば方向性電磁鋼板にレー
ザービームを照射し磁気特性を向上させるのに適
するレーザービームスキヤニング装置に関する。 方向性電磁鋼板の表面にYAGレーザーあるい
はCO2レーザー等のハイパワーレーザービームを
照射することによつて、鋼板の磁気的特性を改善
出来ることは特公昭57−2252等により公知の事実
であるが、これを工業的規模で実施する際には
種々の解決すべき問題が有り、この中で効率的な
レーザービームスキヤニング装置の確立が最も重
要な課題であつた。例えば約1m幅程度の一方向
性電磁鋼板(以下鋼板と言う)をレーザー照射す
るためには、鋼板上のビーム径を小さく絞る必要
性から、従来はスキヤン幅の小さいスキヤニング
装置を複数台幅方向に配置し、レーザービームを
ビームスプリツトハーフミラーで分割して各スキ
ヤニング装置に送つたり、各スキヤニング装置毎
に別々のレーザー発生装置を配置して、鋼板全幅
の照射を行なつていた。工業的規模に於ては、必
要なレーザーパワーが数100W〜数KWときわめ
てハイパワーとなること及び鋼板上のビーム径を
小さく絞る必要性より、各スキヤニング装置の回
転ポリゴンに入射するレーザービーム径は10〜30
mmφ程度になり、回転ポリゴンの1辺のミラー長
との関係から、鋼板表面に達するレーザーパワー
はレーザーそのもののパワーの30〜50%程度にな
らざるを得なかつた。これを第1図を参照して述
べる。 この第1図aはレーザー発生装置(図示しな
い)からのレーザービーム1がスキヤニング装置
の回転ポリゴン2に入射し、該ポリゴン2の回転
によつてレーザービーム1がスキヤニングされる
様子を示す。第1図bはスキヤニングされた反射
レーザービームの偏角θ及び入射レーザービーム
に対するパワー比率のポリゴン回転角に対する
変化の様子を示している。この図面において説明
の便宜上、回転ポリゴン2の面に、、、
を付している。また第1図bの上方のグラフ3は
ポリゴン回転角の変化による回転ポリゴン2の
面、、、へのレーザービーム1の入射位
置の変化を示しており、下方のグラフ4は面、
、、における反射レーザービーム量の変化
を示している。 ところで入射ビーム径Doに対して回転ポリゴ
ン2の面、、、の長さlは有限であるた
め、スキヤニングの端部に於てはレーザービーム
1が回転ポリゴン2の2面例えばと、と
にまたがつて入射することとなり、反射レーザー
ビームのパワーは減少する。パワー減少の無い有
効スキヤン幅は次式の様になる。 有効スキヤン幅≒l−Do/l×100(%) 一例として、Do=20mmφ、l=40mmとすれ
ば、有効スキヤン幅≒50%となる。従つて従来の
方法として、複数台のスキヤニング装置を鋼板幅
方向に配置し、レーザービームをビームスプリツ
トハーフミラーで分割したり、各スキヤニング装
置毎に別々のレーザーを配置した場合には、レー
ザーパワーの利用率は50%となる訳であり、ハイ
パワーレーザーの場合には極めて大きな損失とな
る。またこれはパワーロスの分だけ高い出力のレ
ーザーが必要となることであり、ハイパワーレー
ザーを使用する場合には極めて重要な問題であつ
た。 本発明はこの様な問題点を解決するものであ
り、レーザーパワーの大部分を鋼板照射エネルギ
ーとして利用出来るため、それだけ小さいパワー
のレーザーを使用すること及び損失光の処理が不
要なことから、ハイパワーレーザースキヤニング
システムの効率、信頼性、ランニングコスト等を
大幅に改善するものとなる。 次に本発明を第2図、第3図、第4図で示す一
実施例を参照して詳細に説明する。 第2図は本発明の一実施例における概要図であ
る。1はCO2レーザーあるいはYAGレーザー等
のハイパワーなレーザービームであり、レーザー
発生器(図示しない)から投射される。レーザー
ビーム1はビーム集束装置例えば軸外し放物面鏡
5で反射してビームが絞られた後、分割された平
面鏡を円周上に間隔をおいて配置したビーム分割
振分装置6によつて直進と反射を時分割的に振分
けられる。ビーム分割振分装置6の具体的な構造
は第3図に示される。 このビーム分割振分装置6について述べる。7
は回転円板で、その円周面には分割された平面鏡
(以下分割平面鏡という)8が間隔をおいて突設
されている。回転円板7は第2図に示されるよう
に回転駆動装置、例えばサーボモータ9により回
転される。ところで軸外し放物面鏡5で反射して
絞られたレーザービーム1が、ビーム分割振分装
置6の回転により分割平面鏡8の例えば8−1に
入射すると、該分割平面鏡8−1により反射さ
れ、反射側に設けられた軸外し放物面鏡10に入
射される。一方、ビーム分割振分装置6がさらに
回転し、分割平面鏡8−1と8−2の中間部11
にレーザービーム1が入射されるようになると、
該中間部11を直進して直進側に設けられた軸外
し放物面鏡12に入射される。このようにしてビ
ーム分割振分装置6により、レーザービーム1は
時系列的に分割され振分けられる。 ビーム分割振分装置6に入射するレーザービー
ム1を絞るのは、分割平面鏡8の長さlに対して
レーザービーム1の径Doを小さくして、レーザ
ービーム1の直進と反射の切換を迅速かつ効率的
に行なうためである。しかし余り小さく絞ると分
割平面鏡8でのパワー密度が高くなり分割平面鏡
8を損傷する恐れがあるので適宜に調整される。 ビーム分割振分装置6で直進、反射に振分けら
れたレーザービーム1は、軸外し放物面鏡12,
10によりそれぞれ平行ビームに変換された後、
平面鏡13,14を経てスキヤニング装置15,
16に入射する。スキヤニング装置15,16は
スキヤニング部例えば回転ポリゴン17,18と
放物面鏡19,20で構成され、レーザービーム
1は鋼板21の表面に小さなスポツトとして集光
すると共に、右から左へと矢印方向に走査され
る。この時、回転ポリゴン17と他方の回転ポリ
ゴン18の回転角は回転ポリゴン17によるレー
ザービーム1の走査位置21−1が左端に来て該
回転ポリゴン17による一走査が終つた時に、他
方の回転ポリゴン18によるレーザービーム1の
走査位置22−2が右端に来て、該回転ポリゴン
18での走査が始まる様制御され、かつこの時に
ビーム分割振分装置6の回転角がレーザービーム
1の直進と反射の切換タイミングに制御される。
このようにビーム分割振分装置6で振分けられた
レーザービーム1を、該ビーム分割振分装置6と
回転ポリゴン17,18との回転を制御してスキ
ヤニングするので、レーザーパワーの利用率が非
常に高くなる。この点は後で詳述する。 ビーム分割振分装置6および回転ポリゴン1
7,18の回転角の制御について述べる。ビーム
分割振分装置6はサーボモータ9およびサーボ装
置23によつて設定回転数24に従つて回転する。
ビーム分割振分装置6の回転角は回転角検出器例
えばパルスジエネレータ25によつて検出され、
第4図に示すように、回転ポリゴン17,18に
それぞれ連結された回転角検出器例えばパルスジ
エネレータ26,27の出力信号との間に位相差
が位相検出器28,29でそれぞれ検出される。
検出された信号は位相制御回路30,31に入力
される。ところで該位相制御回路30では、ビー
ム分割振分装置6の中間部11をレーザービーム
1が直進して、軸外し放物面鏡12、平面鏡13
を経て回転ポリゴン17に入射する場合には、該
回転ポリゴン17の1面のみに入射するように回
転角の位相を制御する。他の位相制御回路31で
は、ビーム分割振分装置6の分割平面鏡8で反射
され、前記の直進のときと同様にして他方回転ポ
リゴン18に入射する場合には、該回転ポリゴン
18の1面のみに入射するように回転角の位相を
制御するのである。 位相制御回路30,31からの信号は、回転駆
動回路のサーボモータ駆動回路32,33に入力
され、回転ポリゴン17,18のサーボモータ3
4,35の回転数が制御される。これによりビー
ム分割振分装置6と回転ポリゴン17,18の回
転角が所定の位相関係に保持されるものである。 次に本発明の作用を従来の場合と比べて第5図
を参照して述べる。 この第5図は動作説明図であり、グラフA−1
とグラフA−2は従来の場合であつて、前記第1
図bのグラフ3、グラフ4とそれぞれ同じであ
る。これではグラフA−2から無効スキヤン角が
多く、レーザーパワーの利用率が低い。 グラフA−3,A−4は本発明のビーム分割振
分装置6で分割し振分けられたレーザービームを
示しており、グラフA−3は直進してスキヤニン
グ装置15に入射されるものであり、一方グラフ
A−4は反射してスキヤニング装置16に入射さ
れるものである。 グラフA−5は本発明のスキヤニング装置1
5,16の回転ポリゴン17,18へのレーザー
ビームの入射位置であり、該グラフA−5におい
て、直線36は回転ポリゴン17への入射位置、
直線37は他方の回転ポリゴン18への入射位置
である。グラフA−6は回転ポリゴン17,18
による反射レーザービーム量を示している。 ところで、本発明ではビーム分割振分装置6に
よるレーザービーム1の直進と反射による振分
は、グラフA−3、グラフA−4のように行なわ
れ、該振分けられたレーザービーム1は前述した
如く、スキヤニング装置15,16の有効範囲の
時のみ入射する様になつている。即ち、回転ポリ
ゴン17,18の一面でそれぞれ反射されるのを
利用するため、スキヤニングシステム全体のビー
ム位置とパワーはA−5,A−6の様に有効スキ
ヤン幅を非常に大きくすることができる。 また、ビーム分割振分装置6の分割平面鏡8の
長さを50mm、入射ビーム経を5mmφとすれば、ビ
ーム切換の効率は90%となり、従つてシステム全
体のパワー利用率も90%となり、極めて効率の良
いスキヤニングシステムとなる。この様に、本発
明によれば、レーザービームにより方向性電磁鋼
板の磁気特性を向上させる装置のレーザービーム
スキヤニング装置におけるハイパワーレーザーの
パワー利用効率を飛躍的に高め、それだけ小パワ
ーのレーザーで済むこと及び損失光の処理が不要
なことから、装置のコストを下げ、信頼性、ラン
ニングコスト等を大幅に改善することができる。 本実施例では、2組のスキヤニング装置15,
16にレーザービームを分割し振分ける場合を示
したが、3組以上のスキヤニング装置への分割振
分についても、同様の考えで実施することが可能
である。また、ビーム分割振分装置6の前後に配
置した軸外し放物面鏡は、これに限らずレンズで
も良い。更に、本発明は電磁鋼板表面にレーザー
ビームを照射して鋼板の磁気特性を向上させる装
置における応用を主目的としてはいるが、ハイパ
ワーレーザースキヤニングを必要とするその他の
装置にも応用できることは言うまでもない。 また、スキヤニング装置15,16のスキヤニ
ング部として、回転ポリゴン17,18に代えて
振動ミラーを用いることができる。この場合は振
動ミラーの振動時の傾き角とビーム分割振分装置
6の回転角とが位相制御される。特に振動ミラー
を使用した場合には、レーザーパワー利用効率の
向上と共に振動ミラーの直線性の良い部分のみを
使用できるという効果も発生する。
に係わり、詳しくは例えば方向性電磁鋼板にレー
ザービームを照射し磁気特性を向上させるのに適
するレーザービームスキヤニング装置に関する。 方向性電磁鋼板の表面にYAGレーザーあるい
はCO2レーザー等のハイパワーレーザービームを
照射することによつて、鋼板の磁気的特性を改善
出来ることは特公昭57−2252等により公知の事実
であるが、これを工業的規模で実施する際には
種々の解決すべき問題が有り、この中で効率的な
レーザービームスキヤニング装置の確立が最も重
要な課題であつた。例えば約1m幅程度の一方向
性電磁鋼板(以下鋼板と言う)をレーザー照射す
るためには、鋼板上のビーム径を小さく絞る必要
性から、従来はスキヤン幅の小さいスキヤニング
装置を複数台幅方向に配置し、レーザービームを
ビームスプリツトハーフミラーで分割して各スキ
ヤニング装置に送つたり、各スキヤニング装置毎
に別々のレーザー発生装置を配置して、鋼板全幅
の照射を行なつていた。工業的規模に於ては、必
要なレーザーパワーが数100W〜数KWときわめ
てハイパワーとなること及び鋼板上のビーム径を
小さく絞る必要性より、各スキヤニング装置の回
転ポリゴンに入射するレーザービーム径は10〜30
mmφ程度になり、回転ポリゴンの1辺のミラー長
との関係から、鋼板表面に達するレーザーパワー
はレーザーそのもののパワーの30〜50%程度にな
らざるを得なかつた。これを第1図を参照して述
べる。 この第1図aはレーザー発生装置(図示しな
い)からのレーザービーム1がスキヤニング装置
の回転ポリゴン2に入射し、該ポリゴン2の回転
によつてレーザービーム1がスキヤニングされる
様子を示す。第1図bはスキヤニングされた反射
レーザービームの偏角θ及び入射レーザービーム
に対するパワー比率のポリゴン回転角に対する
変化の様子を示している。この図面において説明
の便宜上、回転ポリゴン2の面に、、、
を付している。また第1図bの上方のグラフ3は
ポリゴン回転角の変化による回転ポリゴン2の
面、、、へのレーザービーム1の入射位
置の変化を示しており、下方のグラフ4は面、
、、における反射レーザービーム量の変化
を示している。 ところで入射ビーム径Doに対して回転ポリゴ
ン2の面、、、の長さlは有限であるた
め、スキヤニングの端部に於てはレーザービーム
1が回転ポリゴン2の2面例えばと、と
にまたがつて入射することとなり、反射レーザー
ビームのパワーは減少する。パワー減少の無い有
効スキヤン幅は次式の様になる。 有効スキヤン幅≒l−Do/l×100(%) 一例として、Do=20mmφ、l=40mmとすれ
ば、有効スキヤン幅≒50%となる。従つて従来の
方法として、複数台のスキヤニング装置を鋼板幅
方向に配置し、レーザービームをビームスプリツ
トハーフミラーで分割したり、各スキヤニング装
置毎に別々のレーザーを配置した場合には、レー
ザーパワーの利用率は50%となる訳であり、ハイ
パワーレーザーの場合には極めて大きな損失とな
る。またこれはパワーロスの分だけ高い出力のレ
ーザーが必要となることであり、ハイパワーレー
ザーを使用する場合には極めて重要な問題であつ
た。 本発明はこの様な問題点を解決するものであ
り、レーザーパワーの大部分を鋼板照射エネルギ
ーとして利用出来るため、それだけ小さいパワー
のレーザーを使用すること及び損失光の処理が不
要なことから、ハイパワーレーザースキヤニング
システムの効率、信頼性、ランニングコスト等を
大幅に改善するものとなる。 次に本発明を第2図、第3図、第4図で示す一
実施例を参照して詳細に説明する。 第2図は本発明の一実施例における概要図であ
る。1はCO2レーザーあるいはYAGレーザー等
のハイパワーなレーザービームであり、レーザー
発生器(図示しない)から投射される。レーザー
ビーム1はビーム集束装置例えば軸外し放物面鏡
5で反射してビームが絞られた後、分割された平
面鏡を円周上に間隔をおいて配置したビーム分割
振分装置6によつて直進と反射を時分割的に振分
けられる。ビーム分割振分装置6の具体的な構造
は第3図に示される。 このビーム分割振分装置6について述べる。7
は回転円板で、その円周面には分割された平面鏡
(以下分割平面鏡という)8が間隔をおいて突設
されている。回転円板7は第2図に示されるよう
に回転駆動装置、例えばサーボモータ9により回
転される。ところで軸外し放物面鏡5で反射して
絞られたレーザービーム1が、ビーム分割振分装
置6の回転により分割平面鏡8の例えば8−1に
入射すると、該分割平面鏡8−1により反射さ
れ、反射側に設けられた軸外し放物面鏡10に入
射される。一方、ビーム分割振分装置6がさらに
回転し、分割平面鏡8−1と8−2の中間部11
にレーザービーム1が入射されるようになると、
該中間部11を直進して直進側に設けられた軸外
し放物面鏡12に入射される。このようにしてビ
ーム分割振分装置6により、レーザービーム1は
時系列的に分割され振分けられる。 ビーム分割振分装置6に入射するレーザービー
ム1を絞るのは、分割平面鏡8の長さlに対して
レーザービーム1の径Doを小さくして、レーザ
ービーム1の直進と反射の切換を迅速かつ効率的
に行なうためである。しかし余り小さく絞ると分
割平面鏡8でのパワー密度が高くなり分割平面鏡
8を損傷する恐れがあるので適宜に調整される。 ビーム分割振分装置6で直進、反射に振分けら
れたレーザービーム1は、軸外し放物面鏡12,
10によりそれぞれ平行ビームに変換された後、
平面鏡13,14を経てスキヤニング装置15,
16に入射する。スキヤニング装置15,16は
スキヤニング部例えば回転ポリゴン17,18と
放物面鏡19,20で構成され、レーザービーム
1は鋼板21の表面に小さなスポツトとして集光
すると共に、右から左へと矢印方向に走査され
る。この時、回転ポリゴン17と他方の回転ポリ
ゴン18の回転角は回転ポリゴン17によるレー
ザービーム1の走査位置21−1が左端に来て該
回転ポリゴン17による一走査が終つた時に、他
方の回転ポリゴン18によるレーザービーム1の
走査位置22−2が右端に来て、該回転ポリゴン
18での走査が始まる様制御され、かつこの時に
ビーム分割振分装置6の回転角がレーザービーム
1の直進と反射の切換タイミングに制御される。
このようにビーム分割振分装置6で振分けられた
レーザービーム1を、該ビーム分割振分装置6と
回転ポリゴン17,18との回転を制御してスキ
ヤニングするので、レーザーパワーの利用率が非
常に高くなる。この点は後で詳述する。 ビーム分割振分装置6および回転ポリゴン1
7,18の回転角の制御について述べる。ビーム
分割振分装置6はサーボモータ9およびサーボ装
置23によつて設定回転数24に従つて回転する。
ビーム分割振分装置6の回転角は回転角検出器例
えばパルスジエネレータ25によつて検出され、
第4図に示すように、回転ポリゴン17,18に
それぞれ連結された回転角検出器例えばパルスジ
エネレータ26,27の出力信号との間に位相差
が位相検出器28,29でそれぞれ検出される。
検出された信号は位相制御回路30,31に入力
される。ところで該位相制御回路30では、ビー
ム分割振分装置6の中間部11をレーザービーム
1が直進して、軸外し放物面鏡12、平面鏡13
を経て回転ポリゴン17に入射する場合には、該
回転ポリゴン17の1面のみに入射するように回
転角の位相を制御する。他の位相制御回路31で
は、ビーム分割振分装置6の分割平面鏡8で反射
され、前記の直進のときと同様にして他方回転ポ
リゴン18に入射する場合には、該回転ポリゴン
18の1面のみに入射するように回転角の位相を
制御するのである。 位相制御回路30,31からの信号は、回転駆
動回路のサーボモータ駆動回路32,33に入力
され、回転ポリゴン17,18のサーボモータ3
4,35の回転数が制御される。これによりビー
ム分割振分装置6と回転ポリゴン17,18の回
転角が所定の位相関係に保持されるものである。 次に本発明の作用を従来の場合と比べて第5図
を参照して述べる。 この第5図は動作説明図であり、グラフA−1
とグラフA−2は従来の場合であつて、前記第1
図bのグラフ3、グラフ4とそれぞれ同じであ
る。これではグラフA−2から無効スキヤン角が
多く、レーザーパワーの利用率が低い。 グラフA−3,A−4は本発明のビーム分割振
分装置6で分割し振分けられたレーザービームを
示しており、グラフA−3は直進してスキヤニン
グ装置15に入射されるものであり、一方グラフ
A−4は反射してスキヤニング装置16に入射さ
れるものである。 グラフA−5は本発明のスキヤニング装置1
5,16の回転ポリゴン17,18へのレーザー
ビームの入射位置であり、該グラフA−5におい
て、直線36は回転ポリゴン17への入射位置、
直線37は他方の回転ポリゴン18への入射位置
である。グラフA−6は回転ポリゴン17,18
による反射レーザービーム量を示している。 ところで、本発明ではビーム分割振分装置6に
よるレーザービーム1の直進と反射による振分
は、グラフA−3、グラフA−4のように行なわ
れ、該振分けられたレーザービーム1は前述した
如く、スキヤニング装置15,16の有効範囲の
時のみ入射する様になつている。即ち、回転ポリ
ゴン17,18の一面でそれぞれ反射されるのを
利用するため、スキヤニングシステム全体のビー
ム位置とパワーはA−5,A−6の様に有効スキ
ヤン幅を非常に大きくすることができる。 また、ビーム分割振分装置6の分割平面鏡8の
長さを50mm、入射ビーム経を5mmφとすれば、ビ
ーム切換の効率は90%となり、従つてシステム全
体のパワー利用率も90%となり、極めて効率の良
いスキヤニングシステムとなる。この様に、本発
明によれば、レーザービームにより方向性電磁鋼
板の磁気特性を向上させる装置のレーザービーム
スキヤニング装置におけるハイパワーレーザーの
パワー利用効率を飛躍的に高め、それだけ小パワ
ーのレーザーで済むこと及び損失光の処理が不要
なことから、装置のコストを下げ、信頼性、ラン
ニングコスト等を大幅に改善することができる。 本実施例では、2組のスキヤニング装置15,
16にレーザービームを分割し振分ける場合を示
したが、3組以上のスキヤニング装置への分割振
分についても、同様の考えで実施することが可能
である。また、ビーム分割振分装置6の前後に配
置した軸外し放物面鏡は、これに限らずレンズで
も良い。更に、本発明は電磁鋼板表面にレーザー
ビームを照射して鋼板の磁気特性を向上させる装
置における応用を主目的としてはいるが、ハイパ
ワーレーザースキヤニングを必要とするその他の
装置にも応用できることは言うまでもない。 また、スキヤニング装置15,16のスキヤニ
ング部として、回転ポリゴン17,18に代えて
振動ミラーを用いることができる。この場合は振
動ミラーの振動時の傾き角とビーム分割振分装置
6の回転角とが位相制御される。特に振動ミラー
を使用した場合には、レーザーパワー利用効率の
向上と共に振動ミラーの直線性の良い部分のみを
使用できるという効果も発生する。
第1図は従来のスキヤニングを示す図、第2図
は本発明の一実施例を示す図、第3図は本発明の
一実施例におけるビーム分割振分装置を示す図、
第4図は本発明の一実施例におけるスキヤニング
制御を示す図、第5図は本発明の一実施例におけ
る動作を従来の場合とともに示す図である。 1……レーザービーム、5,10,12……軸
外し放物面鏡、6……ビーム分割振分装置、7…
…回転円板、8……分割平面鏡、9……サーボモ
ータ、13,14……平面鏡、15,16……ス
キヤニング装置、17,18……回転ポリゴン、
19,20……放物面鏡、21……鋼板、25,
26,27……パルスジエネレータ、28,29
……位相検出器、30,31……位相制御回路、
32,33……サーボモータ駆動回路。
は本発明の一実施例を示す図、第3図は本発明の
一実施例におけるビーム分割振分装置を示す図、
第4図は本発明の一実施例におけるスキヤニング
制御を示す図、第5図は本発明の一実施例におけ
る動作を従来の場合とともに示す図である。 1……レーザービーム、5,10,12……軸
外し放物面鏡、6……ビーム分割振分装置、7…
…回転円板、8……分割平面鏡、9……サーボモ
ータ、13,14……平面鏡、15,16……ス
キヤニング装置、17,18……回転ポリゴン、
19,20……放物面鏡、21……鋼板、25,
26,27……パルスジエネレータ、28,29
……位相検出器、30,31……位相制御回路、
32,33……サーボモータ駆動回路。
Claims (1)
- 1 レーザービームを対象材に照射するスキヤニ
ング装置において、レーザー発生器からのレーザ
ービームを集光・反射するビーム集束装置と、回
転円板の円周に平面鏡を間隔をおいて突設しビー
ム集束装置からのレーザービームを、平面鏡間の
中間部を通す直進と平面鏡による反射とに振分け
るビーム分割振分装置と、ビーム分割振分装置の
レーザービーム直進光路と反射光路にそれぞれ設
けられた軸外し放物面鏡又はレンズと、軸外し放
物面鏡又はレンズからのレーザービームをスキヤ
ニング装置に入射する平面鏡と、回転ポリゴンま
たは振動ミラーと放物面で構成されビーム分割振
分装置のレーザービーム直進側と反射側に設けら
れたスキヤニング装置と、ビーム分割振分装置の
回転角、レーザービーム直進側、反射側のスキヤ
ニング装置の回転角をそれぞれ検出する回転角検
出器と、ビーム分割振分装置の回転角とレーザー
ビーム直進側、反射側のスキヤニング装置の回転
角の位相差を検出する位相検出器と、位相検出器
からの位相差信号を入力されスキヤニング装置の
回転数制御信号を出力する位相制御回路と、位相
制御回路からの信号を入力されスキヤニング装置
の回転を駆動制御する回転駆動回路と、からなる
ことを特徴とするレーザービームスキヤニング装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58084155A JPS59212183A (ja) | 1983-05-16 | 1983-05-16 | レ−ザ−ビ−ムスキヤニング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58084155A JPS59212183A (ja) | 1983-05-16 | 1983-05-16 | レ−ザ−ビ−ムスキヤニング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59212183A JPS59212183A (ja) | 1984-12-01 |
JPS6252010B2 true JPS6252010B2 (ja) | 1987-11-02 |
Family
ID=13822610
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58084155A Granted JPS59212183A (ja) | 1983-05-16 | 1983-05-16 | レ−ザ−ビ−ムスキヤニング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59212183A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8288684B2 (en) * | 2007-05-03 | 2012-10-16 | Electro Scientific Industries, Inc. | Laser micro-machining system with post-scan lens deflection |
JP6672818B2 (ja) * | 2016-01-15 | 2020-03-25 | 日本製鉄株式会社 | 方向性電磁鋼板製造方法、方向性電磁鋼板製造装置、及び方向性電磁鋼板 |
-
1983
- 1983-05-16 JP JP58084155A patent/JPS59212183A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59212183A (ja) | 1984-12-01 |
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