JPH11147188A - レ−ザ加工装置 - Google Patents

レ−ザ加工装置

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JPH11147188A
JPH11147188A JP9312342A JP31234297A JPH11147188A JP H11147188 A JPH11147188 A JP H11147188A JP 9312342 A JP9312342 A JP 9312342A JP 31234297 A JP31234297 A JP 31234297A JP H11147188 A JPH11147188 A JP H11147188A
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JP
Japan
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light
laser
laser light
laser beam
workpiece
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JP9312342A
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Koichi Yamagata
康一 山形
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は光減衰板を用いてレ−ザ光の強度
を制御する場合に、レ−ザ光が屈折することで照射位置
がずれるのを防止したレ−ザ加工装置を提供することを
目的とする。 【解決手段】 被加工物23にレ−ザ光Lを照射してレ
−ザ加工するレ−ザ加工装置において、上記レ−ザ光を
出力するレ−ザ発振器11と、回転角度の調整可能に設
けられ上記レ−ザ光の入射角度を変えることで出射する
レ−ザ光の強度を制御する光減衰板17と、この光減衰
板によって強度が制御されたレ−ザ光を上記被加工物に
照射する偏向ミラ−20と、上記光減衰板の回転角度を
検出しその回転角度に応じて上記光減衰板で生じる上記
レ−ザ光の光軸のずれ量を算出し、その算出値によって
上記偏向ミラ−により被加工物を照射するレ−ザ光の照
射位置を補正する制御装置25とを具備したことを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はレ−ザ光を所望の
強度に調整して被加工物を加工するレ−ザ加工装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】レ−ザ光によって被加工物を加工するレ
−ザ加工装置においては、複数の加工点を異なる強度の
レ−ザ光で加工することが要求されることがある。図6
はそのような場合の従来のレ−ザ加工装置を示す。同図
中1はたとえばYAGレ−ザなどのレ−ザ発振器で、こ
のレ−ザ発振器1から出力されたレ−ザ光Lは、そのレ
−ザ光Lの強度を検出する光検出器2を通過して光照射
ユニット3に入射する。この光照射ユニット3は図示し
ないが偏向ミラ−や光学レンズなどが内蔵されていて、
ここに入射したレ−ザ光Lを集束して被加工物10を照
射するようになっている。
【0003】上記光検出器2からの検出信号は制御装置
4に入力される。この制御装置4は設定値Aと検出値と
を比較し、その比較に応じて上記レ−ザ発振器1を励起
する電源5による電流値を制御する。それによって、レ
−ザ発振器1からのレ−ザ光Lの強度を上記制御装置4
に設定された設定値に変えることができるようにしてい
る。
【0004】しかしながら、このようにしてレ−ザ光L
の強度を制御すると、電源5の電流値を変えてからレ−
ザ発振器1から発振されるレ−ザ光Lの出力が設定値に
なるまでに数秒単位の時間が掛かる。そのため、被加工
物10の加工点を高速(ms単位の速度)で変えること
ができないから、加工能率を向上さることができないと
いうことがある。
【0005】そこで、レ−ザ光Lの出力を高速で変える
ことができるようにするため、図7に示す光減衰板6が
用いられている。この光減衰板6はレ−ザ発振器1と光
検出器2との間に設けられ、駆動源7によってレ−ザ光
Lの光軸に対する傾斜角度、つまりレ−ザ光Lの入射角
度を変えることができるようになっている。
【0006】光減衰板6に対するレ−ザ光Lの入射角度
が変わることで、この光減衰板6から出射するレ−ザ光
Lの減衰率が変わる。したがって、光検出器2が検出す
るレ−ザ光Lの強度に応じて駆動源7により上記光減衰
板6の角度を制御することで、レ−ザ光Lの強度を変え
ることができる。
【0007】光減衰板6の角度を制御するようにすれ
ば、図6のようにレ−ザ発振器1の電源5の電流値を変
えてレ−ザ光Lの強度を制御する場合に比べ応答速度を
速くすることができるから、加工点を高速で変えること
が可能となる。
【0008】しかしながら、光減衰板6から出射するレ
−ザ光Lは、この光減衰板6の屈折率に応じて光軸がシ
フトする。そのため、光減衰板6から出射し、光照射ユ
ニット3で集束されて被加工物10を照射するレ−ザ光
Lの照射位置がずれ、加工精度が低下するということが
ある。
【0009】光減衰板6による光軸シフトを補正するた
めに、光減衰板6と鏡面対象に光路補正板を設け、これ
らを同期させて駆動することが考えられる。しかしなが
ら、光路補正板はレ−ザ光の透過ロスを少なくするため
に両面に反射防止コ−トが施される。反射防止コ−トの
透過率はレ−ザ光Lの入射角度によって異なる。
【0010】そのため、この光路補正板によってレ−ザ
光Lの透過ロスの生じるばかりか、被加工物10を照射
するレ−ザ光Lの強度を正確に設定できなくなるという
ことがある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように、光減衰板
を用いてレ−ザ光の強度を制御すると、強度の切り換え
は高速で行えるものの、レ−ザ光が上記光減衰板で屈折
することで光軸がずれるため、加工精度が低下するとい
うことが生じる。
【0012】この発明は、レ−ザ光の強度を光減衰手段
を用いて制御するようにした場合、この光減衰手段によ
ってレ−ザ光の光軸がずれても、そのずれを補正して被
加工物を照射できるようにしたレ−ザ加工装置を提供す
ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、被加
工物にレ−ザ光を照射してレ−ザ加工するレ−ザ加工装
置において、上記レ−ザ光を出力するレ−ザ発振器と、
回転角度の調整可能に設けられ上記レ−ザ光の入射角度
を変えることで出射するレ−ザ光の強度を制御する光減
衰手段と、この光減衰手段によって強度が制御されたレ
−ザ光を上記被加工物に照射する光照射手段と、上記光
減衰手段の回転角度を検出しその回転角度に応じて上記
光減衰手段で生じる上記レ−ザ光の光軸のずれ量を算出
し、その算出値によって上記光照射手段を制御して被加
工物を照射するレ−ザ光の照射位置を補正する補正手段
とを具備したことを特徴とする。
【0014】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、上記光照射手段は、上記レ−ザ光の方向を偏向する
偏向ミラ−と、この偏向ミラ−の角度を変える駆動手段
と、上記偏向ミラ−で反射したレ−ザ光を集束する光学
レンズとからなり、上記補正手段は上記偏向ミラ−の角
度を制御することを特徴とする。
【0015】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、上記光照射手段は、上記レ−ザ光を被加工物上でX
方向に走査させるXスキャナと、Y方向に走査せるYス
キャナとからなり、上記補正手段は上記光減衰手段によ
るレ−ザ光の光軸のずれ方向に応じて上記Xスキャナあ
るいはYスキャナの少なくともどちらか一方の駆動を制
御することを特徴とする。
【0016】請求項1乃至請求項3の発明によれば、レ
−ザ光の強度を変えるために光減衰手段の回転角度を変
えると、その回転角度からレ−ザ光の光軸のシフト量が
算出され、その算出値に応じて被加工物を照射するレ−
ザ光の照射位置のずれ量が補正されるから、光減衰手段
によってレ−ザ光の強度を制御するようにしても、加工
精度が低下するのを防止できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。図1乃至図4はこの発明の第1
の実施の形態を示し、図1はレ−ザ加工装置としてのフ
ァイバ分岐型レ−ザマ−キング装置である。このレ−ザ
マ−キング装置はYAGレ−ザなどのレ−ザ発振器11
を備えている。このレ−ザ発振器11から発振出力され
たレ−ザ光Lはファイバ分岐切り換え部12に入射し
て、複数のレ−ザ光Lに分割される。この実施の形態で
はレ−ザ光Lは2つに分割される。
【0018】上記ファイバ分岐切り換え部12で分割さ
れたレ−ザ光Lはそれぞれ入射レンズ13で集光されて
光ファイバ14に入射する。各光ファイバ14の出射端
は光学ヘッド15に入射する。
【0019】上記光学ヘッド15は、図2に示すように
光ファイバ14から出射したレ−ザ光Lを発散光から平
行光に変換するコリメ−トレンズ16を有する。このコ
リメ−トレンズ16で平行光に変換されたレ−ザ光Lは
回転自在に設けられた光減衰板17に入射する。
【0020】上記光減衰板17は第1の駆動源18によ
って回転角度が駆動制御されるようになっていて、回転
角度を調整してレ−ザ光Lの入射角度を変えることで、
この光減衰板17から出射するレ−ザ光Lの透過率が変
わるから、そのレ−ザ光Lの強度を調整できるようにな
っている。
【0021】上記光減衰板17で強度が調整されたレ−
ザ光Lはパワ−モニタ19によってその強度が検出され
てから偏向ミラ−20に入射する。この偏向ミラ−20
は第2の駆動源21によって角度調整できるようになっ
ており、それによってこの偏向ミラ−20に入射したレ
−ザ光Lの反射方向(出射方向)を変えることができる
ようになっている。
【0022】上記偏向ミラ−20で反射したレ−ザ光L
は集光レンズ22に入射し、この集光レンズ22で集束
されて被加工物23を照射するようになっている。この
被加工物23はXYテ−ブル24上に載置され、上記レ
−ザ光Lの照射位置を設定できるようになっている。
【0023】上記パワ−モニタ19によって検出された
レ−ザ光Lの強度は制御装置25に入力される。この制
御装置25はレ−ザ光Lの強度を設定するための設定値
Aを設定できるようになっていて、その設定値Aと上記
パワ−モニタ19からの検出値とを比較し、その比較に
基いて第1の駆動源18に駆動信号を出力し、上記光減
衰板17の角度を制御するようになっている。
【0024】それによって、パワ−モニタ19により検
出されたレ−ザ光Lの強度と、制御装置25に設定され
た設定値とが一致するよう、上記光減衰板17の角度が
制御される。
【0025】上記制御装置25は、第1の駆動源18を
駆動する駆動信号によって上記光減衰板17の回転角度
を検出し、その検出信号から上記レ−ザ光Lが光減衰板
17を通過することで変化する光軸のシフト量を後述す
るごとく算出する。そして、この光軸のシフト量から上
記第2の駆動源21による上記偏向ミラ−19の角度を
制御し、集光レンズ22で集束されて被加工物23を照
射するレ−ザ光Lのずれを補正するようになっている。
【0026】上記制御装置25によるレ−ザ光Lが被加
工物23を照射する位置のずれ量の補正は以下のごとく
演算処理される。図3に示すように、光減衰板17に対
するレ−ザ光Lの入射角度をθ1 とし、屈折角をθ2
すると、レ−ザ光Lの光軸のシフト量dは、 d=t・sin(θ1 ・θ2 ) /cos(θ2 ) …(1)式 で求めることができ、またスネルの法則より、 sin(θ1 ) =n・sin(θ2 ) …(2)式 である。なお、上記(1)、(2)式において、tは光
減衰板17の厚さであり、nは屈折率である。
【0027】一方、レ−ザ光Lが光減衰板17を透過す
ることで、光軸に上記(1)式に示すシフト量dが生じ
た場合、被加工物23の加工面におけるレ−ザ光Lのず
れ量dx は、 dx =df ・d/f …(3)式 で示される。なお、式中fは集光レンズ22の焦点位
置、df はディフォ−カス量である。
【0028】被加工物23の加工面におけるレ−ザ光L
のずれ量dx を補正するために必要な偏向ミラ−20の
回転角度をθM とすると、加工面でのずれ量dx は、 dx =(f+df )・θM ・2 …(4)式 となる。
【0029】上記(3)式と(4)式より、 θM =df ・d/{2f・(f+df )} …(5)式 となり、この(5)式を(1)式と組み合わせることで、 θM =df ・t・sin(θ1 ・θ2 ) /{2f・(f+df )・cos(θ2 )} …(6)式 となる。
【0030】したがって、この(6)式により、光減衰
板17の回転角度θ1 (レ−ザ光Lの入射角度θ1 )に
よるレ−ザ光Lの光軸のシフト量dと、加工点における
レ−ザ光Lのずれ量dx を補正するための偏向ミラ−2
0の回転角度θM との関係が決定される。
【0031】被加工物23の加工面上におけるレ−ザ光
Lの照射位置は、上記(6)式に基いて偏向ミラ−20
の回転角度θM を制御してもよいが、加工面でのずれ量
dxを算出したら、レ−ザ光Lの照射位置が上記ずれ量
dx だけ補正されるよう、被加工物23をXYテ−ブル
24によって位置決めするようにしてもよい。
【0032】そして、このようにして回転角度θM が算
出されると、第2の駆動源21への指示電圧Vは、 V=f・(θM ) …(7)式 によって決定される。なお、fは偏向ミラ−20の回転
角度θM と指示電圧Vとの関係を示す関数である。
【0033】つぎに、上記構成のレ−ザ加工装置によっ
て被加工物23をレ−ザ加工する場合の手順を図4を参
照して説明する。まず、S1 (ステップ1 )では制御装
置25によってレ−ザ光Lの強度と被加工物23に対す
るレ−ザ光Lの照射位置とが設定される。それによっ
て、被加工物23はXYテ−ブル24によって所定位置
に位置決めされる。それと同時に、レ−ザ発振器11か
らはレ−ザ光Lが所定パルス数発振され、その強度がパ
ワ−モニタ19によって検出される。これをS2 に示
す。
【0034】S3 では、制御装置25によってパワ−モ
ニタ19が検出したレ−ザ光Lの強度と設定値Aとが比
較され、レ−ザ光Lの強度が設定値Aになっていなけれ
ば、S4 で示すように、制御装置25から第1の駆動源
18に駆動信号が出力されて光減衰板17の角度が制御
される。
【0035】パワ−モニタ19が検出するレ−ザ光Lの
強度が設定値Aと同じ値になると、S5 に示すように光
減衰板17の回転角度によって生じるレ−ザ光Lの光軸
シフト量dが上記(1)式に基いて算出される。つい
で、上記制御装置25は光軸シフト量dにより被加工物
23の加工面で生じるレ−ザ光Lのずれ量dx を補正す
るために必要な偏向ミラ−20の回転角度θM を上記
(6)式に基いて算出する。これをS6 に示す。
【0036】S6 にて偏向ミラ−20の回転角度θM
算出されたならば、S7 に示すようにその算出値に応じ
て上記偏向ミ−ラ20の角度を設定するために第2の駆
動源21に出力される電圧値が上記(7)式に基いて設
定される。
【0037】このようにして偏向ミラ−29の角度を設
定するための指示電圧Vが設定されると、S8 ではレ−
ザ加工が開始される。それによって、S9 では制御装置
25から第2の駆動源21へ指示電圧Vの駆動信号が出
力され、偏向ミラ−29の角度が設定されるから、光減
衰板17によるレ−ザ光Lの光軸のシフト量が補正され
て被加工物23を照射する。それによって、被加工物2
3には、所定の位置に精密にマ−キングなどのレ−ザ加
工を行うことができるから、S10で示すようにレ−ザ加
工が終了する。
【0038】2つの光学ヘッド15を用いず、1つの光
学ヘッド15によって上記被加工物23の異なる位置に
異なる強度のレ−ザ光Lでレ−ザ加工を行う場合には、
制御装置25に複数の加工点におけるレ−ザ光Lの強度
および照射位置を設定入力する。それによって、上述し
たS2 からS10の工程が行われることで、上記被加工物
23の異なる位置に対するレ−ザ加工を、上述したごと
く高精度で、しかも光減衰板17の角度を変えてレ−ザ
光Lの強度を制御するため、高速度で行うことができ
る。
【0039】一方、レ−ザ光Lによる加工位置の補正
を、偏向ミラ−20の回転角度θM を補正せずに、被加
工物23が載置されたXYテ−ブル24によって行う場
合、S5 でレ−ザ光Lの光軸シフト量dを算出したなら
ば、その光軸シフト量dから(3)式に基いて被加工物
23上におけるレ−ザ光Lのずれ量dx を算出する。そ
して、このずれ量dx に基いてXYテ−ブル24を駆動
して被加工物23を位置決めする。
【0040】つまり、上記光学ヘッド15から出射する
レ−ザ光Lが上記被加工物23の設定された加工点を照
射するよう、上記被加工物23が位置決めされる。それ
によって、偏向ミラ−20の角度を制御しなくとも、レ
−ザ光Lによる加工を精度よく高速度で行うことができ
る。
【0041】一方、上記レ−ザ加工装置は2つの光学ヘ
ッド15を備えている。そのため、2つの光学ヘッド1
5を併用して被加工物23にレ−ザ加工を行うこともで
きる。その場合、複数の加工点に対して異なる強度のレ
−ザ光Lでレ−ザ加工するには、一対の光学ヘッド15
の光減衰板17の角度を順次変更すればよいから、1つ
の光学ヘッド5で複数の加工点を異なる強度のレ−ザ光
Lで加工する場合に比べて光減衰板17の回転角度の切
り換え速度を緩かにすることができる。
【0042】図5はこの発明の第2の実施の形態を示
す。以下、同図を参照して説明する。なお、図1に示す
第1の実施の形態と同一部分には同一記号を付して説明
を省略する。
【0043】つまり、この実施の形態はレ−ザ光LをX
方向とY方向とに走査させて被加工物23に一筆書きの
要領でマ−キングするレ−ザ加工装置で、このレ−ザ加
工装置はレ−ザ発振器11を備えている。このレ−ザ発
振器11から出力されるレ−ザ光Lの光路には第1の駆
動源18によって回転角度が設定される光減衰板17が
配設されている。この光減衰板17によって強度が設定
されたレ−ザ光Lはパワ−モニタ19を通過してXスキ
ャナ31に入射する。このXスキャナ31から出射した
レ−ザ光LはYスキャナ32に入射し、ついでこのYス
キャナ32から出射して集光レンズ33で集束され、X
Yテ−ブル24上に載置された被加工物23を照射する
ようになっている。
【0044】上記第1の駆動源18、上記Xスキャナ3
1のX駆動源31aおよびYスキャナ32のY駆動源3
2aは制御装置34によって駆動制御されるようになっ
ている。
【0045】つまり、上記第1の実施の形態と同様、レ
−ザ光Lの強度を設定するために第1の駆動源18を駆
動して光減衰板17の回転角度を設定すると、上記第1
の駆動源18による光減衰板17の回転角度が求められ
る。この回転角度から上記光減衰板17に対するレ−ザ
光Lの入射角度θ1 が求められるから、既知である光減
衰板17の屈折角θ2 とによってレ−ザ光Lの光軸のず
れ量dが上記(1)式に基いて算出される。
【0046】光軸のずれ量dが求まると、上記(3)式
に基いて被加工物23上におけるレ−ザ光Lのずれ量d
x を算出されるから、この算出値より上記(5)式、お
よび(6)式に基いて補正を要する回転角度θM を求め
ることができる。
【0047】レ−ザ光Lの光軸のずれ方向がX方向であ
れば、回転角度θM に基いてXスキャナ31の駆動が補
正され、光軸のずれ方向がY方向であれば、回転角度θ
M に基いてYスキャナ32の駆動が補正される。X方向
とY方向の双方にずれているときには、Xスキャナ31
とYスキャナ32との双方が補正される。
【0048】それによって、レ−ザ光Lを被加工物23
上でX方向とY方向とに走査させるマ−キングを、高精
度に行うことができる。この実施の形態においても、レ
−ザ光Lの光軸のずれにともなう補正を、Xスキャナ3
1あるいはYスキャナ32で行わず、被加工物23が載
置されたXYテ−ブル24で行うようにしてもよい。
【0049】この発明は上記各実施の形態に限定される
ものでなく、たとえばレ−ザ加工装置としてはマ−キン
グ装置に限定されず、切断装置、孔明け装置、熱処理装
置などレ−ザ光の強度を変えて加工を行うことが要求さ
れるレ−ザ加工装置であれば、この発明を適用すること
ができる。
【0050】
【発明の効果】請求項1乃至請求項3の発明によれば、
レ−ザ光の強度を変えるために光減衰手段の回転角度を
変えたときに、その回転角度からレ−ザ光の光軸のずれ
量を算出し、その算出値に応じて被加工物を照射するレ
−ザ光の照射位置を補正して照射するようにした。
【0051】そのため、被加工物を異なる強度のレ−ザ
光で加工するために光減衰手段を用いることで光軸シフ
トが生じても、そのレ−ザ光による被加工物の照射位置
を高精度に設定できるから、加工精度が低下するのを防
止できる。
【0052】しかも光軸シフトを補正するために光路補
正板を用いた場合のように、この光路補正板の角度によ
る透過率の変化でレ−ザ光にロスが生じたり、加工点に
おけるレ−ザ光の強度が正確に設定できなくなるという
こともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態を示すレ−ザ加工
装置の概略的構成図。
【図2】同じく光ファイバによってレ−ザ光が導入され
る光学ヘッドの構成図。
【図3】同じく光減衰板によるレ−ザ光の光軸シフトと
被加工物上における照射位置とのずれ量との説明図。
【図4】同じくレ−ザ加工の手順を示すフロ−チャ−
ト。
【図5】この発明の第2の実施の形態を示すレ−ザ加工
装置の概略的構成図。
【図6】従来のレ−ザ加工装置の構成図。
【図7】従来の他のレ−ザ加工装置の構成図。
【符号の説明】
11…レ−ザ発振器 17…光減衰板(光減衰手段) 18…第1の駆動源 20…偏向ミラ− 21…第2の駆動源 24…XYテ−ブル(補正手段) 25、34…制御装置(補正手段) 31…Xスキャナ 32…Yスキャナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01S 3/00 H01S 3/00 B

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物にレ−ザ光を照射してレ−ザ加
    工するレ−ザ加工装置において、 上記レ−ザ光を出力するレ−ザ発振器と、 回転角度の調整可能に設けられ上記レ−ザ光の入射角度
    を変えることで出射するレ−ザ光の強度を制御する光減
    衰手段と、 この光減衰手段によって強度が制御されたレ−ザ光を上
    記被加工物に照射する光照射手段と、 上記光減衰手段の回転角度を検出しその回転角度に応じ
    て上記光減衰手段で生じる上記レ−ザ光の光軸のずれ量
    を算出し、その算出値によって上記光照射手段を制御し
    て被加工物を照射するレ−ザ光の照射位置を補正する補
    正手段とを具備したことを特徴とするレ−ザ加工装置。
  2. 【請求項2】 上記光照射手段は、上記レ−ザ光の方向
    を偏向する偏向ミラ−と、この偏向ミラ−の角度を変え
    る駆動手段と、上記偏向ミラ−で反射したレ−ザ光を集
    束する光学レンズとからなり、 上記補正手段は上記偏向ミラ−の角度を制御することを
    特徴とする請求項1または請求項2記載のレ−ザ加工装
    置。
  3. 【請求項3】 上記光照射手段は、上記レ−ザ光を被加
    工物上でX方向に走査させるXスキャナと、Y方向に走
    査せるYスキャナとからなり、 上記補正手段は上記光減衰手段によるレ−ザ光の光軸の
    ずれ方向に応じて上記XスキャナあるいはYスキャナの
    少なくともどちらか一方の駆動を制御することを特徴と
    する請求項1または請求項2記載のレ−ザ加工装置。
JP9312342A 1997-11-13 1997-11-13 レ−ザ加工装置 Pending JPH11147188A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7807944B2 (en) 2002-08-09 2010-10-05 Tdk Corporation Laser processing device, processing method, and method of producing circuit substrate using the method
JP2012513289A (ja) * 2008-12-22 2012-06-14 ボシュ・アンド・ロム・インコーポレイテッド 眼科光ファイバ照明システムにおける、回転可能なプレートアレイを使用したビーム強度制御
KR20150076895A (ko) * 2013-12-27 2015-07-07 에이피시스템 주식회사 레이저 보정 방법 및 장치
CN112439988A (zh) * 2019-09-05 2021-03-05 株式会社迪思科 激光加工装置的光轴确认方法

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