JPS6251964B2 - - Google Patents

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JPS6251964B2
JPS6251964B2 JP58058818A JP5881883A JPS6251964B2 JP S6251964 B2 JPS6251964 B2 JP S6251964B2 JP 58058818 A JP58058818 A JP 58058818A JP 5881883 A JP5881883 A JP 5881883A JP S6251964 B2 JPS6251964 B2 JP S6251964B2
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JP
Japan
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gas
autoclave
polymerization
monomer
dispersion
Prior art date
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Application number
JP58058818A
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English (en)
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JPS58187407A (ja
Inventor
Kurairain Kuruto
Geshonke Hansu
Runmeru Uorufugangu
Rankuhofu Uorufugangu
Uiimaa Harun
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Wacker Chemie AG
Original Assignee
Wacker Chemie AG
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Publication date
Application filed by Wacker Chemie AG filed Critical Wacker Chemie AG
Publication of JPS58187407A publication Critical patent/JPS58187407A/ja
Publication of JPS6251964B2 publication Critical patent/JPS6251964B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F14/00Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen
    • C08F14/02Monomers containing chlorine
    • C08F14/04Monomers containing two carbon atoms
    • C08F14/06Vinyl chloride
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S526/00Synthetic resins or natural rubbers -- part of the class 520 series
    • Y10S526/918Polymerization reactors for addition polymer preparation

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はプラスチゾルへの使用に特に適した塩
化ビニルポリマーの改良製造法および改良製造装
置に関する。しばしばペースト状PVCと呼ばれ
るこのようなポリマーが云わゆるミクロ懸濁重合
によつて特に有利に製造されることは公知のこと
である。
例えば、西ドイツ特許第1069387号C明細書
(対応特許:アメリカ特許第2981722号明細書)に
このような方法が述べられている。この種の方法
は先ず第一に均質化が完成した後に、少量のモノ
マーを反応混合物の表面から分離して除去する、
一般に管状オートクレーブと呼ばれる狭いオート
クレーブ中で、凝固するおそれがあるために撹拌
せずに、重合を行い、重合の最後に生成する微細
な分散物を撹拌することによつて凝固させ、粗粒
化させるようなやり方で、モノマー分散物を製造
することを特徴としている。
この機械的に非常に安定性の悪い分散物から得
られるポリマーは、特にペーストの製造に適して
いるが、この方法の欠点は反応熱が対流または熱
伝導によつてのみ除去されるので、このため表
面/容量比の大きい管状オートクレーブ中でこの
プロセスを行わなければならないこと、および反
応速度を低く保たなければならないことである。
また、この理由から空時収量は不充分である。さ
らに、反応プロセス間に器壁に付着物が高度に生
ずることも欠点である。均質化間にかなり高いせ
ん断力を用いてモノマー分散物の安定性を高める
ことによつて器壁付着物形成を減じようと試みる
場合には、生成物中にかなり小さいポリマー粒子
の割合が多くなるという欠点を伴つてのみこの改
良が達成される。従つて、このようにして製造さ
れたペーストは不適当に高い粘度を有しており、
エネルギー消費の点から望ましい吸引セル過に
よる分散物の処理がこのために困難になるかある
いは全く不可能になる。他方では、重合配合表中
の分散助剤の割合(乳化剤の割合)を高めること
によつて、モノマーエマルジエンの安定性を大き
くしようと試みられている。しかし、この場合に
は、コストが増大する他に、ポリマーの湿度に対
する感受性および吸水性が高まり、特にペースト
を保護層、被覆および透明な成形品の製造に用い
る場合に不利な影響を与える。一塩基性または二
塩基性カルボン酸の或る種のコポリマーと成る種
の乳化剤を用いることによつて前述の問題をかな
り減ずることができるが(この点に関しては、ヨ
ーロツパ特許第―16461号A明細書、Wa7862―
V、対応特許特公昭57―48568号明細書参照;こ
の特許の発明は本発明の方法に完全に適用される
ことができるので、本出願の一部と考えられ
る)、現在の標準では重合時間がまだ長すぎ、ま
た器壁付着物形成度もまだかなり高すぎる。この
出願明細書では撹拌が実施可能と説明されている
が、撹拌はせん断速度が高すぎないように、細心
に行わなければならない(例えば、翼型撹拌機を
用いて)。しかし、この場合には、重合時間を顕
著に短縮させるのに必要な速度で分散物は循環し
ていない。このような撹拌機素のための投資コス
トが高いことを別にしても、この種の機械的撹拌
は、撹拌がごく短期間であつても強すぎる場合に
は分散物が凝固または凝結する危険があるため、
全重合期間を通して撹拌機速度の費用のかかる調
節を必要とする(この点に関しては、西ドイツ特
許第1069387号C明細書参照)。さらに、この公知
の方法によつて製造されるポリマーは現在、顧客
が容認できない程、品質の変動しやすいものであ
る。
従つて、本発明の目的は明らかに減少した重合
時間および高い空時収量と共に、良好かつ均一な
品質を有する塩化ビニルポリマーを生成する、先
行技術に比べて改良されたミクロ懸濁方法を発見
することである。
この目的は塩化ビニルと共重合し得る少なくと
も一種類のモノマー30重量%までを任意に併用し
て、ミクロ懸濁方法によつて塩化ビニルを重合さ
せる方法である本発明の方法によつて、画期的に
達成されることができる。この方法は本質的には
次の3工程段階から成つている。最初に、通常の
分散助剤0.1〜3重量%および通常のモノマー溶
解性ラジカル形成剤0.001〜3重量%の存在下
(それぞれの量はモノマー(混合物)の全重量に
関する)の水中にモノマー(混合物)を分散させ
る;次に、本来公知の方法で、平均直径0.1〜3
μmを有するモノマー小滴が得られるように、生
成分散物を均質化する;最後に、このようにして
均質化したモノマーを竪形オートクレーブ中で昇
圧昇温下において重合させる。
上述のプロセスを本発明に従つて実施する場合
に、オートクレーブ中の水性重合混合物上に不活
性ガス・クツシヨンを保持し、重合の間に反応器
頂部からガスを抽出し、かつ反応器下部に不活性
ガス状モノマーとの混合物として吹入れて、不活
性ガスの分圧が少なくとも0.5バール、望ましく
は10バールまで、特に望ましくは2〜5バールで
あるようにし、また反応条件下で反応器下部に供
給されるガス量が1時間につきオートクレーブ容
量の1〜100%、特に5〜50%であるようにして
実施するならば、装入物間の均一性、器壁付着物
およびグリツドの減少および分散物の安定性に関
して生成物の著しい改良が画期的にみられ、また
除熱が改良され、冷却力利用が改良されたため
に、所要重合時間および望ましくは管状オートク
レーブである重合オートクレーブでの反応サイク
ル時間の著しい減少が実現する。
操作がかなり簡単であるために特に望ましい本
発明の実施態様では、オートクレーブの頂部から
排出されたガスは循環して運ばれ、再びオートク
レーブ下部に吹込まれる。
本発明の方法によると、オルガノゾルあるいは
プラスチズルの製造に非常に良好に適した塩化ビ
ニルホモポリマーあるいは塩化ビニルコポリマー
(ここでは、簡単にするために、ポリ塩化ビニル
と呼ぶ)の分散物を製造することができる。上記
コポリマーを製造する場合には、各場合にポリマ
ー全重量に基づいて30重量%までの、望ましくは
15重量%までの量のエチレン系不飽和化合物を付
随的に用いることができる。しかし、一般的には
塩化ビニルホモポリマーが特に望ましい。
適切なコモノマーの例は一般式RCOOH(式
中、Rは水素原子または分枝鎖あるいは直鎖の炭
素原子数1〜19個を有するアルキル基を表わす)
のカルボン酸のビニルエステル例えばギ酸ビニ
ル、n―またはイソ―酪酸ビニル、望ましくは酢
酸ビニルおよびプロピオン酸ビニル;アシル基中
に炭素原子3個〜6個を有するα、βエチレン系
不飽和カルボン酸のC1〜C8アルキルエステル、
例えばアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸ま
たはイタコン酸のメチル、エチル、(n―または
iso)プロピルあるいは(n―,sec―または
tert)ブチルエステル;フツ化ビニルまたはシユ
ウ化ビニルのようなハロゲン化ビニル;例えば塩
化ビニリデンのようなハロゲン化ビニリデン;例
えばプロピレンおよび特にエチレンのようなα―
オレフイン;飽和C1〜C8アルコールとマレイン
酸およびフマル酸とのモノエステルおよび/また
はジエステル;ビニル・エーテル;およびアクリ
ロニトリルとメタクリロニトリルである。
本発明によると、ポリ塩化ビニルポリマーはす
でに公知のポリマー配合表に従つて製造すること
ができる。特にこの場合、本出願の一部を形成す
る関係発明である前記の西ドイツ特許第1069387
号C明細書とヨーロツパ特許第16461号A明細書
が参考になる。これらの刊行物中に、例えば乳化
剤、保護コロイドまたはカルボキシル基含有の特
殊なポリマーのような油溶性分散助剤および水溶
性分散助剤、重合開始剤および水に関して述べら
れている詳細は特に本発明による方法にも適用さ
れるので、本明細書の記述を簡潔にするために、
大部分の反復を省略することができる。本発明の
方法が分散助剤をあまり含有しない(モノマー重
量に関して、0.5〜1重量%含量)分散物に対し
ても適していることは注目すべきである。緩衝剤
のような慣習的な添加剤も、通常の量で明らかに
併用することができる。
はじめに既に述べたように、最初に反応物と反
応助剤を望ましくは0.4:1から2:1まで、特
に0.6:1から1.5:1までのモノマー/水重量比
において通常のやり方で、水中に分散または溶解
させて、均質な予備エマルジヨンを製造する。次
に、この予備エマルジヨンを次に、少なくとも1
段階の均質化段階で、場合によつては静止段階を
中間に挿入して、モノマー小滴の平均直径が0.1
〜3μmになるまで均質化する。この場合に、小
滴直径がこの範囲からずれることも当然可能であ
るが、粒子の大部分がこの範囲の直径を有するべ
きである。
均質化した反応混合物を次に、反応器特に管状
オートクレーブすなわち表面積/容量比が非常に
大きい、非常に細長いオートクレーブ内に注入す
る。この反応器は通常の外部冷却装置(冷却ジヤ
ケツト)を有している。均質な反応混合物を装入
する前に、オートクレーブを酸素を含まないよう
に洗浄して、特に不活性ガスを充填するのが望ま
しい。均質化した分散物を真空排気した容器に供
給することもできる。遅くともこの充填した直後
に、不活性ガス(すなわち、望ましくは重合反応
自体に干渉しないまたはごく低い程度にのみ干渉
するにすぎず、反応混合物の各成分と認知され得
る程度に反応することがなく、また反応媒質中に
ごくわずかに溶解することが望ましいガス)をオ
ートクレーブ内に供給する。このようなガスの例
は、フツ化塩化炭化水素(云わゆるレオンR○また
はフリゲンR○等)、稀ガス類および/または窒素
がコストの点からまた入手が容易であることから
特に望ましい。
不活性ガスの分圧は通常のように0.5バールで
充分であり、これより低い圧力は本発明による方
法の画期的な利点をもたらさない。他方では、不
活性ガス分圧の10バール以上の上昇が有利になる
ことは決してないが、原則的にはこのような圧力
(例えば、20または40バール)も当然可能であ
る。この上限は実際には装置に関連する要素によ
つてのみ定められるが、2〜5バールの不活性ガ
ス分圧を用いるのが望ましい。
本発明方法において、オートクレーブ内の水性
重合混合物を不活性ガスで覆うと、この不活性ガ
スはオートクレーブ内の圧力をモノマーの圧力よ
りも高め、オートクレーブ内のガス室内のモノマ
ーの還流を防止または減少させることができる。
オートクレーブに充填した後に、直ちに、オー
トクレーブドーム内に存在するガスの一部をオー
トクレーブ頂部から排出し始め、下部から本質的
には不活性ガスから成り、場合によつてはガス状
モノマーを含むこともあり得るガスを、不活性ガ
ス分圧が前記範囲内になるように、吹込み始め
る。圧力はガス排出量およびガス吹込量を制御す
ることによつて前記圧力範囲内で変動することが
できる、すなわち任意に、圧力を上昇および/ま
たは低下させることがしばしばできるが、反応期
間の大部分の間一定に保つことが望ましい。
前記のガス状モノマーは反応器内の関係するガ
ス分圧と平衡状態にあることが望ましい。必要な
場合には、このようにして、他のモノマー例えば
塩化ビニルを補充することができる。
前述の「ガス吹込み撹拌」は任意の時点で、例
えば反応温度まで加熱した後にまたは反応開始後
に、実施し始めることができるが、一般には、反
応器に充填した直後に、「ガス吹込み撹拌」を開
始して、重合した分散物を除去するまで、少なく
とも重合が完了するまで続けることが望ましい。
本発明による方法を実施するのに適した装置は高
さ/内径比が少なくとも2.5であるような竪形オ
ートクレーブ、特に高さ/内径比が極度に高い高
さ/内径比が5〜10、またはこれ以上)管状オー
トクレーブから成るものである。このオートクレ
ーブはドームにおいて管路を介して集積管と排気
ガス浄化器に連結しており、底部においては少な
くとも1個の底部バルブおよび/または少なくと
も1個のガス吸込管および/または少なくとも1
個のガス吸込リングを介しておよび/または有孔
プレートを介して、吹込みガスを送給するガス送
給器に連結している、この場合各ガス送給管には
逆止弁が備えられている。
しかし、望ましい態様では、排出したガスを浄
化後に放出しないで、このために通常用いるよう
な装置、例えばガス膜ポンプまたはピストンポン
プのようなガスポンプを用いて、再圧縮した後、
管路を介して前記ガス送給器に導入する。不活性
ガスをこのよに望ましいやり方で循環使用する場
合には、集積タンクおよび/または貯蔵タンクを
省略することができる。しかし、均一なガス流を
保持するためには、これらのタンクの少なくとも
一つ、特に貯蔵タンクまたはサージタンクをガス
循環ループ内に挿入するまたはガス循環ループに
連結させることが望ましい。例えば、重合が完了
した後にも不活性ガスをタンクに貯えて、新たな
反応サイクルに再使用することができる。この処
置は例えば環境衛生および作業環境衛生のため
に、またかなり多量のガスの浄化が不必要になる
という点で望ましいものである。また、この処置
にも拘らず生ずる漏出ガスを補充するためには、
特に説明を要しない通常の送給機の使用が当然可
能である。
ガス加圧装置は当然反応系の作業圧力に合わせ
て設計されるが、少なくとも反応混合物の静水圧
を超えるような、望ましくは丁度超えるような程
度に、ガス圧力を高めるべきである。これによつ
て均一なガス流がオートクレーブ底部に確実に吹
込まれ、反応混合物中を上昇する気泡によつて特
に細心なやり方でせん断応力なく、また反応器の
全横断面にわたつてほぼ一様に、分散物を完全に
混合することができる。
簡単に上述したように、ガスをオートクレーブ
下部に、底部バルブ、ガス吸込管、ガス分配プレ
ート(例えば、有孔床)および/またはガス吸込
リング(一搬には均一な間隔で設けられた開孔を
有する中空リング)を介して吹入れる。一般に、
管状オートクレーブの場合には、この種の装置の
一つ、特に底部バルブ、有孔プレートまたはガス
吸込管が適しており、ガスを反応器床上に直接ま
たは反応器床に(望ましくは反応器の最下部端
に)吹込むのが望ましい。オートクレーブの床以
外の個所に、他の装置を取付けることができる。
ガス吹込装置の位置を決定する場合に―全ての
装置に該当することだが―不動空間が形成されな
いように、すなわち反応混合物中に撹拌されない
部分が生じないようにすることが重要である。ガ
スを吹入れる最適の位置は各場合の反応器の幾何
学的な形状と被撹拌媒質の粘度に依存するが、こ
の位置は当業者が2,3回の実験(例えばモデル
を用いてあるいは実験室規模の)によつて容易に
決定することができるものである。高さ/内径比
が少なくとも2.5であるオートクレーブの可能な
例として、次のようなオートクレーブを挙げるこ
とができる:オートクレーブ床の中央に底部バル
ブを備え、中央に配置された、オートクレーブ内
径Dの約2/3の直径を有するガス吹込リングを床
からの距離が側壁からの距離に等しいような高さ
で取付けられたオートクレーブ。
単位時間当りのガス量が予め定められている場
合には、反応媒質へのガス吹込口の内径は、ジエ
ツト効果および同時に特にガス流が液中に生ぜ
ず、反応混合物を通つて発泡する気泡の上昇によ
つてのみ反応混合物の撹拌が望ましく達成される
ようなサイズであることが望ましい。上述のガス
吹込口への供給管が上部または下部から垂直にま
たは水平にあるいは斜めに取付けられるのは自明
のことであるが、これらの供給管の断面、ガス吹
込口のサイズおよび他の不活性ガス循環装置のサ
イズは、オートクレーブの大きさおよび送入まれ
るガス量に依存する。当業者は数回の簡単なテス
トによつて、これらのサイズを最適化することが
できる。
オートクレーブのドームからガス集積器または
ガスコンプレツサーの吸引側までの排ガス管に任
意に、冷却器、場合によつては分離装置(例え
ば、凝縮したモノマー用)に連結した冷却器を取
付けることも可能である。意外にも、実際に泡は
形成されず、泡と共に運ばれるモノマー量は一般
に少量である。
前記配合表に加えて、迅速に解離する開始剤と
緩慢に解離する開始剤とから成る特別な混合物が
本発明の方法に適しており、この場合にこれらの
開始剤の重量比は特に10:1から1:10の間であ
る。
適当な開始剤の組合わせの例はジラウロイル・
ペルオキシドとペルオキソジカルボン酸ジ―2―
エチルヘキシル、ビス―3,5,5―トリメチル
ヘキサノイルペルオキシド、ジデカノイルペルオ
キシドあるいは2,2′―アゾービス(2,4―ジ
メチル)―バレロニトリルとの混合物である。こ
れらの化合物は西ドイツ特許第2722952号A明細
書(対応特許:アメリカ特許第4128516号明細
書)による分散系としておよび/または単独でも
当然使用できるものである。
重合が終了した後に、残留するモノマー含量を
公知の方法で任意に減少することもできる。適当
な方法の例としては、ヨーロツパ特許第2820号A
明細書および西ドイツ特許第2722952号A明細書
(対応特許:アメリカ特許第4128516号明細書)の
みを参考にすることができる。ポリマー分散物か
らの公知の乾燥方法によつて、例えば噴霧乾操法
によつてまたは吸引セルフイルターによる処理に
よつて、ポリマーを得ることができる。
本発明によつて製造したポリマーは慣習的な可
塑剤および安定剤などの通常の添加剤を用いて加
工して、プラスチゾルを形成することができるも
のであり、均質化したモノマー分散物を重合さ
せ、次に粗粒部分を除去することによつて公知の
方法で製造したポリマーに少なくとも品質におい
て相当するものである。これらの公知の方法とは
対照的に、本発明による方法は、器壁付着度が減
少し、グリツトの割合が低下するため、規格に満
たないポリマーによる損失が少ない一様な品質の
ポリマーを高い空時収量で製造することができ、
この結果一般にラテツクスの安定性を改良するこ
とができる。また、器壁付着度が低いために、本
発明による方法を特に望ましい不連続的にのみで
なく、半連続的にもまた連続的な循環方法によつ
てさえも実施することが可能である。
次の実施例と比較例によつて本発明をさらに詳
しく説明する。別に説明がないかぎり、記載する
量と%は重量に関するものである。
比較例 A 塩化ビニル1260gKgをヒドロキシル化C12〜C20
脂肪酸の1%アンモニア性水溶液(PH=9.5)
1300Kgおよびジラウロイル・ペルオキシド3Kgと
共に、ホモゲナイザーによつて、微細に分散した
水中塩化ビニルエマルジヨンに転換させる。この
エマルジヨンのモノマー小滴の大部分の直径は
0.1μmから3μmの範囲内である。
このモノマーエマルジヨンを排気した管状オー
トクレーブ(高さ=6m、内径=0.8m)に注入
し、50℃に加熱する。内部温度が50℃に達した15
時間後に、圧力低下によつて認められるように、
重合が完了する。圧力を弛め、塩化ビニルラテツ
クスを取り出す。このラテツクスは安定であり、
少量の凝固物を含み、47%の固体含量を有してい
た。オートクレーブ器壁は0.5cm厚さの付着物に
よつて一様に被われており、この付着物は加圧水
洗浄によつて除去しなければならなかつた。ラテ
ツクスが脱ガス化し、吸引過およびフイルター
ケーキ乾燥によつて処理した。この生成物はフイ
ケンチヤーK値70を有した。60:40の重量比でフ
タル酸ジエチルヘキシルを加えた粉体のペースト
粘度は1.4/秒のせん断速度において24時間後に
2500mpasであつた。高圧の廃水洗浄によつて除
去した器壁付着物は湿つた状態で18Kgの重量であ
つた。
実施例 1 比較例Aに述べたものと同じ重合用混合物を調
製し、窒素を満たしたオートクレーブ中に反応条
件下で窒素分圧が3バールに調製されるように、
均質化物を満たした点と、本発明によつて重合間
に不活性ガスを1時間につきオートクレーブ容量
の10%の量で、ガス膜ポンプを用いて、重合混合
物を通して循環させた点を例外として、比較例A
と同じ条件下で重合させた。望ましい温度に達し
た11時間後に重合が終了し、圧力を弛め、ラテツ
クスを取り出した。脱ガス化した後に、ラテツク
スは安定であり、凝固物を含まず、48%の固体含
量を有した。オートクレーブの器壁は薄い白色の
ラテツクス残渣層で被われていたが、水による簡
単な洗浄によつて浄化することができた。加圧水
によつて除去しなければならないような器壁付着
物は存在しなかつた、またオートクレーブは予め
加圧水で洗浄することなく、本発明による同じ工
程のために再使用して、同じ結果をもたらすこと
ができる。
各場合に、ラテツクス残渣の重量は120gであ
つた(湿つた状態の重量)。
加圧水洗浄を行うことなく、本発明の方法によ
つて順次行つた2回の重合から得られたラテツク
スを、比較例Aで述べたように処理した。K値70
およびペースト粘度2400と2500mpasが測定され
た。この実施例から、本発明の方法によると、生
成物の品質に変化をもたらすことなく、また加圧
水洗浄によつてのみ除去されるような器壁付着物
の生成を避けながら、空時収量の画期的な改良が
達成される。
比較例 B 比較例Aで述べたものと同じ重合用混合物を調
製し、ジラウロイルペルオキシド3Kgの代りにジ
ラウロイルペルオキシド2.5Kgのみをペルオキソ
ジカルボン酸ジ―2―エチルヘキシル0.25Kgと共
に用いた点を例外として、比較例Aと同じ条件下
で重合させて処理した。望ましい温度に達した14
時間後に、重合が終了し、得られたラテツクスは
安定であり、殆んど凝固物を含まず、46%の固体
含量を有した。オートクレーブ器壁は約0.5cm厚
さのポリマー・クラスト(約19Kg)で被われ、加
圧水を用いて洗浄しなければならなかつた。生成
物のK値は70であり、ペースト粘度は2600mpas
であつた。
実施例 2 比較例Bで述べたものと同じ重合用混合物を調
製し、不活性ガスを用いる本発明による条件下お
よび実施例1で述べたような不活性ガス・ポンプ
循環下で、重合させ、処理した。望ましい内部温
度に達した9時間後に、重合が終了し、ラテツク
スを排出した後にオートクレーブを加圧水洗浄す
ることなく(単に水で洗浄した後に)、最初の装
入物と同じ装入物を用いて再使用し、同じ結果を
得ることができた。得られたラテツクスは安定で
あり、凝固物を含まず、固体含量47%と46%を有
した。K値は70であり、ペースト粘度は
2500mpasであつた。この実施例が示すように、
本発明の方法によると従来の懸濁方法と同じよう
な重合時間が可能である。
比較例 C 比較例Aに述べたものと同じ重合用混合物を調
製し、3m3管状オートクレーブで重合させた。
この管状オートクレーブに、40/分で回転する
翼形撹拌機を取付けた。望ましい内部温度に達し
た13時間後に、圧力低下によつて認められるよう
に、重合が終了した。得られたラテツクスはあま
り安定でなく、脱ガス化した際に凝固した。高圧
水によつてオートクレーブを洗浄した後に得られ
た器壁付着物の重量は28Kgであつた。
この生成物はペーストの形成に適していなかつ
た。
本発明による「ガス吹込撹拌」は、他のエチレ
ン系不飽和モノマー、例えば単独または混合物と
しての上記コモノマーから、塩化ビニルを用いて
あるいは用いずに、エマルジヨンまたはミクロ懸
濁法によつて、せん断感受性ラテツクスを製造す
る場合にも適している。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 本質的に次の3段階: (1) 何れもモノマー(混合物)の全重量に関する
    量で、通常の分散助剤0.1〜3重量%および通
    常のモノマー溶解性ラジカル形成剤0.001〜3
    重量%の存在下で水中にモノマー(混合物)を
    分散させる: (2) 大部分が0.1〜3μmの平均直径を有するモ
    ノマー小滴が得られるようにこの分散物を均質
    化する: (3) 昇圧昇温下の少なくとも2.5の高さ/内径比
    を有するオートクレーブ内でこの分散物を重合
    させる ことから成るミクロ懸濁法によつて、塩化ビニル
    と共重合し得る少なくとも一種類のモノマー30重
    量%までを場合により併用して、塩化ビニルを重
    合させる塩化ビニルポリマーの製造方法におい
    て、オートクレーブ内の水性重合混合物を不活性
    ガスによつて覆い、不活性ガスの分圧が少なくと
    も0.5バール、望ましくは10バールまでであるよ
    うに、重合の間に反応器頂部からガスを排出し、
    反応器下部にガス(実際には不活性ガス)を吹込
    み、底部に供給するガス容量が反応条件下で1時
    間につきオートクレーブ容量の1〜100%である
    ことを特徴とする方法。 2 重合の間のオートクレーブ内の不活性ガスの
    分圧が2〜5バールであることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の方法。 3 オートクレーブ頂部から排出するガスを循環
    させ、オートクレーブの底部に再び吹込むことを
    特徴とする特許請求の範囲第1項または第2項に
    記載の方法。 4 重合の間に1時間につきオートクレーブ容量
    (重合条件下)の5〜50%のガスを吹込むことを
    特徴とする特許請求の範囲第1項から第3項まで
    のいずれか1項に記載の方法。 5 管状オートクレーブを用いることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項から第4項までのいずれ
    か1項に記載の方法。 6 オートクレーブが少なくとも2.5の高さ/内
    径比を有し、ドームから管路を介してガス集積器
    に連通し、下部において少なくとも1個の底部バ
    ルブ、ガス吸込管、ガス吸込リングおよび/また
    は少なくとも1個のガス分配プレートから成るガ
    ス吹込装置を有し、ガス供給管内に逆止弁を有
    し、ガス貯蔵タンクに連結していることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項の方法を実施するため
    の装置。 7 オートクレーブが少なくとも2.5の高さ/内
    径比を有し、そのドームにガス排出管を備え、そ
    の下部にはガス吹込装置を備え、該ガス排出管が
    コンプレツサーの吸引側に連結し、該ガス吹込装
    置がコンプレツサーの圧力側に連結し、逆止弁が
    ガス送給管内に設けられ、ガス吹込装置が少なく
    とも1個の底部バルブ、ガス吸込管、ガス吸込リ
    ングおよび/または少なくとも1個のガス分配プ
    レートから成ることを特徴とする特許請求の範囲
    第3項記載の方法を実施するための装置。
JP58058818A 1982-04-27 1983-04-05 塩化ビニルポリマ−の製造方法および製造装置 Granted JPS58187407A (ja)

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JPS58187407A (ja) 1983-11-01
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