JPS6251739B2 - - Google Patents

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JPS6251739B2
JPS6251739B2 JP58080158A JP8015883A JPS6251739B2 JP S6251739 B2 JPS6251739 B2 JP S6251739B2 JP 58080158 A JP58080158 A JP 58080158A JP 8015883 A JP8015883 A JP 8015883A JP S6251739 B2 JPS6251739 B2 JP S6251739B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
polymer layer
liquid crystal
water vapor
birefringence
Prior art date
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Expired
Application number
JP58080158A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59204544A (ja
Inventor
Unosuke Uchida
Junji Tanaka
Hisakazu Nakamura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Bakelite Co Ltd filed Critical Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority to JP58080158A priority Critical patent/JPS59204544A/ja
Publication of JPS59204544A publication Critical patent/JPS59204544A/ja
Publication of JPS6251739B2 publication Critical patent/JPS6251739B2/ja
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  • Liquid Crystal (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Non-Insulated Conductors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は高分子フイルム上に水蒸気透過率が60
g/cm2・24Hr以下の高分子層を設け、更に該高
分子層の上に酸化インジウムを主成分とする被膜
を形成した積層導電フイルムに関するものであ
る。
透明導電体としては、以前より酸化スズ、酸化
インジウム膜をガラス基板上に形成したものが知
られており、今日では各種デイスプレイの電極や
透明な面発熱体等に広く利用されている。
一方透明導電体フイルムは従来のガラス基板を
高分子フイルムに置き換えたものであり、薄く
て、軽量、割れない、フレキシブルである、加工
性が良い、大面積が可能等ガラス基板にない種々
の特長を持つている。特に液晶用の電極材料とし
ては有望である。
透明導電体のフイルム化はポリエステルフイル
ムによつて始まつたが、通常2軸延伸法により作
製するため、複屈折を生じTN(ツイスト・ネマ
テイツク)液晶表示素子の透明電極としては用い
る事が出来ない。
そのため一軸延伸ポリエステルフイルムが液晶
素子用透明電極として検討されているが、これを
用いる場合は光学異方性の軸を液晶素子に用いら
れる偏光板の軸と厳密に一致させなくてはなら
ず、作業性が非常に悪い。又一軸延伸であるた
め、熱時の収縮率に異方性があり、光学的にも外
観的にも透明電極としての性能を損う。
その他セルロース系のフイルムなどが検討され
ているが、耐熱性がなく、液晶表示素子の加工工
程でかなり変形するため使用する事が困難であ
る。
従つて液晶表示素子用電極としては、特に限定
するものではないが透明性が良く、非晶質で、耐
熱性のあるフイルムを用いなくてはならない。そ
こで鋭意研究を行なつた結果、複屈折が位相差に
して40度以内であり、かつ光弾性常数が2.0mm/
Kg以下であり、更に200℃に於ける熱収縮率が5
%以下である高分子フイルムが最も適している事
を見出した。
しかしながら従来のガラス基板では生じなかつ
たフイルム化に伴なう水蒸気透過により液晶の著
しい劣化が起こる事が判明した。
そこで鋭意検討した結果、ベースフイルムと同
様に複屈折が位相差にして40度以内で、光弾性常
数が2.0mm/Kg以下であり、且つ200℃に於ける熱
収縮率が5%以下であり、更に水蒸気透過率が60
g/cm2・24Hr以下の高分子層をベースフイルム
上に設ける事によつて、液晶の寿命を飛躍的に向
上する事が出来る積層導電フイルムを見出したの
で、以下に詳細に説明する。
まず第1に液晶用として積層導電フイルムを用
いる際のベースフイルム並びに第1層目の高分子
層は、特に限定するものではないが厚さにかかわ
らず40度以上の位相差があつてはならない。通常
TN型液晶表示素子は明視野で用いるが、フイル
ムの複屈折が大きな場合、地の部分が着色し、文
字部分のコントラストが小さくなるという欠点が
生じる。従つてベースフイルム並びに第1層目の
高分子層の複屈折は全くない事が好ましいが、生
産工程に於けるバラツキなども考慮した場合は、
複屈折の程度は厚さにかかわらず位相差にして40
度が限界である事を見出した。尚この測定は位相
差メータにて第1層目高分子層を設けたベースフ
イルムの主軸方向の光波の速度差から生ずる位相
差を測定する事により得られる。
第2の条件として光弾性常数であるが、これは
フイルムに力を加え変形した場合に於ける複屈折
の生じ易さを表わしている常数である。
一般にフイルム電極を用いた液晶セルに於いて
は、フイルム電極をセツトする場合とか、フイル
ム電極を接着する場合などフイルム電極に張力や
圧縮応力が加わる事があるが、この際に大きな複
屈折を生じたのでは第1の条件で記した如く表示
のコントラストが小さくなる。
更に重要な点は、フイルム電極を用いる場合は
液晶の曲面表示が行なわれる場合があり、この時
フイルムにかなりの張力及び圧縮力がかかるた
め、応力下に於いて大きな複屈折を生じる材料で
は同様の理由により表示のコントラストを小さく
するため好ましくない。
従つてフイルム電極に用いるベースフイルム並
びに第1層目高分子層は、応力下に於いて出来る
限り複屈折を生じない材質が好ましい。ここで
種々の透明プラスチツクにつき検討した結果、光
弾性常数は2.0mm/Kgが限界であり、これ以下の
値が好ましい。一般に光弾性定数の小さな材料と
してはヤング率が大きく、即ち歪が生じ難く、組
成的には大きな分極率を有する分子を含まない事
が好ましい。尚、光弾性常数の測定は光弾性装置
を用い、第1層目高分子層を設けたベースフイル
ムにかけた応力と生じた光弾性縞の関係から求め
られる。
第三の条件としてベースフイルム並びに第1層
目高分子層の熱的性質であるが、まず透明積層導
電フイルムの作製時金属酸化物の安定化のため
100℃から200℃の範囲で熱処理を行なうが、フイ
ルムの収縮率が大きい場合には金属酸化膜に応力
集中が起り、シワやクラツクが生じる。また電極
パタンに加工する工程に於いては洗浄、乾燥等の
工程を数回経るが、第1層目高分子層がついたベ
ースフイルムの熱収縮率が大きな場合はパタン精
度が損なわれ、その後の加工に支障をきたす。そ
の他液晶表示体を組込んだ機器が比較的高温にな
る場合があり、この様な環境では電極フイルムが
収縮・変形し、その機能を損なう恐れがある。こ
の様な理由から液晶用電極に用いるフイルム並び
に第1層目高分子層は耐熱性が必要であり、最低
限度200℃に於ける収縮率が5%以下である事が
好ましい。
第四に液晶等に用いる場合には、フイルムから
の水蒸気透過を防止しなければならない。一般的
に用いられるシツフベース系、アゾ系、アゾキシ
系、ビフエニル系、フエニルシクロヘキシル系の
液晶いずれに於いても、加水分解を受け易いため
寿命に直接的な影響を与える。特にシツフベース
系では注意が必要である。
従つてガラス基板にかわつてフイルム化する場
合にはどうしても水蒸気の透過を防がねば液晶用
には用いる事が出来ない。そこで防止法としては
水蒸気をトラツプ出来るベースフイルムを用いれ
ば良いが、液晶等に用いる際の最も好ましい条件
である複屈折率が位相差にして40度以内で、かつ
光弾性常数が2.0mm/Kg以下と云う光学定数を満
足するためには無定形高分子でなければ達成出来
ない。しかしながらこれら無定形高分子フイルム
の水蒸気透過率は一般的に大きく、液晶の劣化を
防止する事は困難である。
そこで種々の高分子膜につき鋭意検討した結
果、水蒸気透過率が60g/cm2・24Hr以下の高分
子層をベースフイルム上に設ける事によつて、液
晶用の信頼性試験である80℃、90%R.H.の環境
下に於いて、実用可能な1000時間の使用に耐える
事を見出したものである。
第1層目の高分子膜の厚さは特に限定しない
が、0.1〜10μmの範囲が好ましい。厚さ0.1μm
未満では連続的な膜を形成しないため、目的とす
る水蒸気透過の防止を達成する事は困難である。
又10μmを越えた厚さでは基板である高分子フイ
ルムのフレキシビリテイーが失なわれたり表面に
クラツクが入つたりして好ましくない。
以上記した様に従来のガラス基板に変つてフイ
ルムベースによる透明導電性フイルムを用いる事
により、軽くて、薄く、フレキシブルである新し
いタイプの液晶素子の作製が可能になると共に、
生産面に於いては取扱いが容易で、打抜き加工も
可能であり、生産性を飛躍的に向上する事が出来
る。更に性能面ではフイルムからの水蒸気の液晶
への拡散を防止したため寿命の大巾な向上が計ら
れる。
以上主として液晶用の電極材料について述べた
が、高分子フイルム上に水蒸気透過率のきわめて
低い高分子層を設け、更に金属層を被覆した積層
導電フイルムは、他の用途においてもフイルム面
からの水蒸気の拡散を防ぎ、例えば種々の電気特
性、信頼性等の低下を防止することが出来、液晶
用の電極材料同様きわめて有用なものである。
以下実施例により更に詳細に説明する。
実施例 ベースフイルムとしては100μm厚のポリエー
テルサルフオンフイルムを用い、第1層目高分子
層としてエポキシアクリレート樹脂をスピナーで
2μm厚にコートし、更にインジウム酸化物膜を
260Å厚にスパツタ法により設け、積層導電フイ
ルムを作成した。尚この際の第1層目高分子層を
設けたベースフイルムの複屈折は20度であり、光
弾性常数は1.75mm/Kgであり、200℃に於ける収
縮率は1.0%であつた。又水蒸気透過率は58g/
cm2・24Hrであつた。
又、比較例として同一のベースフイルムに同様
なスパツタ法でインジウム酸化物膜を260Å厚に
した導電フイルムを作成した。尚この際のベース
フイルムの水蒸気透過率は110g/cm2・24Hrであ
つた。
以上の2種類の導電フイルムを用いて液晶表示
体用のセルを作製し80℃、90%R.H.の環境下で
信頼性試験を行なつた。この結果、第1層高分子
層を設けたセルでは、実用可能な1000時間の寿命
を記録したが、ベースフイルムのみのセルでは約
500時間に於いて表示が出来なくなつた。以上、
本実施例で示す様に水蒸気透過を防止する高分子
層を設ける事によつて、液晶の寿命を飛躍的に向
上出来る積層導電フイルムである事が判かる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 高分子フイルムの片面もしくは両面に水蒸気
    透過率60g/cm2・24Hr以下の高分子層を設け、
    更に該高分子層の少なくとも片面上に酸化インジ
    ウムを主成分とする被膜を形成した積層導電フイ
    ルム。
JP58080158A 1983-05-10 1983-05-10 積層導電フイルム Granted JPS59204544A (ja)

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JP58080158A JPS59204544A (ja) 1983-05-10 1983-05-10 積層導電フイルム

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JP58080158A JPS59204544A (ja) 1983-05-10 1983-05-10 積層導電フイルム

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JPS59204544A JPS59204544A (ja) 1984-11-19
JPS6251739B2 true JPS6251739B2 (ja) 1987-10-31

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ID=13710490

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JP58080158A Granted JPS59204544A (ja) 1983-05-10 1983-05-10 積層導電フイルム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61114844A (ja) * 1984-11-09 1986-06-02 コニカ株式会社 導電性積層体
JPS6351131A (ja) * 1986-08-20 1988-03-04 帝人株式会社 透明耐透湿積層体

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4960367A (ja) * 1972-10-14 1974-06-12
JPS5374055A (en) * 1976-12-14 1978-07-01 Seiko Epson Corp Liquid crystal display cell
JPS53144986A (en) * 1977-05-25 1978-12-16 Teijin Ltd Electrically conductive laminated film
JPS5711319A (en) * 1980-06-23 1982-01-21 Toyobo Co Ltd Transparent conductive film for liquid crystal display device

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