JPS6251635A - 4−ベンジルオキシフエノ−ルの製造方法 - Google Patents
4−ベンジルオキシフエノ−ルの製造方法Info
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- JPS6251635A JPS6251635A JP18983385A JP18983385A JPS6251635A JP S6251635 A JPS6251635 A JP S6251635A JP 18983385 A JP18983385 A JP 18983385A JP 18983385 A JP18983385 A JP 18983385A JP S6251635 A JPS6251635 A JP S6251635A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はハイドロキノンとハロゲン化ベンジルとを反応
させて4−ベンジルオキシフェノールを製造するに際し
ての改良された方法に関する。
させて4−ベンジルオキシフェノールを製造するに際し
ての改良された方法に関する。
すなわち本発明はハイドロキノンとハロゲン化ベンジル
とをメタノールを溶媒として塩基の存在下に反応させ、
ついで析出物を分離し、得られた液相に水を加えてメタ
ノールを留去するかまたは得られた液相からメタノール
を留去したのち残留物に水を加え、析出する4−ベンジ
ルオキシフェノールを単離することからなる4−ベンジ
ルオキシフェノールの製造方法を提供するものである。
とをメタノールを溶媒として塩基の存在下に反応させ、
ついで析出物を分離し、得られた液相に水を加えてメタ
ノールを留去するかまたは得られた液相からメタノール
を留去したのち残留物に水を加え、析出する4−ベンジ
ルオキシフェノールを単離することからなる4−ベンジ
ルオキシフェノールの製造方法を提供するものである。
さらにまた本発明は、ハイドロキノンとハロゲン化ベン
ジルとをメタノールを溶媒として塩基の存在下に反応さ
せ、ついで析出物を分離し、得られた液相に水を加えて
メタノールを留去したのちに芳香族炭化水素またはハロ
ゲン化炭化水素を加えるか、または得られた液相からメ
タノールを留去したのち残留物に水と芳香族炭化水素ま
たはハロゲン化炭化水素とを加えて油層と水層からなる
二液相を形成させ、次いで油水分離して油層から析出す
る4−ベンジルオキシフェノールを単離することからな
る4−ベンジルオキシフェノールの製造方法を提供する
ものである。
ジルとをメタノールを溶媒として塩基の存在下に反応さ
せ、ついで析出物を分離し、得られた液相に水を加えて
メタノールを留去したのちに芳香族炭化水素またはハロ
ゲン化炭化水素を加えるか、または得られた液相からメ
タノールを留去したのち残留物に水と芳香族炭化水素ま
たはハロゲン化炭化水素とを加えて油層と水層からなる
二液相を形成させ、次いで油水分離して油層から析出す
る4−ベンジルオキシフェノールを単離することからな
る4−ベンジルオキシフェノールの製造方法を提供する
ものである。
これまでにハイドロキノンとハロゲン化ベンジルとの反
応による4−ベンジルオキシフェノールの製造方法は知
られている。例えば「アナーレン拳デア・ヘミ−(An
naler+ der Cheiie) J 221
。
応による4−ベンジルオキシフェノールの製造方法は知
られている。例えば「アナーレン拳デア・ヘミ−(An
naler+ der Cheiie) J 221
。
365(1883)ニハエタノール中テKO(2)15
(7)存在下にハイドロキノンと臭化ベンジルとを反応
させて4−ベンジルオキシフェノールを合成する方法が
記載されている(後記比較例を参照されたい)、この既
知方法では1,4−ビス[ベンジルオキシ〕ベンゼンの
副生量が多く、目的物の選択率が低い(文献中ハイドロ
キノン/臭化ベンジル/KOC:2H5が等モルの場合
、目的物収率は35.8mol$とあるが1本発明者が
同一条件で追減したところ目的物収率は27 mo1%
にしかすぎなかった)、シかも着色不純物が生成し、さ
らにエタノールと水とが共沸混合物を形成して分離が困
難なために目的物の単離精製および溶媒回収が難しい。
(7)存在下にハイドロキノンと臭化ベンジルとを反応
させて4−ベンジルオキシフェノールを合成する方法が
記載されている(後記比較例を参照されたい)、この既
知方法では1,4−ビス[ベンジルオキシ〕ベンゼンの
副生量が多く、目的物の選択率が低い(文献中ハイドロ
キノン/臭化ベンジル/KOC:2H5が等モルの場合
、目的物収率は35.8mol$とあるが1本発明者が
同一条件で追減したところ目的物収率は27 mo1%
にしかすぎなかった)、シかも着色不純物が生成し、さ
らにエタノールと水とが共沸混合物を形成して分離が困
難なために目的物の単離精製および溶媒回収が難しい。
また「ジャーナノ1番オブ・アメリカン・ケミカル・ソ
サイエテイーJ (J、A、C,S) 54ユ298
、303にはアセトン溶媒中でに2CO3を用いて、
あるいは「ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミスト
リーJ (J、0.C) 銭、 1B22 には
エタノール中で陰イオン交換樹脂を用いてハイドロキノ
ンと塩化ベンジルとを反応させる方法が記載されていて
公知であるが、いずれの方法も目的物の収率が10〜L
5moHと低い、また、一般にフェノール類をエーテル
化する場合しばしばアセトン、ジメチルホルムアミド、
ジメチルスルホキシド等のような極性非プロトン溶媒を
反応溶媒として用い、塩基の存在下に反応させることが
行なわれているが。
サイエテイーJ (J、A、C,S) 54ユ298
、303にはアセトン溶媒中でに2CO3を用いて、
あるいは「ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミスト
リーJ (J、0.C) 銭、 1B22 には
エタノール中で陰イオン交換樹脂を用いてハイドロキノ
ンと塩化ベンジルとを反応させる方法が記載されていて
公知であるが、いずれの方法も目的物の収率が10〜L
5moHと低い、また、一般にフェノール類をエーテル
化する場合しばしばアセトン、ジメチルホルムアミド、
ジメチルスルホキシド等のような極性非プロトン溶媒を
反応溶媒として用い、塩基の存在下に反応させることが
行なわれているが。
フェノールの転化率が低いとか副生成物の生成が多いと
か、精製が困難であるとかの欠点を伴うことが多い。
か、精製が困難であるとかの欠点を伴うことが多い。
驚くべきことに、本発明者はへイドロキノンとハロゲン
化ベンジルとの反応において溶媒としてメタノールをそ
して塩基としてNaOHまたはNa2 CO3を用いる
ことにより、従来法からは予想しえない程に簡単な工程
で高純度の目的物である4−ベンジルオキシフェノール
を高収率で得ることができることを見出してこの発明を
完成したのである。
化ベンジルとの反応において溶媒としてメタノールをそ
して塩基としてNaOHまたはNa2 CO3を用いる
ことにより、従来法からは予想しえない程に簡単な工程
で高純度の目的物である4−ベンジルオキシフェノール
を高収率で得ることができることを見出してこの発明を
完成したのである。
さらにまた本発明者は、上記した溶媒としてメタノール
を用いて反応を行ない、メタノールを留去したのちの残
留物からの目的とする4−ベンジルオキシフェノールの
取出しに当たって、芳香族炭化水素またはハロゲン化炭
化水素と水とから成る溶媒系を用いることにより、容易
に高純度の4−ベンジルオキシフェノールが晶析分離さ
れるものであることを見出した。
を用いて反応を行ない、メタノールを留去したのちの残
留物からの目的とする4−ベンジルオキシフェノールの
取出しに当たって、芳香族炭化水素またはハロゲン化炭
化水素と水とから成る溶媒系を用いることにより、容易
に高純度の4−ベンジルオキシフェノールが晶析分離さ
れるものであることを見出した。
したがってこの方法は、ハイドロキノンとハロゲン化ベ
ンジルとを塩基の存在下に反応させるに際して、メタノ
ールを反応溶媒として用い、反応混合物から析出物を分
離し、得られた液相に水を加えてメタノールを留去する
か、または得られた液相からメタノールを留去したのち
に残留物に水を加え、析出する4−ベンジルオキシフェ
ノールを単離することからなるものである。
ンジルとを塩基の存在下に反応させるに際して、メタノ
ールを反応溶媒として用い、反応混合物から析出物を分
離し、得られた液相に水を加えてメタノールを留去する
か、または得られた液相からメタノールを留去したのち
に残留物に水を加え、析出する4−ベンジルオキシフェ
ノールを単離することからなるものである。
さらにまた本発明の他の態様ではハイドロキノンとハロ
ゲン化ベンジルとをメタノールを溶媒として塩基の存在
下に反応させ、ついで析出物を分離し、得られた液相に
水を加えてメタノールを留去したのちに芳香族炭化水素
またはハロゲン化炭化水素を加えるか、または得られた
液相からメタノールを留去したのち残留物に水と芳香族
炭化水素またはハロゲン化炭化水素を加えて油層と水層
からなる二液相を形成させ、次いで油水分離して油層か
ら析出する4−ベンジルオキシフェノールを単離するこ
とからなるものである。
ゲン化ベンジルとをメタノールを溶媒として塩基の存在
下に反応させ、ついで析出物を分離し、得られた液相に
水を加えてメタノールを留去したのちに芳香族炭化水素
またはハロゲン化炭化水素を加えるか、または得られた
液相からメタノールを留去したのち残留物に水と芳香族
炭化水素またはハロゲン化炭化水素を加えて油層と水層
からなる二液相を形成させ、次いで油水分離して油層か
ら析出する4−ベンジルオキシフェノールを単離するこ
とからなるものである。
上記した反応混合物から析出する析出物はメタノール反
応媒体中に溶解しない副生成物の無機塩および1.4−
ビス(ベンジルオキシ)ベンゼンを主要構成成分とする
副反応生成物である。この析出物の分離には通常の形式
の濾過の他に遠心分離、傾瀉分離、沈降分離などの任意
の形式の分離手段が採用しうる。
応媒体中に溶解しない副生成物の無機塩および1.4−
ビス(ベンジルオキシ)ベンゼンを主要構成成分とする
副反応生成物である。この析出物の分離には通常の形式
の濾過の他に遠心分離、傾瀉分離、沈降分離などの任意
の形式の分離手段が採用しうる。
本発明の方法にあっては、ハロゲン化ベンジル/ハイド
ロキノンのモル比を0.5〜1.2の範囲。
ロキノンのモル比を0.5〜1.2の範囲。
殊に好ましくは0.8〜1.0の範囲、塩基/ハロゲン
化ベンジルの当量比を0.8〜1.2の範囲、殊に好ま
しくは0.9〜1.1の範囲とすることが推奨される。
化ベンジルの当量比を0.8〜1.2の範囲、殊に好ま
しくは0.9〜1.1の範囲とすることが推奨される。
ハロゲン化ベンジルの量を多くすると好ましくない副生
成物である1、4−ビス(ベンジルオキシ)ベンゼンの
生成量が増加する。
成物である1、4−ビス(ベンジルオキシ)ベンゼンの
生成量が増加する。
反応溶媒であるメタノールの使用量はハイドロキノン1
モル当たり100〜1000 gの範囲、好ましくは2
50〜700gの範囲であることが推奨される。
モル当たり100〜1000 gの範囲、好ましくは2
50〜700gの範囲であることが推奨される。
この方法の反応は、上記した所定量の反応体と反応溶媒
を用いる回分法、半連続法または連続法で実施すること
が可使である。半連続法で反応を実施する場合には、過
剰のハイドロキノンが存在する反応域にハロゲン化ベン
ジルを添加して行く形式が好ましい。
を用いる回分法、半連続法または連続法で実施すること
が可使である。半連続法で反応を実施する場合には、過
剰のハイドロキノンが存在する反応域にハロゲン化ベン
ジルを添加して行く形式が好ましい。
この反応においては、反応温度を20〜80℃、好まし
くは70℃前後として行うことが推奨される。
くは70℃前後として行うことが推奨される。
また反応時間は反応形式が連続法であるか半連続法であ
るかまたは回分法であるかによって異なるが、例えば回
分法で反応を実施する場合3〜15時間の範囲で行なわ
れる。
るかまたは回分法であるかによって異なるが、例えば回
分法で反応を実施する場合3〜15時間の範囲で行なわ
れる。
この反応において用いるハロゲン化ベンジルとしては、
塩化ベンジル、臭化ベンジル、よう化ベンジルが挙げら
れるが、塩化ベンジルが入手の容易性などから一般的に
好ましく用いられる。またこの反応において用いる塩基
の具体例にはNaOHおよびNa2CO3が挙げられる
。
塩化ベンジル、臭化ベンジル、よう化ベンジルが挙げら
れるが、塩化ベンジルが入手の容易性などから一般的に
好ましく用いられる。またこの反応において用いる塩基
の具体例にはNaOHおよびNa2CO3が挙げられる
。
本発明の方法における4−ベンジルオキシフェノールの
取出しに当たって用いられる芳香族炭化水素の具体例と
しては、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼ
ン、メチルエチルベンゼンなどが挙げられ、またハロゲ
ン化炭化水素の具体例としては、クロロホルム、塩化メ
チレン、四基(1m、ジクロロエタン、トリクロロエチ
レン、ブロモホルム、臭化メチレンなどが挙げられる。
取出しに当たって用いられる芳香族炭化水素の具体例と
しては、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼ
ン、メチルエチルベンゼンなどが挙げられ、またハロゲ
ン化炭化水素の具体例としては、クロロホルム、塩化メ
チレン、四基(1m、ジクロロエタン、トリクロロエチ
レン、ブロモホルム、臭化メチレンなどが挙げられる。
本発明の具体的実施態様としてメタノール溶媒中、ハイ
ドロキノン/塩化ベンジル/Na0H=1/l/1 (
モル)を用いた場合、ハイドロキノン転化率は67%で
あり、4−ベンジルオキシフェノール選択率は63ma
Hでありモして4−ベンジルオキシフェノール収率は4
2mol$であった。
ドロキノン/塩化ベンジル/Na0H=1/l/1 (
モル)を用いた場合、ハイドロキノン転化率は67%で
あり、4−ベンジルオキシフェノール選択率は63ma
Hでありモして4−ベンジルオキシフェノール収率は4
2mol$であった。
上記反応においてメタノール溶媒の代りに溶媒としてジ
メチルホルムアミドを使用した場合には1 化ヘンシル
の加水分解によりベンジルアルコールが多く生成し、ハ
イドロキノン転化率は50%以上には上がらず、しかも
精製系が複雑になる。
メチルホルムアミドを使用した場合には1 化ヘンシル
の加水分解によりベンジルアルコールが多く生成し、ハ
イドロキノン転化率は50%以上には上がらず、しかも
精製系が複雑になる。
溶媒としてアセトンを使用した場合には4−ベンジルオ
キシフェノール選択率が著しく低い(約10M0LS)
m溶媒としてエタノールを使用した場合は前述のよう
に精製系が複雑になる。
キシフェノール選択率が著しく低い(約10M0LS)
m溶媒としてエタノールを使用した場合は前述のよう
に精製系が複雑になる。
これに対してメタノール溶媒を用いる本発明にあっては
目的化合物である4−ベンジルオキシフェノールの分離
精製がきわめて簡単であるという特徴を有する。
目的化合物である4−ベンジルオキシフェノールの分離
精製がきわめて簡単であるという特徴を有する。
この発明の方法における反応混合物からの4−ベンジル
オキシフェノールの分離精製を更に詳細に説明する。
オキシフェノールの分離精製を更に詳細に説明する。
この方法における4−ベンジルオキシフェノールの分離
精製段階では反応混合物からはじめにメタノールに不溶
であるナトリウム塩、例えば塩化ベンジルを用いる場合
にはNaClおよび1.4−ビス(ベンジルオキシ)ベ
ンゼンを主要構成成分とする副生成物の析出物を0〜7
0℃において反応液から分離する。この際、析出物の分
離前に必要に応じて酸を加え、アルカリを中和してもよ
い、ついで得られた液相からメタノールを蒸留によって
除去した抜水を加えるかあるいは得られた液相に水を加
えた後にメタノールを蒸留によって除去し、次いで水性
相から4−ベンジルオキシフェノールを分離する。水性
相から4−ベンジルオキシフェノールを分離する方法と
しては次の2つの方法のいずれかを採用することができ
る。1つは水性相を冷却し析出した4−ベンジルオキシ
フェノールを濾過等の通常手段で分離する方法であり、
他の1つは水性相に芳香族炭化水素またはハロゲン化炭
化水素を加え、4−ベンジルオキシフェノールを油相に
抽出し次いで油相から4−ベンジルオキシフェノールを
単離する方法である。この4−ベンジルオキシフェノー
ルの抽出に当たっては加温して高められた温度とするこ
とが好ましく、このようにして4−ベンジルオキシフェ
ノールを抽出した油相は次いで冷却して4−ベンジルオ
キシフェノールを析出させるのである。勿論、芳香族炭
化水素またはハロゲン化炭化水素の使用量によっては油
相を濃縮して目的の4−ベンジルオキシフェノールを析
出させることもありうる。この芳香族炭化水素またはハ
ロゲン化炭化水素の添加の時期は、上記したように反応
混合物からメタノールを留去した後に行なわれる。メタ
ノールの留去前における添加はメタノールと芳香族炭化
水素またはハロゲン化炭化水素との分離に複雑な操作が
必要となるので好ましくない。添加する水の量は反応条
件でも異なるが、通常、仕込みハイドロキノン1モル当
り100〜2000 g、 好ましくは300〜100
0 gである。使用する芳香族炭化水素またはハロゲン
化炭化水素の量は水相100 gに対して10〜200
gとするのが好ましく、またこのときの抽出時の温度は
使用する該有機溶媒の種類によっても多少異なるが50
〜100℃の範囲が好ましい0分離した結晶は必要に応
じて更に再結晶等の手段で精製してもよい。
精製段階では反応混合物からはじめにメタノールに不溶
であるナトリウム塩、例えば塩化ベンジルを用いる場合
にはNaClおよび1.4−ビス(ベンジルオキシ)ベ
ンゼンを主要構成成分とする副生成物の析出物を0〜7
0℃において反応液から分離する。この際、析出物の分
離前に必要に応じて酸を加え、アルカリを中和してもよ
い、ついで得られた液相からメタノールを蒸留によって
除去した抜水を加えるかあるいは得られた液相に水を加
えた後にメタノールを蒸留によって除去し、次いで水性
相から4−ベンジルオキシフェノールを分離する。水性
相から4−ベンジルオキシフェノールを分離する方法と
しては次の2つの方法のいずれかを採用することができ
る。1つは水性相を冷却し析出した4−ベンジルオキシ
フェノールを濾過等の通常手段で分離する方法であり、
他の1つは水性相に芳香族炭化水素またはハロゲン化炭
化水素を加え、4−ベンジルオキシフェノールを油相に
抽出し次いで油相から4−ベンジルオキシフェノールを
単離する方法である。この4−ベンジルオキシフェノー
ルの抽出に当たっては加温して高められた温度とするこ
とが好ましく、このようにして4−ベンジルオキシフェ
ノールを抽出した油相は次いで冷却して4−ベンジルオ
キシフェノールを析出させるのである。勿論、芳香族炭
化水素またはハロゲン化炭化水素の使用量によっては油
相を濃縮して目的の4−ベンジルオキシフェノールを析
出させることもありうる。この芳香族炭化水素またはハ
ロゲン化炭化水素の添加の時期は、上記したように反応
混合物からメタノールを留去した後に行なわれる。メタ
ノールの留去前における添加はメタノールと芳香族炭化
水素またはハロゲン化炭化水素との分離に複雑な操作が
必要となるので好ましくない。添加する水の量は反応条
件でも異なるが、通常、仕込みハイドロキノン1モル当
り100〜2000 g、 好ましくは300〜100
0 gである。使用する芳香族炭化水素またはハロゲン
化炭化水素の量は水相100 gに対して10〜200
gとするのが好ましく、またこのときの抽出時の温度は
使用する該有機溶媒の種類によっても多少異なるが50
〜100℃の範囲が好ましい0分離した結晶は必要に応
じて更に再結晶等の手段で精製してもよい。
以下に本発明を実施例および比較例により更に説明する
。
。
実施例1
(1)温度計、攪拌機及び冷却管を具備した1文の丸底
フラスコに、水酸化ナトリウム40gとメタノール48
0gとを加え、更にこれにハイドロキノンt 10gと
塩化ベンジル128.5 gとを加えた。
フラスコに、水酸化ナトリウム40gとメタノール48
0gとを加え、更にこれにハイドロキノンt 10gと
塩化ベンジル128.5 gとを加えた。
攪拌下に70℃の温度で6時間反応を行ったのち、反応
内容物を20℃にまで冷却し、濾過によって析出物を分
離した。
内容物を20℃にまで冷却し、濾過によって析出物を分
離した。
(2)得られた濾液に水600−文を加え、常圧でメタ
ノールを留去したのち、残留物を25℃にまで冷却し、
析出した4−ベンジルオキシフェノールの結晶を濾別し
、乾燥した。
ノールを留去したのち、残留物を25℃にまで冷却し、
析出した4−ベンジルオキシフェノールの結晶を濾別し
、乾燥した。
得られた4−ベンジルオキシフェノールは融点122℃
の白色結晶で、GC分析での純度は99.1%1重量は
84.4gあった。仕込のハイドロキノンを基準とした
4−ベンジルオキシフェノールの収率は41.8io1
%となる。また晶析母液中には36.7gの未反応ハイ
ドロキノンが含まれており、この値から計算したハイド
ロキノン転化率はse、ex 、反応したハイドロキノ
ンを基準にした4−ベンジルオキシフェノールの選択率
はEi2..7mo1%であった。
の白色結晶で、GC分析での純度は99.1%1重量は
84.4gあった。仕込のハイドロキノンを基準とした
4−ベンジルオキシフェノールの収率は41.8io1
%となる。また晶析母液中には36.7gの未反応ハイ
ドロキノンが含まれており、この値から計算したハイド
ロキノン転化率はse、ex 、反応したハイドロキノ
ンを基準にした4−ベンジルオキシフェノールの選択率
はEi2..7mo1%であった。
上記した(2)の操作工程を、最初の濾液をそのまま加
熱してメタノールを除去し、次いで同量の水を熱時加え
、得られた水性溶液を25℃まで冷却する操作で置き換
えたが同様の収量で4−ベンジルオキシフェノールが得
られた。
熱してメタノールを除去し、次いで同量の水を熱時加え
、得られた水性溶液を25℃まで冷却する操作で置き換
えたが同様の収量で4−ベンジルオキシフェノールが得
られた。
比較例 (KOEt/ EtOHを使用した場合)実施
例に記載したのと同じ反応器に、エタノール400mj
Lを仕込みこれに金属カリウム39gを溶解させた0次
いでハイドロキノン110gを加え。
例に記載したのと同じ反応器に、エタノール400mj
Lを仕込みこれに金属カリウム39gを溶解させた0次
いでハイドロキノン110gを加え。
70℃で攪拌しながらこれに塩化ベンジル128.5g
を添加した。添加終了後、70℃で4時間反応を行った
のち反応内容物を25℃まで冷却し、濾過によって析出
物を分離した。
を添加した。添加終了後、70℃で4時間反応を行った
のち反応内容物を25℃まで冷却し、濾過によって析出
物を分離した。
得られた濾液から減圧下にエタノールを留去し、残渣に
水800mJ1を加えて90℃まで加温したのち、25
℃まで冷却して析出した結晶を濾別し、乾燥した。得ら
れた結晶は赤褐色を呈し、重量は57g、4−ベンジル
オキシフェノールの純度は96.1%であった。仕込み
のハイドロキノンを基準とした4−ベンジルオキシフェ
ノールの収率は27.4mol$となる。また晶析母液
中には41.3gのハイドロキノンが含まれており、こ
の値から計算したハイドロキノン転化率は62.5%、
反応したハイドロキノンを基準とした4−ベンジルオキ
シフェノールの選択率は43.8mol$であった。
水800mJ1を加えて90℃まで加温したのち、25
℃まで冷却して析出した結晶を濾別し、乾燥した。得ら
れた結晶は赤褐色を呈し、重量は57g、4−ベンジル
オキシフェノールの純度は96.1%であった。仕込み
のハイドロキノンを基準とした4−ベンジルオキシフェ
ノールの収率は27.4mol$となる。また晶析母液
中には41.3gのハイドロキノンが含まれており、こ
の値から計算したハイドロキノン転化率は62.5%、
反応したハイドロキノンを基準とした4−ベンジルオキ
シフェノールの選択率は43.8mol$であった。
実施例2
塩基としてNaOH40gの代わりにNa2(:Os
53 gを用いた以外は実施例1に記載したのと同じ方
法で4−ベンジルオキシフェノールの合成を行なった。
53 gを用いた以外は実施例1に記載したのと同じ方
法で4−ベンジルオキシフェノールの合成を行なった。
得られた4−ベンジルオキシフェノールは融点122℃
の白色結晶で、GC分析での純度は89.2%、itは
84.9gであった。仕込みのハイドロキノンを基準と
した4−ベンジルオキシフェノールの収率は42.1m
ol$となる。また、晶析母液中には37.2gの未反
応ハイドロキノンが含まれておりこの値から計算したハ
イドロキノン転化率は68.2%、反応したハイドロキ
ノンを基準とした4−ベンジルオキシフェノールの選択
率は63.6moL%であった。
の白色結晶で、GC分析での純度は89.2%、itは
84.9gであった。仕込みのハイドロキノンを基準と
した4−ベンジルオキシフェノールの収率は42.1m
ol$となる。また、晶析母液中には37.2gの未反
応ハイドロキノンが含まれておりこの値から計算したハ
イドロキノン転化率は68.2%、反応したハイドロキ
ノンを基準とした4−ベンジルオキシフェノールの選択
率は63.6moL%であった。
実施例3
実施例1の(1)で得られた濾液に木600. m l
を加え常圧でメタノールを留去したのちトルエン300
m文を加え85°Cで10分間撹拌したのち同一温度で
10分間静置した1分相した水相を除き油相を4℃まで
冷却し析出した結晶を濾別、乾燥した。
を加え常圧でメタノールを留去したのちトルエン300
m文を加え85°Cで10分間撹拌したのち同一温度で
10分間静置した1分相した水相を除き油相を4℃まで
冷却し析出した結晶を濾別、乾燥した。
mられた4−ベンジルオキシフェノールは融点122℃
の白色結晶で、GC分析での純度は98.9%、重量は
8t、5gであった。仕込みのハイドロキノンを基準と
した4−ベンジルオキシフェノールの収率は40.81
101$となる。また分離した水相中には38.7 g
のハイドロキノンが含まれており、この値から計算した
ハイドロキノンの転化率は66.6%、反応したハイド
ロキノンを基準とした4−ベンジルオキシフェノールの
選択率は61.3mo1%であった。
の白色結晶で、GC分析での純度は98.9%、重量は
8t、5gであった。仕込みのハイドロキノンを基準と
した4−ベンジルオキシフェノールの収率は40.81
101$となる。また分離した水相中には38.7 g
のハイドロキノンが含まれており、この値から計算した
ハイドロキノンの転化率は66.6%、反応したハイド
ロキノンを基準とした4−ベンジルオキシフェノールの
選択率は61.3mo1%であった。
実施例4
拙出用溶剤としてトルエン300+alの代わりにクロ
ロホルム 150gを用い抽出時の温度を50℃とした
以外は実施例3に記載したのと同じ方法で4−ベンジル
オキシフェノールの合成を行った。lyl”+れた4−
ベンジルオキシフェノールは融点122℃の白色結晶で
GC分析での純度は99.9%、重量は77.5gであ
った。
ロホルム 150gを用い抽出時の温度を50℃とした
以外は実施例3に記載したのと同じ方法で4−ベンジル
オキシフェノールの合成を行った。lyl”+れた4−
ベンジルオキシフェノールは融点122℃の白色結晶で
GC分析での純度は99.9%、重量は77.5gであ
った。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1)ハイドロキノンとハロゲン化ベンジルとをメタノー
ルを溶媒として塩基の存在下に反応させ、ついで析出物
を分離し、得られた液相に水を加えてメタノールを留去
するかまたは得られた液相からメタノールを留去したの
ちに残留物に水を加え、析出する4−ベンジルオキシフ
ェノールを単離することからなる4−ベンジルオキシフ
ェノールの製造方法。 2)塩基としてNaOHまたはNa_2CO_3を用い
ることからなる前記第1項に記載の方法。 3)使用するNaOHまたはNa_2CO_3がハロゲ
ン化ベンジル1モルに対して0.8〜1.2当量の範囲
の量である前記第2項に記載の方法。 4)ハイドロキノンに対するハロゲン化ベンジルのモル
比を0.5〜1.2とすることからなる前記第1項に記
載の方法。 5)溶媒として使用するメタノールがハイドロキノン1
モルに対して100〜1000gである前記第1項に記
載の方法。 6)ハイドロキノンとハロゲン化ベンジルとをメタノー
ルを溶媒として塩基の存在下に反応させ、ついで析出物
を分離し、得られた液相に水を加えてメタノールを留去
したのちに芳香族炭化水素またはハロゲン化炭化水素を
加えるか、または得られた液相からメタノールを留去し
たのちに残留物に水と芳香族炭化水素またはハロゲン化
炭化水素とを加えて、油層と水層からなる二液相を形成
させ、次いで油水分離して油層から4−ベンジルオキシ
フェノールを晶析させることからなる4−ベンジルオキ
シフェノールの製造方法。 7)塩基としてNaOHまたはNa_2CO_3を用い
ることからなる前記第6項に記載の方法。 8)使用するNaOHまたはNa_2CO_3がハロゲ
ン化ベンジル1モルに対して0.8〜1.2当量の範囲
の量である前記第7項に記載の方法。 9)ハイドロキノンに対するハロゲン化ベンジルのモル
比を0.5〜1.2とすることからなる前記第6項に記
載の方法。 10)溶媒として使用するメタノールがハイドロキノン
1モルに対して100〜1000gである前記第6項に
記載の方法。 11)使用する芳香族炭化水素またはハロゲン化炭化水
素が水層1重量に対して0.1〜2重量の範囲の量であ
る前記第6項に記載の方法。 12)芳香族炭化水素がベンゼン、トルエン又はキシレ
ンである前記第6項に記載の方法。 13)ハロゲン化炭化水素がクロロホルム、塩化メチレ
ン、又はジクロルエタンである前記第6項に記載の方法
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18983385A JPH0621092B2 (ja) | 1985-08-30 | 1985-08-30 | 4−ベンジルオキシフエノ−ルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18983385A JPH0621092B2 (ja) | 1985-08-30 | 1985-08-30 | 4−ベンジルオキシフエノ−ルの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6251635A true JPS6251635A (ja) | 1987-03-06 |
JPH0621092B2 JPH0621092B2 (ja) | 1994-03-23 |
Family
ID=16247971
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18983385A Expired - Fee Related JPH0621092B2 (ja) | 1985-08-30 | 1985-08-30 | 4−ベンジルオキシフエノ−ルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0621092B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63316750A (ja) * | 1987-06-19 | 1988-12-26 | Osaki Kogyo Kk | 4−ベンジルオキシフェノ−ルの製造方法 |
-
1985
- 1985-08-30 JP JP18983385A patent/JPH0621092B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63316750A (ja) * | 1987-06-19 | 1988-12-26 | Osaki Kogyo Kk | 4−ベンジルオキシフェノ−ルの製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0621092B2 (ja) | 1994-03-23 |
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