JPS6250987A

JPS6250987A - 印刷物の判別装置

Info

Publication number: JPS6250987A
Application number: JP60189745A
Authority: JP
Inventors: 宮地　博実; 福田　伸夫; 邦彦中村
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1985-08-30
Filing date: 1985-08-30
Publication date: 1987-03-05

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［発明の技術分野］本発明は、たとえば紙幣鑑査機や紙幣分類集計機などに
おいて、紙幣を流通に適した剛性を有する正券と、流通
に適さない程に剛性が劣化している損券とに判別する印
刷物の判別装置に関する。

［発明の技術的背爾とその問題点］従来、たとえば紙幣鑑査機や紙幣分類集計機などにおい
て、紙幣を流通に適する正券と流通に適さない損券とに
判別する判別装置においては、第６図に示すような光学
式の検知器が用いられていた。すなわち、搬送される紙
幣１に光源２から光を照射し、その反射光を受光器３で
受けるとともに、紙幣１からの透過光を受光器４で受け
、それぞれ光量を検知して正券か損券かを判別するもの
である。

しかしながら、このような従来の装置では、紙幣の汚れ
を検出することはできるが、剛性の劣化などの機械的性
質の判別が判別が非常に困難であるという問題があった
。

［発明の目的］本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的と
するところは、比較的簡単な構成でありながら、剛性の
劣化した紙幣などの印刷物を確実に判別することのでき
る印刷物の判別装首を提供することにある。

［発明の概要］本発明は上記目的を達成するために、被判別印刷物を搬
送する搬送路に近接して上記印刷物の搬送平面と異なる
方向に断続的に吸引力を発生する吸引体を設け、上記印
刷物がその吸引体の近傍を通過する際に断続的な吸引を
受けて加振され振動することにより発生する音を分析し
て得た情報により上記印刷物の剛性を判別するように構
成したものである。

［発明の実施例］以下、本発明の一実施例について図面を参照して説明す
る。

第１図において、１は印刷物としての紙幣で、搬送路を
構成する搬送ベルト１１．１２に挟持されて図示矢印方
向に搬送される。この場合、紙幣１は第２図に示すよう
に長手方向に沿ってほぼ中央部を挟持されて搬送される
。上記搬送ベルト１１．１２は環状の平ベルトで、円筒
状のローラ１３．１４，１５．１６に支持されて走行駆
動される。上記搬送ベルト１１．１２の中途部の一方側
近傍には、搬送される紙幣１を断続的に吸引する吸引体
としての吸引ドラム１７が配設されている。

この吸引ドラム１７は、その周面の搬送ベルト１１．１
２と対応しない部分に複数の吸引孔１８゜・・・が形成
されているとともに、内部に一吸引ブロック１９を内蔵
している。そして、上記吸引ドラム１７は、第２図に示
すように、駆動ベルト２０により搬送ベルト１１．１２
と等しい周速度となるように図示矢印方向に回転駆動さ
れるようになっている。また、上記吸引ドラム１７は、
第３図に示すように中空軸３１に軸受３２，３３を介し
て回転自在に支持されている。また、上記吸引ブロック
１９は、第３図に示すように吸引ドラム１７の内周面と
対応する部分に開口部３４を有するとともに、中空軸３
１と対向する部分に複数のｎ通孔３５．・・・が形成さ
れていて、この貫通孔３５゜・・・が中空軸３１に形成
された複数の貫通孔３６゜・・・と一致するように、中
空軸３１に直接固定されている。なお、上記中空軸３１
の内部は図示しない吸引ポンプに連通されていて、図示
矢印方向に吸引されている。

一方、上記搬送ベルト１１．１２の他方側近傍で吸引ド
ラム１７と相対向する部位には、紙幣１から発生する音
を捕捉して電気信号に変換する音電変換手段としてのマ
イクロフォン２１が配設されているとともに、このマイ
クロフォン２１の両側部には紙幣１が吸引ドラム１７の
部分を通過するタイミングを検知する検知器２２．２３
が配設されており、これらマイクロフォン２１および検
知器２２．２３はケーブル２４，２５．２６を介して判
別回路２７に接続されている。この判別回路２７は、た
とえばマイクロフォン２１の出力信号を周波数分析する
ことにより、紙幣１によって出る音の強弱、特に紙幣１
に固有の周波数成分の強弱を見て、ある強さ以上のゲイ
ンの出たものを正券、それに達しないものを損券と判別
するもので、たとえば第４図に示すように増幅器４１、
バンドパスフィルタ４２、絶対値回路４３、積分器４４
、アンド回路４５、比較器４６および比較電圧発生器４
７によって構成されている。

次に、上記のような構成において動作を説明する。今、
紙幣１が矢印方向に搬送されると、やがて吸引ドラム１
７の近傍に達する。吸引ドラム１７は、前述したように
搬送ベルト１１．１２と周速度が等しくなるように回転
しているので、その吸引孔１８．・・・と吸引ブロック
１９の開口部３４とが一致するとき吸引力を発生し、通
過する紙幣１を吸引する。この吸引力は吸引ドラム１７
の回転に伴って断続的に発生するため、紙幣１は断続し
てその吸引力を受けることになり、その結果、紙幣を指
で弾いた場合と等価な効果が得られ、紙幣１から音が発
生する。こうして、紙幣１がら発生した音はマイクロフ
ォン２１によって捕捉され、電気信号に変換されて判別
回路２７に送られる。

判別回路２７では、マイクロフォン２１の出力信号を周
波数分析することにより、紙幣１の正損を判別する。す
なわち、マイクロフォン２１の出力信号を増幅器４１で
増幅し、音に応じて変動する電圧出力を得る。次に、本
発明者らの実験から新しい紙幣を指で弾いた場合、大き
な音となるのはｌＫＨ２〜１０ＫＨｚ程度の周波数成分
であることがわかっているので、増幅器４１の出力電圧
をフィルタ４２に通すことにより１に８２〜１０ＫＨｚ
の成分を抽出し、判別に有効な正負に変動する電圧を得
る。このフィルタ４２の出力電圧を絶対値回路４３に通
すことにより負電圧を正電圧に変換し、積分器４４に入
力する。一方、検知器２２．２３の各出力信号をアンド
回路４５に入力することにより、その出力信号を用いて
積分器４４の積分時間を決定する。したがって、積分器
４４はその決定された積分時間の間絶対値回路４３の出
力電圧を積分し、その積分出力電圧を比較器４６に入力
する。比較器４６では、積分器４４の出力電圧をあらか
じめ設定される比較電圧発生器４７の出力電圧りと比較
し、判別信号を出力する。

以上の動作説明におけるタイミングチャートを示すと第
５図のようになる。（ａ）は検知器２２の出力信号、（
ｂ）は検知器２３の出力信号、（Ｃ）はアンド回路４５
の出力信号である。また、（ｄ）は積分器４４の出力信
号で、Ａは剛性が大きい場合、Ｂは剛性が小さい場合を
示し、しは比較電圧発生器４７の出力信号を示す。そし
て、（ｅ）は比較器４６の出力信号（判別信号）であり
、パルスの有無で剛性の大小、つまり正券か損券かを判
別できる。

以上説明したような構成であれば、従来の光学式の検知
方式では困難であった紙幣の剛性の劣化を音を媒介とし
て間接的に検知することができ、紙幣が正券であるか、
それとも剛性の劣化による損券であるかの判別をより確
実に行うことができる。しかも、比較的簡単な構成でそ
れを実現できる。

なお、前記実施例では、搬送ベルト１１．１２と吸引ド
ラム１７は非接触状態としたが、吸引ドラム１７を搬送
ベルト１１．１２に接触押圧させるようにしてもよい。

また、紙幣１を吸引ドラム１７に吸着させるようにして
もよい。

また、検知器２２．２３とアンド回路４５とによって積
分器４４の積分時間を決定する信号を作成したが、たと
えば検知器２３の出力信号の立上がりエツジでタイマを
動作させることにより一定時間の矩形パルスを作成し、
そのパルスを積分器４４に入力することにより積分時間
を決定するようにしてもよい。このようにすれば検知器
２２およびアンド回路４５を省略できる。

また、判別回路２７をハードウェア構成としたが、たと
えば増幅器４１の出力信号をＡ／Ｄ変換してマイクロコ
ンピュータに入力することによりソフトウェア処理で判
別することも可能である。

さらに、前記実施例では、紙幣の正損判別を行なう場合
について説明したが、たとえば紙幣の種類判別にも応用
できる。また、紙幣に限らず、たとえば小切手など、他
の有価証券などの印刷物の判別装置にも適用できる。

［発明の効果］以上詳述したように本発明によれば、比較的簡単な構成
でありながら、剛性の劣化した紙幣などの印刷物を確実
に判別することのできる印刷物の判別装置を提供できる
。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第５図は本発明の一実施例を説明するため
のもので、第１図は全体的な構成を示す側面図、第２図
は吸引ドラム付近の斜視図、第３図は吸引ドラムの断面
図、第４図は判別回路の構成を示すブロック図、第５図
は動作を説明するためのタイミングチャート、第６図は
従来の判別装置を説明するための原理図である。１・・・・・・紙幣（印刷物）、１１．１２・・・・・
・搬送ベルト、１３〜１６・・・・・・ローラ、１７・
・・・・・吸引ドラム（吸引体）、２１・・・・・・マ
イクロフォン（音電変換手段）、２７・・・・・・判別
回路。代理人　弁理士　　則　近　憲　缶周　　　　　　　　大　　胡　　典　　夫第１図第３図第６図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）被判別印刷物を搬送する搬送路と、この搬送路に
近接して設けられ前記印刷物の搬送面と異なる方向に断
続的に吸引力を発生しそこを通過する前記印刷物を吸引
する吸引体と、前記印刷物が前記吸引体の近傍を通過す
る際に断続的な吸引を受けて加振され振動することによ
り発生する音を電気信号に変換する音電変換手段と、こ
の音電変換手段で得られる電気信号を分析して得た情報
により前記印刷物の正損などを判別する判別手段とを具
備したことを特徴とする印刷物の判別装置。
（２）前記吸引体は前記搬送路と等しい周速度で回転す
る吸引ドラムである特許請求の範囲第１項記載の印刷物
の判別装置。
（３）前記判別手段で行う分析は周波数分析である特許
請求の範囲第１項記載の印刷物の判別装置。
（４）前記印刷物は紙幣である特許請求の範囲第１項記
載の印刷物の判別装置。