JPS62502133A - シ−ル用ガスケット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 シール用ガスケット 本発明は、互いに入れ子式に変位しうる２つの円筒状部材の間で作用するシール 用ガスケットに関する。このガスケットは、環状フランジ若しくは類似の支持体 により、一方の部材に対して動かないように保持されるようになっている。

この種のガスケットは１例えば、油圧式若しくは空気圧式ピストン・シリンダ・ アセンブリや、ガススプリングに使用される。このガスケットは、汚い環境で作 動することが多く、がっ過酷な使用によって応力を受け、その結果、摩耗してシ ール状態が悪くなり、故障を起こすことがある、ガスケットの中には、摩耗を補 償するために、調整可能となっているものもある。しかし、このような調整を行 なうためには、その調整作業自体はもちろん、調整を行なうための本来の作業の 中断と、それに関連する生産上の損失とにより、経費が無駄になることは明らか である。

本発明の目的は、互いに離して配置されている２つの同軸のシールリングと、シ ールリング同士の間に設けられている環状ピストンとを備え、第１の円筒状部材 に近接しているシールリングは、概ね長方形の断面をなしていて、半径方向に並 ぶ２つの円筒状の境界面を備え、かつ、環状フランジとは反対側から、内方へ入 り込んでいるＵ字形若しくはＶ字形の半径方向の環状溝を有しており１円筒状境 界面を介し、シール用ガスケットに対して動きうる第２の円筒状部材と密接して いる第２シールリングが、前記環状フランジと当接する環状端面のほかに、半径 方向に見た際に、鋭角部がほぼパラボラ状をなして円筒状環状面へ接近している 境界面を備えており、かつ、環状ピストンが、第１シールリングと接触している 境界面が円筒状であり、同じく第２シールリングと接触している反対側の境界面 が、前記シールリングの境界面と当接しうる湾曲面となっている楔形の断面を呈 していることを特徴とする冒頭に述べたような自己調整型シール用ガスケットを 提供することである。

以下、本発明を、添付の図面を参照して詳細に説明する。

第１図は、可動ピストンロンドをシールしている状態における本発明のシール用 ガスケットの半径方向の一部縦断面図である。

第２図は、同じく可動シリンダをシールしている状態の半径方向の一部縦断面図 である。

図面において、符号（１）は、シール用ガスケットを表わし、また、符号（２） および（３）は、それぞれ、互いに軸方向に入れ子式に変位しうる円筒状部材を 表わす。

シール用ガスケット（１）は１円筒状部材（２）に取り付けるか、又はそれと一 体をなす環状フランジ（４）に当接しており、円筒状部材（２）に対して動かな いようになっている。

シール用ガスケット（１）は、２つの同軸のシールリング（５）（６）を備え、 かつそれらの間には間隙（７）があり１間隙（７）には環状ピストン（８）が嵌 入している。

シール用ガスケット（１）における固定の円筒状部材（２）と当接しているシー ルリング（５）は、概ね長方形の断面をなし、かつ、半径方向に並ぶ円筒状の境 界面（９）　（１０）を備えている。

外側の境界面（９）は、円筒状部材（２）と当接し、かつ環状端面（１１）を介 して、環状フランジ（４）と当接している。

Ｕ字形若しくはＶ字形の溝（１２）は、環状フランジ（４）の反対側から、シー ルリング（５）の内方へ入り込んでおり、溝（１２）の縁部は、シールリップ（ １３）　（１４）として作用するようになっている。

シール用ガスケット（１）に対して動きうる円筒状部材（３）と、円筒状境界面 （１５）を介して当接しているシールリング（６）は、概ね楔状の断面を呈し、 かつ環状端面（１６）により、環状フランジ（４）と当接している。

円筒状境界面（１５）と環状端面（１６）との間には、シールリング（５）の方 向を向き、かつ、半径方向の断面でみた場合、鋭角部（１８）が、パラボラ状を なして円筒状境界面（１５）に接近している境界面（１７）がある。このパラボ ラ形状は、必須ではなく、境界面（１５）に対して、直線ではなく、ある程度面 がっていればよい。

環状ピストン（８）は、先端が間隙（７）の方向を向く楔状断面を呈している。

シールリング（５）の円筒状面（１０）と当接する環状ピストン（８）の境界面 （１９）は、円筒状であり、その反対側の境界面（２０）は、シールリング（６ ）の境界面（１７）と当接しうる形状になっている。

本発明によるシール用ガスケット（１）は、次の要領で作用する。

シール用ガスケットでシールをする必要のあるガスや流体による圧力は、溝（１ ２）を拡張させ、リップ（１３）　（１４）が固定部材（２）や環状ピストン（ ８）を押圧して、良好なシール状態が達成される。

環状ピストン（８）は、前述の圧力によって間隙（７）の中へ押し込められ（そ の際１間隙内の排気は、環状フランジ（４）に設けた孔（２１）を経て行なわれ る。）、良好なシールが得られるように、シールリング（６）のシールリップた る鋭角部（１８）は、可動部材（３）に圧接される。

可動部材（３）の動きにより、シールリング（６）は摩耗するが、この摩耗は、 環状ピストンが圧力により間隙（７）の中へ更に押し込まれて行くため、自動的 に補償される。

従って１本発明のシール用ガスケットは、摩耗を自動的に補償し、常時、良好な シール状態を保持することができる。

閑　際　ｉｌｌ　審　斡　失

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）互いに入れ子式に変位しうる２つの円筒状部材（２）（３）の間で作用す るシール用ガスケット（１）であって、前記ガスケットが、環状フランジ（４） 、若し＜は類似の支持体により、一方の円筒状部材（２）に対して動かないよう になっており、前記ガスケット（１）は、互いに離れて配置されている２っの同 軸のシールリング（５）（６）と、両シールリング（５）（６）同士の間隙内に 設けられている環状ピストン（８）とを備え、前記第１の円筒状部材（２）に近 接しているシールリング（５）は、概ね長方形の断面をなしていて、半径方向に 並ぶ２つの円筒状の境界面（９）（１０）を備え、かつ、環状フランジ（４）と は反対側から、内方へ入り込んでいるＵ字形若しくはＶ字形の環状溝（１２）を 有しており、円筒状境界面（１５）を介し、シール用ガスケット（１）に対して 動きうる第２の円筒状部材（３）と密接している第２シールリング（６）は、環 状フランジ（４）と当接する環状端面（１６）のほかに、この環状端面（１６） と円筒状境界面（１５）との間に位置し、かつシールリング（５）の方向を向＜ とともに、半径方向に見た際に、鋭角部（１８）がほぼパラボラ状をなして円筒 状環状面（１５）へ接近している境界面（１７）を備え、かつ、環状ピストン（ ８）は、前記シールリング（５）と接触している境界面（１９）が円筒状であり 、同じく別のシールリング（６）と接触している反対側の境界面（２０）が、前 記シールリング（６）の境界面（１７）と当接しうる湾曲面となっている楔形の 断面を呈していることを特徴とするシール用ガスケット。
2. （２）シールリング（５）（６）が、弾性材料からなり、また環状ピストン（８ ）が、剛性材料からなることを特徴とする請求の範囲第（１）項に記載のシール 用ガスケット。