JPS624955B2 - - Google Patents

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JPS624955B2
JPS624955B2 JP54015271A JP1527179A JPS624955B2 JP S624955 B2 JPS624955 B2 JP S624955B2 JP 54015271 A JP54015271 A JP 54015271A JP 1527179 A JP1527179 A JP 1527179A JP S624955 B2 JPS624955 B2 JP S624955B2
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signal
waveform
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sine wave
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Hiroyuki Yamauchi
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は無刷子直流モータの、特に、駆動回
路に関する。
無刷子直流モータとして、ロータの回転角位置
に無関係に常に一定の回転トルクが得られるよう
にしたものが知られている。
第1図〜第4図は、この種の無刷子直流モータ
の一例で、磁界が正弦波状になるようにロータマ
グネツトが着磁されるとともに、互いに位相が90
度異なる2相正弦波交流電流を、2相のステータ
コイルに流すことにより、ロータの回転角に無関
係に常に一定のトルクが得られ、トルクむらのな
い回転をなすようにしたものである。
すなわち、第1図はこの無刷子直流モータの一
例の縦断面を示すもので、1は回転軸、2はロー
タマグネツト、3はロータヨークで、ロータマグ
ネツト2はロータヨーク3に被着されている。
ロータマグネツト2は複数極に着磁された永久
磁石が用いられるもので、第2図に示すように例
えば8極に着磁されるとともに、これによる磁界
が正弦波状になるように着磁されている。
また、ステータコイルは2相設けられるもの
で、第3図に示すようにロータマグネツト2より
の磁界に対して互いに同相となる位置に配置され
ている巻線ブロツクC1とC2が直列に接続されて
第1のステータコイル4が形成され、また、同様
にロータマグネツト2よりの磁界に対して互いに
同相となる位置に配されている巻線ブロツクC3
とC4が直列に接続されて第2のステータコイル
5が形成される。そして、これら第1及び第2の
ステータコイル4及び5はロータマグネツト2に
対向するように配されるとともに互いに電気角で
90°の奇数倍だけ異なる位置に配されている。
また、2個のステータコイル4及び5に対応し
てロータマグネツト2の磁界を検出するための検
出素子として2個のホール素子6及び7が設けら
れる。すなわち、ホール素子6はステータコイル
4と電気角で同相となる位置に、ホール素子7は
ステータコイル5と電気角で同相となる位置に、
それぞれ配されるとともに、2個のホール素子6
及び7は、第3図に示すようにロータマグネツト
2よりの磁界を検出する位置で、かつ、互いに電
気角で90°異なる位置に配置される。
第4図は、この無刷子直流モータの駆動回路の
一例を示すもので、2個のホール素子6及び7に
は、端子8を通じて直流電流が供給されてい
る。
したがつて、ロータマグネツト2の回転に応じ
て、ホール素子6及び7には正弦波電圧が得ら
れ、この電圧が直線性を有する増幅回路9及び1
0に供給される。すなわち、ホール素子6及び7
の出力に得られる正弦波電圧がオペレーシヨナル
アンプ(以下オペアンプという)11及び12の
正及び負入力端子間に印加され、このオペアンプ
11及び12の出力により、正弦波電圧の正の半
サイクル期間にはそれぞれトランジスタ13及び
15が導通状態となつて、これを通じてステータ
コイル4及び5に電流が流れ、負の半サイクル期
間にはそれぞれトランジスタ14及び16が導通
状態となつてこれを通じてステータコイル4及び
5に電流が流れる。
したがつて、ステータコイル4及び5には、ホ
ール素子6及び7より得られた電圧に比例した電
流が供給される。
すなわち、ロータの回転角をθとすれば、一方
のステータコイル4に鎖交する磁束φ及び他方
のステータコイル5に鎖交する磁束φは、 φ=φnsinθ ……(1) φ=φncosθ ……(2) で表わされる。ただしφnは定数である。
また、2個のホール素子6及び7によつてロー
タマグネツト2よりの正弦波状に変化する磁界が
検出され、これらホール素子6及び7には、検出
磁界に比例した電圧が発生し、これが増幅回路9
及び10に供給されるから、各ステータコイル4
及び5に流れる電流i1及びi2は、 i1=Ksinθ ……(3) i2=Kcosθ ……(4) となる。但し、Kは回転角θに無関係の値で、完
成したモータでは電流が一定ならば定数であ
る。
したがつて、ステータコイル4及び5による力
F1及びF2は、 F1=i1・φ=φnKsin2θ ……(5) F2=i2・φ=φnKcos2θ ……(6) したがつて、ロータマグネツト2が受ける力F
は、 F=F1+F2=φnK(sin2θ+cos2θ =φnK ……(7) となり、ロータの回転角θに関係なく一定のもの
となる。
このように、この無刷子直流モータによれば、
磁界が正弦波状になるようにロータマグネツトを
着磁するとともに2相のステータコイルに、互い
に位相が90度ずれた2相正弦波交流信号を通電す
ることにより、ロータの回転角に無関係に常に一
定のトルクを得ることができ、トルクむらのない
直流モータが実現できるものである。
ところで、上述の例のように、ロータマグネツ
トよりの磁界を2個のホール素子で検出し、その
検出出力から直接的にステータコイルに流す正弦
波電流を形成するようにした場合には次のような
欠点がある。
すなわち、ホール素子の検出出力には直流オフ
セツト電圧が発生し、したがつてステータコイル
に流れる正弦波電流には直流分が含まれる。この
ため正弦波の正の区間と負の区間との長さが異な
り、これがトルクリツプルの原因となる。
また、ホール素子は同一材料で構成されたもの
であつても、その積感度は同じではなく、バラツ
キがある。したがつて、その出力電圧にもバラツ
キが生じ、上述の例の場合、ホール素子6の出力
電圧とホール素子7の出力電圧が同じにならず、
これもトルクリツプルの原因となる。
さらに、ロータマグネツトに対し、その磁界が
正確に正弦波状になるように着磁することは困難
で、通常、着磁むらを生じる。上述の例では、こ
の着磁むらのあるロータマグネツトよりの磁界を
検出することによりステータコイルに供給する正
弦波信号を形成することになり、ステータコイル
に流れる電流は正しい正弦波にはならない。これ
もトルクリツプルの原因となる。
この発明の第1の目的は、上述の欠点を一掃で
きるようにした無刷子直流モータを提供しようと
することである。
すなわち、この発明は、ステータコイルに供給
する正弦波電流を得るに当たつて、ロータマグネ
ツトよりの磁界も検出して、その検出出力を利用
するのではなく、正確な正弦波波形の情報を記憶
させておき、この記憶情報をロータの回転速度に
応じ、かつ、各ステータコイルに加わるロータマ
グネツトよりの磁界に同期して読み出すようにす
るものである。
この発明の第2の目的は、正弦波信号を得るに
当たつて、その波形情報を記憶するメモリーとし
てできるだけ小容量かつ小形の、したがつて安価
なメモリーを使用できるようにすることである。
以下、この発明による無刷子直流モータの一例
を、第5図以下を参照しながら説明しよう。
第5図で、30及び40はそれぞれステータコ
イル4及び5に対応して設けられた波形発生回路
で、それぞれ、正弦波形情報が記憶されたリード
オンリーメモリー31,41と、ロータの回転速
度に応じた周波数のクロツクパルスを計数するこ
とによりメモリー31,41の記憶番地を指定し
て波形情報を読み出すようにするアツプダウンカ
ウンタ32,42と、カウンタ32,42の各ビ
ツトの状態がすべて「1」となつたときに出力パ
ルスが得られるフルスケール検出回路33,43
と、カウンタ32,42の各ビツトの状態がすべ
て「0」となつたときに出力パルスが得られる零
検出回路34,44と、カウンタ32,42でク
ロツクパルスをアツプカウントするかダウンカウ
ントするかの制御信号を形成するフリツプフロツ
プ回路35,45と、カウンタ32,42の状態
を所定数値計数した状態にプリセツトするプリセ
ツト定数設定回路36,46とからなつている。
この場合、この発明では、メモリー31及び4
1には、正弦波形の対象性及びそのくり返し性を
考慮して1周期分の正弦波形を1/4等分した第6
図に示すような0〜π/2ラジアンまでの1/4周期
分の波形情報が記憶される。
カウンタ32及び42にてカウントされるロー
タの回転速度に応じたクロツクパルスとしては、
この例では、例えばロータ軸1に同軸的に設けら
れた周波数発電機よりの信号が用いられる。
すなわち、第5図で21は歯数Nの周波数発電
機で、これよりはロータの1回転当たりくり返し
数Nで、周波数がロータの回転速度に応じたもの
となる信号FGが得られる。そして、この信号FG
は、アンプ22を通じてシユミツトトリガ回路2
3に供給されてパルス整形されてパルスPFGとさ
れ、このパルスPFGがカウンタ32及び42のク
ロツク端子に供給される。
このように、この例では、メモリー31及び4
1よりの読み出し信号は、ロータの回転に伴つて
得られる信号FGから得るようにしているので、
メモリー31及び41には、これに記憶される正
弦波の1/4周期分の波形分に対応した周波数発電
機21の歯数に等しいサンプリング数でサンプリ
ングされたアナログ値がデジタル情報に変換され
て記憶される。
この場合、メモリーの利用効率を考えて、メモ
リーをその記憶容量いつばいに使用できるように
することが考えられる。そのためには周波数発電
機21の歯数Nを選定すればよく、正弦波の1/4
周期分当たりの歯数をちようど2n個にすること
が考えられる。ところが、正弦波の1/4周期分の
波形の始点と終点とは第6図Aからも明らかなよ
うに全く異なるレベルであるから1/4周期分当た
りの歯数を2nにすると、波形の終点のサンプリ
ング値を記憶するために1ビツト分余分に必要に
なる。
すなわち、今簡単のためn=2で説明すると、
第6図Bに示すように正弦波の一波長分では波形
の始点のレベルと終点のレベルは一致しているの
で、終点のレベルの番地は桁上がりの16となつ
てもこれは次の波形を読み出す際の0番地に等し
いので、サンプリング数はちようど2nでよいこ
とになる。とこが、1/4波長分の波形の場合、サ
ンプリング数がちようど2nの場合、終点のレベ
ルの番地はやはり桁上がりの4になるが、この終
点のレベルと始点のレベルは異なるため、この終
点のレベルを記憶するためにのみ1ビツト分余分
に必要となる不都合があるのである。
そこで、この場合、正弦波の1/4波長分当たり
の周波数発電機21の歯数を(2n−1に選定す
る。このようにすれば、波形の終点の番地のコー
ドはすべて「1」の状態となり、1ビツト分余分
に必要になるということはなくなる。
図の例の場合、n=5とされ、したがつて、メ
モリー31及び41には第6図Aに示す1/4波長
分の波形がサンプリング数32でサンプリングさ
れ、それぞれそのサンプリング値がデジタル量に
変換されて0番地から31番地に記憶されている。
また、周波数発電機21の全歯数Nは、この例
ではロータマグネツト2が8極着磁されているの
でN=(25−1)×4×4=496歯とされる。
50及び60は、それぞれステータコイル4及
び5に加わる正弦波状に変化する磁界に同期した
正弦波電流をステータコイル4及び5に供給する
ための回路で、それぞれ、D/A変換回路51,
61と、スイツチ回路52,53,62,63
と、フリツプフロツプ回路54,64と、ホール
素子55,65(第4図の例のホール素子6,7
に対応)と、リミツタ回路56,66と、オペア
ンプ57,67と、ドライブ回路58,68とか
らなつている。
なお、この場合、フリツプフロツプ回路54
は、いわゆるそのQ出力を出力信号として得、フ
リツプフロツプ回路64は、いわゆる出力を出
力信号として得ている。
ホール素子55はステータコイル4と電気角で
同相となる位置に配置されているので、これにて
ステータコイル4に加れる磁界EHS(第7図Cの
実線)が検出されて、これにより出力電圧ES
得られ、これがリミツタ回路56で波形整形され
て矩形状信号LS(第7図D)が得られる。
一方、ホール素子65はステータコイル5と電
気角で同相となる位置に配置されているので、こ
れにて、ステータコイル5に加わる磁界EHC(第
7図Cの破線)が検出されてこれより出力電圧E
Cが得られ、これがリミツタ回路66で波形整形
されて矩形信号LC(第7図K)が得られる。
70はステータコイル4及び5に加わる磁界
EHS及びEHCに同期してメモリー31及び41よ
り波形情報を読み出すようにするための同期回路
で、この例では、ホール素子55、リミツタ5
6、フリツプフロツプ回路71及び72からな
る。
すなわち、フリツプフロツプ回路71はリミツ
タ回路56の出力LSの立ち上がりによりトリガ
されて、これにより出力LSが1/2分周された信号
CS2が得られ、この信号CS2の立ち上がりにより
フリツプフロツプ回路72がトリガされて、これ
により出力LSが1/4分周された信号CS4(第7図
E)が得られる。
この信号CS4は、ロータの1回転につき1回の
立ち上がりを有し、しかもこの立ち上がりの時点
はステータコイル4に与えられる磁界EHSの立ち
上がりの零クロス点Pに相当する。
ところで、この例では上述のようにメモリー3
1及び41よりの読み出し信号は、ロータの回転
に伴つて得られる信号FGから得るようにいるの
で、ロータが停止している起動時には信号FGは
得られず、したがつてメモリー31及び41より
の読み出しができないから、このままではモータ
を起動することができない。
そこで、この例では、起動時には別の駆動信号
をステータコイル4及び5に供給して駆動するよ
うにしている。
先ず、この起動駆動から説明することにする。
すなわち、例えばスタートスイツチを押すと、
このスタートスイツチを押している期間だけ
「1」となる信号KSが端子24を通じて得られ、
この信号KSがオア回路25を通じてスイツチ回
路26に供給される。このスイツチ回路26は通
常は図の状態に切り換えられてその出力SP(第
7図A)は「0」の状態となつているが、信号
KSが「1」となると、スイツチ回路26は図の
状態とは逆の状態に切り換えられて、その出力
SPは「1」に立ち上がる。このスイツチ回路2
6の出力SPはプリセツト定数設定回路36及び
46に供給され、出力SPが「1」に立ち上がる
時点でこのプリセツト定数設定回路36及び46
の出力によりカウンタ32及び42は計数値
「31」の状態にプリセツトされる。
すなわち、正弦波形の最大値を読み出すべき番
地がプリセツトされる。したがつて、メモリー3
1及び41よりはそれぞれ正弦波の最大値のデジ
タル情報(等しい値)が読み出され、これがD/
A変換回路51及び61にてアナログ信号に変換
される。
また、スイツチ回路26の出力SPが「1」に
立ち上がることによりフリツプフロツプ回路27
がセツトされて、その出力SF(第7図B)が
「1」に立ち上がる。このフリツプフロツプ回路
27の出力SFはスイツチ回路53及び63にそ
の切り換え信号として供給され、出力SFが
「1」であるときには図の状態とは逆の状態にそ
れぞれ切り換えられる。したがつて、リミツタ回
路56及び66の出力LS及びLCが、それぞれ、
このスイツチ回路53及び63を通じてスイツチ
回路52及び62に供給されて、磁界EHS及び
EHCに同期してスイツチ回路52及び62が切り
換えられる。すなわち、信号LS及びLCが「1」
であるときにはスイツチ回路52及び62は図の
状態に切り換えられて、アンプ57及び67より
はD/A変換回路51及び61の出力がそのまま
の極性で得られ、信号LS及びLCが「0」である
ときにはスイツチ回路52及び62は図の状態と
は逆の状態に切り換えられて、アンプ57及び6
7よりはD/A変換回路51及び61の出力が逆
の極性で得られる。
このときのD/A変換回路51及び61の出力
は、正弦波の最大レベルであるので、アンプ57
及び67の出力DS(第7図J)及びDC(第7図
P)は、正弦波信号の最大振幅に等しい振幅の矩
形波信号となり、これがドライブ回路58及び6
8をそれぞれ通じてステータコイル4及び5に供
給されてモータが起動される。
なお、このとき、フリツプフロツプ回路27の
出力SFはカウンタ32及び42のイネーブル端
子に供給されて、この出力SFが「1」である間
は、すなわち起動時は、シユミツトトリガ回路2
3よりのパルスPFGがカウンタ32及び42で計
数されないようにされている。
こうしてモータの起動がなされて、ロータが回
転を始め、ロータの回転角位置がホール素子55
で、磁界EHSの最初の立ち上がりの零クロス点を
検出する位置になると、前述したように、フリツ
プフロツプ回路72の出力CS4が「1」に立ち上
がる。そして、この出力CS4の立ち上がりにより
カウンタ32はリセツトされて計数値「0」の状
態にされ、一方、出力CS4の立ち上がりによりプ
リセツト定数設定回路46が働いて、カウンタ4
2は計数値「31」の状態、すなわち全ビツトが
「1」の状態にプリセツトされる。
また、出力CS4の立ち上がりによりフリツプフ
ロツプ回路27がリセツトされて、その出力SF
が「0」になり、カウンタ32及び42は計数可
能状態となるとともにスイツチ回路53及び63
が図の状態に切り換えられる。
そして、このとき、波形発生回路30では、カ
ウンタ32がリセツトされて全ビツトが「0」の
状態になることにより、零検出回路34の出力に
パルスZS(第7図F)が得られ、これによりフ
リツプフロツプ回路35がセツトされてその出力
UDS(第7図H)が「1」に立ち上がり、カウン
タ32はクロツクパルスPFGをアツプカウントす
る状態となり、カウンタ32は「0」の状態、
「1」の状態、「2」の状態……と歩進する。した
がつて、メモリー31の番地が0番地、1番地、
2番地……と順次指定されて、正弦波の正の半サ
イクルの前半の1/4波長分の波形情報が読み出さ
れる。
そして、カウンタ32の状態が「31」となる
と、すなわち全ビツトが「1」の状態になると、
フルスケール検出回路33の出力にパルスFS
(第7図G)が得られ、これによりフリツプフロ
ツプ回路35がリセツトされて、その出力UDS
「0」の状態となり、アツプダウンカウンタ32
はそれ以後のクロツクパルスPFGをダウンカウン
トする状態となる。
したがつて、カウンタ32は、「31」の状態か
ら、「30」の状態、「29」の状態、……と減算され
るように変化し、メモリー31の番地が31番地、
30番地、29番地……と前述の場合とは逆向きに指
定されて、正弦波の正の半サイクルの前半の1/4
波長分の波形と対象な後半の1/4波長分の正弦波
形情報が読み出される。
そして、クロツクパルスPFGのカウントが進ん
で、カウンタ32の状態が「0」となると、再び
零検出回路34の出力にパルスZSが得られ、こ
れによつてフリツプフロツプ回路35がセツトさ
れてその出力UDSが「1」になり、カウンタ32
は再びアツプカウントの状態となる。以下、前記
の動作がくり返えされる。
したがつて、カウンタ32は、ステータコイル
4に加わる正弦波状に変化する磁界EHSに同期し
て、その1/4サイクル期間毎にアツプカウント
の状態とダウンカウントの状態を交互にくり返
し、メモリー31からは、磁界EHSの正の半サイ
クル期間と負の半サイクル期間の両期間で、正弦
波の正の半サイクル分のデジタル波形情報がそれ
ぞれ読み出される。
一方、波形発生回路40では、前述のようにフ
リツプフロツプ回路72の出力CS4の立ち上がり
によりカウンタ42が「31」の状態にプリセツト
されることにより、フルスケール検出回路43の
出力にパルスFC(第7図M)が得られ、これに
よりフリツプフロツプ回路45がリセツトされ
て、その出力UDC(第7図N)が「0」になる。
したがつて、カウンタ42はダウンカウントの状
態となり、メモリー41が31番地、30番地、29番
地……と指定される。そして、カウンタ42の状
態が「0」になると、零検出回路44にパルスZ
C(第7図L)が得られ、これによりフリツプフ
ロツプ回路45がセツトされて、その出力UDC
「1」に立ち上がり、カウンタ42はアツプカウ
ントの状態となる。以下、波形発生回路30と同
様に、カウンタ42はパルスFCの時点よりダウ
ンカウント、パルスZCの時点よりアツプカウン
トの状態となる。この場合、CS4の立ち上がりで
波形発生回路30のカウンタ32は「0」にリセ
ツトされるのに対し、波形発生回路40のカウン
タ42は「31」にプリセツトされるので、カウン
タ32でアツプカウントの状態のとき、カウンタ
42ではダウンカウント状態となり、両者のアツ
プ及びダウンカウント動作は正弦波の1/4サイク
ル分従つて、電気角で90度ずれることになる。
したがつて、カウンタ42は、ステータコイル
5に加わる正弦波状に変化する磁界EHCに同期し
てその1/4サイクル期間毎にアツプカウントの状
態とダウンカウントの状態を交互にくり返し、メ
モリー41からは正の半サイクル分のデジタル波
形情報が、磁界EHCの正の半サイクル期間と負の
サイクル期間の両期間で読み出される。
このようにして、メモリー31及び41より読
み出された情報はD/A変換回路51及び61で
それぞれアナログ信号に変換された後、スイツチ
回路52及び62にそれぞれ供給される。
このとき、前述したようにスイツチ回路53及
び63はそれぞれの図の状態に切り換えられてお
り、フリツプフロツプ回路54及び64の出力
SWS及びSWCがスイツチ回路52及び62にそ
の切換信号として供給される状態となつている。
フリツプフロツプ回路54及び64は、それぞれ
零検出回路34及び44よりのパルスZS及びZC
によりトリガされてその状態を反転するようにさ
れており、その出力SWS及びSWCはパルス及び
S及びZCがそれぞれ到来する毎に「1」と
「0」の状態をくり返すものとなる。ここで、パ
ルスZSの発生時点は、正弦波磁界EHSのほぼ零
クロス点の時点に相当し、一方、パルスZCの発
生時点は正弦波磁界EHCのほぼ零クロス点の時点
に相当し、また、フリツプフロツプ回路54及び
64はそれぞれ起動時のパルスSPによりあらか
じめリセツトされているので、それぞれ出力
SWS及びSWC(出力である)は第7図I及び
Oに示すように正弦波磁界EHS及びEHCの正の半
サイクル期間ではそれぞれ「1」の状態、負の半
サイクル期間ではそれぞれ「0」の状態となる。
したがつて、スイツチ回路52及び62は正弦
波磁界EHS及びEHCの正の半サイクル期間では図
の状態に切り換えられ、正の半サイクルの正弦波
形がアンプ57及び67によりそれぞれ得られ、
磁界EHS及びEHCの負の半サイクル期間ではスイ
ツチ回路52及び62はそれぞれ図の状態とは逆
の状態に切り換えられ、アンプ57及び67より
はそれぞれ負の半サイクルの正弦波形が得られ
る。すなわち、アンプ57及び67の出力DS
びDC(第7図J及びP)は正弦波交流信号とな
り、これがドライブ回路58及び68をそれぞれ
通じてステータコイル4及び5にそれぞれ供給さ
れる。
こうして、各ステータコイル4及び5には、こ
れらに加わる磁界に同期した正弦波電流が流れる
ので、前述した第(7)式を満足する定常回転駆動状
態となる。
ところで、この定常回転駆動状態で、例えば、
外力によりロータの回転が強制的に停止されてし
まつたような場合には、パルスPFGがなくなるの
で、このままではモータは回転を続けることがで
きなくなつてしまう。そこで、この例では、次の
ようにされる。
すなわち、アンプ22を通じた周波数発電機2
1よりの信号FGが速度検出回路28に供給され
て、これより信号FGの周波数に比例した電圧が
得られ、これがレベル検出回路29に供給され
る。そして、ロータの回転数が低くなつて、速度
検出回路28の出力電圧が一定値以下になつたと
き、このレベル検出回路29の出力に「1」に立
ち上がる信号が得られ、これがオア回路25を通
じてスイツチ回路26に供給されて、これが図の
状態とは逆の状態に切り換えられる。したがつ
て、スイツチ回路26の出力SPは、起動時と同
様に「1」に立ち上がる。そして、起動時と全く
同様にしてステータコイル4及び5には矩形状電
流が流れて、起動時と全く同様の動作となり、回
転が停止しないようにされる。
そして、回転速度が上がれば、前述と同様にし
て起動回転駆動状態から定常回転駆動の状態に戻
り、回転は持続する。
以上述べたようにして、この発明によればロー
タマグネツトよりの磁界を検出素子で検出し、そ
の検出出力からステータコイルに供給する正弦波
電流を形成するのではなく、歪のない正弦波情報
をメモリーに記憶しておき、このメモリーより正
弦波情報をロータマグネツトよりの磁界に同期す
るとともにロータの回転に同期した信号により読
み出し、この読み出した情報からステータコイル
を流す電流を形成するようにしたので、検出素子
としての2個のホール素子のゲイン差や、直流オ
フセツト電圧に起因するトルクリツプルは生じな
いという顕著な効果がある。
また、ロータマグネツトよりの磁界が正しく正
弦波状でないことによる影響も、ステータコイル
に流れる電流には全くない。
また、この発明においては正弦波情報を記憶す
るメモリーとして小形で小容量の、したがつて安
価なものを使用できるものである。
すなわち、ロータマグネツトよりの磁界に同期
した正弦波を得るには、ロータマグネツトが上述
の例のように8極着磁であれば、原理的にはメモ
リーには4周期分の正弦波情報が必要である。し
かしながら、これではメモリーとして大容量のも
のが必要となる不都合がある。
これに対し、この発明では、正弦波形のくり返
し性及びその対象に着目してメモリーには1/4サ
イクル分の波形情報を記憶しておき、上述のよう
に、このメモリーよりの読み出しに当たつては、
その読み出し順序及び極性を、ステータコイル4
及び5に与えられる磁界EHS及びEHCに同期して
切り換えるようにしたので、メモリーとしては小
形かつ小容量のものを使用できるという顕著な効
果がある。
また、図の例のように、周波数発電機よりの信
号を読み出し基準信号とする場合に、前述のよう
に、その歯数Nを選定すれば、小容量のメモリー
を効率良く使用することができる。
なお、磁界に同期してカウンタ32及び42で
の番地計数を行なわせるようにする方法は、図の
例のように信号CS4を用いる方法に限らず、例え
ばロータヨークの外周の所定の位置に永久磁石を
マーカとして被着し、このマーカ磁石の位置を例
えばホール素子で検出し、その検出出力を同期の
基準とするようにしてもよい。
また、メモリーより時分割的にサイン波形情報
とコサイン波形情報を読み出すようにすることに
よりメモリーは共通の1個とすることもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は無刷子直流モータの一例の構造を示す
断面図、第2図及び第3図はその説明のための
図、第4図は従来の無刷子直流モータの駆動回路
の要部の一例の回路図、第5図はこの発明による
無刷子直流モータの駆動回路の一例の系統図、第
6図及び第7図はその動作の説明のための波形図
である。 2はロータマグネツト、4及び5はステータコ
イル、31及び41はメモリー、21は周波数発
電機、32及び42はアツプダウンカウンタ、3
5,45,54,64はフリツプフロツプ回路で
ある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 磁界が正弦波状になるように着磁されたロー
    タマグネツトと、互いに電気角で90度の奇数倍だ
    け異なる位置に配置された2相のステータコイル
    と、ロータの一回転当たり一定のくり返し数でロ
    ータの回転速度に応じてそのくり返し周波数が変
    わる信号を得る信号発生器と、上記信号発生器よ
    りの信号のくり返し数と上記ロータマグネツトよ
    りの磁界との関係を考慮したサンプル数で正確な
    正弦波形の零クロス点から最大レベル部分までの
    1/4波長分の波形がサンプリングされ、そのサン
    プリング値がそれぞれデジタル量に変換されて各
    番地に順次記憶されたメモリーと、上記信号発生
    器の出力信号を計数して上記メモリーの番地を指
    定する2個のカウンタと、上記ロータマグネツト
    の磁界に応答し、その回転角位置を検出するため
    に互いに電気角で90度の奇数倍だけ異なる位置に
    配置された2つの位置検出手段とを有し、上記位
    置検出手段の検出出力を基準にして上記信号発生
    器の出力信号による上記2個のカウンタでの番地
    計数が各ステータコイルに加わる磁界に同期して
    なされるとともに上記メモリーからの読み出しに
    当たつて、正弦波の正または負の半サイクル期間
    の前半の1/4サイクルに相当する期間と、後半の
    1/4サイクルに相当する期間とでは上記信号発生
    器の出力信号による上記カウンタでの番地計数が
    逆にされて正弦波の正の半サイクルの波形が形成
    され、さらに上記2つの位置検出手段の各検出出
    力を基準として上記磁界の向きに同期した2つの
    極性切換信号が形成されこの2つの極性切換信号
    により上記半サイクルの波形の極性が上記磁界に
    同期して選択的に切り換えられて2つの正弦波交
    流信号が形成され、この正弦波交流信号に応じた
    電流が上記各ステータコイルにそれぞれ供給され
    るようになされた無刷子直流モータ。
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JPS6352826A (ja) * 1986-08-22 1988-03-07 岡谷酸素株式会社 水耕栽培装置
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