JPS6235354B2 - - Google Patents

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JPS6235354B2
JPS6235354B2 JP54007931A JP793179A JPS6235354B2 JP S6235354 B2 JPS6235354 B2 JP S6235354B2 JP 54007931 A JP54007931 A JP 54007931A JP 793179 A JP793179 A JP 793179A JP S6235354 B2 JPS6235354 B2 JP S6235354B2
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JP
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rotor magnet
rotor
phase
magnetic field
sine wave
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Hiroyuki Yamauchi
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Sony Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は無刷子直流モータの、特に、駆動回
路に関する。
無刷子直流モータとして、ロータの回転角位置
に無関係に常に一定の回転トルクが得られるよう
にしたものが知られている。
第1図〜第4図は、この種の無刷子直流モータ
の一例で、磁束分布が正弦波状になるようにロー
タマグネツトが着磁されるとともに、互いに位相
が90度異る2相交流電流を、2相のステータコイ
ルに流すことにより、ロータの回転角に無関係に
常に一定のトルクが得られ、トルクむらのない回
転をなすようにしたものである。
即ち、第1図はこの無刷子直流モータの縦断面
を示すもので、1は回転軸、2はロータマグネツ
ト、3はロータヨークで、ロータマグネツト2は
ロータヨーク3に被着されている。
ロータマグネツト2は複数極に着磁された永久
磁石が用いられるもので、第2図に示すように例
えば8極に着磁されるとともに、磁束分布が正弦
波状になるように着磁されている。
また、ステータコイルは2相設けられるもの
で、第3図に示すようにロータマグネツト2より
の磁界に対して互いに同相となる位置に配されて
いる巻線ブロツクC1とC2が直列に接続されて第
1のステータコイル4が形成され、ロータマグネ
ツト2よりの磁界に対して互いに同相となる位置
に同様に配されている巻線ブロツクC3とC4が直
列に接続されて第2のステータコイル5が形成さ
れる。そして、これら第1及び第2のステータコ
イル4及び5はロータマグネツト2に対向するよ
うに配されるとともに互いに電気角で90゜の奇数
倍だけ異なるように配されている。
また、2個のステータコイル4及び5に対応し
てロータマグネツト2の磁界を検出するための検
出素子として2個のホール素子6及び7が設けら
る。この場合、2個のホール素子6及び7は、第
3図に示すようにロータマグネツト2よりの磁束
を検出する位置で、かつ、互いに電気角で90゜異
なる位置に配置される。
第4図は、この無刷子直流モータの駆動回路を
示すもので、2個のホール素子6及び7には、端
子8を通じて直流電流Iが供給されている。
したがつて、ロータマグネツト2の回転に応じ
て、ホール素子6及び7には正弦波電圧が得ら
れ、この電圧が直線性を有する増幅回路9及び1
0に供給される。即ち、ホール素子6及び7の出
力に得られる正弦波電圧がオペレーシヨナルアン
プ(以下オペアンプという)11及び12の正及
び負入力端子間に印加され、このオペアンプ11
及び12の出力により、正弦波電圧の正の半サイ
クル期間にはそれぞれトランジスタ13及び15
が導通状態となつて、これを通じてステータコイ
ル4及び5に電流が流れ、負の半サイクル期間に
はそれぞれトランジスタ14及び16が導通状態
となつてこれを通じてステータコイル4及び5に
電流が流れる。
したがつて、ステータコイル4及び5には、ホ
ール素子6及び7より得られた電圧に比例した電
流が供給される。
すなわち、ロータの回転角をθとすれば、一方
のステータコイル4に鎖交する磁束B1及び他方
のステータコイル5に鎖交する磁束B2は、 B1=Bnsinθ ……(1) B2=Bncosθ ……(2) で表わされる。ただしBnは定数である。
また、2個のホール素子6及び7によつてロー
タマグネツト2よりの正弦波状の磁束が検出さ
れ、これらホール素子6及び7には、検出磁束に
比例した電圧が発生し、これが増幅回路10及び
11に供給されるから、各ステータコイル4及び
5に流れる電流i1及びi2は、 i1=Ksinθ ……(3) i2=Kcosθ ……(4) となる。但し、Kは回転角θに無関係の値で、完
成したモータでは電流Iが一定ならば定数であ
る。
したがつて、ステータコイル4及び5による力
F1及びF2は、 F1=i1・B1=BnKsin2θ ……(5) F2=i2・B2=BnKcos2θ ……(6) となる。
したがつて、ロータマグネツト2が受ける力F
は、 F=F1+F2 =BnK(sin2θ+cos2θ) =BnK ……(7) となり、ロータの回転角θに関係なく一定のもの
となる。
このように、この無刷子直流モータによれば、
磁束分布が正弦波状になるようにロータマグネツ
トを着磁するとともに2相のステータコイルに、
互いに位相が90度ずれた2相正弦波交流信号を通
電することにより、ロータの回転角に無関係に常
に一定のトルクを得ることができ、トルクむらに
ない直流モータが実現できるものである。
ところで、上述の例のように、ロータマグネツ
トよりの磁界を2個のホール素子で検出し、その
検出出力から直接的にステータコイルに流す正弦
波電流を形成するようにした場合には次のような
欠点がある。
すなわち、ホール素子の検出出力には直流オフ
セツト電圧が発生し、したがつてステータコイル
に流れる正弦波電流には直流分が含まれる。この
ため正弦波の正の区間と負の区間との長さが異な
り、これがトルクリツプルの原因となる。
また、ホール素子は同一材料で構成されたもの
であつても、その積感度は同じではなく、バラツ
キがある。したがつて、その出力電圧もバラツキ
が生じ、上述の例の場合、ホール素子6の出力電
圧とホール素子7の出力が同じにならず、これも
トルクリツプルの原因となる。
さらに、ロータマグネツトに対し、その磁束分
布が正確に正弦波状になるように着磁することは
困難で、通常、着磁むらを生じる。上述の例で
は、この着磁むらのあるロータマグネツトよりの
磁界を検出することにより正弦波を形成すること
になり、ステータコイルに流れる電流は正しい正
弦波にはならない。これも、トルクリツプルの原
因となる。
この発明は上述の欠点を一掃できるようにした
無刷子直流モータを提供しようとするものであ
る。
すなわち、この発明は、ステータコイルに供給
する正弦波電流を得るに当たつて、ロータマグネ
ツトよりの磁界を検出して、その検出出力を利用
するのではなく、正確な正弦波信号の情報を記憶
させておき、この記憶情報をロータの回転速度に
応じ、かつ、各ステータコイルに加わるロータマ
グネツトよりの磁界に対応させて読み出すように
するものである。
以下、この発明による無刷子直流モータの一例
を、第5図以下を参照しながら説明しよう。
第5図で、20及び21はリードオンリーメモ
リーで、この例では、一方のメモリー20にはサ
イン波情報が、他方のメモリー21にはコサイン
波情報が、それぞれ記憶される。
また、22は例えばロータの回転軸に同軸的に
設けられた歯数Nの周波数発電機で、これよりは
ロータの1回転当たりくり返し数Nで、周波数が
ロータの回転速度に応じたものとなる信号FGが
得られる。そして、この例では、この信号FGに
よりメモリー20及び21より波形情報を読み出
すようにするもので、このためメモリー20及び
21には周波数発電機22の歯数に基づいてサン
プリングされた波形情報が記憶されている。
すなわち、例えば、周波数発電機22の全波数
Nが512個で、ロータマグネツト2が8極着磁さ
れている場合には、ロータの1回転当り、正弦波
磁界は第6図Cに示すように4回くり返すので、
正弦波磁界の1周期分に対応する周波数発電機2
2の歯数は128である。そこで、正弦波磁界に対
応して正弦波信号を得るには、サイン波及びコサ
イン波の1周期分を128個のサンプリングパルス
でサンプリングし、その値をメモリー20及び2
1に記憶しておき、これを信号FGによつて読み
出すようにすればよい。
この例の場合、第6図Aに示すようにサイン波
の0ラジアンから2πラジアンまでに相当する1
周期分がサンプリング数128個でサンプリングさ
れ、そのサンプリングレベルが、例えば8ビツト
のデジタル量に変換されて、メモリー20の番地
から127番地に記憶され、同様に、第6図Bに示
すようにコサイン波の0ラジアンから2πラジア
ンまでに相当する1周期分がサンプリング数128
でサンプリングされ、そのサンプリングレベルが
デジタル量に変換されて、メモリー21の0番地
から127番地に記憶されている。
25及び26はカウンタで周波数発電機22よ
りの信号FGを計数してリードオンリーメモリー
20及び21のアドレスを指定するとともに、信
号FGのくり返し周期に同期してメモリー20及
び21より波形情報を読み出すものである。
この場合、周波数発電機22より得られる信号
FGは正弦波状であるため、信号FGはアンプ23
を通じてシユミツトトリガ回路24に供給されて
パルス整形されてパルスPFGとされ、このパルス
FGがカウンタ25及び26に供給される。
この場合、前述の(7)式を満足するようにするた
めには、ロータマグネツト2よりの磁界に同期し
てメモリー20及び21から波形情報を読み出す
ようにしなければならない。すなわち、ステータ
コイル4に印加される磁界が立ち上がりの零クロ
ス点であるロータマグネツトの回転角位置から、
メモリー20及び21の読み出しを「0」番地か
ら順次開始する必要がある。
このため、この例では次のようになされる。
すなわち、例えばロータヨーク3の外周面の特
定位置に永久磁石の小片が被着されるとともに、
ロータの回転周面に対向する位置にその永久磁石
よりの磁束を検出する検出素子例えば検出ヘツド
33が設けられる。ここで、この磁石と検出ヘツ
ド33との取付け位置は、ロータマグネツト2よ
りステータコイル4に印加される磁界が立ち上が
りの零クロス点例えば第6図Cの点Pである回転
角位置において、検出ヘツド33より検出パルス
が得られるような位置P0し、このPの位置より0
番地からの読み出しを開始するようにすればよい
が、永久磁石と検出ヘツドを、正確にその位置P0
に置くことは困難であるとともに、タイミング的
に無理が生じる。このため、この例では、位置P0
よりも周波数発電機22の歯数で30歯分手前の位
置P30で検出ヘツドより検出パルスMD(第6図
D)が得られるようにされる。
そして、この検出ヘツド33よりの検出パルス
MDは、リミツタ回路24を通じてプリセツト定
数設定回路35に供給されて、例えば、5ビツト
のカウンタ36が「2」にプリセツトされる。こ
のカウンタ36には、シユミツトトリガ回路24
よりのパルスPFGが供給されており、このパルス
FGが30個計数されると、このカウンタ36より
キヤリーパルスCA(第6図E)が得られ、これ
によりカウンタ25及び26がリセツトされる。
したがつて、カウンタ25及び26では、キヤリ
ーパルスCAの直後のパルスPFGから「1」,
「2」…と計数するようになる。すなわち、ステ
ータコイル4及び5に与えられる正弦波状磁界に
同期してメモリー20及び21から正弦波信号が
読み出される。そして、メモリー20及び21よ
りの出力がそれぞれD/A変換器27及び28に
供給されてアナログ信号に変換され、このアナロ
グ信号がアンプ29,30及びドライブ回路3
1,32をそれぞれ通じてこれがステータコイル
4及び5にそれぞれ供給される。
なお、このとき、リミツタ回路34を通じた検
出パルスMDによりフリツプフロツプ回路49が
セツトされ、カウンタ36よりのキヤリーパルス
Aによりこのフリツプフロツプ回路49がリセ
ツトされて、このフリツプフロツプ回路49より
パルスMDの時点からパルスCAの時点までの期
間T0だけ「0」となる信号が得られ、この信
号がカウンタ36のイネーブル端子に供給さ
れて、このカウンタ36では期間T0でのみパル
スPFGを計数するようにされる。
以上の動作が、ロータの1回転毎に行なわれ
て、各波形情報がロータマグネツト2よりの磁界
に同期して読み出されるものである。
以上は、この発明による無刷子直流モータの定
常回転時における動作であるが、モータの起動時
には、ロータの回転は停止しているので周波数発
電機22よりは信号FGは得られず、このままで
は起動はできない。そこで、この例では起動時を
考慮して次のようにしている。
すなわち、例えばスタートスイツチを押すと、
端子37を通じて「1」なる信号がオア回路38
に供給されて、このオア回路38の出力が「1」
となり、これによりスイツチ回路39がオンとな
り、これより「1」に立ち上がる信号SP(第7
図A)が得られ、これがそれぞれプリセツト定数
設定回路40及び41に供給される。そして、プ
リセツト定数設定回路40によりカウンタ25は
「32」の状態にプリセツトされ、プリセツト定数
設定回路41によりカウンタ26は「0」の状態
にプリセツトされる。すなわち、それぞれ、各波
形の正の最大値を読み出すべきアドレスがプリセ
ツトされる。したがつて、メモリー20及び21
よりは各波形の正の最大値のデジタル情報(等し
い値である)が読み出され、これがD/A変換器
27及び28にてアナログ信号に変換される。
一方、ホール素子6及び7にてロータマグネツ
ト2よりの磁界が検出されて、その出力EHS(第
7図C)及びEHC(同図E)がそれぞれ波形整形
回路43及び44に供給されて、これより矩形波
信号LS及びICが得られ、これがゲート回路45
及び46にそれぞれ供給される。
また、スイツチ回路39よりの「1」に立ち上
がる信号SPによりフリツプフロツプ回路42が
セツトされ、これより「1」に立ち上がる信号S
F(第7図B)が得られ、これがゲート回路45
及び46に、そのゲート信号として供給される。
そして、ゲート回路45及び46は信号SF
「1」である期間オンとされて、この期間、これ
を通じて波形整形回路43及び44の出力信号L
S及びLCがそれぞれスイツチ回路47及び48に
供給される。そして、信号LS及びLCが「1」で
あるときにはスイツチ回路47及び48は図の状
態に切り換えられて、アンプ29及び30よりは
D/A変換器27及び28の出力がそのままの極
性で得られ、信号LS及びLCが「0」であるとき
にはスイツチ回路47及び48は図の状態とは逆
の状態に切り換えられて、アンプ29及び30よ
りはD/A変換器27及び28の出力が逆の極性
で得られる。したがつて、起動時においては、ア
ンプ29及び30の出力DS(第7図G)及びDC
(同図H)は、正弦波信号の最大振幅に等しい振
幅の矩形波信号となり、これがドライブ回路31
及び32を通じてステータコイル4及び5に供給
されて、モータはいわゆるスイツチング駆動され
ることになる。
なお、このとき、フリツプフロツプ回路42の
出力SFはカウンタ25及び26のイネーブル端
子に供給されて、この出力SFが「1」である間
は、すなわち、起動時は、シユミツトトリガ回路
24よりのパルスPFGを計数しないようにされて
いる。
こうしてモータの起動がなされて、ロータが回
転を始めると、ロータヨーク3に取り付けられた
永久磁石よりの磁界がヘツド33にて検出され
て、リミツタ回路34より検出パルスMD(第7
図I)が得られ、カウンタ36が前述したように
プリセツトされる。そして、パルスPFGがカウン
タ36で30個計数されると、これよりキヤリーパ
ルスCA(第7図J)が得られ、これによりカウ
ンタ25及び26がリセツトされるとともにフリ
ツプフロツプ回路42がリセツトされて、フリツ
プフロツプ回路42の出力SFが「0」となり、
カウンタ25及び26は計数可能状態となり、パ
ルスPFGの計数が「0」,「1」,「2」…と開始さ
れる。そして、前述したようにこのカウンタ25
及び26の出力により各メモリー20及び21よ
り各波形情報が順次読み出されて、定常回転駆動
状態になる。
ところで、この定常回転駆動状態で、例えば、
外力によりロータの回転が強制的に停止されてし
まつたような場合には、パルスPFGがなくなるの
で、このままではモータは回転を続けることがで
きなくなつてしまう。そこで、この例では、次の
ようにされる。すなわち、アンプ23を通じた周
波数発電機22よりの信号FGが速度検出回路5
0に供給されて、これより信号FGの周波数に比
例した電圧が得られ、これがレベル検出回路51
に供給される。そして、ロータの回転数が低くな
つて、速度検出回路50の出力電圧が一定値以下
になつたとき、レベル検出回路51より「1」に
立ち上がる検出出力が得られ、これがオア回路3
8を通じてスイツチ回路39に供給されて、これ
がオンとされる。したがつて、スイツチ回路39
より「1」に立ち上がるパルスSPが得られ、モ
ータは起動時と同じようにスイツチング駆動の状
態となり、再び定常回転駆動状態に戻り、回転が
持続するようにされる。
また、この例では、速度制御機能も考慮されて
おり、次のようにしてなされる。
すなわち、この例では、D/A変換器27及び
28として第8図に示すよに、乗算形のD/A変
換器が用いられる。この乗算形のD/A変換器は
基準電圧端子VRを有し、この端子に与えられる
電圧が抵抗分割されて、デジタル情報に応じたア
ナログ電圧として端子VOより取り出されるよう
にされるもので、第8図の例は4ビツトの場合で
ある。そして、速度検出回路50の出力電圧がサ
ーボ回路52に供給されて、これより回転速度に
応じた制御電圧が得られ、これがD/A変換器2
7及び28の基準電圧端子VRにそれぞれ供給さ
れる。したがつて、D/A変換器27及び28よ
りは、デジタル情報に応じたアナログ電圧が得ら
れるとともに、そのアナログ電圧は、回転速度に
応じて変えられて、常に所定の回転速度で回転す
るように制御されるものである。
以上述べた第5図の例では、リードオンリーメ
モリー20及び21にはサイン波情報及びコサイ
ン波情報をそれぞれ各個に記憶するようにした
が、2個のメモリーに同じ、例えばサイン波情報
をともに記憶しておくこともできる。
第9図は、その場合の要部の一例を示すもの
で、この例で、第5図の例と同一部分には同一符
号を付して示すとともにその説明は省略する。
この例では、メモリー27及び28に代えて、
例えば第6図Aに示すようにサイン波情報がとも
に記憶された2個のメモリー53及び54が設け
られる。そして、フリツプフロツプ回路42の出
力SFはカウンタ26のみのイネーブル端子に供
給され、カウンタ25のイネーブル端子には、カ
ウンタ26で計数が32となつたときから「0」に
立ち下がる信号S32が供給されて、カウンタ25
は、カウンタ26がパルスPFGを32個以上計数す
るまでは計数を開始しないようにされる。
また、この例の場合も、永久磁石と検出ヘツド
33は、検出ヘツド33の検出出力がステータコ
イル4に与えられる磁界が特定の零クロス点であ
る回転角位置よりも周波数発電機の歯数で30歯分
手前で得られるような位置に配される。
さらに、この例ではプリセツト定数設定回路は
2個のカウンタ25及び26に共通とされ、プリ
セツト定数設定回路40の出力がカウンタ25及
び26に与えられて、このプリセツト定数設定回
路40によりカウンタ25及び26はともに
「32」にプリセツトされるようにされる。
したがつて、起動時には、パルスSPがプリセ
ツト定数設定回路40に与えられて、カウンタ2
5及び26はともに「32」にプリセツトされ、メ
モリー53及び54よりはサイン波の正の最大値
のデジタル情報が読み出され、第5図の例と同様
にして起動時のスイツチング駆動がなされる。
そして、起動がなされた後、カウンタ36より
キヤリーパルスCAが得られると、カウンタ25
及び26はともにリセツトされて「0」の状態と
されるとともに、フリツプフロツプ回路42がリ
セツトされて、その出力SFが「0」となり、カ
ウンタ25でパルスPFGの計数が開始され、メモ
リー54より波形情報が順次読み出される。そし
て、このカウンタ25で32個計数すると、出力
S32が「0」になり、カウンタ26が計数可能状
態となり、パルスPFGの計数が開始され、メモリ
ー53より波形情報が順次み出される。この場
合、第6図に示すように、パルスPFGの32個分
は、サイン波形のπ/2分に相当するので、メモリー 53からはメモリー54よりの「0」番地からの
読み出し開始時点よりサイン波の兀/2分だけ遅れて 「0」番地から読み出されることになり、第5図
の例と同様にメモリー54よりはサイン波情報
が、メモリー53よりは、これよりπ/2だけ位相が 進んだコサイン波情報が、それぞれ得られるもの
である。
第10図及び第11図は正弦波形情報読み出し
部のさらに他の例で、これらの例は、メモリーを
1個だけ設けるとともに、この単一のメモリーよ
りサイン波情報とコサイン波情報を時分割で読み
出すようにした場合の例である。
すなわち、第10図で、55はリードオンリー
メモリーで、これには例えば第6図Aに示すよう
なサイン波情報が記憶されている。56はサイン
波情報読み出し用のカウンタ、57はコサイン波
情報読み出し用のカウンタで、両者のカウント値
は、正弦波の90度分の位相差に相当する分だけず
れるようになつている。これらカウンタ56及び
57よりの読み出しアドレス信号はスイツチ回路
58を通じてメモリー55に供給される。また、
メモリー55の出力はスイツチ回路60によつて
バツフアメモリー61及び62に選択的に供給さ
れ、メモリー61及び62の出力がそれぞれD/
A変換器63及び64に供給されてアナログ電圧
に変換される。そして、スイツチ回路58及び6
0がパルス発生器59よりのデユーテイフアクタ
50%のパルスSWによつて、パルスSWが「0」
の状態のときには図の状態に、パルスSWが
「1」の状態のときには図の状態とは逆の状態に
交互に切り換えられる。すなわち、メモリー55
よりは、パルスSWが「0」の状態のときにはサ
イン波情報が、パルスSW「1」の状態のときに
はコサイン波情報が、それぞれ読み出され、D/
A変換器63及び64よりは互いに90度位相の異
なるサイン波電圧及びコサイン波電圧が得られる
ものである。
第11図の例は、この第10図の例の改良例
で、この例においては、コサイン波情報読み出し
用のカウンタ57を設ける代わりに、カウンタ5
6の出力カウント値とカウンタ57の出力カウン
ト値の差に等しい一定の値を発生する定数発生回
路65を設け、この定数発生回路の出力をスイツ
チ回路66を通じて加算回路67に供給してカウ
ンタ56の出力に加算するようにする。そして、
スイツチ回路66をスイツチ回路60と同期して
パルスSWにより切り換えるようにするものであ
る。
このようにしたこの第11図例は、第10図の
例と全く同様の動作をすることは容易に理解でき
よう。
以上述べたようにして、この発明によればロー
タマグネツトよりの磁界を検出素子で検出し、そ
の検出出力からステータコイルに供給する正弦波
状電流を形成するのではなく、歪のない正弦波情
報をメモリーに記憶しておき、このメモリーより
正弦波情報をロータマグネツトよりの磁界に同期
するとともにロータの回転に同期した信号により
読み出し、この読み出した情報からステータコイ
ルに流す電流を形成するようにしたので、検出素
子としての2個のホール素子のゲイン差や、直流
オフセツト電圧に起因するトルクリツプルはなく
なるものである。
また、ロータマグネツトよりの磁界が正しく正
弦波状でないことによるトルク変動の発生もな
い。
また、上述の例では、ロータマグネツトの一定
位置からメモリーからの読み出しがなされるの
で、ロータマグネツトに着磁むらがあつても、ス
テータコイルに流れる正弦波電流に対して一定の
誤差となり、その補正も容易になし得るという利
益がある。
なお、図の例では、メモリーには正弦波の1周
期分の情報を記憶するようにしたが、ロータマグ
ネツトの1回転分の情報、図の例では4周期を記
憶するようにしてもよく、また、正弦波の1/2周
期分を記憶しておいて、これをロータマグネツト
よりの検出磁界に同期して極性反転して得るよう
にしてもよい。
また、ロータマグネツトよりの磁界に同期して
メモリーより波形情報を読み出すようにする方法
としては、図の例のように、マーカ磁石を用いる
方法に限られるものではなく、例えば、ホール素
子の検出出力の零クロス点を検出することによつ
てもできる。
ただし、図の例のようにマーカ磁石と検出素子
を設けた方法によれば、ロータマグネツトの着磁
パターンに対して、常に同じ位置から正弦波の読
み出しがなされるので、正確な正弦波磁界に対す
る着磁誤差は一定に検出でき、したがつて、マー
カ磁石と検出素子とをロータマグネツトの着磁む
らの影響の最も少ない位置に設けることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は無刷子直流モータの一例の構造を示す
断面図、第2図及び第3図はその説明のための
図、第4図は従来の無刷子直流モータの駆動回路
の要部の一例の回路図、第5図はこの発明による
無刷子直流モータの駆動回路の一例の系統図、第
6図〜第8図はその動作の説明のための図、第9
図はこの発明の要部の他の例の系統図、第10図
及び第11図はこの発明の要部のさらに他の例の
系統図である。 2はロータマグネツト、4及び5はステータコ
イル、20及び21はメモリー、22は周波数発
電機、25及び26はカウンタ、33は磁界検出
ヘツド、36はカウンタである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 磁束分布が正弦波状になるように着磁された
    ロータマグネツトと、互いに電気角で90度の奇数
    倍だけ異なる位置に配置された2組のステータコ
    イルと、正弦波信号をサンプリングして各サンプ
    リング値をデジタル量として記憶したメモリー
    と、ロータの回転検出信号に対応して形成された
    読み出し信号により上記メモリーから、上記ステ
    ータコイルに与えられる上記ロータマグネツトか
    らの磁界に同期して上記デジタル量を読み出す読
    み出し手段と、この読み出されたデジタル量に基
    づいて位相が90度異なる2相の駆動信号を形成
    し、この2相の駆動信号を上記2相のステータコ
    イルに供給するための駆動回路と、互いに電気角
    で90度の奇数倍だけ異なる位置に設けられ上記ロ
    ータマグネツトの磁界を検出する2つの感磁性素
    子と、起動時、上記駆動回路に供給する上記デジ
    タル量の値を所定値に固定し、上記2つの感磁性
    素子の出力に対応して位相が互いに90度異なる矩
    形波2相信号を上記2相のステータコイルに供給
    する起動手段とを設けた無刷子直流モータ。
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