JPS624740A - 塩素化塩化ビニル系樹脂組成物 - Google Patents

塩素化塩化ビニル系樹脂組成物

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JPS624740A
JPS624740A JP14337785A JP14337785A JPS624740A JP S624740 A JPS624740 A JP S624740A JP 14337785 A JP14337785 A JP 14337785A JP 14337785 A JP14337785 A JP 14337785A JP S624740 A JPS624740 A JP S624740A
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JP
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acid
vinyl chloride
chloride resin
cpvc
ester
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JP14337785A
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Terufumi Adachi
足立 輝文
Hiroshi Saeki
浩 佐伯
Hiroshi Kakei
加計 博志
Yasuhiko Mito
三戸 泰彦
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Tokuyama Sekisui Co Ltd
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Tokuyama Sekisui Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、塩素化塩化ビニル系樹MW酸物に関するも
のである。この発明の目的とするところは、熱に対して
安定であって、加熱溶融したとき、分解による着色の少
ない塩素化塩化ビニル系樹脂を得ようとするにある。
塩素化塩化ビニル系樹脂(以下、これをCPVCという
)は、塩化ビニル系樹脂(以下、これをPvCという)
を塩素化して作られる。cpvcはPvCの良好な特性
をそのまま維持し、PVCの大きな欠点を改良している
から、広い用途が期待される。
詳しく云えば、cpvcは、PvCの持つすぐれた耐候
性、耐火災性及び゛耐薬品性をそのまま備えている。他
方、PvCは熱変形温度が低いために、60−70℃以
上では使用できないという大きな欠点を持っているのに
、cpvcは熱変形温度がpvcよりも20−40℃も
高く、従ってPvCの耐熱性を改良したものとなってい
る。従って、cpvcはPvCよりもさらに広い用途が
開けようとしている。
ところが、従来のcpvcは、新たに開けようとする用
途に向くものではなかった。なぜならば、従来のcpv
cは、これを成形するために加熱すると、加熱の初期に
既に黄色から褐色に着色し、無色透明のものとはなり得
なかったからである。
すなわち、新たに開けようとする用途は、電子部品ケー
スや表示板などのように無色透明であることを必要とす
るのに、従来のcpvcは成形しようとして加熱溶融し
ただけで既に黄色に着色し、無色透明のものとすること
ができなかったからである。そこで、新しい用途に向け
るためには、加熱溶融時に初期着色がなくて、無色透明
の溶融物を生ずるようなcpvcを作る必要があった。
この発明者は、上述のような必要に応じようとして、C
PVCの分解を防ぎCPVCを熱に対して安定化する方
法を見出すべく、人混な研究を行った。一般に、CPV
Cの安定化はPvCの安定化と同様に考えられ勝ちであ
るが、この発明の研究結果によれば、cpvcの安定化
はPVCの安定化とは大きく異なることが判明した。例
えば、PvCの安定化は、塩基性炭酸鉛や、金属石鹸類
を加えることによって達成できるが、cpvcの安定化
はこのようなものを加えただけでは達成できるものでは
ない。そこで、さらに研究を続けた結果、この発明者は
、さきに酒石酸のようなオキシポリカルボン酸がCPV
Cの加熱溶融時の着色防止に効果のあることを見出し、
これに基づいて特許出願をした。今回はさらに、上記オ
キシポリカルボン酸のエステルがCPVCの加熱溶融時
の着色防止に有効なことを発見した。
オキシポリカルボン酸のうち、酒石酸とリンゴ酸は、そ
のアルカリ金属塩がPvCを安定化させる効果を持つこ
とが、特公昭53−18227号公報に記載されている
。ところが、酒石酸やリンゴ酸のアルカリ金属塩は、C
PVCを不透明にするので、透明にしようという目的に
は適していない。しかし、酒石酸やリンゴ酸をアルカリ
金mffJとしないで、これをエステルの形にして加え
ると、cpvcの加熱溶融時の着色を防ぐことができ、
且つcpvcの溶融物を透明にし得ることが見出された
高級脂肪酸のエステルは、PVC用の滑剤として、Pv
Cに混合して用いられる。この高級脂肪酸のエステルは
、またCPVC用の滑剤としても用いられている。しか
し、高級脂肪酸のエステルは熱安定剤としては用いられ
てない。また、滑剤としてのエステルを構成する高級脂
肪酸は、水酸基を有しないものであって、オキシカルボ
ン酸ではなかったし、またポリカルボン酸でもなかった
従って、オキシカルボン酸であって且つポリカルボン酸
のエステルが熱安定剤とされることは全く目新しいこと
である。
この発明は、cpvcにオキシポリカルボン酸のエステ
ルを添加してなる、CPVC組成物に関するものである
この発明において、安定剤として使用するものはオキシ
ポリカルボン酸のエステル(以下、これをHOPEとい
う)である。この場合のオキシポリカルボン酸(以下、
これをCAという)は、分子中に少なくとも1個の水酸
基を持ち、且つ2個以上のカルボキシル基を持った化合
物である。CAの好適な例を挙げると、酒石酸、タルト
ロン酸、リンゴ酸1α−メチルリンゴ酸、テトラヒドロ
キシフハク酸、クエン酸、1.2−ジヒドロキシ−1゜
1.2′−エタントリカルボン酸等である。HOPEは
2個以上のカルボキシル基を持つが、そのうちの少なく
とも1個がエステル化されていればよい。
すなわち、HOPEは、2個のカルボキシル基のうちに
エステル化されていないものが含まれていてもよい。ま
た、HOPEはその中のカルボキシル基がエステル化さ
れないで、その代わりに水酸基が他のカルボン酸により
エステル化されたものであってもよい。
CAをエステル化するためのアルコールとしても色々な
ものを用いることができる。そのうちでも、好適なのは
鎖弐基のアルコールである。アルコールは、1価であっ
ても、2(iff+であっても、8価以上の参画アルコ
ールであってもよい。アルコールとして好適な例は、メ
タ/−ル、エタノール、ブタノール、ヘプタメール、オ
クタツール、デカノール、ステアリルアルコール等のt
belli[tiフルフール、エチレングリコール、ブ
タンジオール、グリセロール、ペンタエリスリトール等
の多価アル)−ル、エリスリトール、ソルビトール、マ
ンニトール等の糖アルコール等でアル。
CAが2個以上の水酸基を有するときは、そのうちの一
部が他のカルボン酸によりエステル化されていてもよい
。CAをエステル化するための他のカルボン酸は、蟻酸
、酢階、プロピオン酸、デカン酸、ラウリン酸、パルミ
チン市、ステアリン酸、ベヘン酸、4酔、琥珀酸、七パ
チン酸、マレイン酸等である。
CH,−0−C−C,、H,。
CH−OH CH,−0−C−0(1) CH。
HO−、−C−COOH ■ CH。
■ COOH で表わされるグリセリンモノステアレートの酒石酸エス
テルや、 式 %式% で表わされる酒石酸のモノステアリン酸エステルであり
、また式 %式% で表わされるグリセリンモノステアレートのクエン酸エ
ステルである。
この発明では、CPVC100重世部(以下、単に部と
いう)0.01ないし5部のHOPEを用いる。そのう
ちでも、好ましいのはHOP E 0.1ないし10部
である。HOPEはCPVCへ単に添加し混合するだけ
でよい。その添加時期は、CPVCを塩素化して、残留
する塩素及び副生じた塩酸を除いたスラリー状の時から
、成形加工の直前に到るまでの何れであってもよい。最
も好適な添加時期は、成形加工の直前にCPVCに種々
なものを配合する時である。
この発明の組成物は、これを加熱し溶融したとき、熱に
対して安定であって、着色せずに透明な溶融物を生成し
、従って無色透明な成形体とすることができる。また、
この組成物は熱に対して安定なために、これを加熱した
とき分解して黒化するまでの時間が長く、従って充分な
加熱により品質のよい色々な成形体にすることができる
。この発明の組成物は、上述のような利点を有する。
この発明の組成物には、CPVCの成形加工にあたって
、通常添加されるその他の添加剤を添加することを妨げ
ない。その他の添加剤は、安定剤、滑剤、加工助剤、強
化剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤、染料、顔料
等である。
以下に実施例及び比較例を挙げて、この発明に係る樹脂
組成物が加工時の初期着色の少ない点、及び、黒化時間
の長い点ですぐれていることを明らかにする。
実施例1 オキシポリカルボン酸エステルとして式(I)で表わさ
れるグリセリンモノステアレートの酒石Mエステルを用
い、塩素含有量が65重量%の乾燥CPVC100部に
上記エステル0.5部を加えてよく混合した後、これに
ジオクチル錫含硫黄安定剤(日本化成社製TVS#88
31)2部、加工助剤(三菱レイヨン社製 メタブレン
 P551)15部、滑剤(三井石油化学社製 ハイワ
ックス4202E)10部、強化剤(奥羽化学社製 フ
レへBTAIN)5部を加え、よく混合したのち、6イ
ンチロールを用いて180℃で5分間混練し、ロールシ
ートを得た。このロールシートを切断し積層して、18
0℃で10分間プレスしてプレス板を得た。得られたプ
レス板は殆んど無色透明であった。
このプレス板について、日本電色工業株式会社製の色差
計を用いて標準板との黄色度差ΔNを測定したところ、
ΔNは69であった。また、上記ロールシートを190
℃のギヤーオーブン中で加熱して、シートが黒色になる
までの黒化時間を測定したところ、黒化時間は170分
であった。
実施例2 実施例1で用いたグリセリンモノステアレートの酒石削
エステルの代わりに式(II)で表わされる酒石酸のモ
ノステアリン酸エステルを05部用いた以外は、実施例
1と全く同様にしてロールシート及びプレス板を得た。
このロールシートの黒化時間は170分であり、プレス
板のΔNは68であった。
実施例8 実施例1で用いたグリセリンモノステアレートの酒石酸
エステルの代わりに、式(1)で表わされるグリセリン
モノステアレートのクエン酸エステル0.5部を用いた
以外は、実施例1と全く同様に処理してロールシート及
びプレス板を得た。このロールシートの黒化時間は17
0分であり、ΔNは71であった。
実施例4 実施例1において、式(I)で表わされるグリセリンモ
ノステアレートの酒石酸エステルの添加時期を変えた以
外は、実施例1と全く同様に処理した。すなわち、実施
例4ではcpvcを水性スラリー状態として、これに上
記エステルを添加し、その後脱水して乾燥CPVCとし
、これを実施例1と全く同様に処理してロールシート及
びプレス板を得た。黒化時間は160分であり、ΔNは
66であった。
比較例1 実施例1において式(I)で表わされるグリセリンモノ
ステアレートの酒石酸エステルを用いないこととした以
外は、実施例1と全く同様に処理して、ロールシート及
びプレス板を得た。黒化時間は140分であり、ΔNは
81であって、何れの実施例よりも熱安定性に劣ること
を認めた。
比較例2 実施例1において、式(I)で表わされるグリセリンモ
ノステアレートの酒石酸エステルの代わりに、単にグリ
セリンモノステアレート05部を添加することとした以
外は、実施例1と全く同様に処理してロールシート及び
プレス板を得た。云いかえると、比較例2は、比較例1
の混合物に、グリセリンモノステアレート0.5部を加
えて実施したものである。黒化時間は140分であり、
ΔNは80であった。
比較例2は、比較例1に比べると潤滑化の効果が多少側
められたというだけであって、熱安定性は全く変わらな
かった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 塩素化塩化ビニル系樹脂に、オキシポリカルボン酸エス
    テルを添加してなる、塩素化塩化ビニル系樹脂組成物。
JP60143377A 1985-06-28 1985-06-28 塩素化塩化ビニル系樹脂組成物 Expired - Lifetime JPH0696659B2 (ja)

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JP60143377A JPH0696659B2 (ja) 1985-06-28 1985-06-28 塩素化塩化ビニル系樹脂組成物

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JPS624740A true JPS624740A (ja) 1987-01-10
JPH0696659B2 JPH0696659B2 (ja) 1994-11-30

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JP60143377A Expired - Lifetime JPH0696659B2 (ja) 1985-06-28 1985-06-28 塩素化塩化ビニル系樹脂組成物

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11866574B2 (en) 2017-09-27 2024-01-09 Sekisui Chemical Co., Ltd. Resin composition for molding

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55164239A (en) * 1979-06-11 1980-12-20 Yazaki Corp Heat stabilizer composition for polyvinyl chloride
JPS59142234A (ja) * 1983-02-02 1984-08-15 Kyodo Yakuhin Kk 加工性に優れ、成形品の表面性の改良された有機高分子材料組成物

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US11866574B2 (en) 2017-09-27 2024-01-09 Sekisui Chemical Co., Ltd. Resin composition for molding

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