JPS5835622B2 - ポリ塩化ビニル樹脂用安定剤組成物 - Google Patents

ポリ塩化ビニル樹脂用安定剤組成物

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JPS5835622B2
JPS5835622B2 JP53130933A JP13093378A JPS5835622B2 JP S5835622 B2 JPS5835622 B2 JP S5835622B2 JP 53130933 A JP53130933 A JP 53130933A JP 13093378 A JP13093378 A JP 13093378A JP S5835622 B2 JPS5835622 B2 JP S5835622B2
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acid
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
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    • C08K5/04Oxygen-containing compounds
    • C08K5/13Phenols; Phenolates
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
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    • C08K5/04Oxygen-containing compounds
    • C08K5/09Carboxylic acids; Metal salts thereof; Anhydrides thereof
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
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    • C08K5/59Arsenic- or antimony-containing compounds

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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 パイプあるいは成型品のような硬質製品の製造に用いら
れるポリ塩化ビニル樹脂組成物は、今日ではマルチスク
リュー押し出し機で加工される。
マルチスクリュー押し出し機は旧式のシングルスクリユ
ー押し出し機と異なり、カレンダーあるいは吹き込み成
型機に加工時間の短かいポリ塩化ビニル樹脂組成物を供
給できる。
ポリ塩化ビニル樹脂組成物は一般に着色され、また、ワ
ックス、鉱油およびカルシウムステアレートのような滑
剤の添加により高度に潤滑化されているのでマルチスク
リュー押し出し機の作用によって望む速度で加工される
ポリ塩化ビニル樹脂組成物は押し出し可能な軟化状態と
するのに必要な375’F(190,5℃)またはそれ
以上の高温に30分以上さらされることはなく一般に5
〜10分である。
これまでの熱安定剤はそのようなポリ塩化ビニル樹脂組
成物には適していなかった。
そのような機械による押し出しのために特に配合された
高度に潤滑化された組成物は375下(190,5℃)
における長時間の加熱に対する安定化を必要としない。
特に明色配合において必要とされているのは色の変化を
防ぐ為の、最初の5〜10分または20分間の加熱によ
る明きらかな着色に対する抵抗力である。
そのような着色は「初期黄色化」と呼ばれる。
これまでの熱安定剤はこの着色を防ぐようには配合され
ていなかった。
先行技術においては長時間の加熱による物理的性質の低
下を防ぐために、長期熱安定性が第一であり、もし長期
間加熱による着色がそれほど大きくなげれば初期着色は
問題にされなかった。
これらの機械による押し出しの為に開発された、高度に
潤滑化された組成物は、安定剤としてよりもむしろ滑剤
として、カルシウムステアレートのような滑剤を含有し
ている。
一般に0.6〜1%、時には2%の滑剤が0.3〜0.
5%の有機スズ安定剤(スズ含量12%以下)と併用さ
れる。
このような比率はこれまでのシングルスクリユー押し出
し機の為の組成物における、1−1.5%の安定剤(ス
ズ含量18%または21〜26%)と約0.5%以下の
滑剤の併用の比率と対称的である。
最も一般的な滑剤はカルシウムステアレートであるから
、滑剤と安定剤の割合の変化はスズ/カルシウム比の変
化を意味する。
さらに、カルシウムステアレートはそれ自身黄着色を与
える傾向があるので高度に潤滑化された組成物の初期黄
色化を防ぐことは相対的により困難である。
スズ含量18%の有機スズメルカプトカルボン酸エステ
ルは最も有効な有機スズ安定剤であると考えられている
この有機スズメルカプトカルボン酸エステルの地位は近
年、「高性能」有機スズと呼ばれる21〜26%の高ス
ズ含量の安定剤によって挑戦を受けている。
後者は米国特許3565930.3565931.36
32538及び3817915号の有機スズメルカプト
カルボン酸エステルスルフィドによって例示される。
しかしながら、高スズ含量は初期着色を防止する決定的
要因ではない。
これは有機スズ基当り、最も高いスズ含量及び硫黄含量
を有する有機スズスルフィドがこの点に関し、最善では
なく特に初期着色に劣ることで例証される。
初期着色を防止あるいは低減する有機スズ安定剤もある
が、近年有機スズは極めて高価となり、しかも供給が不
足し、その結果としてパイプ及び成型品のような廉価品
は安定剤のコストに耐えられず、より安価な配合へ変更
しなげればならなくなった。
アンチモン化合物を基本とした安定剤系は安価であるが
、加熱の最初の5〜10分間の黄着色を防止できなかっ
た。
黄着色はほんの10分間の加熱の後ですら極めて激しく
、この安定剤系は低コ※※ストであるにもかかわらず有
機スズ安定剤に対抗できなかった。
アンチモン安定剤は保存性が悪く、赤、オレンジあるい
は黒の沈澱(アンチモニースルフイドあるいは金属アン
チモンと思われる。
)を生ずることが知られている。
さらに、アンチモン安定剤で安定化したポリ塩化ビニル
樹脂組成物は、アンチモン安定剤を用いなかったものに
比べて日光の照射によって非常に着色しやすいことが知
られている。
多(の特許がアンチモン化合物、特にアンチモンメルカ
プタイドのような硫黄含有化合物を用いることを提案し
ている。
これらは米国特許2680726.2684956.3
340285.3999220.3466261及び 3530158号である。
これらの特許は種々の有機含硫黄アンチモン化合物を開
示しているが硬質ポリ塩化ビニル樹脂組成物を加工する
際の初期の黄着色の増大を抑制するのに十分なものはな
かった。
米国特許2680726号は式 5b(SR■2R1)3 (式中Rはアルキレン、アリ
ーレンまたはアラルキレンを示し、R1は置換または非
置換アルキルまたは混合アルキル−アリール基を示す。
)で示されるアンチモンメルカプトカルボン酸エステル
を提案している。
これらの化合物中には5b(SCH2CO2C9H1,
)3、可動性の微黄色液体;5b−s−s’・S“−ト
リス(オクタデシルチオマレート、5b(SCH2CO
2C1oH21)3.5b−s−s’・S“−トリス(
グリセリルモノリシル−トーモノメルカブトアセテート
)及び5bs−s’・S“−トリス(ジヒドロアビエチ
ルメルカプトアセテート)が包含される。
ドイツ特許1114808号には式 (式中Xは1〜4を示し、Aは水酸基を有するか有さな
い炭素原子数10以下のアルキレン基または単結合を示
し、SXは炭素数8〜18の脂肪族または芳香族メルカ
プタンまたはチオアルコールあるいはチオ酸のエステル
の残基を示す。
)で示さ坤*れる化合物がポリ塩化ビニル樹脂の安定剤
として記載されている。
英国特許1194414号は次式(II)及び(I[)
のアンチモン化合物を示している。
(式中、鳥 は少なくとも4個の炭素原子を有する脂肪
族カルボン酸またはメルカプタンの残基であり、カルボ
キシル基またはチオ基を通じてスズ原子と結合している
スズ及び/又はアンチモンを含有してもより有機基を示
し、R2はアルキル基を示し、R3及びR4は炭素原子
を通じて硫黄原子に結合する有機基であり、硫黄原子と
ともにメルカプタンの残基を示す。
)(式中R5は炭素原子を通じて硫黄原子に結合する、
スズ及び/又はアンチモンを含有してもより有機基を示
し、R2、R3及びR4は(n)式と同じ意味を示す。
)これらは分子中にスズとアンチモンを両方含有する混
合化合物である。
東ドイツ特許71360号にはSb 〜トリス(2−エ
チルへキシルチオグリコレート)のようなアンチモンメ
ルカプトカルボン酸エステルを対応する有機スズメルカ
プトカルボン酸エステルと併用することが示されている
米国特許3887508号にはアンチモン化合物と金属
カルボン酸塩とを併用することによってその効果が改善
されることが記載されている。
該特許によると一般式5b(SR)a(式中Rは置換ま
たは非置換炭化水素基を示し、SRはメルカプタンまた
はメルカプトアルコールあるいはメルカプトカルボン酸
エステルの残基を示す。
)で示される含硫黄アンチモン化合物の効果は式 (RCXX) nM(式中RCXXは炭素数2〜54の
脂肪族又は芳香族−価又は多価カルボキシレート及び/
又はチオカルボキシレート基を示し、Rは置換または非
置換炭化水素基を示し、Xは酸素及び/又は硫黄原子を
示し、nは1または2を示し、Mはナトリウム、カリウ
ム、リチウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチ
ウム及ヒハリウムのようなアルカリまたはアルカリ土類
金属を示す。
)で示されるモノまたはジカルボン酸のアルカリまたは
アルカリ土類金属塩と併用することによって改善される
この金属塩にはもちろんカルシウムステアレートが包含
される。
そのような併用はアンチモン有機化合物も、金属カルボ
ン酸塩も含まない標準配合に比べて長期熱安定性に相剰
効果を発揮した。
実施例の結果は、どちらの安定剤も含まない比較組成物
を10分間加熱した場合と同じ程度の着色に達するまで
の時間で示されている。
そして、安定剤組合わせの、金属カルボン酸塩に由来す
る黄着色を含む初期の着色を防止する効果については全
く考慮されていない。
実際、その組成物は初期の着色を防止するには充分でな
く、金属カルボン酸塩はアンチモン化合物がない時と同
様に初期の着色を促進する。
この点においては金属塩はアンチモン化合物の効果を高
めるところではなくむしろ悪化させる。
アンチモン化合物と金属カルボン酸塩を含む組成物はア
ンチモン化合物だけを含む組成物と比較して長期熱安定
性は改善するとしても5〜10分間の加熱の後の黄着色
を促進する。
フェノール系抗酸化剤、特に立体障害フェノール類は特
に、他の安定剤と併用される時、ポリ塩化ビニル樹脂組
成物の安定剤として知られている。
立体障害フェノール類をこの目的に用いることは米国特
許2564646号に開示されている。
フェノール類の効果はエンサイクロペディアオブポリマ
ーサイエンスアンドテクノロジー第12巻752頁(1
970年)に開示されている。
フェノール類を使用する上での問題はカルシウムステア
レートと同様に組成物に黄着色を与える傾向があること
であり、加熱の初期の段階で初期黄着色を与えさらに悪
化させる。
この為フェノール化合物の価値は極めて低く、フェノー
ル化合物は初期着色の増大を防止することはできない。
米国特許4029618号にはアンチモン有機硫黄含有
化合物による初期着色は、オルソニ価フェノールと併用
することによって著るしく改善されることが開示されて
いる。
該特許によれば長期熱安定性も改善され、さらに安定剤
は室温で安定であり、液状を保つ。
従来液状のアンチモン安定剤組成物は保存中に固形物が
生成しあるいは相分離を起こし品質が低下し、安定化の
為にハロゲン化ビニル樹脂へ配合する際、計量、混合に
問題が生じる。
この問題はオルソニ価フェノールを液状のアンチモン安
定剤に配合することにより防止される。
これらの系において、金属カルボキシレート特にカルシ
ウムステアレートも米国特許3887508号に記載さ
れているような効果を得るために併用し得る。
上記米国特許において、これらの併用によって長期熱安
定性も改善されると記載されているが、少なくともアン
チモンメルカプトカルボン酸塩、エステル塩または混合
塩を用いた場合については確認されていない。
上記特許の追試の結果、オルソ二価フェノールは375
1−(190,5℃)で加熱の最初の20分間の初期着
色に対する抵抗性は増大させるが、長期着色に対する抵
抗性は減少させることがわかった。
40分間加熱の後オルソ二価フェノールとアンチモンメ
ルカプトカルボン酸塩またはエステル塩を含有する組成
物は、アンチモンメルカプトカルボン酸塩またはエステ
ル塩のみを含有する組成物と比較すると、いずれもより
激しく着色している。
この効果はフェノールによるものであり、またそのいく
分かは、アンチモン化合物との相互作用によるものと思
われる。
この効果は単にポリハロゲン化ビニル樹脂の不安定性だ
けによるのではなく、フェノール化合物の不安定性、あ
るいはフェノール化合物とアンチモン化合物の安定剤と
しての効果を損なう、両者間の高温での相互作用による
ものであろう。
また、少なくともアンチモンメルカプトカルボン酸塩ま
たはエステル塩を用いた場合にはオルソ二価フェノール
とアンチモン化合物の組合わせに長期保存安定性を付与
することもできなかった。
オルソ二価フェノールを含まない液状アンチモン化合物
と同様に、オルソ二価フェノールを含む混合物も放置す
ると沈澱を生じた。
本発明によれば、アンチモンメルカプトカルボン酸塩、
エステル塩または混合塩を使用することに付随する困難
性は不純物として含有されるヒ素によるものであること
が明らかとなった。
アンチモン化合物は比較的大量のヒ素を不純物として含
有している。
ヒ素はアンチモンメルカプトカルボン酸塩及びエステル
塩の安定化効果を妨害するのでヒ素の含量を1000■
/kg(o、xo%)以下、より好ましくは100■/
kg(0,o 1%)以下にすべきことが明らかとなっ
た。
ヒ素はアンチモンメルカプトカルボン酸塩またはエステ
ル塩を製造する際の原料のアンチモン化合物から既知の
方法で除かれる。
本発明において、ヒ素不純物含量1000■/ky以下
のアンチモンメルカプトカルボン酸塩またはエステル塩
で安定化されたポリ塩化ビニル樹脂組成物の耐光性を改
善するのにエポキシ化トリグリセリドが極めて効果的で
あることがわかった。
さらに、本発明によればアンチモンメルカプトカルボン
酸塩、エステル塩または混合塩とオルソ二価フェノール
との混合物における沈澱生成の問題は混合物を約50〜
約150℃好ましくは約80〜約150℃に加熱するこ
とによって解決できることが明らかとなった。
加熱、特に80℃以上の加熱は未知の反応に影響を与え
、保存中の沈澱生成を遅らせるか、完全に防止するもの
と思われる。
加熱は15分〜4時間で充分である。得られる混合物は
均一であり、6ケ月ないしそれ以上の保存後においても
均一である。
アンチモンメルカプトカルボ/酸塩、エステル塩または
混合塩とオルソ二価フェノールをブレンドする際に発熱
が見られ、オルソ二価フェノールとアンチモン化合物と
の間で反応が起こっていることを示唆した。
しかしながら、この反応が何であれ約50℃以上、好ま
しくは約80℃以上の加熱は低温で起こるのとは別の反
応に影響を与え、室温で均一な反応生成物が得られるも
のと思われる。
本発明の安定剤は必須成分としてアンチモンメルカプト
カルボッ酸塩、エステル塩あるいは混合塩、及びオルソ
二価フェノールを含有し、さらに必要に応じエポキシ化
トリグリセライドを含有し、アルカリ土類金属カルボキ
シレートをさらに組み合わせることにより初期着色をさ
らに改善することができる。
この組成物は375’F(190,5°C)で約30分
間黄着色を防止する。
また、本発明はマルチスクリュー押し出し機での押し出
しに適し、375’P(190,5℃)での耐初期着色
性にすぐれた、ポリ塩化ビニル、ヒ素含量1000■/
ky以下のアンチモンメルカプトカルボン酸塩またはエ
ステル塩、オルソ二価フェノール及び任意にアルカリ土
類金属カルボキシレート及び/またはエポキシ化トリグ
リセライドからなる硬質塩化ビニル樹脂組成物を提供す
る。
添加されるアンチモン化合物とオルンニ価フエノールの
混合物は少なくとも15分50℃以上に加熱したものを
用いることが好ましい。
その反応生成物に、アルカリ土類金属カルボキシレート
及び/またはエポキシ化トリグリセライドを添加す※※
ることもできる。
本発明の安定剤は基本成分として次の一般式で示される
アンチモンメルカプトカルボン酸塩またはエステル塩を
含有する。
(式中、 (1) R,は一5R30H1−OR3SH及び−S
−Z−(COOR2)mから選ばれる有機基を示す。
R3は炭素原子数2〜8のアルキレン基を示す。
(2)R2は水素、アルキル、アルキレン、アルケニル
、アリール、アリーレン混合アルキル−アリール、混合
アリール−アルキル、環状脂肪族基または、環構成原子
として硫黄、酸素または窒素原子を有し、1〜12個の
炭素原子を有するヘテル環式基を示し、これらの基はエ
ステル基、アルコキシ基、水酸基及びハロゲン原子で置
換されていてもよい。
(3)−8−Z−COOR2はメルカプトカルボン酸ま
たはエステル基を示す。
(4) nl、R2及びR4はS −Z −COO,
R2基の数であり、それぞれO〜2を示し、少なくとも
nl とR2の一方は1または2を示す。
の数であり、0〜10好ましくは0または1を示す。
(6) ml、m2及びm3はCOOR2基の数であ
リソれぞれ1〜6を示す。
(7)ZはS基をCOOR2基のα位またはβ位に有す
る炭素数1〜5のアルキレン基を示し、鉄基は遊離カル
ボン酸、カルボン酸エステル、カルボン酸塩及びメルカ
プト基で置換されていてもよい。
)S−Z−(COOR2)m及び−S −ZCO〇−基
はモノまたはポリ−αまたはβ−メルカプトカルボン酸
またはエステルからメルカプト基の水素を除去すること
によって得られる。
アンチモン化合物中のS−Z−(COOR2)m及び〜
5−Z−CO〇−基は夫々同一でも異なっていてもよく
、またーS −Z −(C00R2) m において
は全てが酸であること(R2=H) も、全てがエス
テルであること(R,、= H以外の基)も、酸とエス
テルの混合であってもよい。
また少なくとも一個のメルカプト基を有する脂肪族酸及
びエステルとしては例えばメルカプト酢酸、α−および
β−メルカプトプロピオン酸、α−およびβメルカプト
酪酸、α−およびβ−メルカプトバレリン酸、α−およ
びβ−メルカプトヘキサン酸、チオリンゴ酸、α−およ
びβ−メルカプトアジピン酸、α−およびβ−メルカプ
トピメリン酸及びこれらのR2エステルがあげられる。
好ましくはR2は水素原子または炭素数1〜15の一個
アルコール、例えばメチル−、エチル、プロピル−1S
−ブチル−1n−ブチル−1t−ブチル−、インブチル
−、オクチル−、インオクチル−12−エチルへキシル
−12−オクチル−、テシルー、ラウリル−及びミリス
チルアルコール:環式−価アルコール、側光ばシクロプ
ロパツール、2・2−ジメチル−1−シクロプロパツー
ル、シクロブタノール、2−フェニル−1−シクロブタ
ノール、シクロペンタノール、シクロヘキサノール、2
−メチル−3−メチル−及び4メチル−シクロペンタノ
ール、2−メチル−3−メチル−及び4−メチル−シク
ロヘキサノール、2−フェニルシクロヘキサノール、3
・3・5− ) リソチルシクロヘキサノール、シクロ
ヘプタツール、2−メチル−3−メチル−及び4メチル
−シクロへブタノール、シクロオクタツール、シクロノ
ナノール、シクロデカノール及びシクロドデカノール:
炭素数2〜15のグライコールの如き二価アルコール:
例えば、エチレングライコール、プロピレングライコー
ル、ジエチレングライコール、ジエチレングライコール
、テトラメチレングライコール、ネオペンチルグライコ
ール、デカメチレングライコール、2・2・4トリメチ
ルベンタンジオール、2・2・4・4テトラメチルシク
ロブタンジオール及びシクロヘキサン−1・4−ジメタ
ツール及びポリオール;例えばグリセリン トリメチロ
ールエタン、マニトール、ソルビトール、エリスリトー
ル、ジペンタエリスリトール、ペンタエリスリトール及
びトリメチロールプロパンから誘導される。
本発明安定剤組成物の他の必須成分はオルソ二価フェノ
ールである。
オルソ二価フェノールの効果は特異的なものでありハイ
ドロキノンやレゾルシノールの如きパラ及びメクニ価フ
ェノール異性体ではこのような効果は得られない。
本発明で用いられるオルソ二価フェノール類は次の一般
式で表わされる。
式中、Rはヒドロキシ、ハロゲン原子、アルキル、シク
ロアルキル、アリール、アルコキシ、アリーロキシ、ア
ルケニル、カルボキシアルキル、カルボキシアリール、
アシル、アルケニロキシ、ヒドロキシアルキル、ヒドキ
シアリール、アルコキシアリールまたは炭素数1〜12
のアルコキシアルキルを示し、nは0〜4を示す。
オルソ二価フェノールとしては例えば、カテコール(コ
スト及び効果の面から好ましい。
)、p−t−ブチルカテコール、p−メチルカテコール
、m−エチルカテコール等のアルキル化カテコール、p
−メトキシカテコール、p−プロポキシカテコール、p
−ヘキソキシカテコールの如きアルコキシカテコール、
シクロヘキシルカテコールの一 如キシクロアルキルカテコール、m−クロロカテコール
、p−クロロカテコール、p−7”ロモヵテコールノ如
キハロゲン化カテコール、p−フェニルカテコール、α
・β−ジヒドロキシナフチルカテコール、2・2−ジ(
4・5−ジヒドロキシフェニル)フロパン、ビス(4・
5−ジヒドロキシフェニル)メタンの如き多核カテコー
ルがあげられる。
本発明で用いられるアンチモン化合物は周知の化合物で
あり、既知の方法で合成することができる。
一方法としてはヒ素含量20007Q/kg(0,2%
)以下のアンチモンオキサイドを用い、対応するメルカ
プトカルボン酸、エステルまたは混合物と反応させる。
別な方法としてはヒ素含量1500■/ky (0,1
5%)以下のアンチモントリクロライドとアルカリを用
い、メルカプトカルボン酸、エステルまたは混合物と反
応させる。
酸を用いた場合には次の繰り返し単位を有するポリマー
が生成しているであろう。
これらの方法は実施例1〜■に示されている。
本発明になる安定剤系はオルソ二価フェノールとアンチ
モンメルカプトカルボン酸塩またはエステル塩とをブレ
ンドすることによって容易に製造し得る。
必要ならば、アンチモンメルカプトカルボン酸塩または
エステル塩を製造する際の反応混合物中にオルソ二価フ
ェノールを加えることもできる。
低ヒ素含量のアンチモンオキサイド(またはアンチモン
トリクロライドとアルカン)と対応するメルカプトカル
ボン酸またはエステルとを反応することによって酸塩ま
たはエステル塩が製造される。
オルソ二価フェノールが存在すると、最終的な反応生成
物は本発明の安定剤系であり、低ヒ素含量のアンチモン
メルカプトカルボン酸塩またはエステル塩と反応したオ
ルンニ価フェノールを含有する。
低ヒ素含量の三酸化アンチモンがオルソ二価フェノール
と反応し次式のアンチモンフェルレートを形成すること
も可能である。
このアンチモンフェルレートは、低ヒ素含量の三酸化ア
ンチモンまたは三塩化アンチモンとアルカリと反応以前
にメルカプトカルボン酸またはエステルに溶解し、アン
チモンメルカプトカルボン酸またはエステル塩を生成す
るかあるいは低ヒ素含量のアンチモンメルカプトカルボ
ン酸塩またはエステル塩に直接溶解させることによって
本発明の安定剤系を形成する。
アンチモンメルカプトカルボン酸塩、エステル塩または
混合塩とオルソ二価フェノールの配合比は100:1〜
2:1であり、より好ましくは50:1〜9:1である
アルカリ土類金属カルボキシレートとしては、炭素数8
〜24の脂肪族−価カルボン酸のアルカリ土類金属塩が
用いられる。
該金属塩は滑性が良好なのでポリ塩化ビニル樹脂の加工
時、特に押し出し加工時に広く用いられている。
アルカリ土類金属としては例えばカルシウム、ストロン
チウム及びバリウムを挙げることができ、酸としては例
えばラウリン酸、2−エチルへキサン酸、ウンデシレン
酸、カプリン酸、カプロン酸、ミリスチン酸、パルミチ
ン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リシルイン酸、リシ
ルイン酸、リルン酸、ベヘン酸及びエイコサン酸が挙げ
られる。
これらの金属塩は天然油脂またはワックスのけん化によ
って得られる混合脂肪酸を用いることにより容易に製造
される。
これらの脂肪酸としては例えばココナツツ油脂肪酸、牛
脂脂肪酸、モンタンワックス脂肪酸、ヒマシ油脂肪酸、
コーン油脂肪酸、魚油脂肪酸、ごま油脂肪酸、大豆油脂
肪酸及び桐油脂肪酸があげられる。
げん化エステルワックス、例えば、特に石灰でげん化さ
れたモンタンワックスのエステル及び合成脂肪族−価カ
ルボン酸も有用である。
本発明で用いられるアルカリ土類金属カルボキシレート
としては例えば、カルシウムステアレート、バリウムス
テアレート、ストロンチウムステアレート、カルシウム
2−エチルヘキソエート、カルシウムオレート、バリウ
ムオレート、カルシウムラウレート、バリウムラウレー
ト、ストロンチウムカプリレート、カルシウムパルミテ
ート、カルシウムカプロエート、カルシウムエイコサノ
エート、バリウムネオデカノエート、バリウムオクトエ
ート、ストロンチウムオクトエート、カルシウムオクト
エート、カルシウムウンデカノエートがあげられる。
アルカリ土類金属カルボキシレートの混合物も使用でき
る。
例えばバリウム及びカルシウムステアレート、バリウム
及びカルシウムオクトエート、バリウム及びカルシウム
オレート、バリウム及びカルシウムミリステート、バリ
ウム及びカルシウムパルミテート、ココナツツ油脂肪酸
カルシウム、ココナツツ油脂脂肪酸バリウム、牛脂脂肪
酸ストロンチウムがあげられる。
米国特許3887508号及び4029618号に開示
されている金属カルボキシレートは何でも使うことがで
きる。
アルカリ金属カルボキシレートの本願発明混合物(オル
ソ二価フェノールとアンチモン化合物)に対する比率は
10:1〜1:10であり、より好ましくは3:1〜1
:3である。
低ヒ素含量のアンチモン化合物とオルソ二価フェノール
との混合物と一緒に使うことができ、それと均一に混合
されるエポキシ化トリグリセライドはエチレン性不飽和
脂肪油及び脂肪酸エステルのエポキシ化物である。
該油及びエステルは一分子当り少なくとも1ケのエチレ
ン性不飽和結合を有する。
脂肪族は周知のものであり、一般に炭素数8〜24の飽
和または不飽和脂肪酸の種々の比率の種々の比率のグリ
セライドであり、その内の不飽和結合だけがエポキシ化
される。
例えば、エポキシ化大豆油、エポキシ化綿実油、エポキ
シ化牛脂、エポキシ化羊脂、種々のエポキシ化魚油例え
ばエポキシ化メンヘイデン油、エポキシ化タラ肝油、エ
ポキシ化すメ油、エポキシ化マッコウ鯨油、エポキシ化
鯨油、エポキシ化ニシン油、エポキシ化ビーナツツ油、
エポキシ化アマニ油、エポキシ化ヒマワリ油、エポキシ
化紅花油、エポキシ化ココナツツ油、エポキシ化ジュロ
油、エポキシ化う−ド油、エポキシ化ペリラ油、エポキ
シ化カーネル油、エポキシ化ケシ油、エポキシ化ナタネ
油、エポキシ化ゴマ油、エポキシ化麻油、エポキシ化コ
コア油、エポキシ化トングリ油、エポキシ化アンズ核油
、エポキシ化ブナ油、エポキシ化さくらんぼ油、エポキ
シ化トウモロコシ油及びエポキシ化トリグリセライドと
エポキシエステルの混合物があげられる。
エポキシエステルは不飽和脂肪族酸と一価または多価ア
ルコールのエポキシエステルであり、オレイン酸、リシ
ルイン酸、リルン酸、リシルイン酸、クロトン酸及びイ
ソクロトン酸とエチルアルコール、フチルアルコール、
ラウリルアルコール、ステアリルアルコール、エチレン
グライコール、ペンタエリスl−ル、マニトール及びソ
ルビトールとのエステルのエポキシ化物があげられる。
エポキシ化トリグリセライドの低ヒ素含量のアンチモン
化合物とオルン二価フェノールとの混合物に対する重合
比は10:1〜1:10であり、より好ましくは3:1
〜1:3である。
本発明の安定剤系は各種の硬質ポリ塩化ビニル樹脂配合
に用いられる。
「ポリ塩化ビニル」なる用語は塩素含率40%以上で少
なくともその一部重合体を意味する。
基中、Xは水素または塩素原子を示す。
塩化ビニルホモポリマーにおいてはXは水素原子である
そして、「ポリ塩化ビニル」なる用語は塩化ビニルホモ
ポリマーのみならず・例えば英国特許893288号に
示されているような後塩素化ポリ塩化ビニル及び優位量
の塩化ビニルと少量の他のモノマーとの共重合体をも意
味する。
共重合体としては塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩
化ビニル−マレイン酸またはフマル酸あるいはそれらの
エステル重合体、塩化ビニルスチレン、プロピレン及び
エチレン共重合体がある。
本発明はまた、優位量のポリ塩化ビニルと少量の他の合
成樹脂例えば塩素化ポリエチレンまたはアクリロニトリ
ル−ブタジェン−スチレン共重合体との混合物にも適用
できる。
本発明で安定化されるポリ塩化ビニルは米国特許298
4593号に開示されている一軸延伸ポリ塩化ビニルで
ありシンジオタクチック、アタクチック及びアイソタク
チックポリ塩化ビニルである。
本発明の安定剤系は特に硬質配合において有効である。
硬質配合においては可塑剤は10%以上含まれない。
配合の硬質性を損なわずに加工性を改善する為に配合さ
れる可塑剤としては例えば、ジオクチルフタレート、ジ
オクチルセバケート及びトリクレジルホスフェートがあ
る。
可塑剤が用いられる場合には樹脂の0.5〜10重量%
が用いられる。
有用な可塑剤として炭素数20〜150のエポキシ化高
級脂肪酸エステルも挙げることができる。
非可塑化樹脂の強度または耐衝撃性を改善する為の耐衝
撃性改善剤も本発明の安定化された樹脂組成物に、一般
に10%以下を配合することができる。
耐衝撃性改善剤としては塩素化ポリエチレン、ABS樹
脂及びアクリロニトリル−ブタジェングラフト共重合体
があげられる。
本発明の安定剤の添加量は、実際の加工温度である37
5’F(190,5℃)以上で少なくとも10分間〜2
0または30分間(それ以上は必要ない)初期着色に対
する抵抗力を付与する量で十分である。
樹脂が加工中にもつと苛酷な条件下にある場合は、安定
剤を増量する必要がある。
一般にo、i%程度の少量でも初期着色性を改善する。
上限は明確には決められないが樹脂の約10%以上を用
いてもそれ以上効果は改善されない。
好ましくは、添加量は樹脂の0.20〜2.0重量%で
ある。
この量の内0.007〜9.8重量%分、好ましくは0
.18〜1.95重量%分がアンチモンメル力フトカル
ボン酸塩またはエステル塩であり、0.001〜1重量
%分、好ましくは0.01〜0.5重量%分がオルソ二
価フェノールであり、必要ならば0.1〜1,5重量%
のアルカリ土類金属カルボキシレート及び約1.5重量
%のエポキシ化トリグリセライドを加える。
本発明の安定剤は単独で用いた場合でも極めて有効であ
るが、特別な効果が必要な場合には有機錫化合物のよう
な他の安定剤と併用できる。
この場合本発明の安定剤が主安定剤であり、他の安定剤
はその効果を補完するものであり、アンチモンメルカプ
ト化合物とカテコール安定剤の量は樹脂100重量部に
対し0.1〜10重量部であり、補助安定剤の量は樹脂
100重量部に対し0.05〜5重量部である。
金属塩補助安定剤としては、カルシウム、錫、バリウム
、亜鉛、マグネシウム及びストロンチウム等の多価金属
の中あるいは高分子量フェノール塩が包含される。
非金属補助安定剤としては有機ホスファイト、エポキシ
化合物(前記トリグリセライド以外のもの)、多価アル
コール等が包含される。
エポキシ化合物は特に有用であり、具体的には米国特許
2997454号に記載されている。
本発明の安定剤系は、オルソ二価フェノールとアンチモ
ンメルカプトカルボン酸塩またはエステル塩またはあら
かじめ調製した混合物を、好ましくは高温で加熱後、樹
脂に配合するのに好ましいコンセントレートとなるよう
な割合で、不活性希釈剤または液状滑剤あるいは可塑剤
と混合することによって製造される。
他の安定剤及び補助安定剤も同様に含有させることがで
きる。
ポリ塩化ビニル樹脂組成物は周知の方法で製造される。
選択された安定剤組み合わせは上述のように製造され、
そしてポリ塩化ビニル樹脂に混合され、あるいは各成分
が夫々樹脂に混合される。
混合は例えば2または3本ロールミルで、混合物が流動
し容易に混合される温度で、可塑剤を含む場合は250
〜375′F(190,5℃)で、均一な状態となるま
で一般に5分間行なわれる。
均一となった後通常の方法で押し出し加工される。
実際の硬質ポリ塩化ビニルの加工においては、安定剤は
、樹脂に吸収させて、乾燥した自由流動性の粉末となる
ように、安定化される樹脂の全部または一部と混合され
る。
この目的の為にはヘンシェルミキサーが好適である。
以下の合成例において本発明のアンチモン化合物の製法
及びそれとオルソ二価フェノールとの混合物の製法を示
す。
合成例 ■ 酸化アンチモンからのアンチモントリス(インオクチル
チオグリコレート)の合成 51の3つ目フラスコ中に1173.81(5,4モル
)のインオクチルチオグリコレートをとり、40℃に加
温した後262.35P(0,9モル)の三酸化アンチ
モン(ヒ素含量0.05%)を徐々に加えた。
29mmHgの減圧下で70℃でさらに反応させた。
0.5%のスーパーセルセライトを加工沢過した。
生成物は原子吸光分析により16.4%のアンチモンを
含有していた。
(理論値16,67%)。
合成例 ■ 三塩化アンチモンからのアンチモントリス(インオクチ
ルチオグリコレート)の合成 44.2?の精製三塩化アンチモン(ヒ素含量0.00
05%)を62.4Pのイソオクチルチオグリコレート
及び12M’の10%水酸化ナトリウム水溶液と混合し
た。
水酸化ナトリウム溶液の添加は温度40〜50℃、pH
6以下となるようにコントロールした。
添加後50℃でさらに1時間反応を行なった後装置した
上層のアンチモントリス(インオクチルチオグリコレー
ト)をとり20mmHg150℃で乾燥後沢過した。
生成物は原子吸光分析により15.9%のアンチモン含
有率を示し、ヒ素含量は3Tn9/kgであった。
合成例 ■及び■ 酸化アンチモンから出発した、アンチモントリス(イン
オクチルチオグリコレート)とカテコールのブレンド物
の直接合成 m Bの3つ目フラスコに1.8モル(367,21
)のインオクチルチオグリコレートなとり50°Cに加
温した。
ヒ素含量0.05%の三酸化アンチモンを、反応温度が
70〜75℃となるように調節しながら、添加した。
添加後さらに1時間半同温度で反応した後、75℃25
m7fLHgの減圧をかげた。
22.5f?のカテコールを加え、70〜75℃で3時
間加熱した。
30iのアイオノール(2・6−ジー第3ブチルパラク
レゾール)を加え75℃で10〜15分混合して溶解し
た。
その後114.0Pのエポキシ化大豆油を加え沢過した
■ カテコール添加後110〜115℃で3時間加熱す
る以外は上記■と同様に操作した。
室温で3ケ月保存後、70〜75℃で加熱した実迦廠u
mの生成物は沈澱を生成したが、110〜115℃で
加熱した実施例■の生成物は沈澱を生成していなかった
このように、高温処理は室温で均一である良質な生成物
を与える。
合成例 V 酸化アンチモンからのジアンチモンテトラキス(インオ
クチルチオグリコレート)−3−メルカプトプロピオン
酸トの合成 51の3つロフラスコに163.2f(0,8モル)の
インオクチルチオグリコレート及び21.2P(0,2
モル)3−メルカプトプロピオン酸をとり、40℃に加
温した後ヒ素含量0105%(5001nI?/kg)
の三酸化アンチモン58.3 f (0,2モル)を徐
々に加えた。
25 mmHgの減圧下、75℃でさらに反応を行なっ
た。
得られた液状生成物は浮遊物がなく沢過の必要はなかっ
た。
生成物は次の推定構造式を有するジ(アンチモントリス
(インオクチルチオグリコレート))メルカプトプロピ
オネートである。
合成例 ■ 酸化アンチモンを出発原料とするアンチモントリス(イ
ンオクチルチオグリコレート)とカテコールとのブレン
ド物の直接合成 IJ3つ目フラスコに1.8モル(367,2f)のイ
ンオクチルチオグリコレートなとり50℃に加温した。
ヒ素含量0.05%の三酸化アンチモンを反応温度が7
0〜75℃となるように調節しながら添加した。
三酸化アンチモンの添加終了後、同湯度で1時間半反応
を続け、その後75℃で25zmHgの減圧をかげた。
カテコール22.5Pを加え70〜75℃で3時間加熱
した。
以下に、本発明に係るアンチモンメルカプトカルボン酸
塩またはエステル塩とオルソ二価フェノールとのブレン
ド物の例を示す。
いずれの場合もアンチモンメルカプトカルボン酸塩また
はエステル塩のヒ素含量は、正確には分からないが、0
.1重量%以下であった。
例A アンチモントリス(イソオクチ 34.2 重量部ルチ
オグリコレート) 2・6−ジー第3ブチル−パラ 1.8クレゾール カテコール 4.0例B アンチモントリス(インオクチ 36.o 重量部ル
チオグリコレート) カテコー/L/ 4.0例C
、 アンチモントリス(インオ クチルチオグリコレート) 8 8 重量部 プロピルガレート(プロピ ル−3・4・5−トリヒド ロキシベンゾエート 2・4・5−トリヒドロキ シブチロフェノン 例E、 アンチモントリス (インオクチルチオ グリコレート) 28.5 29.25 重量部 カテコール 1.5 0.75 例G、 アンチモントリス (インオクチルチオ グリコレート) 5 46、25 重量部 カテコール 2.5 1.25 2・6−ジー第3フ チル−バラクレゾ− ル 2.5 2.5 以下の実施例において本発明の安定剤を配合した硬質ポ
リ塩化ビニル樹脂組成物のすぐれた効果を具体的に説明
する。
[相]■実施例 1 次の配合により硬質ポリ塩化ビニル樹脂組酸物を作成し
た。
上記配合物をロール上で混練しシートを作成した。
このシートから試片を切り取り、375’?”(190
,5℃)のオーブン中で40分間加熱した。
試片を5分毎にとり出し色の変化をみた。
最初の15〜20分間に初期着色があられれる。
20〜30分より後は長期熱安定性が観察される。
比較例はアンチモントリス(イソオクチルチオグリコレ
ート)のみを含有し、実施例はその他にカテコール、ア
イオノール及びエポキシ化大豆油を含有している。
初期着色は黄色の強度によって判定した。
上記の結果から明らかなように、カテコールは15分ま
での初期着色の改良には著しい効果を発揮するが、20
分以後においては比較例よりも色を悪くしており、劣化
を促進している。
すなわちカテコールは長期熱安定性を低下させる。
実施例 2〜4 次の配合により硬質ポリ塩化ビニル樹脂組成物を作成し
た。
上記配合物をロール混練し、シートを作成した。
試片をこのシートから切り取り、3751’(190,
5℃)のオーブン中に入れ、初期着色及び長期熱安定性
の試験を行なった。
比較例A、B、Cはアンチモントリス(インオクチルチ
オグリコレート)とカルシウムステアレートを各0.2
5.0.5.0.75部含有し実施例2〈4はそれにさ
らにカテコール、アイオノール及びエポキシ化大豆油を
含有する。
劣化の程度は着色によって判断した。
結果を表−■に示す。
カルシウムステアレートの添加により最初の5分間の黄
着色が引き起こされ、時間とともに著るしくなる。
表−1の比較例と比べると明らかな如く、カルシウムス
テアレートによる黄着色はカルシウムステアレート無添
加の場合よりも著るしい。
この傾向はカルシウムステアレートの量に比例する。
カテコールは最初の20分間のこの黄変色を防止するが
、劣化が進むと、カテコールが存在しない場合よりも3
0〜40分後の色を悪化させ、これはカルシウムステア
レートあるいはアンチモン化合物によって防止できない
表−2の結果かられかるように、カルシウムステアレー
トの効果は表−1の比較例と比べ、加熱するとすぐに明
らかな黄着色を樹脂に与え、しかもこのことは加熱を続
けても同様であり、最初の30分間はカルシウムステア
レート無添加と比べて常に悪影響を与える。
一方実施例2〜4は実施例1と比べ着色に対する抵抗力
が太きい。
カルシウムステアレートの存在下で、フェノール化合物
は明らかに初期着色に対する防止効果を示す。
フェノール化合物の不存在下では、このカルシウムステ
アレートの黄着色を増大させる効果は弱めることはでき
なかったのであるから、フェノール化合物のこの効果は
全く驚くべきことである。
実施例 5〜6 次の配合により硬質塩化ビニル樹脂組成物を作成した。
実施例56 ポリ塩化ビニル樹脂 100 100 重量部二酸
化チタン 22 ワックス160 1 1安定剤 (1)実施例Aのブレ エ ンド物 (2)実施例Jのブレ ンド物 上記配合物をロール混練し、シートを作成した。
このシートから試片を切り取り375T (190,5℃)のオーブンで40分間加熱した。
5分毎に試片をとり出し着色の程度を見た。
その結果本発明の安定剤は最初の15分間の初期着色を
防止する効果が極めて大きかった。
実施例 7〜8 次の配合により硬質ポリ塩化ビニル樹脂組成物を作成し
た。
実施例78 ポリ塩化ビニル樹 100 100 重量部層 二酸化チタン 22 カルシウムステア 0.5 0.5レート ワックス160 1 1 安定剤 (1)実施例Rのフ ル ンド物 (1)実施例Xのブ レンド物 上記配合物をロール混練し、シートを作成した。
このシートから試片を切り取り375下 (190,5℃)のオーブン中で加熱し初期着色の程度
をみた。
また試片を5分毎にとり出し20〜30分間加熱による
熱着色もみた。
長期熱安定性は75分間の加熱によって測定した。
カルシウムステアレートの添加により最初の5分間の黄
着色が引き起こされ、時間とともに著るしくなる。
表−1の比較例と比べて、カルシウムステアレートを添
加した場合の着色は著るしい。
カテコールは最初の20分間のこの黄変色を防止するが
、劣化が進むとカテコールが存在しない場合よりも30
〜40分後の色を悪化させ、これはカルシウムステアレ
ートあるいはアンチモン化合物によっても防止できない
実施例 9〜10 次の配合により硬質ポリ塩化ビニル樹脂組成物を作成し
た。
実施例9 10 ポリ塩化ビニル樹脂 100 100 重量部二酸
化チタン 2 ワックス160 1 1実施例9 1
0 安定剤 (1)実施例HHのブ 1 − 重量部レンド
物 (2)実施例MMのフ ルンド物 上記配合物をロール混練し、シートを作成した。
このシートから試片を切り取り375 ’F (190
,5℃)のオーブン中に40分間入れた。
5分毎に試片を取り出し着色の程度をみた。
その結果、カテコールは最初の15分間の初期着色を効
果的に抑制しているが、長期熱安定性には悪影響を及ぼ
していた。
実施例 11〜12 次の配合により硬質ポリ塩化ビニル樹脂組成物を作成し
た。
実施例11 12 ポリ塩化ビニル 100 100 重量部樹脂 二酸化チタン 22 カルシウムステ 0.5 0.5アレート ワックス160 1 1 安定剤 (1)実施例TT 1 のブレンド 物 (1)実施例UU のブレンド 物 カルシウムステアレートの添加により最初の5分間の黄
着色が引き起こされ、時間とともに著るしくなる。
カルシウムステアレートを添加した場合の着色は添加し
ない場合と比べ著るしい。
カテコールは最初の20分間のこの黄変色を防止するが
、劣化が進むとカテコールが存在しない場合よりも30
〜40分後の色を悪化させ、これはカルシウムステアレ
ートあるいはアンチモン化合物によっても防止できない
実施例 13 アンチモントリス(インオクチルチオグリコレ−ト)の
安定化効果におけろヒ素の影響をみる為にヒ素含量だけ
が異なるアンチモントリス(インオクチルチオグリコレ
ート)とカテコールの組み※※合わせからなる安定剤を
用い、次の配合で硬質ポリ塩化ビニル樹脂組成物を作成
した。
上記配合物をロール混練しシートを作成した。
このシートから試片を切り取り375下(190,5℃
)のオーブン中で40分間加熱した。
試片を5分毎に取り出し着色の程度をみた。
結果を表−■に示す。
表−■の結果より明らかなようにヒ素含量の少ない安定
剤を用いた場合は最初の15分間の初期着色を極めて効
果的に抑制している。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1(a)ヒ素含量0.1%以下のアンチモンメルカプト
    カルボン酸塩、エステル塩または混合塩、及び(b)オ
    ルンニ価フェノールを含有するポリ塩化ビニル樹脂用安
    定剤組成物。
JP53130933A 1977-10-25 1978-10-23 ポリ塩化ビニル樹脂用安定剤組成物 Expired JPS5835622B2 (ja)

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