JPS6246306B2 - - Google Patents

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JPS6246306B2
JPS6246306B2 JP58143120A JP14312083A JPS6246306B2 JP S6246306 B2 JPS6246306 B2 JP S6246306B2 JP 58143120 A JP58143120 A JP 58143120A JP 14312083 A JP14312083 A JP 14312083A JP S6246306 B2 JPS6246306 B2 JP S6246306B2
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JP
Japan
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magnetic
segment
processing tank
yoke
workpiece
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JP58143120A
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Shigeto Hatano
Takaya Takazawa
Takeo Suzumura
Kentaro Aizawa
Masatoshi Matsumori
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TOBU EMU ETSUKUSU KK
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TOBU EMU ETSUKUSU KK
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Publication of JPS6246306B2 publication Critical patent/JPS6246306B2/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24BMACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
    • B24B31/00Machines or devices designed for polishing or abrading surfaces on work by means of tumbling apparatus or other apparatus in which the work and/or the abrasive material is loose; Accessories therefor
    • B24B31/10Machines or devices designed for polishing or abrading surfaces on work by means of tumbling apparatus or other apparatus in which the work and/or the abrasive material is loose; Accessories therefor involving other means for tumbling of work
    • B24B31/112Machines or devices designed for polishing or abrading surfaces on work by means of tumbling apparatus or other apparatus in which the work and/or the abrasive material is loose; Accessories therefor involving other means for tumbling of work using magnetically consolidated grinding powder, moved relatively to the workpiece under the influence of pressure

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、磁気研摩仕上装置に関し、特に三
次元的に複雑な形状を有する物品の表面仕上げを
行う磁気研摩仕上装置に関する。
かかる仕上げ加工方法及び装置としては特開昭
58−34756号に開示されている。この開示された
仕上げ加工方法によれば、回転可能な傾斜底板を
備えた固定ドラムの内部に被加工用物品を挿入
し、固定ドラムの内部に強磁性を有する研摩材を
充填し、研摩材の中に磁場を形成し、上記磁場の
作用と上記傾斜底板の回転による遠心力の作用に
基づいて、上記研摩材の中にほぼ円形の渦状運動
を形成し、この円形の渦状運動により研摩材が被
加工用物品のすべての表面に当てられて仕上げ加
工を行なうようになつている。しかしながら、こ
の開示された仕上げ加工方法において、粒径が10
μ〜100μの研摩材を使用した場合、研摩材の円
形の渦状運動が起らず、そのため研摩材が物品の
表面に衝突しない、いわゆる遊びの運動が多く、
そのため複雑な形状を有する物品の表面仕上げを
十分に行うことは難しいという問題があつた。ま
たこの開示された仕上げ加工方法を実施する装置
では、粒径10μ〜100μの研摩材を使用した場
合、傾斜底板の回転による遠心力のため研摩材
が、回転する傾斜底板と固定されている外周部と
の隙間から傾斜底板の下側に設けた主励磁コイル
へ落下してしまい、当該装置の作動が不能になる
という問題があつた。
従つて、この発明の目的は、上記開示技術の問
題を解消し、三次元的に複雑な形状を有する物品
の表面に対し、形状に応じた均一な研摩を十分に
行うことのできる磁気研摩仕上装置を提供するこ
とにある。
上記目的を達成するために、この発明の磁気研
摩仕上装置はは、内壁及び外壁を有するリング状
の非磁性体の加工槽を備え、加工槽の底部は非磁
性体のリングで閉鎖している。加工槽の内壁に近
接している固定ヨークを備え、かつ前記加工槽及
びリングを前記固定ヨークの周囲で高速に回転さ
せる可動ヨークを備え、固定ヨークに磁気誘導コ
イルを設けている。前記リングにセグメント磁極
を複数個円周上に配列し、セグメント磁極の上部
端面が加工槽内部を臨いていて、固定ヨークの周
辺部に対し近傍配置となつている。このように構
成した当該装置は、可動ヨークの回動に伴い加工
槽、リング及びセグメント磁極を固定ヨークの周
囲で高速に回転する。コイルを励磁して磁界を生
成すると、加工槽の底部近傍に、各セグメント磁
極と固定ヨーク周辺部との間に磁束が集中して出
来、加工槽内に投入された磁性研摩材は、近傍配
置となつているセグメント磁極と固定ヨーク周辺
部とのN、S2つの磁極によつてそれが作る磁界
の磁力線に沿つて強力な磁気ブラシを形成し、こ
の磁気ブラシは加工槽と一体となつて回転する。
そこで被加工用物品をチヤツクしたスピンドルを
回転しながら、被加工用物品を磁気ブラシの中に
投入することにより表面仕上げが行われる。こう
して当該装置によれば、加工槽の底部がリングに
より閉鎖されているため、回転による遠心力によ
つて研摩材が加工槽の外に落下することはない。
また当該装置によれば、固定極たる固定ヨーク周
辺部に対し、可動極を、加工槽の底部を閉鎖して
いるリングにセグメント磁極として配列している
ため、磁束を加工に必要とするところのみに集中
させることができ、これによりセグメント磁極に
従つた強力なセグメント状磁気ブラシが形成され
る。
この発明の詳細を実施例に従つて説明する。
この発明の磁気研摩仕上装置の第1実施例を示
す第1図において、リング状の磁気誘導コイル1
の上下にヨーク2,3,4及び5をそれぞれ分割
し、円板状の固定ヨーク2は、その周辺部2aが
後記する加工槽13の内壁13aにエアギヤツプ
10をおいて近接し、中心ヨーク3にねじ部2′
で接続され、かつねじ部2′のねじにより上下に
その位置を移動する。固定ヨーク2の円板部2b
には磁気誘導コイル1との間に非磁性体の円板プ
レート20が取付けられている。中心ヨーク3の
下部3aはスリーブ6に嵌合し、またヨーク4は
下部において中心ヨーク3に嵌合しかつスリーブ
6の上に乗つている。可動ヨーク5は、非磁性体
の円板プレート7の上に乗つてこれにねじ止め7
aされ、ベアリング8、プーリー9を介して、ヨ
ーク4とエアギヤツプ10をおいて、プーリー9
の回転に伴い固定極ヨーク2及び4の周囲を回転
する。可動ヨーク5の上に接続している非磁性体
のリング11は、加工槽13の底部に閉鎖状態に
接続又は密着している。かくて可動ヨーク5は加
工槽13及びリング11を固定ヨーク2の周囲で
高速に回転させる。
リング11は、第2図A及びBに示すように、
複数個の孔11aが同心円状或はジグザグ状に穿
孔され、リング11には、円柱状の、或は円錐状
の、或はパイプ状のセグメント磁極12が複数個
同心円状或はジグザグ状に円周上に配置され、各
セグメント磁極12は、可動ヨーク5上に着座接
続し、かつ孔11aの中に埋め込まれ、その上部
端面12aが加工槽13の底面に接して加工槽内
部を臨いており、セグメント磁極12が固定ヨー
ク周辺部2aに対し近傍配置となつている。こう
して円周上に配置される複数個のセグメント磁極
12は、可動円周と同心円状に配置されるか、或
はジグザグ状に配置されるか、被加工用物品の大
小、形状により選定される。また、セグメント磁
極12の磁極形状は単純な円柱状のもの、円錐状
のもの、或はその磁極端面がリング状になつてい
るもの等、磁束の集中し易い形状がえらばれる。
このことは、磁界によつて形成される磁気ブラシ
の強さの度合は、磁束量(或は磁束密度)に関係
してきまるからである。
加工槽13は、リング状の非磁性体で作られた
2枚の壁、つまり内壁13a及び外壁13bから
なつている。被加工用物品14は、スピンドル1
5にチヤツクされ、上方から加工槽13の中に降
りてきて、加工位置において回転する。この場
合、回転と共に揺動、或は振動を伴うことにより
研摩の一層の均一化と研摩効果を高めることもで
きる。また被加工用物品14をチヤツクしたスピ
ンドル15は、リンク状の加工槽13の中に円周
上に複数個配置され、生産タクトに適合した加工
を行うために加工槽13の大きさ、被加工用物品
14をチヤツクするスピンドルの数をえらぶこと
ができるので、量産加工が可能となる。更に、被
加工用物品14の形状、寸法またその物品の研摩
を必要とする個所により、スピンドル軸15が、
鉛直に対して円周方向或は半径方向に対してある
傾き角をもつて回転させ、これにより研摩効果を
高め、普通の研摩方法では研摩できない個所を研
摩することもできる。
次に第1図に示す装置の動作を説明する。
軸19のフランジ部19aとねじ止め19bで
接続しているプーリー9が回転すると、プーリー
9とねじ止め7bしている非磁性体の円板プレー
ト7を介して、可動ヨーク5、非磁性体のリング
11、セグメント磁極12及び加工槽13は一体
となつてベアリング8を介して固定しているヨー
ク2、ヨーク3、ヨーク4及び励磁コイル1の回
りを回り始める。コイルを励磁して磁界を生成す
ると、本装置の磁気回路における磁束は矢印の方
向にでき、同時に加工槽13内に投入された磁性
研摩材は、N、S2つの磁極つまり固定ヨーク周
辺部2aとセグメント磁極12の上部端面12a
によつてそれが作る磁界の磁力線の方向に沿つて
強力な磁気ブラシを形成し、加工槽13と一体と
なつて回り始める。同時に被加工用物品14をチ
ヤツクしたスピンドル15が回転しながら、物品
14を所要位置で磁気ブラシの中に投入して表面
仕上げを行い、適当な時間をおいて物品14を上
昇させ作業を終了する。
装置の運転状況を例示すると、磁性研摩材の粒
径は10μ〜100μ、磁場は2000〜5000ガウス、可
動ヨークの回転数は2m/秒〜7m/秒、スピン
ドルの回転数は5回/分〜30回/分であつた。
第3図は第1図の要部を示す図であつて、同図
において、可動ヨーク5にのつているリング11
を非磁性体とし、その中に円柱状のセグメント磁
極12を物品14の底面に整列した個所に複数固
配列したものである。磁束は固定極たる固定ヨー
ク2の周辺部2aと可動極たるセグメント磁極1
2の上部端面12aとの間にそれぞれ集中して出
来、セグメント磁極12に従つた強力なセグメン
ト状磁気ブラシBが形成され、この磁気ブラシB
は被加工用物品14の特に底面に作用する。その
状態を第4図に示している。
近傍配置の固定極及び可動極の形状、寸法は被
加工用物品の形状、寸法により適合させるが、上
記のように被加工用物品の底面を研摩する場合
は、非磁性体の可動リング11の中に円柱状の磁
極12をセグメント状に円周上に配置することに
より、磁極端面近傍の磁束の集中を計り、強い磁
気ブラシBを創成することにより被加工用物品1
4の底面を研摩することができる。
第5図Aはセグメント磁極12の変形例を示す
もので、円柱状のセグメント磁極12の上端面が
第5図Bに示すように、パイプ状に凹んでおり、
更らにセグメント磁極端面の磁束の集中を計り、
被加工用物品14の底面に強力な磁気ブラシBが
作用するようにしたものである。セグメント磁極
12の磁極形状は第5図Cに示すように截頭円錐
状のもの、或は第5図Dに示すように円錐状のも
のでもよい。
第6図は可動リング11の変形例を示すもの
で、同図において、リング11が円板状プレート
となり、円柱状セグメント磁極12がムキ出しと
なつた空間部分Cができ、この空間部分Cを通し
て通風効果が生じて中の磁気誘導コイル1のクー
リングを兼ねることもできる。
円周上に配置される複数個のセグメント磁極1
2は、第1図に示すように非磁性体の可動リング
11の中に埋め込まれるか、或は第6図に示すよ
うに、上下を保持されて中間部はムキダシとな
り、列柱式に配置されることもある。この場合
は、研摩には関係ないが、通風効果が生じて中に
固定されている磁気誘導コイル1のクーリングに
はよい効果を与え、特にコイル1の冷却設備を要
しない利点がある。またこの列柱式の配置によつ
て生じた空間Cを利用して円柱状磁極12に捲線
し、複数個の分割コイルを形成できるので、さら
に強力な磁場を得ることもできる。
第7図A及びBは、この発明の磁気研摩仕上装
置の第2実施例を示す図である。第7図A及びB
において、被加工用物品14の底面、横面及び上
面の三面を均一に表面仕上げする必要から、可動
ヨーク5に複数個のセグメントヨーク16を円周
上に配列し、磁極端面に接する付近の磁気ブラシ
が強力なことを利用し、可動ヨーク5から伸長し
たセグメントヨーク16が加工槽13の非磁性体
の外壁13bを抜いて、第3のセグメント磁極1
8′となつて加工槽13の内部にかつ物品14の
横面に整列して突出している。さらに、加工槽1
3の内壁13aの内側にセグメント状非磁性体1
7を介して、固定ヨーク周辺部2aと整列しかつ
物品14の上面に整列した個所に第2のセグメン
ト磁極18を円周上に複数個配列している。他の
構成部品及びその配置は第1実施例と同様であ
る。
第7図A及びBにおいて、コイルを励磁して磁
界を生成すると、本装置の磁気回路における磁束
は矢印の方向にでき、セグメント磁極12に従つ
た磁気ブラシBが被加工用物品14の底面に、セ
グメント磁極18′に従つた磁気ブラシBが物品
14の横面に、セグメント磁極18に従つた磁気
ブラシBが物品14の上面に当り、三面を均一に
表面仕上げする。
セグメント状非磁性体17は、第7図Bに示す
ように加工槽13の内壁13aに沿つて設けら
れ、研摩に無関係な磁性研摩材のたまる空間を少
くするためのものである。内壁及び外壁の加工槽
13の内部に設けるセグメント磁極18及び1
8′の半径方向の寸法により装置の閉磁気回路の
磁気抵抗が左右されるので、被加工用物品14の
寸法に応じて、突出したセグメント磁極の形状寸
法を決める。
第8図は当該装置の要部であつてこの発明の磁
気研摩仕上装置の第3実施例を示す図である。加
工槽13の内壁13aの内側にセグメント状非磁
性体21を介して第2のセグメント磁極22を円
周上に複数個設け、セグメント磁極22を固定ヨ
ーク周辺部2aに整列しかつ物品14の上面に整
列して配列した点を除いて、他の構成部品及びそ
の配置は第1実施例と同様である。
第8図において、磁界が図示のように働いて、
セグメント磁極22に従つた磁気ブラシBが被加
工用物品14の上面に、セグメント磁極12に従
つた磁気ブラシBが物品14の底面に当り、物品
14の上面と底面を均一に表面仕上げする。磁極
端面およびその近傍の磁束量は特に大きく、従つ
て強い磁界が生じて、強い磁気ブラシが形成され
ており、これを効果的に利用したものである。セ
グメント状非磁性体21は、セグメント状非磁性
体17と同様に研摩に無関係な空間に磁性研摩材
が出ないように、また余計な研摩作用をしないよ
うに、そして研摩材の量を出来るだけ少なく使用
するために設けたものである。
第9図は当該装置の要部であつてこの発明の磁
気研摩仕上装置の第4実施例を示す図である。可
動ヨーク5から伸長した第3のセグメント磁極2
7が加工槽13の外壁13bに接触して物品14
の横面に整列して円周上に複数個配列している点
を除いて、他の構成部材及びその配置は第2実施
例と同様である。
第9図において、被加工用物品14の上面、横
面、及び底面を同時に表面仕上げするのに効率よ
くするために考案されたもので、セグメント磁極
22に従つた磁気ブラシBが物品14の上面に、
セグメント磁極27に従つた磁気ブラシBが物品
14の横面に、セグメント磁極12に従つた磁気
ブラシBが物品14の底面に当り、三面を均一に
表面仕上げする。セグメント磁極27の代りにリ
ング状の磁極を配置することもよい。加工槽13
の外壁側には遠心力が重疊して作用するため、効
果的な磁気ブラシの生成が可能となる。
第10図は当該装置の要部であつてこの発明の
磁気研摩仕上装置の第5実施例を示す図である。
第10図は、第1図に示す装置のリング11から
セグメント磁極12を排除し、代りに第9図に示
すように可動ヨーク5から伸長して加工槽13の
外壁13bに接触して物品14の横面に整列して
いるセグメント磁極27を設けた点を除いて、他
の構成部材及びその配置は第1実施例と同様であ
る。
第10図は、被加工用物品14の横面を十分に
表面仕上げする場合で、リング11は全体を非磁
性体で作りかつ孔10aを排除し、固定ヨーク周
辺部2aと対向の位置に加工槽13の外壁13b
に接してセグメント磁極27を複数個円周上に配
列し、磁力線を集中して図示のように磁気ブラシ
Bを形成したものである。磁界によつて形成され
た磁気ブラシBは物品14との接触により、自己
撹拌作用して常に新しい研摩材が物品表面に当
り、効果的な研摩作用を維持する。
第11図は当該装置の要部であつてこの発明の
磁気研摩仕上装置の第6実施例を示す図である。
第11図は、第1図に示す装置のリング11から
セグメント磁極12を排除し、代りに第7図Aに
示すように可動ヨーク5から伸長して加工槽13
の外壁13bを抜いて加工槽の内部にかつ物品1
4の横面に整列して突出しているセグメント磁極
24と、加工槽13の内壁13aの内側に固定ヨ
ーク周辺部2aと整列して設けたセグメント磁極
23とを備えた点を除いて、他の構成部材及びそ
の配置は第1実施例と同様である。
第11図において、加工槽13の内側で内壁1
3a及び外壁13bの内側にかつ固定ヨーク周辺
部2aと対向の位置に相対してセグメント磁極2
3及び24を円周上に複数個配列することによ
り、加工槽の磁気抵抗が小さくなると共に、磁束
量、磁束密度が増大して強力な磁気ブラシBが形
成でき、被加工用物品14の横面をさらによく仕
上げることができる。一般に、磁極近傍の磁束密
度は大きく、磁極より距離がはなれるに従い、磁
束密度は小さくなる傾向にあるため、特に強力な
研摩を要する被加工用物品に対しては、加工槽の
内、外壁の内側にもセグメント状磁極を設け、磁
極近傍に形成されている強力な磁気ブラシで研摩
を行うことができる。またセグメント磁極23及
び24の磁極面に図示のように凹凸部を設けて磁
束の集中を図り、これに従つて集中した磁気ブラ
シを形成することができる。
第12図Aは当該装置の要部であつてこの発明
の磁気研摩仕上装置の第7実施例である。第12
図Aにおいて、被加工用物品14の上面、横面、
底面をそれぞれ一度に均一に表面仕上げを行うの
に考案されたもので、第11図のセグメント磁極
23及び24の代りに、加工槽13の内壁13a
及び外壁13bのそれぞれ内側にセグメント磁極
25及び26を或る角度をもつて対向して円周上
に複数個を設置し、対向する磁極間で磁界を作
り、磁気ブラシBが物品14の各部の表面に均一
に当るようにした。被加工用物品14の形状寸法
に応じてセグメント磁極25及び26の形状を適
宜選定することができる。例えばソロバン玉状の
物品では第12図Bに示すようにした研摩が最適
である。セグメント磁極26近傍には、加工槽1
3の回転による遠心力が研摩材に作用しており、
これと磁界方向との関係によつて、磁極25と磁
極26との間の形状寸法には、最適値がえらばれ
る。
第1ないし第7実施例において、前述の回転す
る磁極により形成される磁気ブラシの回転速度の
大小と磁界の強さの大小により磁気ブラシの表面
仕上性能が可変となり、磁気ブラシで出来る研摩
材群の移動も可能となるので被加工用物品14は
適宜加工槽13の中で半径方向に移動することと
傾斜することも出来る。この場合、磁気誘導コイ
ル1への励磁電流の制御により、磁界によつて形
成されている磁気ブラシの強弱の程度を変えるこ
とが出来る。これと、前述の回転する磁極により
形成されている磁気ブラシの回転速度の大小によ
り磁気ブラシで出来る研摩材群の制御を行い、表
面仕上性能を目的に応じて制御することが出来
る。加工槽13に磁界を与えずに研摩材粒子群を
投入し、これに被加工用物品14を入れるのみで
は、研摩材に遠心力のみが作用し、被加工用物品
14の形状がそのまま研摩材の回転中の軌跡を形
成して、被加工用物品14が比較的に同心円の形
状のものは加工され易いが、複雑な三次元形状の
ものは加工むらが出来てしまう。加工槽13に磁
界を与え、磁力線に沿う磁性研摩材粒子群の磁気
ブラシによる研摩では、磁気ブラシは強力な磁界
により磁極端面に接しつつ磁力線の方向にブラシ
を形成し、磁気ブラシは高速度で移動して被加工
用物品14に接触して物品14を研摩すると共
に、強い磁界中では、被加工用物品と磁気ブラシ
の間で適当な撹拌作用が行われ、常に研摩材は被
加工用物品と接触することが出来、効果的な研摩
が行われるという特長がある。またもう1つの特
長は、磁界により磁性研摩材を拘束して磁気ブラ
シを形成させて研摩することから、磁極の配置に
従つた磁気ブラシを形成させ、これにより被加工
用物品の各部分の表面に従つて、例えば底面或は
横面、或は上面と底面、或は上面と横面と底面と
して全面を仕上げる等、選択的な研摩をすること
ができる。場合によつては、磁場を例えば1000ガ
ウス位に弱くして、補助的に回転による遠心力の
作用によつて研摩することもできる。
以上説明したように、この発明は、加工槽の内
壁に近接した固定ヨークの周囲で高速に回転する
可動ヨークと、可動ヨーク上に着座接続した複数
個のセグメント磁極とを備え、セグメント磁極の
上部端面が加工槽内部を臨いて被加工用物品の底
面に整列して固定ヨークの周辺部に対し近傍配置
となり、固定極たる固定ヨーク周辺部と可動極た
る複数のセグメント磁極の上部端面との間にそれ
ぞれ集中してできた磁束に沿つて磁性研摩材の集
合した強力な磁気ブラシを形成するので、高速で
回転する磁気ブラシの粒子群が十分な圧力と速度
で被加工用物品の表面に当るため、研摩材の遊び
の運動がなく、物品底面の表面仕上げを十分かつ
迅速に行うことができ、研摩材の集合した磁気ブ
ラシにより研摩するものであるから、複雑な形状
を有する物品表面であつてもきわめて迅速かつ能
率よく研摩する。また磁界により磁性研摩材を拘
束して磁気ブラシを形成させて研摩するところか
ら、セグメント磁極の配置に従つて磁気ブラシを
形成して磁束を加工に必要とするところのみに集
中させることができ、これにより被加工用物品の
底面を特に仕上げることができ、また状況により
セグメント磁極を追加して物品の底面と上面、或
は底面と上面と横面を仕上げることもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の磁気研摩仕上装置の第1実
施例を示す中心軸に沿う断面図、第2図Aはリン
グの斜視図、第2図Bはリングの変形例の斜視
図、第3図は第1図に示す装置の要部を示す部分
断面図、第4図は第3図において磁気ブラシの作
用している状態を示す斜視図、第5図Aはセグメ
ント磁極の変形例を示す第4図と同様の斜視図、
第5図Bはセグメント磁極の変形例を示す斜視
図、第5図Cはセグメント磁極の変形例を示す斜
視図、第5図Dはセグメント磁極の変形例を示す
斜視図、第6図は可動リングの変形例を示す第4
図と同様の斜視図、第7図Aはこの発明の磁気研
摩仕上装置の第2実施例を示す中心軸に沿う断面
図、第7図Bは第7図Aに示す装置の要部の部分
平面図、第8図はこの発明の磁気研摩仕上装置の
第3実施例を示す当該装置の要部の部分断面図、
第9図はこの発明の磁気研摩仕上装置の第4実施
例を示す当該装置の要部の部分断面図、第10図
はこの発明の磁気研摩仕上装置の第5実施例を示
す当該装置の要部の部分断面図、第11図はこの
発明の磁気研摩仕上装置の第6実施例を示す当該
装置の要部の部分断面図、第12図Aはこの発明
の磁気研摩仕上装置の第7実施例を示す当該装置
の要部の部分断面図、第12図Bはソロバン玉状
の物品を研摩する場合の概要図である。 1……磁気誘導コイル、2……固定ヨーク、5
……可動ヨーク、11……リング、12……セグ
メント磁極、13……加工槽、14……被加工用
物品、B……磁気ブラシ、18,22,23,2
5……加工槽内壁側のセグメント磁極、18′,
24,26……加工槽外壁を抜いているセグメン
ト磁極、27……加工槽外壁に接触しているセグ
メント磁極。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 内壁及び外壁を有する非磁性体のリング状の
    加工槽と、加工槽の底部を閉鎖した非磁性体のリ
    ングと、加工槽の内壁に近接している固定ヨーク
    と、前記加工槽及びリングを前記固定ヨークの周
    囲で高速に回転させる可動ヨークと、固定ヨーク
    に設けた磁気誘導コイルと、前記リングに複数個
    円周上に配置され前記可動ヨーク上に着座接続し
    たセグメント磁極を備え、前記セグメント磁極の
    上部端面が加工槽内部を臨いて被加工用物品の底
    面に整列して固定ヨークの周辺部に対し近傍配置
    となつており、固定極たる固定ヨークの周辺部と
    可動極たる複数のセグメント磁極の上部端面との
    間にそれぞれ集中して出来た磁束に沿つて磁性研
    摩材の集合した強力な磁気ブラシを形成し、被加
    工用物品を前記磁気ブラシの中に回転可能に投入
    して被加工用物品の底面を研摩する磁気研摩仕上
    装置。 2 前記加工槽の内壁の内側にセグメント状非磁
    性体を介して第2のセグメント磁極を円周上に複
    数個設け、当該第2のセグメント磁極を固定ヨー
    クの周辺部に整列しかつ被加工用物品の上面に整
    列して配列した特許請求の範囲第1項に記載の磁
    気研摩仕上装置。 3 前記可動ヨークから伸長して加工槽の外壁を
    抜いて加工槽の内部にかつ被加工用物品の横面に
    整列して突出している第3のセグメント磁極を円
    周上に複数個配列した特許請求の範囲第2項に記
    載の磁気研摩仕上装置。 4 前記可動ヨークから伸長して加工槽の外壁に
    接触しかつ被加工用物品の横面に整列した第3の
    セグメント磁極を円周上に複数個配列した特許請
    求の範囲第2項に記載の磁気研摩仕上装置。
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