JPH06143127A - R状溝面の磁気研磨方法と装置及び磁性研磨材 - Google Patents

R状溝面の磁気研磨方法と装置及び磁性研磨材

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JPH06143127A
JPH06143127A JP31107692A JP31107692A JPH06143127A JP H06143127 A JPH06143127 A JP H06143127A JP 31107692 A JP31107692 A JP 31107692A JP 31107692 A JP31107692 A JP 31107692A JP H06143127 A JPH06143127 A JP H06143127A
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JP
Japan
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magnetic
polished
polishing
magnetic pole
screw
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JP31107692A
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English (en)
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Eijiyuu Hatano
栄十 波田野
Mitsuo Matsunaga
光夫 松永
Takeo Suzumura
武男 進村
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Original Assignee
TOUBU M X KK
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】R状の溝を有する被研磨物の溝内面を磁気研磨
するにあたり、磁性研磨材を溝の中にまで確実に進入さ
せて溝の底面に研磨圧力を与え、R状溝面やR状ねじ溝
面を効果的に研磨するための方法と装置及び磁性研磨材
を提供する。 【構成】磁性研磨材を磁性砥粒とR状溝の最小半径より
小さい半径の強磁性体球とで構成し、磁極と被研磨物と
の間の空隙に投入する。強磁性体球は溝の底部に接触
し、その周囲に磁性砥粒が付着して研磨材全体が集合体
を形成し、溝の底面に研磨圧力を及ぼし続けて研磨加工
を行う。R状ねじ溝面を研磨するには、ねじのリード方
向に沿って磁極を移動させ、集合体を保持しながら、ね
じ溝底部に研磨圧力を与えて研磨する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被研磨物表面のR状に
くぼんだ溝の内面、例えばラジアル玉軸受のボール転動
面、あるいはR状にくぼんだねじ溝の内面、例えばボー
ルねじのゴシックアーク溝やサーキュラアーク溝のボー
ル転動面等を、磁気研磨する方法と装置及びこれに用い
る磁性研磨材の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】ボールねじは、直線案内部によって支持
されたテーブル等を駆動する機素として代表され、ねじ
軸とナットとの間に鋼球又はセラミックス球を介してボ
ールが転動しながら循環する構造となっている。各種機
器装置の高品質化は、各種モーターとボールねじによる
高精度位置決めとともに、その走行駆動抵抗の軽減やト
ルク変動の最小化、低騒音化が求められている。これら
の対策として、ボールねじのボール転動面における、仕
上げ面粗さの改善とリード方向うねりの軽減は非常に効
果がある。
【0003】精密ボールねじのねじ軸は、ねじ研削盤で
ねじ溝の研削加工をするのが一般的で、得られるボール
転動面の仕上げ面粗さは、1.6μm(Rmax)前後
であり、研削加工中に起こる振動等の影響により、ねじ
溝のリード方向に若干のうねりが発生してしまうのが現
状である。仕上げ面粗さの改善とリード方向うねりの軽
減のために、研削後、研磨加工をする場合があるが、バ
フによる研磨では溝形状を維持することが困難であり、
ラップ工具による手作業の研磨では、熟練者の確保や長
時間の加工時間を要する等の問題がある。現在、多くの
ボールねじ軸の生産現場では、リード方向うねりの軽減
を主目的に、布切れに研磨布紙等を巻き付けて、手作業
で行っているのが現状であるが、仕上げ面粗さの一層の
改善と研磨加工の自動化が課題として残されている。
【0004】ボールねじのボール転動面を研磨する方法
として磁気研磨があり、例えば特開昭58ー19696
6号「磁気的研摩機」や実公昭62ー36580号「ね
じの表面を磁気研摩するための磁極」等に開示されてお
り、一部のボールねじ軸において、磁気研磨による研磨
加工が行われている。
【0005】図7を参照しながら従来の磁気研磨方法を
説明すると、磁気装置の先端に取り付けられた磁極5と
近接させて配置した被研磨物6との空隙に磁性研磨材8
を投入する。この磁性研磨材8は磁性砥粒のみで構成さ
れ、磁極5に磁場が印加されると、磁性研磨材8は、磁
極5及び被研磨物6の磁気吸引力を受けて、図のように
空隙の間にブリッジ状に集積し、被研磨物6の表面に研
磨圧力を及ぼすようになる。しかし、これらの方法で
は、磁性砥粒のみを加工部分に投入しているので、ボー
ルねじ溝3に組み込まれるボールの呼び直径が小さけれ
ば、ねじ軸の外径部分4とボール転動面3aとの距離が
短いので、ボール転動面3aを研磨することができる
が、図7に示すようにボールの呼び直径が大きくなる
と、ねじ軸の外径部分4とねじ溝3の交差したエッジ部
7の磁束密度が、ボール転動面3aの磁束密度よりはる
かに高くなり、磁性砥粒はこのエッジ部7に集中してボ
ール転動面3aにまで磁性砥粒が届かず、ボール転動面
の研磨ができなくなるという欠点があった。
【0006】また、これらの開示されている装置や磁極
で磁気研磨加工をした場合、研磨するボールねじの回転
にともなうリードの送り方向と送り速度に、磁気装置及
び磁極の移動方向と移動速度が同期するような制御がな
されていないので、磁性砥粒が磁極面の長手方向におい
て一方向に片寄ったり、磁性砥粒が飛散して、長いボー
ルねじ軸の研磨加工が困難になるという欠点があった。
【0007】特開平4ー25369号「磁気研磨法及び
これに用いる磁性研磨剤」では、短繊維状磁性体、ある
いはこれと粒状研磨剤とを混合した磁性研磨剤が提案さ
れている。しかし、ボールねじの磁気研磨にこの方法を
用いた場合、エッジ部の磁束密度が高くなるという磁気
の一般的性質から、この短繊維状磁性体がねじ軸の外径
部分とねじ溝の交差したエッジ部7(図7)と磁極5の
間、あるいはエッジ部とエッジ部の間において、ブリッ
ジ状につながってボール転動面3aにまで磁性研磨剤が
届かず、ボール転動面の研磨ができないという欠点があ
った。これは、ボールねじのボール呼び径が大きいほど
顕著である。また、短繊維状という形状から、短繊維を
加工部に供給・排出する際に、手袋をしていても皮膚に
刺さりやすい等の取り扱い上の問題点があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、被研
磨物のR状溝面を磁気研磨するとき、磁性研磨材が被研
磨物の外周部と溝の交差したエッジ部周辺のみに集積す
ることなく、印加された磁場により強固に保持されつつ
溝面全体に研磨圧力を与え続け、効率良くR状溝面を研
磨することができる方法を提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、被研磨物のR状溝面
がらせん状に連続したねじ溝面である場合においても、
このR状ねじ溝面を磁気研磨することを可能にし、磁性
研磨材が溝面全体に研磨圧力を与え続けることはもちろ
ん、磁極の長手方向の一方に偏ることなく、飛散をでき
る限り防いで、長いR状ねじ溝でも研磨することができ
る磁気研磨方法と装置を提供することにある。
【0010】本発明のさらに他の目的は、被研磨物のR
状溝面やR状ねじ溝面を磁気研磨することを可能にし、
被研磨物の溝面やその周縁部を含めた全体に研磨圧力を
与え続けることができ、取り扱いも容易な磁性研磨材を
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の前述した第1の
目的は、磁気装置の先端に取り付けられた磁極と、この
磁極に近接させて配置した被研磨物との空隙に磁性研磨
材を投入し、磁場を印加して、被研磨物あるいは磁極を
回転及び/又は振動させて、被研磨物のR状溝面を磁気
研磨する方法において、前記磁性研磨材として、磁性砥
粒と、この磁性砥粒より大きく、被研磨物のR状溝の最
小半径又は近似半径より小さい半径の強磁性体球を、一
種類又は数種類混合させたものを用いることを特徴とす
るR状溝面の磁気研磨方法によって達成される。
【0012】本発明の前述した第2の目的は、被研磨物
のR状ねじ溝面を磁気研磨する方法において、研磨加工
のために、被研磨物のねじ軸心を中心に一方向に回転さ
せると共に、その時のねじリードの送り方向と同方向に
磁気装置及び磁極を前記ねじ軸心と平行に移動させ、被
研磨物の一方の研磨端に前記磁極が到達した時、被研磨
物の回転方向と前記磁気装置及び磁極の移動方向を反転
させる工程を、必要回数だけ繰り返し、かつ、被研磨物
の回転にともなうねじリードの送り速度と前記磁気装置
及び磁極の移動速度を、起動・反転・停止時の加減速を
含めて同期(シンクロナイズ)させることを特徴とする
R状ねじ溝面の磁気研磨方法によって達成される。
【0013】本発明はさらにこの方法を実施するための
磁気研磨装置を提供する。この磁気研磨装置は、磁気装
置の先端に取り付けられた磁極と、この磁極に近接して
配置される被研磨物との空隙に投入される磁性研磨材
と、研磨加工のために、被研磨物のねじ軸心を中心に一
方向に回転させると共に、その時のねじリードの送り方
向と同方向に磁気装置及び磁極を前記ねじ軸心と平行に
移動させる手段と、被研磨物の一方の研磨端に前記磁極
が到達した時、被研磨物の回転方向と前記磁気装置及び
磁極の移動方向を反転させる手段と、前記反転動作を必
要回数だけ繰り返させる手段と、被研磨物の回転にとも
なうねじリードの送り速度と前記磁気装置及び磁極の移
動速度を、起動・反転・停止時の加減速を含めて同期さ
せる手段とを備え、前記磁性研磨材が、磁性砥粒と、こ
の磁性砥粒より大きく、被研磨物のR状ねじ溝の最小半
径又は近似半径より小さい半径の強磁性体球を、一種類
又は数種類、混合してなることを特徴としている。
【0014】本発明の前述した第3の目的は、被研磨物
のR状溝面又はR状ねじ溝面を磁気研磨するための磁性
研磨材であって、磁性砥粒と、この磁性砥粒より大き
く、被研磨物のR状溝又はR状ねじ溝の最小半径又は近
似半径より小さい半径の強磁性体球を、一種類又は数種
類、混合して成ることを特徴とする磁性研磨材によって
達成される。
【0015】
【作用】本発明の作用につき、本発明の概念を図解した
図1を参照しながら説明する。本発明の方法によれば、
被研磨物のR状溝面(一周した位置で連続している)又
はR状ねじ溝面(一周した位置では連続していない)を
磁気研磨するとき、図1に示すように、磁気装置の先端
に取り付けられた磁極5と近接させて配置した被研磨物
6との空隙に磁性研磨材10を投入する。この磁性研磨
材10は、磁性砥粒1と、強磁性体球、例えば鋼球2と
を混ぜ合わせたもので構成され、磁極5に磁場が印加さ
れると、磁性研磨材10は、磁極5及び被研磨物6が磁
性体の場合は被研磨物の磁気吸引力を受けるとともに、
磁性研磨材中の鋼球2相互の磁気吸引力をも受け、磁性
砥粒1のみを投入した場合よりも強固に保持された集合
体(モジュール)Mを形成する。
【0016】このようになるのは、次のような根拠に基
づくものである。被研磨物と磁場が印加された磁極との
空隙に投入された磁性研磨材粒子は、磁力線の方向と等
磁位線の方向にそれぞれ磁力を受けて加工域に集中す
る。この磁力は、粒子の体積と磁界の強さにそれぞれ比
例する(精密工学会誌52巻5号88頁1986年)。
また、磁性研磨材粒子には、このほかに、粒子相互の磁
気吸引力が作用することも知られており、この磁気吸引
力も粒子径が大きいほど、磁界の強さが強いほど大きく
なる(精密工学会誌54巻4号144頁1988年)。
ここで磁界の強さが一定で、粒子の材質(粒子の磁化
率)が同じものと仮定した場合、粒子の半径が大きくな
ればなるほど磁力および磁気吸引力ともに増大すること
になる。従って、本発明のように構成された磁性研磨材
を用いれば、磁性砥粒のみを投入した場合よりも強固に
保持された集合体(モジュール)を形成することができ
るのである。
【0017】このようにして、磁性研磨材10中の鋼球
2は、周囲の鋼球等の磁気吸引力を受け、さらに溝3の
最小半径又は近似半径より小さい半径を有する球である
という形状的制約から、被研磨物6の周縁部4付近にだ
け集積することはなく、必然的に中央付近のR状溝又は
R状ねじ溝3の中にも押し込められるようにして入る。
また、磁性研磨材10中の磁性砥粒1は、磁極5あるい
は被研磨物6の磁気吸引力だけでなく、周縁部4及び溝
3の中に入った鋼球2の磁気吸引力を受け、鋼球2の周
囲に磁性砥粒1が付着し、保持され、被研磨物6の周縁
部4とR状溝面又はR状ねじ溝面3aとに研磨圧力を与
える。
【0018】そして、R状溝3が円筒状物体の周囲に形
成されている場合は、その中心軸線回りに回転させられ
ながら中心軸線と平行に被研磨物6又は磁極5を振動さ
せると、磁場によって強固に保持された磁性研磨材10
の集合体Mは、回転運動や振動にともない、引きずられ
て全体の形状が変形するものの概ね変形後の状態に保た
れ、周縁部4及び溝3内に入った鋼球2の磁気吸引力に
より、磁性砥粒1が研磨圧力を与え続け、被研磨物6の
R状溝面3aとその周縁部(この場合は円筒状物体の外
径部)4の全体を研磨することができる。
【0019】R状溝3が直線状物体の周囲に形成されて
いる場合も、R状溝3と平行に被研磨物6又は磁極5を
振動あるいは往復移動させることにより、同様な磁気吸
引力を受けて研磨圧力が与えられ、被研磨物6のR状溝
面3aとその周縁部(この場合は直線状物体の表面部)
4の全体を研磨することができる。
【0020】ところで一般に、R状ねじ溝面を磁性研磨
材を用いて研磨する場合は、磁場によって強固に保持さ
れた磁性研磨材は、被研磨物の回転運動にともない、引
きずられて全体の形状が変化しながら、ねじリードの送
り方向に向かって強制的に送られていくようになる。従
って、そのまま放置すれば、磁性研磨材の集合体はねじ
が形成された円筒状物体の端部方向へと送られて落下す
ることになる。そこで、本発明の方法では、ねじリード
の送り方向と加減速を含めた送り速度に磁極の移動を同
期(シンクロナイズ)させることによって、磁性研磨材
の集合体を磁極間のほぼ一定の位置に保持させるように
している。かくして、磁性研磨材の集合体は磁極の長手
方向の一方に偏ることがなく、飛散することも少なくな
り、R状溝内及び周縁部にある鋼球の磁気吸引力を受け
て、磁性砥粒が周縁部とR状溝底部を含めたねじ溝面全
体に研磨圧力を与え続け、軸線方向に長い被研磨物であ
ってもR状ねじ溝面と周縁部とを研磨することができ
る。
【0021】本発明において、磁性砥粒はすでに広く知
られている各種のものを利用することができる。強磁性
体球としては、鋼球のほか、鋼球の表面にセラミックス
等をコーテイングしたものや、鋼以外の金属球等を用い
ることもできるが、特にベアリング用の鋼球は精度が良
く表面硬度が高くて入手しやすい等の利点がある。以
下、図示の実施例を参照しながら、本発明をさらに詳細
に説明する。
【0022】
【実施例】図2は本発明によるR状溝面の磁気研磨方法
を実施するための研磨装置主要部の概略平面を表し、図
3はその垂直断面を表している。被研磨物16は円筒外
周に2つのR状溝13があり、貫通穴をインロー(はめ
あい)として取付治具17を座金18とボルト19によ
って固定している。磁気研磨機21は、すでに広く知ら
れている従来の磁気研磨装置を使用でき、スクロールチ
ャック20によって被研磨物16を回転支持し、磁気装
置(図示せず)の上部先端に取り付けられた磁極15と
被研磨物16との間に一定の隙間をあけて対向に配置す
る。磁気装置は電磁石又は永久磁石を使用し、磁極15
の一方をN極、他方をS極として磁気回路が閉ループに
構成されることが好ましい。
【0023】本発明による磁性研磨材10は、図1を参
照して説明したように、磁性砥粒1と強磁性体球である
鋼球2とで構成されており、取り扱いも容易である。こ
の磁性研磨材10を被研磨物16と磁極15との空隙に
投入し、磁場を印加すると、磁性砥粒1のみを投入した
場合よりも強固に保持される。磁性研磨材中の鋼球2
は、磁極15や周囲の鋼球2あるいは被研磨物16の磁
気吸引力を受け、また溝13の最小半径又は近似半径よ
り小さい半径を有する球であるという形状的制約をも受
けて溝13の中にも入る。また、磁性砥粒1は磁極ある
いは被研磨物だけでなく鋼球2の磁気吸引力を受け、鋼
球2のまわりにも強固に保持されて全体が集合体(モジ
ュール)Mを形成し、被研磨物16の溝面13aとその
周縁部14に対して研磨圧力を与える。
【0024】研磨加工のために、スクロールチャックを
介して被研磨物の軸心を中心に回転させると共に、軸方
向に振動させると、図3のように、磁性研磨材10から
成る集合体M全体が被研磨物16の回転方向に引きずら
れてその外形が変形させられるが、研磨加工中は概ね一
定の状態に保たれ、磁性研磨材中の磁性砥粒1が被研磨
物の溝面13aとその周縁部14に研磨圧力を与え続
け、2カ所のR状溝面13aを同時に研磨加工すること
ができる。
【0025】前記実施例によるR状溝面の研磨効果を確
認するために実験を行った。被研磨物は特殊ボールねじ
のナットであり、図2の符号16に示す形状で、円筒外
周にR状溝が2カ所あり、最大外径62.5mm、溝底
径56.5mm、ベアリング溝の半径約3.37mm、
材質SCM420H、浸炭焼入、硬さHRC58〜6
2、研削加工後のものを使用した。磁性研磨材として、
平均80μmの鉄粉のまわりにダイヤモンド砥粒2〜4
μmを強固に固着したダイヤモンド磁性砥粒50gと、
呼び直径5.556mmのベアリング用鋼球150gと
を混合したものを使用した。磁極と被研磨物外径との空
隙を6.5mm、回転数450rpm、振幅2mm、振
動数800回/分、加工時間2分の条件で研磨し、加工
前1.2μm(Rmax)のボール転動面粗さを、加工
後0.4μm(Rmax)にすることができた。
【0026】比較のために、前記ダイヤモンド磁性砥粒
のみを200g投入し、磁極と被研磨物外径との空隙を
1.5mm、回転数・振幅・振動数・加工時間は前記実
験と同一条件で、同じ寸法・材質の被研磨物を磁気研磨
した結果、加工前1.3μm(Rmax)であったボー
ル転動面粗さが、加工後1.0μm(Rmax)に改善
された。しかし、前記した本発明によるR状溝面の磁気
研磨に比べ、わずかな改善にとどまっており、本発明の
磁気研磨方法の有効性が確認される結果となった。
【0027】図4は、本発明によるR状ねじ溝面の磁気
研磨方法を用いるための研磨装置主要部を概略的に表し
ている。図5及び図6は、研磨装置の全体を表してお
り、図5は正面図、図6は側面図である。図5におい
て、フレームベッド55の正面左側上部にスピンドルユ
ニット31を固定し、このスピンドルの面板32にスク
ロールチャック33を取り付ける。フレームに固定した
ブラケット34にはサーボモーター35を取り付け、カ
ップリング36によってスピンドルとモーター軸を締結
する。フレームベッド55の右側上部に心押台37を固
定し、ハンドル39で出し入れできるようにした心押軸
38の先端に回転センター40を取り付ける。スクロー
ルチャック33と回転センター40とにより被研磨物2
6を回転支持し、サーボモーター35により回転駆動す
る。
【0028】ベッド55中央部に直線案内ガイドレール
51を間隔をおいて2本固定し、それぞれのレールに嵌
合した直線案内ベアリングブロック52に非磁性体の往
復台53を取り付ける。2本のレール間中央のベッド上
に固定された軸受41,42により回転支持されたボー
ルねじ軸43と、ベッド上に固定したブラケット44に
取り付けたサーボモーター45の軸とをカップリング4
6によって締結する。さらに、図6のように、ボールね
じ軸に嵌合したナット47を取り付けたブラケット48
を往復台の下部中央に固定する。これにより、往復台は
サーボモーター45に駆動されて移動可能となる。
【0029】図6において、磁気装置は、往復台上にヨ
ーク61を固定し、その上に2本の鉄芯62を垂直に取
り付け、ボビン63に電線を巻いて作られた2個の電磁
石64をそれぞれの鉄芯に入れる。ここで、電磁気的に
一方の電磁石をN極、他方の電磁石をS極にして、磁気
回路が閉ループに構成されるようにしている。もちろ
ん、電磁石の代わりに永久磁石も使用でき、場合によっ
ては磁気回路を開放磁場とすることもできる。
【0030】それぞれの鉄芯上部にベース71を固定し
て磁極取付台73を直動軸受72と共に取り付ける。そ
して、図5に示すように、符号78の右ねじナット、左
ねじナット各1個をそれぞれの磁極取付台73に固定
し、この2つのナットに嵌合するようにそれぞれのねじ
を切った1本のねじ軸77を、ベースに固定した軸受ブ
ラケット80で回転支持し、軸端に取り付けたハンドル
79を操作して、周知の開閉式両バイスのように磁極を
開閉できる機構としている。
【0031】磁極74はそれぞれの取付台にボルトで固
定されている。形状は図6に示すように「コ」の字形
で、厚みは被研磨物の外径と同一にしている。これは、
磁性研磨材の飛散をできる限り防ぎ、加工能率も高い単
純な形状としたものであるが、被研磨物の材質・形状・
寸法によっては、必ずしもこの形状、大きさに限るもの
ではない。また、磁極下中央部と磁極上部に非磁性体の
磁性研磨材飛散防止用カバーブロック75,76を設け
ている。
【0032】さらに、図示はしていないが、2台のサー
ボモーターを駆動するためのそれぞれのサーボアンプと
2軸補間制御が可能なサーボ用コントローラーや、装置
全体を制御するシーケンサー等を格納した制御盤及び操
作盤を備えている。これらにより、本発明において、被
研磨物の回転によるリードの送り方向と速度に磁極を同
期(シンクロナイズ)して移動させることを可能にして
いる。もちろん、こうした電気的制御に限らず、ギア変
速機等を装備して機械的に同期させる方法もあり、その
機能を満足しさえすれば、どちらの機構を採用しても良
い。
【0033】図4に示すように、磁極15とR状ねじ溝
付きの被研磨物26との空隙に、本発明による磁性研磨
材10を投入し、磁場を印加し、研磨加工のために矢印
S方向に被研磨物26を回転させる。前述したように、
この回転により、磁性研磨材はねじの回転に引きずられ
て軸線方向に移動し、そのまま放置すれば空隙の部分か
ら脱落してしまうので、この回転と同時に、被研磨物2
6が図のように右ねじの場合は、磁極15を矢印Tの方
向に向けて、被研磨物26が1回転するごとに被研磨物
26のねじの1リードの長さだけ移動するような速度
で、移動させる。このように、被研磨物の回転によるリ
ードの送り方向と送り速度に同期して磁極を移動させる
ことにより、R状ねじ溝23の中に入ったり周辺にとど
まったりしている鋼球2や、溝内面23aとその周縁部
24に研磨圧力を与えている磁性砥粒1は、回転方向へ
と引きずられながらも概ねその空隙内に保持されること
になり、磁性研磨材の集合体Mは磁極の長手方向の一方
に偏ることがなく、飛散を防止することができる。
【0034】磁極15を一方向に移動させていくと、最
後には被研磨物26の一方の研磨端に磁極15が近づい
て行く。そこで、被研磨物26の一方の研磨端に磁極1
5が近づいた時、被研磨物26の回転を減速させて停止
させ、同時に磁極15の移動も同一比率で減速停止させ
る。それから、被研磨物26の回転方向と磁極15の移
動方向を反転させ、同一比率でそれぞれ増速し、所定の
回転数と移動速度にする。このように、被研磨物の各研
磨端においても、リードの送り方向と送り速度に同期し
て磁極を移動させるので、磁性研磨材が飛散するのをさ
らに有効に防止できることになる。各研磨端での反転動
作は、シーケンサーを用いて必要回数だけ繰り返すよう
に制御できるので、移動方向の反転を含めた研磨加工プ
ロセスの自動化が可能になる。
【0035】第2の実施例による研磨効果を確認するた
めの実験を行った。被研磨物として図4の符号26で示
す形状のボールねじ軸を使用し、外径28mm、谷底径
25.5mm、リード6mm、ボール径3.175m
m、材質はSCM415H、浸炭焼入、硬度HRC58
〜62、ねじ研削加工後のものを使用した。磁性研磨材
は、第1実施例の実験でも使用したダイヤモンド磁性砥
粒50gと、呼び直径2.381mmのベアリング用鋼
球50gとを混合した。磁極は図6の符号74に示す形
状で、厚さ28mm、長さ50mmとした。磁極と被研
磨物外径との最小空隙を4mm、加減速時を除く被研磨
物の回転数150rpm、磁極の移動速度900mm/
分で、54往復の研磨加工を行った結果、加工前1.6
μm(Rmax)であったボール転動面粗さが、加工後
に0.5μm(Rmax)にまで改善された。
【0036】さらに、ボール径がもっと大きいボールね
じ軸の研磨についても実験を行った。前述した形状のボ
ールねじ軸を使用し、外径50mm、谷底径45.2m
m、リード10mm、ボール径6.35mm、材質はS
CM415H、浸炭焼入、硬度HRC58〜62、ねじ
研削加工後のものを使用した。磁性研磨材は、前述した
ダイヤモンド磁性砥粒50gと、呼び直径5.556m
mのベアリング用鋼球150gとを混合した。磁極は図
6の符号74に示す形状で、厚さ50mm、長さ50m
mとした。磁極と被研磨物外径との最小空隙を7mm、
加減速時を除く被研磨物の回転数100rpm、磁極の
移動速度1000mm/分で、90往復の研磨加工を行
った結果、加工前1.5μm(Rmax)であったボー
ル転動面粗さが、加工後に0.5μm(Rmax)にま
で改善された。
【0037】
【発明の効果】以上詳細に説明した如く、本発明によれ
ば、磁性研磨材が磁性砥粒と強磁性体球とで構成されて
いるので、強磁性体球がR状溝やR状ねじ溝の底面へと
進入して磁性砥粒を引き寄せる。ここで、磁性砥粒によ
る磁気吸引力と強磁性体球の磁気吸引力とが相互に作用
し合って増大し、磁性砥粒のみを投入した場合よりも強
固に保持された磁性集合体が形成される。この集合体
は、被研磨物の周縁部とR状溝面又はR状ねじ溝面とに
研磨圧力を与え続け、被研磨物の回転運動や振動にとも
ない、引きずられて全体の形状が変形するものの概ね変
形後の状態に保たれ、被研磨物のR状溝面やR状ねじ溝
面、及び周縁部を含めた全体を極めて効果的に研磨する
ことができる。前述した実験によって明らかなように、
その研磨効果には極めて顕著なものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁気研磨方法の原理を表す模式図
である。
【図2】本発明によるR状溝の研磨装置の主要部平面図
である。
【図3】図2の線A−Aに沿う縦断面図である。
【図4】本発明によるR状ねじ溝の研磨装置の主要部平
面図である。
【図5】本発明によるR状ねじ溝の研磨装置の全体を表
す正面図である。
【図6】本発明によるR状ねじ溝の研磨装置の側面図で
ある。
【図7】従来の磁気研磨方法の原理を表す模式図であ
る。
【符号の説明】
1 磁性砥粒 2 強磁性体球 3,13,23 R状溝又はR状ねじ溝 3a,13a,23a ボール転動面 4,14,24 周縁部 5,15,74 磁極 6,16,26 被研磨物 7 エッジ部 10 磁性研磨材 21 磁気研磨機 31 スピンドルユニット 33 スクロールチャック 35 サーボモーター 37 心押し台 40 回転センター 43 ボールねじ軸 45 サーボモーター 51 直線案内ガイドレール 53 往復台 64 電磁石 M 磁性集合体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気装置の先端に取り付けられた磁極
    と、この磁極に近接させて配置した被研磨物との空隙に
    磁性研磨材を投入し、磁場を印加して、被研磨物あるい
    は磁極を回転及び/又は振動させて、被研磨物のR状溝
    面を磁気研磨する方法において、 前記磁性研磨材として、磁性砥粒と、この磁性砥粒より
    大きく、被研磨物のR状溝の最小半径又は近似半径より
    小さい半径の強磁性体球を、一種類又は数種類混合させ
    たものを用いることを特徴とするR状溝面の磁気研磨方
    法。
  2. 【請求項2】 磁気装置の先端に取り付けられた磁極
    と、この磁極に近接させて配置した被研磨物との空隙に
    磁性研磨材を投入し、磁場を印加して、被研磨物あるい
    は磁極を回転及び/又は振動させて、被研磨物のR状ね
    じ溝面を磁気研磨する方法において、 研磨加工のために、被研磨物のねじ軸心を中心に一方向
    に回転させると共に、その時のねじリードの送り方向と
    同方向に磁気装置及び磁極を前記ねじ軸心と平行に移動
    させ、 被研磨物の一方の研磨端に前記磁極が到達した時、被研
    磨物の回転方向と前記磁気装置及び磁極の移動方向を反
    転させる工程を、必要回数だけ繰り返し、 かつ、被研磨物の回転にともなうねじリードの送り速度
    と前記磁気装置及び磁極の移動速度を、起動・反転・停
    止時の加減速を含めて同期させることを特徴とするR状
    ねじ溝面の磁気研磨方法。
  3. 【請求項3】 被研磨物を回転させる前記工程におい
    て、同時に被研磨物あるいは磁極を被研磨物のねじ軸心
    と垂直方向に振動させる工程を含む請求項2記載の磁気
    研磨方法。
  4. 【請求項4】 被研磨物のR状ねじ溝面を磁気研磨する
    装置において、 磁気装置の先端に取り付けられた磁極と、 この磁極に近接して配置される被研磨物との空隙に投入
    される磁性研磨材と、 研磨加工のために、被研磨物のねじ軸心を中心に一方向
    に回転させると共に、その時のねじリードの送り方向と
    同方向に磁気装置及び磁極を前記ねじ軸心と平行に移動
    させる手段と、 被研磨物の一方の研磨端に前記磁極が到達した時、被研
    磨物の回転方向と前記磁気装置及び磁極の移動方向を反
    転させる手段と、 前記反転動作を必要回数だけ繰り返させる手段と、 被研磨物の回転にともなうねじリードの送り速度と前記
    磁気装置及び磁極の移動速度を、起動・反転・停止時の
    加減速を含めて同期させる手段とを備え、 前記磁性研磨材が、磁性砥粒と、この磁性砥粒より大き
    く、被研磨物のR状ねじ溝の最小半径又は近似半径より
    小さい半径の強磁性体球を、一種類又は数種類、混合し
    て成ることを特徴とする磁気研磨装置。
  5. 【請求項5】 前記被研磨物又は磁極を被研磨物のねじ
    軸心と垂直方向に振動させる手段を有する請求項4記載
    の磁気研磨装置。
  6. 【請求項6】 被研磨物のR状溝面又はR状ねじ溝面を
    磁気研磨するための磁性研磨材であって、 磁性砥粒と、この磁性砥粒より大きく、被研磨物のR状
    溝又はR状ねじ溝の最小半径又は近似半径より小さい半
    径の強磁性体球を、一種類又は数種類、混合して成るこ
    とを特徴とする磁性研磨材。
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