JPS6245694Y2 - - Google Patents

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JPS6245694Y2
JPS6245694Y2 JP7457181U JP7457181U JPS6245694Y2 JP S6245694 Y2 JPS6245694 Y2 JP S6245694Y2 JP 7457181 U JP7457181 U JP 7457181U JP 7457181 U JP7457181 U JP 7457181U JP S6245694 Y2 JPS6245694 Y2 JP S6245694Y2
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shuttle
thread
needle
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【考案の詳細な説明】 (技術分野) 本考案は片手操作で針糸とシヤトル糸とによ
り、本縫形式で被縫合部を連続的に縫合すること
が可能な手術用縫合装置に関する。
(目的) 本考案の目的とするところは、針糸とシヤトル
糸とにより被縫合部を連続的に縫合することが可
能な手術用縫合器において、術者の片手操作で縫
合器部の操作が可能な縫合装置を提供することに
より残る他方の手は糸締めやシヤトル糸の処理、
創縁等を整えるために自由になるようにし、好ま
しい縫合が行われるようにすることである。
(第1実施例) 以下本考案を第1実施例により説明する。まず
第1図から第4図を参照しながら縫合器部につい
て説明すると、1は縫合器部で、針棒2の一端は
針棒支持体3にねじ4で固着され、他端には糸案
内片5が取り付けられ、曲針6がねじ7により着
脱自在に取り付けられている。
曲針6は、第2図に示すように先端部に針穴6
aが形成され、わん曲の外周部の途中から針穴6
aにかけて糸案内用の長溝6bが形成されてい
る。
縫合器部1の本体8には、図示しないが縫合糸
9を巻装する糸巻部材が着脱自在に取り付けられ
るようになっており、糸巻部材から引き出された
縫合糸9は、本体8に配設された糸調子機構によ
り張力を付与され、針棒支持体3の糸案内溝3a
から引き出されるように構成されている。
10はシヤトル保持部材で、シヤトル保持部1
1とロツド部12とからなり、該ロツド部は本体
8に固着された案内管13と該本体に固着された
針棒支持体3とに案内され、回動が規制された状
態でシヤトル保持部11と共に本体8に対して摺
動運動可能になつており、該シヤトル保持部材の
往復摺動の第4図における最左端位置は、ロツド
部12に取り付けたねじ14の頭部が本体8に配
設されたストツパー(図示せず)に当接させられ
る位置で決定される。ロツド部12の後端には、
可撓性のチユーブ15に案内され後記する駆動装
置の運動を伝達する可撓性のワイヤ16が継手1
7を介して接続されている。18は中空の案内金
具で、後端にはチユーブ15がかしめ付けられて
おり、めねじ部18aが案内管13のねじ部13
aにねじ込まれて案内管13と接続され、この状
態で継手17は案内管13と案内金具18内を摺
動可能である。
シヤトル保持部11は、シヤトルホルダー19
と該シヤトルホルダーにねじ20等により取り付
けられたシヤトル爪21とからなり、これらの間
にシヤトル22が脱落しないように保持され、後
記するように針糸ループが、シヤトル保持部11
の往復移動における往路でシヤトル爪21とシヤ
トル22の上面との間と通過させられ、シヤトル
22の後端に至り、シヤトル保持部11の復路で
シヤトルホルダー19とシヤトル22の下面との
間を通過させられるように構成されている。
本体8にはカバー23及び24が着脱自在に取
り付けられている。縫合器部1にはカバー23及
び24外から操作可能な手元スイツチ(SW)が
配設されており、コード25を介して後記する駆
動部に接続されている。
次に第5図から第7図を参照しながな駆動部に
ついて説明する。駆動部30は縫合器部1の前記
手元スイツチ(SW)の操作に作動させられてワ
イヤ16を介して縫合器部1のシヤトル保持部1
1をロツド部12と共に往復駆動するものであ
る。駆動部30の機枠31(第6図)にねじ32
により固着されたモータMの出力軸(図示せず)
には、減速機33が接続され、その出力軸34に
はリンク35の一端がねじ36により固着され、
該リンクには出力軸34と同心に半円状の検出板
37がねじ38により固着されている。MSはそ
の作動子39が検出板37の外周部37aと接触
している時に接点が開く位置検出用のスイツチで
ある。リンク35の他端に降着されたピン40
は、検出板37の長溝27bを挿通し、ピン40
には検出板37の外側から中間リンク41の一端
が嵌装され、止め輪42により該ピンに取り付け
られている。
中間リンク41の他端は作動体43にねじ44
で固着されたピン45に嵌装され止め輪46によ
り該ピンに取り付けられている。
作動体43は、軸47に嵌装され、該軸は機枠
31にねじ48及び49による固着された支持体
50及び51にねじ65により取り付けられてい
る。作動体43の作用片43aは出力ロツド52
に嵌装され、出力ロツド52にねじ53で固着さ
れた角駒54との間にはばね55が配設され、出
力ロツド52を作用片43aに対して第5図の左
方に付勢している。56は出力ロツド52の抜け
止め用の止め輪である。
出力ロツド52はその一部が案内管57内に摺
動自在に案内され、第5図における左端には継手
58を介して可撓性のワイヤ16が接続されてい
る。
案内管57は一端がねじ59により取付具60
に固着され、他端が支持体50の穴部50aに案
内されている。
取付具60はおねじ部60aが機枠31の穴部
(図示せず)を挿通し、ナツト61により機枠3
1に固着され、更におねじ部60aにはナツト6
2がねじ込まれ、この状態で可撓性のワイヤ16
を案内する可撓性のチユーブ15をかしめ付けて
なる接続具63が取付具60に接続されている。
第6図において、64は制御回路用のスペース
である。
駆動部30は縫合器部1の手元スイツチSWの
操作により後記するようにモータMが回転して出
力軸34が1回転させられ、その間に出力ロツド
52が往復動させられ、ワイヤ16を介して縫合
器部1のシヤトル保持部11をロツド部12と共
に往復駆動する。即ち、モータMの回転により出
力軸34に固着されたリンク35が第7図に示す
位置から反時計方向に回動を開始すると、ピン4
0、中間リンク41、ピン45を介して作動体4
3が軸47に案内された状態で第7図の左方に移
動させられ、リンク35が同図の位置から180゜
回転した位置で該作動体は同図の最左端位置に至
る。
その間に作動体43は作用片43a、ばね5
5、角駒54、出力ロツド52、ワイヤ16を介
して縫合器部1のシヤトル保持部11をその待機
位置からロツド部12と共に第4図における左方
に移動させ、ロツド部12に取り付けられたねじ
14の頭部がストツパー(図示せず)に当接させ
られるシヤトル保持部材10の最大ストローク位
置まで移動させられると、以後作動体43のシヤ
トル保持部材10に対する余剰のストロークは、
ばね55で吸収される。以上がシヤトル保持部材
10の往路である。
リンク35が更に同方向に回転を続け、該リン
クが第7図の位置から180゜を越えると作動体4
3はその最左端位置から同図の右方に移動を開始
し、作用片43aが出力ロツド52上を摺動し、
止め輪56に当接させられ、以後は該作動体が出
力ロツド52を伴つて同図の右方に移動しリンク
35が同図に示す位置まで回動させられるとモー
タMが停止し、各部は同図に示す元の状態に復帰
する。その間に出力ロツド52は、ワイヤ16を
介してシヤトル保持部材10をその最大ストロー
ク位置から第4図の右方に移動させ、待機位置に
復帰させる。以上がシヤトル保持部材10の復路
である。
次に第8図を参照しながら制御回路について説
明する。同図において、Vは交流電源、Mはモー
タ、Cはコンデンサ、66は変圧器、67は整流
器、SWは手元スイツチ、MSは回転位置検出用
のスイツチ、R1,R2,R3,R4及びR1a,R2a,
R3a、R4a並びにR1b,R2b,R3b,R4bは夫々この
順にリレー1、リレー2、リレー3、リレー4の
コイル及びa接点並びにb接点で、これらの回路
要素は同図に示すように接続されている。
前記したように出力軸34に固着されたリンク
35が第7図の位置から反時計方向に1回転して
停止する間にシヤトル保持部材10は待機位置か
ら最大ストローク位置に至り再び待機位置に復帰
するが、リンク35の第7図の位置を出力軸回転
角0゜としてモータMがリンク35を1回転させ
て停止する動作を第8図及び第9図を参照しなが
ら説明する。リンク35を1回転させて停止させ
るには、電源スイツチ投入後手元スイツチSWを
ONにし、出力軸34が約180゜回転した状態(そ
れは概略シヤトル保持部材10の最大ストローク
位置として視覚的に捉えられる)以後に該手元ス
イツチをOFFにすればよく、またリンク35を
作動させた後、該リンクを1回転させることなく
元の状態に復帰させるには、出力軸34が約180
゜回転する以前に該手元スイツチをOFFにすれ
ばよい。後者の操作は、手元スイツチSWの操作
後縫合上の不都合等を発見してシヤトル保持部材
10が最大ストローク位置まで移動する以前に待
機位置に復帰させる場合等の操作である。
それらの操作を順に説明すると、電源を投入し
た後、第7図に示す出力軸34の回転角が0゜の
状態で、位置検出用のスイツチMSがOFFになつ
ており、この状態で手元スイツチSWをONにす
ると、コイルR1が通電し、a接点R1aが導通する
のでコイルR2にも通電され、a接点R1aとb接点
R4bを介してモータMが正転側に通電され、出力
軸34が第7図の反時計方向に回動を開始し、出
力軸34が同図の位置から約180゜回転してスイ
ツチMSがONになると、コイルR3に通電されb
接点R3bがOFFになりコイルR2への通電が断たれ
る。この状態でa接点R3aがONになり、a接点
R1aがONになつているから、コイルR4に通電さ
れa接点R4aがONになりコイルR4が自己保持さ
れb接点R4bがOFFになるが、モータMはa接点
R3aがONになるので正転を続ける。モータMが
正転を続け出力軸34が1回転すると、スイツチ
MSがOFFになり、コイルR3の通電が断たれ、a
接点R3aがOFFになり、またコイルR1には通電さ
れているが、コイルR4は自己保持されているの
で、コイルR2がb接点R3bとa接点R1aとにより
給電され、a接点R2aによりコイルR2が自己保持
された状態でモータMが停止する。この状態で手
元スイツチSWをOFFにすると、コイルR1の通電
が断たれ、この場合にコイルR2が自保持されて
おり、b接点R1bとa接点R2aの導通によりモー
ターMは逆転する。モータMが逆転しスイツチ
MSがOFFからONになると、コイルR3に通電さ
れるとコイルR2への通電が断たれると共にa接
点R3aのONによりモータMが正転し、再びスイ
ツチMSがOFFになりコイルR3への通電が断たれ
モータMが出力軸34の回転角0゜(360゜)の
位置で停止し、各コイルR1・R2・R3・R4は通電
が断たれた初期状態に復帰する。
以上の動作を手元スイツチSWと出力軸回転角
との関係で示したものが第10−a図である。出
力軸34が回転角0゜の位置から1回転する間
に、前記したようにシヤトル保持部材10は、待
機位置から最大ストローク位置に移動した後、待
機位置に復帰する。同様に電源を投入した後、第
7図に示す出力軸34の回転角が0゜の状態から
手元スイツチSWをONにしてシヤトル保持部材
10を移動させ、最大ストローク位置に至つて復
路に入つた後に手元スイツチSWをOFFにする
と、第10−b図に示すように、モーターMは正
転を続け、出力軸34が回転角0゜(360゜)の
位置で停止する。この状態で各コイルR1.R2
R3・R4は通電が断たれた初期状態に復帰する。
また同様に電源を投入した後、第7図に示す出
力軸34の回転角が0゜の状態から手元スイツチ
SWをONにしてシヤトル保持部材10を移動さ
せ最大ストローク位置に至る以前の往路の時点で
手元スイツチSWをOFFにすると、第10−c図
に示すように、モーターMは正転から逆転に転じ
再び正転した後、出力軸34が回転角0゜の位置
で停止する。この状態で各コイルR1・R2・R3
R4は通電が断たれた初期状態に復帰する。
第7図に示す出力軸回転角0゜への初期設定
は、電源投入後手元スイツチSWの適宜の操作に
より行うことができ、この状態で同時に各コイル
R1・R2・R3・R4は通電が断たれた初期状態に設
定されるが、詳細な説明は省略する。
(第1実施例の作用) 次に本考案の第1実施例の縫合位置の作用につ
いて説明する。
縫合に先立ち縫合器部1からカバー23を取り
外し、縫合糸9が巻装された糸巻部材を本体8内
に取り付け、縫合糸9を本体8配設された糸調子
機構により張力を付与して、針棒支持体3の糸案
内溝3aを介して糸案内片5の案内孔5aを挿通
させ、曲針6の長溝6bに案内させてから針穴6
aに通し、更に縫合糸9を縫合距離に見合うだけ
該針穴から引き出し、その先端部をシヤトルホル
ダー19とシヤトル爪21との間に保持されたシ
ヤトル22の糸穴22aに接続し、シヤトル側の
縫合糸70(以後シヤトル糸と言う)とする。次
に駆動部30の電源を投入し、前記したようにシ
ヤトル保持部材10を待機位置にセツトしてか
ら、この状態で縫合器部1を片手で持ち、手首の
回転をきかせて曲針6を被縫合片71に刺入孔7
1aの側から刺入すると、第11図に示すように
針穴6aと刺通孔71bとの間で直線的に張られ
た針糸部分72aは、長溝6bに案内された針糸
部分72bと共に三日月状の針糸ループ72Lに
変形させられる。次に手元スイツチSWを押圧操
作するとシヤトル22を保持するシヤトル保持部
11が前記したように待機位置から最大ストロー
ク位置まで移動した後再び待機位置に復帰する。
この間にシヤトル22は針糸ループ72L内に進
入してシヤトル22に接続されたシヤトル糸70
が針糸部分72aを一周する。
即ちシヤトル保持部材10が待機位置から最大
ストローク位置に移動する往路で、針糸部分72
aはシヤトル爪21とシヤトル22の上面との間
を通過させられシヤトル22の後端に至り、最大
ストローク位置から待機位置に復帰する復路で針
糸部分72aはシヤトル22の下面とシヤトルホ
ルダー19との間を通過させられ、シヤトル糸7
0と針糸72とが第13図に示すように交差させ
られる。
次に第14図に示すように曲針6を刺入孔17
aの側から引き抜き、針糸72とシヤトル糸70
との糸締めを行うことにより本縫形式の最初の縫
目が形成される。
次に刺入点を移動させて曲針6を被縫合片71
に刺入し、第15図に示すように針糸ループ72
Lを形成し、シヤトル保持部材10を前記したよ
うに待機位置から最大ストローク位置まで移動さ
せた後、再び待機位置に復帰させると、前記した
のと同様な過程でシヤトル糸70と針糸72とが
第16図に示すように交差させられるから、次に
第17図に示すように曲針6を刺入孔71aの側
から引き抜き、針糸72とシヤトル糸70との糸
締めを行うことにより本縫形式の次の縫目が形成
され、上記の操作を繰り返し、最後に針糸72と
シヤトル糸70とを結 することにより、第18
図に示すような連続縫合による縫合を行うことが
できる。
(第2実施例) 以下本考案を第2実施例により説明する。該第
2実施例の縫合装置は、縫合器部を足踏操作され
るペダルを備えた駆動部で操作できるように構成
したものである。
該第2実施例の説明において、第1実施例と同
様な部品、部位には同一の符号を付して、詳細な
説明は省略する。
第19図から第22図において、75は駆動
部、76は足踏操作用のペダルで、穴部76a及
び機枠77の折曲部77aに形成された穴部77
bを挿通する軸78を介して機枠77に枢支され
ている。79は止め輪である。
作動軸80は折曲部77cに形成された穴部7
7dと立上り部に形成された穴部77eとを挿通
し、該作動軸には腕部81aの先端にローラー8
2を配設してなる作動体81がねじ83により固
着され、更に歯車部84aが形成された歯車体8
4がねじ85により固着され、該歯車体は、作動
軸80に配設され、一端が歯車体84から突出す
るピン86に係止され他端が機枠77に係止され
たねじりコイルばね87により第19図の時計方
向に付勢されている。105は止め輪である。
88はラツク体で、歯車部84aと噛合するラ
ツク部88aが形成されており、該ラツク体は長
溝部88bが機枠77にナツト89で固着された
段ねじ90に案内され、機枠77に対して摺動自
在になつており、摺動範囲の第19図における右
端は、突出部88cの係止面88dが機枠77に
ナツト91で固着されたねじ92の頭部92aに
当接する位置である。
ラツク体88の折曲部88eに形成された穴8
8fには、伝達金具93の軸部93aが嵌装さ
れ、軸部93aには圧縮コイルばね94が配設さ
れ、折曲部88eの内側面88gと止め輪95と
の間に作用し、伝達金具93をラツク体88に対
して第19図の左向きに付勢する。伝達金具93
の孔部93b(第20図)には軸96の一端が嵌
装され、ねじ97により該伝達金具に固着されて
いる。
機枠77の折曲部77fに形成された穴77g
には取付具98のおねじ部98aが挿通し、該取
付具はナツト99により該折曲部に取り付けられ
ている。取付具98には大径の孔部98b(第2
1図)と該孔部よりやや小径の孔部98cとが形
成されており、孔部98bには案内管100の一
端が嵌装され、案内管100はねじ101等によ
り取付具98に固着されている。案内管100の
孔部100aには軸96が摺動自在に案内され、
軸96の一端に形成されためねじ部96aには継
手102のおねじ部102aがねじ込まれてい
る。継手102の外径は軸96と同じか、やや小
さく軸96との結合状態で案内管100の孔部1
00a内を摺動自在である。取付具98のおねじ
部98aにはナツト103がねじ込まれ、チユー
ブ15をかしめ付けてなる接続金具104が該取
付具の端部に当接させられている。駆動部75は
ペダル76を踏込んだ後解除することにより、以
下に示すように軸96が第21図に示す位置から
左方に移動させられた後同図の位置に復帰し、そ
の間に縫合器部1のシヤトル保持部材10は、待
機位置から最大ストローク位置に移動させられ再
び待機位置に復帰する。
即ち、ペダル76を踏み込まない状態では、作
動軸80に固着された歯車体84はねじりコイル
ばね87によりピン86を介して第21図の時計
方向に付勢され、歯車部84aとラツク部88a
が噛合するラツク体88は、長溝部88bが段ね
じ90に案内された状態で同図の右方に付勢さ
れ、係止面88dがねじ92の頭部92aに当接
させられている。ラツク体88の第21図に示す
位置では伝達金具93、軸96、継手102、ワ
イヤ16、継手17を介して接続されたシヤトル
保持部材10は、待機位置に位置させられるよう
になつている。
この状態からペダル76を足で操作し、軸78
を中心に第21図の反時計方向に踏込可能な位置
まで踏み込むと、ローラー82、作動体81、作
動軸80、歯車体84、ラツク体88、圧縮コイ
ルばね94、止め輪95及び伝達金具93を介し
て軸96が同図の左方に移動させられ、この移動
により、シヤトル保持部材10は、ロツド部12
のねじ14の頭部がストツパー(図示せず)に当
接させられる最大ストローク位置まで移動させら
れ、以後ラツク体88のシヤトル保持部材10に
対する余剰のストロークは、圧縮コイルばね94
で吸収させられる。次にペダル76の踏込を解除
すると、ねじりコイルばね87の付勢力により歯
車体84、を介してラツク体88が第21図に示
す位置に復帰し、この復帰によりシヤトル保持部
材10は最大ストローク位置から待機位置に復帰
する。
(第2実施例の作用) 次に本考案の第2実施例の縫合装置の作用につ
いて説明する。該第2実施例では第1実施例にお
ける手元スイツチSWの操作に変えてペダル76
の足による踏込操作により、シヤトル保持部材1
0を待機位置から最大ストローク位置へ移動させ
待機位置に復帰させることにより、第1実施例と
同様な手順で連続縫合による縫合を行うことがで
きる。
(効果) 以上のように本考案によれば、針糸とシヤトル
糸とにより被縫合部を連続的に縫合することが可
能な手術用縫合器において、術者の片手操作で縫
合器部の操作が可能な縫合装置を提供することに
より、残る他方の手は糸締めやシヤトル糸の処
理、創縁等を整えるために自由になるので、好ま
しい縫合が行えるという顕著な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例に係り、第1図から第1
8図は第1実施例に関するもので、第1図は縫合
器部の斜視図、第2図は曲針の斜視図、第3図は
縫合器部の主要部の分解斜視図、第4図は縫合器
部の分解斜視図、第5図は駆動部の主要部の分解
斜視図、第6図は駆動部の主要部を示す平面図、
第7図は第6図のA矢視図、第8図は縫合装置の
制御回路図、第9図は制御回路の動作の1例を示
す線図、第10−a図、第10−b図及び第10
−c図は、手元スイツチの操作のタイミングと出
力軸回転角との関係を示す線図、第11図は縫合
装置による縫合状態を示す斜視図、第12図から
第17図は曲針の最初の刺入後における縫合過程
を、針糸とシヤトル糸との関係で示す斜視図で、
第12図は第11図の状態における針糸とシヤト
ル糸との関係を示す、第13図は針糸ループにシ
ヤトル糸を交差させた状態を示す図、第14図は
針糸とシヤトル系との糸締め状態を示す図、第1
5図は第2回目の曲針の刺入時における針糸とシ
ヤトル糸との関係を示す図、第16図は針糸ルー
プにシヤトル糸を交差させた状態を示す図、第1
7図は針糸とシヤトル糸との糸締め状態を示す
図、第18図は縫合が完了した状態を示す斜視図
である。第19図から第22図は本考案の第2実
施例に関するもので、第19図は縫合装置の分解
斜視図、第20図は駆動部の平面図、第21図は
第20図のB矢視断面図、第22図は第21図の
C矢視図である。 1は縫合器部、2は針棒、6は曲針、8は本
体、10はシヤトル保持部材、16は可撓性のワ
イヤ、30・75は駆動部である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 本体に固着された針棒に着脱自在に取り付けら
    れた曲針に対して一定の関係で往復摺動運動可能
    なシヤトル保持部材を備えた縫合器部と、該縫合
    器部とは別体で構成され前記シヤトル保持体に可
    撓性のワイヤで往復摺動運動を与えるべく接続さ
    れ外部操作により作動させられる駆動部とを備え
    てなることを特徴とする手術用縫合装置。
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