JPS6245263Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はコインボツクスの移動に連動してカウ
ンタを転倒または起立させるようにしたカウンタ
転回装置に関するものである。

ゲーム機械等では、投入されたコインは、リジ
エクタで選別された後、コインシユートを通つて
コイン収納室に入る。このコイン収納室は、内部
にコインボツクスが収納されており、前面の扉を
開くことによつて、コインボツクスを引き出すこ
とができるようになつている。

前記コイン収納室内には、投入されたコインの
枚数をカウントするカウンタが配置されている。
このカウンタは、表示部が外部から見れるように
倒した状態で、コインボツクスの横に配置されて
いることが多い。

したがつて、コイン収納室は、カウンタの幅だ
け横方向にスペースを確保しなければならず、そ
の分だけコイン収納室が大きくなつてしまう。こ
れにより、本体のスペースが小さくなり、トラン
ス、回路基板等を設置する際に制約を受けるとい
う問題が生じる。

本考案は上記欠点を解決するもので、カウンタ
を設置するのに必要なスペースをできるだけ小さ
くしたカウンタ転回装置を提供することを目的と
するものである。

本案装置はコインボツクスの背後に、表示部を
上にした状態でカウンタを設置しておき、コイン
ボツクスが引き出された際に約90゜前方に回転さ
せて表示部が外部から見れるようにしたことを特
徴とするものである。

以下、図面を参照して本考案の実施例について
詳細に説明する。

ゲーム機本体の前板１に、扉２が２個のヒンジ
３によつて枢着されている。この扉２にはロツク
機構４が取り付けられており、これにキーを挿入
してまわすことにより、開閉することができるよ
うになつている。

コイン収納室５は、ゲーム機本体の底板６と前
記扉２と、仕切壁７とによつて包囲されている。
なお、この仕切壁７はなくともよい。

前記コイン収納室５内には、把手８を前面に取
り付けたコインボツクス９が収納されている。ゲ
ーム機械に投入されたコインは、コインシユート
１０を通つて、仕切壁７に形成した開口１１から
コインボツクス９に入る。

前記コインボツクス９の背後に、カウンタ１２
が軸１３で回転自在に取り付けられている。この
カウンタ１２は、リジエクタからの電気信号によ
つて、コインの投入枚数を積算し、表示部１５に
表示する。

このカウンタ１２の側面には、転倒用ローラ１
６と、起立用ローラ１７とが植設されている。こ
れらのローラ１６，１７は、コインボツクス９の
背後に傾斜して設けたアーム１８に選択的に当接
する。

つぎにその作用について説明する。扉２を開い
てからコインボツクス９を前方に引き出す。この
コインボツクス９が引き出されると、アーム１８
が転倒用ローラ１６を前方に押すから、第３図に
示すようにカウンタ１２が軸１３を支点にして前
方に転倒する。そしてカウンタ１２の重心が支点
よりも前方に移動すると、起立用ローラ１７がア
ーム１８に当接する。したがつて、カウンタ１２
は、コインボツクス９にもたれるようにして前方
にゆつくりと倒れてゆく。

第４図のように、コインボツクス９を完全に引
き出したときには、カウンタ１２が前方に、転倒
しているから、カウンタ１２の表示部１５を外部
から読み取ることができる。

第５図のように、コインボツクス９を再びコイ
ン収納室５に押し込んだ場合には、アーム１８の
外面で起立用ローラ１７が後方に押される。した
がつて、コインボツクス９の押込みに応じて、カ
ウンタ１２が徐々に起立してゆく。そして、カウ
ンタ１２の重心が支点１３よりも後方に移動する
と、カウンタ１２は自重で復元する（第２図）。

上記構成を有する本考案は、表示部を上にした
状態でカウンタをコインボツクスの背後に設け、
コインボツクスの引き出し操作に連動してカウン
タを前方に転倒させるようにしたから、カウンタ
を倒した状態でコインボツクスの横に設置したも
のに比べてコイン収納室のスペースを小さくする
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は仕切壁を切断して示したコイン収納室
の平面図、第２図ないし第５図は第１図のＡ−Ａ
線断面図である。 ２……扉、５……コイン収納室、９……コイン
ボツクス、１０……コインシユート、１２……カ
ウンタ、１３……軸、１５……表示部、１６……
転倒用ローラ、１７……起立用ローラ、１８……
アーム。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ゲーム機械等の本体内に、コインボツクスを
   引き出し自在に配置したものにおいて、 前記コインボツクスの背後に、起立した状態
   で上面となる部分にコイン数を表示する表示部
   を形成した縦長のカウンタを回動自在に取り付
   け、このカウンタと前記コインボツクスとの間
   に、コインボツクスが引き出されたときに前記
   表示部が引き出し方向から見えるようにカウン
   タを引き出し方向に転倒させ、コインボツクス
   が本体内に押し込まれたときに前記表示部の設
   けられた部分が上面となるようにカウンタを押
   し込み方向に起立させる連動手段を設けたこと
   を特徴とするカウンタ転回装置。 (2) 前記カウンタは下面の前端が軸支されている
   ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１
   項記載のカウンタ転回装置。 (3) 前記連動手段が、コインボツクスの背面に傾
   斜して取り付けたアームと、前記カウンタの側
   面に植設され、アームの内面に当接する転倒用
   ローラ、およびアームの外面に当接する起立用
   ローラとからなることを特徴とする実用新案登
   録請求の範囲第１項記載のカウンタ転回装置。