JPS6245230A - スペクトラム拡散電力線搬送通信方法および装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電力線を利用してデータの伝送を行なうスペ
クトラム拡散電力線搬送通信に関し、特に受信信号レベ
ルを一定化するための制御方法および装置に関するもの
である。

〔従来技術〕

従来、電力線を利用してデータの伝送を行なう場合には
、伝送路の種類によって種々の変調方式が用いられてい
る。例えば送電線伝送路の場合には単側波帯変調方式が
用いられており、また配電線伝送路の場合には周波数変
調方式あるいは位相変調方式が用いられている。ここで
、電力線はデータの伝送を考慮して布設されているもの
ではないことから、データの伝送を行なおうとすると、
種々の雑音が入ってきたり、あるいは負荷の状況によっ
て伝送特性が大幅に変動する問題を有している。つまり
、電力線の高周波特性は、送電線および配電線を問わず
に、コロナ雑音および負荷雑音が大きく、かつ電力線の
負荷状態に応じて大きく変動する。従って、信頼性の高
いデータ伝送を行なうことは困難であり、特に高速のデ
ータ伝送は不可能であった。

ところで、最近スペクトラム拡散通信方式を各分野に於
いて積極的に活用しようとする研究が進められており、
その原理および適用分野の解説が電子通信学会誌の昭和
５７年９月号９６５頁および１０月号の１０３５頁に開
示されている。このスペクトラム拡散通信方式は、スペ
クトラムの広帯域化、特殊符号の使用および相関信号を
特徴とするものであって、電力線を利用したデータ伝送
に用いると、雑音および伝送特性の影響が受けにく（な
ることから、高速データの伝送を高信頼で行なうことが
可能になる。つまり、このスペクトラム拡散電力線搬送
通信方式は、狭帯域の送信データを広帯域にわたって均
等にそのスベク］・ラムを拡散して伝送するものである
ことがら、電力線の負荷状態によって伝送特性に零点が
生ずる状態となってもほとんど影響を受けることが無く
なり、また狭帯域雑音が混入しても、受信側に於いて相
関をとることから、Ｓ／Ｎが太き（なるものである。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、上記スペクトラム拡散電力線搬送通信方
法に於いても、電力線の伝送特性が大幅に変化すること
から、これに伴なって受信信号レベルが変動して、確実
なデータ伝送が行なえない。

これに対して、通常の自動利得制御回路を用いて受信信
号Ｉ／ヘルを一定化することも考えられるが、スペクト
ラム拡散電力線搬送通信に於ける受信信号は、そのＳ／
Ｎが極端に悪いことから、上述した通常の制御回路では
受信信号レベルの一定化が全く行なえない問題を有して
いる。

〔問題点を解決するための手段〕

よって、この発明によるスペクトラム拡散電力線搬送通
信方法および装置は、送信用Ｍ系列符号を用いて送信デ
ータをスペクトラム拡散変調した変調信号を結合器を介
して電力線に供給し、受信側に於いては前記電力線を介
して送られて来る変調信号を結合器を介して取り出した
後、前記送信用Ｍ系列符号と位相および符号パターンが
一致する受信用Ｍ系列符号をスペクトラム逆拡散復調す
ることにより受信データを取り出すスペクトラム拡散電
力線搬送通信に於いて、前記受信側結合器の出力側に電
圧制御可変利得受信アンプを設けるとともに、前記受信
用Ｍ系列符号と同一符号パターンのレベル制御用Ｍ系列
符号をその位相をゆらしながら発生させて前記電圧制御
可変利得制御受信アンプの出力信号との相関を求めるこ
とにより相関のピークを含む相関出力を取り出し、この
相関出力に於けるピーク値に関連した信号と受信信号レ
ベル設定用の基準値との差に応じた信号を前記電圧制御
可変利得受信アンプに供給することにより、受信信号レ
ベルの一定化を計るものである。

〔作用〕

この様に構成されたスペクトラム拡散電力線搬送通信方
法および装置に於いては、送信側から送られて来る変調
信号に含まれるＭ系列符号との相関を受信側に於いて、
その相関条件を相関出力のピークが得られる部分を含む
範囲にわたってゆらしながら求め、この相関出力のピー
クに関連した信号の基準値に対する誤差信号をレベル制
御信号として用いることから、伝送路に於けるＳ／Ｎの
影響を受けずに確実な制御が行なえるものである。

〔実施例〕

第１図は、本発明によるスペクトラム拡散電力線搬送通
信方法および装置の一実施例を説明するためのブロック
図である。同図に於いて１．２は電力！ｖ！３を介して
接続された送信装置と受信装置である。送信装置１に於
いて４は電源同期クロック発生回路であって、電力線３
を介して供給される交流電源に同；ｔｎ　Ｌ、かつ使用
するＭ系列符号の最大周期長をＮ、任意の整数をＫとし
た時に交流電源周波数に対してに／２Ｘ２Ｎ倍の周波数
を有する第１クロツクパルスＣＰｌと、交流電源に同期
し、かつその周波数に対して２Ｎ倍の周波数を有する同
期パルスＳとを発生するように構成されている。５は電
源同期クロック発生回路４がら出力される第１クロック
パルスＣＰ、を基本クロツタとして、発生周期が同期パ
ルスＳに同期したＭ系列符号を発生する送信用Ｍ系列符
号発生回路、６はスペクトラム拡散変調回路であって、
送信用Ｍ系列符号発生回路５から発生されるＭ系列符号
と送信データを乗積変調することにより、狭帯域の送信
データが広帯域にわたって一様に分布するスペクトラム
拡散変調信号を出力する。７はスペクトラム拡散変調回
路６の出力信号を増幅する送信アンプ、８は送信アンプ
７の出力を電力線３に供給する結合器であって、トラン
ス９とコンデンサ１０．１１とによって構成されている
。

次に受信装置２に於ける１３は前述した電源同期クロン
ク発生回路４と同一の構成による電源同期クロック発生
回路、１４は前述した送信用Ｍ系列符号発生回路５と同
一の構成による受信用Ｍ系列符号発生回路、１５は電力
線３を介して供給される送信出力を取り出す結合器であ
って、トランス１６とコンデンサ１７．１８とによって
構成されている。１９は結合器１５の出力を増幅する電
圧制御可変利得受信アンプ、２０は電圧制御可変利得受
信アンプ１９の出力信号と電源同期クロック発振回路１
３から出力される第１クロックパルスＣＰ、とを入力と
することにより、受信信号レベルを一定化するためのレ
ベル制？ＩＩＩ信号を電圧制御可変利得受信アンプ１９
に供給する受信信号レベル制御回路、２１はスペクトラ
ム拡散変調回路であって、受信用Ｍ系列符号発生回路１
４から出力されるＭ系列符号を用いて電圧制御可変利得
受信アンプ１９から出力されるスペクトラム拡散変調信
号を乗積復調することにより受信データを出力する。

第２図は、第１図に示す電源同期クロック発生回路４，
１３および送・受信用Ｍ系列符号発生回路５．１４の具
体例を示す回路図である。同図に於いて２２は電力線３
を介して供給される交流電源（ＡＣｌｏｏＶ）と後述す
る分周器２６の出力信号との位相を比較し、その位相差
に応じたレベルの信号を出力する位相比較器、２３は位
相比較器２２の出力を平滑化するローパスフィルタ、２
４はローパスフィルタ２３の出力信号を制御入力とする
電圧制御可変周波数発振器（以下ＶＣＯと称す）であっ
て、第１クロツクパルスｃ　Ｐ　＋を発生する。２５は
分周器であって、送・受信用Ｍ系列符号発生回路５，１
４から発生されるＭ系列符号の最大周期をＮとした時、
第１クロツクパルスＣＰ１を１７２Ｎに分周した同期パ
ルスＳを発生ずる。２６は分周器２５から出力される同
期パルスＳを２／Ｋ　　（Ｋは任意の整数）に分周して
位相比較器２２に供給する分周器である。そして、これ
ら位相比較器２２．ローパスフィルタ２３．ｖｃ。

２４、分周器２５．２６はフェーズロックループ（Ｐ　
Ｌ　Ｌ）回路を構成することにより交流電源に同期しか
つその周波数に対してＮＸＫ倍の周波を有する第１クロ
ツクパルスＣＰ１と、交流電源に同期しその周波数に対
して２Ｎ倍の同期パルスＳを発生させていることになる
。

次に、送・受信用Ｍ系列符号発生回路５．１４はフリ、
・ブフロノプ回路ＦＦ、〜ドＦ３が直列に接続されたシ
フトレジスタ２７と、フリップフロップ回路ＦＦ２．Ｆ
Ｆ３の出力信号に対する排他的論理ｆＯを求めて入力側
Ｑこす１■１７さ−せる排他的論理和ゲート２８とによ
って、ジフトレジスタ２７の段数をｎとした時、２’−
１ビ／１、の最大符号長を有するＭ系列符号を発生して
いる。２９はシフトレジスタ２７の全段出力に対する一
敗を求めるアントゲ−１−１３０はアントゲ−１・２９
の出力を１／２に分周する分周器、３１は分［ニー１器
３０の出力信号と同期パルスＳとの不一致を求める排他
的論理和ゲート、３２は排他的論理和グー１−３１（７
）出力信号と第１クロックパルスＣＰ、を入力とするオ
アゲートであって、その出力信号はシフトレジスタ２７
のクロック入力端ＣＫに供給される。

そして、これらアントゲ−１−２９、分周器３０゜排他
的論理和ゲート３１およびオアゲート３２は、シフトレ
ジスタ２７から発生されるＭ系列符号を交流電源に同期
させるだめの同期制御回路を構成している。

第３図は、第１図に示す受信信号レベル制御回路２０の
具体例を示す回路図である。同図に於いて３３は電源同
期クロック発生回路１３から供給される第１クロツクパ
ルスＣＰ１の位相をゆらした後にクロックパルスＣＰ２
として出力するクロック位相ゆらし回路であって、第１
クロツクパルスＣＰｌをｎ分周して位相シフトスピード
を指定する分周器３・１と、第１クロツクパルスＣＰＩ
をｎ分周して位相シフト方向を指定する分周器３５と、
第１クロツクパルスＣＰ１を分周器３４の出力による指
定スピードでかつ分周器３５の出力による指定方向に位
相シフトすることによって、位相がゆれるクロックパル
スＣＰ２を出力する伝送シフト回路３６とによって構成
されている。

３７はクロック位相ゆらし回路３３から供給される位相
がゆれるクロックパルスＣＰ２に応して、第１図に示す
送信用Ｍ系列符号発生回路５から出力されるＭ系列符号
と同一符号パターンのＭ系列符号を発生ずるレベル制御
用Ｍ系列符−号発生回路、３８は電圧制御可変利得受信
アンプ１９の出力信号とレベル制御用Ｍ系列符号発生回
路３７から発生されるレベル制御用Ｍ系列符号との相関
を求める相関器、３９は相関器３８から出力される相関
出力を検波平滑する検波平滑回路、４０は誤差検出回路
であって、検波平滑回路３９の出力信号と可変抵抗器１
から供給される基【ｆ！値とを比較し、その誤差分をレ
ベル制御信号として電圧制御可変利得受信アンプ１９に
供給することによって、受信信号レベルの一定化を計っ
ている。

この様に構成されたスベク１−ラム拡散電力線搬送通信
システムにおいて、送イ；）装置ｌおよび受装置２に電
源が供給されるど、まず電源同期クロック発生回路４，
１３が電力線３を介して供給される交流電源（ＡＣｌｏ
ｏＶ）に同期した第一クロックパルスＣＰ１　と同期パ
ルスＳを発生する。

つまり、第２図に於いて、ＶＣＯ２４から発生させる第
１クロツクパルスＣＰ１が分周器２５゜２６に於いて順
次分周された後に位相比較器２２に供給される９１・゛
・：ｌＩ　ＩＬ較器２２は分周器２６の出力信号と交流
電源（ＡＣｌｏｏＶ）との位相を比格し、その位相差の
ずれ方向を極性で表し、かつ位相差をレベルによって表
わす制御信号を出力する。この制御信号は、ローパスフ
ィルタ２３に於いて平滑された後、ＶＣＯ２４の制御信
号入力端に供給されることにより、位相比較器２２から
出力される制御信号の値が小さくなるように制御される
。この様な制御が繰り返されることにより、つまりフェ
ーズロックループ（ＰＬＬ）制御が行われることにより
、ＶＣＯ２４から出力される第４図ｆｂｌに示す第１ク
ロックパルスＣＰ、の位相が第４図（ｇ）＆こ示す交流
電源（ＡＣｌｏｏＶ）の位相にロックされることになる
。そして、この場合に於ける第１クロツクパルスＣＰ＋
は、フェーズロックループに分周器２５．２６が設けら
れていることから、交流電源の周波数が両分周器の分周
値の積として表されるＮ−に倍の周波数を有することに
なる。また、分周器２５からは、第１クロ・ツクパルス
ＣＰ、が１／２Ｎに分周された同期パルスＳが第４図（
ｆｌに示すように出力される。そして、この同期パルス
Ｓは第１クロツクパルスＣＰ　＋を基として作られてい
ることから、交流電源（ＡＣｌｏｏＶ）に同期している
とともに、分周値が２Ｎであるごとから、このシステム
に於いて使用されるＭ系列符号の１周期長と一敗する期
間毎に“Ｈ”、“Ｌ　”に反転する信号、つまり第４図
（ｆ）に示すように第４図（ａ）に示す交流型１（ＡＣ
ｌｏｏＶ）に同期し、かつ周波数が２倍の信号となる。

この様にして、電源同期クロック発生回路４から発生さ
れる第１クロツクパルスＣＰ１および同期ルスＳは、送
信用Ｍ系列符号発生回路５へ供給される。第２図に於い
て、第１クロックパルスＣＰ、はオアゲート３２を介し
てシフトレジスタ２７のクロック入力端ＣＫに供給され
ることから、シフトレジスタ２７は排他的論理和ゲート
２８の出力信号を順次シフトし、各フリップフロップＦ
Ｆ、〜ＦＦ、の出力は第４図ＦＣ）〜（ｅｌに示すよう
になる。この結果、シフトレジスタ２７の出力、つまり
フリップフロップＦ）？３の出力が排他的論理和ゲート
２８の入力条件によって定まる符号パターンを有するＭ
系列符号として出力される。

ここで、電源投入時あるいはりセットモードに於いて、
例えば第４図に示す時点ｔ２に於いてシフｌ−レジスタ
２７がクリアされると、フリップフロップ回路ＦＦ、〜
ＦＦ３の出力信号は第４図（Ｃ１〜（ｅｌに示すように
オール”１″にセットされる。そして、このフリップフ
ロップ回路ＦＦ、〜ＦＦ３の出力がオール“１”となる
毎にアントゲ−１−２９の出力信号Ａが第４図（ｊ）に
示すように“Ｈ”となり、分周器３０に於いて２分周さ
れた後に第４図（ｇｌに示す出力信号Ｂとして排他的論
理和ゲート３１に供給される。つまり、分周器３０から
出力される信号Ｂは、通常時に於いてはＭ系列符号の１
周期毎に”Ｈ”、“Ｌ″に反転する信号となる。この様
にして発生される出力信号Ｂは、排他的論理和ゲート３
１に於いて同期パルスＳと比較され、両者が一致してい
れば発生されるＭ系列符号が交流電源（ＡＣｌｏｏＶ）
に同期していることになる。しかし、時点り、に於いて
同期パルスＳが“Ｈ”から“Ｌ”に反転すると、分周器
３０の出力信号Ｂと同期パルスＳが不一致となることか
ら、排他的論理和グー）３１の出力信号Ｃが第４図（ｈ
ｌに示すように°゛Ｈ”となる。二こで、出力信号Ｃが
“Ｈ”になると、オアゲート３２は第１クロックパルス
ＣＰ、が供給されているにもかかわらず、その出力信号
りを第４図（ｉ）に示すように“Ｈ”に固定する。つま
り、実際に発生されるＭ系列符号の周期を示す分周回路
３０の出力信号Ｂと交流電源に同期したＭ系列符号の発
生周期を示す同期パルスＳとの不一致期間に於いては、
排他的論理和ゲート３１から出力される第４図ｔｈ＋に
示す信号Ｃが“Ｈ”となることから、この信号Ｃの“Ｈ
”部分がオアゲート３２をｉＩＮ遇する第１クロロツク
パルスＣＰ＋を“Ｈ”状態に固定することによってカン
トすることになる。従って、シフトレジスタ２７には、
第４図ｆｉ）に示すように、■〜■で示すクロックパル
スＤが供給された状態のままで保持される。

次に時点Ｌ４に於いて同期パルスＳが“Ｈ”に反転する
と、第４図（ｇｌに示ず分周器３０の出力信号Ｃが第４
図ｔｈ＋に示すようにＬ”となる。この結果、オアゲー
ト３２からは第１クロツクパルスＣＩ）、が第４図（１
）に示すクロックパルスＤとし、てう・フ１〜Ｌ−ンス
タ２７に再び供給されること乙こなる。

ぞして、第４１６（ｉ）に時点１．に於いて■で示すり
［＋ツクパルスＤが発生された後に、時点ｔ６に於いて
■で示ずり［７ソクバルスＤが立ち」−ると、フリップ
フロア・プ回路Ｆ　Ｆ　＋　〜ＦＦ３の出力が第４Ｈ（
ｃ）〜（ｅ）に示す様Ｑこオール“Ｈ”となることから
、７ｉ？ントゲート２９の出力信号Ａが第４図（ｊｌに
示ず様に時点ｔ６に於いて“Ｈ”に反転する。そして、
この出力信号へ〇′”Ｈ”反転は、時点Ｌ７から２凹１
」となることから、これに伴なって分周器３０　゛の出
力信号Ｂが“［７”に反転する。出力信号Ｂが”　Ｌ″
乙こなると、同期パルスＳとの間に不一致が生ずること
から、排他的論理和ゲート３１の出力信号Ｃが“”　Ｈ
”となって、シフトレジスタ２７にｉ、ｔするクロック
パルスＤの供給を阻止する。

次に時点ｔ７に於いて同期パルスＳが“Ｌ”に反転する
と、これに伴なって排他的論理和ゲート３１の出力信−
号Ｃも“Ｌ”に反転することから、Ａアゲート３２から
クロ、／クバルスＤが第４図（ｉｌに時点ｔ。＋　　Ｑ
　＋　　’　１０−に■、■、■　−゛【 として示すように出力されてシフ１−レジスタ２７に供
給されることになる。そして、この時点ｔ。

以後に於いては、シフ１〜レジスタ２７に供給されるク
ロックパルスＤの時点ｔ２から、Ｍ系列筒ｙＪの最大符
号長毎に繰り返して計数した第４図（ｉｌζ、こ示ず番
号■、■、■　−−−−一と、交流電源ＡＣ１００■ζ
こ同期して発生される第１クロックパルスｃｐ、を交流
電源の零クロス時点からＭ系列符号の最大符号長毎に繰
り返して計数した第４図ｔｂ）に示す第１クロックパル
スＣＰ、の番号２．　３．　４゜−・とが一致すること
になる。つまり、シフ１〜レジスタ２７から発生される
Ｍ系列符号の１周期毎に“Ｈ”、“Ｌ“に反転する分周
器２９の出力信号Ｂが、交流電源ＡＣ１００Ｖに同期し
てＭ系列符月が発生された場合に於けるＪ’ＪｔＪ！を
示す（１周期毎に’　Ｈ”　、　　“”１．”に反転す
る）同期パルスＳに同期するように、シフトレジスタ２
７に供給されるクロックパルスＤが間引きされることζ
こなる。

この様にして、ジフトレジスタ２７から発生されるＭ系
列符号が交流電源ＡＣ１００Ｖに一度同ｉ！Ｊｌすると
、この状態がロックされて、以後は電源同期クロック発
生回路４が交流電源ＡＣｉ００Ｖに完全開ｊｌＪＩ−た
第１クロツクパルスＣＰ　Ｉおよび同期パルスＳを発生
し続けることから、交流電源の位相が何かの原因によっ
て多少変動したとしても、発生されるＭ系列符号は常に
交’ｌｔＮ源に同期したものとなる。そして、この様な
動作は、電源の投入ど同時に瞬時に行なわれる。

この様にして、送信用Ｍ系列符号発生回路５から発生さ
れるＭ系列符号は、スペクトラム拡散変調回路６に於い
て送信データと乗積変調されることによって、狭帯域の
送信データが広帯域にわたって一様にスペクトラム拡散
された変調信号として出力される。そして、この変調信
号は、送信アンプ７に於いて増幅された後に、結合器８
を介して電力線３に供給される。

一方、受信装置２における電源同期クロック発生回路１
３および受信用Ｍ系列符号発生回路１４ば、第２図で示
した様に、送信装置１に於ける電源間ｇＪｌり１コック
発生回路４および送信用Ｍ系列符号発生回路５と同一の
構成となっているために、上述した送信装置１に於ける
場合と同様に、交流電源（ＡＣｌｏｏＶ）に同ｇＪｌ’
だ第１クロツクパルスＣＰ１および同期パルスＳが発生
されることに件なって、交流電源に同νυ１したＭ系列
符号が受信用Ｍ系列符号発生回路１４から発生されるこ
とになる。結合器１５は電力線３を介して送信装置１か
ら供給される変調信号のみを取り出す。そして、この変
調信号は、電圧制御可変利得受信アンプ８に於いて増幅
された後にスペクトラム逆拡散　　＼復調回路２１に供
給される。

ここで、電圧制御可変利得受信アンプ１９ば、その出力
信号を入力とする受信信号レベル制御回路２０によって
制御されることにより、出力信号レベルが一定化４′・
りる。つまり、受信信号レベル制御回路２０は第３図に
詳記するように構成されていることから、電源同期クロ
ック発生回路１３から交流電源に同期した第１クロツク
パルスＣＰ。

が供給されると、クロック位相ゆらし回路３３がこの第
１クロツクパルスＣＰｉの位相をある範囲にわたってゆ
らしたクロックパルスＣＰ２を発生する。この場合、ク
ロック位相ゆらし回路３３は、位相シフト回路３６によ
って第１クロックパルスＣＰ、の位相をずらして出力す
るわけであるが、第１クロックパルスＣＰ、をｎ分周す
る分周器３４の出力信号に応じて位相シフトを行なって
おり、また第１クロツクパルスＣＰ＋　をｍ　（ｎ＜ｍ
）分周する分周器３５の出′力信号に応じて位相シフト
方向を切り替えていることから、分周器３４の出力が位
相シフトスピードを決定し、分周器３５の出力が位相シ
フト方向を決定してゆらしの条件設定が行われている。

この様にして、クロック位相ゆらし回路３３から発生さ
れる位相のゆれるクロックパルスＣＰ２は、レベル制御
用Ｍ系列符号発生回路３７に供給される。レベル制御用
Ｎ系列符号発生回路３７は、クロックパルスＣＰ２を基
としてＭ系列符号を発生するわけであるが、クロックパ
ルスＣＰ２の位相がその１／ｎ（ただし、ｎは発生され
るＭ系列符号の最大ビット数よりも大）の周期で位相シ
フトしていることから、発生されるＭ系列符号の位相も
順次シフトするものとなる。そして、この位相シフトは
、分周器３５が第１クロックパルスＣＰ、をｍ分周（ｎ
くｍ）する毎に出力される信号によって、位相シフト回
路３６の位相シフト方向が切り替えられてクロックパル
スＣＰ２の位相シフト方向が反転することがら、これに
伴なってレベル制御用Ｍ系列符号発生回路３７からは、
ある範囲にわたって位相がゆらぐレベル制御用Ｍ系列符
号が発生されることになる。この様にして発生されたレ
ベル制御用Ｍ系列符号は、相関器３８に供給されること
によって、電圧制御可変利得受信アンプ１９の出力信号
との相関が求められる。ここで、相関器３８の出力特性
は、供給されるレベル制御用Ｍ系列符号の位相がゆらい
でいることから、電圧制御可変利得受信アンプ１９の出
力−二含まれるＭ系列符号とレベル制御用Ｍ系列符号発
生回路３７から出力されるＭ系列符号の位相差をτとす
ると第５図に示すようになる。つまり、両者の位相差が
零となった時の相関出力が最大となり、ここから上方向
にずれるにしたがって相関出力レベルが低下することに
なる。従って、レベル制御用Ｍ系列符号発生回路３７か
ら発生されるレベル制御用Ｍ系列符号の位相が前述した
様にある範囲にわたってゆらぐと、相関器３８の出力信
号は位相が完全に一致する時点をピークとする第５図に
示す波形を繰り返して出力する交流信号となる。この様
にして発生された相関器３８の出力信号は、検波平滑回
路３９に於いて整流および平滑されることにより、完全
相関時のピーク値に応じたレベルを有する直流出力を、
現時点に電圧制御可変利得受信アンプ１９から出力され
ている受信信号のレベルを表わす信号として誤差検出回
路４０へ供給する。誤差検出回路４０は、検波平滑回路
３９から供給される信号と、可変抵抗器４１から供給さ
れる信号との比較を行ない、両者の誤差分をレベル制御
信号として電圧制御可変利得受信アンプ１９に供給する
。電圧制御可変利得受信アンプ１９は、レベル制御信号
に応じて利得を可変することから、フィードパバック制
御が行なわれて、その受信信号レベルが可変抵抗器４１
から出力される基準値に対応した一定値に保持されるこ
とになる。そして、この場合に可変抵抗器４１から供給
される基準値と比較する受信信号レベルに対応した信号
は、相関器３８から出力される完全相関時をピークとす
る出力信号を検波平滑したものであることから、電力線
３に流れる雑音信号の影客を受けない受信信号のレベル
を正確に表わしたものとなり、これに伴なって受信信号
レベルの一定化が確実に行なわれる。

一方、スペクトラム逆拡散復調回路２１は、受信用Ｍ系
列符号発生回路１４から供給されるＭ系列符号を用いて
、電圧制御可変利得受信アンプ１９から供給される受信
信号を乗積復調することによって受信データを取り出す
。

なお上記実施例に於いて、送信用Ｍ系列符号発生回路５
および受信用Ｍ系列符号発生回路１４は、電源同期クロ
ック発生回路４，１３から供給される第１クロツクパル
スＣＰＩおよび同期パルスＳを用いて、互いに同期する
Ｍ系列符号を発生させた場合について説明したが、本発
明はこれに限定されるものではなく、互いに同期したＭ
系列符号を発生するものであれば、いかなる構成であっ
ても良い。また、上記実施例に於いては電源同期クロッ
ク発生回路１３から出力される第１クロ・ツクパルスＣ
Ｐ、をクロック位相ゆらし回路３３に供給した場合につ
いて説明したが、このクロ・７り位相ゆらし回路３３に
供給するクロックパルスは必ずしも電源に同期したもの
である必要はなく、送信用Ｍ系列符号の発生に用いられ
クロックパルス′に同期したクロックパルスを発生する
ものであれば良い。

〔発明の効果〕

以上説明した様に、本発明によるスペクトラム１広敗電
力線搬送通信方法および装置は、送信側に於いてＭ系列
符号の発生に用いたクロックパルスに同期したクロック
パルスを受信側に於いて発生し、このクロックパルスの
位相をＭ系列符号の周期長よりも十分に長い周回でその
位相をゆらしなからＭ系列符号発生回路に供給すること
により、変、！ＩＷＩ用のＭ系列符号と同一の符号パタ
ーンで位（目がゆれるレベル制御用のＭ系列符号を発生
させ、このＭ系列符号を用いて電圧制御可変利得構成に
よる受信アンプの出力信号との相関を求めることにより
、受信信号との完全相関時に於けるピークを含む相関出
力を電力線に流れる雑音の影古を受けずに取り出してい
る。そして、この相関出力を整流平滑することにより受
信信号レベルに対応した信号を取り出し、この信号と基
準信号との誤差分をレベル制御信号として前記電圧制御
可変利得受信アンプに供給することにより、フィードハ
ックループを形成して受信信号レベルの一定化を計るも
のである。そして、この場合に於いては、位相をゆらし
たＭ系列符号と電圧制御可変利得受信アンプの出力信号
との相関を求めていることから、雑音信号の影Ｊを受け
ず、かつ受信信号レベルに対応した完全相関時をピーク
とする信号が得られることから、受信信号レベルの一定
化制御が確実に行なえる優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるスペクトラム拡（ｉシミ力線ＦＭ
送通信方法および装置の一実施例を説明するための全体
構成図、第２図は第１図に示す電源間１す１クロック発
生回路および送・受信用Ｍ系列符号発生回路の一例を示
すブロック図、第３図は第１図に示す受信信号レベル制
御回路の一例を示ずブＩ：Ｉツク図、第４図（ａ＋〜（
ｊｌは第１図、第２図の動作を説明するだめの各部９）
Ｊ作波形図、第５図は第３図に示す受信信号レベル制御
回路の動作を説明するだめの波形図である。 １・・・送信装置、２・・・受信装置、３・・・電力線
、４．１３・・・電源同期クロック発生回路、５，１４
・・・送・受信用Ｍ系列符号発生回路、６・・・スペク
トラム拡散変調回路、７・・・送信アンプ、８，１５・
・・結合器、１９・・・電圧制御可変利得受信アンプ、
２０・・・受信信号レベル制御回路、２１・・・スペク
トラム逆拡散復調回路、３３・・・クロック図〕らし回
路、３７・・・レベル制御用Ｍ系列符号発生回路、３８
・・・相関器、３９・・・検波平滑回路、４０・・・誤
差検出回路。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）送信側に於いて発生されるＭ系列符号と送信デー
   タとを乗積変調することにより、送信データがスペクト
   ラム拡散された変調信号を発生して電力線に供給し、受
   信側に於いては送信時と同一のＭ系列符号と電力線を介
   して受信した変調信号とを用いて受信データを乗積復調
   するスペクトラム拡散電力線搬送通信方法において、受
   信側は前記送信側のＭ系列符号に同期しかつ符号パター
   ンが同一で位相のみが順次シフトすることによりある範
   囲にわたってゆれる受信信号レベル調整用Ｍ系列符号を
   発生させ、この受信信号レベル調整用Ｍ系列符号と前記
   受信変調信号との相関出力を整流平滑することにより雑
   音信号の影響を受けずに前記受信変調信号のみに対応し
   た信号を取り出し、この信号の基準値に対する誤差分に
   応じて前記受信変調信号のレベルを調整することにより
   一定化することを特徴とするスペクトラム拡散電力線搬
   送通信方法。
2. （２）伝送路として利用する電力線を介して接続された
   送信装置および受信装置とからなり、前記送信装置はク
   ロックパルスを発生するクロック発生回路と、このクロ
   ック発生回路から出力されるクロックパルスに応じてＭ
   系列符号を発生する送信用Ｍ系列符号発生回路と、前記
   Ｍ系列符号を用いて送信データをスペクトラム拡散変調
   するスペクトラム拡散変調回路と、このスペクトラム拡
   散変調回路から出力される変調信号を前記電力線に供給
   する結合器とからなり、前記受信装置は前記送信装置に
   於けるクロックパルスに同期したクロックパルスを発生
   するクロック発生回路と、このクロック発生回路から発
   生されするクロックパルスに応じて前記送信装置のＭ系
   列符号と同一のＭ系列符号を発生する受信用Ｍ系列符号
   発生回路と、前記電力線を介して供給される変調信号を
   取り出す結合器と、この結合器の出力を増幅する電圧制
   御可変利得受信アンプと、前記クロックパルスの位相を
   ある範囲にわたって順次ステップさせることによりゆら
   すクロック位相ゆらし回路と、このクロック位相ゆらし
   回路から出力されるクロックパルスに応じて前記Ｍ系列
   符号と同一符号パターンのレベル制御用Ｍ系列符号を発
   生するレベル制御用Ｍ系列符号発生回路と、このレベル
   制御用Ｍ系列符号と前記電圧制御可変利得受信アンプの
   出力信号との相関を求める相関器と、この相関器の出力
   を検波平滑する検波平滑回路と、この検波平滑回路の出
   力信号と基準値との誤差分をレベル制御信号として前記
   電圧制御可変利得受信アンプに供給する誤差検出回路と
   、前記受信用Ｍ系列符号発生回路から供給されるＭ系列
   符号を用いて前記電圧制御可変利得受信アンプから供給
   される受信変調信号を乗積復調するスペクトラム逆拡散
   復調回路とによって構成されることを特徴とするスペク
   トラム拡散電力線搬送通信装置。
3. （３）送信装置および受信装置に於けるクロック発生回
   路は、電力線に流れる交流電源に同期してクロックパル
   スの発生を行なう電源同期クロック発生回路によって構
   成されることを特徴とする特許請求の範囲第２項記載の
   スペクトラム拡散電力線搬送通信方法。