JPS6245215Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 この考案は、主にデータ処理装置などで使用さ
れるキーボードに関する。

従来技術 一般にキーボードは、たとえばオフコン・パソ
コン・ワープロ・電子タイプライタ・電卓などの
データ入力装置に用いられているが、このキーボ
ードは操作面が一定の傾斜面に設定されて構成さ
れている。

しかしながら、キーボードの操作面が可変でき
ない一定の傾斜状態のままであると、オペレータ
の背の高さや室内照明などの状況に対応してキー
ボードの面をのぞまれる操作しやすい角度位置に
調節しようとしても、それがキーボード自身では
できないという問題点があつた。よつて、キーボ
ード面の傾斜向きが操作者ごとに適応した適切な
角度に調節できないと、キーボードが操作しにく
いうえに疲労の度合いが大きくなつてしまうこと
になる。

一方、上記問題点に対処するものとしては、た
とえば実公昭55−74934号公報、または特公昭56
−164434号公報で見られるような構成のものがあ
るが、これらはキーボードの厚み（高さ）が嵩張
つたり、機構が複雑である。このため、キーボー
ドが厚くなるということは、データ処理装置など
においてはキーボードが本体と分離されていて自
由に移動できるようになされていることから、扱
い難くなつてしまう上、キーボードの専有するス
ペースが増大されてしまうことになる。また、キ
ーボードの角度を変える機構が複雑であると、こ
れを製造するメーカサイドにあつては組付け工数
が増え、かつ部品点数も多くなつてしまつてコス
ト高となつてしまう。

よつて、このような従来例のものはキーボード
も重くなり、キーボードの薄型軽量化に反すると
いう結果となつてしまう。

目 的 この考案は、このような問題点に対処して工夫
され、キーボードの一部に簡単な角度可変部を設
けて該キーボードが薄型のままで都合の良い傾斜
角度位置に手軽に変更できるように構成して、使
い易い薄型軽量での角度可変が得られるキーボー
ドを提供することにある。

構 成 次に、この考案を図面に示す実施例に基づいて
説明する。

第１図にはキー部分を省略して示すキーボード
の一例を示し、このキーボード１０Ａには右側部
後方に位置して１つのつまみ部１３Ａが設けてあ
る。

図面に示す実施例では、このつまみ部１３Ａ
で、第２図に示すごとくキーボード１０Ａの左右
に設ける角度可変部１２Ａ・１２Ａを回動できる
構成とする。

すなわち、つまみ部１３Ａは、軸状の連結部１
５Ａの右端に固着してなり、その連結部１５Ａの
両側にはフツト部１４Ａ・１４Ａを一体に取り付
ける。つまり、そのつまみ部１３Ａで、キーボー
ド１０Ａ両側部に設けるフツト部１４Ａ・１４Ａ
を回動自在とする。そして、それらフツト部１４
Ａ・１４Ａのそれぞれには摩擦部材で構成する摩
擦係止部２４ａ・２４ａを設ける。これらの摩擦
係止部２４ａ・２４ａには、各々同じく摩擦部材
で構成する摩擦係止部２４ｂ・２４ｂを対向す
る。これらの摩擦係止部２４ｂ・２４ｂは、図示
するごとく、キーボード・ベース部１６に直接ま
たはフレーム１６Ｂを介して固着する。そして、
左側のフツト部１４Ａとキーボード・ベース部１
６との間に設ける圧縮スプリング１９Ａで付勢し
て、摩擦係止部２４ａをそれと対向する摩擦係止
部２４ｂに押し当て、それらを係止結合する。

このため、この実施例での角度可変部１２Ａ・
１２Ａは、つまみ部１３Ａをスプリング１９Ａに
抗して押し込みながら所望位置までこれを回転さ
せ、つまみ部１３Ａを解放することによつて転出
または収納されるフツト部１４Ａ・１４Ａが同時
に所望角度位置に係止できる。また、この場合で
の両フツト部１４Ａは、フツト部１４Ａがキーボ
ード１０Ａ内に収められている状態から、転出さ
れるフツト部１４Ａの一部がキーボード・ベース
部１６のスリツト部２３Ａの後端に係接するまで
の角度可変範囲においてフリーストツプとなる。

なお、前記実施例のフツト部１４Ａは必要に応
じて転出部先端に凹凸などを設けて該先端を粗面
にし、あるいはゴム部材などを設けて、滑り止め
するようにしてもよい。

また、前記実施例では、角度可変部１２Ａをキ
ーボード１０Ａの後方に設けて説明してあるが、
これは該キーボードの前方に設けても同様の効果
を達成することができる。

効 果 この考案のキーボードは上述の如くであるか
ら、つまみ操作で可動できるフツト部を有する角
度可変部によつて、キーボードの操作面がデスク
などのキーボード載置面に対して操作しやすい傾
斜角度位置に簡便に可変調節できる。

よつて、この考案によれば、従来例のキーボー
ドでは得られなかつた操作面の角度調節がきわめ
て簡単な構成でできるので、これらの組立ての簡
便性とコストの低減に役立ち、使用上の効果がき
わめて顕著である。また、オペレータにとつても
角度の調節がきわめて容易に操作できる構成にし
てあるので、その取扱いがきわめて便利である。
つまり、つまみ部とフツト部とが連動するように
構成するから、つまみ部を回動することにより複
数のフツト部を一度に回動させることができると
ともに、つまみ部とキーボード・ベース部には摩
擦係止部が固設されて付勢手段をもつて互いに係
止結合するように構成されているから、適宜任意
の位置にフツト部を回動固定することができる。
しかも、キーボードが薄型に構成できるので収納
スペースも嵩張らず、かつ軽量化できるので持ち
運びが便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例であるキーボードの
斜視図、第２図はその角度可変部の拡大断面図で
ある。 １０Ａ……キーボード、１３Ａ……つまみ部、
１４Ａ……フツト部、１５Ａ……連結部、１６…
…キーボード・ベース部、１９Ａ……スプリング
（付勢手段）、２４・２４ａ・２４ｂ……摩擦係止
部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. データ処理装置などに用いるキーボードにおい
   て、前記キーボードの両側部に回動自在に設けら
   れたフツト部と、該フツト部を回動させるつまみ
   部と、該つまみ部の回動に連動して前記フツト部
   を回動させるように形成された連結部と、前記フ
   ツト部に固設された摩擦係止部と、該摩擦係止部
   を前記キーボード・ベース部に設けられた摩擦係
   止部に係止結合するよう前記フツト部を付勢する
   付勢手段とを設け、前記付勢手段の付勢力に抗し
   て前記つまみ部を押込み回動することにより、前
   記摩擦係止部間の係止係合を解除し前記フツト部
   を任意の位置に回動し、前記つまみ部の押込みを
   解除することにより、任意角度位置に前記フツト
   部を設定することができるよう構成したことを特
   徴とするキーボード。