JPS6244555A - Ｆｅ−Ｃｏ系磁性合金 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、受話器の振動板、各種リレーのヨーク、ドツ
トプリンタのアーマチュア等に用いられるＦｅ−Ｃｏ系
磁性合金に関するものである。

〔従来の技術〕

Ｆｅ−Ｃｏ系合金は、磁性材料として古くからよく知ら
れた材料であり、このうち、Ｆｅ−Ｃｏ４６．０〜５２
．０ｗｔ％に■を添加したものは、■の添加量によって
、■を約２ｗｔ％添加したものは、パーメンダーと呼ば
れ、軟質磁性材料として受話器の振動板、ドツトプリン
タのアーマチュア等に用いられ、パーマロイ、珪素鉄に
比し飽和磁束密度が高く、これら機器の高性能化、小型
化を可能化するものとして注目されている。また、■を
約３νｔ％添加したものは、リメンダーと呼ばれ、半硬
質磁性材料として、リマネントタイプのリードスイッチ
等に使用されている。

以上のようにＦｅ−Ｃｏ系合金は、磁気特性に優れ非常
に有用な材料であるが、その冷間加工性の低さから量産
的な製造が困難であり、その用途拡大が阻害されていた
。すなわち、これらの材料は。

熱間圧延は容易であるが、この熱間加工後の冷却時の７
３０℃付近ないし、５００℃付近までの温度範囲で規則
化変態が起って脆化するため、冷間加工がいちじるしく
困難となる。この脆化は、８００〜１１００℃の温度範
囲の溶体化加熱後、水塩水等中へ投入する等の急冷を行
う溶体化処理により、ある程度防止され、これによって
冷間加工が可能となる。

しかし、この冷却速度が緩慢である、又は冷却速度が不
均一である等により、機械的性質に不均一性が生じた場
合は、やはり冷間加工が不可能となる。このため、従来
溶体化処理は、熱間圧延で板厚を４．５ｎｗｎ程度以下
とするとともに切板で行なっていた。

しかし、切板での冷間圧延は、長尺体であるコイルでの
冷間圧延に比し、生産性が極めて低く。

かつ製造された冷間圧延薄板を使用して、打抜き等さら
に、加工する場合の生産性も低い。このため、冷間圧延
薄肉コイルの出現が望まれていたが。

従来、コイル材では溶体化処理での冷却速度、及び機械
的性質の均一性が不十分のため、これら合金の冷間圧延
薄肉コイルは生産できなかった。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明者らは、熱間圧延コイルを溶体化加熱、状態から
、該コイルの巻き層間に空隙を保持させた状態で、液体
冷却媒体の液面下に浸漬し、さらに該冷却媒体に対し該
コイルの巻き軸方向に相対下降運動を行なわせて冷却す
る溶体化処理を施すことにより、上記の問題点を解決し
、冷間圧延薄肉コイルの生産を可能にすることを先に知
見した。

本発明は、更に積極的に加工性の良好なＦｅ−Ｃ０系磁
性合金を提供し、冷間圧延薄肉コイルの製造安定化を図
ろうとするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、重量％でＣｏ　４６．０〜５２．０％を含む
Ｆｅ−Ｃｏ系合金に、Ｂを重量％でｏ、ｏｏｔ〜０．３
％含有することにより、加工性を向上させるものである
。Ｂの添加による作用は、粒界部の強化により、割れの
発生、進展を抑制する働きを有するものと考えられる。

本発明におけるＢの含有斌は、重量％で０，００１％未
満では添加の効果が現れず、０．３％を越えた場合は添
加効果が向上せず、逆に加工性に悪影響を及ぼすので、
ｏ、ｏｏｔ〜０．３％とした。

Ｃｏ、■はパーメンダーを構成する主要元素で、Ｃｏは
Ｆｅと合金をつくることにより、磁束密度を高めるが、
４６．０％未満および５２．０％を越えると透磁率が低
下するため４６．０〜５２．０％とした。

■は既に述べたようにＦｅ−Ｃｏ系磁性合金の加工性を
改善する効果があるが、１．３％未満では十分な効果が
得られず、２．３％を越えると透磁率を低下させるため
１．３〜２．３％に限定した。

〔実施例〕

第１表に示す組成の合金を真空誘導溶解し、分解後熱間
圧延により、板幅２５０　ｒｍで、第２表に示す板厚の
コイルを、それぞれ２個ずつ製造した。

ここで第１表と第２表のＮｏは対応する。

これらのコイルを巻き層間に空隙を保持させた状態で第
２表に示す温度（９５０℃）で３０分間加熱した後、同
しく第２表に示す冷媒中、３℃塩水（実施例１）、３°
Ｃ水（実施例２）中に冷却した。

以上の溶体化処理後、第１パスは圧下率１０％、以降は
圧下率約２０％で０．２ｎｗｎ厚さまで冷間圧延した。

第２表にこの圧延による割れの発生状況を示す。

Ｏ印は次工程の冷間圧延で割れずに０　、２　ｎｏ　７
！Ｊみの製品になったもの、Δ印は若干の耳割れが発生
したが、トリミング工程を入れることにより、やはり０
．２ｎｎ厚さまで圧延できたもの、Ｘ印は大きな割れが
発生し圧延ができなかったものである。

第２表から以下のことが判る。

■　Ｂが本発明の範囲にあっても、■が１．０％程度の
低いレベルでは加工性の改善に効果がない。

（Ｎｏ、１〜４）。

■　■が本発明の範囲にある場合、Ｂ無添加（Ｎｏ、５
．９．１３．１７）に比べ、Ｂが本発明範囲で添加され
ていると（Ｎｏ、６．７．１０．１１．１４．１５゜１
８．１９）、冷間加工性が改善されている。

（Φ　Ｂが過剰に添加された場合（Ｎ　ｏ　、　８．１
２．１６．２０）は、冷間加工性を劣化させる。

第２表 〔発明の効果〕 以上述べたように、本発明は、Ｆｅ−Ｃｏ系合金の冷間
加工性を改善したもので、本発明者らがすせ、従来被加
工性が低いため切仮による非能率的生産を余儀なくされ
ていたＦａ−Ｃｏ系合金の冷間薄板の製造を、製造及び
使用上高生産化可能とするコイル材とすることを可能と
するもので、該合金の用途拡大に極めて有効なものであ
る。

ヤ−ご・

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　重量％で、Ｃｏ４６．０〜５２．０％、Ｖ１．３〜２
   ．３％を含むＦｅ−Ｃｏ系合金に、重量％で、Ｂを０．
   ００１〜０．３％含有することを特徴とするＦｅ−Ｃｏ
   系磁性合金。