JPS63109114A - Fe−Sn系軟磁性薄板の製造方法 - Google Patents
Fe−Sn系軟磁性薄板の製造方法Info
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- JPS63109114A JPS63109114A JP25459586A JP25459586A JPS63109114A JP S63109114 A JPS63109114 A JP S63109114A JP 25459586 A JP25459586 A JP 25459586A JP 25459586 A JP25459586 A JP 25459586A JP S63109114 A JPS63109114 A JP S63109114A
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Landscapes
- Manufacturing Of Steel Electrode Plates (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
この発明は、変圧器やチョーク、磁気ヘッド、回転機器
などの用途に用いられる磁性材料としてとりわけ優れた
軟磁気特性を呈するPe −Sn系軟磁性材料の製造方
法に関するものである。
などの用途に用いられる磁性材料としてとりわけ優れた
軟磁気特性を呈するPe −Sn系軟磁性材料の製造方
法に関するものである。
変圧器やチョーク、磁気ヘッドなどの用途に用いられる
磁性材料としては、単に透磁率や保磁力に優れるだけで
なく、飽和磁束密度や磁歪特性、さらには鉄損特性も良
好であることが必要とされる。というのは飽和磁束密度
が小さいと、設計動作磁束密度を高くとって小型化を計
ったり、動作機器のダイナミックレンジを大きくとるこ
とが難しく、また磁歪が大きいと、材料を機器に組込ん
だときに導入される歪で透磁率の低下を招く他、たとえ
ば変圧器として用いた場合には騒音の発生源となり、他
方磁気ヘッド等に用いた場合には、磁歪振動がノイズと
なってS/N比の劣化が著しく、さらに鉄損が大きいと
エネルギーの無駄な損失が多く、発熱の原因となるから
である。
磁性材料としては、単に透磁率や保磁力に優れるだけで
なく、飽和磁束密度や磁歪特性、さらには鉄損特性も良
好であることが必要とされる。というのは飽和磁束密度
が小さいと、設計動作磁束密度を高くとって小型化を計
ったり、動作機器のダイナミックレンジを大きくとるこ
とが難しく、また磁歪が大きいと、材料を機器に組込ん
だときに導入される歪で透磁率の低下を招く他、たとえ
ば変圧器として用いた場合には騒音の発生源となり、他
方磁気ヘッド等に用いた場合には、磁歪振動がノイズと
なってS/N比の劣化が著しく、さらに鉄損が大きいと
エネルギーの無駄な損失が多く、発熱の原因となるから
である。
しかしながら飽和磁束密度を高めることと、磁歪定数を
低減することは必ずしも同様の方法でできるものではな
く、一般的には双方の特性を同時に満足させることは極
めて困難であった。
低減することは必ずしも同様の方法でできるものではな
く、一般的には双方の特性を同時に満足させることは極
めて困難であった。
(従来の技術)
たとえば変圧器等の鉄心材料をして汎用されているけい
素鋼板を例にとると、St含有量を増加させて6.5w
tZ迄高めれば磁歪定数をほぼ零にすることが可能であ
るが、逆に飽和磁歪密度は5iliの増加に伴って低下
する。
素鋼板を例にとると、St含有量を増加させて6.5w
tZ迄高めれば磁歪定数をほぼ零にすることが可能であ
るが、逆に飽和磁歪密度は5iliの増加に伴って低下
する。
即ち、Bozor thのrFerromagneti
smJによれば、飽和磁束密度は18KG程度であり、
十分な磁束密度を有しているとはいえない。
smJによれば、飽和磁束密度は18KG程度であり、
十分な磁束密度を有しているとはいえない。
その他位置が零になる成分の合金としては、センダスト
やPCパーマロイ等があるが、いずれも会包和磁束密度
は1.0T前後と低い値であった。
やPCパーマロイ等があるが、いずれも会包和磁束密度
は1.0T前後と低い値であった。
例えばセンダスト合金は、零磁歪材であるが、H,Ma
sumoto & T、Yamamoto (Jou
rnal of the JapanInstitut
e of Metals 、 1 (1937)
127 )によれば、飽和磁化は約11KGであり、ま
たPCパーマロイは、「磁性体ハンドブック」 (近用
ら)によれば高々8KG程度にすぎない。
sumoto & T、Yamamoto (Jou
rnal of the JapanInstitut
e of Metals 、 1 (1937)
127 )によれば、飽和磁化は約11KGであり、ま
たPCパーマロイは、「磁性体ハンドブック」 (近用
ら)によれば高々8KG程度にすぎない。
(発明が解決しようとする問題点)
このように従来は、高透磁率磁性材料において、高い飽
和磁束密度と、小さい磁歪定数を兼ね備えかつ低鉄損を
示す材料は見当らず、その開発が望まれていた。
和磁束密度と、小さい磁歪定数を兼ね備えかつ低鉄損を
示す材料は見当らず、その開発が望まれていた。
この発明は上述の要請に対して有利に応じるもので、高
い透磁率を呈するだけでなく、飽和磁束密度や鉄損特性
にも優れた、具体的には商用周波数及び1.0Tの磁束
密度での鉄m値が2.Ow/kg以下の軟磁性薄板の有
利な製造方法を提案することを目的とする。
い透磁率を呈するだけでなく、飽和磁束密度や鉄損特性
にも優れた、具体的には商用周波数及び1.0Tの磁束
密度での鉄m値が2.Ow/kg以下の軟磁性薄板の有
利な製造方法を提案することを目的とする。
(問題点を解決するための手段)
発明者らは、上に述べた現状に鑑み鋭意研究を重ねた結
果、上記の要請を満足し得る合金としては、Fe −S
n系合金がとりわけ有利であること、しかもかかるFe
−Sn系合金の板状材料においては、900℃〜13
00℃の温度範囲における特定雰囲気下で仕上げ焼鈍を
施すことによってより一層の鉄損特性の改善が導かれる
ことを見い出した。
果、上記の要請を満足し得る合金としては、Fe −S
n系合金がとりわけ有利であること、しかもかかるFe
−Sn系合金の板状材料においては、900℃〜13
00℃の温度範囲における特定雰囲気下で仕上げ焼鈍を
施すことによってより一層の鉄損特性の改善が導かれる
ことを見い出した。
この発明は、上記の知見に立脚するものである。
すなわちこの発明は、Fe −Sn系合金溶湯を、造塊
−分塊一圧延法または急冷凝固法によって薄板としたの
ち、900〜1300℃の温度範囲でかつ酸素分圧が2
X 10−’atm以下の雰囲気下に仕上げ焼鈍を施
すことから成るFe −Sn系軟磁性薄板の製造方法で
ある。
−分塊一圧延法または急冷凝固法によって薄板としたの
ち、900〜1300℃の温度範囲でかつ酸素分圧が2
X 10−’atm以下の雰囲気下に仕上げ焼鈍を施
すことから成るFe −Sn系軟磁性薄板の製造方法で
ある。
この発明において、Fe −Sn系合金溶湯の好適成分
組成は、 (1)化学式’ Fe1GO−x SnxここでX:2
.0〜7.0atχ (2)化学式: Fe+oo−x−y Sn、 M。
組成は、 (1)化学式’ Fe1GO−x SnxここでX:2
.0〜7.0atχ (2)化学式: Fe+oo−x−y Sn、 M。
ここでM:llf 、 Ti 、 V、 Nb+ Ta
、 Zr、Cr。
、 Zr、Cr。
B 、 Mo 、 W 、 Mn 、 AIおよびSi
のうちから選んだ少な(とも一種 x:2.0〜7.0 atχ y:o、05〜10.0 atχ である。
のうちから選んだ少な(とも一種 x:2.0〜7.0 atχ y:o、05〜10.0 atχ である。
以下この発明を具体的に説明する。
この発明においてFe −Sn系合金板材の好適成分組
成を上記の範囲に限定した理由は次のとおりである。
成を上記の範囲に限定した理由は次のとおりである。
Sn : 2.0〜?、0at%(以下単に%で示す。
)Sn量が2.0%より少ないと製造過程においてγ−
α変態を起し、磁気特性の劣化等の不利を招くので、少
なくとも2.0%を必要とするが、7.0%より多くな
ると脆化が著しくなるので上限は7.0%に定めた。
α変態を起し、磁気特性の劣化等の不利を招くので、少
なくとも2.0%を必要とするが、7.0%より多くな
ると脆化が著しくなるので上限は7.0%に定めた。
上記のFe −Sn二元系合金でも所期の目的は達成さ
れるが、この発明ではさらに磁性改善および加工性改善
を目的として、Iff + Ti 、 V 、 Nb
、 Ta 。
れるが、この発明ではさらに磁性改善および加工性改善
を目的として、Iff + Ti 、 V 、 Nb
、 Ta 。
Zr 、 Cr 、 B 、 Mo + W 、 Mn
、^l及びSiのうちから選んだ少な(とも一種又は
二種以上を0.05〜10.0%の範囲において添加す
ることができる。
、^l及びSiのうちから選んだ少な(とも一種又は
二種以上を0.05〜10.0%の範囲において添加す
ることができる。
上記元素のうち、Ti 、 V 、 Cr 、 Mo
、 W 、 Mn +AI及びStはTループ型、また
Hf 、 Nb 、 Ta及びZrはγ狭小型であって
いずれもSnとの複合使用によって軟磁性と加工性を改
善する点で同効である。
、 W 、 Mn +AI及びStはTループ型、また
Hf 、 Nb 、 Ta及びZrはγ狭小型であって
いずれもSnとの複合使用によって軟磁性と加工性を改
善する点で同効である。
しかしながら、上記の各元素を単独で使用する場合およ
び併用いずれの場合においても、添加量が0.05%に
満たないと十分な添加効果を期待できず、他方10.0
%を超えると飽和磁束密度の低下を招くおそれが大きい
ので、添加量は0.05〜10.0%の範囲に限定した
。
び併用いずれの場合においても、添加量が0.05%に
満たないと十分な添加効果を期待できず、他方10.0
%を超えると飽和磁束密度の低下を招くおそれが大きい
ので、添加量は0.05〜10.0%の範囲に限定した
。
さてこの発明では、まず上記の好適成分組成になる薄板
を作製するわけであるが、薄板の作製法としては、造塊
−分塊−圧延法ならびに急冷凝固法いずれもが使用でき
る。なお造塊−分塊−圧延法によって薄板化するに当っ
ては、圧延温度: 100〜800℃、圧延張カニ板材
の引張り強さの20〜70%、1パス目の圧下率=10
〜50%の条件下に圧延を行うことが望ましい。
を作製するわけであるが、薄板の作製法としては、造塊
−分塊−圧延法ならびに急冷凝固法いずれもが使用でき
る。なお造塊−分塊−圧延法によって薄板化するに当っ
ては、圧延温度: 100〜800℃、圧延張カニ板材
の引張り強さの20〜70%、1パス目の圧下率=10
〜50%の条件下に圧延を行うことが望ましい。
ついでかくして得られた板材に対して、900〜130
0℃の温度範囲において、酸素分圧: 2 Xl0−’
atm以下の雰囲気下に仕上げ焼鈍を施すことによって
軟磁気特性の改善を図るのである。
0℃の温度範囲において、酸素分圧: 2 Xl0−’
atm以下の雰囲気下に仕上げ焼鈍を施すことによって
軟磁気特性の改善を図るのである。
ここに焼鈍温度が900℃未満では、結晶粒の成長が緩
慢で長時間を要するため不経済であり、−方1300℃
を超えると鋼板表面の一部が溶解したりするので、焼鈍
温度は900〜1300℃とする必要がある。
慢で長時間を要するため不経済であり、−方1300℃
を超えると鋼板表面の一部が溶解したりするので、焼鈍
温度は900〜1300℃とする必要がある。
また仕上げ焼鈍雰囲気につき、酸素分圧が2×10−4
より大きいと鋼板表面が著しく酸化されて磁気特性が劣
化するので2 Xl0−’atmより小さくする必要が
ある。しかしながら酸素分圧を5X10−”atmより
小さくしても磁気特性の改善効果は飽和に達しむしろ経
済的な不利が大きくなるので、雰囲気中の酸素分圧の下
限は、5 X 10−”atm程度とするのが好ましい
。
より大きいと鋼板表面が著しく酸化されて磁気特性が劣
化するので2 Xl0−’atmより小さくする必要が
ある。しかしながら酸素分圧を5X10−”atmより
小さくしても磁気特性の改善効果は飽和に達しむしろ経
済的な不利が大きくなるので、雰囲気中の酸素分圧の下
限は、5 X 10−”atm程度とするのが好ましい
。
急冷凝固法により製造した板厚0.13mmのFe、、
Sn。
Sn。
板を、下表1に示す種々の条件下で30分間仕上げ焼鈍
したときの鉄損値−374゜。について調べた結果を表
1に併記する。
したときの鉄損値−374゜。について調べた結果を表
1に併記する。
表1
また表2には、FeqsSn4A11の成分を有する0
、201厚の急冷薄帯を、0.15mm厚まで圧延した
のち種々の条件で仕上げ焼鈍した場合の鉄損値(W S
/ a。。)について調べた結果を整理して示す。
、201厚の急冷薄帯を、0.15mm厚まで圧延した
のち種々の条件で仕上げ焼鈍した場合の鉄損値(W S
/ a。。)について調べた結果を整理して示す。
表2
上掲表1および2から明らかなように、900〜130
0℃の温度範囲でかつ酸素分圧が2 Xl0−’atm
以下の場合に、とりわけすぐれた鉄損値が得られている
。
0℃の温度範囲でかつ酸素分圧が2 Xl0−’atm
以下の場合に、とりわけすぐれた鉄損値が得られている
。
(作 用)
この発明に従い、900〜1300℃の温度範囲でかつ
2 Xl0−’atm以下の酸素分圧下に仕上げ焼鈍を
施すことによって鉄損特性が改善される理由はまだ明確
に解明されたわけではないが、次のとおりと考えられる
。
2 Xl0−’atm以下の酸素分圧下に仕上げ焼鈍を
施すことによって鉄損特性が改善される理由はまだ明確
に解明されたわけではないが、次のとおりと考えられる
。
焼鈍によって粒成長が生じ、単位面積あたりの結晶粒界
の数が減少する。この結晶粒界は磁気モーメントの平均
方向を不連続にする部分である。
の数が減少する。この結晶粒界は磁気モーメントの平均
方向を不連続にする部分である。
従って、結晶粒界が減少することは、磁気モーメントの
平均方向の不連続になる部分が減少する。
平均方向の不連続になる部分が減少する。
つまり結晶粒径が大きくなると磁化し易くなるため鉄損
特性が改善されると考えられる。また、表面の酸素分圧
が適切でないと、結晶粒成長が不十分となるので、酸素
分圧を選ぶ必要がある。
特性が改善されると考えられる。また、表面の酸素分圧
が適切でないと、結晶粒成長が不十分となるので、酸素
分圧を選ぶ必要がある。
(実施例)
実施例1
表3に示す成分系で、50kgのインゴットを作製し、
加熱、熱延を経て1.3 am厚の熱延板に仕上げた。
加熱、熱延を経て1.3 am厚の熱延板に仕上げた。
この板に対して、300℃の温度で温間圧延を施して、
0.20mmの板厚に最終仕上げ圧延を行なった。この
板に対して、10−4の酸素分圧で1000℃の焼鈍を
約60分間行なったときの磁気特性すなわち鉄損W、/
4゜。、飽和磁束密度Bs及び磁歪λについて調べた結
果を、表3に併記する。
0.20mmの板厚に最終仕上げ圧延を行なった。この
板に対して、10−4の酸素分圧で1000℃の焼鈍を
約60分間行なったときの磁気特性すなわち鉄損W、/
4゜。、飽和磁束密度Bs及び磁歪λについて調べた結
果を、表3に併記する。
表3
実施例2
表4に示す組成の合金について、溶湯としたのち、回転
する双ロールの接触部に溶湯を射出して、急速凝固させ
て、約160μmの厚さの板とした。
する双ロールの接触部に溶湯を射出して、急速凝固させ
て、約160μmの厚さの板とした。
この板に対して、1050℃で50分間の焼鈍を10−
4の酸素分圧中で行なったときの磁気特性について調べ
た結果を同表に併記した。
4の酸素分圧中で行なったときの磁気特性について調べ
た結果を同表に併記した。
表4
(発明の効果)
かくしてこの発明によれば、軟磁気特性とりわけ鉄損特
性に優れた軟磁性薄板を容易に得ることができ、有利で
ある。
性に優れた軟磁性薄板を容易に得ることができ、有利で
ある。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、Fe−Sn系合金溶湯を、造塊−分塊−圧延法また
は急冷凝固法によって薄板としたのち、900〜130
0℃の温度範囲でかつ酸素分圧が2×10^−^4at
m以下の雰囲気下に仕上げ焼鈍を施すことを特徴とする
Fe−Sn系軟磁性薄板の製造方法。 2、合金溶湯の成分組成が、 化学式:Fe_1_0_0_−_x Sn_xここでx
:2.0〜7.0at% で示される組成になる特許請求の範囲第1項記載の方法 3、合金溶湯の成分組成が、 化学式:Fe_1_0_0_−_x_−_y Sn_x
M_yここでM:Hf、Ti、V、Nb、Ta、Zr
、Cr、B、Mo、W、Mn、Alお よびSiのうちから選んだ少なく とも一種 x:2.0〜7.0at% y:0.05〜10.0at% で示される組成になる特許請求の範囲第1項記載の方法
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25459586A JPS63109114A (ja) | 1986-10-28 | 1986-10-28 | Fe−Sn系軟磁性薄板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25459586A JPS63109114A (ja) | 1986-10-28 | 1986-10-28 | Fe−Sn系軟磁性薄板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63109114A true JPS63109114A (ja) | 1988-05-13 |
Family
ID=17267223
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25459586A Pending JPS63109114A (ja) | 1986-10-28 | 1986-10-28 | Fe−Sn系軟磁性薄板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63109114A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5411605A (en) * | 1991-10-14 | 1995-05-02 | Nkk Corporation | Soft magnetic steel material having excellent DC magnetization properties and corrosion resistance and a method of manufacturing the same |
US7090689B2 (en) | 2001-04-18 | 2006-08-15 | Olympus Corporation | Surgical instrument |
CN103451521A (zh) * | 2013-08-23 | 2013-12-18 | 苏州长盛机电有限公司 | 一种锡铁合金材料 |
-
1986
- 1986-10-28 JP JP25459586A patent/JPS63109114A/ja active Pending
Cited By (3)
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