JPS6243682B2 - - Google Patents

Description

を有している主ばね部材３０ とを具備することを特徴とするタングおよびバツ
クル締結具。

２ 該タング１の該ヘツド部分３が一対の外側に
向いた肩部３ａ，３ｂを含み、該ラツチング部材
２０が一対の下方に向いた脚部２６ａ，２６ｂを
有するブリツジの形状をしており、該脚部２６
ａ，２６ｂ間の間隔が該タング１の該ヘツド部分
３の幅より少し大きく、該ラツチング部材２０の
該内側に向いた肩部２７ａ，２７ｂの間の間隔が
該タング１の該ヘツド部分３の幅より小さく、該
タング放出器１７が該ばね２３によつて前方に偏
倚力を受けて、該タング１が該バツクル２から外
される場合、該内側に向いた肩部２７ａ，２７ｂ
の下を滑動する特許請求の範囲第１項記載のタン
グおよびバツクル締結具。

【発明の詳細な説明】

本発明は、安全ベルトのためのタングおよびバ
ツクル締結具であつた、該タングが該バツクル内
のばね負荷を受けたラツチング部材によつて取付
け可能なヘツド部分を有し、該バツクルが、該タ
ングを収容するための通路を形成する間隔を置い
て配置された一対のフレーム部材と、該通路内で
滑動可能なばね負荷を受けたタング放出器と、該
ラツチング部材を解放位置に移動して該タング放
出器によつて該タングの放出を可能にするばね負
荷を受けた押しボタンとを含むタングおよびバツ
クル締結具に関する。

ドイツ国特許公開公報2600614号には、バツク
ルのハウジング部分内の開口を介して挿入される
レバーと、レバーを該ハウジングの開口を介して
押圧した場合にレバーによつてはね返つて開く協
働ロツキング部材と、レバーに取付けられ傾斜表
面を有する突出部とを具備し、突出部がタングの
挿入のための通路の入口の方へロツキング部材か
ら離れるように延びているタングおよびバツクル
締結具が開示されている。タングが挿入された場
合、タングは突出部の傾斜縁に会い、これによつ
て突出部、従つてレバーが上昇して、通路内への
タングの挿入路の外へロツキング部材を移動す
る。タングが挿入される際、ばね負荷を受けたタ
ング放出器が通路の後に押されて、レバーはバツ
クルのハウジング内の開口の方へ上昇せしめられ
る。ついには、ロツキング部材がタング内の開口
内にはね返つて戻り、タングが外れるのを阻止す
る。ハウジング内の開口を介して、レバーが押さ
れた場合、タングを解放するようにロツキング部
材を上昇せしめるように旋回して、タングは次に
タング放出器によつて通路の外に強制せしめられ
る。この装置の欠点は、タングは、突起の傾斜縁
の摩擦に抗して、突起に加えられるレバーのばね
偏倚力に抗して、更に、タング放出器の戻し偏倚
力に抗して挿入しなければならないことである。
レバーの突起によつて上昇せしめられるロツキン
グ部材に作用するばねは、タングが充分にバツク
ル内に挿入された場合、積極的に引掛けるのに充
分な強さを有していなければならない。更に、摩
耗が、繰返し使用されるので突起の傾斜縁とタン
グとの間に生じ、この摩耗はロツキング部材の解
放位置に影響を及ぼすことがある。

米国特許第3763523号は、同じ型のものである
が、タングがバツクル内に挿入された場合、ばね
負荷を受けたロツキング部材の傾斜縁に摩擦係合
する傾斜した縁を備えた開口をタングが有するタ
ングおよびバツクル締結具が開示されている。従
つて、この装置は上記した通りの欠点を有する。

本発明の課題は、充分なばね偏倚力が加えられ
て積極的な引掛け作用をなすが、挿入の際にタン
グに力が加わらないタングおよびバツクル締結具
を提供することである。これは、ロツキング部材
の解放位置に影響を及ぼすことがある、協働する
表面の摩耗を避けるということでもある。

本発明は、これらの課題を、フレームによつて
形成される通路内のタングの挿入方向を横切つ
て、ラツチング位置と解放位置との間を移動可能
に案内され且つ偏倚力を受けるラツチング部材を
提供することによつて解決する。ラツチング部材
の偏倚力は通路内のタングの挿入方向に対して横
方向であるので、この偏倚力はタングの挿入に対
して逆に作用しない。従つて、ラツチング部材を
ラツチング位置に偏倚するばねは、タングの挿入
に対して直接的な逆作用をすることなしに、積極
的に引掛けるように作用し得る。いくらかの摩擦
係合が、タングの挿入の際にタングとラツチング
部材との間に生ずる。しかしながら、この摩擦
は、挿入の際、ラツチング部材をタングのために
近ずくように充分に移動することがないという可
能性を生じさせるようなものではない。カム部材
が押しボタンとラツチング部材との間に設けられ
て、通路内へのタングの挿入の方向に移動できる
ように案内される。カム部材は、ラツチング部材
上のそれぞれの肩部に協働する両側のランプを有
する。一対のばねアームが、押しボタンが押され
た場合、ランプに戻り偏倚力を加える。ばねアー
ムの各々が、ラツチング部材のそれぞれの肩部と
カム部材のそれぞれの肩部との間を延び、これよ
つて押しボタンが押された場合、ラツチング部材
とカム部材との間の摩擦を避ける。押しボタンが
押された場合、ランプがばねアームの下を滑動
し、これによつて、カム作用によつてこれらを上
昇して、ラツチング部材を解放位置に上昇する。
タングがバツクルから外された場合、ラツチング
部材が、ラツチング部材の下を滑動するタング放
出器によつて解放位置に維持される。タングがバ
ツクル内に挿入された場合、ラツチング部材は、
これの下にタングが滑動する際に、タングのヘツ
ド部分によつて解放位置に維持される。しかしな
がら、タングが充分に挿入された場合、ラツチン
グ部材がタングのヘツド部分の側部から滑動して
外れ、ラツチング位置に偏倚して、バツクルから
タングが外れるのを防ぐ。

好ましくは、ばねアームは、ラツチング位置に
ラツチング部材を偏倚するように作用する少なく
とも１つのリーフ又はアームを有する主ばね部材
のアームである。

次に、添付図面を参照して、本発明に従う好適
実施例を詳細に説明する。

図面は、タング１とバツクル２とを示してい
る。タング１は、一対のラツチング肩部３ａおよ
び３ｂを備えたヘツド部分３を有する。ヘツド部
分３は丸みが付けられていて、以下に説明する放
出器の同様に丸みが付けられた凹部に係合するノ
ーズを形成している。

バツクル２はハウジング５を具備して、ハウジ
ング５内に押しボタン６が矢印７の方向に移動で
きるように滑動可能に設置されている。第４図に
示した如く、ハウジング５は、相互係合する曲げ
られた部分１０ａ，１０ｂによつて両側部８およ
び９に沿つて取付けられている２つの部分の構造
体である。ハウジング５は一対のフレーム部材１
２ａ，１２ｂを収容し、これらはリベツト１３′
によつて中間の設置ブラケツト部分１３で共に取
付けられている。フレーム部材１２ａ，１２ｂ
は、切欠き１３ａ，１３ｂを備えた平板形状であ
る。フレーム部分１２ａ，１２ｂの間の間隔Ｗは
タング１の厚さよりも少し大きい。従つて、フレ
ーム部分１２ａ，１２ｂが、タングを挿入し得る
通路１４を形成する。図示した如く、下方フレー
ム部分１２ｂが下方に曲がつた部分１５ｂ，１５
ｃを有し、これらの部分が、使用中にバツクルが
受けることがある任意の圧縮負荷からラツチング
部材２０の下方端を保護する働きをする。フレー
ム部分１２ｂは横方向に延びている部分１６ａ，
１６ｂも有して、これらの部分はカム部材２１の
ための案内として働く。

タング放出器１７は、タング１のヘツド部分３
の丸みの付いた縁に係合可能な丸みの付した凹部
１８を有する。タング放出器１７の後方部分が矩
形断面の部分１９によつて形成され、これはフレ
ーム部材１２ａ，１２ｂのそれぞれの欠切き１３
ａ，１３ｂ内に突出している。これが、タング１
が挿入された場合、通路１４の長手方向にタング
放出器１７を案内する働きをする。面取りされた
縁を備えた円形断面の部分２２がコイルばね２３
の一端を位置付けする働きをし、コイルばねの他
方の端は切欠き１３ａおよび１３ｂの端に係合す
る。

ラツチング部材２０は、両方向に方向付けられ
た一対の横方向肩部２４ｂ，２４ｂを有するブリ
ツジの形状をしている。ラツチング部材２０は一
対の下方に方向付けられた脚部２６ａ，２６ｂも
備えており、これらの間の間隔Ｘは、タング１の
ヘツド部分３の横幅よりも少し大きい。一対の内
側に向いた肩部２７ａ，２７ｂがそれぞれの脚部
２６ａ，２６ｂに接続されている。肩部２７ａ，
２７ｂの間の間隔Ｙは、タング１のヘツド部分３
の丸みの付いた端がタング放出器１７の丸みの付
いた凹部１８に係合できるようにする。しかしな
がら、ラツチング部材２０がラツチング位置にあ
る場合、肩部２７ａ，２７ｂは、バツクル内に充
分に挿入されたときに、タング１のそれぞれのラ
ツチング肩部３ａ，３ｂに係合する働きをする。

ばね部材３０は、リベツト１３′を収容する孔
を備えた平坦な平板の形状をしており、リベツト
１３′はばね部材を上方のフレーム部分１２ａに
取り付ける。ばね部材３０は一対の外側アーム３
１ａ，３１ｂも有していて、これらのアーム３１
ａ，３１ｂはラツチング部材２０の肩部２４ａ，
２４ｂの下を延びるように位置付けられていて、
且つ上方に曲がつた端で終つており、第１図には
それらの端の一方、即ち３２ｂのみが図示されて
いる。リーフばねとして働く一対の内側アーム３
３ａ，３３ｂがラツチング部材２０の頂部に、盛
上り部３４の両側に１つずつ載置されている。内
側アーム３３ａ，３３ｂはラツチング部材２０に
下方向の偏倚力を加え、これはバツクル内へのタ
ング１の挿入の方向と実質上垂直に作用する。

カム部材２１がリベツト３７によつて押しボタ
ン６に取付けられている。カム部材が、第４図に
示した如く、上方のフレーム部材１２ａを越え
て、ハウジング５の屋根部に隣接し、且つ両側で
下方に延びている。側部３５ａ，３５ｂは溝を備
えていて、これらの溝は、下方のフレーム部材１
２ｂのそれぞれの横方向に延びている部分１６
ａ，１６ｂによつて提供される案内上を滑動でき
るように配置されている。これは押しボタン６お
よびカム部材２１がタング１の挿入の方向に滑動
可能に案内され得るようにする。カム部材２１
は、カム表面（第１図の４０ａ）を形成する一対
のランプ３９ａ，３９ｂを有する。押しボタンを
押し下げると、カム部材２１がラツチング部材２
０の方へ移動し、カム表面４０ａがラツチング部
材２０を凹部４１へと上昇せしめる。この移動
は、ラツチング部材２０を下方へ力を加える内側
アーム３３ａ，３３ｂを負荷する。凹部４１は、
一対の三角形の補強ウエブ４２およびカム表面４
０ａの位置のために、第１図では傾斜して見え
る。第１図乃至第４図に示した如く、アーム３１
ａ，３１ｂの端はラツチング部材２０の肩部２４
ａ，２４ｂの下を延びており、カム表面上に載置
されている。これが、（例えば、カム部材はプラ
スチツクで形成され、ラツチング部材は鋼で形成
されている）カム表面を摩耗することとなるカム
部材２１とラツチング部材２０との間の摩擦を避
ける。

戻しばね４５が、カム部材２１の部分４３と係
合するように且つ押しボタン６およびカム部材２
１のための戻しばねとして働くように、ハウジン
グ内に配置されている。

通路１４の入口は、フレーム部材１２ａ，１２
ｂの端を位置付ける働きもする口部片４４によつ
て境界付けられている。バツクルの他端に、ハウ
ジングは、設置ブラケツト部分１３を収容するよ
うになつている孔を有する。

次に、作動について説明すると、タング１は、
バツクル２が第２図に示した状態で（第２図は、
押しボタン６を矢印の方向へ押すことによるタン
グ１の放出も示している）、通路１４内に挿入さ
れる。ラツチング部材２０は、肩部２７ａ，２７
ｂがタング放出器１７の上方、前方に延びている
表面上に載置されているので、上昇位置にある。
タング１のヘツド部分３はタング放出器１７の凹
部１８に係合し、タング放出器はコイルばね２３
の偏倚力に抗して後方に移動を始める。挿入を続
けると、タングのヘツド部分が肩部２７ａ，２７
ｂの下方縁の下を通り、これによつてラツチング
部材２０は上昇即ち解放位置に維持される。つい
には、タング１のラツチング肩部３ａ，３ｂが肩
部２７ａ，２７ｂの下を通り、ラツチング部材２
０が、第１図に示したラツチング位置へと内側ア
ーム３３ａ，３３ｂによつて下方に強制される。
コイルばね２３は圧縮され、ラツチング部材が次
に上昇せしめられた場合に、タングを放出する準
備状態にある。

第２図に示した如く、押しボタン６は、カム部
材２１を後方に移動するように押される。これに
よつて、ランプ３９ａ，３９ｂがアーム３１ａ，
３１ｂの下をそしてラツチング部材２０の肩部２
４ａ，２４ｂの下を滑動するためにラツチング部
材２０の上昇位置の方への移動を生ぜしめる。ア
ーム３１ａ，３１ｂおよび３３ａ，３３ｂは、第
２図に示し如く、変形せしめられ且つ張力を受け
る。肩部２７ａ，２７ｂがタング１のラツチング
肩部３ａ，３ｂの縁を越えるとすぐに、タングは
コイルばね２３によつて放出せしめられる。タン
グは肩部２７ａ，２７ｂの下を滑動する際、タン
グ放出器１７が、タングの次の挿入の準備のため
に、ラツチング部材２０をその上昇した位置に維
持するために続く。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は、それぞれ、挿入および
放出状態のタングを備えたバツクルの断面図。第
３図は、上方ケースを取り除き且つタングが放出
している状態の第１図の機構の平面図。第４図お
よび第５図は、第１図および第２図に示したバツ
クルのそれぞれ線BB，CCに沿つた横断面図。 １……タング、２……バツクル、３……ヘツド
部分、５……ハウジング、６……押しボタン、１
４……通路、１７……タング放出器、２０……ラ
ツチング部材、２１……カム部材、２３……コイ
ルばね、２４ａ，２４ｂ……肩部、２６ａ，２６
ｂ……脚部、２７ａ，２７ｂ……肩部、３０……
ばね部材、３１ａ，３１ｂ……アーム、３３ａ，
３３ｂ……アーム、３９ａ，３９ｂ……ランプ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 安全ベルト装置のタングおよびバツクル締結
   具において、 ヘツド部分３を有するタング１と、 バツクル２と、 間隔をおいて配置されて、該タング１を収容す
   る通路１４を規定する、該バツクル２内に配置さ
   れた一対のフレーム部材１２ａ，１２ｂと、 該タング１の該ヘツド部分３に係合するラツチ
   ング位置と解放位置との間を該通路１４内にて該
   タング１の挿入方向を横切るように移動可能で該
   バツクル２に取付けられており、一対の外側に向
   いた肩部２４ａ，２４ｂを有するラツチング部材
   ２０と、 該通路１４内にて滑動可能な、該バツクル２内
   のタング放出器１７と、 該タング放出器１７を偏倚して、該タング１が
   該バツクル２から離れるとき該タング放出器１７
   を内側に向いた肩部２７ａ，２７ｂの下に滑動せ
   しめるばね２３と、 該タング１の挿入方向に移動可能に、該バツク
   ル２に設置されたカム部材２１であつて、両側に
   ランプ３９ａ，３９ｂを有し、該ラツチング部材
   ２０の該外側に向いた肩部２４ａ，２４ｂと協働
   するカム部材２１と、 該カム部材２１に係合して、該ラツチング部材
   ２０を上記解放位置に移動せしめるばね負荷され
   た押しボタン６と、 該カム部材２１に戻り偏倚を加え、且つ該外側
   に向いた肩部２４ａ，２４ｂと該ランプ３９ａ，
   ３９ｂとの間にそれぞれ延びている一対のばねア
   ーム３１ａ，３１ｂと、該ラツチング部材２０を
   そのラツチング位置に偏倚するように作用する少
   なくとも１つの更に他のアーム３３ａ，３３ｂと