JPS6243479B2

JPS6243479B2 -

Info

Publication number: JPS6243479B2
Application number: JP13987880A
Authority: JP
Inventors: Naoji Kurata; Kenji Rakuya; Takeshi Yamamoto
Original assignee: Nippon Shokubai Co Ltd
Current assignee: Nippon Shokubai Co Ltd
Priority date: 1980-10-08
Filing date: 1980-10-08
Publication date: 1987-09-14
Also published as: JPS5765798A

Description

【発明の詳細な説明】

本発明は新規な洗浄剤組成物に関するものであ
る。詳しくは砲立ち良く、泡切れ濯ぎ性の極めて
良好な洗浄剤組成物である。さらに詳細には、洗
髪後の仕上り感が軽快にして、柔軟感のある理想
的なシヤンプー組成物および皮膚のぬめり感のな
い濯ぎ性の良好な皮膚感の良いボデイーシヤンプ
ーまたは手洗液体洗浄剤に好適な低刺戟性にして
安全性の高い洗浄剤組成物に関する。近時、たとえばシヤンプーに要求される性能は
生活水準の高揚と共に多面的となり、高泡性であ
ると共に濯ぎ性、泡切れの良好なことが要求され
るようになり、しかも、洗髪後の仕上り感も髪が
重くなる様なことがなく、むしろ軽くなつた様な
感じと柔かな感触が必要で、いわゆるリンス剤も
盛んに使われているが、リンス剤の使用がなくて
も軽快感と柔軟感のあるシヤンプー組成物が待望
されている。それと同時に、刺戟性のより低いこ
とが安全性の面からも不可欠の因子となつてい
る。また、シヤンプーの原料として、安全性の高い
低刺戟性界面活性剤であるイミダゾリン型あるい
はアミノ酸型両性界面活性剤やポリオキシエチレ
ンアルキルスルホコハク酸半エステル塩及びポリ
オキシエチレンアルキル硫酸アンモニウム塩が広
く使用されるようになつている。しかし、いづれ
もそのアルキル基は第１級のものであり、泡立
ち、泡切れ、濯ぎ性、使用感等の面で満足するも
のになつていない。本発明者等は、前記要求に対応すべく鋭意研究
した結果新規な原料を用いて、しかも特別な配合
により、所期の目的に合う新規な洗浄剤組成物を
見出し本発明を完成した。すなわち、第２級アルコールエトキシレートの
硫酸アンモニウム塩と第２級アルコールエトキシ
レートのスルホコハク酸半エステル塩並びにアル
キルアルカノールアマイド類および／またはアル
キルアミンオキサイド類を主界面活性剤として組
合すことによつて、高泡性、易濯ぎ性、柔軟感と
軽快感が与えられ、しかも低刺戟性でしかも低温
安定性と相溶性の良好なシヤンプーや皮膚のぬめ
り感のない濯ぎ性の良好なボデイーシヤンプー、
手洗用洗浄剤組成物が得られる事を見出した。そして、これに各々の細かな要求に対応して
種々の補助的界面活性剤、ハイドロトロープ剤、
粘度調整剤、香料、着色料、防腐（微）剤、防雲
脂剤等を組合せることにより、極めて良好なる性
能を有するシヤンプー、ボデイーシヤンプー、手
洗用等の洗浄剤組成物が得られることを見出し、
こゝに本発明を完成したものである。本発明は次の(a)〜(h)を主配合物とする洗浄剤組
成物である。 (a) 下記の一般式を有するランダム第二級アルコ
ールエトキシサルフエートアンモニウム塩を５
〜50重量％（式中、ｎ＝１〜14、ｍ＝１〜14、ｎ＋ｍ＝８
〜15 ｎ＋ｍ＝８が０〜50重量％ｎ＋ｍ＝９が０〜50 〃ｎ＋ｍ＝10が０〜50 〃ｎ＋ｍ＝11が０〜100 〃ｎ＋ｍ＝12が０〜100 〃ｎ＋ｍ＝13が０〜100 〃ｎ＋ｍ＝14が０〜50 〃ｎ＋ｍ＝15が０〜50 〃ｐは平均で１〜10のものであつて、未反応アル
コール（ｐ＝０）のものを２重量％以上含まな
いもの。） (b) 下記の一般式を有するランダム第二級アルコ
ールエトキシレートのスルコハク酸半エステル
塩を５〜50重量％（式中、ｎ＝１〜14、ｍ＝１〜14、ｎ＋ｍ＝８
〜15 ｎ＋ｍ＝８が０〜50重量％ｎ＋ｍ＝９が０〜50 〃ｎ＋ｍ＝10が０〜50 〃ｎ＋ｍ＝11が０〜100 〃ｎ＋ｍ＝12が０〜100 〃ｎ＋ｍ＝13が０〜100 〃ｎ＋ｍ＝14が０〜50 〃ｎ＋ｍ＝15が０〜50 〃ｐは平均で１〜20のものであつて、未反応アル
コール（ｐ＝０のもの）を２重量％以上含まな
いもの。） (c) 下記の一般式を有するアルカノールアマイド
類を２〜20重量％（式中、ｎ＝７〜17、ｐは１〜10、ｑは０〜
10）および／または下記の一般式を含有するアルキ
ルアミンオキサイド類を０〜20重量％（式中、ｎ＝１〜17、ｍ＝０〜17、ｎ＋ｍ＝７
〜17、ｐ＝１〜２、ｑ＝１〜２、ｘ＝１又は
０） (d) 補助活性剤０〜５重量％ (e) 可溶化剤０〜10重量％ (f) 粘度調整剤０〜５重量％ (g) 香料０〜１重量％ (h) 残部が水本発明の洗浄剤組成物の原料として用いられる
ランダム第二級アルコールエトキシレート誘導体
は次のものである。すなわち、炭素数９〜16の一
種又は二種以上の混合物からなる直鎖パラフイン
を液相酸化して得られるランダム第二級アルコー
ルに、フリーデルクラフト型酸触媒を用いてエチ
レンオキサイドを平均で0.5〜３モル付加せし
め、この反応混合物から未反応アルコールを回収
して、未反応アルコールが２重量％未満、好まし
くは１重量％以下の平均１〜４モルエチレンオキ
サイド付加物を製造し、これに必要に応じて、さ
らに塩基触媒を用いてエチレンオキサイドを付加
せしめて、平均３〜20モルのエチレンオキサイド
を付加せしめたランダム第二級アルコールエトキ
シレートを出発原料とすることができる。そして、この第二級アルコールの炭素数分布
は、炭素数９、10、11のものが夫々０〜50重量
％、炭素数12、13、14のものが夫々０〜100重量
％、炭素数15、16のものが夫々０〜50重量％であ
る群から選ばれた１種又は２種以上の混合物から
なるものである。そしてこれにエチレンオキサイ
ドを付加せしめて得られる非イオン界面活性剤と
してはエチレンオキサイドの平均付加モル数が、
これを硫酸アンモニウム塩製造用に用いる場合
は、１〜10、特に２〜７モルのものが好適である
し、これをスルホコハク酸半エステル塩製造用に
用いる場合は１〜20、特に３〜12モルのものが好
適である。一般に、第二級アルコールエトキシサルフエー
トアンモニウム塩を製造するには、無水硫酸、ク
ロルスルフオン酸、等のスルホン化剤で硫酸化
し、NH₃で中和しても得られるが、これらの方法
では反応達成率はせいぜい90〜93％であり、不快
臭が生じシヤンプー原料として不向きであり、好
ましくはスルフアミン酸によりスルホン化して直
接に硫酸アンモニウム酸を製造したものが好まし
い。この方法によれば悪くとも96％以上、特に工
夫した方法によれば98％以上の反応率で目的の硫
酸アンモニウム塩が高純度、高品質で得られ、不
快臭もない。また、第二級アルコールエトキシレ
ートスルホコハク酸半エステル塩を製造するに
は、特開昭54−24818号および特開昭54−24825号
に記載の方法により高純度に製造可能であり、こ
の方法によつて製造したものが好ましい。本発明で用いるランダム第二級アルコールエト
キシサルフエートアンモニウム塩としては、 (a) 一般式（式中、ｎ＝１〜14、ｍ＝１〜14、ｎ＋ｍ＝８
〜15 ｎ＋ｍ＝８が０〜50重量％ｎ＋ｍ＝９が０〜50重量％ｎ＋ｍ＝10が０〜50重量％ｎ＋ｍ＝11が０〜100重量％ｎ＋ｍ＝12が０〜100重量％ｎ＋ｍ＝13が０〜100重量％ｎ＋ｍ＝14が０〜50重量％ｎ＋ｍ＝15が０〜50重量％ｐは平均で１〜10のものであつて、未反応アル
コール（ｐ＝０のもの）を２重量％以上含まな
いもの。）で表わされるランダム第二級アルコールエトキシ
サルフエートアンモニウム塩が使用できる。使用
量は洗浄剤組成物中５〜50重量％、特に５〜30重
量の範囲が好適である。また、本発明で用いるラ
ンダム第二級アルコールエトキシサルフエートア
ンモニウム塩は、一般式（ただし、ｎ＝１〜18、ｍ＝１〜18、ｎ＋ｍ＝７
〜19、ｐは平均で１〜100、未反応アルコール
（ｐ＝０のもの）を１重量％以下含むもの。）で示される高級第二アルコールエトキシレート
と、少くとも60メツシユの篩を通過したスルフア
ミン酸とを、該高級第二アルコールエトキシレー
トに対して0.5〜５重量％の尿素の存在下、温度
70〜100℃、不活性ガス雰囲気下反応せしめて得
られらるものが使用できる。これに相当する具体
的なものとして、日本触媒化学工業株式会社から
商品名「ソフタノール−30S（NH₄）」として販売
されているものが好適に使用できる。本発明で用いるランダム第二級アルコールエト
キシレートのスルホコハク酸半エステル塩として
は、一般式（式中、ｎ＝１〜14、ｍ＝１〜14、ｎ＋ｍ＝８〜
15 ｎ＋ｍ＝８が０〜50重量％ｎ＋ｍ＝９が０〜50重量％ｎ＋ｍ＝10が０〜50重量％ｎ＋ｍ＝11が０〜100重量％ｎ＋ｍ＝12が０〜100重量％ｎ＋ｍ＝13が０〜100重量％ｎ＋ｍ＝14が０〜50重量％ｎ＋ｍ＝15が０〜50重量％ｐは平均で１〜20のものであつて、未反応アルコ
ール（ｐ＝０のもの）を２重量％以上含まないも
の。）で表わされるランダム第二級アルコールエトキシ
レートのスルホコハク酸半エステル塩が使用でき
る。使用量は洗浄剤組成物中５〜50重量％、特に
５〜30重量％が好ましい。また、本発明で用いる
ランダム第二級アルコールエトキシレートのスル
ホコハク酸エステル塩は、特に特開昭54−24818
号明細書に記載されている、無水マレイン酸とア
ルコール類とを反応させてマレイン酸モノアルコ
ール類エステルを製造する方法において、マレイ
ン酸とアルコール類のOH官能基のモル比を
0.98：1.02〜1.02：0.98とし、温度が80℃以下、
触媒として有機酸アルカリ金属塩を0.05〜５重量
％添加し、窒素雰囲気中で反応せしめ、実質的に
マレイン酸ジアルコール類エステルを含まない高
純度マレイン酸モノアルコール類エステルを製造
し、ついで、特開昭54−24825号明細書に記載さ
れている、一般式（ただし、式中ｎ、ｍ＝０、１、２………整数Ａ
＝Ｈまたは

【式】Ｙ＝０、または１（Ｙ＝０のときＲはモノアルコー
ル、Ｙ＝１のときＲはジオール）Ｒ＝C₆−C₂₀の
１級アルコール、２級アルコーおよびジオール類
から誘導されたもの）で表わされる化合物を、一般式(1)で表わされる化
合物と実質的に等モルの亜硫酸ソーダおよび／ま
たは酸性亜硫酸ソーダで水の存在下、温度80℃以
下、仕任時のPHを5.5±0.2として、窒素雰囲気中
でスルホン化せしめる方法で製造されたランダム
第二級アルコールエトキシレートのスルホコハク
酸エステル塩が使用できる。これに相当する具体
的なものとして、日本触媒化学工業株式会社から
商品名「ソフタノールーMES」として販売され
ているものが好適である。本発明で用いるアルキルアルカノールアマイド
類としては、一般式（式中、ｎ＝７〜17、ｐは１〜10、ｑは０〜10、）で表わされるアルキルアルカノールアマード類が
使用できる。また、アルキルアミンオキサイド類としては、（式中、ｎ＝１〜17、ｍ＝０〜17、ｎ＋ｍ＝７〜
17、ｐ＝１〜２、ｑ＝１〜２、ｘ＝１または０）で表わされるアルキルアミンオキサイド類が使用
できる。アルキルアルカノールアマイド類およ
び／またはアルキルアミンオキサイド類の使用量
は洗浄剤組成物中２〜20重量％である。本発明に用いられる具体的なアルキルアルカノ
ールアマイドとしては、最も普遍的には、ラウリ
ルあるいはココナツツのジエタノールアマイドが
用いられる。そして、これと併用もしくは代用で
きるものとして第三級アルキルアミンオキサイド
が挙げられ、通常はジヒドロキシエチルラウリル
アミンオキサイドが用いられる。本発明に用いる補助活性剤としては、セタノー
ル、ステアリルアルコール、オレイルアルコー
ル、コレステロール等の油脂、Ｎ−アシルグルタ
ミン酸塩、イミダゾリン型の両性界面活性剤、グ
リシン、アラニン、アスパラギン酸等の両性物
質、ポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピ
レングリコールブロツクポリマー、ステアリン
酸、オレイン酸等の脂肪酸の多価アルコールエス
テル類、シヨ糖、脂肪酸エステル類、酸化エチレ
ン付加モル数が20以上のアルコールエトキシレー
ト等が挙げられる。アルコールエトキシレートで
は第二級アルコールの低モルエトキシレート（３
〜５）が柔軟剤として有効である。また、液体シヤンプーには不可欠で非経済的と
されている可溶化剤（ハイドロトロープ）は、本
発明においては、ランダム第二級アルコールをベ
ースとする誘導体から主として構成されているの
で、通常の原料を用いた場合に比べて極めて少量
又はほとんど使わずに均一組成物が得られ易い
が、使用可能なものとしては、低級アルコール、
エチレングリコール類、プロピレングリコール
類、グリセリン、グリコールエーテル類、エタノ
ールアミン類、トルエンスルホン酸塩、キシレン
スルホン酸塩、尿素等から選ばれた一種又は二種
以上の混合物を洗浄剤組成物中０〜10重量％用い
ることができる。粘度調整剤としては、ヒドロキシエチルセルロ
ーズ、ヒドロキシエチルスターチ、塩化ナトリウ
ム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、硫酸ナト
リウム等の中性無機塩類の中から選ばれた１種又
は２種以上の混合物等を洗浄剤組成物中０〜５重
量％用いることができる。なお、腐敗を防止するために防微剤、殺菌剤、
等を添加してもよい。さらに着色料、酸化防止剤
の添加剤も使用できる。そして、シヤンプーには香料は不可欠である
が、基剤が本質的に臭気を持たず香料の選択をし
ないので好都合に香料を自由に選ぶことができ
る。なお、本発明の組成物の主原料の第二級アルコ
ールエトキシサルフエートアンモニウム塩はその
中和点が弱酸性側にあるので組成物としてのPHは
４〜７、特に５〜6.5が特に好ましく、しかも皮
膚、頭髪にも刺戟性、感触の面でも好結果を与え
る。以下実施例を挙げて説明するが、これらに限定
されない事は勿論である。実施例及び比較例試供したサンプル及びそれらの種々の試験結果
を表−１に示す。なお、泡立ち、濯ぎ性、洗髪後の軽快さ、洗髪
後の柔軟さ、洗浄力、皮膚一次刺戟性および眼粘
膜刺戟性の試験は18才〜40才の女性20人につきモ
ニター試験を依頼し、市販品(A)に比べて夫々の項
目につき比較し、より良いとする人が70％以上あ
れば◎とし、より悪いとする人が70％以上の場合
を△とし、基の他を〇とした。皮膚一次刺戟性及び眼粘膜刺戟性については兎
による米国SPI法に基づくDraise評価法に依つ
た。

【表】

Claims

【特許請求の範囲】１ (a) 一般式（式中、ｎ＝１〜14、ｍ＝１〜14、ｎ＋ｍ＝８
〜15 ｎ＋ｍ＝８が０〜50重量％ｎ＋ｍ＝９が０〜50重量％ｎ＋ｍ＝10が０〜50重量％ｎ＋ｍ＝11が０〜100重量％ｎ＋ｍ＝12が０〜100重量％ｎ＋ｍ＝13が０〜100重量％ｎ＋ｍ＝14が０〜50重量％ｎ＋ｍ＝15が０〜50重量％ｐは平均で１〜10のものであつて、未反応アル
コール（ｐ＝０のもの）を２重量％以上含まな
いもの。）で表わされるランダム第二級アルコールエトキ
シサルフエートアンモニウム塩を５〜50重量％
と、 (b) 一般式（式中、ｎ＝１〜14、ｍ＝１〜14、ｎ＋ｍ＝８
〜15 ｎ＋ｍ＝８が０〜50重量％ｎ＋ｍ＝９が０〜50重量％ｎ＋ｍ＝10が０〜50重量％ｎ＋ｍ＝11が０〜100重量％ｎ＋ｍ＝12が０〜100重量％ｎ＋ｍ＝13が０〜100重量％ｎ＋ｍ＝14が０〜50重量％ｎ＋ｍ＝15が０〜50重量％ｐは平均で１〜20のものであつて、未反応アル
コール（ｐ＝０のもの）を２重量％以上含まな
いもの。）で表わされるランダム第二級アルコールエトキ
シレートのスルホコハク酸半エステル塩を５〜
50重量％と、 (c) 一般式（式中、ｎ＝７〜17、ｐは１〜10、ｑは０〜
10）で表わされるアルキルアルカノールアマイド
類、および／または一般式（式中、ｎ＝１〜17、ｍ＝０〜17、ｎ＋ｍ＝７
〜17、ｐ＝１〜２、ｑ＝１〜２、ｘ＝１または
０）で表わされるアルキルアミンオキサイド類を２
〜20重量％とを必須成分とすることを特徴とす
る洗浄剤組成物。