JPS6243403Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

本考案は、表示画面にエアコン、カーラジオ等
の車載機器の操作項目や、走行速度やエンジン回
転数等の車両に関する情報を表示する車両用表示
装置に関する。 本願考案者等は、複数の透明スイツチを配設し
た透明スイツチパネルを表示画面の前面に設け、
このスイツチパネルのスイツチ操作部位に、車載
機器の種類と、それらの操作項目の画像が見える
ように切換え表示し、車載機器の種類を表わす画
像のいずれかの種類に対応したスイツチ部位を選
択して操作した時に、選択した種類の操作項目を
表わす画像に切換え、切換わつた画像のいずれか
の操作項目に対応するスイツチ部位を選択して操
作した時に、選択した種類と操作項目に応じた作
動を行わせて、多数の車載機器を集中的に操作で
きるようにした多重操作スイツチ装置を提案して
いる。 このような構成のスイツチ装置によれば、操作
対象となる車載機器の数及び操作項目が増えて
も、表示画像の切換えにより複数の機器を同じス
イツチ装置によつて操作できるので、スイツチ装
置の設置スペースが節減され、且つ、１ケ所でス
イツチ操作を行なえば良いので、操作性も向上す
る。 一方、車輛の運転に必要な各種の車輛情報、例
えば、エンジン回転数、エンジン油圧、エンジン
冷却水温等をブラウン管等の表示画面に画像表示
する装置が従来考えられており、このような計器
の画像の表示装置の他に、上記の多重操作スイツ
チ装置を設けるような車載スペースは、その他の
警報表示装置や他の計器類の車載スペースを考慮
すると確保しづらい。 そこで、上記の多重操作スイツチ装置の表示画
面を利用して車輛情報の画像表示を併せて行なう
ようにすることが考えられるが、この表示画面に
は、車載機器の種類と、それらの操作項目を表す
画像を切換え表示しなければならないので、車輛
情報の画像を表示すると、スイツチを操作するた
めの画像の表示スペースが制約されて見づらくて
操作しづらいという問題があつた。 本考案は上記に鑑みてなされたもので、表示画
面への車両に関する種々の情報の表示を適確にす
るため、種々の情報のいずれか１種類の画像と他
の種類の画像とを２重に表示し、いずれか一方の
画像を他方の画像に対しうすくするようにしたも
のである。 以下本考案を図面に基づいて説明する。 第１図は本考案の一実施例を示したブロツク図
である。まず構成を説明すると、２０はCRTデ
イスプレイで、２０ａはCRTデイスプレイの表
示画面である。１０はCRTデイスプレイの表示
画面２０ａの前面に設けられ、多数のスイツチ部
位を有する透明なスイツチパネルである。このス
イツチパネル１０を、CRTデイスプレイの表示
画面に表示されている画像と共に示したのが、第
２〜６図である。すなわち、スイツチパネル１０
に配設されている１０Ａ〜１０Ｐは各スイツチ部
位であり、また数字・文字等は、CRTデイスプ
レイの表示画面に表示されているのであるが、ス
イツチパネル１０が透明なため、すけて見えてい
るわけである。そして、第２図は車両情報の１つ
である時刻を示しており、第３図は車載機器の種
類を示し、第４，５図は操作項目を示し、第６図
は時刻表示の上に車載機器の種類が重ねて表示さ
れたところを示したものである。 再び第１図を参照して構成を説明すると、スイ
ツチパネル１０からのスイツチ信号の出力、すな
わち、各スイツチ部位１０Ａ〜１０Ｐに対応する
スイツチから引き出されたリード線１９Ａ〜１９
Ｐは、エンコーダ回路３０に入力接続される。こ
のエンコーダ回路３０には、スイツチパネル１０
からの信号線の他に、ページ指定信号線６１が接
続され、該信号線６１によるページ指定信号は、
CRTデイスプレイ２０に表示している表示画像
の種類を表す信号であることから、エンコーダ回
路３０は、ページ信号とスイツチ信号とに基づい
たパルス符号化信号を出力する。 そしてCRTデイスプレイにいずれかの操作項
目が表示されている時デコーダ回路４０は、エン
コーダ回路３０から伝送されたパルス符号化信号
を解読し、ページ信号に基づいて操作項目の種類
を判別すると共に、スイツチ信号に基づいて操作
項目のうちの１つを判別して、駆動信号を出力す
る。このため、デコーダ回路４０の出力側には、
操作対象となる車載機器の種類例えばエアコン、
カーラジオ、フエンダーミラー等ごとの複数の操
作項目に応じた駆動回路５０が設けられ、デコー
ダ回路４０の出力により作動して、対応する所定
の車載機器の操作項目のスイツチ部位の操作とな
るように駆動する。 また、CRTデイスプレイに車載機器の種類が
表示されている時デコーダ回路４０は、ページ信
号と、スイツチ信号とを表示ページ切り換え信号
線４１を介して出力し、これらの信号は表示ペー
ジの切り換えに用いられる。 また、割り込み表示装置９０は、マイクロコン
ピユータ６０に上記ページ切り換え信号線４１を
介して接続され、デコーダ回路４０とも上記信号
線４１を介して接続されている。この割り込み表
示装置９０は、タイマ回路９１とページ指定保持
回路９２とから構成され、タイマ回路９１は、テ
レビタイミングジエネレータ７７と同期してい
る。また１１０はタイマ回路であり、デコード回
路４０の駆動信号端子に接続されており、デコー
ド回路４０からの駆動信号を入力し、この信号を
トリガとしてタイマを駆動させ、設定された時間
内に別の駆動信号が入力されない場合は、マイク
ロコンピユータ６０に表示ページ切り換え信号線
４１を介して表示ページ切り換え信号を出力す
る。時計信号発生器１００はマイクロコンピユー
タ６０に接続され、この発生器１００から出力さ
れる時計信号に基づいて、マイクロコンピユータ
６０はCRTデイスプレイ２０に所定の画像を表
示する演算処理を実行する。 このマイクロコンピユータ６０による演算処理
の構成を詳細に説明すると、マイクロコンピユー
タ６０は、プログラム演算機能をもつCPU（中
央処理ユニツト）、データ記憶用のランダムアク
セスメモリ（RAM）、処理プログラムを記憶した
リードオンリメモリ（ROM）、及び入力インター
フエイス（INPUT，OUTPUT）等から構成され
ている。 更に、７０は容量Ｋバイトのバツフアメモリで
あり、そのメモリ領域は、７０ａ，７０ｂ，７０
ｃ，７０ｄの４つのページに分かれており、これ
らの各メモリ領域には表−１に示す対応表のよう
に第２〜５図に示す表示内容が記憶されている。

【表】 ７１はセレクタ回路であり、バツフアメモリ７
０のページ情報をCRTデイスプレイ２０への表
示のために出力する「表示モード」と、コンピユ
ータ６０からの書込み／読出しのための「CPU
モード」とに所定の周期で切換える回路であり、
この切換え周期は、CRTデイスプレイ２０の水
平掃引時間を「表示モード」とし、水平及び垂直
帰線消去期間となるプランキング時間を「CPU
モード」とするものである。 ７２は表示モードにおいて、CRTデイスプレ
イの表示画面２０ａに表示するバツフアメモリの
ページを順次指定するデイスプレイアドレスカウ
ンタ、７４はデイスプレイコントロール回路で、
テレビタイミングジエネレータ７７によつて発生
する水平、垂直同期信号及びクロツク発生回路７
８によつて発生される最小画素に応じたタイミン
グパルスによつてCRTデイスプレイの表示画面
２０ａのＸ，Ｙアドレスをコントロールする。 また、７５はバツフアメモリ７０から並列出力
される画像データを直列データに変換するシフト
レジスタ、７６は高周波変調回路、２１は高周波
変調回路７６で高周波変換された画像信号を入力
して、CRTデイスプレイの表示画面２０ａに表
示させるための信号を出力する受像回路である。 一方、７３はCPUモードにおけるマイクロコ
ンピユータ６０によるバツフアメモリ７０との間
での書込み又は読出しを行なうべきアドレスを指
定するカーソルアドレスカウンタである。尚、カ
ーソルアドレスとは、マイクロコンピユータ６０
によつて書込み又は読出し可能な状態にあるメモ
リアドレスを云う。更に、７９はゲート回路であ
り、マイクロコンピユータ６０によりバツフアメ
モリ７０のデータを読み込むために使用される。 このカーソルアドレスカウンタ７３により指定
されるバツフアメモリ７０の０ページメモリ領域
７０ａのカーソルアドレスは、各車両情報の表示
領域（第２図において、「11：58」の表示領域）
に対応しており、このカーソルアドレスに対し、
マイクロコンピユータ６０は、各車両情報のデー
タを書き込んで、表示画面の各車両情報の表示領
域に表示するようにしている。 従つて、本考案で用いる多重表示装置は、表示
モードにおいて、デイスプレイアドレスカウンタ
７２による高速のアドレス指定に従つてバツフア
メモリ７０に書込まれているデータを順次にシフ
トレジスタ７５に送つて、直列データに変換して
CRTデイスプレイ２０に写し出し、一方、CPU
モードにおいては、マイクロコンピユータ６０か
らのＸ，Ｙアドレスの夫々によるカーソルアドレ
スの指定により、バツフアメモリ７０の０ページ
メモリ領域７０ａの指定されたアドレスに、マイ
クロコンピユータ６０からの車両情報に関するデ
ータの書き込み又はデータ読出しを行なうことが
できるようになつている。 次に上記実施例の動作を説明する。電源スイツ
チを入れると、デコーダ回路４０からはページ信
号「00」が信号線４１を介して出力され、コンピ
ユータ６０に入力される。するとコンピユータ６
０からの出力により、デイスプレイアドレスカウ
ンタ７２は、０ページ指定信号がセツトされるた
め、バツフアメモリ７０のメモリ領域７０ａに記
憶されている情報がバツフアメモリ７０よりシフ
トレジスタ７５に出力され、高周波変調回路７６
及びテレビ受像回路２１を介してCRTデイスプ
レイの表示画面２０ａに第２図に示す時刻が表示
される。上記動作と同時に、割り込み表示装置９
０のページ指定信号保持回路９２には１ページ指
定信号が保持されているため、（この実施例の場
合、常に保持されている）タイマ回路９１が、テ
レビタイミングジエネレータ７７と同期をとりな
がらページ指定信号保持回路９２に出力するたび
にページ指定信号保持回路９２から１ページ指定
信号が出力され、表示ページ切り換え信号線４１
を介してマイクロコンピユータ６０に入力され、
マイクロコンピユータ６０からの出力によりデイ
スプレイアドレスカウンタ７２は１ページ指定信
号がセツトされ、バツフアメモリ７０の１ページ
メモリ領域７０ｂに記憶されている情報がシフト
レジスタ７５に出力され、高周波変調回路７６及
びテレビ受像回路２１を介してCRTデイスプレ
イの表示画面２０ａに第３図に示す車載機器の種
類を表わす画像が、前記第２図に示す時刻の上に
重ねて表示される。ところで、前記タイマ回路９
１がページ指定信号保持回路９２に出力する回数
は１秒間に３，４回程度となるようにタイマ回路
９１が設定されているため、（普通、テレビ受像
機は１秒間に30回走査する）残り26，27回の走査
している時間はページ指定信号保持回路９２から
１ページ（第３図）の割り込み信号が出力されな
い。すなわち１秒間に３，４回だけしか１ページ
指定（第３図）の割り込み信号が出力されないた
め、結果的には第６図に示すように時刻表示の上
に車載機器の種類を表わす画像がうつすらと見え
るように表示されることになる。尚、時刻表示の
更新は、カーソルアドレスカウンタ７３により、
バツフアメモリ７０の指定されたアドレスに、時
計信号発生器１００からマイクロコンピユータ６
０に出力されるパルス信号に基づいて、マイクロ
コンピユータ６０から出力されるデータが、バツ
フアメモリ７０の０ページに逐次書き込まれるこ
とにより行なわれる。 そこで、前記のように電源が入ると第６図に示
す画像が表示されているわけであるが、ここで、
車載機器の１つ例えばラジオについて操作したい
時は、第６図において「RADIO」の表示領域に
対応するスイツチパネル１０のスイツチ部位１０
Ｃ，１０Ｄ，１０Ｇ，１０Ｈのいずれかを押圧す
ると、リード線１９Ａ〜１９Ｐのうちの上記スイ
ツチ部位に対応するリード線を介してエンコーダ
回路３０に信号が入力され、またエンコーダ回路
３０にはページ指定信号線６１を介して１ページ
に対応する指定信号である「01」が入力されてい
るため、上記スイツチ信号と１ページ指定信号の
組合わされた信号がエンコーダ回路３０より出力
され、これをデコーダ回路４０が復号して信号線
４１を介してマイクロコンピユータ４１に入力さ
れる。この信号に基づいてマイクロコンピユータ
６０が出力すると、デスプレイアドレスカウンタ
７２には２ページ指定信号がセツトされ、デイス
プレイコントロール回路７４により同期をとりな
がらバツフアメモリ７０から２ページ（第４図）
の情報がシフトレジスタに出力され、高周波変調
回路７６及びテレビ受像回路２１を介してCRT
デイスプレイの表示画面２０ａに２ページの情報
（第４図に示す）が表示される。尚、このときタ
イマ回路９１は停止するため、割り込み表示はさ
れない。そしてラジオをオンするために、第４図
に示すスイツチパネル１０のスイツチ部位１０Ｍ
を押圧すると、スイツチ部位１０Ｍに対応するス
イツチ信号がリード線１９Ａ〜１９Ｐを介してエ
ンコーダ回路３０に入力され、またページ指定信
号線６１を介して入力される「01」信号と組み合
わされてエンコーダ３０より出力されてデコーダ
回路４０に入力される。デコーダ回路４０はこの
入力された信号を復号し、２ページ指定信号とス
イツチ信号に基づいて、あらかじめ割り当てられ
たカーラジオON用の駆動回路５０に出力をする
ため、駆動回路５０が作動して電子チユーナ等の
入力端子がアース電位となつてカーラジオが受信
状態になる。そして更に、上記スイツチ部位を押
圧してから所定時間内に他のスイツチ部位を押圧
しない場合、すなわちタイマ回路１１０が駆動回
路５０を駆動させるための信号をデコーダ回路４
０より入力してから所定時間が経過するまでの間
に、他の駆動回路を駆動させるための信号を入力
しない場合には、タイマ回路１１０が「00」信号
を出力するため、カーラジオは引きつづき受信状
態にあるが、CRTデスプレイの表示画面２０ａ
には、電源スイツチを入れたときの画面、すなわ
ち第６図に示す画面に戻どされる。もちろん、こ
のように第６図に示す画面に戻どされたならば、
タイマ回路９１が出力を再開するため、割り込み
表示が成されていることは云うまでもない。尚、
第４図等に示すようになにも表示されていないス
イツチ部位１０Ａ，１０Ｅは、この実施例の場合
は、使用していないことになる。 第７図は本考案の他の実施例を示したもので、
第１図に示した実施例との違いは、割り込み表示
装置９０のページ指定信号保持回路９２が表示ペ
ージ切り換え信号線４１を介してデコーダ回路４
０と接続したことと、ページ指定信号保持回路９
２として２つのページ指定信号が保持できるもの
を使用したことである。上記２つのページ指定信
号とは、０ページ（第２図）と１ページ（第３
図）であるため、電源スイツチを入れたときは、
第１図の実施例と同様に１ページ指定信号が、タ
イマ回路９１の起動によつてページ指定信号保持
回路９２よりマイクロコンピユータ６０に対して
出力されるため、第６図に示すように時刻の上に
重ねて車載機器の種類を表わす画像が、うつすら
となされる。ところで第１図の実施例の場合、第
４図（２ページ）及び第５図（３ページ）が表示
されているときは、割り込みは、停止するため、
時刻表示はされなかつたわけであるが、この実施
例によると、第４図（２ページ）及び第５図（３
ページ）が表示されているときに、ページ指定信
号保持回路９２に保持されている０ページ指定信
号と１ページ指定信号のうちの０ページ指定信号
（第２図）が、表示ページ切り換え信号線４１か
らの信号によりセレクトされ、このときタイマ回
路９１はテレビタイミングジエネレータ７７と同
期をとりながら、１秒間に３，４回ページ指定信
号保持回路９２に対して出力するため、ページ指
定信号保持回路９２は、０ページ指定の割り込み
信号をマイクロコンピユータ６０に対して出力
し、第８図に示すように、ラジオの操作項目を表
示している上に時刻がうつすらと重さねて表示さ
れる事になる。 以上説明してきたように本考案によれば、車両
用表示装置において、表示制御回路に割り込み表
示装置を付加し、CRTデイスプレイの表示画面
に車載機器の種類、または操作項目が表示されて
いる上に、時刻、タコメータ、スピードメータ等
の各種の車両情報を重ねて表示するようにし、し
かもどちらかをうつすらと表示させるようにした
ため、車載機器を操作するためのデイスプレイの
他に、別途各種の車両情報を表示するためのデイ
スプレイを設けなくとも良いと云う効果が得られ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示したブロツク
図、第２図〜第６図は表示画像の一例をスイツチ
パネルと共に示した説明図、第７図は本考案の他
の実施例を示したブロツク図、第８図は第７図に
示した実施例における表示画像の一例をスイツチ
パネルと共に示した説明図である。 １０……スイツチパネル、１０Ａ〜１０Ｐ……
スイツチ部位、１９Ａ〜１９Ｐ……リード線、２
０……CRTデイスプレイ、２０ａ……CRTデイ
スプレイの表示画面、２１……テレビ受像回路、
３０……エンコーダ回路、４０……デコーダ回
路、４１……表示ページ切り換え信号線、５０，
５１……駆動回路、６０……マイクロコンピユー
タ、６１……ページ指定信号線、７０……バツフ
アメモリ、７０ａ〜７０ｄ……ページメモリ領
域、７１……セレクタ回路、７２……デイスプレ
イアドレスカウンタ、７３……カーソルアドレス
カウンタ、７４……デイスプレイコントロール回
路、７５……シフトレジスタ、７６……高周波変
調回路、７７……テレビタイミングジエネレー
タ、７８……クロツク発生回路、７９……ゲート
回路、９０……割り込み表示装置、９１……タイ
マ回路、９２……ページ指定信号保持回路、１０
０……時計信号発生装置（器）、１１０……タイ
マ回路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車両に関する種々の情報のいずれか１種類の画
   像と、他の種類の画像とを２重に表示し、いずれ
   か一方の画像を他方の画像に対しうすくする手段
   を有することを特徴とする車両用表示装置。