JPS6243225Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈技術分野〉 本考案は、凝縮器と蒸発器とによつて室内の湿
気を除去する除湿器に係り、特に吸排気口の改良
に関するものである。

〈従来技術〉 第１図は従来の除湿器を示したものであり、１
は圧縮機、２は凝縮器、３は蒸発器、４はフアン
モータ、５はフアンモータ４に取着したプロペラ
フアン、６は吸気口、７は排気口、８は露受皿、
９は除湿水収容タンクで、冷凍サイクル中の冷媒
は圧縮機１から凝縮器２、蒸発器３の順に流れ、
フアンモータ４によつてプラペラフアン５が回転
し実線矢印に示す如く室内の湿つた空気を吸気口
６より吸入し、蒸発器３から凝縮器２を通つて除
湿された空気を排気口７より室内に吐出して室内
の除湿を行なう。一方、湿つた空気が蒸発器３を
通る際に蒸発器３において発露及び着霜する。発
露した露は露受皿８を介して除湿水収容タンク９
に収容され着霜した霜は一定の着霜量になつた時
に霜検知器を作動させ除湿運転を停止し除霜ヒー
タに通電して除霜し、除霜時に発生する除霜水も
露受皿８から除湿水収了タンク９に収容されるよ
うに構成している。

このような従来の除湿器においては、吸気口６
及び排気口７がそれぞれ除湿器本体の垂直面に１
箇所づつしか設けられておらず、除湿器の設置場
所によつては室内の壁面又は家具類等で塞がれ除
湿能力を著しく低下させることがあつた。従つ
て、室内の壁面周辺等に設置することが困難で、
吸排気に適した室内の比較的中央部に設置しなけ
ればならず、設置位置に制限を受ける等の欠点が
あつた。

〈目的〉 本考案は、上記欠点に鑑みなされたもので、凝
縮器、蒸発器及びプロペラフアンの取付構造を改
良し、吸排気方向を改善した除湿器を提供するこ
とを目的としたものである。

〈実施例〉 以下、本考案の実施例を第２図に従つて説明す
る。尚、第１図と同一箇所には同一符号を付して
その説明を省略する。

第２図において、凝縮器２及び蒸発器３は上部
を内方へ傾斜させ断面へ字状に載置され、凝縮器
２と蒸発器３間で形成される空間部１０にフアン
モータ４及びプロベラフアン４が設置される。そ
して、凝縮器２の前面に排気口７ａと前面上方に
排気口７ｂを、蒸発器３の前面に吸気口６ａと前
面上方に吸気口６ｂを、それぞれ除湿器本体の垂
直面と上面に２箇所ずつ設ける。

このように構成した本考案の除湿器により除湿
動作を行なう場合は、まず前記従来例で説明した
と同様に、冷凍サイクル中の冷媒が圧縮機１から
凝縮器２、蒸発器３の順に流れ、フアンモータ４
によつてプロペラフアン５が回転する。そして、
プロペラフアン５の回転により実線矢印で示す如
く、室内の湿つた空気を除湿器本体の垂直面に設
けた吸気口６ａと上面に設けた吸気口６ｂより吸
入し、蒸発器３から凝縮器２を通り冷却減湿、再
加熱され除湿された空気が、除湿器本体の垂直面
に設けた排気口７ａと上面に設けた排気口７ｂか
ら室内に吐出され室内の除湿を行なう。

上記の如く、本考案の除湿器は凝縮器２、蒸発
器３及びプロペラフアン５の取付構造を改良した
ことにより、吸排気口をそれぞれ除湿器本体の垂
直面及び上面の二方向に設けることが可能とな
る。

尚、凝縮器２及び蒸発器３をピラミツド型に載
置しても、又第３図に示すように吸気口６ｃ及び
排気口７ｃを蒸発器３及び凝縮器２の傾斜に沿つ
て設けても、第２図に示す実施例の如く吸排気口
を除湿器本体の垂直面及び上面の二方向に設けた
ものと同様の作用効果を得ることができる。

〈効果〉 本考案は上記の如く構成することにより、吸気
及び排気方向が一方向に制限されず上方及び水平
方向の吸排気が可能となるため、設置場所を自由
に選ぶことができ除湿器の使用に際して非常に有
効となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の除湿器の要部断面図、第２図は
本考案の除湿器の要部断面図、第３図は本考案の
他の実施例を示す要部断面図である。 ２は凝縮器、３は蒸発器、５はプロペラフア
ン、６ａ，６ｂ，６ｃは吸気口、７ａ，７ｂ，７
ｃは排気口をそれぞれ示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 冷凍サイクル中の蒸発器から凝縮器を通して送
   風する除湿器において、蒸発器及び凝縮器の上部
   を内方へ傾斜させ断面へ字状に載置し、該蒸発器
   と凝縮器間で形成される空間部に送風フアンを設
   置すると共に、上方及び水平方向に吸気及び排気
   可能な吸気口及び排気口をそれぞれ設けたことを
   特徴とする除湿器。