JP3004125U - 埋め込み形除湿器の吸い込み吹き出し構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 押入等における埋め込み形除湿器において、
前面を塞がれても有効に除湿できる構造を提供する。 【構成】 匡体内部にコンセントを、パネルにプラグ、
電源、ファン、冷却部を、タンクに排水用ドレインを備
え、空気の吸い込み口と吹き出し口をパネルの側面に設
けている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、住宅の押入や、クローゼット等の壁面に埋め込み、設置場所を取 らずに当該空間の除湿ができるよう工夫された埋め込み形除湿器の吸い込み吹き 出し構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、埋め込み形除湿器は、その本体の大部分が壁内にあり、除湿対象空気 の吸い込み口及び吹き出し口は、壁に平行な前面の一面においてのみ設けられて いた。しかし、収納物などが前面を塞ぐことが容易に想像でき、このときに、十 分な通風量が確保できず、除湿量の減少につながるばかりでなく、本体の異常な 温度上昇をも引き起こす可能性があり、これが欠点となっていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この考案の目的は、上記従来の構造の欠点を改良することであり、前面を塞が れても有効に除湿できる埋め込み形除湿器の吸い込み吹き出し構造を提供するこ とである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するため、この考案の埋め込み形除湿器は、除湿対象空気の 吸い込み口および吹き出し口を壁面からの突出部の側面に設ける構造を特徴とし ている。

【０００５】

【作用】

押入等において布団などが壁いっぱいに収納されているような場合に、埋め込 み形除湿器の前面は布団などに接触してしまうが、側面に設けられた吸い込み口 からは、押入等内部の湿った空気を吸い込み得る。除湿器内部で、水分を取り除 かれたあと、乾燥した空気が除湿器側面の吹き出し口から押入等に戻され、この 循環により、押入等の全体の湿度を下げる。

【０００６】

【実施例】

この考案の実旅例について図面を参照しながら説明する。図１は押入への埋め 込み形除湿器の設置外観を示す斜視図であり、図２はその内部を示す断面図であ る。押入の壁面１に切り込みを開け、匡体２に固定されているコンセント３に、 あらかじめ屋内配線時につり下げられているケーブル４を結線する。また、あら かじめ配水管につないであるパイプ１１の端部を匡体の中に引き入れてから、匡 体を壁面１または、柱５に固定する。

【０００７】 パネル６に固定されている電源７とコードによりつながれているプラグ８を匡 体２内のコンセント３に差し込む。冷却部９、ファン１０が固定されているパネ ル６を匡体２に対して取り付ける。

【０００８】 パイプ１１の端部をタンク１２のドレイン１３に接続し、パネル６の下部を通 し、匡体２内に設置する。

【０００９】 次にその動作について説明する。図示していないブレーカーを入れ、パネル６ にあるスイッチ１４を入れると、電源７により冷却部９およびファン１０に通電 し、ファン１０の作用により、パネル６の下部の側面に設けられた吸い込み口１ ５から押入内の空気が取り込まれ、冷却部９において結露、その結露水がタンク １２に貯まり、一定量を越えた水がドレイン１３からパイプ１１を通して配水管 へ排水される。また、冷却部９において除湿された空気は、ファン１０を通り、 パネル６の上部の側面に設けられた吹き出し口１６から押入内に戻される。

【００１０】

【考案の効果】

以上説明したように、この考案の埋め込み形除湿器は、前面を塞がれても有効 に除湿できるという効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の実施例の、押入への埋め込み形除湿
器の設置の斜視図である。

【図２】上記埋め込み形除湿器の断面図である。

【符号の説明】

１ 押入の壁面 ２ 匡体 ３ コンセント ４ ケーブル ５ 押入の柱 ６ パネル ７ 電源 ８ プラグ ９ 冷却部 １０ ファン １１ パイプ １２ タンク １３ ドレイン １４ スイッチ １５ 吸い込み口 １６ 吹き出し口 １７ 押入の中段

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 埋め込み形除湿器において、除湿対象空
   気の吸い込み口および吹き出し口を、壁面からの突出部
   の側面に設ける構造。