JPS6242978Y2 - - Google Patents

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JPS6242978Y2
JPS6242978Y2 JP1980096795U JP9679580U JPS6242978Y2 JP S6242978 Y2 JPS6242978 Y2 JP S6242978Y2 JP 1980096795 U JP1980096795 U JP 1980096795U JP 9679580 U JP9679580 U JP 9679580U JP S6242978 Y2 JPS6242978 Y2 JP S6242978Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、河川敷、法面、トンネル、コンクリ
ート構造物の擁壁裏面等の排水、吸出防止、強化
保護などを目的とした土木用材料に関するもので
ある。
最近上記用途に適用される土木用材料として合
成樹脂ストランドをループ状に絡み合せてなるマ
ツト状構造物の片面に、織布、不織布、網状物な
どのシートを貼り合せたものが使用されている。
しかしながら従来の上記土木用材料においては
適度な柔軟性を有し、地盤になじみ易いという利
点を有しているが、絡み合つている合成樹脂スト
ランドの多数のループは実質的にコイル状をなし
ているため、シートとの熱的接合が困難であり、
その上見掛けの密度が比較的大きいにも拘らず耐
圧縮性に乏しく、また土壌との結合力が個々のコ
イル状ループと土砂との摩擦力に依存しているこ
とからループの弾性撓みによる移動が生じるとい
う不都合がある。
本考案は網状のマツト状構造物と通水性シート
との接合強度が大きく、見掛けの密度が小さいに
も拘らず土圧に対する圧縮抵抗が大であり、土壌
把持性および排水性能の点においてより優れ、経
済性に富み、種々な土木工事用途に適用し得る土
木用材料を提供するものであつて、図面にその実
施例を示したごとく、直径0.2〜1.5m/mの多数
の熱可塑性合成重合体連続線条1,1の各々が不
規則なループ2,2をなして相互に交差し、かつ
厚み方向に屈曲して一方から他方に延び、該多数
の合成重合体連続線条1,1がそれぞれの交差点
3,3において相互に接着され、表面にはほぼ直
角方向に屈曲しながら延びる多数の畝状の山部
4,4と、該山部4,4間において窪んだ溝状の
谷部5,5が形成され、該山部4,4および谷部
5,5は裏面において谷部5A,5Aおよび山部
4A,4Aを形成してなる空隙率90%以上の網状
のマツト状構造物6と、少なくとも片側面に熱可
塑性合成重合体を10%以上含有してなる通水性シ
ート状物7とからなり、該網状のマツト状構造物
6と該通水性シート状物7とが、上記マツト状構
造物の山部4の頂部において連続的に熱接着され
接合されて土木用材料となしたものである。
上記した網状のマツト状構造物6の見掛けの厚
さは10〜50m/m程度が好ましく、また重合する
通水性シート状物7としては、ヤシ繊維、シユロ
等の耐蝕性天然繊維、あるいはポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリエステル、ポリアミド等の合
成繊維、またはこれらの混合物からなる繊維をシ
ート状に展延したのち、樹脂含浸やニードルパン
チング等の方法によつて強化したもの、あるいは
スパンボンド方式によつて得られた不織布状シー
トが好適であるが、該シート状物7の少なくとも
マツト状構造物6との接着面側には、該マツト状
構造物6を構成している熱可塑性合成重合体連続
線条1,1と熱接着可能な合成重合体、例えば上
記線条1と同系の熱可塑性合成重合体繊維あるい
は適当な熱接着性樹脂を10%以上含有せしめたも
のを使用する。
また上記した網状のマツト状構造物6の山部4
は第3図に略示したごとく、見掛けの山幅寸法よ
りも数倍長い部分4Bと谷部5を横切る短い部分
4Cとがジグザグ状に連続して延びるごとく構成
することが好ましく、それによつて該構造物6の
圧縮強度を増大することができ、上記連続線条の
密度が比較的粗な網状構造であるにも拘らず、厚
さ方向に耐圧性に富んだ構造物となる。
本考案における前記土木用材料は、合成重合体
を溶融状態にて孔径が約0.3〜2.0m/mの紡糸孔
列を備えた紡糸口金から連続線条として紡出し、
紡出線条群が溶融状態を呈している間に、上記構
造物6と相似した山部および谷部を有し紡出線条
群の落下速度よりも小さい速度で移動する搬送体
上に自然落下せしめて紡出線条群を不規則なルー
プ状となして集積し、それぞれの交差点において
自己融着せしめ、該紡出線条群が固化せざる間に
上記搬送体上の網状構造物の山部頂部に前記シー
ト状物を当接加圧しながら連続的に供給すること
によつて能率的に得ることができる。
上記網状構造物6の山部4の高さ、直線的に延
びる部分の長さ、山部4と谷部5の断面形状、あ
るいは連続線条の太さなどは、該構造物の用途、
使用者側の要望等によつて任意に選定されるもの
であるが、山部4の高さ、即ち見掛けの厚さ寸法
は、河川敷、法面、トンネル、コンクリート構造
物の擁壁裏面等の用途からみて約10〜50m/m程
度が好ましく、また連続線条の太さは0.2〜1.5
m/m程度が強度や経済的な面からみて好適であ
る。そして該構造物6は90%以上、好ましくは95
%以上の空隙率を有する剛直性に富んだ嵩高なマ
ツト状をなしている。
更に本考案の土木用材料の製造要領および性能
を示せば次の通りである。
形成すべき立体網状構造物と相似した谷部およ
び山部を備えてなる搬送体上に、孔径が1.0m/
mの紡糸孔を間隔をおいて多数配設された紡糸口
金を用いて、プロピレンと少量のエチレンの共重
合体を溶融紡糸して自然落下させながら自己融着
せしめ、 山部の高さ(H) ……約25m/m 山部の間隔(P) ……約22m/m 山部側面の傾斜角(A) ……約80度 山部の屈曲連らなり形状……第3図に示したご
とく長い部分4Bと短い部分4Cとが直角方
に屈曲して延び、長い部分4Bの長さが約70
m/m、短い部分4cの長さが約22m/m、 の立体網状構造物を形成しつつ線条体が固化せざ
る間に、該構造物の山部に向つて押圧しながら、 ポリプロピレン繊維 40% アクリル繊維 20% レーヨン繊維 40% からなる厚さ約5m/mのニードルフエルトを供
給し、両者を熱接着8,8した。
かくして得られた土木用材料は、ニードルフエ
ルトと上記構造物の山部4B,4Cの頂部とはジ
グザグな線状に熱接着8,8され、5cm幅当りの
剥離強度が約1.4Kgを有していた。そのうえ網状
構造物6の見掛けの空隙率が極めて大きいにも拘
らず歪み率が20%となる荷重が約6000Kg/m2であ
つて高い圧縮抵抗を具備している。
ちなみに上記と同じ合成重合体の連続線条のラ
ンダム成型してなる空隙率約94%の多孔質マツト
状構造物においては、約2000Kg/m2の荷重下にお
いて歪み率は20%を越えた。
なお上記したマツト状の網状立体構造物6と通
水性シート状物7とを熱接着するに際しては、該
シート状物7の幅寸法および/または長さ寸法を
該構造物のそれよりも大きいものを使用し、第4
図および第5図に略示したごとく一方の端縁にシ
ート状物のみの部分9を形成しておけば、第6図
に示したごとく複数枚の材料を順次平面方向に接
合するに頗る好都合である。
以上詳述した通り本考案による土木用材料は、
直径0.2〜1.5m/mの多数の熱可塑性合成重合体
連続線条1,1の各々が不規則なループ2,2を
なして相互に交差し、かつ厚み方向に屈曲して一
方から他方に延び、該多数の合成重合体連続線条
1,1がそれぞれの交差点3,3において相互に
接着され、表面にはほぼ直角方向に屈曲しながら
延びる多数の畝状の山部4,4と該山部4,4間
において窪んだ溝状の谷部5,5が形成され、該
山部4および谷部5は裏面において谷部5Aおよ
び山部4Aを形成してなる空隙率90%以上の網状
のマツト状構造物6と、少なくとも片側面に熱可
塑性合成重合体を10%以上含有してなる通水性シ
ート状物7とからなり、該網状のマツト状構造物
6と該通水性シート状物7とが、上記マツト状構
造物6の山部4の頂部において連続的に熱接着8
して接合されてなるものであるから、マツト状構
造物の空隙率が大きいにも拘らず土圧に対する圧
縮抵抗が優れ、裏面側には山部4Aおよび谷部5
Aによつて全面に亘り起状が形成されていること
から土壌に対して強力なアンカー効果を奏し、土
壌の移動や流出を防止する。その上シート状物と
の接着はスポツト的な点接着ではなく、ほぼ直角
方向に屈曲しながら延びるすべての山部4の頂部
において連続的に熱接着されているから、マツト
状構造物6とシート状物との接合力は強固であ
り、過激な施工条件に耐え、施工後の形態安定性
が頗る良好であるなど、土木用材料として好適で
ある。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示したものであつて、
第1図はシートの1部を破断した状態の斜視図、
第2図はマツト状構造物の説明図、第3図はマツ
ト状構造物の平面的説明図、第4図および第5図
は、本考案の他の実施例を示したそれぞれ簡略平
面図、そして第6図は接続要領を略示した側面図
である。 1……合成重合体連続線条、2……ループ、3
……交差点、4……山部、5……谷部、4Aおよ
び5A……裏面側の山部および谷部、6……マツ
ト状構造物、7……通水性シート状物。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 直径0.2〜1.5m/mの多数の熱可塑性合成重
    合体連続線条の各々が不規則なループをなして
    相互に交差し、かつ厚み方向に屈曲して一方か
    ら他方に延び、該多数の合成重合体連続線条が
    それぞれの交差点において相互に接着され、表
    面にはほぼ直角方向に屈曲しながら延びる多数
    の畝状の山部と該山部間において窪んだ溝状の
    谷部が形成され、該山部および谷部は裏面にお
    いて谷部および山部を形成してなる空隙率90%
    以上の網状のマツト状構造物と、少なくとも片
    側面に熱可塑性合成重合体を10%以上含有して
    なる通水性シート状物とからなり、該網状のマ
    ツト状構造物と該通水性シート状物とが上記マ
    ツト状構造物の山部の頂部において熱接着され
    接合されてなる土木用材料。 2 上記マツト状構造物に熱接着されている通水
    性シートの幅寸法および/また長さ寸法が該マ
    ツト状構造物のそれよりも大きい上記実用新案
    登録請求の範囲第1項記載の土木用材料。
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