JPS624295B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は熱可塑性材料パツケージング中に種々
雑多な物品を真空包装するための装置及び方法並
びに該熱可塑性材料の同時熱処理するための装置
及び方法に関する。

予備付形されたパツケージの内部に１個又はそ
れより多くの製品を入れる工程と、密封シールさ
れたエンクロージヤー（enclosure）中にパツケ
ージアセンブリーを導入する工程と、該エンクロ
ージヤーの内部から、従つて同時的にパツケージ
の内部から空気を抜き出す工程と、熱溶接又は任
意の他の方法によりパツケージの開放端部を恒久
的にシールする工程と、該エンクロージヤーの内
部に大気圧を回復させた後、該エンクロージヤー
を開放して最終パツケージを取り出す行程とから
成る方法が知られている。かくして得られた真空
パツクは、しばしば次の段階においては、使用さ
れた熱可塑性材料の内側表面をそれらが相互に接
触している点全体にわたつて溶融溶接するため
に、又はかかる材料の加熱収縮を引き起こすため
にも、特に設けられたオーブン中の熱処理に付
し、かくすることによつて該材料を当該物品に対
してより良好な接着性ならしめそしてシールを改
良することが可能になる。この目的で使用される
オーブンは通常包装された物品を前進させるため
に連続的に移動するコンベヤ機構と組合さつたホ
ツトエア循環型である。かかるオーブンの欠点
は、それらが相当にかさばり且つ費用がかかると
いうことである。更に、パケツト製品はエンクロ
ージヤーオペレーターが真空包装するために立つ
ているステーシヨンから離れている地点で落とさ
れるのでプラントの出口端にて製品を抜き出すた
めに更にオペレータを必要とする。

本発明の方法の目的は真空エンクロージヤーの
まさに内部で熱処理と、同時に空気排気、パツケ
ージ溶接、大気圧回復操作を行なうことによつて
上記列挙した欠点を克服することを可能ならしめ
ることである。

或る種の従来のプラントは、特に設けた熱源か
ら引かれたホツトエアをエンクロージヤー内で強
制循環することにより、該エンクロージヤーの内
部に置かれたパツケージの熱収縮を行なう可能性
を与えることが知られている。しかしながら、か
かる場合にエンクロージヤーの排気とパツケージ
の真空シールを同時に行なう可能性は与えられな
かつた。後に詳細を述べる通り、これらの２つの
工程は同時に行なうことができることが今回見出
された。実際にパツケージが１度エンクロージヤ
ーに置かれそしてエンクロージヤーが閉じられれ
ば、空気排気はただちに開始され、空気は漸次に
薄くなるけれども、もし適当な温度に加熱しそし
て強制的に循環せしめられるならば、適当な熱源
から熱を引き出し適当な量の熱をパツケージに伝
達するには十分である。熱の移動量が増加され得
るように、溶接サイクルが開始されるとただちに
且つ溶接工程が終了する時まで大気圧下に新規に
容器にホツトエアを供給することが可能であり：
このようにすれば、かかる空気は、該空気を真空
エンクロージヤー内に供給するに先立ち、同じ熱
源を通して流れさせることにより、又は外部熱源
から熱を取ることによつてすら加熱することがで
きる。明らかに、排気の開始の前の工程まで又は
溶接操作の完了に続く工程までホツトエア流をの
ばすことが可能であるが、かかる場合には真空包
装操作の全期間はより長くなる。一般に、これら
の予備手段は必らずしも必要ではない。更に真空
エンクロージヤーの内部に配置された赤外線加熱
体を設けることによりホツトエアの作用を助勢す
ることが可能である。

本発明を実施することを可能にする装置は多く
の点で従来の装置とは異なつている。本装置は、
パツチ（puches）又はバツグの如き製品のパツ
ケージグラツパー中に前もつて入れられた又は前
もつて供給されたヒートシール可能な材料のフイ
ルム間にサンドイツチされた１種又はそれより多
くの製品をエンクロージヤー内に導入するために
開放することができるエンクロージヤーをその基
本的構成部分として有する。パツケージングの開
放側はパツケージ−シーリング機構の作用を容易
にするように配列されている。この後エンクロー
ジヤーを閉じ、真空ポンプに連結した連通弁を開
放することにより空気を除去する。このバツケー
ジ−シーリング機構は通常、静止位置にある時に
は相互に間隔を置いて配置されている２本又はそ
れより多くのバーにより構成される。１本又はそ
れより多くのバーはパツケージングの開放された
側の熱溶融操作を達成するように加熱することが
できる。１つのバーを作動せしめることにより自
発的溶接が達成され、該１つのバーは他のバーに
対して押しつけられると、シーリング区域内のパ
ツケージの２つのフラツプは上記バーの間で押し
つぶされるようになつている。かくして熱及び圧
力の単なる協働により自発的溶接が起こる。次い
で第２の弁が大気圧下の空気がエンクロージヤー
中に導入されることを可能にする。前記に列挙し
た従来の装置に加えて、本発明は、真空エンクロ
ージヤーの内部に含まれた空気を加熱するに適し
たシステムを該空気の強制循環を引き起こすため
のシステムと共に提供する。かかる熱処理は大気
圧と共働してパツケージのシーリングがコールド
バーによつても達成されることを可能にし、そし
てコールドバーは、この場合に、単なる圧力の働
きをする。該加熱装置は、強制的に循環される空
気がその上を吹き流されるように配置されている
電気的加熱体であることができる。かかる加熱体
は熱移動を改良するように正しくひれを付けるこ
とができる。通常、高い熱慣性を有するその本体
は最高の性能を与えられているが、必要な場合に
のみエネルギーを与えられることができる。ニツ
ケル−クロム合金からつくられた露出した電気的
抵抗器を使用することが同様に可能である。加熱
体は１個又はそれより多くてもよく、そして真空
エンクロージヤー内に直接に配置するか又は恒久
的にもしくは特に設けられた弁を操作することに
より、かかるエンクロージヤーに連結され得る第
２の室中に配置することができる。抵抗器が第２
室中に配置されている場合には、第２室は、ホツ
トエアを必要に応じて引き出すことができるよう
になつている好適なホツトエア貯蔵室であること
ができる。いずれにせよ、ブロワーは任意の他の
均等な装置により加熱室から真空エンクロージヤ
ーへの空気の循環を確実にすることが必要であ
り、逆も又真なりである。

ホツトエアの循環は排気工程の前又はその期間
中、自発的溶接及び大気圧回復期間中又は後者の
工程の一部分のみの期間中に行なうことができ：
この停止は単にブロワーを停止するか又は加熱室
と真空エンクロージヤー間の連通を弁の作用によ
り閉じることによつても達成され得る。真空エン
クロージヤー中の大気圧を回復するための空気の
供給は空気を最初から熱室を通して又は加熱体上
を流れさせること、このことは空気供給弁を正し
く位置せしめることにより達成され得るのである
が、によつても達成され得る。

第１図において、真空エンクロージヤー２０の
壁である２つのハーフシエル１及び２は分解図で
示され、そして相互に距離を置いて置かれている
該装置は１個又はそれより多くの製品を収容する
ようになつている。空気ポンプとの連通のための
弁３及び大気との連通のための弁４は閉じられ
る。ブロワー５及びその駆動モータ６は静止して
いる。加熱体７は連続的にエネルギーを与えられ
る：それは高いサーマルマス（thermal mass）
を有し、熱移動を改善するようにひれが付いてい
る。これらの条件のもとでは、加熱室８中の空気
は熱を貯える。

第２図は製品１０を含有するバツグ即ちパツケ
ージ９が手動により又は自働的に、真空エンクロ
ージヤー中に置かれ、真空エンクロージヤーが閉
じた後の同じ装置を説明する。エンクロージヤー
の２つのハーフシエル間のシールはガスケツト１
１により与えられる。パツケージ１２の開放側
は、常用の溶接要素である上部溶接バー１３及び
下部バー１４間に配置されている。

上部バー１３は下部バー１４に平行であり、そ
れらの間には空気がパツケージの内部から抜き出
されることを可能にする間隙がある。パツケージ
は空気がパツケージの底部表面をも吹き流れるこ
とを可能にする数本のロツド１５上に載置されて
いる。容器がシールされるや否や、モータ６によ
り駆動されたブロワー５が始動し、そしてホツト
エアを加熱室８から真空エンクロージヤー２０の
内部へと運ぶ。空気はパツケージの外表面を吹き
流れ、次いでみぞ１６に沿つて加熱室８へと戻さ
れる。振れフラツプ１７は、その目的は後記する
が、通路を開放するようにエアスラストにより持
ち上げられる。開口１８は空気のより容易な循環
を可能にする。もちろん、エンクロージヤー２０
中の空気も又追いやられ、そしてヒータ７により
加熱される。エンクロージヤー２０のシーリング
と同時に又はそれに関して或る調節し得る遅れと
同時に弁３は開き、空気は、示されていない真空
ポンプによりそれを通つて徐々に抜き出される。
エンクロージヤー中の空気の圧力が減少するにつ
れて、パツケージ１９中に含まれた空気も又排気
される。パツケージに向かつての熱の移動は空気
希薄化の効果により徐々に減少し非常に低い値の
熱移動が達成される。それにもかかわらず、パツ
ケージの溶接は開始することができ、大気圧はエ
ンクロージヤー２０及び加熱室８内にて回復され
得る。

この工程は第３図に示されている。上部バー１
３は下部バー１４に押圧されて溶接工程が始ま
る。バー１３及びその作動装置２１の正確な図は
それらが常用のものである故に示されていない。
パツケージ９の開放側１２がバー１３及び１４の
間にはさまれとただちにサクシヨン弁３は閉じら
れ、一方これと同時に弁４は開き、これにより外
部大気中の空気が入ることが可能となる。一方、
十分なスラストがないために、フラツプ１７は閉
じ、空気は押し通ることによりエンクロージヤー
２０に入る前にヒーター７を吹き流れることを強
いられる。ブロワー５はパツケージの熱処理が進
行し得るように空気の連続的循環を与える。溶接
サイクルが完了すると、又はその後の段階で、ブ
ロワー５が停止し、弁４が閉じ、エンクロージヤ
ーのシエル１が持ち上げられ、バー１３はその作
用しない位置にもどされる。かくしてパツケージ
は仕上げられ、そしてエンクロージヤーから取出
すことができる。

包装された製品は、ロツド１５が適当なコンベ
ヤーベルトシステムにより適当に引張られるか又
は元へ戻されれば、自動的に除去することもでき
る。かかる可能性は設けることはできるが図面を
混雑せしめないように図示されていない。

第１，２及び３図に示される装置はほんの一例
である。何故ならば本発明の可能な具体例が多数
あるからである。

たとえば、全エンクロージヤーを排気する代わ
りに、排気をパツケージの内部に制限することが
可能であり、これはもちろん、パツケージの開放
側を通して挿入される適当なサクシヨンノズルの
作用により達成することができる。そのようにす
れば、パツケージ内部の排気期間中にホツトエア
の強制循環により熱処理を行なうことが可能であ
る。更に、パツケージが一度シールされれば、パ
ツケージを切り離すことにより相互に分離される
複数個の物品をラツパーの内部に配置することは
明らかに可能である。本発明に従うと、加熱した
空気を用いるので、室内をほぼ均一に且つ高温に
加熱することができる。部分的に高温になるとい
うことがない。更に、例えば、製品及びバツグの
室内への収容とは別個に空気を加熱しておくこと
ができ、パツケージの形成を迅速に行うことがで
きる。ランプ等を用いるとバツグの一部等が高温
になつてしまい、バツグが焦げてしまう等の問題
が生ずる。

更にまた、高温空気によつて、加熱するためパ
ツケージを別個の装置、例えば湯又は蒸気を収容
している室に移す必要がない。

【図面の簡単な説明】

添付図面の第１図、第２図及び第３図は、真空
包装サイクルの３つの異なつた段階を示す、本発
明の装置の１つの具体例の３つの長手方向部分断
面正面図を示す。 図において５……ブロワー、７……加熱体、
９，１９……パツケージ、１３，１４……溶接バ
ー、２０……エンクロージヤー、である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ バツグ内に製品を真空包装する方法におい
   て： (a) 空密方式で閉じることができる処理室内に上
   記製品を収容している熱可塑性材料で形成され
   たバツグを配置し、 (b) しかる後、該処理室を閉じ、 (c) しかる後、該室内の手段によつて加熱され
   た、予備加熱された高温空気を強制的に該室内
   にて循環させ、 (d) しかる後、該室の外側に上記高温空気を排気
   して、該バツグの外側に真空雰囲気を生ぜし
   め、 (e) しかる後、該バツグの開口を密封し、 (f) しかる後、該加熱手段を介して外部の空気を
   導入することによつて、該室内に再度圧力を形
   成し、導入される空気を加熱し、 (g) しかる後、該室を開けて、得られた真空包装
   されたパツクを取り出すことを特徴とする方
   法。 ２ 空密可能なエンクロージヤーと、真空源を該
   エンクロージヤーに連結する弁手段と、該エンク
   ロージヤー内に使用可能に設置されたバツグを密
   封する手段と、 該バツグを通る該エンクロージヤー内のループ
   で空気を循環させるための該エンクロージヤー内
   に設置された空気循環手段と、 該排気するための弁手段と該ループ内の該空気
   循環手段との間にて該エンクロージヤー内に設置
   された空気加熱手段と、 該排気するための弁手段と該ループ内の該加熱
   手段との間に配置された該エンクロージヤー内に
   空気を入れるための弁手段と、 該排気するための弁手段と該入れるための弁手
   段との間に配置された、該ループ内の空気の流れ
   を、該バツグから該入れるための弁手段を過ぎ、
   該空気加熱体を介して、該空気循環手段の作用に
   よつて該バツグに戻る流れに制限する一方向弁手
   段とを具備することを特徴とする熱可塑性材料で
   作られたバツグ内の製品を真空包装する装置。 ３ 該空気循環手段が該ループ内のブロワーを備
   えている特許請求の範囲第２項記載の装置。 ４ 該バツグを密封する手段が該室内にあるパツ
   ケージの熱溶接ユニツトを備えている特許請求の
   範囲第２項記載の装置。 ５ 該エンクロージヤーが該バツグを支持する不
   連続な休止表面を備えている特許請求の範囲第２
   項記載の装置。 ６ 空密可能なエンクロージヤーと、該エンクロ
   ージヤーを真空源に連結する導管と、 該導管内の第一の弁と、 該バツグの口を密封するための該エンクロージ
   ヤー内に作動的に設置されたバツグ熱溶接ユニツ
   トと、 該エンクロージヤー内に配置された空気ブロア
   とを具備し、 該エンクロージヤーが、第一の部分と第二の部
   分とに分割壁によつて、分割されており、 該第一の部分が該バツグを収容する部分であ
   り、 該分割壁が、該熱溶接ユニツトに隣接した開口
   を有し、 これによつて、該第一の部分、該開口、該第二
   の部分、そして、該空気ブロワーを介して、該第
   一の部分に戻るループが形成されており、 該導管が該開口と該空気ブロワーとの間で該第
   二の部分に連結されており、 そして更に、該導管と該空気ブロワーとの間に
   て該第二の部分の該エンクロージヤー内に設置さ
   れている空気加熱体と、 外部に開口可能な、該導管と該空気加熱体との
   間にて該第二の部分へと該エンクロージヤーに連
   結された第二の弁と、 該導管と該第二の弁との間にて該第二の部分内
   に配置され、該バツグの口及び該開口、該導管、
   該第二の弁を過ぎて、該空気加熱体を介して、該
   空気ブロワーの作用によつて該第一の部分へと一
   方向に該ループの空気流を制限する一方向弁とを
   具備することを特徴とする可塑性材料で作られた
   バツグの内側の製品を真空包装する装置。