JPS6242146Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPS6242146Y2 JPS6242146Y2 JP1982008928U JP892882U JPS6242146Y2 JP S6242146 Y2 JPS6242146 Y2 JP S6242146Y2 JP 1982008928 U JP1982008928 U JP 1982008928U JP 892882 U JP892882 U JP 892882U JP S6242146 Y2 JPS6242146 Y2 JP S6242146Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- suction
- discharge
- movable ring
- vane
- rotor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 claims description 4
- 230000007704 transition Effects 0.000 claims description 4
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 claims 1
- 230000001788 irregular Effects 0.000 description 4
- 230000010349 pulsation Effects 0.000 description 4
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 1
- 239000013585 weight reducing agent Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Rotary Pumps (AREA)
- Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は正逆回転式可変容量型ベーンポンプに
関する。
関する。
この種型式のベーンポンプは、多数のベーンを
半径方向へ摺動自在に組付けたロータを囲んで可
動リングを配設し、またこの可動リングの側部に
側板を配設し、かつこの側板に一対の円弧状吸入
吐出スロツトをその吐出側から吸入側へ移行する
側の各端部を他側の各端部に比して近づけて穿設
してなり、前記ロータが正逆回転することにより
前記吸入吐出スロツトに生じる圧力に応じて前記
可動リングが前記側板に沿つて変位して前記可動
リングとロータの偏心量が変化し、吐出量が増減
するように構成されている。しかして、このベー
ンポンプにおいては、上記したように側板に一対
の円弧状吸入吐出スロツトがその吐出側から吸入
側へ移行する側の各端部を他側の各端部に比して
近づけて穿設されているため、両吸入吐出スロツ
トの吸入側から吐出側に移行する側のベーン室閉
込領域が他側のそれに比して大きくなつている。
したがつて、当該ベーン室閉込領域にてベーン室
が大きく膨張・圧縮され、キヤビテーシヨンの発
生及び圧力上昇が生じて、振動及び騒音並びに吐
出圧力の不規則な脈動の原因となつている。
半径方向へ摺動自在に組付けたロータを囲んで可
動リングを配設し、またこの可動リングの側部に
側板を配設し、かつこの側板に一対の円弧状吸入
吐出スロツトをその吐出側から吸入側へ移行する
側の各端部を他側の各端部に比して近づけて穿設
してなり、前記ロータが正逆回転することにより
前記吸入吐出スロツトに生じる圧力に応じて前記
可動リングが前記側板に沿つて変位して前記可動
リングとロータの偏心量が変化し、吐出量が増減
するように構成されている。しかして、このベー
ンポンプにおいては、上記したように側板に一対
の円弧状吸入吐出スロツトがその吐出側から吸入
側へ移行する側の各端部を他側の各端部に比して
近づけて穿設されているため、両吸入吐出スロツ
トの吸入側から吐出側に移行する側のベーン室閉
込領域が他側のそれに比して大きくなつている。
したがつて、当該ベーン室閉込領域にてベーン室
が大きく膨張・圧縮され、キヤビテーシヨンの発
生及び圧力上昇が生じて、振動及び騒音並びに吐
出圧力の不規則な脈動の原因となつている。
本考案は、かかる問題に対処すべくなされたも
ので、以下にその一実施例を図面に基づいて説明
する。図は本考案を実施した正逆回転式可変容量
型ベーンポンプを示していて、ポンプ本体10の
円筒孔10aには多数のベーン11を半径方向へ
摺動自在に組付けたロータ12が回転自在に組付
けられており、このロータ12を囲んで可動リン
グ13が基線L1に沿つて変位可能に配設されて
いる。またベーン11、ロータ12、可動リング
13の両側部(一方は図示されていない)には側
板14が移動不能に配設されている。可動リング
13は、上下一対のラジアルブロツク15,16
によつて上下方向への移動を規制され、かつ基線
L1上に配設した吐出圧力調整用のスプリング1
7及びピストン18によつて左右方向への移動量
(ロータ12との偏心量)を制御されていて、基
線L1に沿つて変位可能となつており、内周面に
は各ベーン11の先端が摺接している。側板14
は、各ベーン11、ロータ12及び可動リング1
3とによりベーン室Rを形成しており、基線L1
に対して対称的な一対の円弧状吸入吐出スロツト
14a,14bとこれらにそれぞれ連通する背圧
溝14c,14dを備えている。吸入吐出スロツ
ト14a,14bはその吐出側から吸入側へ移行
する側(図示左側)の各端部を他側(図示右側)
の各端部に比して近づけて対称的に穿設されてい
て、吸入側から吐出側に移行する側のベーン室閉
込み領域が他側のベーン室閉込み領域に比して大
きくなつている。また吸入吐出スロツト14a,
14bは図示しない吸入吐出ポートにそれぞれ連
通している。しかして、本実施例においては、吸
入側から吐出側に移行する側のベーン室閉込み領
域にて側板14にポート14eが穿設されてい
る。ポート14eは、基線L1上に設けられてい
て、吸入側の圧力又は大気圧が常時付与されるよ
うに、例えば、切換弁を介して当該ベーンポンプ
の吸入ポートに接続されるか又は大気開放のタン
クに接続される。
ので、以下にその一実施例を図面に基づいて説明
する。図は本考案を実施した正逆回転式可変容量
型ベーンポンプを示していて、ポンプ本体10の
円筒孔10aには多数のベーン11を半径方向へ
摺動自在に組付けたロータ12が回転自在に組付
けられており、このロータ12を囲んで可動リン
グ13が基線L1に沿つて変位可能に配設されて
いる。またベーン11、ロータ12、可動リング
13の両側部(一方は図示されていない)には側
板14が移動不能に配設されている。可動リング
13は、上下一対のラジアルブロツク15,16
によつて上下方向への移動を規制され、かつ基線
L1上に配設した吐出圧力調整用のスプリング1
7及びピストン18によつて左右方向への移動量
(ロータ12との偏心量)を制御されていて、基
線L1に沿つて変位可能となつており、内周面に
は各ベーン11の先端が摺接している。側板14
は、各ベーン11、ロータ12及び可動リング1
3とによりベーン室Rを形成しており、基線L1
に対して対称的な一対の円弧状吸入吐出スロツト
14a,14bとこれらにそれぞれ連通する背圧
溝14c,14dを備えている。吸入吐出スロツ
ト14a,14bはその吐出側から吸入側へ移行
する側(図示左側)の各端部を他側(図示右側)
の各端部に比して近づけて対称的に穿設されてい
て、吸入側から吐出側に移行する側のベーン室閉
込み領域が他側のベーン室閉込み領域に比して大
きくなつている。また吸入吐出スロツト14a,
14bは図示しない吸入吐出ポートにそれぞれ連
通している。しかして、本実施例においては、吸
入側から吐出側に移行する側のベーン室閉込み領
域にて側板14にポート14eが穿設されてい
る。ポート14eは、基線L1上に設けられてい
て、吸入側の圧力又は大気圧が常時付与されるよ
うに、例えば、切換弁を介して当該ベーンポンプ
の吸入ポートに接続されるか又は大気開放のタン
クに接続される。
以上のように構成した本実施例において、電動
機等によりロータ12を図示矢印方向に回転する
と、スロツト14aが吸入スロツトとして機能し
スロツト14bが吐出スロツトとして機能して、
ポンプ作用し、スロツト14bに生じる圧力が上
昇すると、可動リング13が側板14に沿つて左
方へ変位して可動リング13とロータ12の偏心
量が減少し、吐出量が減少する。ところで、本実
施例においては、側板14にポート14eが設け
られていて、上記したポンプ作用時、スロツト1
4aからスロツト14bに移行する側のベーン室
閉込み領域の中間部において各ベーン室R内の圧
力がポート14eにより補正される。このため、
当該ベーン室閉込み領域における各ベーン室R内
にてのキヤビテーシヨンの発生及び圧力上昇が抑
えられ、振動及び騒音並びに吐出圧力の不規則な
脈動が効果的に抑制される。なお、ロータ12を
逆方向に回転した場合には、スロツト14aが吐
出スロツトとして機能しスロツト14bが吸入ス
ロツトとして機能して、上記した作用と同様の作
用が得られる。
機等によりロータ12を図示矢印方向に回転する
と、スロツト14aが吸入スロツトとして機能し
スロツト14bが吐出スロツトとして機能して、
ポンプ作用し、スロツト14bに生じる圧力が上
昇すると、可動リング13が側板14に沿つて左
方へ変位して可動リング13とロータ12の偏心
量が減少し、吐出量が減少する。ところで、本実
施例においては、側板14にポート14eが設け
られていて、上記したポンプ作用時、スロツト1
4aからスロツト14bに移行する側のベーン室
閉込み領域の中間部において各ベーン室R内の圧
力がポート14eにより補正される。このため、
当該ベーン室閉込み領域における各ベーン室R内
にてのキヤビテーシヨンの発生及び圧力上昇が抑
えられ、振動及び騒音並びに吐出圧力の不規則な
脈動が効果的に抑制される。なお、ロータ12を
逆方向に回転した場合には、スロツト14aが吐
出スロツトとして機能しスロツト14bが吸入ス
ロツトとして機能して、上記した作用と同様の作
用が得られる。
以上要するに、本考案においては、上記実施例
にて例示したごとく、側板14に設けた両スロツ
ト14a,14bの吸入側から吐出側に移行する
側のベーン室閉込み領域にて側板14に当該ベー
ンポンプの吸入ポート又は大気開放のタンク等低
圧部位に連通するポート14eを設けたことに構
成上の特徴があり、これにより当該ベーン室閉込
み領域において各ベーン室R内の圧力を補正する
ことができて各ベーン室R内にてのキヤビテーシ
ヨンの発生及び圧力上昇を抑えることができ、振
動及び騒音並びに吐出圧力の不規則な脈動を効果
的に抑制することができる。
にて例示したごとく、側板14に設けた両スロツ
ト14a,14bの吸入側から吐出側に移行する
側のベーン室閉込み領域にて側板14に当該ベー
ンポンプの吸入ポート又は大気開放のタンク等低
圧部位に連通するポート14eを設けたことに構
成上の特徴があり、これにより当該ベーン室閉込
み領域において各ベーン室R内の圧力を補正する
ことができて各ベーン室R内にてのキヤビテーシ
ヨンの発生及び圧力上昇を抑えることができ、振
動及び騒音並びに吐出圧力の不規則な脈動を効果
的に抑制することができる。
また、本考案においては、ポート14eが各ベ
ーン11の側面には摺接しているが圧接してはい
ない側板14に設けられており、同部分と各ベー
ン11の側面との摺動速度は各ベーン11の先端
と可動リング13の内周面との摺動速度より遅い
ため、ポート14eによつて各ベーン11の側面
が傷つけられて局部摩耗することはほとんどな
く、ポンプ効率の低下は生じない。更に、本考案
は、側板14に吸入ポート又は大気開放のタンク
等に連通するポート14eを設けただけの構成で
あつてシンプルであり、当該ベーンポンプの小
型・軽量化を阻害しないことは勿論のこと、コス
トアツプもほとんどなく、またポート14eと吸
入ポート又は大気開放のタンク間の連通が遮断さ
れるようなことはほとんどないため、上記した振
動及び騒音並びに吐出圧力の不規則な脈動の抑制
作用が確実に得られる。
ーン11の側面には摺接しているが圧接してはい
ない側板14に設けられており、同部分と各ベー
ン11の側面との摺動速度は各ベーン11の先端
と可動リング13の内周面との摺動速度より遅い
ため、ポート14eによつて各ベーン11の側面
が傷つけられて局部摩耗することはほとんどな
く、ポンプ効率の低下は生じない。更に、本考案
は、側板14に吸入ポート又は大気開放のタンク
等に連通するポート14eを設けただけの構成で
あつてシンプルであり、当該ベーンポンプの小
型・軽量化を阻害しないことは勿論のこと、コス
トアツプもほとんどなく、またポート14eと吸
入ポート又は大気開放のタンク間の連通が遮断さ
れるようなことはほとんどないため、上記した振
動及び騒音並びに吐出圧力の不規則な脈動の抑制
作用が確実に得られる。
図は本考案の一実施例を示す正逆回転式可変容
量型ベーンポンプの一部破断正面図である。 符号の説明、11……ベーン、12……ロー
タ、13……可動リング、14……側板、14
a,14b……円弧状吸入吐出スロツト、14e
……ポート。
量型ベーンポンプの一部破断正面図である。 符号の説明、11……ベーン、12……ロー
タ、13……可動リング、14……側板、14
a,14b……円弧状吸入吐出スロツト、14e
……ポート。
Claims (1)
- 多数のベーンを半径方向へ摺動自在に組付けた
ロータを囲んで可動リングを配設し、またこの可
動リングの側部に側板を配設し、かつこの側板に
一対の円弧状吸入吐出スロツトをその吐出側から
吸入側へ移行する側の各端部を他側の各端部に比
して近づけて穿設してなり、前記ロータが正逆回
転することにより前記吸入吐出スロツトに生じる
圧力に応じて前記可動リングが前記側板に沿つて
変位して前記可動リングとロータの遍心量が変化
し、吐出量が増減するようにした正逆回転式可変
容量型ベーンポンプにおいて、前記両吸入吐出ス
ロツトの吸入側から吐出側に移行する側のベーン
室閉込み領域にて前記側板に当該ベーンポンプの
吸入ポート又は大気開放のタンク等低圧側部位に
連通するポートを設けた正逆回転式可変容量型ベ
ーンポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP892882U JPS58111388U (ja) | 1982-01-25 | 1982-01-25 | 正逆回転式可変容量型ベ−ンポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP892882U JPS58111388U (ja) | 1982-01-25 | 1982-01-25 | 正逆回転式可変容量型ベ−ンポンプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58111388U JPS58111388U (ja) | 1983-07-29 |
JPS6242146Y2 true JPS6242146Y2 (ja) | 1987-10-28 |
Family
ID=30021600
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP892882U Granted JPS58111388U (ja) | 1982-01-25 | 1982-01-25 | 正逆回転式可変容量型ベ−ンポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58111388U (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5194841A (ja) * | 1975-02-18 | 1976-08-19 | ||
JPS5295203A (en) * | 1976-02-05 | 1977-08-10 | Mitsubishi Electric Corp | Information reproduction apparatus |
JPS5464708A (en) * | 1977-11-02 | 1979-05-24 | Yuken Kogyo Co Ltd | Oil pressure pump |
JPS56118583A (en) * | 1980-02-20 | 1981-09-17 | Toyooki Kogyo Co Ltd | Variable capacity type vane pump |
-
1982
- 1982-01-25 JP JP892882U patent/JPS58111388U/ja active Granted
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5194841A (ja) * | 1975-02-18 | 1976-08-19 | ||
JPS5295203A (en) * | 1976-02-05 | 1977-08-10 | Mitsubishi Electric Corp | Information reproduction apparatus |
JPS5464708A (en) * | 1977-11-02 | 1979-05-24 | Yuken Kogyo Co Ltd | Oil pressure pump |
JPS56118583A (en) * | 1980-02-20 | 1981-09-17 | Toyooki Kogyo Co Ltd | Variable capacity type vane pump |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58111388U (ja) | 1983-07-29 |
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