JPS6242080Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は横型ブラインドの傾動索操作紐の取付
構造に関するものである。

従来より、手動型の横型ブラインドの傾動索の
操作紐は翼板の左右いずれか一方の端部側におい
て上函体から２本の操作紐を降し、それぞれの紐
の下端に吊鐘状のつまみを固定する構造を採用し
ていた。即ち、各操作紐の下端は自由端となつて
おり、自然に垂下している状態にある。

このようなつまみを設けるのは傾動索操作紐は
必らず２本あり、１本ずつを操作してスラツトを
手前側に傾動させたり、外側に傾動させたりする
ための操作に便利なようにするためと、つまみの
位置を見ればどちら側へスラツトが傾動している
かの目安ともなり、かつ、上下索操作紐と区別す
るためでもある。

しかし、このような構造を採用すると、これら
操作紐同志がからんでしまつたり、または、上下
索の操作紐とからんでしまつたりする結果とな
り、さらには、複数個の横型ブラインドを隣接し
て取付けた場合、隣接するブラインドの操作紐同
志がからんでしまい、操作時において極めて不便
である。

さらに、操作紐の長さはあらかじめ決定されて
いるため、紐の長さは短い方向には詰めることが
できるが、長い方向には調整することができなか
つた。

本考案は以上のような従来の欠点を除去したも
ので、特徴とするところは横型ブラインドの上函
体から垂下されたスラツト傾動索操作紐の下部を
それぞれ下函体に固定し、傾動索操作紐の途中に
形成した結び目にそれぞれ逆椀形のつまみをこの
つまみの上部に明けた透孔で前記結び目に係止し
たことを特徴とする横型ブラインドの傾動索紐の
取付構造を提供するものである。以下図面に示す
実施例と共にその詳細を説明する。

図において、符号１で示すものは上函体で、天
井２に対してねじ３によつて固定される。上函体
１中には多角形断面を有する駆動軸４が横架され
ており、この駆動軸４は上函体１中に固定された
支持枠５に軸承されたドラム６に嵌合されてい
る。ドラム６のいくつかからは傾動索７が垂下さ
れ、下函体８に固定されている。

一方、上函体１の一端に設けられたドラム６か
らはそれぞれ反対方向に巻回されて垂下された傾
動索操作紐９，１０が延びている。これら傾動索
操作紐９，１０の下端は下函体８の一端に嵌合固
定されたキヤツプ１１中に結び目を作ることによ
つて固定されている。

他方、符号１２で示すものは上下索操作紐で、
上函体１の一端部に取付けられたストツパ装置１
３に接して上函体１中を導かれており、前記傾動
索７に沿つてスラツト１４の中心部を貫通して下
函体８にその先端を固定されている。この上下索
操作紐１２の下端も前記キヤツプ１１に固定され
ている。

ところで、傾動索操作紐９，１０の途中にはつ
まみ１５が固定されている。つまみ１５は第２図
Ａ〜Ｄに示すように紡垂状に、かつ、中空に形成
された２つの分割片１５ａ，１５ｂからなり、一
方の分割片１５ａにはその開口端の内側には雌ね
じ１５ｃが形成され、他方の分割片１５ｂの開口
端の外側には雄ねじ１５ｄが形成されている。そ
して、各分割片１５ａ，１５ｂの底部には傾動索
操作紐９，１０が摺動自在に挿通されている透孔
１５ｅが穿設されている。

傾動索操作紐９，１０は分割片１５ａ，１５ｂ
の間においてまずループ１６を作つて、しかるの
ち第２図Ｃに示すようにひと結びし、第２図Ｄに
示すようにこれを硬い結び１７としたのち、分割
片１５ａ，１５ｂを合わせて螺合させ、つまみ１
５内に収容する。このようにして、つまみ１５の
位置はむすび目１７の形成位置に応じて自由な位
置を選択できるわけである。

なお、以上の実施例においてはつまみ１５を分
割片１５ａと１５ｂとに分け、結び目１７を各分
割片の中に収容した後各分割片１５ａ，１５ｂを
互いに螺着した例について述べたが、上記つまみ
１５は単に逆椀形に形成したつまみとし、このつ
まみの上部に明けた透孔１５ｅで結び目１７に係
止するようにしてもよく、さらに傾動索操作紐
９，１０と上下索操作紐１２の下端は同一のキヤ
ツプ１１に固定され、ブラインドの同一側にある
が、第３図に示すように傾動索操作紐９，１０を
一方の端部に上下索操作紐１２を他方の端部に取
付ける構造を採用してもよい。

以上の説明から明らかなように、本考案によれ
ば、横型ブラインドの上函体１から垂下されたス
ラツト傾動索操作紐９，１０の下部をそれぞれ下
函体８に固定し、傾動索操作紐９，１０の途中に
形成した結び目１７にそれぞれ逆椀形のつまみ１
５をこのつまみ上部に明けた透孔１５ｅで前記結
び目１７に係止したので、従来のように操作紐が
ぶらついて相互にからまつたり、スラツトにから
まつたり、あるいは隣接するブラインドの上下索
操作紐あるいは傾動索操作紐とからまつたりする
ことは全くない。また特にこの考案では操作紐の
途中に形成した結び目でつまみを係止する構成で
あるため、つまみの位置を前記結び目の形成位置
に応じて自由に調整することもできる。

また傾動索操作紐につまみをつけてあるため、
上下索操作紐と同様にその下端を下函体に固定し
ていても明らかに区別することができ、操作のあ
やまりも生じない。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を説明するもので、第１
図は取付状態の正面図、第２図Ａ〜Ｄはつまみの
取付方法を説明する断面図、第３図は他の取付状
態の正面図である。 １……上函体、２……天井、４……駆動軸、５
……支持枠、６……ドラム、７……傾動索、８…
…下函体、９，１０……傾動索操作紐、１１……
キヤツプ、１２上下索操作紐、１３……ストツパ
装置、１４……スラツト、１５……つまみ、１５
ａ，１５ｂ……分割片、１５ｃ……雌ねじ、１５
ｄ……雄ねじ、１６……ループ、１７……結び
目。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 横型ブラインドの上函体１から垂下されたスラ
   ツト傾動索操作紐９，１０の下部をそれぞれ下函
   体８に固定し、傾動索操作紐９，１０の途中に形
   成した結び目１７にそれぞれ逆椀形のつまみ１５
   をこのつまみの上部に明けた透孔１５ｅで係止し
   たことを特徴とする横型ブラインドの傾動索操作
   紐の取付構造。