JPS62416Y2 - - Google Patents

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JPS62416Y2
JPS62416Y2 JP3577883U JP3577883U JPS62416Y2 JP S62416 Y2 JPS62416 Y2 JP S62416Y2 JP 3577883 U JP3577883 U JP 3577883U JP 3577883 U JP3577883 U JP 3577883U JP S62416 Y2 JPS62416 Y2 JP S62416Y2
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nut
embedded
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wooden
nut body
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JP3577883U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) 本考案は、家具などの木質部材に埋設される埋
込みナツトに関するものである。
(従来の技術) たとえば、組立家具においては、一方の部材に
ナツトを埋設するとともに、このナツトに他方の
部材を貫通したボルトを螺合して各部材を接続す
るようにしている。
このような場合に用いる埋込みナツトとして、
従来から用いられているものに、金属あるいは合
成樹脂製の雌ねじ筒の外周に断面が鋸歯状の突条
を平行状に複数設け、使用に際しては部材の埋設
孔に接着剤とともに埋設するようにしたものがあ
る。
この場合、接着剤は、埋込みナツトの鋸歯状の
突条の間の空間に入つてその形状で硬化するとと
もに、埋設孔に接着硬化して一体化し、この架橋
作用で埋込みナツトと部材とを接着するのである
が、部材が木質の場合、接着剤は、部材には十分
浸透するのに対して、埋込みナツト内部には浸透
しないので、埋込みナツトは、単に木質部材に接
着硬化した接着剤と突条との嵌合係止作用によつ
て保持されているだけで、強固に固定することは
できず、とくに、部材がパーチクルボード(チツ
プボード)のように粗い材質のときには、接着剤
が部材に吸収されて、埋込みナツトの突条の間の
空間が接着剤によつて満たされないことがあるの
で、埋込みナツトにボルトを螺合締着したとき
に、埋込みナツトがボルトとともに回つたり、部
材の埋設孔から脱落したりすることがある。しか
も、接着剤の接着力は、一般に接着剤層が薄く、
均一な厚さである方が強いが、突条があると、こ
の条件に反するので、この点からも、この従来の
埋込みナツトでは強度上不十分であつた。
また、このような点に改良が加えられている埋
込みナツトとして、金属などの雌ねじ筒の外周に
木製の筒体を嵌着するとともにこれらを接着剤を
用いて接着したものもあるが、この場合には、雌
ねじ筒と木製の筒体とを接着しなければならない
ので、製造に手間がかかり、しかも、木製の筒体
と木質部材とは接着剤で強固に接着することがで
きるが、木製の筒体と金属などの雌ねじ筒とは、
上述したような理由で、強固に接着できず、埋込
みナツトの雌ねじ筒にボルトを螺合締着したとき
に、雌ねじ筒と木質の筒体との間ですべりが生じ
て雌ねじ筒がボルトとともに回動することがあ
る。
(考案が解決しようとする問題点) 上記のように、従来の接着剤を介して埋設固定
される埋込みナツトにおいては、木質部材との固
定に問題がある。
本考案は、上記の問題に鑑みなされたもので、
木質部材に埋設される埋込みナツトにおいて、強
固に埋設固定でき、ボルトの締着時にボルトとと
もに回つたり脱落したりしないようにすることを
目的とするものである。
〔考案の構成〕
(問題点を解決するための手段) 本考案は、木質部材1に形成した埋設孔39に
接着剤を介して埋設固定される埋込ナツト3であ
つて、ナツト体11と、このナツト体11の外側
に嵌着される木製ハウジング体12とからなり、
上記ナツト体11は、円筒状の軸部16の一端部
に円板状のつば部15を設け、このつば部15の
外面に回り止め突片17を突設するとともに、こ
の回り止め突片17の両側部から上記つば部15
の周縁部に向かつて上記接着剤を案内する傾斜溝
18を形成し、上記軸部16の外側に複数の係止
突片19を形成するとともに、軸部16の内側に
雌ねじ部20を形成し、上記木製ハウジング体1
2は、円筒状をなして上記ナツト体11の軸部1
6の外周に嵌着されるとともに、ナツト体11の
係止突片19によつて係合保持され、かつ、外周
に上記接着剤を案内する溝24,25を形成した
ものである。
(作用) 本考案は、ナツト体11と木製ハウジング体1
2とを圧入嵌合するとともに、ナツト体11の係
止突片19を木製ハウジング体12の内壁に喰い
込ませてこれらを固定し、使用時には、木質部材
1の埋設孔39に接着剤とともに埋設して木質部
材1と木製ハウジング体12とを強固に接着し、
さらに、ナツト体11の回り止め突片17でボル
トを螺合締着した際の回り止めを行なうものであ
る。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明
する。
第1図は家具の一部を示し、木質部材としての
棚板1の端面と側板2の側面とが埋込みナツト3
及びボルト4によつて接続されている。なお、上
記棚板1及び側板2はパーチクルボード(チツプ
ボード)などの木質芯材5の表面に合成樹脂など
の化粧板6を貼着したものである。
そして、上記埋込みナツト3は、第2図及び第
3図に示すように、ナツト体11と、このナツト
体11の外側に嵌着される木製ハウジング体12
とで構成されている。
上記ナツト体11は、金属で一体に形成されて
おり、第4図ないし第6図にも示すように、円筒
状の軸部16の一端部に円板状のつば部15が設
けられ、このつば部15の外面に回り止め突片1
7がその直径方向に突設されているとともに、こ
の回り止め突片17の両側部から上記つば部15
の周縁部に向かつて接着剤を案内する傾斜溝18
が形成され、また、上記軸部16の外側に複数た
とえば8個の鋸歯状の係止突片19が形成されて
いるとともに、軸部16の内側に雌ねじ部20が
形成され、さらに、上記つば部15の外周面に多
数の小さな溝21が軸方向に向けて並設されてい
る。なお、上記軸部16の先端開口部の縁部外周
に面取り部22が形成されている。
上記木製ハウジング体12は、第2図、第3図
とともに第4図に示すように、円筒状に一体に形
成されており、外周面に複数たとえば3個の環状
の溝24が円周方向に、また、多数の螺旋状の溝
25が軸方向に対してやや傾斜してそれぞれプレ
ス加工によつて形成されている。なお、木製ハウ
ジング体12の両端の縁部外周に面取り部26,
27が形成されている。
そして、上記木製ハウジング体12は上記ナツ
ト体11の軸部16の外周に圧入嵌着されるとと
もに、この軸部16の外側の係止突片19がその
内壁に喰い込んで軸部16に固定されるようにな
つている。
また、上記ボルト4は、第2図に示すように、
金属で一体に形成されており、軸部31の一端部
に円板状の頭部30が設けられ、この頭部30の
外面にドライバあるいは六角レンチなどと嵌合す
る回動操作部32が形成されているとともに、上
記軸部31の先端側のほぼ2/3の部分に雄ねじ部
33が形成され、この雄ねじ部33が上記ナツト
体11の軸部16の雌ねじ部20に螺合するよう
になつている。なお、上記頭部30の外周には突
条34が形成されており、この突条34に合成樹
脂製のキヤツプ35がその凹条36を介して嵌着
されて頭部30が覆われるようになつている。
そうして、第1図に示すように、上記棚板1の
端面に埋設孔39を形成し、この埋設孔39内に
接着剤を注入塗布した状態で、埋込みナツト3を
圧入して埋設固定する。
この場合、接着剤は、埋込みナツト3の圧入に
ともなつて、埋設孔39の底部と埋込みナツト3
の間の空間を満たすとともに、その一部はナツト
体11のつば部15の傾斜溝18及び溝21を介
して木製ハウジング体12の面取り部26の外周
に広がり、さらに、木製ハウジング体12の螺旋
状及び環状の溝24,25を介して、木製ハウジ
ング体12の全周に広がつて木製ハウジング体1
2と埋設孔39とを強固に接着する。
また、この際、各環状の溝24の作用により、
接着剤が各螺旋状の溝25に均一に分散されると
ともに、余剰の接着剤が各環状の溝24に残るた
め、接着剤が棚板1の端面にあふれ出てナツト体
11の雌ねじ部20に付着することもない。な
お、仮に、接着剤の量が多く、接着剤が棚板1の
端面にあふれた場合にも埋設孔39と木製ハウジ
ング体12の面取り部27との間にたまるように
なつている。
そして、この埋込みナツト3を圧入して接着剤
が木製ハウジング体12の全周に広がつて、接着
剤が木製ハウジング体12に浸透すると、溝2
4,25がプレス加工によつて形成されているた
め、木製ハウジング体12が膨潤して埋設孔39
の内壁に全面的に圧接するので、接着が一層強固
になる。
また、接着剤が硬化すると、硬化して棚板1の
木質芯材5と一体化した接着剤がナツト体12の
回り止め突片17、傾斜溝18及び溝21と係合
した状態となる。
そして、棚板1と側板2の接続にあたつては、
側板2に通孔40を形成し、この通孔40に上記
ボルト4を挿通してその雄ねじ部33を、棚板1
に埋設固定した上記埋込みナツト3のナツト体1
1の雌ねじ部20に螺合締着するとともに、その
頭部30にキヤツプ35を嵌着すればよく、この
際に、上述したように、木製ハウジング体12と
棚板1の木質芯材5が強固に接着しているととも
に、木製ハウジング体12とナツト体11とが圧
接嵌合してナツト体11の係止突片19が木製ハ
ウジング体12の内壁に喰い込んでおり、さら
に、ナツト体11の回り止め突片17などが木質
芯材5と一体硬化した接着剤と係合していること
などから、ボルト4の締着によつて、埋込みナツ
ト3が回動したり脱落したりすることもなく、ま
た、埋込みナツト3のナツト体11が単独で回動
することもない。
なお、この実施例では、木製ハウジング体12
に環状の溝24及び螺旋状の溝25を形成した
が、いずれか一方のみを形成するようにしてもよ
い。
〔考案の効果〕
本考案によれば、接着剤を併用して木質部材に
埋設する埋込みナツトにおいて、ナツト体の軸部
に木製ハウジング体を嵌着し、軸部の係止突片を
木製ハウジング体の内壁に喰い込ませるようにし
たので、埋込みナツトの製造に際しては、接着剤
が不要となり、また、埋設に際しては、ナツト体
のつば部の傾斜溝及び木製ハウジング体の溝によ
つて接着剤が均一に広がるので、強固に埋設固定
できるとともに、ボルトの締着時には、ナツト体
の回り止め突片及び係止突片により、回動したり
脱落したりすることがない。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の埋込みナツトの一実施例を示し、
第1図は使用状態を示す家具類の一部の断面図、
第2図は分解側面図、第3図は縦断面図、第4図
は正面図、第5図はナツト体の断面図、第6図は
ナツト体の斜視図である。 1…木質部材としての棚板、3…埋込みナツ
ト、11…ナツト体、12…木製ハウジング体、
15…つば部、16…軸部、17…回り止め突
片、18…傾斜溝、19…係止突片、20…雌ね
じ部、24,25…溝、39…埋設孔。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 木質部材に形成した埋設孔に接着剤を介して埋
    設固定される埋込ナツトであつて、 ナツト体と、このナツト体の外側に嵌着される
    木製ハウジング体とからなり、 上記ナツト体は、円筒状の軸部の一端部に円板
    状のつば部を設け、このつば部の外面に回り止め
    突片を突設するとともに、この回り止め突片の両
    側部から上記つば部の周縁部に向かつて上記接着
    剤を案内する傾斜溝を形成し、上記軸部の外側に
    複数の係止突片を形成するとともに、軸部の内側
    に雌ねじ部を形成し、 上記木製ハウジング体は、円筒状をなして上記
    ナツト体の軸部の外周に嵌着されるとともに、ナ
    ツト体の係止突片によつて係合保持され、かつ、
    外周に上記接着剤を案内する溝を形成した ことを特徴とする埋込みナツト。
JP3577883U 1983-03-11 1983-03-11 埋込みナツト Granted JPS59141215U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3577883U JPS59141215U (ja) 1983-03-11 1983-03-11 埋込みナツト

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JP3577883U JPS59141215U (ja) 1983-03-11 1983-03-11 埋込みナツト

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Publication Number Publication Date
JPS59141215U JPS59141215U (ja) 1984-09-20
JPS62416Y2 true JPS62416Y2 (ja) 1987-01-08

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ID=30166464

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JP3577883U Granted JPS59141215U (ja) 1983-03-11 1983-03-11 埋込みナツト

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH075464Y2 (ja) * 1988-02-15 1995-02-08 株式会社村上開明堂 オプトエレクトロニック自動防眩ミラー駆動回路
JP7266793B2 (ja) * 2021-04-08 2023-05-01 廣志 赤羽 固着具と炭素基材

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JPS59141215U (ja) 1984-09-20

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