JPS6241662Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は観葉植物等を所望高さに懸吊する吊下
具に関するもので、繰り出した吊紐を自動的に巻
き取り収容するとともに、繰出部に設けた摺動抵
抗機構により、繰り出した位置において吊紐が摺
動しないようにして被懸吊物の荷重を支承してな
る吊下具を提供することを目的とするものであ
る。

以下に本考案吊下具の一実施例を図面にしたが
つて説明する。１は２個の側筺１ａ，１ｂを対向
して組み合わせた器筺であり、一方の側筺１ａの
一端から半径方向に掛止用の鉤部材２を突設する
とともに、該鉤部材２と反対側に位置する器筺１
に繰出孔３を穿設してなる。上記器筺１内に一方
の側筺１ａに立設した枢軸４を他方の側筺１ｂに
支着して架設し、該枢軸４に軸孔５を回動自在に
外挿した捲回ドラム６を軸設するとともに、上記
枢軸４と同心円になるドラム壁６ａの内周には一
端を該ドラム壁６ａに係止固着し、他端を上記枢
軸４に係止固着した渦巻バネ７が介装され、上記
ドラム壁６ａに末端を連繋した吊紐８の捲回方向
に弾性付勢して吊紐８の緊張を弛めると該吊紐８
が捲回ドラム６に巻きとられるように構成してな
る。９，９……は上記捲回ドラム６の外周部と摺
接しない位置に一方の側筺１ａから他方の壁筺１
ｂの内壁に設けたピン孔９ａに嵌入するように突
設した摺動軸であり、複数の摺動軸９，９……を
適宜間隔で円周方向に並設して摺動抵抗機構１０
を構成し、該各摺動軸９，９……に上記捲回ドラ
ム６から繰り出した吊紐８を第１図に示すように
順次経由せしめた後、該吊紐８端を繰出孔３から
器筺１外に挿出し、吊紐８端に吊環１１を連繋し
てなる。

上記構成になる吊下具は第３図に示すように吊
環１１を利用して吊紐８端を天井下面に取り付
け、器筺１の鉤部材２に花鉢ａ等を吊り下げて使
用するもので、あらかじめ懸吊高さに合わせて引
き出された吊紐８は被懸吊体ａの荷重により、摺
動抵抗機構１０の各摺動軸９，９……と吊紐８と
の間に摩擦抵抗力が生じ、被懸吊体ａの荷重を支
えて初期位置に安定保持せしめられる。

また繰り出された吊紐８は被懸吊体ａを外して
吊紐８の緊張を弛めると、摺動抵抗機構１０の各
摩擦抵抗力が解除され、渦巻バネ７の弾性復帰に
よつて捲回ドラム６に吊紐８を巻き取り、繰出孔
３から器筺１内に引き込まれる。

以上述べたように、本考案の吊下具は被懸吊体
を引つ張り吊紐を引き出して所望高さ位置で手を
離すだけの操作で種々の重さの被懸吊体をその位
置に安定的に懸吊でき、また被懸吊体を外すだけ
で吊紐を自動的に巻取り収容することができるも
のである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案吊下具の一実施例を示すもので、
第１図は吊下具の一部切欠した正面図、第２図は
第１図におけるＡ−Ａ線断面図、第３図は吊下具
の使用態様の一例を示す正面図である。 １……器筺、２……鉤部材、３……繰出孔、４
……枢軸、６……捲回ドラム、７……渦巻バネ、
８……吊紐、９……摺動軸、１０……摺動抵抗機
構、１１……吊環、ａ……被懸吊体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 器筺内に架設した枢軸に対し、吊紐を捲回した
   捲回ドラムを渦巻バネを介して吊紐の巻き取り方
   向に弾性復帰により回動するように枢着するとと
   もに、該捲回ドラムに捲回した吊紐を器筺内に適
   宜立設または架設した複数の摺動軸を経由した
   後、器筺の一部から外へ挿出し、かつ該器筺の他
   の部分に鉤部材を設けたことを特徴とする吊下
   具。