JP3031223U - 小道具整理用ホルダー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 身の回りの小さな備品や作業用の小道具類な
どを機能的に保持することができる整理ホルダーを提供
する。 【解決手段】 整理ホルダーは、まず長さが約６〜７セ
ンチで内径が７〜８ミリ程度のパイプ管１の中に、伸縮
時にパイプ管１の長さで、かつ、内径に納まる太さのナ
イロン等の合成樹脂材で成るカールコード２を納めて
後、そのカールコード２の左右端部３，３に、パイプ管
１の内径より大きい保持リング４，４をそれぞれ取り付
けて納めたパイプ管１の外側一部に、衣服などに付けら
れる安全ピン６などの取り付け部材５を取り付けて整理
ホルダー本体７を構成している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、身の回りの小さな備品や作業用の小道具などを機能的に保持する ことができるホルダーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、身の回りの備品として各種用途の鍵や、また、アウトドアに於ける魚釣 りやキヤンプ、旅行などに携行される様々な小物や道具類などを保持するホルダ ーには次のようなものが提供されている。 数多い中でいくつか示すと、まずナイロンなど合成樹脂材やゴム内蔵の弾性紐 などにより形成されたカールコードの一端にナスカンを設け、他方に保持部材と なるリングやナスカンを取り付けたタイプ、また、通常の紐やワイヤの一端が内 蔵バネに取り付けられて自動巻き取り式とした巻き尺タイプや、その他、一例と して図６に示すような、外側にクリップ付きのパイプケース内底に、保持部材を 設けたカールコードの一端を固定して、使用時には小道具が連結されたカールコ ードがパイプケース内より伸長して伸びるが、使用後はパイプケース内に縮んで カールコードが収納されるホルダーもある。

【０００３】

【考案が解決しょうとする課題】

これらのホルダーは、それなりにホルダーとしての効果や目的を持つものであ るが、実際面に於ては次のような欠点や不便がある。 まず、いずれのタイプも小道具の保持部材であるナス環やリングは、構成的に 伸縮紐や伸縮カールコードの一方端部に１ケ所しか設けられないので、保持する 小道具が一つの場合はよいが、例えば魚釣りなどの場合は、様々な小道具など必 要とすることが多く、そのためにポケットが多い釣りベストを着用するが、その ベストに前記のようなホルダーをベストに付けて小道具を保持することも多いが 、この場合、一つのホルダーに複数個の備品や小道具を保持すると、保持した備 品や小道具どうしが重なり合うため必要な道具を使う時に選び出す面倒や、使う 際にも他の道具が邪魔になったりして大変使いにくいものである。

【０００４】 そのために、大抵は必要な小道具ごとにホルダーを用意することとなるが、そ の場合は、ホルダー自体の使用個数も多くなるためベストが重くなったり、探す 面倒も多い欠点があった。 また、巻き尺タイプやケース内にカールコードを納めたタイプは、未使用時に はコードや紐がケース内に納まるため邪魔にならない機能は呈するが、伸縮部材 の一端部がケース内に取り付けられているので、小道具の保持部は一つに限られ るため、一つの整理ホルダーで機能的に複数個の備品や小道具を保持することは 構成上できなかった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案は、このような従来の決点や不便を解消して使い易いホルダーとする ために次のような構成としている。 このホルダーの備品や小道具の連結部材は伸縮するものとし、まず、長さ約６ 〜７センチで内径が７〜８ミリ程度のパイプ菅の外側一部に安全ピンなどの取り 付け部材を設け、さらに、そのパイプ菅の内部に納まる太さと長さのカールコー ドを収納して後、前記のカールコードの両端部に、小道具保持用となる保持リン グを設けて整理ホルダーを構成している。 よって、パイプケース内に納めたカールコードは一本でありながら、左右両端 部に設けた保持リングに、複数個の小道具や備品を分離して保持でき、かつ、使 用する際は自在にカールコードが伸縮して小道具類を使用できるものとする。

【０００６】

【考案の実施の形態】

この小道具整理ホルダーは、伸縮するカールコード２を収納するパイプ管１の 両端部が開口され、かつ、その左右二つの開口部に位置するカールコード２の両 端部３，３には、小道具保持用の保持リング４，４が二つに分けられて取り付け られているので、複数個の小道具を分けて保持できて使用時の小道具の選択性も よい。また、小道具どうしが絡み合ううこともなく扱い易い整理ホルダー本体７ である。さらに、両端部が開口された収納パイプ管１であるが、いずれか一方側 に付けられた小道具を使用する際にはカールコード２は引き延ばされるが、その 端部３，３に付けられている保持リング４，４は、パイプ管１の内径より大きい ため、一方が引き延ばされて使用される際は他方の保持リング４がストッパーと なり抜けることはない。

【０００７】 また、パイプ管１ａをＵ字型に曲げ形成したタイプは、保持リング４，４が左 右に分かれてはいるが、同方向の同位置に並列位置させられるので小道具を付け た際の、特に吊り下げた場合のパイプ管１ａは安定して保持でき、また、小道具 も扱い易いものである。 加えて、断面形状がＳ字状を成したダブルパイプ管１ｂタイプは、一つであり ながら収納部９，９がダブル構造であるので、カールコード２，２も二本納めら れ、かつ、その端部３，３に付けられる保持リング４，４・・も、前記タイプよ り２倍多いので、数多い小道具が保持できる整理ホルダー本体７である。

【０００８】

【実施例】

実施例１ この考案の実施例１を図１に示す一部欠損斜視図と図２に示すカールコード伸 長例図を参照して説明する。 整理ホルダーは、まず長さが約６〜７センチで内径が７〜８ミリ程度のパイプ 管１の中に、伸縮時にはパイプ管１の長さで、かつ、内径に納まる太さのナイロ ン等の合成樹脂材で成るカールコード２を納めて後、そのカールコード２の左右 の端部３，３に、パイプ管１の内径より大きい保持リング４，４をそれぞれ取り 付けたものを納めたパイプ管１の外側一部に、衣服などに付けられる取り付け部 材５として、安全ピン６を取り付けて整理ホルダー本体７を構成している。

【０００９】 小道具や備品を保持できる保持リング４，４は、両端部が開口されたパイプ管 １の内径より大きいものを付けているのでパイプ管１の端部位で止まり、それ以 上入り込まないでパイプ管１の左右部位に位置しているので、小道具をホルダー に保持させる場合が一つの時は、左右いずれかに取り付けられることはもとより 、複数個の場合は左右それぞれに分けて保持整理できる。尚、使用する時は一方 側のみに小道具を保持させている場合は、カールコード２が伸長しても他方の保 持リング４がストッパーとなるために抜けることはなく、左右両端部の保持リン グ４，４に保持した場合は、使用する際カールコード２が伸長するが、他方部の 保持リング４により固定されて抜けることはない。いずれの場合も引き出した小 道具より手を離すとカールコード２は縮んでパイプ管１内にスピーディーにして コンパクトに収納される。

【００１０】 実施例２ 実施例２を図３に示す一部欠損斜視図と図４に示すカールコード伸長例図を参 照して説明する。 実施例１に示すパイプ管１は直状であるが、実施例２に於けるパイプ管１ａは Ｕ字型を成したものとし、その中に実施例１と同様にパイプ管１ａ左右には、保 持リング４，４をそれぞれの両端部３，３に取り付けたカールコード２をパイプ 管１ａの内部に納め、その外側一部にはナス環付き吊りリング８などの取り付け 部材５を取り付けて整理ホルダー本体７を構成している。

【００１１】 本実施例に於けるパイプ管１ａはＵ字型を成しているので、パイプ管１ａの左 右端部に位置する保持リング４，４は、左右とも同方向の同位置に適宜に分かれ て並列配置される構成とした整理ホルダーである。よって、カールコード２の左 右端部３，３に付けた保持リング４，４それぞれに取り付けた小道具や備品は同 一方向で、かつ同位置に保持できるので、特に吊り下げた場合などは整理ホルダ ー本体７は安定して吊り保持することができ、また、カールコード２を伸長させ て一方の小道具類を使用する際にも実施例１のタイプより使い易いものとなる。 このように、パイプ管１ａをＵ字型とするとことで、伸長の度合いを長くして 使い易くしたカールコード２を採用した場合でも、直状だと整理ホルダー本体７ が長くなる不便があるが、Ｕ字型にすることで整理ホルダー本体７の長さはコン パクトにすることが可能である。

【００１２】 実施例３ 実施例３を図５に示す一部欠損斜視図を参照して説明する。 本実施例に於けるパイプ管は、断面形状がＳ字状を成して二つの収納部９，９ を有するダブルパイプ管１ｂを形成し、その二つの収納部９，９それぞれに、カ ールコード２，２の両端部３，３に保持リング４，４を付けたものが、それぞれ 二つに分けられた収納部９，９に納められ、かつ、そのダブルパイプ管１ｂの外 側一部には、取り付け部材５であるクリップ１０を取り付けて整理ホルダー本体 ７を構成している。

【００１３】 この整理ホルダー本体７は一つでありながら、その収納部９，９は二つ有する ダブルパイプ管１ｂを採用しているので、収納するカールコード２，２も二本納 められる。したがって、カールコード２端部３，３に付けられる保持リング４， ４・・部も左右２ケ所づつ、合計４ケ所に有するため、さらに２倍の保持整理機 能を有するものである。尚、このダブルパイプ管１ｂは、実施例２に示すＵ字型 のものに採用することも好ましく、また、収納部９，９を二つ有する方法として 、実施例１及び２に示すシングルタイプのものを、それぞれ二つないし複数個を 並列接着固定して形成した構成であっても差し支えないものである。

【００１４】 本考案は以上のような各実施例を示したが、カールコード２を収納するパイプ 管１、１ａ、１ｂを形成する素材は金属管でも合成樹脂管であってもよく、また 、断面形状も角型や外の形などいずれでもよく、例えばパイプ管の両端口がラッ パ状に成され、保持リングが多少入り込むような形でもよい。さらに、実施例に 於いては伸縮する連結紐部材としてカールコードを採用しているが、これ以外に 例えば伸縮性の高いショックコードなど、外の伸縮紐部材を採用しても差し支え ない。加えて、この整理ホルダー本体７を衣服等に付ける取り付け部材５も、そ れぞれ好みのものを採用してもよい。

【００１５】

【考案の効果】 本考案の整理ホルダーは以上のような構成としているので、次のような効果や 長所を提供できるものである。 整理ホルダー本体の構成は、パイプ管に納められたカールコードの両端部に取 り付けられる小道具保持用の保持リングは、パイプ管の両端部に付けられている ので、一つのホルダーでありながら、二つの保持部にそれぞれ単独に分けて小道 具類を保持できるため、使用時に小道具類の選択性が容易にできて使い易く、し かも、左右いずれを使用しても一本のカールコードが一定長伸び、使用後は自動 的にスピーディーに縮んでカールコードはパイプケース内にコンパクトに収納さ せることができる。また、ホルダーが直状タイプは、その形状により、例えば釣 りベストに付ける場合に於いては、胸ポケットの下部などに付けると納まりもよ く、体裁よく取り付けられて使い勝ってもよい。

【００１６】 さらに、収納パイプ管がＵ字型を成したユニークなタイプは、二つの保持リン グ部を同方向に同位置に並列位置させられるので、特に吊り下げ保持する時は安 定して保持でき、また小道具を使用する際も扱い易い。加えて断面形状がＳ字状 にして収納部をダブル形成したタイプは、収納するカールコードも二本納めるこ とができ、かつ、小道具保持リングも４ケ所とシングルタイプに比べて、２倍の 数の小道具を保持させることも可能な機能的なものである。加えて、シングル、 ダブルタイプいずれもシンプルな構成であるので、特に釣りなどの場合は、小道 具を多く必要とし、かつ、足場の悪い釣り場でも扱い易く、機能的にも大いに威 力を発揮できる小道具整理ホルダーとして活用できるものである。 加えて、構成部材が少なく形成される形を成しているので、コスト面に於いて も安価に提供できる小道具整理ホルダーである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例１を示す一部欠損斜視図。

【図２】実施例１のカールコード伸長例図。

【図３】実施例２を示す一部欠損斜視図。

【図４】実施例２のカールコード伸長例図。

【図５】実施例３を示す一部欠損斜視図。

【図６】従来品を示す一部欠損参考例図。

【符号の説明】

１・・・パイプ管 １ａ・・パイプ管 １ｂ・・ダブルパイプ管 ２・・・カールコード ３・・・端部 ４・・・保持リング ５・・・取り付け部材 ６・・・安全ピン ７・・・整理ホルダー本体 ８・・・吊りリング ９・・・収納部 １０・・クリップ

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【手続補正書】

【提出日】平成８年６月１４日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】図６

【補正方法】変更

【補正内容】

【図６】従来品を示す斜視図。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 小道具整理ホルダーの構成は、適度な長
   さと内径を成すパイプ管の中にカールコードを納め、そ
   のカールコードの両端部にパイプ管の内径より大きい保
   持リングを取り付け、かつ、パイプ管の外側に衣服等へ
   の取り付け部材を設けた構成である小道具整理用ホルダ
   ー。
2. 【請求項２】 パイプ管の外形が、Ｕ字型に曲げ形成し
   た構成である請求項１記載の小道具整理用ホルダー。