JPS6241577A - ア−ク炉のスクラツプ等の原料装入方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、アーク炉内にスクラップ等の原料を装入す
るスクラップ等の原料装入方法に関するものである。

［従来の技術］ 従来、例えばアーク炉内にスクラップを装入する場合に
は、アーク炉の真上に位置させたスクラップのパケット
から、そのアーク炉の中にスクラップを単にまとめて落
とし込んでいた。つまり、アーク炉に対するスクラップ
の装入位置に関しては特に考慮されていなかった。また
、スクラップの装入に際しては、一時的にアーク炉への
電力投入を停止して炉蓋を開放し、それからパケットに
よってスクラップをバッチ式に装入していた。

［発明が解決しようとする問題点］ 従来は、スクラップ等の原料を単にアーク炉の中にまと
めて落とし込んでいるため、アーク炉内における電極と
の対向部は、いわゆるホットスポット部となってスクラ
ップの溶解が速く、そのホットスポット部における炉壁
からの熱損失が大きくなる。また、そのホットスポット
部における炉壁の損耗が激しく、アーク炉本体の耐久性
を阻害する一つの要因となっていた。

ところで、バッチ式のスクラップ装入にあっては、本来
的に次のような問題がある。すなわち、スクラップの装
入時に電力投入を一時的に停止させるためアーク炉の稼
動率が低下し、しかもそのスクラップの装入の都度、炉
蓋を開放するため大きなヒートロスを生む。

この発明は、このような従来の問題を解決し、しかもス
クラップ等の原料の連続装入方式の採用を可能とする。

［問題点を解決するための手段］ この発明のアーク炉のスクラップ等の原料装入方法は、
アーク炉内にスクラップの原料を装入するスクラップ等
の原料装入方法において、アーク炉内の電極と対向する
ホットスポット部に集中してスクラップ等の原料を装入
することを特徴としている。

［作用］ この発明のアーク炉のスクラップ等の原料装入方法によ
ると、アーク炉内のホットスポット部に集中的に装入し
たスクラップ等の原料がそのホットスポット部をカバー
して、ホットスポット部における炉壁からの大きな熱損
失を防ぐと共に、そのホットスポット部における炉壁を
保護してその損耗を防ぐ。

［実施例］ 以下、この発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

本例においては、アーク炉内に装入するスクラップとし
て、細かく切断したスクラップを取り扱う。

まず、この発明を実施するための装置構成について説明
する。

図におい工、ｌはアーク炉であり、耐火物によって構成
された本体２！７）上部に炉蓋３を有する。この炉Ｍ３
は、第１図中の二点鎖線で表す位置にまアーク炉１内に
は電極４が位置している。本例においては３本の電極４
が備えられており、これらは炉蓋３が旋回するときには
上方へ引き上げられる。第１図中にて点線で表すように
、アーク炉ｌ内においては、それぞれの電極４と対向す
る３箇所がホットスポット部Ｐ１となり、またこれらホ
ットスポット部Ｐ、の相互間の３箇所がコールドスポッ
ト部Ｐ、となる。炉蓋３には、アーク炉ｌ内の排ガスを
導出するエルボ５が設けられている。

ホットスポット部Ｐ１の上方に位置するアーク炉本体２
の炉壁部分には、スクラップ装入口６が計３つ設けられ
ている。装入口６のそれぞれには、分離フランジ７を介
してスクラップＳの装入ダクト８が接続されている。３
つの装入口６の内、第２図中の右側に位置するものに接
続される装入ダクト８については図示を省略する。分離
フランジ７は、アーク炉ｌが傾動してその内部の溶鋼を
注ぎ出すときに分離する。装入ダクト８の上部には、ス
クラップ受は入れホッパー９が備えられている。

本例の場合は、第１図中の右側２つの装入ダクト８に対
して共通の１つの受は入れホッパー９が備えられており
、この１つの受は入れホッパー９から分岐するように２
つの装入ダクト８が連なっている。それらの分岐箇所に
は、ストップバルブ１０が備えられている。受は入れホ
ッパー９の上方には、スクラップ搬送用の水平コンベヤ
ー１１の搬出側が位置している。この水平コンベヤー１
１は、細かく切断されたスクラップＳを搬送するもので
あって、その周部はコンベヤーカバー１２によって覆わ
れている。

次に、このように構成された装置の作用と共に、この発
明によるスクラップの装入方法について説明する。

水平コンベヤー１１によって、外部のスクラップ搬出場
所から連続的にスクラップＳを搬出し、それを受は入れ
ホッパー９内に投入する。スクラップＳは、大きさのま
ちまちのスクラップがスクラップシャーによって事前に
細かく切断されてサイジングされたものである。したが
って、水平コンベヤー１１としては、一般的なコンベヤ
ーを使用することが可能である。受は入れホッパー９内
のスクラップＳは、ストップパルプＩＯが開くことによ
って、装入ダクト８を経てスクラップ装入口６からアー
ク炉１内に連続的に装入される。その装入箇所は、３つ
のホットスポット部Ｐ１に集中される。装入されたスク
ラップＳは、ホットスポット部Ｐ、を常にカバーして、
そのホットスポット部Ｐ１における炉壁からの大きな熱
損失を防ぐと共に、そのホットスポット部Ｐ１における
炉壁を保護する。

ところで、アーク炉１の炉壁に、炉内におけるスクラッ
プＳの溶解の程度を検出するセンサー（図示せず）を備
え、そしてそのセンサーの検出信号に基いてスクラップ
Ｓの搬送速度をコントロールすることにより、スクラッ
プＳの装入速度とスクラップＳの溶解速度をマツチング
させて、最適な溶解を実現することが可能である。その
場合のセンサーとしては、炉壁近くに溶解前のスクラッ
プＳが存在している時と、それが無くなりかけた時にお
ける炉壁の温度変化を検出するセンサー（例えばサーモ
カップル）を使用することができる。

また、本実施例においては、装入したスクラップＳがホ
ットスポット部ＰＩの炉壁を常にカバーしていることか
ら、何の支障を生じることなくスクラップの連続装入方
式を採用している。このことは、次の点においてきわめ
て有利である。すなわち、炉Ｍ３を開放することなくス
クラップＳを連続装入するため、炉内からのヒートロス
が少ない。また、アーク炉ｌへの電力投入の停止時間が
皆無となるため、トランスフォーマ−の最大電力を連続
的に投入することができる。これらの結果、製鋼時間が
短縮して生産性を向上させ、電力、電極、煉瓦の原単位
を小さく抑えることができると共に、装入作業の省力化
、無人化によって大幅なコストダウンを図ることができ
る。しかも、サイジングされたスクラップＳを装入する
ため、スクラップＳへの熱伝導効率がよくてその溶解速
度が速く、またコンベヤーによるスクラップＳの連続的
な搬送のためにスクラップのバッヂ式装入用の大型スク
ラップチャージング天井クレーンが不要となる。

まお、上記実施例では、炉壁に形成した装入口６からス
クラップＳを装入しているが、スクラップＳの装入口は
炉蓋３等のその他の部分に設けてもよく、要は、ホット
スポット部Ｐ、にスクラップＳ等の原料を集中的に装入
できる位置にあればよい。

［発明の効果］ 以上説明したように、この発明のアーク炉のスクラップ
等の原料装入方法は、アーク炉内のホットスポット部に
集中的にスクラップ等の原料を装入するから、そのホッ
トスポット部をスクラップ等の原料によって常にカバー
して、そのホットスポット部における炉壁からの大きな
熱損失を防ぐと共に、そのホットスポット部における炉
壁を保護してその損耗を防ぐことができる。

しかも、このことによって、スクラップ等の原料のバッ
チ装入方式よりも優れている連続装入方式の採用を可能
とし、その連続装入方式の採用に当たっての問題を未然
に回避することができる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の方法を実施するための装置の概略構成
図であり、第１図は平面図、第２図は縦断面図、第３図
は第２図の■矢視図である。 ｌ・・・・・・アーク炉、　２・・・・・・本体、　３
・・・・・・炉蓋、４・・・・・電極、　　６・・・・
・・スクラップ装入口、８・・・・・・装入ダクト、　
　１１・・・・・・コンベヤー、Ｓ・・・・・・スクラ
ップ。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）アーク炉内にスクラップの原料を装入するスクラ
   ップ等の原料装入方法において、アーク炉内の電極と対
   向するホットスポット部に集中してスクラップ等の原料
   を装入することを特徴とするアーク炉のスクラップ等の
   原料装入方法。
2. （２）細かく粉砕したスクラップ等の原料を連続的に装
   入することを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の
   アーク炉のスクラップ等の原料装入方法。