JPS6241576B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6241576B2
JPS6241576B2 JP6720680A JP6720680A JPS6241576B2 JP S6241576 B2 JPS6241576 B2 JP S6241576B2 JP 6720680 A JP6720680 A JP 6720680A JP 6720680 A JP6720680 A JP 6720680A JP S6241576 B2 JPS6241576 B2 JP S6241576B2
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JP
Japan
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palladium
ligand
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JP6720680A
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Nozaki Kenji
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Shell Internationale Research Maatschappij BV
Original Assignee
Shell Internationale Research Maatschappij BV
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Publication date
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Publication of JPS55157522A publication Critical patent/JPS55157522A/ja
Publication of JPS6241576B2 publication Critical patent/JPS6241576B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C2/00Preparation of hydrocarbons from hydrocarbons containing a smaller number of carbon atoms
    • C07C2/74Preparation of hydrocarbons from hydrocarbons containing a smaller number of carbon atoms by addition with simultaneous hydrogenation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C2531/00Catalysts comprising hydrides, coordination complexes or organic compounds
    • C07C2531/02Catalysts comprising hydrides, coordination complexes or organic compounds containing organic compounds or metal hydrides
    • C07C2531/06Catalysts comprising hydrides, coordination complexes or organic compounds containing organic compounds or metal hydrides containing polymers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C2531/00Catalysts comprising hydrides, coordination complexes or organic compounds
    • C07C2531/16Catalysts comprising hydrides, coordination complexes or organic compounds containing coordination complexes
    • C07C2531/22Organic complexes

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、第3有機燐リガンドを有するパラジ
ウム錯体および還元剤ならびに任意的に溶媒の存
在下にイソプレンのヒドロ2量体化(すなわちヒ
ドロ2量重合)を行うことにより2,7―ジメチ
ルオクタ―1,7―ジエンを製造する方法の改良
に関するものである。 2,7―ジメチルオクタ―1,7―ジエンは、
たとえばアロマケミカルの製造のとき等に使用さ
れる中間体の1種である。 この化合物の従来の製法は、米国特許第
3732328号明細書等に記載されているように、還
元剤としてギ酸を使用することを包含するもので
あつた。しかしながらこの公知方法では2,7―
ジメチルオクタ―1,7―ジエンは低選択率で得
られるにすぎず、しかしてこの場合には主として
3,6―ジメチルオクタ―1,7―ジエンが生成
した。或特定の化合物に対する選択率(選択度)
は次式で定義される。 a/b×100 ここにaはこの特定の化合物に変換されたイソ
プレンの量であり、 bは変換されたイソプレンの全量(すなわち、
イソプレンの全変換量)である。 今回本出願人は、或特定の還元剤を使用した場
合には2,7―ジメチルオクタ―1,7―ジエン
が高選択率で生成し、すなわち、2,7―ジメチ
ル―1,7―ジエンである異性体を50モル%より
も多く含む「ジメチルオクタ―1,7―ジエン類
の混合物」が得られることを見出した。したがつ
て本発明は、第3有機燐リガンドを有するパラジ
ウム錯体を含む触媒および還元剤の存在下に、か
つ任意的に溶媒の存在下にイソプレンのヒドロ2
量体化を行うことにより2,7―ジメチルオクタ
―1,7―ジエンを製造する方法において、ギ酸
カリウムを還元剤として水の存在下に使用するこ
とを特徴とする方法に関するものである。 水は反応混合物中に微量(痕跡量)よりも多い
量を存在させなければならない。ギ酸カリウムの
モル量に少なくとも等しいモル量の水を存在させ
るのが好ましい。たとえば、水の量はギ酸カリウ
ム1モル当り1―5モルであつてよい。 本発明方法では溶媒の使用は必須条件ではない
が、良好な有機溶媒の使用により反応速度を一層
大きくすることができる〔この場合の係数
(factor)が2倍またはそれ以上になる〕。 パラフイン系、シクロパラフイン系または芳香
族の溶媒の如き無極性溶媒が本発明方法において
有用である。たとえばこの溶媒は1分子当り炭素
原子を5―16個含むパラフインまたはシクロパラ
フイン(たとえばヘキサン、ドデカン、ペンタデ
カン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン)
であり得る。適当な溶媒の例には次のものがあげ
られる:芳香族炭化水素たとえばベンゼン;低級
アルキル置換―芳香族炭化水素たとえばトルエ
ン、m―、p―およびo―キシレン;ハロゲン化
された芳香族炭化水素たとえばクロロ置換―、ブ
ロモ置換―およびヨード置換炭化水素(たとえば
クロロベンゼン)。ハロゲン化された低級脂肪族
炭化水素たとえばクロロホルム、メチレンクロラ
イド、四塩化炭素も使用でき、クロロホルムが特
に好ましい。 もう1つの有用な溶媒はアミン溶媒である。広
範囲にわたる種々のアミンが有用であるが、これ
らは反応条件下に液状のものでなければならな
い。第3アミンが第1および第2アミンよりも好
ましい。適当なアミン溶媒の例には次のものがあ
げられる:アルキルアミン、シクロアルキルアミ
ン、アリールアミン、複素環式アミン、たとえば
モルホリン、ピリジン、ピペラジン、ピペリジ
ン。しかしてこの種類のアミンの例には次のもの
があげられる:各アルキル基部の中に炭素原子を
2―6個含む低級アルキルアミンたとえばトリエ
チルアミン;モノ―シクロヘキシルアミン;1分
子当り12個以下の炭素原子を含むN―アルキル―
シクロヘキシルアミン;アニリン、1分子当り炭
素原子を12個以下含むN―アルキルアニリン、1
分子当り炭素原子を12個以下含むN―アルキルモ
ルホリン。 さらにもう1つ有用な溶媒は、適度の配位能力
を有する溶媒であつて、その例には次のものがあ
げられる:ニトリルたとえば低級アルキルニトリ
ルおよび炭化水素―芳香族ニトリル(たとえばア
セトニトリル、ベンゾニトリル);アミドとえば
ベンズアミド、アセトアミド;モノ置換―および
ジ置換―アミド(ここに、置換基は好ましくは低
級アルキル基である)。適当な置換アミドの例に
はN―メチルアセトアミド、N,―ジメチルアセ
トアミド、ジメチルホルムアミドがあげられる。
ジアルキルスルホキシド(たとえばジメチルスル
ホキシド)およびスルホン〔たとえばスルホラン
(テトラヒドロチオフエン―1,1―ジオキサイ
ド)およびアルキル置換―スルホラン〕も有利に
使用できる。ここに「ジアルキル」は、硫黄原子
および窒素原子が、別々の2個の炭素原子に結合
していることを意味する用語である。これらは
別々のアルキル基であつてもよく、あるいは同一
アルキル基すなわち環式アルキル基であつてもよ
く、しかしてこの種類の合化合物の例にはテトラ
メチレンスルホキシドおよびN―メチル―ピロリ
ジノンがあげられる。このアルキル基部は炭素原
子数1―6個のものである。単純エーテルたとえ
ばジ―低級アルキルエーテル(たとえばジメチル
エーテル、ジエチルエーテル)もまた満足に働
く。低級アルキルフエニルエーテルの如き炭化水
素―芳香族エーテルもまた使用できる。さらに、
1,4―ジオキサンの如き環式ジエーテルもまた
適当な溶媒である。 低級アルカン酸の単純低級アルキルエステル
(たとえばエチルアセテート、メチルアセテー
ト、メチルブチレート)および環式ジエステル
(たとえばエチレンジカーボネート)もまた、適
度の配位能力を有する適当な溶媒である。ケトン
たとえば低級脂族族ケトン(たとえばエチルメチ
ルケトン)、および炭化水素―芳香族ケトン(た
とえばアセトフエノン)もまた良好な溶媒であ
る。もし所望ならば、イソプロパノールやエチレ
ングリコールの如き低級モノ―およびジ―アルカ
ノールも使用できる。適度の配位能力を有する好
適溶媒の例には次のものがあげられる:ニトリ
ル、ホルムアミドたとえばジメチルホルムアミ
ド、ジ―低級アルキルエーテル、低級アルキルフ
エニルエーテル、低アルカン酸の単純低級アルキ
ルエステル、ケトン、低級アルカノール。 本発明において特に有利に使用できる好適溶媒
の例には次のものがあげられる:ベンゼ、ジメチ
ルホルムアミド、クロロベンゼン、アニソール、
N,N―ジメチルアセトアミド、ニトロメタン、
エチルアセテート、イソプロパノール、ベンゾニ
トリル、クロロホルム、エチルメチルケトン、ア
セトニトリル、ジエチルエーテル、アセトフエノ
ン、トルエン、エチレングリコール、エチレンカ
―ボネート、プロピレンカーポネート、スルホラ
ン。特に望ましい溶媒はジメチルホルムアミド、
N―メチル―ピロリジノンおよびジメチルスルホ
キシドであつて、これらはギ酸カリウムのための
良好な溶媒である。 好ましい有機溶媒は、炭素原子を1―20個有す
るものである。特に好ましい溶媒は、生成物の分
離を容易ならしめるような2相系を形成し得る溶
媒であつて、その例にはニトロメタン、エチレン
カーボネート、プロピレンカーボネートがあげら
れる。 溶媒の添加量は、第3有機燐リガンドを有する
パラジウム錯体を充分溶解し得るような量である
べきである。 本発明方法では、前記ヒドロ2量体化反応のた
めの水素を提供させるためにギ酸カリウムを使用
するのである。 この反応では、反応過程全体にわたつて若干量
のギ酸カリウムを存在させるのが好ましい。本方
法をバツチ法に従つて実施する場合には、化学量
論量のギ酸カリウムが使用でき、すなわち、イソ
プレン2モル当りギ酸カリウム1モルを最初に添
加することができ、あるいはギ酸カリウムを連続
的または定期的に添加することもできる。 本発明方法に使用される触媒は、第3有機燐リ
ガンドを有する錯体の形にされたパラジウムまた
はパラジウム化合物である。このパラジウムはそ
の可能原子価のうちの任意の原子価、たとえば
0、+2等の原子価をするものであつてもよい
が、原子価0の状態のものが好ましい。適当なパ
ラジウム化合物の例には次のものがあげられる:
カルボン酸パラジウム、特に、1分子当り炭素原
子を6個以下有するアルカン酸から導かれたカル
ボン酸パラジウムたとえば酢酸パラジウム
(OAC)、錯体たとえびパラジウムアセチルアセ
トネート(AcAc)、ビス―ベンゾニトリルパラ
ジウム()、リチウムパラダス(palladous)ク
ロライド;パラジウムのハロゲン化物、硝酸塩、
硫酸塩、たとえば塩化パラジウム(パラダス
塩)、硝酸パラジウム〔Pd(NO32(OH2)〕、硫
酸パラジウム。適当な還元パラジウム―ホスフイ
ン錯体はPd(R3P)2またはPd(R3P)3である。こ
のパラジウムは反応混合物中に触媒量存在させ、
好ましくは1―10-6モル(molar)、一層好ましく
は10-1ないし10-4モル存在させる。 第3有機燐リガンドを有するパラジウム錯体型
の化合物は一般に、第3有機燐リガンドを適当な
パラジウム化合物と反応させることにより製造で
きるが、この反応はたとえば次の反応式により表
わすことができる。 2R3P+(PhCN)2PdCl2 →(R3P)2PdCl2 (R3P)2PdCl2+Ag2CO3 →(R3P)2PdCO3 (R3P)2PdO2+SO2 →(R3P)2PdSO4 (R3P)2PdO2+N2O4 →(R3P)2Pd(NO32 (上式においてR3Pは第3有機ホスフインを表
わす)。あるいは前記の錯体型化合物は、前記パ
ラジウム化合物および前記ホスフインを直接に反
応器に添加することによりその場で製造すること
もできる。 反応混合物に溶解し得る任意の第3有機燐リガ
ンドが使用できる。好ましいリガンドは、次式を
有するものである。 (RO)aPRb () 上式において、Rは互いに同一または相異なる
基であつてよく、しかしてこれらは燐原子または
酸素原子に結合している基であつて、その各々は
ヒドロカルビル基である; aは0―3の整数であり; bは「3―a」である。 好ましくは、式()中の各Rはアリール基、
アルキル基、アルアルキル基またはアルカリール
基を表わし、ただしこれらの基の各々は炭素原子
を20個より少なく有するものであり、一層好まし
くは炭素原子を12個より少なく有するものであ
る。Rにより表わされる基の適当な例には次のも
のがあげられる:フエニル基、p―トリル基、o
―トリル基、m―トリル基、m―クロロフエニル
基、p―アニソイル基、m―アニソイル基、メチ
ル基、エチル基、プロピル基、ブチル基。しかし
てこのなかでは、メチル基、エチル基、n―プロ
ピル基、n―ブチル基、フエニル基、クロロフエ
ニル基が好ましい。有機基R中に官能基を含ませ
ることも適当であり、あるいは、燐原子の原子価
のうち1価分より多くのものを満足させて燐原子
含有複素環式化合物を形成させることができるよ
うな有機基であるR基も適当である。好ましいR
は炭素原子を1―20個(一層好ましくは約1―12
個)を有するアリール基、アルキル基、アルアル
キル基、アルカリール基またはそれらの基の混合
基であり、しかしてこれらの基は必ずしも互いに
同一である必要はなく、たとえばR1R2R3P、
(R1O)PR2R3、(R1O)(R2O)PR3等であつてよ
い。もう1つの好ましいRは、その各々(すなわ
ち各R)が互いに同一であるアルキル基またはア
リール基である。 あるいは、前記リガンドは次式を有するもので
あつてもよい。 R P(OR4f(OR5g(OR6h 上式においてc,d,e,f,gおよびhの
各々は0または1であり、 「c+d+e+f+g+h」は3であり、 Rは既述の意味を有する。 最も好ましい第3有機燐リガンドでは、少なく
とも1つのRはベンジル基、分枝アルキル基、ア
ルアルキル基、アルケニル基またはシクロアルキ
ル基を表わし、ただし最後に述べた4種の基の
各々は炭素原子3―10個有するものであり、しか
してその分枝部は、燐原子または酸素原子から2
個より多くない炭素原子を隔てて存在する炭素原
子のところに存在する。この好適R基は、選択率
向上用触媒錯体に対して立体障害部を提供し得る
ものである。 前記の好適R基の例には次のものがあげられ
る:(アルキル基の場合)イソプロピル基、第2
ブチル基、第3ブチル基、イソブチル基、ネオペ
ンチル基、第2ペンチル基、第3ペンチル基、2
―メチルブチル基、第2ヘキシル基、第3ヘキシ
ル基、2,2―ジメチルプロピル基;(アルアル
キル基の場合)α―メチルベンジル基、α,α―
ジメチルベンジル基、α―メチル―α―エチルベ
ンジル基、フエニルエチル基、フエニルイソプロ
ピル基、フエニル―第3ブチル基;(アルケニル
基の場合)アリル基、クロチル基、メタリル基、
1―メチルエテニル基、1―メチル―2―プロペ
ニル基、2―メチル―2―プロペニル基、1,1
―ジメチル―2―プロペニル基、1―メチル―3
―ブテニル基;(シクロアルキル基の場合)シク
ロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル
基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基。 式()のリガンド2種またはそれ以上を同一
反応中に使用することも可能である。第3燐リガ
ンド対パラジウムのモル比は少なくとも1である
のが有利である。好ましは、該リガンド対パラジ
ウムのモル比は1:1ないし20:1の範囲内の値
であり、一層好ましくは、このモル比は2:1な
いし5:1の範囲内の値である。本発明に従つて
前記の第3有機燐リガンドを使用した場合には、
2,7―ジメチルオクタ―1,7―ジエンが非常
に高い選択率の値をもつて製造できる。 あるいは、前記のパラジウムまたはパラジウム
化合物および第3有機燐リガンドを、反応媒質中
に溶解させる代りに架橋合成樹脂(すなわち、架
橋された合成樹脂)に結合させてもよい。適当な
架橋合成樹脂の例には架橋ポリスチレン、ポリ
(α―アルキル)―アクリレート、ポリカーボネ
ート、ポリアミドがあげられる。かくして結合さ
れたリガンドは一般に下記の一般式で表わされる
であろう。 Z−P(OR)ij 上式においてRは既述の意味を表わし、 iは0―2の整数であり、 jは「2―i」であり、 Zは架橋合成樹脂を表わす。 結合された第3ホスフインは次の一般式を有す
るものであり得る。 上式中のR、iおよびjは既述の意味を有し、 R6は合成樹脂の反覆ユニツトを表わし、 mは正の整数であり、 nは0または正の整数であり、 「m+n」は該樹脂中の反覆ユニツトの全数に
等しい数である。 前記の第3ホスフインで置換された反覆ユニツ
トの割合(%)は次式により算出できる(反覆ユ
ニツトの全数基準)。 m/m+n×100(%) 第3ホスフインで置換された反覆ユニツトの数
は臨界条件ではない。しかし、反覆ユニツトの5
%未満が燐含有置換体を含むものである場合に
は、「結合された触媒」を形成させるために前記
樹脂を大量使用しなければならない。したがつ
て、第3燐置換―反覆ユニツトを少なくとも10%
存在させるのが有利である。反覆ユニツトの20―
40%が燐含有置換基を含むものであることが好ま
しい。この置換基は前記樹脂中に公知方法に従つ
て導入でき、たとえば、下記文献に記載の方法に
従つて導入できる:「ジヤーナル、オブ、ゼ、ア
メリカン、ケミカル、ソサエテイ」第97巻(7)、第
1749頁(1975年);「Ann.N.Y.Academy of
Sciences」第239巻、第76頁(1974年)。上記公知
技術によれば、パラジウム化合物と燐置換樹脂と
をパラジウム化合物用溶媒の中で混合することに
錯体が形成できるのである。 この触媒の反応活性(すなわち触媒活性)を高
めるために、該触媒に還元剤を20―90℃の温度に
おいて0.1―5時間接触させることにより該触媒
が予備処理できる。この還元剤はガス状、固体状
または液状のものであつてよい。ガス状還元剤の
例には水素および一酸化炭素があげられる。液状
または固体状還元剤の例にはヒドラジン、
NaBH4,NaOCH3、(イソプロピル)3P、Cu、Na
およびAlアルキルがあげられる。この還元は、
別個のオートクレーブ中でも実施できるが、ヒド
ロ2量体化反応器中でイソプレンの導入前に実施
するのが好ましい。第3有機燐リガンドを有する
パラジウム錯体は、本発明に使用される溶媒中
に、還元反応実施前に溶かすことができる。 本方法は連続法またはバツチ法により実施でき
る。本方法では反応温度は臨界条件ではないけれ
ども、反応は0―100℃の温度に保つて行うのが
好ましく、20−70℃の温度に保つて行うのが一層
好ましい。本方法は、反応温度において液相状態
を充分維持できる程度の圧力のもとで実施でき
る。一般にこの圧力は自生圧力(オートジナス圧
力)であつてよい。 本発明を一層詳細に例示するために、次に実施
例を示す。 例 1―4 90ml容量のガラス内張り付オートクレーブにパ
ラジウムアセチルアセトネート0.027ミリモル、
(イソプロピル)ホスフイン0.054ミリモル、ギ
酸カリウム18.5ミリモル、第表に記載の溶媒10
ml、H2O1ml(55.5ミリモル)およびイソプレン
2.5g(37ミリモル)を供給した。例3および4
では、水酸化カリウム塩基(0.05g)もまた添加
した(ギ酸カリウム1モル当り水酸化カリウム1/
20モルの割合)。撹拌された反応器を所定の温度
に2時間加熱し、冷却し、生成物をガスクロマト
グラフイにより分析した。その結果を第表に示
す。
【表】 比較実験 ギ酸および他種ギ酸塩を用いて得られる種々の
異性体混合物を比較するために、下記の比較実験
を行つた。 80ml容量のガラス内張り付オートクレーブにパ
ラジウムアセチルアセトネート0.027ミリモル、
(イソプロピル)ホスフイン0.054ミリモル、第
表記載のギ酸塩またはギ酸18.5ミリモル、第
表記載の溶媒10ml、H2O/ml(ギ酸塩を使用した
場合のみ)、イソプレン2.5g(37ミリモル)を供
給した。撹拌された反応器を所定の温度に2時間
加熱し、冷却し、生成物をガスクロマトグラフイ
により分析した。その結果を第表に示す。
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 第3有機燐リガンドを有するパラジウム錯体
    を含有する触媒および還元剤ならびに任意的に溶
    媒の存在下に、イソプレンのヒドロ2量体化を行
    うことにより2,7―ジメチルオクタ―1,7―
    ジエンを製造する方法において、ギ酸カリウムを
    還元剤として、水の存在下に使用することを特徴
    とする方法。 2 特許請求の範囲第1項記載の方法において、
    ギ酸カリウム1モル当り水を少なくとも1モル存
    在させることを特徴とする方法。 3 特許請求の範囲第2項記載の方法において、
    ギ酸カリウム1モル当り水を1―5モル存在させ
    ることを特徴とする方法。 4 特許請求の範囲第1項―第3項のいずれかに
    記載の方法において、前記の第3有機燐リガンド
    が、次式 (RO)aPRb () (ここにR基は互いに同一または相異なる基で
    あつてよく、そしてこの基は燐原子または酸素原
    子と結合しており、かつ該基の各々はヒドロカル
    ビル基であり、 aは0ないし3の整数であり、 bは「3―a」である)を有するものであるこ
    とを特徴とする方法。 5 特許請求の範囲第1項―第3項のいずれかに
    記載の方法において、前記の第3有機燐リガンド
    が、次式 Z−P(OR)ij () (ここにZは架橋合成樹脂を表わし、 Rは互いに同一または相異なるヒドロカルビル
    基であり、 Oは酸素原子を表わし、 iは0ないし2の整数であり、 jは「2―i」である)を有するものであるこ
    とを特徴とする方法。 6 特許請求の範囲第5項記載の方法において、
    Zが架橋ポリスチレン、ポリ(α―アルキル)―
    アクリレート、ポリカーボネートまたはポリアミ
    ドであることを特徴とする方法。 7 特許請求の範囲第4項―第6項のいずれかに
    記載の方法において、式()および()の中
    の各Rがアリール基、アルキル基、アルアルキル
    基またはアルカリール基であり、かつこれらの基
    の各々が20個より少ない炭素原子を有するもので
    あることを特徴とする方法。 8 特許請求の範囲第4項―第7項のいずれかに
    記載の方法において、前記リガンド中の少なくと
    も1つのRがベンジル基、分枝アルキル基、アル
    アルキル基、アルケニル基およびシクロアルキル
    基からなる群から選ばれた立体障害基であり、か
    つ前記の群の中の最後の4つの基の各々は炭素原
    子を3―10個有し、かつこれらの基における枝分
    かれは、燐原子または酸素原子から「2個より多
    くない炭素原子を隔てて」存在する炭素原子のと
    ころに形成されたものであることを特徴とする方
    法。 9 特許請求の範囲第1項―第8項のいずれかに
    記載の方法において、温度範囲が0―100℃であ
    り、パラジウムの量の範囲が1―10-6モルであ
    り、第3有機燐リガンド対パラジウムの比の値が
    少なくとも1であることを特徴とする方法。 10 特許請求の範囲第1項―第9項のいずれか
    に記載の方法において、前記溶媒がジメチルホル
    ムアミド、N―メチル―ピロリジノンまたはジメ
    チルスルホキシドであることを特徴とする方法。
JP6720680A 1979-05-24 1980-05-22 Manufacture of 2*77dimethyloctaa1*77diene Granted JPS55157522A (en)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US4238379A 1979-05-24 1979-05-24

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS55157522A JPS55157522A (en) 1980-12-08
JPS6241576B2 true JPS6241576B2 (ja) 1987-09-03

Family

ID=21921623

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