JPS624108Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、屋上設置物を容易に載置固定できる
屋上設置物載置金具に関するものである。

従来、太陽熱温水器等のような重量物を屋上に
設置する場合は、型鋼材等を溶接やボルトで接合
して設置物の大きさに架台を組み、その架台を先
ず屋上に引き上げて設置し、次にその架台の上に
太陽熱温水器等の屋上設置物を載せて取り付けて
いた。その為、設置物据付け作業に手間と時間を
要し、仲々大変な作業であつた。また、架台その
ものの費用も馬鹿にならなかつた。

そこで本考案者は、叙上のような実情に鑑みて
種々検討の結果、本願考案を開発したのである。
その目的は、屋上設置物を容易に載置固定でき、
しかも従来品に比べて構成が簡単で低廉な屋上設
置物載置金具を提供するものである。

以下、図に基づいて説明すると、第１図は本考
案に係る一実施例を示す斜視図である。

本考案の屋上設置物載置金具は、複数個の載置
折曲金具１と、長尺の平板よりなる基板２とによ
り構成されており、該載置金具は、上部には上部
瓦の先端を把持するコの字形の空間部ｂを、下部
には下部瓦の後端を杷持する逆コの字形の空間部
ａを有する側面視該略Ｓ字形をしており、底板部
３には、基板２と固着するためのネジを挿通する
穴４，４を穿設している。

そして基板２上に載置折曲金具１を複数個間隔
をおき且つ基板２の長手方向に該載置折曲金具１
の逆コの字形の空間部ａの開口方向が直交且つ同
一方向に向くように間隔をおき並べ、そして底板
部の一端をネジにして固着したものである。

尚、載置金具の断面形状は、上記の形状に限定
されるものではない。即ち、第２図に示すように
載置折曲金具１の上面部５に穴７を穿設して該載
置折曲金具１と屋上設置物とをボルト等で止めら
れる構成とすることもできる。更に、第３図に示
すように載置折曲金具１を二つに分離し、ボルト
等で任意の高さに調整ができるようにすることも
できる。

以上の構成により、第１図のような本考案の一
実施例のものを使用する場合は、第４図に示すよ
うに先ず、屋上設置物を載置する位置の屋上設置
物下端部に位置する瓦を捲つて、その下の屋根の
たるき材や野地板に、本考案の載置金具Ａの基板
２を当て釘で打ちつけて固定し、次に前記捲つた
瓦を載置折曲金具１の空間部ａに挿入し、次にそ
の瓦の上部に位置する瓦を該載置折曲金具１の空
間部ｂに挿入し、載置折曲金具１の上面５及び突
片６が屋根瓦の上方に出るようにする。そして、
その載置折曲金具１の上面５に太陽熱温水器等の
屋上設置物を載置する。尚、載置折曲金具１の上
面５の略中央、基板２の長手方向と同一方向に立
設した平板よりなる突片６は、上面５に載置した
屋上設置物が上面５よりすべりおちないようにす
るためのストツパーである。第２図の載置折曲金
具１を使用した場合は、載置折曲金具１の上面５
に穿設した穴７を利用してボルト・ナツト等で屋
上設置物と結合させて固定する。

以上、叙述したように本考案は、簡単な構成で
且つ誰にでも容易に屋上に取り付けることがで
き、しかも、形状の大きい屋上設置物に対して
は、基板を伸ばすか或は接続しその上に載置折曲
金具の数を適宜ふやして設けるだけで大きい屋上
設置物を固定することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る一実施例を示す斜視図、
第２図及び第３図は本考案に係る載置折曲金具の
別の実施態様を示す斜視図、第４図は使用状態を
示す説明図。 図中符号：１……載置折曲金具、２……基板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下部瓦の後端上に、上部瓦の先端を被せて積み
   重ねてなる瓦屋根に取り付ける金具であつて、上
   部に上部瓦の先端を挿入把持するコの字形の空間
   部ｂを、下部には下部瓦の後端を把持する逆コの
   字形の空間部ａを有する側面視該略Ｓ字形の金具
   である載置折曲金具１を複数個長尺の平板よりな
   る基板２上に、載置折曲金具１の逆コの字形の空
   間部ａの開口方向が基板２の長手方向に直交する
   方向、かつ、同一方向を向くように間隔をおいて
   ならべて固着したものであることを特徴とする屋
   上設置物載置金具。